ゴルフグリップおよびそれを装着したゴルフクラブ
【課題】パッティングやアプローチ動作について、過度の練習や体得を必要とせずに、想定したスイング軌道を実行可能なゴルフ用具を提供する。
【解決手段】ゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップ10は、シャフト挿通孔の近傍にグリップを両手で合掌するように挟持可能な突片11が延出していることを特徴とする。また、グリップ10の装着されたゴルフクラブのグリップ10は、クラブヘッドに対して90°間隔で回転調整可能であり、そしてシャフトが伸縮自在であることが好ましい。
【解決手段】ゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップ10は、シャフト挿通孔の近傍にグリップを両手で合掌するように挟持可能な突片11が延出していることを特徴とする。また、グリップ10の装着されたゴルフクラブのグリップ10は、クラブヘッドに対して90°間隔で回転調整可能であり、そしてシャフトが伸縮自在であることが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフグリップおよびそれを装着したゴルフクラブに関し、より詳細には、グリーン周りからボールを寄せるためのゴルフウエッジやゴルフパターに適したグリップ、ならびに該グリップの装着されたゴルフウエッジやゴルフパターに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ1ラウンド中のピッチングウエッジ、サンドウエッジのウエッジ操作やゴルフパターは、スコアの大きな割合を示す。これらの技術が上達すれば、スコアは確実に良くなる。近距離のウエッジ操作は、通常、首を視点とした両肩の回転と、打球時に手首を返す動作との複合作用により行われる。このような動作は、プレーヤー、特に初心者にとって複雑であり、習得しがたく、練習する時間や費用が惜しい者はなかなか上達しない。上記操作を習得しても、長い期間休むと、もとに戻ってしまうという問題がある。
【0003】
ヘッドアップは、ドライバーやアイアンクラブで打球する際に、初心者が起こしやすい欠点であるが、ウエッジ操作やパッティング動作でもヘッドアップのが問題がある。これは、打球後のボールの軌道を早く確認したいという心理作用がプレーヤーに働いて、打球前に視線をボールから目的方向へ追ってしまうためである。その結果、スイング軌道がぶれ、ダフリ、トップ、プッシュなどを起こして、打球が想定した方向とずれてしまう。
【0004】
上記問題に対して、初心者でも簡単かつ正確にパターやウエッジ操作を行えるゴルフ用具が数多く提案されている。例えば、特許文献1〜3には、パッティングの際にカップに対するスタンスの向きのずれを最小限にするために、ゴルフボールをプレーヤーの正面方向にヒットするゴルフグリップまたはクラブが記載されている。特許文献4には、グリップエンドをプレーヤーの身体の一部に当てる長尺のウエッジクラブが記載されている。
【特許文献1】特開2006−150058の図1
【特許文献2】特開平10−146405の図1
【特許文献3】特開2005−144082
【特許文献4】特開2007−7310の図2
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来のゴルフ用具であっても、上記問題点を解決するのに有効な手段とは言い難い。そこで、本発明は、パッティングやアプローチ動作について、過度の練習や体得を必要とせずに、想定したスイング軌道を実行可能なゴルフ用具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を鋭意検討した結果、グリップの持ち方とさらにスイング軌道を抜本的に変更することによって解決できることを見出した。すなわち、本発明はシャフト挿通孔の近傍にグリップを両手で合掌するように挟持可能な突片が延出していることを特徴とする、ゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップを提供する。本発明では、両手で合掌するようにグリップを挟持するために、従来技術のような手の返し動作や指先の力み動作を全く使用しないことが特に重要である。
【0007】
本発明のグリップは、前記突片のプレーヤーの親指を当接する位置に、該突片と直交する第二の突片を設けることが好ましい。
【0008】
本発明は、また、本発明のグリップの装着されたゴルフウエッジまたはゴルフパターを提供する。ゴルフウエッジという用語は、本明細書では、ロフト角が30°以上のものを意味するために使用する。具体的には、ランニングアプローチに使用する3〜9番アイアン(ロフト角30〜45°)、ピッチングウエッジ(ロフト角45〜48°)、アプローチウエッジ(ロフト角50〜54°)およびサンドウエッジ(ロフト角55〜61°)を以下、ゴルフウエッジまたはゴルフパターを単にゴルフクラブということがある。
【0009】
前記ゴルフクラブは、クラブヘッドに対して90°間隔で回転調整可能であることが好ましい。
【0010】
