説明

ゴルフスイング練習具

【課題】重量感のあるスイングと、スピード感のあるスイングとを切り換えて行える上、心地良く快適にスイングできるゴルフスイング練習具を提供する。
【解決手段】本発明のゴルフスイング練習具は、シャフト3の一端側に一方側グリップ10が設けられるとともに、他端側に他方側グリップ20が設けられる。一方側グリップ部分1が、他方側グリップ部分2に対し高重量に設定される。他方側グリップ部分2を固定した状態で一方側グリップ部分1を振動させた際の振動数を「F1(cpm)」とし、一方側グリップ部分1を固定した状態で他方側グリップ部分2を振動させた際の振動数を「F2(cpm)」としたとき、「F1<F2」かつ「F1=90cpm〜220cpm」となるように調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばゴルフスイングにおいて、正確なフォーム、スイングスピードアップ、スイングパワーアップ等を体得するために用いられるゴルフスイング練習具に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ用クラブを模した棒状のゴルフスイング練習具が周知である。このようなゴルフスイング練習具は、素振りを繰り返し行うことによって、正確なゴルフスイングを体得しつつ、スイングスピードやスイングパワー等を向上させるものである。
【0003】
例えば下記特許文献1に示すゴルフスイング練習具は、硬質性のシャフトの両側端部にグリップが設けられるととに、重心位置がシャフトの中心から一方側のグリップに近い方に位置している。そして、練習目的に応じて、一方側のグリップを握ってスイングしたり、他方側のグリップを握ってスイングするようにしている。例えば重い方の端部(一方側のグリップ)を先端にして、軽い方の端部(他方側のグリップ)を握ってスイングした場合には、大きな遠心力が作用するため、重量感が得られ、パワーアップを図ることができるようになっている。逆に、軽い方のグリップを先端にして、重い方のグリップを握ってスイングした場合には、重さが感じられずにスピード感が得られ、スイングスピードのアップを図ることができるようになっている。
【0004】
また下記特許文献2に示すゴルフスイング練習具は、可撓性のあるシャフトの両端部にグリップが設けられるとともに、一方側のグリップ部分が、他方側のグリップ部分よりも高重量に調整されている。そして上記と同様、練習目的に応じて、重い方のグリップを先端にして軽い方のグリップを握って重量感のあるスイングを行ったり、軽い方のグリップを先端にして重い方のグリップを握ってスピード感のあるスイングを行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−178943号公報
【特許文献2】特許第3913740号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に示す従来のゴルフスイング練習具は、シャフトとして撓みの生じない硬質性のものを使用しているため、特に、重い方のグリップを先端にして軽い方のグリップを握ってスイングした際に、適度なしなり(弾力性)を感じ取ることができず、違和感を抱き、振り心地に不満が残るという課題があった。
【0007】
また特許文献2に示す従来のゴルフスイング練習具は、シャフトの柔軟性が高いため、例えばバックスイングのトップ位置や、フィニッシュ位置において、シャフトが大きく撓むため、違和感があり、上記と同様、振り心地に不満が残るという課題があった。
【0008】
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、必要に応じて、重量感のあるスイングと、スピード感のあるスイングとを切り換えて行える上さらに、心地良く快適にスイングすることができるゴルフスイング練習具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
【0010】
[1]シャフトの一端側に一方側グリップが設けられるとともに、他端側に他方側グリップが設けられたゴルフスイング練習具であって、
前記一方側グリップを含み、かつそのグリップが設けられている部分を一方側グリップ部分とし、前記他方側グリップを含み、かつそのグリップが設けられている部分を他方側グリップ部分としたとき、
前記一方側グリップ部分を前記他方側グリップ部分に対し高重量に調整し、
前記他方側グリップ部分を固定した状態で前記一方側グリップ部分を振動させた際の振動数を「F1(cpm)」とし、前記一方側グリップ部分を固定した状態で前記他方側グリップ部分を振動させた際の振動数を「F2(cpm)」としたとき、
「F1<F2」かつ「F1=90cpm〜220cpm」となるように調整したことを特徴とするゴルフスイング練習具。
【0011】
[2]「F2=280cpm〜400cpm」となるように調整した前項1に記載のゴルフスイング練習具。
【0012】
