サイネージディスプレイ表示情報提供装置、サイネージディスプレイ表示情報提供方法、およびサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラム
【課題】 サイネージディスプレイに表示されたコンテンツに関連する情報を、容易に提供することが可能なサイネージディスプレイ表示情報提供装置、サイネージディスプレイ表示情報提供方法、サイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムを提供する。
【解決手段】 デジタルサイネージディスプレイ30に表示されるコンテンツごとの関連情報を記憶するコンテンツ情報記憶部11と、デジタルサイネージディスプレイ30ごとのコンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶部13と、携帯端末40からデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツの関連情報取得が要求されたときに、該当するデジタルサイネージディスプレイ30の表示履歴情報を表示履歴情報記憶部13から取得し、取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報をコンテンツ情報記憶部11から取得して携帯端末40に送信する関連情報提供部16とを備える。
【解決手段】 デジタルサイネージディスプレイ30に表示されるコンテンツごとの関連情報を記憶するコンテンツ情報記憶部11と、デジタルサイネージディスプレイ30ごとのコンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶部13と、携帯端末40からデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツの関連情報取得が要求されたときに、該当するデジタルサイネージディスプレイ30の表示履歴情報を表示履歴情報記憶部13から取得し、取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報をコンテンツ情報記憶部11から取得して携帯端末40に送信する関連情報提供部16とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して接続されたサイネージディスプレイに表示させた情報の関連情報を、利用者が保持する携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置、サイネージディスプレイ表示情報提供方法、およびサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗、街頭などに設置されたデジタルサイネージディスプレイに対し、ネットワークを介して接続されたコンテンツ配信制御サーバから表示コンテンツを配信するシステムが知られており、デジタルサイネージシステムあるいは単にサイネージと呼ばれている。
【0003】
このデジタルサイネージシステムを利用した技術として、例えば非特許文献1に記載されたものがある。
【0004】
この非特許文献1には、広告主がコンテンツ配信制御サーバに対して広告を出稿することで、多種・複数のデジタルサイネージシステムのディスプレイに表示させることが可能なデジタルサイネージ技術が記載されている。
【0005】
さらにこのデジタルサイネージ技術では、各ディスプレイの設置場所に関するメタデータを予め保持しておき、このメタデータにマッチするコンテンツを配信することで、各ディスプレイの設置場所に適したコンテンツ表示を可能にしている。
【0006】
このようなデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツは、通常、1画面で概略を伝えるための画像あるいは映像であり、一定時間で他のコンテンツに切り替えられる。
【0007】
そのため、サイネージディスプレイに表示されたコンテンツに興味を持った利用者がそのコンテンツに関連する詳細情報等を取得するためには、コンテンツが表示されたディスプレイ上で、ポインティングデバイスによるポインティング操作やタッチパネルによる操作等、何らかの操作を行うことが必要になる。
【0008】
コンテンツが表示されたディスプレイ上で、コンテンツの関連情報を取得する操作を行うための技術として、特許文献1に記載の光信号ポインティング方法がある。
【0009】
この方法を利用することにより、色発光可能な光源デバイスより発信する光信号を用いて大型ディスプレイの表示領域中の任意の位置がポインティングされたときに、このディスプレイをイメージセンサ手段で撮影した画像からポインティングされた位置を求め、さらに、当該位置に所定の操作イベント信号を入力することが可能な新たなポインティングシステムが実現される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】鈴木、他「メタデータを用いた配信・管理の統合化技術」NTT技術ジャーナル 2009.7, p12-15
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特許第4436164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、上述したようなポインティングデバイスによるポインティング操作やタッチパネルによる操作等を行うためには、ポインティングデバイスやタッチパネル等、サイネージディスプレイ以外の装置を新たに設置する必要がある。
【0013】
また、上記特許文献1の技術を利用する場合には、ポインティングイメージセンサ装置が必要である。
【0014】
この場合、サイネージディスプレイは屋外を含む公共空間に設置されることが多く、これらの装置をサイネージディスプレイとともに屋外に設置しようとするとシステムの堅牢性や保守性が低くなってしまうという問題があった。
【0015】
これらのサイネージディスプレイ以外の装置を設置せずに、屋外で表示された広告に関連する詳細情報を提供するための方法として、近年は紙の広告ポスター等に、当該広告に関連する詳細情報を提供するWebサイトのURL情報やこのURL情報を表すバーコードを表示したり、検索エンジンを経由してそのWebサイトに誘導するための「検索キーワード」を表示したりすることで、利用者の携帯端末で詳細情報を取得できるようにしたものがある。
【0016】
その方法を利用し、サイネージディスプレイに表示コンテンツとともに上述したようなURL情報、バーコード、検索キーワードを表示する方法も考えられる。
【0017】
しかし、サイネージディスプレイにおいては、通常一定時間で表示コンテンツが切り替わってしまうため、表示コンテンツ上にこのようなWebサイトのURL情報やこのURL情報を表すバーコード、あるいは検索キーワードを表示しても、利用者がバーコード読み取り操作の準備をしたり、検索エンジンや当該URLへアクセスする操作を行ったりしている間に表示コンテンツが切り替わってしまい、所望のWebサイトにアクセスできなくなることがあるという問題があった。
