説明

コンベヤ及び農作物収穫機

【課題】土砂分離に優れたバケットを備えたコンベヤを提供すること。
【解決手段】コンベヤロッド73に係止されて対象物を保持するバケット80を備えたコンベヤ(昇降コンベヤ40)であって、バケット80は、棒材を折曲して形成され、棒材の両端に設けられ、一のコンベヤロッド73aに所定の遊びをもって係止される第1の係止部81と、第1の係止部81に連続して設けられ、他のコンベヤロッド73bに所定の遊びをもって巻回されて係止される第2の係止部82と、第2の係止部82に連続して形成される保持部83とを備えること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤ及びこれを備えた農作物収穫機に関し、特にコンベヤにおけるバケットの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、芋類やビート(甜菜)などの収穫に用いられる農作物収穫機であって、収穫物を搬送するためのバケットを有した昇降コンベヤを備えたものが知られている。このような昇降コンベヤは、収穫物を効率良く搬送するとともに、収穫物に付着した土砂等を除去する(例えば搬送中の振動等によってバケットの隙間から土砂が落ちる)ことが期待されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、トラクタによって牽引される台車フレームの下方に、先端部に堀取刃を設けた下部コンベヤと、この下部コンベヤの上方に対向するように配設する上部コンベヤとを配設し、前記下部コンベヤの後部下方に後送コンベヤを設け、前記台車フレームの後端部に前記後送コンベヤから収穫物を受け揚上する昇降コンベヤを立設し、該昇降コンベヤの上部に設けた前送コンベヤの端末部下方に、排出装置付タンクを載置した農作物収穫機が開示されている。
【0004】
この農作物収穫機の昇降コンベヤは収穫物を保持するバケットが全周に配設されており、このバケットが収穫物を保持したまま移動することで、収穫物が後送コンベヤの下流から前送コンベヤの上流まで搬送される。昇降コンベヤに対するバケットの取付方法は、例えば溶接によって行われるのが通常である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−225526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような特許文献1に記載された発明によれば、収穫物を効率よく揚上させることができる。しかしながら、通常は昇降コンベヤに対して鉄材で形成されたバケットが溶接によって強固に固設されるため、バケットに所定の強度をもたせようとすると昇降コンベヤの総重量が大きくなり、これに伴ってバケットの振動が少なくなり収穫物に付着した土砂等の除去能力が低下してしまう虞がある。
【0007】
そこで、鉄材で形成されたバケットに代えて、バネ鋼鋼材で形成されたバケットを使用することが考えられる。しかしながら、バネ鋼鋼材は基本的には溶接に不向きであるため、無理に溶接すれば破損することが多くなってしまう。また、溶接せずに取り付けるとすれば取付用の部材が必要となり、コストが上がり、製造工程も増加してしまう。
【0008】
本発明は、上記のような問題を一例として、土砂分離に優れたバケットを備えた昇降コンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決するため、本発明に係るコンベヤ及びこれを備える農作物収穫機は、コンベヤロッドに係止されて対象物を保持するバケットを備え、前記バケットは、棒材を折曲して形成され、前記棒材の両端に設けられ、一のコンベヤロッドに所定の遊びをもって係止される第1の係止部と、前記第1の係止部に連続して設けられ、他のコンベヤロッドに所定の遊びをもって巻回されて係止される第2の係止部と、前記第2の係止部に連続して形成される保持部とを備えることを特徴とする。
また、前記棒材が、ばね鋼鋼材であることを特徴とする。
また、前記第2の係止部は複数回に亘って前記他のコンベヤロッドに巻回されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、バケットをコンベヤロッドに係止させるための第1の係止部及び第2の係止部が、それぞれコンベヤロッドに対して所定の遊びをもっているため、溶接等によって係止する場合に比し搬送中におけるバケットの振動が大きなものとなる。これにより、搬送の対象物である収穫物に付着した土砂分離を効果的に剥離することができる。
また、棒材がばね鋼鋼材によって形成されているため、特に第2の係止部の巻回されている部分が捩りコイルバネの機能を有し、さらにバケットが振動し易くなる。この際、巻回の回数を変化させることにより振動のしやすさを調節することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る農作物収穫機の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る農作物収穫機の構成を示す背面図である。
【図3】(a)は本発明の一の実施の形態に係るバケットの斜視図である。(b)は同平面図である。(c)は同側面図である。(d)は同下面図である。