[3]「F2−F1=110cpm〜200cpm」となるように調整した前項1または2に記載のゴルフスイング練習具。
【0013】
[4]前記一方側グリップ部分の重量を「W1(g)」としたとき、「W1=200g〜420g」となるように調整した前項1〜3のいずれか1項に記載のゴルフスイング練習具。
【0014】
[5]前記他方側グリップ部分の重量を「W2(g)」としたとき、「W2=50g〜150g」となるように調整した前項1〜4のいずれか1項に記載のゴルフスイング練習具。
【0015】
[6]前記一方側グリップ部分の重量を「W1(g)」とし、前記他方側グリップ部分の重量を「W2(g)」としたとき、「W1−W2=200g〜300g」となるように調整した前項1〜5のいずれか1項に記載のゴルフスイング練習具。
【0016】
[7]前記一方側グリップ部分は、前記シャフトに連結された一方側連結部材と、その一方側連結部材に被覆された前記一方側グリップとを備え、
前記他方側グリップ部分は、前記シャフトに連結された他方側連結部材と、その他方側連結部材に被覆された前記他方側グリップとを備える前項1〜6のいずれか1項に記載のゴルフスイング練習具。
【発明の効果】
【0017】
発明[1]のゴルフスイング練習具によれば、一方側グリップを先端にして、他方側グリップを握ってスイングした際には、先端側の重量が重いため、十分な重量感を得ることができる上さらに、一方側グリップ部分側の振動数を所定値に調整しているため、上記の重量感と共に、適度なしなりを体感することができ、心地良く快適にスイングすることができる。また他方側グリップを先端にして、一方側グリップを握ってスイングした際には、先端側が軽いため、重量感をほとんど感じることなく、高速でスピード感のあるスイングを行うことができる。
【0018】
発明[2]のゴルフスイング練習具によれば、他方側グリップ部分側の振動数を所定値に調整しているため、一方側グリップを握ってスイングした際に、スピード感のある心地良いスイングを確実に行うことができる。
【0019】
発明[3]のゴルフスイング練習具によれば、一方側グリップを先端にしたスイングと、他方側グリップを先端にしたスイングとの間で切り換えた際に、両スイング間の違いを顕著に感じ取ることができ、一層満足な振り心地を得ることができる。
【0020】
発明[4]のゴルフスイング練習具によれば、一方側グリップを先端にしてスイングした際には、満足な重量感を的確に得ることができ、より一層心地良くスイングすることができる。
【0021】
発明[5]のゴルフスイング練習具によれば、他方側グリップを先端にしてスイングした際には、より一層スピード感のあるスイングを行うことができる。
【0022】
発明[6]のゴルフスイング練習具によれば、一方側グリップを先端にしたスイングと、他方側グリップを先端にしたスイングとの間で切り換えた際に、両スイング間での重量差の違いを顕著に感じ取ることができ、より一層快適なスイングを行うことができる。
【0023】
発明[7]のゴルフスイング練習具によれば、シャフトとして、種々の径寸法のものを用いることができ、より的確なシャフトを選択できて、なお一層満足な振り心地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1はこの発明の実施形態であるゴルフスイング練習具を示す正面図である。
【図2】図2は実施形態のゴルフスイング練習具の一方側グリップ部分周辺を拡大して示す断面図である。
【図3】図3は実施形態のゴルフスイング練習具の他方側グリップ部分周辺を拡大して示す断面図である。
【図4】図4は実施形態のゴルフスイング練習具の他方側グリップ部分に設けられたスリーブを拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1はこの発明の実施形態であるゴルフスイング練習具を示す正面図、図2はそのゴルフスイング練習具の一方側グリップ部分周辺を示す断面図、図3は他方側グリップ部分周辺を示す断面図である。
【0026】
これらの図に示すように、本実施形態のゴルフスイング練習具は、シャフト3と、そのシャフト3の一端側に設けられた一方側グリップ部分1と、シャフト3の他端側に設けられた他方側グリップ部分2とを備えている。
【0027】
シャフト3は、グラスファイバー製で中空パイプ形状を有している。本実施形態において、シャフト3としては、直径(外径)が9.0mm、長さが615mm、重さが35gのものが用いられている。
【0028】
図2に示すように、シャフト3の一端側に設けられる一方側グリップ部分1は、一方側グリップ10および一方側連結部材11によって構成されている。
【0029】
一方側連結部材11は、鉄製で中実な円柱形状を有している。この一方側連結部材11におけるシャフト3の一端側に対応する端部には、軸心方向に沿うシャフト固定孔12が形成されている。そしてそのシャフト固定孔12内にシャフト3の一端部が挿入された状態で、シャフト3が一方側連結部材11に互いの軸心を一致させるようにして固定されている。
【0030】
