説明

ゴマ茶

【目的】 ゴマの好ましい味と香を備えた美味しい茶を提供する。
【構成】 粉末状となした煎りゴマをティーバッグに封入してなるゴマ茶、又は粉末状となした煎りゴマと乾燥しいたけの小片をティーバッグに封入してなるゴマ茶。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、煎りゴマ又は煎りゴマと乾燥しいたけの小片をティーバッグに封入してなるゴマ茶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紅茶等をティーバッグに封入してなる茶は従来より広く使用されている。この茶は、紅茶等を封入したティーバッグをティーカップ等に入れ、熱湯を注いで紅茶等の浸出液を飲用するようにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
紅茶等をティーバッグに封入してなる上記従来の茶は手軽に飲用することができる好ましい飲用品であるが、本考案は良い風味を備えた安価な健康食品であるゴマに着目し、新規なゴマ茶を提供しようとしてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、粉末状となした煎りゴマをティーバッグに封入してなるゴマ茶を提供するものである。(請求項1)
【0005】
更に、本考案は、粉末状となした煎りゴマと乾燥しいたけの小片をティーバッグに封入してなるゴマ茶を提供する。(請求項2)
【0006】
【作用】
[請求項1のゴマ茶]
請求項1のゴマ茶を飲用する際には、粉末状となした煎りゴマを封入したティーバッグを湯飲み等の適宜の容器に入れ、これに熱湯を注いでティーバッグ中の粉末状の煎りゴマを熱湯中に浸出させ、その浸出液を通常の茶と同様にして飲むのである。この浸出液は煎りゴマの好ましい味と香を備えた美味しい茶であるだけでなく、ゴマの優れた成分による健康増進を図ることもできる。
【0007】
[請求項2のゴマ茶]
請求項2のゴマ茶を飲用する際には、粉末状となした煎りゴマと乾燥しいたけの小片を封入したティーバッグを湯飲み等の適宜の容器に入れ、これに熱湯を注いでティーバッグ中の粉末状の煎りゴマと乾燥しいたけのエキスを熱湯中に浸出させ、その浸出液を通常の茶と同様にして飲むのである。この浸出液は煎りゴマと乾燥しいたけの好ましい味と香を備えた美味しい茶であるだけでなく、ゴマとしいたけの優れた成分による健康増進を図ることもできる。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。
請求項1のゴマ茶は粉末状となした煎りゴマ1をティーバッグ3中に封入してなるものである。粉末状となした煎りゴマ1は、一例として下記の如く製造するものとする。
(1)生ゴマに付着しているゴミ、ホコリ等の異物を除去する。
(2)異物を除去した生ゴマを水洗いする。即ち、生ゴマを流水中で攪拌することにより生ゴマを洗浄する。
(3)生ゴマの水を切る。
(4)生ゴマを鉄釜で煎る。即ち、一例として図4に示すように、ガスの炎5で330〜340℃程度に加熱した筒状の鉄釜7中にゴマ1aを入れ、鉄釜7の側傍より鉄釜7内にファン9により送風しつつゴマ1aを約20分間煎る。
(5)煎ったゴマを冷却する。
(6)冷却したゴマを擦り機により擦って粉末状になす。
以上の如くして得られた粉末状となした煎りゴマ1をティーバッグ3中に封入する。ティーバッグ当りのゴマの重量は例えば8〜10グラム程度とする。また、ティーバッグ3は紅茶等のティーバッグとして従来より使用されているものと同様の紙製、布製等の小袋とする。
【0009】
なお、請求項1においては、粉末状となした煎りゴマ1に粉末状のコーヒーを適宜加えてもよい。粉末状となした煎りゴマと粉末状のコーヒーとの割合は一例として7:3(重量)とする。
【0010】
請求項2のゴマ茶は粉末状となした煎りゴマ1と乾燥しいたけの小片11をティーバッグ3中に封入してなるものである。粉末状となした煎りゴマ1は上述のものと同様のものである。乾燥しいたけの小片11は乾燥しいたけをスライスしてなるものである。ティーバッグ当りの重量は例えば下記の通りとする。
粉末状となした煎りゴマ:8〜10グラム程度乾燥しいたけの小片:0.5〜1グラム程度
【0011】
なお、粉末状となした煎りゴマの浸出液についての分析結果を表1に示す。
【0012】
【表1】


【0013】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1のゴマ茶は、煎りゴマの好ましい味と香を備えた美味しい茶であるだけでなく、ゴマの優れた成分による健康増進を図ることもできる。なお、このゴマ茶はティーバッグに封入されているため、飲用しやすいことはいうまでもない。
【0014】
請求項2のゴマ茶は、煎りゴマと乾燥しいたけの好ましい味と香を備えた美味しい茶であるだけでなく、ゴマとしいたけの優れた成分による健康増進を図ることもできる。なお、このゴマ茶はティーバッグに封入されているため、飲用しやすいことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるゴマ茶の一例を示す斜視図である。
【図2】請求項1によるゴマ茶を示す断面図である。
【図3】請求項2によるゴマ茶を示す断面図である。
【図4】生ゴマを煎る鉄釜等を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ゴマ
1a ゴマ
3 ティーバッグ
5 炎
7 鉄釜
9 ファン
11 乾燥しいたけの小片

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 粉末状となした煎りゴマをティーバッグに封入してなるゴマ茶。
【請求項2】 粉末状となした煎りゴマと乾燥しいたけの小片をティーバッグに封入してなるゴマ茶。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】第3002384号
【登録日】平成6年(1994)7月13日
【発行日】平成6年(1994)9月20日
【考案の名称】ゴマ茶
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平6−4090
【出願日】平成6年(1994)3月25日
【出願人】(594067313)株式会社友幸フーズ (1)
【代理人】
【氏名又は名称】長野 光宏