説明

コーチングプログラムサーバおよびセルフコーチングシステム

【課題】 ビジネスコーチングに他人が介入することによって生じる問題に鑑み、ユーザ自身でコーチングの効果を得ることができ、その経過を全てリアルタイムに記録可能とする。
【解決手段】 予め指導方法が蓄積されたコーチングプログラムサーバ1と、コーチング内容を記録するためのユーザデータサーバ2と、ユーザ端末3をネットワークにて接続し、ユーザの達成したい課題を導き出すために予めプログラムされた質問に対してユーザがユーザ端末3から入力した回答内容をもとに、コーチングプログラム4は課題情報、ステータス情報、進捗確認情報を自動生成しユーザが指定した時間とアドレスに進捗確認情報を自動配信することによって、コーチとして他人が介入することなく、ユーザが自らコーチングの効果を得られることを特徴とする、セルフコーチングシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーチングプログラムサーバおよびビジネスコーチングシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のビジネスコーチングは、コーチングを受けるユーザが、コーチである他人からの質問やフィードバックといったコーチングのテクニックによって、ユーザの課題やその解決策について自己認識し、課題達成までの行動計画を作成した後、進捗確認などによって終始指導を受けるものである。かかる技術のビジネスコーチングは、コーチとなる人の能力によって成果に大きな差が生じる。また、コーチとユーザとの相性によっても、ビジネスコーチングの効果が左右されてしまう問題がある。さらに、コーチングを行うと同時に記録を残すことができないという欠点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は上述したコーチに人を活用することによって生じる問題に鑑み、予めコーチングプログラムに、ビジネスコーチングにおける指導方法を蓄積しておくことによって、コーチングの効果を最大限にユーザに提供することができ、経過を全てリアルタイムに記録可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明に係るセルフコーチングシステムは、ユーザの達成したい課題を導き出すために予めプログラムされた質問に、ユーザがユーザ端末から入力した回答内容と、課題レベル検証プログラム5をもとに課題情報を自動生成する課題情報生成手段と、ユーザのコーチング進捗状況を含むステータス情報を自動生成するステータス情報生成手段と、ユーザのコーチングステータス情報を解析する手段と、ユーザのコーチングステータス情報を編集する手段と、ユーザへの進捗確認情報を自動生成する進捗確認情報生成手段と、ユーザが指定した時間とアドレスに、進捗確認情報を自動配信する手段と、それぞれの情報を表示する表示手段とを設けたものである。
【発明の効果】
【0005】
以上のように、この発明によれば、予め指導方法が蓄積されたコーチングプログラムによる質問にユーザが回答することにより、自らの課題やその解決策について自己認識することができ、また、その回答内容から現状値と目標値の差を解析できるプログラムにより、自らの行動計画を作成、編集、および、確認することが可能となる。また、進捗確認情報を配信する機能により、ユーザが行動計画を再認識することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図面に基づいて本発明に係わるセルフコーチングシステムの一実施例を詳細に説明する。図1は、この発明に適用されるシステム構成図であり、このセルフコーチングシステムAは、コーチングプログラムサーバ1と、ユーザデータサーバ2とからなり、ユーザ端末3がネットワークにて相互接続されている。
上記コーチングプログラムサーバ1には、予め指導方法、例えば、図12に示す質問リスト等が蓄積されたコーチングプログラム4と、課題レベル検証プログラム5と、課題情報データベース6とを有する。
また、ユーザデータサーバ2は、個人情報を記録するための、個人登録情報データベース7を有する。
【0007】
上記セルフコーチングシステムAは、図1に示すユーザ端末3の要求に応じて、図2の新規ユーザ登録フローチャートに示すように、ユーザデータサーバ2の個人登録情報データベース7に新規ユーザ登録を行う必要がある。次に、図3の新規課題登録フローチャートに示すように、新規課題登録処理は、コーチングプログラム4に予め蓄積されている、質問リスト(図12)に、それぞれ選択方式によって回答していくことにより(一部は記入方式)、ユーザデータサーバ2に課題内容が記録され、新規課題登録が完了する。選択方式の回答リストは、予め課題情報リスト(図13)を蓄積している課題レベルデータベース6より引用される。ユーザデータサーバ2に記録された課題内容は、コーチングプログラムサーバ1の課題レベル検証プログラム5により、図4に示すように課題ギャップ確認機能による解析を受けた後、コーチングプログラム4により行動計画が自動生成される。
【0008】