【図4】コンベヤロッドにバケットを取り付けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。なお、本実施の形態ではコンベヤを備えた農作物収穫機の一例として昇降コンベヤを備えた根菜収穫機について説明する。
【0013】
図1に根菜収穫機1の斜視図を、図2に同背面図をそれぞれ示す。根菜収穫機1は、走行可能な機体10を備え、該機体10の前部にトラクタ等の走行機体(図示省略)に連結される牽引アーム20と走行機体のPTO軸に接続される入力軸22とが設けられている。これにより、根菜収穫機1は走行機体の後部に連結されて、走行機体の走行に伴って進行しながら例えばビート(甜菜)のような根菜の収穫作業を行うことができる。機体10の後側の幅方向(左右方向)両側には一対の車輪11が設けられ、さらに機体10の下方には、機体10前側の下方位置から後方斜め上方に延びて根菜を掘り上げて後方側へ搬送する下部コンベヤ13が設けられている。
【0014】
下部コンベヤ13は、無端状のコンベヤが回転可能に掛け渡されたコンベヤフレーム13aを備え、該コンベヤフレーム13aの前端に根菜を掘り起こすためのショベル部材13bがその先端を機体10前方の土中に向けて斜め下方に傾斜して設けられている。これにより、ショベル部材13bの幅方向によって根菜を掘起こし可能な掘取口を形成している。また、堀取口の前方には茎葉クリーナ15,15及びコルター16,16からなる茎葉処理機構を備え、収穫される根菜の茎葉部分を掘り起こし前に予め切り落とすことができる。なお、下部コンベヤ13は、例えばロッドコンベヤであり、搬送中に収穫物に付着した土砂が下方に落下するようになっている。
【0015】
下部コンベヤ13の下流側(機体進行方向反対側)には、下部コンベヤ13の後端部から落下する根菜をさらに後方に搬送する後送コンベヤ30(図2参照)が設けられている。後送コンベヤ30は下部コンベヤ13の後端部の下方を基端として水平を保ちながら後方に延びて構成されている。そして、機体10後部には、後送コンベヤ30によって搬送された根菜を上方へ搬送するための昇降コンベヤ40が設けられている。さらに、昇降コンベヤ40の上部には、昇降コンベヤ40の内側から前方に延びて昇降コンベヤ40によって搬送された根菜を機体10前側に搬送する前送コンベヤ50が設けられている。該前送コンベヤ50の下流側(機体進行方向側)の下方には、根菜を収容するための収容部60が配置されており、前送コンベヤ50に搬送された根菜が落下するようになっている。このような構成により、機体10前部側の堀取口から収穫された根菜は、下部コンベヤ13及び後送コンベヤ30によって機体10後方に設けられた昇降コンベヤ40に搬送され、該昇降コンベヤ40によって機体10上方まで揚上され、さらに前送コンベヤ50によって収容部60に搬送されるものである。
【0016】
図1及び図2に示すように、昇降コンベヤ40は、略四角形に形成された枠体が前後に所定の間隔をもって配置されたコンベヤフレーム41に対して、その周囲にコンベヤチェーン(段付きベルト)71に連結されたコンベヤロッド73が掛け渡されて構成されている。コンベヤフレーム41は内側に配設される縦フレーム41a、横フレーム41b及び斜フレーム41cによって補強され、所定の剛性を備えている。コンベヤフレーム41内の下部の空間には後送コンベヤ30の下流側が挿入されており、後送コンベヤ30によって搬送される根菜が確実に昇降コンベヤ40上に送られるようになっている。また、コンベヤフレーム41内の上部の空間には前送コンベヤ50の上流側が挿入されており、該前送コンベヤ50上に昇降コンベヤ40によって揚上された根菜が落下するようになっている。なお、前送コンベヤ50は下流側に向かって上方に傾斜しているため、送られてきた根菜が後方に落下しないように、コンベヤフレーム41には前送コンベヤ50の下流側端部の高さに相当する位置に落下防止用の板部材51が設けられている。
【0017】
また、コンベヤフレーム41の進行方向に向かって右側には、上部にローラ43が、下部にスプロケット44が設けられ、そして左側には下部から上部にかけて複数のローラ45が設けられている。なお、右下に設けられたスプロケット44は、走行機体のPTO軸に接続された入力軸22からの動力が図示しない動伝機構によって伝動されるようになっており、昇降コンベヤ40を駆動させている。なお、図示例の昇降コンベヤ40は進行方向に向かって右回り(時計回り)に回転するように構成されている。
【0018】
昇降コンベヤ40は、前後のそれぞれのコンベヤフレーム41に設けられたローラ43,45及びスプロケット44に掛け渡された無端状のコンベヤチェーン71に対して、両端部に連結部74が設けられたコンベヤロッド73が連結され、該コンベヤロッド73に対象物である根菜(収穫物)を保持するためのバケット80が係止されて構成されている。図4に示すように、連結部74は、例えばコンベヤロッド73の両端部を圧延することで板状部74aを形成し、該板状部74aに連結用の孔部74bを形成することで構成され、例えばボルト及びナットのような締結部材(図示省略)によってコンベヤチェーン71に固定される。なお、昇降コンベヤ40のコンベヤチェーン71は、コンベヤフレーム41の四隅に設けられたローラ43,45及びスプロケット44に弛みがないように掛け渡されるものである。