さらに、シャフトが伸縮自在であることが好ましい。特に、前記シャフトと前記クラブヘッドとのライ角が調整自在であると、より好ましい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載のグリップによれば、両手を合掌するようにしてグリップを挟持するので、スイング動作が両肩および両腕で形成される逆三角形の振り子動作に簡略化され、距離感は振り幅だけで調節される。本発明のグリップの使用は、従来のグリップの握る動作ではなく、挟む動作であるため、従来のような手首の返し動作や利き手による力みがなくなる。特許文献1(特開2006−150058)の図1でも、両手を合わせるようにグリップを持つが、両手の親指を下向きにして平行に並べてセットするために、両肩と両腕に力が入って窮屈である。一方、本発明のグリップでは、両親指を横向きに相対するようにセットするので、肩や腕に力がかかることがない。したがって、ゴルフの上手下手の区別なく、また、運動神経に関係なく、打ち損じがない。本発明のグリップは、ゴルフパターまたはグリーン周りからボールをイメージ通りに寄せるゴルフウエッジとして最適となる。
【0012】
請求項2に記載のグリップは、前記突片のプレーヤーの親指または小指が当接する位置に該突片と直交する第二の突片を設けている。すなわち、該グリップの断面形状は、断面が十字架形またはT字形になる。第二の突片は、持ち手の場所を明確にし、初心者を初めとするプレーヤーが両手を所定位置に誘導する機能を有する。さらに、プレーヤーの視線に近い第二の突片の向きの確認は、ゴルフボールに対するプレーヤーのスタンスの向きのずれを調整する機能を兼ねる。これらの機能により、プレーヤーの想定する通りのヒットがより確実になる。
【0013】
請求項1または2に記載のグリップは、また、既存のゴルフクラブのグリップと交換することで、プレーヤーが所有するゴルフクラブをそのまま使用することができる。
【0014】
請求項3に記載のゴルフクラブは、上記グリップを装着するのに適したシャフトおよびヘッドを採用したものである。特に、クラブの以下に示す付帯機能との組合せにより、上記したグリップの作用効果をさらに高めることができる。
【0015】
請求項4のゴルフクラブによれば、グリップがクラブヘッドに対して90、180または270°に回転調整可能であるので、スイング軌道を四方向に変更することができる。すなわち、従来のゴルフクラブでは、クラブヘッドの打球面が、ボールをプレーヤーのスタンスの横方向へ転がすように向けられている。本発明では、以下のようなスイング軌道の変更が可能である。
【0016】
クラブヘッドを時計回りに90°回転させると、ゴルフボールをスタンスの前方向へ転がすことができる。両手で挟持するグリップによるスイングと、スタンスの前方向へのスイングとが合わさって、より正確なスイングが達成される。特に短いパッティングは、ボールのラインに正対して手前に引く方が、イメージするラインに沿ってより確実にボールを転がし易い。
【0017】
クラブヘッドを180°回転させると、ボールの進行方向を通常とは逆にすることができる。プレーヤーは、効き目に応じて、本発明の挟持型グリップのスイングし易い方向を選択することができる。
【0018】
クラブヘッドを180°回転させると、右利きクラブを左利きに変更することができ、その逆もまた可能である。左利き用の特注クラブを作製する必要がなくなり、大量生産によるコスト削減に寄与する。
【0019】
クラブヘッドを180°回転させると、ゴルフプレイ中にも有用である。プレー中、右利きの人が、左利きクラブを必要とする場面に出くわすことがある。例えば、ゴルフボールが木の根元に転んだ時が想定される。プレー前に、1本だけ左利き用に調整しておけば、このようなトラブルに対処可能である。
【0020】
クラブヘッドを時計回りに270°回転させると、ゴルフボールをスタンスをまたいで後ろ方向へヒットすることができる。本発明の挟持型グリップによるスイングと、スタンスの後ろ方向へのスイングとが合わさって、より正確なスイングが達成される。ゴルフボールをスタンスをまたいで後ろ方向へ転がす方法は、ゴルフボールをスタンスの前方向へ転がす方法よりもゴルフボールを強く打つことが可能である。本発明の270°回転させたゴルフクラブは、特にウエッジクラブに向いている。
【0021】
請求項5に記載のゴルフクラブによれば、シャフトが伸縮自在なため、ボールとカップとの距離が近い時、グリップおよび視点をボールへ近づけることが可能である。グリップおよび視点がボールへ近いほど、スイング軌道がより正確になる。
【0022】
ゴルフボールをスタンスの左または右横方向へヒットするスイングでは、シャフトとクラブヘッドとの間のライ角は、90°よりも小さい方が好ましい。一方、ボールを前または後方向へヒットするスイングでは、シャフトはクラブヘッドに対して90°(すなわち、直立)している方が好ましい。請求項6に記載のゴルフクラブによれば、前記シャフトと前記クラブヘッドとのライ角が調整自在であるので、四方向のいずれの方向へスイングする際にも、クラブシャフトを最適なライ角に調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、添付の図面を用いて、本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明のゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップ10の一実施態様を示す斜視図である。図1中、本発明のグリップ10は、シャフト21が挿入される挿通孔13の近傍のグリップ自体を両手で合掌するように挟持可能な第一の突片11が延出している。突片11の設置位置は、挿通孔13のプレーヤー側(図1)またはその逆側であり得る。