【0018】
そこで本発明では、サイネージディスプレイに表示されたコンテンツに関連する情報を、容易に提供することが可能なサイネージディスプレイ表示情報提供装置、サイネージディスプレイ表示情報提供方法、およびサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記の課題を解決するための、本発明のサイネージディスプレイ表示情報提供装置は、所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツの関連情報を、利用者の携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置において、前記コンテンツごとの、関連情報を記憶する関連情報記憶部と、前記デジタルサイネージディスプレイごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶部と、前記携帯端末からデジタルサイネージディスプレイの識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイの表示履歴情報を前記表示履歴情報記憶部から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報を前記関連情報記憶部から取得して前記携帯端末に送信する関連情報提供部とを備えることを特徴とする。
【0020】
また、本発明のサイネージディスプレイ表示情報提供方法は、所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツの関連情報を、利用者の携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置が、前記コンテンツごとの、関連情報を記憶する関連情報記憶ステップと、前記デジタルサイネージディスプレイごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶ステップと、前記携帯端末からデジタルサイネージディスプレイの識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイの表示履歴情報を前記表示履歴情報記憶ステップで記憶された中から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報を前記関連情報記憶ステップで記憶された中から取得して前記携帯端末に送信する関連情報提供ステップとを有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明のサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムは、上記サイネージディスプレイ表示情報提供方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明のサイネージディスプレイ表示情報提供装置、サイネージディスプレイ表示情報提供方法、およびサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムによれば、サイネージディスプレイに表示されたコンテンツに関連する情報を、容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置を利用したサイネージシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置において表示履歴情報が記憶されるときの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置のコンテンツ情報記憶部に記憶されたコンテンツ情報テーブルの一例である。
【図4】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置のコンテンツ情報記憶部に記憶されたコンテンツ情報テーブルの他の例である。
【図5】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の表示履歴情報記憶部に記憶された表示履歴情報テーブルの一例である。
【図6】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置において関連情報取得要求が送信されたときの動作を示すフローチャートである。
【図7】(A)、(B)は、本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置に接続されたデジタルサイネージディスプレイを示す正面図である。
【図8】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部に記憶された位置情報テーブルの一例である。
【図9】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部によるディスプレイID取得処理の動作を示すフローチャート図である。
【図10】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部に記憶されるアクセスポイント情報テーブルの一例である。
【図11】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部による他のディスプレイID取得処理の動作を示すフローチャート図である。
【図12】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部によるアクセスページ生成処理の動作を示すフローチャート図である。
【図13】(A)、(B)は、本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部により生成されたアクセスページ情報の例を示す画面構成図である。
【図14】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部による他のアクセスページ生成処理の動作を示すフローチャート図である。
【図15】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部によるアクセスページ生成処理において生成されるコンテンツIDリストの一例である。
【図16】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部による他のアクセスページ表示処理の動作を示すフローチャート図である。
【図17】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部により生成されたアクセスページ情報の他の例を示す画面構成図である。