さらに一方側連結部材11の外周面を被覆するようにして、上記一方側グリップ10が取り付けられている。
【0031】
本実施形態において、一方側連結部材11としては、直径(外径)が14.8mm、長さが255mm、シャフト固定孔12の軸心方向長さが37mm、重さが310gのものが用いられている。
【0032】
本実施形態において、一方側連結部材11は、ゴルフスイング練習具の一方側における高重量化を図るための錘体(ウエイト)として機能する。
【0033】
なお、本実施形態においては、シャフト3に固定された一方側連結部材11に一方側グリップ10を被覆するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、シャフト3の一端部に直接、一方側グリップ10を被覆するとともに、シャフト3の一端部内にウエイトを嵌め込むようにしても良い。この場合には、シャフト3の一端部と、一方側グリップ10と、ウエイトとによって一方側グリップ部分が形成されることになる。
【0034】
すなわち、本発明において、一方側グリップ部分1は、ゴルフスイング練習具のうち、一方側グリップ10を含み、かつ一方側グリップ10が被覆されている部分によって構成されるものである。
【0035】
図3に示すように、シャフト3の他端側に設けらる他方側グリップ部分2は、他方側グリップ20および他方側連結部材21によって構成されている。
【0036】
他方側芯材21は、鉄製の丸パイプ状の固定パイプ22と、そのパイプ22内に設けられるスリーブ23とを有している。
【0037】
スリーブ23は、アルミニウム製のもので、有底筒状のスリーブ本体24と、そのスリーブ本体24の開口側端部外周に設けられたフランジ部25とを備えている。このスリーブ本体24が固定パイプ22の端部に嵌め込まれて、フランジ部25が固定パイプ22の端面に係合した状態で、スリーブ23が固定パイプ22に互いの軸心を一致させるようにして固定されている。
【0038】
そしてこの他方側連結部材21におけるスリーブ23の筒孔内にシャフト3の他端部が挿入された状態で、シャフト3がスリーブ23に互いの軸心を一致させるようにして固定されている。
【0039】
さらに他方側連結部材21の外周面を被覆するようにして、上記他方側グリップ20が取り付けられている。
【0040】
本実施形態において、他方側連結部材21における固定パイプ22としては、直径(外径)が14.8mm、長さが255mm、重さが36gのものが用いられている。
【0041】
またスリーブ23としては、スリーブ本体24の直径(外径)が13.6mm、フランジ部25を含む長さが37.8mm、フランジ部25の軸心方向長さが3.0mm、重さが8gのものが用いられている。さらにフランジ部25の直径(外径)は、固定パイプ22の外径とほぼ等しく設定されている。
【0042】
なお本実施形態においては、シャフト3に固定された他方側連結部材21に他方側グリップ20を被覆するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、シャフト3の他端部に直接、他方側グリップ10を被覆するようにしても良い。この場合、シャフト3の他端部と、他方側グリップ20とによって他方側グリップ部分が形成されることになる。さらにこの場合、重量バランスを図るために、必要に応じて、シャフト3の他端部内にウエイトを取り付けるようにしても良い。
【0043】
すなわち、本発明において、他方側グリップ部分2は、ゴルフスイング練習具のうち、他方側グリップ20を含みかつ、他方側グリップ20によって被覆されている部分によって構成されるものである。
【0044】
本実施形態のゴルフスイング練習具は、既述したように一方側連結部材11が他方側連結部材21よりも高重量でウエイトとして機能するものであり、一方側グリップ部分1が他方側グリップ部分2に対し高重量に調整されている。
【0045】
ここで本実施形態においては、必要に応じて、ゴルフスイング練習具の一方側グリップ部分1を「高重量側グリップ部分1」、他方側グリップ部分2を「低重量側グリップ部分2」と称し、さらに高重量側グリップ部分1に設けられる一方側グリップ10を「高重量側グリップ10」、低重量側グリップ部分2に設けられる他方側グリップ20を「低重量側グリップ20」と称する。
【0046】
本実施形態のゴルフスイング練習具においては、高重量側グリップ部分1を先端にして、低重量側グリップ部分2を握ってスイングした際には、先端側の重量が重いため、大きな遠心力が作用し、使用者は重い重量(高重量感)を感じ取ることになる。従って使用者は、この高重量の負荷を伴うスイングを行うことによって、スイングパワーを鍛えてパワーアップを図ることができる。さらに重量感のあるスイングをゆっくり行うことによって、ストレッチ効果も得ることができる。
【0047】
また低重量側グリップ部分2を先端にして、高重量側グリップ部分1を握ってスイングした際には、先端側が軽いため、遠心力が小さくなり、使用者は重量感をほとんど感じ取ることない。従って使用者は、スピード感を持って高速でスイングすることができ、スイングスピードアップを図ることができる。