【0024】
本発明のグリップ10の材質は、特に限定されず、通常、合成ゴム、発泡ウレタンのような軟弾性材料でできている。突片11の長さは、手のひらと同程度であり、通常、4〜10cmである。突片11の厚みは、2〜20mmであり、好ましくは5〜15mmである。突片11は、親指の当たる位置から小指の当たる位置へ向けて徐々に厚みが薄く(図1)または厚くなるようにしてもよい。
【0025】
突片11は、さらに、手のひら、特に指の形状に沿うように手形15が型押しされてもよい(図2)。こうすると、プレーヤーが、グリップ10を常に所定位置で挟持することができる。
【0026】
グリップ10の両側面のプレーヤーの親指または小指が当接する位置に、第二の突片11が立設されているのが好ましい。よって、グリップ10の断面は、図1のT字形(親指が当たる)、逆T字形(小指が当たる)、図3の十字架形(親指が当あたる)、逆十字架形(小指が当たる)などの形状を呈する。プレーヤーは、第一の突片11と第二の突片12が交錯する部分(交錯部16)に両手の親指または小指をあてがうことによって、グリップを常に所定位置で挟持することができる。第二の突片12は、スタンスの向きと平行になることから、スタンスの向きの調整の目安となる点でも有利である。
【0027】
第二の突片12の長さは、通常、2〜10cmであり、好ましくは4〜6cmである。厚みは、通常、2〜20mmであり、好ましくは5〜15mmである。
【0028】
グリップ10の上面、特に交錯部16の上面に、球体などでできた目印14を設置してもよい(図4)。
【0029】
本発明は、また、グリップ10がシャフト21およびゴルフヘッド22へ装着されたウエッジクラブまたはゴルフパター20を提供する(図5および6)。
【0030】
本発明のゴルフクラブ20は、シャフト21が、ゴルフヘッド22に対して時計回りまたは反時計回りに90°間隔で、すなわち、90°、180°および270°の少なくとも一角度へ回転できることが好ましい。クラブシャフト21を回転自在にする機構は、特に制限されず、例えばベアリング式や、先端部が四角形のシャフトをゴルフヘッドへ差し込む方式など(図示せず)が挙げられる。
【0031】
本発明のゴルフクラブ21は、図7AB(0°)に示すように、グリップ10を両手で合掌するように挟持し、両肩および両腕で形成される逆三角形を体に沿って振り子のようにスイングするのが基本であるが、ゴルフシャフトの回転機構によれば、以下のようなスイング軌道も可能となる。クラブヘッド22を時計回りに90°回転させると、ゴルフボール1をスタンスの前方向へヒットすることができる(図7ABの90°)。前向きのゴルフクラブ20は、グリーン上でよく行われる「お先に」のイメージに近い。その使用方法は、カップからボールまでのラインに正対してゴルフヘッド22を体側へ引いた後、腕の振り子運動でゴルフボール1へぶつければよい。スイングの前中後、ラインを常に視認できるので、スイング軌道のイメージを忘れる心配がない。この安心感は、プレーヤーの精神状態の安定化に寄与し、より正確なスイングを可能にする。前向きのゴルフクラブ20は、グリーンエッジからのアプローチ用のウエッジクラブとしても有効である。さらに、十字架形(図3)やT字形(図2)のグリップ10によるスイングとゴルフヘッド22の前方向スイングとが合わさると、より正確なスイングが達成される。
【0032】
クラブヘッド22を時計回りに180°回転させると、ゴルフボール1の進行方向を通常とは逆にすることができる(図7ABの180°)。プレーヤーによって効き目が異なるので、ゴルフボールの進行方向が通常の左横方向よりも右横方向が自然と感ずる者もいるはずである。本発明のゴルフクラブ20であれば、購入後、プレーヤーの好みや体感に応じてスイング軌道を変えることができる。
【0033】
本発明のゴルフクラブ20は、180°回転によって右利きクラブを左利きクラブへ変更することができ、その逆もまた可能である。これにより、左利き用の特注クラブを作製する必要がなくなり、大量生産によるコスト削減に寄与する。
【0034】
クラブヘッド22を時計回りに270°回転させると、ゴルフボール1をスタンスをまたいで後ろ方向へヒットすることができる(図7ABの270°)。ゴルフボール1をスタンスの前方向へ転がす場合よりもゴルフボールを強く打つことが可能であるので、この回転角度のゴルフクラブ20は、特にバンカーやグリーン周りでのアプローチの苦手なプレーヤー用のウエッジクラブ20に向いている。しかも、スイング後、ヘッドアップする必然性が無いので、スイングのぶれがさらに少なくなる。十字架形(図3)やT字形(図2)のグリップ10によるスイングと、ゴルフヘッド22の後方へのスイングとが合わさると、より正確なスイングが可能になる。
【0035】