【0019】
図3にバケット80の詳細を示す、(a)はバケット80の斜視図、(b)は同平面図、(c)は同側面図、(d)は同下面図である。また、図4にコンベヤロッド73にバケット80を取り付けた状態を示す。バケット80は、弾性に優れたばね鋼鋼材(実施例ではシリコンマンガン鋼鋼材でありJIS G 4801に規格されるSUP6を使用)からなる棒材(実施例では直径が約8mm程度)を折曲して構成されている。このバケット80は一のコンベヤロッド73aに係止する第1の係止部81と、隣接する他のコンベヤロッド73bに係止する第2の係止部82と、該第2の係止部82に連続して設けられる保持部83とから構成されている。図示例によるバケット80は、全体形状として棒材を中間部80Mでヘアピン状(U字状)に折曲させ所定の幅L1(図示例では約60mm程度)をもたせた形状であり、両端部80E,80Eをヘアピン状(U字状)に折曲させて第1の係止部81,81を形成している。該第1の係止部81の幅L2(図示例では約20mm程度)は、コンベヤロッド73の外径R2(図示例では約10mm程度、図4参照)よりも大きく形成されており、コンベヤロッド73に対して遊びが生じるようになっている。
【0020】
第2の係止部82は第1の係止部81に連続して設けられ、棒材を一重の捩りコイルバネ状の環状部82aが形成されるように折曲して設けられる。図示例では第1の係止部81側が幅方向に対して外側になるように捩られており、端部80Eの幅が平面視において幅L1に重なるように形成される。第2の係止部82の環状部82aの内径R1(図示例では約20mm程度)は、コンベヤロッド73の外径R2より大きく形成されており、コンベヤロッドに対して遊びが生じるようになっている。
【0021】
保持部83は、第2の係止部82から中間部80Mまでの部分であり、ヘアピン状に折曲された中間部80Mから第2の係止部82側に所定距離L3(図示例では約150mm程度)において例えば約150°程度の角度になるように折曲されている。この折曲の向きは、コンベヤロッド73に係止されたときに、周回方向に向かって前傾するように設定されている。なお図示例のような折曲だけでなく、例えば緩やかな弧を描くように折曲させてもよいし、複数箇所で折曲させても構わない。このような適度な折り曲げによって、収穫物を保持しやすくなっている。
【0022】
図4に示すように、このように構成されたバケット80は複数(図示例では5個)を一組のバケット群88としてコンベヤロッド73に係止される。バケット群88は、全てのコンベヤロッド73に係止されるのではなく、図1に示されるように3〜5本程度のコンベヤロッド73を空けて係止されることが好ましいが、対象とする根菜類に応じて適宜変更できるものである。
【0023】
図4に示すようにバケット80は、隣接する2本のコンベヤロッド73a,73bのうち、周回方向側のコンベヤロッド73aに第1の係止部81を係止させ、周回方向と逆側のコンベヤロッド73bに第2の係止部82を係止させている。このとき、隣接するバケット80間に所定の距離を確保するために、例えば鉄パイプのような円筒状の中間部材90を挿入しておく。なお、バケット80間の距離(すなわち中間部材90の幅)は例えば保持部83の幅L1と同程度であることが好ましい。これにより、隣接するバケット80間においても保持部83と同じように根菜を保持することが可能となる。
【0024】
第1の係止部81から第2の係止部82までの距離は、基本的には隣接するコンベヤロッド73a,73b間の距離によって設定される(或いは、隣接するコンベヤロッド73a,73b間の距離は、第1の係止部81から第2の係止部82までの距離によって設定される)。第1の係止部81から第2の係止部82までの距離と隣接するコンベヤロッド73a,73b間の距離とを略同じに設定して形成することが基本であるが、これに限られない。
【0025】
例えば、第1の係止部81から第2の係止部82までの距離を隣接するコンベヤロッド73a,73b間の距離より若干短くした場合には、収穫物を揚上する行程で第2の係止部82に係止するコンベヤロッド73bが主にバケット80を支持することになるため、第2の係止部82とこれが係止するコンベヤロッド73bとの当接部分を支点として第1の係止部81が振動(或いは揺動)し易くなる。反対に、第1の係止部81から第2の係止部82までの距離を隣接するコンベヤロッド73a,73b間の距離より若干長くした場合には、収穫物を揚上する行程で第1の係止部81に係止するコンベヤロッド73aが主にバケット80を支持することになるため、第1の係止部81とこれが係止するコンベヤロッド73aとの当接部分を支点として第2の係止部82が振動(或いは揺動)し易くなる。
【0026】
以上のように、バケット80をコンベヤロッド73に係止させるための第1の係止部81及び第2の係止部82が、それぞれコンベヤロッド73に対して所定の遊びをもっているため、溶接等によってコンベヤロッドに固設する場合に比し搬送中におけるバケット80の振動が大きなものとなる。これにより、搬送される収穫物は、保持部83に保持されたまま例えば転動等することになり、この動きによる振動で収穫物に付着した土砂が効果的に剥離することになる。