【0048】
ここで、本実施形態においては、必要に応じて、高重量側グリップ10を先端にした重量感のあるスイングを「パワーアップスイング」と称し、低重量側グリップ20を先端にしたスピード感のあるスイングを「スピードアップスイング」と称する。
【0049】
ところで、ゴルフ用クラブのシャフトの硬さを示す指標として振動数があるが、本実施形態のゴルフスイング練習具においては、シャフト3の硬さ(振動数)に特徴を備えている。
【0050】
ゴルフ用クラブの振動数は、グリップ側を固定し、先端側(ヘッド側)を手動で振動させて、1分あたりの振動回数(cpm:cycle per minute )を測定するものである。
【0051】
本実施形態のゴルフスイング練習具においては、低重量側グリップ部分2を固定した状態で高重量側グリップ部分1を先端にして振動させる場合と、高重量側グリップ部分1を固定した状態で低重量側グリップ部分2を先端にして振動させる場合との2種類の振動数が存在することになる。
【0052】
本実施形態においては、高重量側グリップ部分1を先端にして振動させた場合の振動数(高重量側グリップ部分1の振動数)を「F1」とし、低重量側グリップ部分2を先端にして振動させた場合の振動数(低重量側グリップ部分2の振動数)を「F2」としたとき、「F1<F2」の関係が成立する。
【0053】
そして本実施形態においては、高重量側グリップ部分1の振動数F1を90〜220、好ましくは110〜190、より好ましくは125〜150に調整するのが良い。すなわちこの振動数F1が上記の特定範囲内にある場合には、パワーアップスイングを行った際に、十分な重量感、適度なしなり(弾力性)を確実に体感できて、心地良く快適にスイングすることができる。
【0054】
換言すれば、振動数F1が小さ過ぎる場合には、パワーアップスイングを行うにあたって、アプローチの姿勢を取ると、シャフト3が垂れ下がるように地面側に反ってしまったり、さらにスイング中のしなりも大きくなり過ぎて、違和感を感じて、振り心地に不満が残るおそれがある。逆に振動数F1が大き過ぎる場合には、パワーアップスイングを行った際に、しなりが小さくなり過ぎて、そのしなりを感じ取ることができず、振り難く、振り心地に不満が残るおそれがある。
【0055】
なお参考までに、ゴルフクラブにおけるシャフトの硬さを示すフレックス(R/S/X等)において、「R」シャフトは振動数が250cpm程度、「S」シャフトは振動数が265cpm程度、「X」シャフトは振動数が280cpm程度となっている。
【0056】
さらに本実施形態においては、低重量側グリップ部分2の振動数F2を280〜400、好ましくは280〜350、より好ましくは280〜310に調整するのが良い。すなわちこの振動数F2が、上記の特定範囲内にある場合には、スピードアップスイングを行った際に、十分なスピード感を確実に体感でき、心地良く快適にスイングすることができる。
【0057】
換言すれば振動数F2が小さ過ぎる場合には、スピードアップスイングを行った際に、シャフト3のしなりが大きくなり過ぎて、スピード感が出ず、満足な振り心地が得られなくなるおそれがある。また逆に振動数F2が大き過ぎる場合には、しなりが小さくなり過ぎて、満足な振り心地が得られないおそれがある。
【0058】
また本実施形態においては、高重量側グリップ部分1の振動数F1と低重量側グリップ部分2の振動数F2との差(F2−F1)を110〜200、好ましくは130〜180、より好ましくは140〜160に調整するのが良い。すなわちこの振動数差(F2−F1)が上記の特定範囲内にある場合には、パワーアップスイングから、スピードアップスイングに切り換えた際に、両スイング間の違いを明確に感じ取ることができ、良好なスピード感を得ることができ、心地良く快適にスイングすることができる。さらにスピードアップスイングから、パワーアップスイングに切り換えた際にも、両スイング間の違いを明確に感じ取ることができ、満足な重量感を感じ取ることができ、心地良く快適にスイングすることができる。
【0059】
換言すると振動数差(F2−F1)が小さ過ぎる場合には、パワーアップスイングから、スピードアップスイングに切り換えた際に、両スイング間の違いを十分に感じ取ることができず、良好なスピード感を得ることができないおそれがある。さらにスピードアップスイングから、パワーアップスイングに切り換えた際にも、両スイング間の違いを十分に感じ取ることができず、満足な重量感を得るこことができないおそれがある。また逆に振動数差(F2−F1)が大き過ぎる場合には、振動数F1,F2のいずれかが、大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりして、上記したような不具合が生じるおそれがある。
【0060】