本発明のゴルフクラブ20は、シャフト21が伸縮自在であることが好ましい(図5および6)。ゴルフボールとカップとの間の距離が近い時は、グリップおよびプレーヤーの視点をゴルフボールへ近づけることが、正確なヒットの上で有利である。グリップおよび視点がボールへより近くなれば、スイングの軌道がより正確になるからである。本発明のゴルフクラブ20は、そのような要望に応えることができる。
【0036】
シャフト21の伸縮させる機構は、特に制限がなく、例えば当業界およびその他の分野で周知のスライド式や分割式のシャフトが採用可能である。分割式シャフトは、複数の分割されたシャフト部材を、使用したい長さに応じて組合せる。
【0037】
本発明のゴルフクラブ20では、シャフト21の上記回転角度と連動して、シャフト21とヘッド22とのライ角を調整できることが望ましい(図5および6)。これは、特に伸縮自在のシャフト21を採用する場合に有効である。
【0038】
シャフト21とヘッド22とのライ角の調整は、例えば図8のようにネジ式により行われる。図8のネジ17は、コインなどで容易に締めることができる。図8の(a)は、シャフト22の回転角度90°または270°でのそれぞれ前向きまたは後ろ向きスイングに適している。一方、図8の(b)は、シャフト22の回転角度0°または180°でのそれぞれ左右横向きスイングに適している。
【0039】
ネジ式には、以下のような利点もある。シャフト1本および複数の交換可能なゴルフヘッド22を購入し、本発明のグリップ10に装着すれば、ゴルフヘッド22を交換するだけで使用可能である。また、ゴルフヘッド22のロフト角の調整も可能である。
【0040】
本発明のゴルフクラブ20は、図9のように、第一のグリップ10の下方のシャフト21に第二のグリップ30を装着してもよい。初心者プレーヤーは、0.8〜1.5mをカップインできないことが多い。第二のグリップ30を持つと屈んで打球するようになるために、ゴルフボール1とプレーヤーの視点との距離が縮まって、初心者にはより打ち易くなる。この距離は、上手になれば絶対に入れたい距離でもあるので、熟練したプレーヤーにも有用である。
【0041】
第二のグリップ30の断面形状は、図9のように円筒形でもよいが、図10に示すように星形や花びら状でもよい。さらに、第二のグリップ30は、第一のグリップ10が装着された後に、脱着自在に取り付けられるように、その側面が縦方向に割子になっていてもよい。第一のグリップ10の下ならどの位置に取り付けても上下にずれないように、第二のグリップに小さい丸磁石やゴム磁石(図示せず)を組み入れてもよい。
【0042】
前向きパターを用いたショートパットでは、目印14を支点にして、第二のグリップ30を押し出すようにスイングすることで、簡単にまっすぐ打てるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施態様のゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップの斜視図である。
【図2】図1のグリップの手形の付された変形例である。
【図3】図1のグリップの断面十字架形の変形例である。
【図4】図1のグリップの別の変形例である。
【図5】本発明のゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップを装着したゴルフクラブの斜視図である。
【図6】図5のゴルフクラブのグリップ断面が十字架形の変形例である。
【図7A】図2のゴルフクラブの0°、90°、180°および270°回転させた状態での、スイング方向とゴルフボールの軌道を示す正面図または側面図である。
【図7B】図2のゴルフクラブの0°、90°、180°および270°回転させた状態での、スイング方向とゴルフボールの軌道を示す平面図である。
【図8】図5のゴルフクラブのライ角の調整機構の拡大図である。
【図9】図5のクラブに第二のグリップを装着した変形例である。
【図10】図9の第二のグリップの変形例である。
【符号の説明】
【0044】
1 ゴルフボール
2 カップ
3 プレーヤー
10 (第一の)グリップ
11 (第一の)突片
12 第二の突片
13 挿通孔
14 目印
15 手形
16 交錯部
20 ゴルフクラブ(ウエッジクラブまたはゴルフパター)
21 シャフト
22 ゴルフヘッド
30 第二のグリップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフグリップおよびそれを装着したゴルフクラブに関し、より詳細には、グリーン周りからボールを寄せるためのゴルフウエッジやゴルフパターに適したグリップ、ならびに該グリップの装着されたゴルフウエッジやゴルフパターに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ1ラウンド中のピッチングウエッジ、サンドウエッジのウエッジ操作やゴルフパターは、スコアの大きな割合を示す。これらの技術が上達すれば、スコアは確実に良くなる。近距離のウエッジ操作は、通常、首を視点とした両肩の回転と、打球時に手首を返す動作との複合作用により行われる。このような動作は、プレーヤー、特に初心者にとって複雑であり、習得しがたく、練習する時間や費用が惜しい者はなかなか上達しない。上記操作を習得しても、長い期間休むと、もとに戻ってしまうという問題がある。
