説明

コークス炉の原料炭装入方法およびその装置

【課題】各ホッパーから炭化室への装入レベルを均一化し、かつ、短時間で設定量の原料炭の装入を完了するコークス炉の原料炭装入方法および装置の提供。
【解決手段】複数のホッパー1〜4に貯留した原料炭5をコークス炉の炭化室20に装入するコークス炉の原料炭装入方法であって、各ホッパー1〜4からの原料炭5の装入量を取得し、該装入量が所定装入量に到達したか否かを判断する判断ステップと、前記所定装入量に到達した場合、最も装入量が少ないホッパー1〜4の装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパー1〜4と各他のホッパー1〜4の装入量との偏差に応じて該他のホッパー1〜4の装入速度を小さくする制御を行う制御ステップと、を含み、前記所定装入量は前記原料炭5の装入開始から終了までの間に複数設けられ、前記判断ステップおよび前記制御ステップを複数の前記所定装入量毎に繰り返し行うコークス炉の原料炭装入方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入方法およびその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コークス炉の炭化室に原料炭を装入する場合、通常、4〜5個のホッパーが設けられている装入車が用いられ、装入車の各ホッパー内に貯留された原料炭は、ホッパー下部に設置されたテーブルフィーダーなどを介して炭化室に装入される。
【0003】
ここで、各ホッパーからの原料炭の装入量が異なると、各装入口下の原料炭レベルにばらつきが発生し、原料炭レベルが低い部分に向かう原料炭の山崩れが発生する(図7参照)。この結果、原料炭の炭化室への装入末期になると、山崩れが発生して原料炭が積もった部分の原料炭レベルが他の装入口下の原料炭レベルよりも高くなり、他のホッパーから原料炭が装入されているにもかかわらず、この部分の装入口は塞がれてしまい、このホッパーからの装入すべき所定量の原料炭を装入することができなくなってしまうという問題があった。
【0004】
これに対し、特許文献1では、各ホッパーからの石炭装入速度が所定範囲に入るように、ターンテーブルの回転数を制御し、各ホッパーからの石炭の装入速度の足並みを揃えて、炭化室への装入石炭を均一に装入するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−179249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した特許文献1では、各ホッパーからの装入速度を揃えることによって炭化室への装入レベルを均一化して設定量の原料炭を装入できるようにしているが、各ホッパーでは、原料炭を排出する各テーブルフィーダーなどの個別性能の違いによって各ホッパーからの装入速度が異なる。この結果、各ホッパーからの装入速度を揃える場合、最も遅い装入速度に合わせる必要があることから、設定量の原料炭の装入が完了するまでの時間が長くなる場合があるという問題があった。
【0007】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各ホッパーから炭化室への装入レベルを均一化しつつ装入し、かつ、短時間で設定量の原料炭の装入を完了することができるコークス炉の原料炭装入方法およびその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかるコークス炉の原料炭装入方法は、複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入方法であって、各ホッパーからの原料炭の装入量を取得し、該装入量が所定装入量に到達したか否かを判断する判断ステップと、前記所定装入量に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行う制御ステップと、を含み、前記所定装入量は前記原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられ、前記判断ステップおよび前記制御ステップを複数の前記所定装入量毎に繰り返し行うことを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかるコークス炉の原料炭装入方法は、複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入方法であって、各ホッパーからの原料炭装入時間が所定装入時間に到達したか否かを判断する判断ステップと、前記所定装入時間に到達した場合、各ホッパーの原料炭の装入量を取得する取得ステップと、前記所定装入時間に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行う制御ステップと、を含み、前記所定装入時間は前記原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられ、前記判断ステップ、前記取得ステップ、および前記制御ステップを複数の前記所定装入時間毎に繰り返し行うことを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかるコークス炉の原料炭装入方法は、上記の発明において、前記所定装入量は、各ホッパーの装入量のうちの最大装入量をもとに決定されることを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかるコークス炉の原料炭装入方法は、上記の発明において、前記所定装入量は、各ホッパーの平均装入量をもとに決定されることを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかるコークス炉の原料炭装入方法は、上記の発明において、前記制御ステップは、最も装入量が少ないホッパーの装入量と他のホッパーの装入量との偏差が所定値以上の場合に、各ホッパーの装入速度の変更制御を行うことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかるコークス炉の原料炭装入方法は、上記の発明において、前記制御ステップは、テーブルフィーダーの回転数を変更して前記装入速度を変更することを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかるコークス炉の原料炭装入装置は、複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入装置であって、各ホッパーからの原料炭の装入量を取得する装入量取得部と、前記装入量が、前記原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられた所定装入量に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかるコークス炉の原料炭装入装置は、複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入装置であって、各ホッパーからの原料炭の装入量を取得する装入量取得部と、各ホッパーからの原料炭装入時間が、前記原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられた所定装入時間に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、所定装入量に到達した場合あるいは所定装入時間に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を、原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられた所定装入量あるいは所定装入時間ごとに繰り返し行うようにしているので、各ホッパーから炭化室への装入レベルを均一化しつつ装入し、かつ、短時間で設定量の原料炭の装入を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、この発明の実施の形態にかかる原料炭装入装置を含む構成を示す模式図である。
【図2】図2は、この発明の実施の形態による原料炭の装入速度制御処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図3は、この発明の実施の形態による原料炭の装入速度制御処理を行った場合の装入量の時間変化を示す図である。
【図4】図4は、この発明の実施の形態の変形例1による原料炭の装入速度制御処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図5は、この発明の実施の形態の変形例2による原料炭の装入速度制御処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、この発明の実施の形態の変形例2による原料炭の装入速度制御処理を行った場合の装入量の時間変化を示す図である。
【図7】図7は、従来の原料炭装入時に不具合を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
【0019】
図1は、この発明の実施の形態にかかる原料炭装入装置を含む構成を示す模式図である。図1において、装入車10は、原料炭装入装置であり、炭化室20の長手方向に配置される原料炭の装入口9に対応する数のホッパー1〜4と、各ホッパー1〜4による原料炭の装入速度制御を行う制御部Cとを搭載する。装入車10は、各ホッパー1〜4に原料炭5を貯留して、炭化室20の幅方向に走行し、ホッパー1〜4を装入口9に対応する位置に停止して各ホッパー1〜4から原料炭5を炭化室20に装入する。
【0020】
各ホッパー1〜4は、貯留された原料炭5を秤量して装入量を検出するロードセル12を有する。また、各ホッパー1〜4の下部には、モータMによって回転されるテーブルフィーダー6を有する。テーブルフィーダー6は、回転によって貯留された原料炭5を翼体11で排出口7から切り出し、装入筒8および装入口9を介して炭化室20に装入する。テーブルフィーダー6の回転速度によって炭化室20への原料炭5の装入速度を変更することができる。また、排出口7には、ゲート板11が配置され、ゲート板11の昇降によって排出口7の開口を変更することができ、この開口の変更によっても、原料炭5の装入速度を変更することができる。
【0021】
制御部Cは、ロードセル12が検出する原料炭5の装入量を取得し、この取得結果をもとに、モータMを駆動制御してテーブルフィーダー6の回転数を制御するとともに、ゲート板11の開口を制御することによって、原料炭5の装入速度を制御する。なお、この実施の形態では、原料炭5の装入速度制御をテーブルフィーダー6の回転数制御によって説明する。
【0022】
ここで、図2に示したフローチャートをもとに、制御部Cによる原料炭5の装入速度制御処理手順について説明する。図2に示すように、まず、制御部Cは、各ホッパー1〜4のロードセル12から、原料炭5の装入量を取得する(ステップS101)。この原料炭5の装入量は、初期状態の原料炭5の秤量結果から現在の原料炭5の秤量結果を減算することによって求めることができる。
【0023】