【図18】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置のコンテンツ情報記憶部に記憶されたコンテンツ情報テーブルの他の例である。
【図19】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部に記憶された機種別コンテンツ情報テーブルの一例である。
【図20】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部で実行される見出し用コンテンツ情報を選択する処理の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
〈一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置を利用したサイネージシステムの構成〉
本発明の一実施形態によるサイネージシステム1の構成を、図1を参照して説明する。
【0025】
本実施形態によるサイネージシステム1は、サイネージディスプレイ表示情報提供装置10と、このサイネージディスプレイ表示情報提供装置10にネットワーク20介して接続された複数のデジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2および利用者が携帯する携帯端末40とを備える。
【0026】
サイネージディスプレイ表示情報提供装置10はそれぞれ、関連情報記憶部としてのコンテンツ情報記憶部11と、コンテンツ情報管理部12と、表示履歴情報記憶部13と、表示履歴情報管理部14と、配信制御部15と、関連情報提供部16とを有する。
【0027】
コンテンツ情報記憶部11は、各コンテンツの関連情報として、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に表示させるための表示用コンテンツ情報と、利用者にコンテンツを特定させるために携帯端末40に見出しとして表示させる見出し用コンテンツ情報と、該当するコンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのアドレス情報であるURL情報とを、コンテンツIDごとに記憶する。
【0028】
コンテンツ情報管理部12は、コンテンツ情報記憶部11に記憶する表示用コンテンツ情報、見出し用コンテンツ情報、およびURL情報の、追加、更新、参照等の管理を行う。
【0029】
表示履歴情報記憶部13は、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2ごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する。
【0030】
表示履歴情報管理部14は、配信制御部15からデジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に配信されたコンテンツの情報を取得し、表示履歴情報記憶部13に送出することで、表示履歴情報記憶部13に記憶する表示履歴情報の追加、更新を行う。また表示履歴情報管理部14は、関連情報提供部16からの要求により、表示履歴情報記憶部13に記憶された表示履歴情報の参照を行う。
【0031】
配信制御部15は、外部から指定されたコンテンツ表示スケジュールに基づいて、コンテンツ情報管理部12によりコンテンツ情報記憶部11から参照された表示用コンテンツ情報を表示対象のデジタルサイネージディスプレイ30に配信するとともに、この配信したコンテンツの情報を表示履歴情報管理部14に送出する。
【0032】
関連情報提供部16は、利用者の操作により携帯端末40からデジタルサイネージディスプレイ30の識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイ30の表示履歴情報を表示履歴情報記憶部13から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報をコンテンツ情報記憶部11から取得して携帯端末40に送信する。
【0033】
〈一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置を利用したサイネージシステムの動作〉
本実施形態によるサイネージシステム1の動作として、まずデジタルサイネージディスプレイ30−1および30−2に表示されたコンテンツの履歴情報が記憶されるときの処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
本実施形態においてサイネージシステム1が稼働するにあたり、予め各コンテンツの関連情報として、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に表示させるための表示用コンテンツ情報と、該当するコンテンの見出しを携帯端末40に表示させるための見出し用コンテンツ情報と、該当するコンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのURL情報とが、コンテンツIDごとにコンテンツ情報記憶部11に記憶されているものとする。
【0035】
図3はコンテンツ情報記憶部11に記憶されたコンテンツ情報テーブルの一例であり、各コンテンツを識別するコンテンツID「xxxx01」〜「xxxx04」ごとの、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に表示させるための表示用コンテンツ情報と、携帯端末40に該当するコンテンツを特定するために表示させる画像情報である見出し用コンテンツ情報と、該当するコンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのURL情報とが記憶されている。
【0036】
ここで、コンテンツID「xxxx01」の表示用コンテンツ情報は画像情報「xxxx01.jpg」であり、見出し用コンテンツ情報も画像情報「xxxx01.jpg」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx01」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx02」の表示用コンテンツ情報は動画情報「xxxx02.mpg」であり、見出し用コンテンツ情報は画像情報「xxxx02.jpg」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx02」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx03」の表示用コンテンツ情報はHTML文書「xxxx03.htm」であり、見出し用コンテンツ情報は画像情報「xxxx03.jpg」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx03」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx04」の表示用コンテンツ情報は動画情報「xxxx04.mpg」であり、見出し用コンテンツ情報は画像情報「xxxx04.jpg」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx04」であることが示されている。