【0003】
ヘッドアップは、ドライバーやアイアンクラブで打球する際に、初心者が起こしやすい欠点であるが、ウエッジ操作やパッティング動作でもヘッドアップのが問題がある。これは、打球後のボールの軌道を早く確認したいという心理作用がプレーヤーに働いて、打球前に視線をボールから目的方向へ追ってしまうためである。その結果、スイング軌道がぶれ、ダフリ、トップ、プッシュなどを起こして、打球が想定した方向とずれてしまう。
【0004】
上記問題に対して、初心者でも簡単かつ正確にパターやウエッジ操作を行えるゴルフ用具が数多く提案されている。例えば、特許文献1〜3には、パッティングの際にカップに対するスタンスの向きのずれを最小限にするために、ゴルフボールをプレーヤーの正面方向にヒットするゴルフグリップまたはクラブが記載されている。特許文献4には、グリップエンドをプレーヤーの身体の一部に当てる長尺のウエッジクラブが記載されている。
【特許文献1】特開2006−150058の図1
【特許文献2】特開平10−146405の図1
【特許文献3】特開2005−144082
【特許文献4】特開2007−7310の図2
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来のゴルフ用具であっても、上記問題点を解決するのに有効な手段とは言い難い。そこで、本発明は、パッティングやアプローチ動作について、過度の練習や体得を必要とせずに、想定したスイング軌道を実行可能なゴルフ用具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を鋭意検討した結果、グリップの持ち方とさらにスイング軌道を抜本的に変更することによって解決できることを見出した。すなわち、本発明はシャフト挿通孔の近傍にグリップを両手で合掌するように挟持可能な突片が延出していることを特徴とする、ゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップを提供する。本発明では、両手で合掌するようにグリップを挟持するために、従来技術のような手の返し動作や指先の力み動作を全く使用しないことが特に重要である。
【0007】
本発明のグリップは、前記突片のプレーヤーの親指を当接する位置に、該突片と直交する第二の突片を設けることが好ましい。
【0008】
本発明は、また、本発明のグリップの装着されたゴルフウエッジまたはゴルフパターを提供する。ゴルフウエッジという用語は、本明細書では、ロフト角が30°以上のものを意味するために使用する。具体的には、ランニングアプローチに使用する3〜9番アイアン(ロフト角30〜45°)、ピッチングウエッジ(ロフト角45〜48°)、アプローチウエッジ(ロフト角50〜54°)およびサンドウエッジ(ロフト角55〜61°)を以下、ゴルフウエッジまたはゴルフパターを単にゴルフクラブということがある。
【0009】
前記ゴルフクラブは、クラブヘッドに対して90°間隔で回転調整可能であることが好ましい。
【0010】
さらに、シャフトが伸縮自在であることが好ましい。特に、前記シャフトと前記クラブヘッドとのライ角が調整自在であると、より好ましい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載のグリップによれば、両手を合掌するようにしてグリップを挟持するので、スイング動作が両肩および両腕で形成される逆三角形の振り子動作に簡略化され、距離感は振り幅だけで調節される。本発明のグリップの使用は、従来のグリップの握る動作ではなく、挟む動作であるため、従来のような手首の返し動作や利き手による力みがなくなる。特許文献1(特開2006−150058)の図1でも、両手を合わせるようにグリップを持つが、両手の親指を下向きにして平行に並べてセットするために、両肩と両腕に力が入って窮屈である。一方、本発明のグリップでは、両親指を横向きに相対するようにセットするので、肩や腕に力がかかることがない。したがって、ゴルフの上手下手の区別なく、また、運動神経に関係なく、打ち損じがない。本発明のグリップは、ゴルフパターまたはグリーン周りからボールをイメージ通りに寄せるゴルフウエッジとして最適となる。
【0012】
請求項2に記載のグリップは、前記突片のプレーヤーの親指または小指が当接する位置に該突片と直交する第二の突片を設けている。すなわち、該グリップの断面形状は、断面が十字架形またはT字形になる。第二の突片は、持ち手の場所を明確にし、初心者を初めとするプレーヤーが両手を所定位置に誘導する機能を有する。さらに、プレーヤーの視線に近い第二の突片の向きの確認は、ゴルフボールに対するプレーヤーのスタンスの向きのずれを調整する機能を兼ねる。これらの機能により、プレーヤーの想定する通りのヒットがより確実になる。
【0013】
請求項1または2に記載のグリップは、また、既存のゴルフクラブのグリップと交換することで、プレーヤーが所有するゴルフクラブをそのまま使用することができる。
【0014】
請求項3に記載のゴルフクラブは、上記グリップを装着するのに適したシャフトおよびヘッドを採用したものである。特に、クラブの以下に示す付帯機能との組合せにより、上記したグリップの作用効果をさらに高めることができる。