本実施形態において、ゴルフスイング練習具における一方側(高重量側)グリップ部分1の重量W1、つまり一方側連結部材11の重量と、一方側グリップ10の重量との総和を200g〜420g、好ましくは250g〜410g、より好ましくは300g〜400gに調整するのが良い。すなわち高重量側グリップ部分1の重量W1が上記の特定範囲内にある場合には、パワーアップスイングを行った際に、満足な重量感が感じられ、スイングパワーを鍛え上げることができるとともに、ストレッチ効果も十分に得ることができる。
【0061】
換言すれば、高重量側グリップ部分1の重量W1が軽過ぎる場合には、パワーアップスイングを行った際に、重量感が得られず、スイングパワーを鍛えることができないばかりか、ストレッチ効果も十分に得ることができなくなるおそれがある。逆に高重量側グリップ部分1の重量W1が重過ぎる場合には、パワーアップスイングを行うにあたって、アプローチの姿勢を取ると、シャフト3が垂れ下がるように地面側に反り、さらにスイングした際のしなりも大きくなり過ぎて、振り心地に不満が残るおそれがある。
【0062】
なお参考までに、通常のゴルフ用クラブにおいて、ヘッド重量が一番軽いドライバーで約190g程度である。さらにヘッド重量が一番重たいウェッジで約300g程度である。なおパターは約360g程度である。
【0063】
さらに本実施形態において、ゴルフスイング練習具における他方側グリップ部分(低重量側グリップ部分)2の重量W2、つまり他方側連結部材21の重量と、他方側グリップ20の重量との総和を50〜150g、好ましくは100〜150gに調整するのが良い。すなわち低重量側グリップ部分2の重量W2が上記の特定範囲内に存在する場合には、スピードアップスイングを行った際に、適度なしなりおよび十分なスピード感が得られて、心地良く快適にスイングすることができる。
【0064】
換言すると低重量側グリップ部分2の重量W2が軽過ぎる場合には、スピードアップスイングを行った際に、軽過ぎる上、しなりも全く感じられず、振り難くなってしまうおそれがる。逆に低重量側グリップ部分2の重量W2が重過ぎる場合には、スピードアップスイングを行った際に、シャフト3のしなりが大きくなり過ぎて、スピード感が出ず振り難くなるおそれがある。
【0065】
また本実施形態においては、高重量側グリップ部分1の重量W1と低重量側グリップ部分2の重量W2との差(W1−W2)を200g〜300g、好ましくは220g〜290g、より好ましくは240g〜280gに調整するのが良い。すなわちこの重量差(W1−W2)が上記の特定範囲内にある場合には、パワーアップスイングから、スピードアップスイングに切り換えた際に、両スイング間の違いを十分に感じ取ることができ、十分なスピード感を得ることができ、さらにスピードアップスイングから、パワーアップスイングに切り換えた際にも、両スイング間の違いを十分に感じ取ることができ、満足な重量感を得ることができる。
【0066】
換言すると、重量差(W1−W2)が小さ過ぎる場合には、パワーアップスイングと、スピードアップスイングとの間で切り換えを行った際に、両スイング間の違いを十分に感じ取ることができず、満足な振り心地が得られないおそれがある。また逆に重量差(W1−W2)が大き過ぎる場合には、両グリップ部分1,2の重量W1,W2のいずれかが、大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりして、上記したような不具合が生じるおそれがある。
【0067】
本実施形態のゴルフスイング練習具においては、心地良く快適なスイングを行えるように、全長を40×25.4mm(40インチ)〜46×25.4mm(46インチ)に設定するのが良い。
【0068】
以上のように構成された本実施形態のゴルフスイング練習具において、パワーアップスイングを行う場合、使用者は、既述したように十分な重量感、適度なしなりを確実に体感でき、パワーアップ効果、ストレッチ効果を確実に得ることができる。さらにパワーアップスイングに基づいて、使用者は、正確なリズムやテンポ、十分なタメをチェックできて、理想的なフォーム(ゴルフスイング)を短期間で簡単かつ自然に体得することができる。
【0069】
またスピードアップスイングを行う場合には、使用者は、十分なスピード感を確実に体感でき、スイングスピードアップ効果を確実に得ることができる。さらにスピードアップスイングに基づいて、使用者は、正確なリリースポイント、バックスイング時のコッキングをチェックでき、この点からも、理想的なフォームを短期間で簡単かつ自然に体得することができる。
【0070】
また上記実施形態においては、両側グリップ部分1,2を、シャフト3に連結した連結部材11,21と、各連結部材11,21を被覆するように取り付けたグリップ10,20とで構成しているため、シャフトに直接、グリップを被覆してグリップ部分を構成する場合と比較して、シャフト3の径寸法が制約されず、様々な径寸法のシャフト3を用いることができる。このため上記実施形態のように、径寸法が小さく細いシャフト3を用いることができ、スイング時において所望のしなり等を確実に得ることができ、より一層心地良く快適にスイングすることができる。