【0037】
また図4はコンテンツ情報記憶部11に記憶されたコンテンツ情報テーブルの別の一例であり、各コンテンツを識別するコンテンツID「xxxx01」〜「xxxx04」ごとの、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に表示させるための表示用コンテンツ情報と、携帯端末40に該当するコンテンツを特定するために表示させるテキスト情報によるタイトルである見出し用コンテンツ情報と、該当するコンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのURL情報とが記憶されている。
【0038】
ここで、コンテンツID「xxxx01」の表示用コンテンツ情報は画像情報「xxxx01.jpg」であり、見出し用コンテンツ情報はテキスト情報「xxxx銀行xxxx支店」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx01」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx02」の表示用コンテンツ情報は動画情報「xxxx02.mpg」であり、見出し用コンテンツ情報はテキスト情報「xxxx屋xxxx店」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx02」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx03」の表示用コンテンツ情報はHTML文書「xxxx03.htm」であり、見出し用コンテンツ情報はテキスト情報「xxxx美容室」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx03」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx04」の表示用コンテンツ情報は動画情報「xxxx04.mpg」であり、見出し用コンテンツ情報はテキスト情報「xxxxレストラン」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx04」であることが示されている。
【0039】
このコンテンツ情報記憶部11に記憶される各情報は、コンテンツ情報管理部12の汎用的なデータベースマネジメントシステム(DBMS)機能により、登録、追加、更新、参照等の管理が行われる。
【0040】
このうち、表示用コンテンツ情報と関連サイトのURL情報とは、コンテンツを提供する広告主等の登録者の指定操作による登録処理に基づいて取得され、コンテンツ情報管理部12によりコンテンツ情報記憶部11に記憶される。
【0041】
その際、コンテンツを一意に識別するためのコンテンツIDが、登録者の操作により指定されるかまたは、コンテンツ情報管理部12のDBMS機能によりID番号が自動に払い出されることにより付され、このID番号ごとに各情報が記憶される。
【0042】
また、これらの情報がコンテンツ情報記憶部11に記憶される際は、コンテンツ情報管理部12のDBMS機能を直接用いて(例えばSQLを記述する方法により)登録処理を行うことも可能であるが、これらの登録を行うためのWebアプリケーションを作成しておき、Webブラウザ経由でこのアプリケーションを利用して登録処理を行うことが近年では一般的である。
【0043】
またコンテンツ情報記憶部11に記憶される情報のうち見出し用コンテンツ情報は、例えば以下の見出し用コンテンツ情報取得方法(1)〜(3)のいずれかにより取得される。
【0044】
−見出し用コンテンツ情報取得方法(1)−
第1の方法として、表示用コンテンツや関連サイトのURL情報と同様に、登録者の操作による登録処理に基づいて取得する方法がある。
【0045】
この方法では、上述した登録用のWebアプリケーションにより見出し用コンテンツ情報も指定できるように構成することで見出し用コンテンツ情報が取得される。
【0046】
特に図4に示すような、見出し用コンテンツ情報としてテキスト情報を利用する場合には、登録者の操作で簡易に指定可能であるためこの方法が好適である。
【0047】
−見出し用コンテンツ情報取得方法(2)−
第2の方法として、登録された表示用コンテンツ情報から自動的に取得する方法がある。
【0048】
この方法では、例えば表示用コンテンツ情報が登録される際にその表示用コンテンツ情報の画面表示情報がキャプチャされ、それが予め設定されたサイズの画像ファイルに変換されることで、見出し用コンテンツ情報が取得される。
【0049】
ここで表示用コンテンツ情報の画面表示情報は、実際にWebブラウザ等で表示をしなくても、OS等により提供されるライブラリ機能を用いて仮想的なフレームバッファ上に展開されることでキャプチャされ、JPEG等の画像ファイルに変換可能である。
【0050】
また、表示用コンテンツ情報が動画、アニメーション、動的なHTML文書などのように経時的に変化するコンテンツ情報の場合は、その中の予め決められた位置のフレーム、例えば先頭フレームが表示されるときの画面表示情報がキャプチャされるように設定することで、見出し用コンテンツ情報の取得が可能である。
【0051】
また、図4に示すように見出し用コンテンツ情報としてテキスト情報を利用する場合には、例えば特許第3375292号公報に記載された画像中からテキスト領域を自動抽出する技術や、特開2007−164253号公報に記載された抽出されたテキスト領域からテキストの文字コードを自動抽出する技術を利用して、表示用コンテンツ情報の画像から特定の条件のテキスト(例えば、最も大きいサイズのテキスト)を抽出し、これを見出し用コンテンツ情報とすることができる。
【0052】
−見出し用コンテンツ情報取得方法(3)−
また第3の方法として、上述した方法(1)と(2)とを組み合わせて実行することも可能であり、例えば、方法(1)のように登録者により見出し用コンテンツ情報が指定されたときにはこれを優先的に登録し、指定がなかったときに方法(2)を利用して見出し用コンテンツ情報を取得して登録するように設定することも可能である。
【0053】
このようにしてコンテンツ情報がコンテンツ情報記憶部11に記憶されている状態でサイネージシステム1において表示用コンテンツ配信処理が開始されると、配信制御部15の制御により、外部から指定されたコンテンツ表示スケジュールに基づいて、コンテンツ情報記憶部11に記憶された表示用コンテンツ情報がコンテンツ情報管理部12により参照されて(S1)、表示対象のデジタルサイネージディスプレイ30に配信される(S2)。
【0054】