【0015】
請求項4のゴルフクラブによれば、グリップがクラブヘッドに対して90、180または270°に回転調整可能であるので、スイング軌道を四方向に変更することができる。すなわち、従来のゴルフクラブでは、クラブヘッドの打球面が、ボールをプレーヤーのスタンスの横方向へ転がすように向けられている。本発明では、以下のようなスイング軌道の変更が可能である。
【0016】
クラブヘッドを時計回りに90°回転させると、ゴルフボールをスタンスの前方向へ転がすことができる。両手で挟持するグリップによるスイングと、スタンスの前方向へのスイングとが合わさって、より正確なスイングが達成される。特に短いパッティングは、ボールのラインに正対して手前に引く方が、イメージするラインに沿ってより確実にボールを転がし易い。
【0017】
クラブヘッドを180°回転させると、ボールの進行方向を通常とは逆にすることができる。プレーヤーは、効き目に応じて、本発明の挟持型グリップのスイングし易い方向を選択することができる。
【0018】
クラブヘッドを180°回転させると、右利きクラブを左利きに変更することができ、その逆もまた可能である。左利き用の特注クラブを作製する必要がなくなり、大量生産によるコスト削減に寄与する。
【0019】
クラブヘッドを180°回転させると、ゴルフプレイ中にも有用である。プレー中、右利きの人が、左利きクラブを必要とする場面に出くわすことがある。例えば、ゴルフボールが木の根元に転んだ時が想定される。プレー前に、1本だけ左利き用に調整しておけば、このようなトラブルに対処可能である。
【0020】
クラブヘッドを時計回りに270°回転させると、ゴルフボールをスタンスをまたいで後ろ方向へヒットすることができる。本発明の挟持型グリップによるスイングと、スタンスの後ろ方向へのスイングとが合わさって、より正確なスイングが達成される。ゴルフボールをスタンスをまたいで後ろ方向へ転がす方法は、ゴルフボールをスタンスの前方向へ転がす方法よりもゴルフボールを強く打つことが可能である。本発明の270°回転させたゴルフクラブは、特にウエッジクラブに向いている。
【0021】
請求項5に記載のゴルフクラブによれば、シャフトが伸縮自在なため、ボールとカップとの距離が近い時、グリップおよび視点をボールへ近づけることが可能である。グリップおよび視点がボールへ近いほど、スイング軌道がより正確になる。
【0022】
ゴルフボールをスタンスの左または右横方向へヒットするスイングでは、シャフトとクラブヘッドとの間のライ角は、90°よりも小さい方が好ましい。一方、ボールを前または後方向へヒットするスイングでは、シャフトはクラブヘッドに対して90°(すなわち、直立)している方が好ましい。請求項6に記載のゴルフクラブによれば、前記シャフトと前記クラブヘッドとのライ角が調整自在であるので、四方向のいずれの方向へスイングする際にも、クラブシャフトを最適なライ角に調整することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に、添付の図面を用いて、本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明のゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップ10の一実施態様を示す斜視図である。図1中、本発明のグリップ10は、シャフト21が挿入される挿通孔13の近傍のグリップ自体を両手で合掌するように挟持可能な第一の突片11が延出している。突片11の設置位置は、挿通孔13のプレーヤー側(図1)またはその逆側であり得る。
【0024】
本発明のグリップ10の材質は、特に限定されず、通常、合成ゴム、発泡ウレタンのような軟弾性材料でできている。突片11の長さは、手のひらと同程度であり、通常、4〜10cmである。突片11の厚みは、2〜20mmであり、好ましくは5〜15mmである。突片11は、親指の当たる位置から小指の当たる位置へ向けて徐々に厚みが薄く(図1)または厚くなるようにしてもよい。
【0025】
突片11は、さらに、手のひら、特に指の形状に沿うように手形15が型押しされてもよい(図2)。こうすると、プレーヤーが、グリップ10を常に所定位置で挟持することができる。
【0026】
グリップ10の両側面のプレーヤーの親指または小指が当接する位置に、第二の突片11が立設されているのが好ましい。よって、グリップ10の断面は、図1のT字形(親指が当たる)、逆T字形(小指が当たる)、図3の十字架形(親指が当あたる)、逆十字架形(小指が当たる)などの形状を呈する。プレーヤーは、第一の突片11と第二の突片12が交錯する部分(交錯部16)に両手の親指または小指をあてがうことによって、グリップを常に所定位置で挟持することができる。第二の突片12は、スタンスの向きと平行になることから、スタンスの向きの調整の目安となる点でも有利である。
【0027】
第二の突片12の長さは、通常、2〜10cmであり、好ましくは4〜6cmである。厚みは、通常、2〜20mmであり、好ましくは5〜15mmである。
【0028】
グリップ10の上面、特に交錯部16の上面に、球体などでできた目印14を設置してもよい(図4)。
【0029】