【0071】
既述したように、本発明においては、シャフトに直接、グリップを被覆してグリップ部分を構成するようにしても良いし、一方側および他方側のうち、いずれか一方のグリップ部分を、連結部材およびグリップにより構成するとともに、残り一方のグリップ部分を、シャフトに直接グリップを被覆して構成するようにしても良い。
【0072】
なお本実施形態のゴルフスイング練習具においては、パワーアップスイングを行った後、スピードアップスイングを行うことにより、筋肉の錯覚によって、より効果的な練習を行うことができる。
【0073】
<実験例>
次に本発明に関連したゴルフスイング練習具の優位性を実証するための実験例について説明する。
【0074】
【表1】

【0075】
以下に説明するように複数種のゴルフスイング練習具を準備した。まず、硬さが柔らかいシャフト3の一端側に、上記図1〜3に示す実施形態と同様に、一方側連結部材11および一方側グリップ10を取り付けて、一端側グリップ部分1を形成するとともに、他端側に他方側連結部材21および他方側グリップ20を取り付けて、他端側グリップ部分2を形成した。このとき、シャフト3として長さが615mm、重さが30gのものを使用した。さらに一方側連結部材11として100gのもの、一方側グリップ10として50gのものを使用し、一方側グリップ部分(高重量側グリップ部分)1の重量W1、つまりグリップ10を含む一方側連結部材11の重量W1を150gに調整した。さらに他方側連結部材21として50gのもの、他方側グリップ20として50gのものを使用し、他方側グリップ部分(低重量側グリップ部分)2の重量W2、つまりグリップ20を含む他方側連結部材21の重量W2を100gに調整した。そしてこのゴルフスイング練習具における高重量側グリップ部分1の振動数F1を測定した。すなわち、低重量側グリップ部分2を固定した状態で、高重量側グリップ部分1を振動させて、そのときの1分間あたりの振動回数(cpm)を測定した。その結果、表1の[シャフト硬さ「柔」]の項目の[F1]の欄に示すように、振動数は170cpmであった。
【0076】
さらにこのゴルフスイング練習具を用いて、実際にパワーアップスイングを行った。つまり、高重量側グリップ部分1を先端にして、低重量側グリップ部分2を握ってゴルフスイングを行った。そして、その際の「振りやすさ(振り心地)」を、「×(違和感があり振り難いもの)」「△(ある程度快適にスイングできたもの」「○(違和感がなく、快適にスイングできたもの」「◎(違和感が全くなく、最適な振り心地が得られたもの)」の4段階で評価した。その結果、表1の[シャフト硬さ「柔」]の項目の[評価]の欄に示すように「△」であった。
【0077】
なお言うまでもなく、表1において、[W1]は高重量側グリップ部分1の重量(g)を示し、[F1]は高重量側グリップ部分の振動数(cpm)を示している。
【0078】
次に上記と同様、柔らかいシャフト3のままで、高重量側グリップ部分1の重量W1(g)を50gずつ450gまで増加させるように順次変更していき、上記と同様に、各ゴルフスイング練習具毎にそれぞれ高重量側グリップ部分1の振動数F1を測定した。その結果を表1の[シャフト硬さ「柔」]の項目のF1の欄に示す。
【0079】
なおグリップ10の重量は上記と同様全て50gである。さらに低重量側グリップ部分2の重量W2は上記と同様全て100gである。さらに他の構成も上記と同様である。
【0080】
また上記各ゴルフスイング練習具を用いて、実際にパワーアップスイングを行い、そのときの「振りやすさ」を、上記と同様に「×」「△」「○」「◎」の4段階でそれぞれ評価した。その結果を、表1の[シャフト硬さ「柔」]の項目の[評価]の欄に示す。
【0081】
また硬さが硬くもなく柔らかくもない中くらいのシャフト3を用いて、上記と同様に、高重量側グリップ部分1の重量(g)を150gから50gずつ450gまで増加させるように順次変更していき、上記と同様に、各ゴルフスイング練習具毎に高重量側グリップ部分1の振動数F1を測定した。その結果を、表1の[シャフト硬さ「中」]の項目の[F1]の欄に示す。
【0082】
なおグリップ10の重量は上記と同様全て50gである。さらに低重量側グリップ部分2の重量W2は上記と同様全て100gである。さらに他の構成も上記と同様である。
【0083】
またシャフト硬さが中くらいの上記各ゴルフスイング練習具を用いて、実際にパワーアップスイングを行い、そのときの「振りやすさ」を、上記と同様に「×」「△」「○」「◎」の4段階で評価した。その結果を、表1の[シャフト硬さ「中」]の項目の[評価]の欄に示す。
【0084】
また硬さが硬いシャフト3を用いて、上記と同様に、高重量側グリップ部分1の重量(g)を150gから50gずつ450gまで増加させるように順次変更していき、上記と同様に、各ゴルフスイング練習具毎に高重量側グリップ部分1の振動数F1を測定した。その結果を、表1の[シャフト硬さ「硬」]の項目の[F1]の欄に示す。
【0085】