ここで、表示用コンテンツ情報を参照および配信するスケジュールは、例えば非特許文献1に記載の技術を利用し、予め設定された各ディスプレイの設置場所に関するメタデータにマッチするコンテンツを配信するように決定される。
【0055】
本実施形態における配信制御部15では、デジタルサイネージディスプレイ30の識別情報(ディスプレイID)ごとにコンテンツIDを用いて記述されたスケジュール情報が外部から指定されることで、表示用コンテンツ配信処理が実行されるものとする。
【0056】
また配信制御部15の配信処理により表示用コンテンツ情報が配信されると、この配信されたコンテンツの情報が表示履歴情報管理部14を介して表示履歴情報記憶部13に送出され、コンテンツの表示履歴情報として記憶される(S3)。
【0057】
この配信制御部15による表示用コンテンツ情報の配信処理および表示履歴情報の送出処理は、例えば以下の配信制御部15の動作方法(1)または(2)のいずれかにより実行される。
【0058】
−配信制御部15の動作方法(1)−
第1の方法として、URL[http://tomcat.apache.org/]またはURL[http://www.djangoproject.com/]で示されるWebページに記載されたような、Webサーバ上のWebアプリケーションとして実装する方法がある。
【0059】
この場合、各デジタルサイネージディスプレイ30にはWebブラウザ機能が搭載され、デジタルサイネージディスプレイ30を識別するIDが付加されたHTTPリクエストにより、表示すべき表示用コンテンツ情報が取得される。
【0060】
また、このWebアプリケーションでは、配信する表示用コンテンツ情報に適切なmetaタグやscriptが付加されることにより、デジタルサイネージディスプレイ30に搭載されたWebブラウザに対して、一定時間経過後、自動的に次の表示用コンテンツ情報に対応するHTTPリクエストを発行させることが可能であり、この方法により、利用者の操作なしにデジタルサイネージディスプレイ30に表示される表示用コンテンツ情報が切り替えられるよう制御される。
【0061】
また、このWebアプリケーションには、デジタルサイネージディスプレイ30に対してHTTPレスポンスを返す時点で、どのデジタルサイネージディスプレイ30に対してどのコンテンツを表示させるかを示す情報が保持されているので、その時点の時刻情報と共に、表示履歴情報管理部14にこれらの情報が通知されることで、表示履歴情報の送出処理が実行される。
【0062】
−配信制御部15の動作方法(2)−
また第2の方法として、非特許文献1に記載されたサイネージ配信制御サーバを利用することにより、表示用コンテンツ情報の配信処理および表示履歴情報の送出処理を行う方法がある。
【0063】
この場合、共通IFをもった各サイネージシステムにより枠メタデータとして定義されたスケジュールに従って各デジタルサイネージディスプレイ30に表示されることから、この枠メタデータ自体から、対象のデジタルサイネージディスプレイ30の識別情報、表示用コンテンツ情報、スケジュールされた時刻情報が取り出されて表示履歴情報管理部14に通知されることで、表示履歴情報の送出処理が実行される。
【0064】
ここで、表示履歴情報管理部14も汎用的なデータベースマネジメントシステム(DBMS)機能が利用され、各デジタルサイネージディスプレイ30を識別するディスプレイIDごとの、表示された表示用コンテンツ情報のコンテンツIDおよび表示された時刻情報の表示履歴情報記憶部13への追加、更新、参照等の管理が行われる。
【0065】
この表示履歴情報管理部14とコンテンツ情報管理部12とは、同一のDBMSにより構成してもよいし、あるいは別のDBMSにより構成してもよい。
【0066】
配信制御部15の表示履歴情報の送出処理により、表示履歴情報管理部14を介して表示履歴情報記憶部13に記憶された表示履歴情報テーブルの一例を、図5に示す。
【0067】
図5に示す表示履歴情報テーブルには、デジタルサイネージディスプレイ30−1のディスプレイID「1」の表示履歴情報として、表示時刻「2010/05/01 15:00:00」にコンテンツID「xxxxx01」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:00:30」にコンテンツID「xxxxx02」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:01:00」にコンテンツID「xxxxx03」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:01:30」にコンテンツID「xxxxx04」で示される表示用コンテンツが表示されたことが示されている。
【0068】
また、デジタルサイネージディスプレイ30−2のディスプレイID「2」の表示履歴情報として、表示時刻「2010/05/01 15:00:10」にコンテンツID「xxxxx01」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:00:40」にコンテンツID「xxxxx05」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:01:10」にコンテンツID「xxxxx06」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:01:40」にコンテンツID「xxxxx02」で示される表示用コンテンツが表示されたことが示されている。
【0069】
また本実施形態においては、現在時刻よりある程度(例えば5分間)の時間が経過した過去の表示履歴情報は、その時刻においてデジタルサイネージディスプレイ30を見て関連情報にアクセスしようとしている利用者にとっては無意味である可能性が高いものとして、DBMSの機能により定期的に表示履歴情報記憶部13に記憶された表示履歴情報をチェックし、現在時刻から予め決められた時間(例えば5分間)より以前の表示履歴情報を消去する処理が実行される。このような消去処理が定期的に実行されることにより、表示履歴情報の情報量が増大し過ぎることが防止される。
【0070】
以上説明したように、配信制御部15により、コンテンツ情報記憶部11に記憶された表示用コンテンツがコンテンツ情報管理部12から参照されて配信され、またこれに伴い表示履歴情報が表示履歴情報管理部14から表示履歴情報記憶部13に送出され記憶されている状態で、利用者の操作により携帯端末40から、いずれかのデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求がネットワーク20を介して送信されたときの処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0071】
携帯端末40から送信された関連情報取得要求は、サイネージディスプレイ表示情報提供装置10の関連情報提供部16で取得される(S4)。
【0072】
