ゴルフ用パター

【課題】パッティングの方向性、距離感をつかみやすいよう、シャフトを屈折させ、ハンドファーストのフォームに構えられるようなゴルフ用パターを提供する。
【解決手段】パターヘッド１を体の真下に置き、シャフト２を、ヘッド１のソール面１ａとの角度θが鈍角となるよう取り付ける。次に、打ち出しの方向に対し、手前側の太ももの正面でグリップ３が握れるような角度になるよう、シャフト２のいずれかの部分を屈折させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ゴルフでのパットの精度をあげるためのゴルフ用パターに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、ゴルフのパッティングとは、グリーン上に乗ったボールをカップにめがけて打ち出すプレーで、必要とされる転がる距離は短いが、距離と方向性においては、高い精度を要求される。
このパッティングに使用されるパターは、各種様々な形状のものがある。例えば、ブレードタイプ、ピンタイプ、マレットタイプ、ネオマレットタイプなどに代表されるように、ヘッドの形状・大きさも様々である。なお、ヘッドのソール面に対するフェース面の傾斜角度（ロフト角）は、ボールの転がり具合から、現在では、角度の大きいものでも４度ほどである。このロフト角によるヘッドとボールの接触時間の変化が、方向性に大きな影響を及ぼしている。また、シャフトを取り付けるネック部分についても、形状、曲がり方など様々である。しかし、従来のいずれのパターも、体の中心でグリップを構えるフォームを想定して設計されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
これは、次のような欠点があった。
従来のゴルフパターの構造は、構えた時に、体の中心でグリップを握ることを想定した角度でシャフトが接地されており、脇を締めて体勢を固定するようなフォームで構えることは不可能であった。したがって、体勢を固定する基点がないために、フェース面とボールの接触角度については、目標ラインに向かって常に水平にまっすぐに打ち出すことができず、更に、転がしたい距離に応じて比例関係のスイングの変化を生み出すことができるような、振り子のような単純なスイングが困難であった。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
パターヘッドを体の真下に置き、シャフトを、ヘッドのソール面との角度が鈍角となるよう取り付ける。次に、打ち出しの方向に対し、手前側の太ももの正面でグリップが握れるような角度になるよう、シャフトのいずれかの部分を屈折させる。
【発明の効果】
【０００５】
パターヘッドを体の中心の真下に置くと、グリップはボールを打ち出したい方向に対し、手間の足の太ももの正面にくる。この状態でグリップを握れば、自然に構えた姿勢で脇が締まり、体勢を固定する基点となる。これにより、インパクトの瞬間には、この姿勢に自ずと戻ってくることができ、目標ラインに対し、まっすぐ打ち出すことができ、方向性の精度が向上する。また、肩を基点とした振り子のような復元力を利用し、転がしたい距離に応じ比例関係にこの振り子の振り幅を大小変化させることで、転がしたい距離感を実現させるために単純なスイングで可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】本発明の正面図１である。
【図２】本発明の正面図２である。
【図３】本発明の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
パターヘッド１を体の真下に置き、シャフト２を、ヘッド１のソール面１ａとの角度θが鈍角となるよう取り付ける。次に、打ち出しの方向に対し、手前側の太ももの正面でグリップ３が握れるような角度になるよう、シャフト２のいずれかの部分を屈折させる。この状態でグリップを握れば、自然に構えた姿勢で脇が締まり、体勢を固定する基点４となり、距離と方向性において、高い精度を実現できる。
【符号の説明】
【０００８】
１パターヘッド
１ａソール面
２シャフト
３グリップ
４基点

【特許請求の範囲】
【請求項１】
パターヘッド１を体の中心の真下に置いた時、グリップ３を打ち出した方向に対して手前の足の太ももの正面にくるようにシャフト２を屈折させたことを特徴とするゴルフ用パター。

【図１】