なおグリップ10の重量は上記と同様全て50gである。さらに低重量側グリップ部分2の重量W2は上記と同様全て100gである。さらに他の構成も上記と同様である。
【0086】
またシャフト硬さが硬い各ゴルフスイング練習具を用いて、実際にパワーアップスイングを行い、そのときの「振りやすさ」を、上記と同様に「×」「△」「○」「◎」の4段階で評価した。その結果を、表1の[シャフト硬さ「硬」]の項目の[評価]の欄に示す。
【0087】
表1から明らかなように、高重量側グリップ部分1の振動数F1が90〜220のゴルフスイング練習具は、ある程度の振り心地が得られるものと思われる。さらに振動数F1が110〜190のゴルフスイング練習具は、良好な振り心地が得られるものと思われる。さらに振動数F1が125〜150のゴルフスイング練習具は、最適な振り心地が得られるものと思われる。
【0088】
さらに表1から判るように、高重量側グリップ部分1の重量W1が200g〜420gのゴルフスイング練習具は、ある程度の振り心地が得られるものと思われる。さらに重量W1が250g〜410gのゴルフスイング練習具は、良好な振り心地が得られるものと思われる。さらに重量W1が300g〜400gのゴルフスイング練習具は、最適な振り心地が得られるものと思われる。
【0089】
【表2】

【0090】
硬さが柔らかいシャフト3の一端側に、上記実施形態と同様に、一方側連結部材11および一方側グリップ10を取り付けて、一方側グリップ部分1を形成するとともに、他端側に他方側連結部材21および他方側グリップ20を取り付けて、他方側グリップ部分2を形成した。このとき、一方側連結部材11として300gのもの、一方側グリップ10として50gのものを使用し、一方側グリップ部分(高重量側グリップ部分)1の重量W1、つまり一方側グリップ10を含めた一方側連結部材11の重量を350gに調整した。さらに他方側連結部材21として50gのもの、他方側グリップ20として50gのものを使用し、低重量側グリップ部分2の重量W2、つまりグリップ20を含めた他方側連結部材21の重量を100gに調整した。他の構成は上記と同様にした。
【0091】
そしてこのゴルフスイング練習具における低重量側グリップ部分2の振動数F2を測定した。すなわち、高重量側グリップ部分1を固定した状態で、低重量側グリップ部分2を振動させて、そのときの1分間あたりの振動回数(cpm)を測定した。その結果、表2の[シャフト硬さ「柔」]の項目の[F2]の欄に示すように、振動数が210cpmであった。
【0092】
さらにこのゴルフスイング練習具を用いて、実際にスピードアップスイングを行った。つまり、低重量側グリップ部分2を先端にして、高重量側グリップ部分1を握ってゴルフスイングを行った。そして、その際の「振りやすさ(振り心地)」を、上記と同様「×」「△」「○」「◎」の4段階で評価した。その結果、表2の[シャフト硬さ「柔」]の項目の[評価]の欄に示すように、「×」であった。
【0093】
なお言うまでもなく、表2において、[W2]は低重量側グリップ部分2の重量(g)を示し、[F2]は低重量側グリップ部分2の振動数(cpm)を示している。
【0094】
次に上記と同様、柔らかいシャフト3のままで、低重量側グリップ部分2の重量(g)を150gに増加させたゴルフスイング練習具を作製した。そしてこのゴルフスイング練習具において、上記と同様に、低重量側グリップ部分2の振動数F2を測定した。その結果を表2に示す。
【0095】
なおグリップ20の重量は上記と同様50gである。さらに高重量側グリップ部分1の重量W1は上記と同様350gである。さらに他の構成も上記と同様である。
【0096】
またこのゴルフスイング練習具を用いて、実際にスピードアップスイングを行い、そのときの「振りやすさ」を、上記と同様に「×」「△」「○」「◎」の4段階で評価した。その結果を表1に示す。
【0097】
また硬さが硬くもなく柔らかくもない中くらいのシャフト3を用いて、上記と同様に、低重量側グリップ部分2の重量(g)が100gと、150gとの2種類のゴルフスイング練習具を作製した。そして各ゴルフスイング練習具において、上記と同様に、低重量側グリップ部分2の振動数F2を測定した。その結果を、表2の[シャフト硬さ「中」]の項目の[F2]の欄に示す。
【0098】
なおグリップ20の重量は上記と同様50gである。さらに高重量側グリップ部分1の重量W1は上記と同様全て350gである。さらに他の構成も上記と同様である。
【0099】
またシャフト硬さが中くらいの上記各ゴルフスイング練習具を用いて、実際にスピードアップスイングを行い、そのときの「振りやすさ」を、上記と同様に「×」「△」「○」「◎」の4段階で評価した。その結果を、表2の[シャフト硬さ「中」]の項目の[評価]の欄に示す。
【0100】
また硬さが硬いシャフト3を用いて、上記と同様に、低重量側グリップ部分2の重量W2(g)が100gと、150gとの2種類のゴルフスイング練習具を作製した。そして各ゴルフスイング練習具において、上記同様に、低重量側グリップ部分2の振動数F2を測定した。その結果を、表2の[シャフト硬さ「硬」]の項目の[F2]の欄に示す。