その後、原料炭5の装入量がチェックポイント(所定装入量)に到達したか否かを判断する(ステップS102)。この所定装入量は、原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられ、たとえば、段階的に設けられる。原料炭5の装入量が所定装入量に到達した場合(ステップS102,Yes)には、最少装入量のホッパーのテーブルフィーダー6の回転数が最大となるように制御し、最少装入量のホッパーの装入量と他のホッパーの装入量との偏差の大きさに応じて他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行い(ステップS103)、ステップS101に移行して上述した処理を繰り返す。一方、原料炭5の装入量が所定装入量に到達していない場合(ステップS102,No)には、ステップS101に移行して、上述した処理を繰り返す。
【0024】
具体的に、図3を参照して、2つのホッパー1,2に対する装入速度制御処理について説明する。は、図3に示すように、原料炭5の装入量Pが最初の所定装入量P1に到達した場合、この時点での各ホッパー1,2の装入量を取得する。図3では、ホッパー2の装入量の方が、ホッパー1の方の装入量よりも少ないため、ホッパー2のテーブルフィーダー6の回転数を最大にし、ホッパー1,2間の装入量の偏差ΔPに応じて、ホッパー1のテーブルフィーダー6の回転数を小さくする制御を行う。すなわち、偏差ΔPが大きくなるにしたがってホッパー1のテーブルフィーダー6の回転数の減少量を大きくする。これによって、ホッパー1,2間の装入量の平均化を迅速に行うことができる。また、偏差ΔPが小さい場合には、ホッパー1のテーブルフィーダー6の回転数の減少量を抑え、ホッパー1,2による装入時間の短縮化を図る。以後、ホッパー1,2のうちの大きい方の装入量が、所定装入量P2〜P5に到達するごとに、ホッパー1,2の各テーブルフィーダー6の回転数変更制御を行う。そして、装入量Pが炭化炉20に装入すべき各ホッパーの設定量である装入量Pmaxに到達した時点で、各テーブルフィーダー6を停止し、原料炭5の装入を終了する。なお、図3では、説明の簡略化のために、2つのホッパー1,2に対する装入速度制御処理について説明したが、すべてのホッパー1〜4に対して同様な装入速度制御処理が行われる。
【0025】
このような段階的な所定装入量P1〜P5ごとに装入速度制御処理を行うことによって、各ホッパーから炭化室への装入レベルを均一化しつつ装入し、かつ、各テーブルフィーダー6の回転数も大きな回転数をバランス良く維持することによって短時間で設定量の原料炭の装入を完了することができる。
【0026】
(変形例1)
上述した実施の形態では、所定装入量に到達した時点で常に装入量の偏差に応じた装入速度制御を行うようにしていたが、この変形例1では、装入量の偏差が所定値以上となった場合に装入速度制御を行うようにしている。
【0027】
図4は、この発明の実施の形態の変形例1による原料炭の装入速度制御処理手順を示すフローチャートである。この変形例1では、図2に示したステップS102,S103に対応するステップS202,S204間に、さらに、装入量の偏差が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS203)。そして、装入量の偏差が所定値以上である場合(ステップS203,Yes)には、ステップS103に対応するテーブルフィーダー6の回転数変更制御を行い(ステップS204)、ステップS201に移行する。一方、装入量の偏差が所定値以上でない場合(ステップS203,No)には、ステップS201に移行して上述した処理を繰り返す。
【0028】
この変形例1による装入速度制御処理を行うことによって、実施の形態と同様に、各ホッパーから炭化室への装入レベルを均一化しつつ装入し、かつ、各テーブルフィーダー6の回転数も大きな回転数をバランス良く維持することによって短時間で設定量の原料炭の装入を完了することができる。
【0029】
(変形例2)
上述した実施の形態では、所定装入量に到達した時点で装入速度制御を行うようにしていたが、この変形例2では、所定装入量に替えて所定装入時間に到達した時点で装入速度制御を行うようにしている。
【0030】
図5は、この発明の実施の形態の変形例2による原料炭の装入速度制御処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、制御部Cは、各ホッパー1〜4による原料炭5の装入開始からの時間が所定装入時間に到達したか否かを判断する(ステップS301)。この所定装入時間は、原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられ、たとえば、段階的に設けられる。所定装入時間に到達した場合(ステップS301,Yes)には、さらに、各ホッパー1〜4のロードセル12から、原料炭5の装入量を取得する(ステップS302)。さらに、この装入量の取得結果から、最少装入量のホッパーのテーブルフィーダー6の回転数が最大となるように制御し、最少装入量のホッパーの装入量と他のホッパーの装入量との偏差の大きさに応じて他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行い(ステップS303)、ステップS301に移行して上述した処理を繰り返す。一方、所定装入時間に到達しない場合(ステップS301,No)には、この判断処理を繰り返す。
【0031】
具体的に、図6を参照して、変形例2による2つのホッパー1,2に対する装入速度制御処理について説明する。図6に示すように、装入時間が所定装入時間t1に到達した場合、この時点での各ホッパー1,2の装入量を取得する。図3では、ホッパー2の装入量の方が、ホッパー1の方の装入量よりも少ないため、ホッパー2のテーブルフィーダー6の回転数を最大にし、ホッパー1,2間の装入量の偏差ΔPに応じて、ホッパー1のテーブルフィーダー6の回転数を小さくする制御を行う。以後、装入時間が所定装入時間t1〜t5に到達するごとに、ホッパー1,2の各テーブルフィーダー6の回転数変更制御を行う。そして、装入量Pが炭化炉20に装入すべき各ホッパーの設定量である装入量Pmaxに到達する時点ttで、各テーブルフィーダー6を停止し、原料炭5の装入を終了する。なお、図3では、説明の簡略化のために、2つのホッパー1,2に対する装入速度制御処理について説明したが、すべてのホッパー1〜4に対して同様な装入速度制御処理が行われる。