本発明は、また、グリップ10がシャフト21およびゴルフヘッド22へ装着されたウエッジクラブまたはゴルフパター20を提供する(図5および6)。
【0030】
本発明のゴルフクラブ20は、シャフト21が、ゴルフヘッド22に対して時計回りまたは反時計回りに90°間隔で、すなわち、90°、180°および270°の少なくとも一角度へ回転できることが好ましい。クラブシャフト21を回転自在にする機構は、特に制限されず、例えばベアリング式や、先端部が四角形のシャフトをゴルフヘッドへ差し込む方式など(図示せず)が挙げられる。
【0031】
本発明のゴルフクラブ21は、図7AB(0°)に示すように、グリップ10を両手で合掌するように挟持し、両肩および両腕で形成される逆三角形を体に沿って振り子のようにスイングするのが基本であるが、ゴルフシャフトの回転機構によれば、以下のようなスイング軌道も可能となる。クラブヘッド22を時計回りに90°回転させると、ゴルフボール1をスタンスの前方向へヒットすることができる(図7ABの90°)。前向きのゴルフクラブ20は、グリーン上でよく行われる「お先に」のイメージに近い。その使用方法は、カップからボールまでのラインに正対してゴルフヘッド22を体側へ引いた後、腕の振り子運動でゴルフボール1へぶつければよい。スイングの前中後、ラインを常に視認できるので、スイング軌道のイメージを忘れる心配がない。この安心感は、プレーヤーの精神状態の安定化に寄与し、より正確なスイングを可能にする。前向きのゴルフクラブ20は、グリーンエッジからのアプローチ用のウエッジクラブとしても有効である。さらに、十字架形(図3)やT字形(図2)のグリップ10によるスイングとゴルフヘッド22の前方向スイングとが合わさると、より正確なスイングが達成される。
【0032】
クラブヘッド22を時計回りに180°回転させると、ゴルフボール1の進行方向を通常とは逆にすることができる(図7ABの180°)。プレーヤーによって効き目が異なるので、ゴルフボールの進行方向が通常の左横方向よりも右横方向が自然と感ずる者もいるはずである。本発明のゴルフクラブ20であれば、購入後、プレーヤーの好みや体感に応じてスイング軌道を変えることができる。
【0033】
本発明のゴルフクラブ20は、180°回転によって右利きクラブを左利きクラブへ変更することができ、その逆もまた可能である。これにより、左利き用の特注クラブを作製する必要がなくなり、大量生産によるコスト削減に寄与する。
【0034】
クラブヘッド22を時計回りに270°回転させると、ゴルフボール1をスタンスをまたいで後ろ方向へヒットすることができる(図7ABの270°)。ゴルフボール1をスタンスの前方向へ転がす場合よりもゴルフボールを強く打つことが可能であるので、この回転角度のゴルフクラブ20は、特にバンカーやグリーン周りでのアプローチの苦手なプレーヤー用のウエッジクラブ20に向いている。しかも、スイング後、ヘッドアップする必然性が無いので、スイングのぶれがさらに少なくなる。十字架形(図3)やT字形(図2)のグリップ10によるスイングと、ゴルフヘッド22の後方へのスイングとが合わさると、より正確なスイングが可能になる。
【0035】
本発明のゴルフクラブ20は、シャフト21が伸縮自在であることが好ましい(図5および6)。ゴルフボールとカップとの間の距離が近い時は、グリップおよびプレーヤーの視点をゴルフボールへ近づけることが、正確なヒットの上で有利である。グリップおよび視点がボールへより近くなれば、スイングの軌道がより正確になるからである。本発明のゴルフクラブ20は、そのような要望に応えることができる。
【0036】
シャフト21の伸縮させる機構は、特に制限がなく、例えば当業界およびその他の分野で周知のスライド式や分割式のシャフトが採用可能である。分割式シャフトは、複数の分割されたシャフト部材を、使用したい長さに応じて組合せる。
【0037】
本発明のゴルフクラブ20では、シャフト21の上記回転角度と連動して、シャフト21とヘッド22とのライ角を調整できることが望ましい(図5および6)。これは、特に伸縮自在のシャフト21を採用する場合に有効である。
【0038】
シャフト21とヘッド22とのライ角の調整は、例えば図8のようにネジ式により行われる。図8のネジ17は、コインなどで容易に締めることができる。図8の(a)は、シャフト22の回転角度90°または270°でのそれぞれ前向きまたは後ろ向きスイングに適している。一方、図8の(b)は、シャフト22の回転角度0°または180°でのそれぞれ左右横向きスイングに適している。
【0039】
ネジ式には、以下のような利点もある。シャフト1本および複数の交換可能なゴルフヘッド22を購入し、本発明のグリップ10に装着すれば、ゴルフヘッド22を交換するだけで使用可能である。また、ゴルフヘッド22のロフト角の調整も可能である。
【0040】
本発明のゴルフクラブ20は、図9のように、第一のグリップ10の下方のシャフト21に第二のグリップ30を装着してもよい。初心者プレーヤーは、0.8〜1.5mをカップインできないことが多い。第二のグリップ30を持つと屈んで打球するようになるために、ゴルフボール1とプレーヤーの視点との距離が縮まって、初心者にはより打ち易くなる。この距離は、上手になれば絶対に入れたい距離でもあるので、熟練したプレーヤーにも有用である。