関連情報提供部16では、関連情報取得要求が取得されると、この関連情報取得要求の中から該当するデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDが取得される(S5)。
【0073】
近年は市販されている携帯端末のほとんどがHTTPによりネットワーク上のサーバへアクセスするための機能が組み込まれていることを利用し、この関連情報提供部16に関しても配信制御部15と同様に、URL[http://tomcat.apache.org/]またはURL[http://www.djangoproject.com/]で示されるWebページに記載されたような、Webサーバ上のWebアプリケーションとして実装することが可能である。
【0074】
ここで、関連情報提供部16では、以下のディスプレイID取得方法(1)〜(4)のいずれかにより、関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される。
【0075】
−ディスプレイID取得方法(1)−
第1の方法として、図7(A)に示すように各デジタルサイネージディスプレイ30のコンテンツ情報を表示するディスプレイ領域31外に、当該デジタルサイネージディスプレイ30に表示された表示用コンテンツ情報の関連情報を取得するためのURL情報やそのURL情報を示すバーコード情報を印刷したラベル32を貼付しておき、利用者によりこれらのURL情報またはバーコード情報が利用され関連情報取得要求が携帯端末40から送信されたときに、この関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される方法がある。
【0076】
この際、このURL情報またはバーコード情報は、貼付されたデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDが埋め込まれた状態で関連情報提供部16にアクセス可能な情報であり、利用者の携帯端末40からこのURL情報またはバーコードに基づいて関連情報取得要求が送信されると、関連情報提供部16においてこの埋め込まれたデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDが取得される。
【0077】
−ディスプレイID取得方法(2)−
第2の方法として、図7(B)に示すように、上述したような当該デジタルサイネージディスプレイ30に表示された表示用コンテンツ情報の関連情報を取得するためのURL情報やそのURL情報を示すバーコード情報を、ディスプレイ領域31内に常時表示させておき、ディスプレイID取得方法(1)と同様に、利用者によりこれらのURL情報またはバーコード情報が利用され関連情報取得要求が携帯端末40から送信されたときに、この関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される方法がある。
【0078】
−ディスプレイID取得方法(3)−
第3の方法として、近年市販されている携帯端末に搭載されているGPS機能を利用して、関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される方法がある。
【0079】
この際関連情報提供部16には、図8に示すようなディスプレイIDごとの緯度および経度による位置情報が格納された位置情報テーブルがデジタルサイネージディスプレイ30の設置時に予め記憶された状態で、ディスプレイID取得処理が実行される。
【0080】
この第3の方法によりディスプレイID取得処理が実行されるときの関連情報提供部16の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
まず、利用者の携帯端末40から送信された、デジタルサイネージディスプレイ30に表示された表示用コンテンツ情報の関連情報を取得するための関連情報取得要求が取得されると、携帯端末40のGPS機能により取得されこの関連情報取得要求とともに送信された当該携帯端末の40の位置情報がさらに取得される(S11)。
【0082】
次に、取得された携帯端末40の位置情報から、位置情報テーブルが参照されることにより、予め設定された近接範囲内のデジタルサイネージディスプレイ30に該当するレコードが特定される(S12)。
【0083】
この近接範囲とは、利用者がデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツ情報を視認可能な程度の距離範囲であり、例えば当該携帯端末40から10m程度の範囲で設定される。この際、東京付近においては、緯度で0.0001度の差は約11mに相当し、経度0.0001度の差は約9mに相当するため、近接範囲として「緯度の差の絶対値が0.0001度以下」かつ「緯度の差の絶対値が0.0001度以下」という条件を設定することにより、ほぼ10m程度の近接範囲を判定することができる。
【0084】
次に、特定されたデジタルサイネージディスプレイ30に該当するレコード数が1つであるか否かが判定され(S13)、判定の結果、レコード数が1つの場合(S13の「YES」)は当該レコードに対応するディスプレイIDが、利用者が見ていたデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDとして取得される(S14)。
【0085】
また、ステップS13の判定の結果、レコード数が1つではない場合(S13の「NO」)はエラーとされ、処理が終了される(S15)。
【0086】
−ディスプレイID取得方法(4)−
第4の方法として、近距離の無線を利用して関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される方法がある。
【0087】
この際各デジタルサイネージディスプレイ30には市販されている無線LANアクセスポイントが設置され、この無線LANアクセスポイントを一意に識別する無線LAN−IDが該当するディスプレイIDごとに格納された図10に示すようなアクセスポイント情報テーブルが、デジタルサイネージディスプレイ30の設置時に予め関連情報提供部16に記憶された状態で、ディスプレイID取得処理が実行される。
【0088】
図10のアクセスポイント情報テーブルにおいては、ディスプレイID「1」のデジタルサイネージディスプレイには無線LAN−ID「00-00-00-00-00-01」の無線LANアクセスポイントが設置され、ディスプレイID「2」のデジタルサイネージディスプレイには無線LAN−ID「A0-A0-A0-00-00-02」の無線LANアクセスポイントが設置され、ディスプレイID「3」のデジタルサイネージディスプレイには無線LAN−ID「12-34-56-78-00-03」の無線LANアクセスポイントが設置されていることが示されている。
【0089】
この第4の方法によりディスプレイID取得処理が実行されるときの関連情報提供部16の動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0090】