【0032】
このような段階的な所定装入時間t1〜t5ごとに装入速度制御処理を行うことによって、各ホッパーから炭化室への装入レベルを均一化しつつ装入し、かつ、各テーブルフィーダー6の回転数も大きな回転数をバランス良く維持することによって短時間で設定量の原料炭の装入を完了することができる。
【0033】
なお、変形例1で示したステップS203による装入量の偏差判断処理を組み合わせてもよい。
【0034】
また、上述した実施の形態および変形例では、原料炭5の装入速度制御をテーブルフィーダー6の回転数制御によって説明するが、これに限らず、ゲート板11の開口制御、さらにはテーブルフィーダー6に設置される翼体11の伸縮量を制御することによって装入速度を制御してもよいし、これらの制御にテーブルフィーダー6の回転数制御に加えた装入速度制御を行ってもよい。
【符号の説明】
【0035】
1〜4 ホッパー
5 原料炭
6 テーブルフィーダー
7 排出口
8 装入筒
9 装入口
10 装入車
11 翼体
12 ロードセル
13 ゲート板
20 炭化室
M モータ
C 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入方法であって、
各ホッパーからの原料炭の装入量を取得し、該装入量が所定装入量に到達したか否かを判断する判断ステップと、
前記所定装入量に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行う制御ステップと、
を含み、前記所定装入量は前記原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられ、前記判断ステップおよび前記制御ステップを複数の前記所定装入量毎に繰り返し行うことを特徴とするコークス炉の原料炭装入方法。
【請求項2】
複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入方法であって、
各ホッパーからの原料炭装入時間が所定装入時間に到達したか否かを判断する判断ステップと、
前記所定装入時間に到達した場合、各ホッパーの原料炭の装入量を取得する取得ステップと、
前記所定装入時間に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行う制御ステップと、
を含み、前記所定装入時間は前記原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられ、前記判断ステップ、前記取得ステップ、および前記制御ステップを複数の前記所定装入時間毎に繰り返し行うことを特徴とするコークス炉の原料炭装入方法。
【請求項3】
前記所定装入量は、各ホッパーの装入量のうちの最大装入量をもとに決定されることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の原料炭装入方法。
【請求項4】
前記所定装入量は、各ホッパーの平均装入量をもとに決定されることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の原料炭装入方法。
【請求項5】
前記制御ステップは、最も装入量が少ないホッパーの装入量と他のホッパーの装入量との偏差が所定値以上の場合に、各ホッパーの装入速度の変更制御を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のコークス炉の原料炭装入方法。
【請求項6】
前記制御ステップは、テーブルフィーダーの回転数を変更して前記装入速度を変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のコークス炉の原料炭装入方法。
【請求項7】
複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入装置であって、
各ホッパーからの原料炭の装入量を取得する装入量取得部と、
前記装入量が、前記原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられた所定装入量に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とするコークス炉の原料炭装入装置。
【請求項8】
複数のホッパーに貯留した原料炭をコークス炉の炭化室に装入するコークス炉の原料炭装入装置であって、
各ホッパーからの原料炭の装入量を取得する装入量取得部と、
各ホッパーからの原料炭装入時間が、前記原料炭の装入開始から終了までの間に複数設けられた所定装入時間に到達した場合、最も装入量が少ないホッパーの装入速度を最大にするとともに、最も装入量が少ないホッパーと各他のホッパーの装入量との偏差に応じて該他のホッパーの装入速度を小さくする制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とするコークス炉の原料炭装入装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−95815(P2013−95815A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238558(P2011−238558)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】