【0101】
なおグリップ20の重量は上記と同様50gである。さらに高重量側グリップ部分1の重量W1は上記と同様350gである。さらに他の構成も上記と同様である。
【0102】
またシャフト硬さが硬い上記各ゴルフスイング練習具を用いて、実際にスピードアップスイングを行い、そのときの「振りやすさ」を、上記と同様に「×」「△」「○」「◎」の4段階で評価した。その結果を、表2の[シャフト硬さ「硬」]の項目の[評価]の欄に示す。
【0103】
表2から明らかなように、低重量側グリップ部分2の振動数F2が280〜400のゴルフスイング練習具は、ある程度の振り心地が得られるものと思われる。さらに振動数F2が280〜350のゴルフスイング練習具は、良好な振り心地が得られるものと思われる。さらに振動数F2が280〜310のゴルフスイング練習具は、最適な振り心地が得られるものと思われる。
【0104】
さらに表2から判るように、低重量側グリップ部分2の重量W2が50〜150gのゴルフスイング練習具は、ある程度の振り心地が得られるものと思われる。さらに重量W2が100〜150gのゴルフスイング練習具は、最適な振り心地が得られるものと思われる。
【産業上の利用可能性】
【0105】
この発明のゴルフスイング練習具は、ゴルフスイングの練習用として用いることができる。
【符号の説明】
【0106】
1:一方側グリップ部分(高重量側グリップ部分)
10:一方側グリップ(高重量側グリップ)
11:一方側連結部材(高重量側連結部材)
2:他方側グリップ部分(低重量側グリップ部分)
20:他方側グリップ(低重量側グリップ)
21:他方側連結部材(低重量側連結部材)
3:シャフト
W1:高重量側グリップ部分の重量
W2:低重量側グリップ部分の重量
F1:高重量側グリップ部分の振動数
F2:低重量側グリップ部分の振動数


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトの一端側に一方側グリップが設けられるとともに、他端側に他方側グリップが設けられたゴルフスイング練習具であって、
前記一方側グリップを含み、かつそのグリップが設けられている部分を一方側グリップ部分とし、前記他方側グリップを含み、かつそのグリップが設けられている部分を他方側グリップ部分としたとき、
前記一方側グリップ部分を前記他方側グリップ部分に対し高重量に調整し、
前記他方側グリップ部分を固定した状態で前記一方側グリップ部分を振動させた際の振動数を「F1(cpm)」とし、前記一方側グリップ部分を固定した状態で前記他方側グリップ部分を振動させた際の振動数を「F2(cpm)」としたとき、
「F1<F2」かつ「F1=90cpm〜220cpm」となるように調整したことを特徴とするゴルフスイング練習具。
【請求項2】
「F2=280cpm〜400cpm」となるように調整した請求項1に記載のゴルフスイング練習具。
【請求項3】
「F2−F1=110cpm〜200cpm」となるように調整した請求項1または2に記載のゴルフスイング練習具。
【請求項4】
前記一方側グリップ部分の重量を「W1(g)」としたとき、「W1=200g〜420g」となるように調整した請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴルフスイング練習具。
【請求項5】
前記他方側グリップ部分の重量を「W2(g)」としたとき、「W2=50g〜150g」となるように調整した請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴルフスイング練習具。
【請求項6】
前記一方側グリップ部分の重量を「W1(g)」とし、前記他方側グリップ部分の重量を「W2(g)」としたとき、「W1−W2=200g〜300g」となるように調整した請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴルフスイング練習具。
【請求項7】
前記一方側グリップ部分は、前記シャフトに連結された一方側連結部材と、その一方側連結部材に被覆された前記一方側グリップとを備え、
前記他方側グリップ部分は、前記シャフトに連結された他方側連結部材と、その他方側連結部材に被覆された前記他方側グリップとを備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴルフスイング練習具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−70926(P2013−70926A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−214049(P2011−214049)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(392029524)株式会社ロイヤルコレクション (4)