まず、デジタルサイネージディスプレイ30を視認する利用者の携帯端末40において、当該デジタルサイネージディスプレイ30に設置された無線LANアクセスポイントから発信される無線LAN−IDが取得され、当該デジタルサイネージディスプレイ30に表示された表示用コンテンツ情報の関連情報を取得するための関連情報取得要求が送信される際にこの無線LAN−IDとともに送信される。
【0091】
関連情報提供部16では、携帯端末40から送信された関連情報取得要求が取得されると、この関連情報取得要求とともに送信された無線LAN−IDがさらに取得される(S21)。
【0092】
ここで、街中には本実施形態により設置されたもの以外にも多数の無線LANアクセスポイントが設置されており、ステップS21においては携帯端末40においてそのような本実施形態とは無関係の無線LAN−IDも取得され、複数の無線LAN−IDリストが生成されることになる。
【0093】
次に、アクセスポイント情報テーブルが参照されることにより、取得された無線LAN−IDリストの中の無線LAN−IDに一致するレコードが特定される(S22)。
【0094】
次に、特定された無線LAN−IDに該当するレコード数が1つであるか否かが判定され(S23)、判定の結果、レコード数が1つの場合(S23の「YES」)は当該レコードに対応するディスプレイIDが、利用者が見ていたデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDとして取得される(S24)。
【0095】
また、ステップS23の判定の結果、レコード数が1つではない場合(S23の「NO」)はエラーとされ、処理が終了される(S25)。
【0096】
なお、上述したディスプレイID取得方法(3)のステップS15およびディスプレイID取得方法(4)のステップS25においては、該当するレコード数が1つに特定できなかった場合にエラーとして判定しているが、これは例えばGPS機能による位置特定の際の誤差等により範囲内と判定されなかった場合や、複数のデジタルサイネージディスプレイ30が近接して設置されているために1つに特定されなかった場合が該当する。
【0097】
このようなエラーに対応するために、ディスプレイID取得方法(3)やディスプレイID取得方法(4)に、ディスプレイID取得方法(1)やディスプレイID取得方法(2)を組み合わせ、エラー時には利用者の入力操作によりディスプレイIDが取得できるようにしておくことで、より好適な形態を構成することができる。
【0098】
以上のようにしてディスプレイIDが取得されると、関連情報提供部16においてさらに、このディスプレイIDに該当するデジタルサイネージディスプレイ30の表示履歴情報が、表示履歴情報管理部14により表示履歴情報記憶部13から参照され、該当するデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツ情報の関連情報にアクセスさせるためのアクセスページ情報が生成されて携帯端末40に返信される(S6)。
【0099】
このアクセスページ情報は、例えば以下のアクセスページ生成方法(1)または(2)のいずれかにより、関連情報提供部16により生成される。
【0100】
−アクセスページ生成方法(1)−
アクセスページを生成する第1の方法について、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0101】
まず、図5の表示履歴情報の中から、ステップS5において取得されたディスプレイIDに該当し、且つ現在時刻から予め設定された許容時間を差し引いた時刻よりも後であり、現在時刻よりも前の時刻である表示時刻のレコードのコンテンツIDが、降順に検索され抽出される(S31)。
【0102】
この許容時間とは、現在時刻からどの程度遡って関連情報の提供を可能とするかを示す時間として予め設定されるものであり、例えば5分として設定される。
【0103】
次に、図3または図4のコンテンツ情報テーブルから、ステップS31において抽出されたコンテンツIDに対応する見出し用コンテンツ情報および関連サイトのURL情報が取得され(S32)、この取得された情報から、HTML文書によるアクセスページ情報が生成される(S33)。
【0104】
生成されたHTML文書のアクセスページ情報は、携帯端末40から送信されたHTTPリクエストに対するレスポンスとして、ネットワーク20を介して関連情報取得要求元の携帯端末40に返信され、表示される(S34)。
【0105】
携帯端末40に表示されたアクセスページ情報の例を、図13(A)および(B)に示す。
【0106】
図13(A)は図3のコンテンツ情報テーブルから抽出されたレコードにより生成され表示されたアクセスページ情報100であり、抽出されたレコード内の情報から、画像情報の見出し用コンテンツ情報110と、関連サイトへのURL情報120にリンクされたテキスト情報「詳細はこちら」とが、それぞれ対応して表示されるように構成されている。
【0107】
また図13(B)は図4のコンテンツ情報テーブルから抽出されたレコードにより生成され表示されたアクセスページ情報100であり、抽出されたレコード内の情報から、関連サイトへのURL情報120にリンクされた、テキスト情報の見出し用コンテンツ情報130が、それぞれ表示されるように構成されている。
【0108】
−アクセスページ生成方法(2)−
アクセスページを生成する第2の方法について、図14〜図17を参照して説明する。
【0109】
まず、アクセスページ生成方法(1)のステップS31の処理と同様に、図5の表示履歴情報の中から、ステップS5において取得されたディスプレイIDに該当し、且つ現在時刻から予め設定された許容時間を差し引いた時刻よりも後であり、現在時刻よりも前の時刻である表示時刻のレコードのコンテンツIDが、降順に検索され抽出される(S41)。
【0110】
次に、関連情報提供部16で機能するWebアプリケーションフレームワークの機能によりHTTPセッションID(sid)が発行され、このsidセッション用の保存領域に、抽出されたコンテンツIDが、図15に示すようにリストとして保存される(S42)。そして、パラメータ「?sessid=sid&page=0」が付加された表示ページへリダイレクションされる(S43)。
【0111】
このリダイレクション後、あるいは携帯端末40の利用者の操作により、図16に示すアクセスページ表示処理が実行される。
【0112】
アクセスページ表示処理では、まずURLのsessidパラメータからセッションID(sid)が取得されるとともに、pageパラメータからページ番号(p)が取得される(S44)。
【0113】
次に、取得されたセッションID(sid)のセッション用の保存領域から、レコードのリストList[p]が取得される(S45)。
【0114】