【0027】
また、棒材が、ばね鋼鋼材によって形成されているため、特に第2の係止部82の巻回されている部分が捩りコイルバネの機能を有する。これにより、第2の係止部82に連続して形成されている保持部83が第2の係止部82を支点として搬送方向に対して前後に揺動することができ、さらに収穫物が動き易くなっている。
【0028】
また、1本の棒材を折曲させることによってバケット80を形成しているため、第1の係止部81及び第2の係止部82をコンベヤロッド73に係止する際に、別途取付部材を用意する必要が無く、製造工程が簡素化できコストを抑えられ、また摩耗等したときの交換も容易に行うことができる。
【0029】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、各部寸法、角度、形状、材料等は適宜変更することができ、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、バケットに用いられる棒材として、直径8mmのSUP6を使用した例を示したが、これに限定されず、例えば直径が8mm未満であっても8mmより長くても良く、材料としてばね鋼鋼材を用いる場合にはSUP6以外にも同じシリコンマンガン鋼鋼材であるSUP7や、高炭素鋼ばね鋼鋼材であるSUP3、マンガンクロム鋼鋼材であるSUP9、クロムバナジウム鋼鋼材であるSUP10、マンガンクロムボロン鋼鋼材であるSUP11、シリコンクロム鋼鋼材であるSUP12及びクロムモリブデン鋼鋼材であるSUP13などは勿論、これら以外であっても所定の弾性を有するものであれば利用できる。
【0030】
また、第1の係止部の形状がヘアピン状(U字状)に折曲した例を示したが、これに限定されず、例えば棒材の端部を環状に形成することで第1の係止部を構成しても構わない。ただし、この場合にはバケットを着脱するために必ず2本のコンベヤロッドを取り外す必要があるのに対し、第1の係止部がヘアピン状である場合には、第2の係止部を係止させるためのコンベヤロッドのみを取り外すことで、バケットの着脱が可能となっている。
【0031】
また、第2の係止部の形状が一重の捩りコイルバネ状の環状に折曲した例を示したが、これに限定されず、例えば捩りコイルバネ状の環状部の巻回数を二重以上としても構わない。このように構成することにより、第2の係止部による弾性が大きくなるため、振動が増加され土砂分離機能が向上する。なお、強度と弾性の調整については、棒材の材料の選択や棒材の直径と捩りコイルバネ状の環状の巻回数とを適宜変更することによって行うことができる。また、第2の係止部と保持部との間において、棒材を例えば波状に形成することにより弾性を増すようにすることもできる。
【0032】
また、バケットとバケットの間に挿入される中間部材が鉄パイプによる円筒状の部材である例を示したが、これに限定されない。例えば鉄以外の金属や合成樹脂でも構わないし、形状についても中空であれば角柱状であっても良く、さらに、例えば圧縮コイルバネによって中間部材を構成しても構わない。中間部材を圧縮コイルバネによって構成した場合には、バケットを横方向にも適度に振動させることができ、土砂分離機能の向上が期待できる。
【0033】
また、第1の係止部の幅L2と第2の係止部における環状部の内径R1とが同じ長さである例を示したが、これに限定されず、例えば第1の係止部の幅L2を第2係止部における環状部の内径R1より長く設定したり、或いは短く設定したりしても構わない。
【符号の説明】
【0034】
1 根菜収穫機(農作物収穫機)
40 昇降コンベヤ(コンベヤ)
73 コンベヤロッド
80 バケット
81 第1の係止部
82 第2の係止部
83 保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤロッドに係止されて対象物を保持するバケットを備えたコンベヤであって、
前記バケットは、棒材を折曲して形成され、
前記棒材の両端に設けられ、一のコンベヤロッドに所定の遊びをもって係止される第1の係止部と、
前記第1の係止部に連続して設けられ、他のコンベヤロッドに所定の遊びをもって巻回されて係止される第2の係止部と、
前記第2の係止部に連続して形成される保持部とを備えることを特徴とするコンベヤ。
【請求項2】
前記棒材が、ばね鋼鋼材であることを特徴とする請求項1記載のコンベヤ。
【請求項3】
前記第2の係止部は複数回に亘って前記他のコンベヤロッドに巻回されていることを特徴とする請求項1又は2記載のコンベヤ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一に記載のコンベヤを備えた農作物収穫機。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−160662(P2011−160662A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23021(P2010−23021)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【出願人】(596113030)サンエイ工業株式会社 (9)
【Fターム(参考)】