図4は、課題ギャップ確認機能処理フローチャートを示す。
予めコーチングプログラム4で定義されている課題対象に対して、必要量とする学習総時間と、ユーザが設定した期間と、ユーザが現行持っているスキルと、ユーザが設定した学習総時間との差をギャップという。課題レベル検証プログラム5によって、ギャップ確認の解析処理が行われる。
図3の新規課題登録フローチャートに示すように、コーチングプログラム4により制御された質問リスト(図12)に対するユーザ端末3からのユーザの回答に対して、課題レベル検証プログラム5によってギャップと学習総時間の比較を行う。
その結果、▲1▼ギャップが大きすぎる場合は、学習時間不足メッセージを表示する。
▲2▼問題がなければ、図3のフローチャートに戻り、コーチングプログラム4からユーザデータサーバ2への個人データ登録処理を行う。
【0009】
また、ユーザが課題を変更したいときは、図5のデータベースシステムへの課題変更登録フローチャートに示すように、まず、変更対象の課題を抽出し、内容を変更することができる。その後の処理は、図3の新規課題登録処理と同様に、変更した課題内容と現状とのギャップをコーチングプログラム5により解析を行う。ユーザデータサーバ2に記録された課題内容は、プログラムサーバ1の課題ギャップ確認機能による解析を受け、行動計画が自動生成される。
【0010】
図6は、コーチングステータス情報編集フローチャートであり、ユーザ端末3からIDとパスワードの認証後、ユーザは図11の「課題メニュー」画面で、行動計画のステータス情報を確認および編集することができる。
【0011】
図7は、進捗確認情報配信機能フローチャートであり、ユーザデータサーバ2に予めユーザが指定した日に、図14に示すリマインド情報が、予めユーザが指定したメールアドレスに自動配信される。その後、ユーザが指定した日の翌日に、図15のような進捗確認情報が、予めユーザが指定したメールアドレスに自動配信される。ユーザ端末3よりユーザが進捗確認応答をしたか否かで、ユーザデータサーバ2の実施フラグを変更することで、課題ごとの進捗状況が自動更新される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例のシステム概要図である。
【図2】本発明の実施例の新規ユーザ登録フローチャートである。
【図3】本発明の実施例のデータベースシステムへの新規課題登録フローチャートである。
【図4】本発明の実施例の課題ギャップ確認機能処理フローチャートである。
【図5】本発明の実施例のデータベースシステムへの課題変更登録フローチャートである。
【図6】本発明の実施例のコーチングステータス情報編集フローチャートである。
【図7】本発明の実施例の進捗確認情報配信機能フローチャートである。
【図8】本発明の実施例の「メインメニュー」である。
【図9】本発明の実施例の「新規ユーザ登録」である。
【図10】本発明の実施例の「マイページ」である。
【図11】本発明の実施例の「新規課題」である。
【図12】本発明の実施例の質問リストである。
【図13】本発明の実施例の課題情報リストである。
【図14】本発明の実施例のリマインド情報である。
【図15】本発明の実施例の進捗確認情報である。
【符号の説明】
【0013】
1 プログラムサーバ
2 ユーザデータサーバ
3 ユーザ端末
4 コーチングプログラム
5 課題レベル検証プログラム
6 課題情報データベース
7 個人登録情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め指導方法が蓄積されたコーチングプログラムサーバと、コーチング内容を記録するためのデータベースシステムと、ユーザ端末をネットワークにて接続し、
ユーザの達成したい課題を導き出すために予めプログラムされた質問に、ユーザがユーザ端末から入力した回答内容をもとに、課題情報をコーチングプログラムによって自動生成する課題情報生成手段と、
ユーザの回答内容を課題レベル検証プログラムと課題情報データベースによって解析する手段と、
ユーザのコーチング進捗状況を含むステータス情報をコーチングプログラムによって自動生成するステータス情報生成手段と、
ユーザのコーチングステータス情報を編集する手段と、
ユーザへの進捗確認情報をコーチングプログラムによって自動生成する進捗確認情報生成手段と、
ユーザが指定した時間とアドレスに、進捗確認情報をコーチングプログラムによって自動配信する手段と、
それぞれの情報を表示する表示手段を設けることによって、コーチとして他人が介入することなく、ユーザが自らコーチングの効果を得られることを特徴とする、セルフコーチングシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−209040(P2006−209040A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−43042(P2005−43042)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(505060967)
【Fターム(参考)】