【0041】
第二のグリップ30の断面形状は、図9のように円筒形でもよいが、図10に示すように星形や花びら状でもよい。さらに、第二のグリップ30は、第一のグリップ10が装着された後に、脱着自在に取り付けられるように、その側面が縦方向に割子になっていてもよい。第一のグリップ10の下ならどの位置に取り付けても上下にずれないように、第二のグリップに小さい丸磁石やゴム磁石(図示せず)を組み入れてもよい。
【0042】
前向きパターを用いたショートパットでは、目印14を支点にして、第二のグリップ30を押し出すようにスイングすることで、簡単にまっすぐ打てるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施態様のゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップの斜視図である。
【図2】図1のグリップの手形の付された変形例である。
【図3】図1のグリップの断面十字架形の変形例である。
【図4】図1のグリップの別の変形例である。
【図5】本発明のゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップを装着したゴルフクラブの斜視図である。
【図6】図5のゴルフクラブのグリップ断面が十字架形の変形例である。
【図7A】図2のゴルフクラブの0°、90°、180°および270°回転させた状態での、スイング方向とゴルフボールの軌道を示す正面図または側面図である。
【図7B】図2のゴルフクラブの0°、90°、180°および270°回転させた状態での、スイング方向とゴルフボールの軌道を示す平面図である。
【図8】図5のゴルフクラブのライ角の調整機構の拡大図である。
【図9】図5のクラブに第二のグリップを装着した変形例である。
【図10】図9の第二のグリップの変形例である。
【符号の説明】
【0044】
1 ゴルフボール
2 カップ
3 プレーヤー
10 (第一の)グリップ
11 (第一の)突片
12 第二の突片
13 挿通孔
14 目印
15 手形
16 交錯部
20 ゴルフクラブ(ウエッジクラブまたはゴルフパター)
21 シャフト
22 ゴルフヘッド
30 第二のグリップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト挿通孔の近傍にグリップを両手で合掌するように挟持可能な突片が延出していることを特徴とする、ゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップ。
【請求項2】
前記突片のプレーヤーの親指または小指が当接する位置に該突片と直交する第二の突片を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のゴルフウエッジまたはゴルフパター用グリップ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のグリップの装着されたゴルフウエッジまたはゴルフパター。
【請求項4】
前記グリップが、クラブヘッドに対して90°間隔で回転調整可能であることを特徴とする、請求項3に記載のゴルフクラブ。
【請求項5】
シャフトが伸縮自在であることを特徴とする、請求項4に記載のゴルフクラブ。
【請求項6】
前記シャフトと前記クラブヘッドとのライ角が調整自在であることを特徴とする、請求項5に記載のゴルフクラブ。
【請求項1】
シャフト挿通孔の近傍にグリップを両手で合掌するように挟持可能な突片が延出していることを特徴とする、ゴルフウエッジまたはゴルフパター用のグリップ。
【請求項2】
前記突片のプレーヤーの親指または小指が当接する位置に該突片と直交する第二の突片を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のゴルフウエッジまたはゴルフパター用グリップ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のグリップの装着されたゴルフウエッジまたはゴルフパター。
【請求項4】
前記グリップが、クラブヘッドに対して90°間隔で回転調整可能であることを特徴とする、請求項3に記載のゴルフクラブ。
【請求項5】
シャフトが伸縮自在であることを特徴とする、請求項4に記載のゴルフクラブ。
【請求項6】
前記シャフトと前記クラブヘッドとのライ角が調整自在であることを特徴とする、請求項5に記載のゴルフクラブ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2008−220644(P2008−220644A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−63386(P2007−63386)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(503300188)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(503300188)
【Fターム(参考)】
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