次に、図3または図4のコンテンツ情報テーブルから、ステップS45で取得されたList[p]のコンテンツIDに対応する見出し用コンテンツ情報および関連サイトのURL情報が取得され(S46)、この取得された情報から、HTML文書によるアクセスページ情報が生成される(S47)。
【0115】
生成されたHTML文書のアクセスページ情報は、携帯端末40から送信されたHTTPリクエストに対するレスポンスとして、ネットワーク20を介して関連情報取得要求元の携帯端末40に返信され、表示される(S48)。
【0116】
この方法により携帯端末40に表示されたアクセスページ情報の例を、図17に示す。
【0117】
図17は、図3のコンテンツ情報テーブルから抽出されたレコードにより生成され表示されたアクセスページ情報200であり、該当する1つの見出し用コンテンツ情報(content_this_page)を表示する見出し用コンテンツ情報表示エリア210と、次の見出し用コンテンツ情報へ遷移するために、パラメータ(?sesssid=sid&page={{p+1}})が付加されたページにリンクされたテキスト情報「次→」220と、前の見出し用コンテンツ情報へ遷移するために、パラメータ(?sesssid=sid&page={{p-1}})が付加されたページにリンクされたテキスト情報「←前」220と、見出し用コンテンツ情報表示エリア210に表示されている見出し用コンテンツ情報に対応する関連サイトへのURL情報のページ(url_this_page)にリンクされたテキスト情報「詳細はこちら」240とが、それぞれ表示されるように構成されている。
【0118】
このアクセスページ生成方法(2)により生成されるアクセスページ情報は、アクセスページ生成方法(1)で生成されるアクセスページ情報の場合よりも1つの見出しコンテンツ情報の表示エリアが広いため、見出しコンテンツ情報をより大きめのサイズで生成しておいたほうが好適である。
【0119】
また、このアクセスページ生成方法(2)では、ページの前後への移動操作により関連サイトへアクセスできるようにしているため、図16の処理において、利用者からの操作に対応して複数に分かれたHTTPリクエストに対し、同じリストに基づく処理を行う必要があるが、この処理については上述したURL[http://tomcat.apache.org/]またはURL[http://www.djangoproject.com/]で示されるWebページに記載されたHttp Sessionという機能を利用することにより実施可能である。
【0120】
また、より好適な実施形態として、携帯端末の機種に応じて、見出し用コンテンツ情報の表示を切り替える方法もある。
【0121】
一口に携帯端末と言っても、現在市販されているものは、その端末の表示領域のサイズや処理能力、搭載されている通信モジュールの伝送速度などの性能に差がある。
【0122】
特に性能の高い携帯端末では、通常のPC向けに表示されるコンテンツ(動画を含む)をそのまま表示可能なものもある。
【0123】
そのため、既存の携帯端末向けWebサイトには、HTTPリクエストに通常付加される端末の機種名の情報を元に、その機種に適したコンテンツに切り替えて返信する技術が使用されていることがある。
【0124】
このような公知の技術を、本実施形態においても用いることができる。例えば、コンテンツ情報記憶部11に、図18に示すような、1つのコンテンツIDに対し複数の異なる形式の見出し用コンテンツ情報データを格納したコンテンツ情報テーブルを記憶しておき、関連情報提供部16には、図19に示すような、機種名ごとの使用する見出し用コンテンツ情報の形式を設定した機種別コンテンツ情報テーブルを記憶しておくことで、使用する見出し用コンテンツ情報を都度選択する処理を行うことができる。
【0125】
関連情報提供部16において実行される、見出し用コンテンツ情報を選択する処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
【0126】
まず、携帯端末から送信されたHTTPリクエストに付加されている当該携帯端末の機種名の情報が取得される(S51)。
【0127】
次に、この携帯端末の機種名の情報の取得が成功したか否かが判定される(S52)。
【0128】
そして、携帯端末の機種名の情報の取得が成功したと判定されたときには(S52の「YES」)、図19の機種別コンテンツ情報テーブルが参照され、取得された機種名の情報から見出し用コンテンツ情報として表示させる形式が特定され、該当するコンテンツ情報がコンテンツ情報管理部12を介してコンテンツ情報記憶部11から取得される(S53)。
【0129】
次に、この特定されたコンテンツ情報の取得が成功したか否かが判定される(S54)。
【0130】
そして、特定されたコンテンツ情報の取得が成功したと判定されたときには(S54の「YES」)、取得されたコンテンツ情報が携帯端末に返信される。つまり、特定された形式により表示用コンテンツ情報が取得されたときにはこの表示用コンテンツ情報が返信され、画像情報の見出し用コンテンツ情報が取得されたときにはこの画像情報の見出し用コンテンツ情報が返信され、またテキスト情報によるタイトルの見出し用コンテンツ情報が取得されたときにはこのテキスト情報によるタイトルの見出し用コンテンツ情報が返信される(S55〜S58)。
【0131】
この例では、特に性能の高い携帯端末では、デジタルサイネージディスプレイに表示させるための表示用コンテンツ情報をそのまま表示できるものとしている。
【0132】
すなわち、この場合、表示用コンテンツ情報自体が、見出し用コンテンツ情報の一種(高性能携帯端末向け)にもなっている例となる。
【0133】
なお、図20の処理では、HTTPリクエストからの機種名取得失敗時(S52の「NO」)や、未登録の携帯端末機種からのアクセス時(S54の「NO」)においては、標準値としてテキスト情報によるタイトル形式の見出し用コンテンツ情報を返信することとしているが、この実施方式に限定されず、他の形式のコンテンツ情報を標準値としたり、これらの場合に使用する形式のコンテンツ情報を新たに設定したりしてもよい。
【0134】
このように返信されたアクセスページ情報が携帯端末40に表示されることにより、利用者が見出し用コンテンツ情報として表示された情報から所望のコンテンツを容易に選択することができ、また選択されたコンテンツの関連サイトへ容易にアクセスすることが可能なる。
【0135】
利用者により、携帯端末40から、このサイネージシステム1が利用されるときの具体例を示す。
【0136】
例えば、あるデジタルサイネージディスプレイ30の前にいる利用者が、「xxxx銀行xxxx支店」「xxxx屋xxxx店」「xxxx美容室」と順に流れる表示用コンテンツ情報を眺めている。
【0137】
その時点で、この利用者は、この「xxxx美容室」に興味をもち、詳細な場所や料金などの情報を知りたいと考えたとする。
【0138】
この利用者は、自分自身の保持する携帯端末40を使い、バーコードの読み取りやGPS機能により取得された位置情報を利用してサイネージディスプレイ表示情報提供装置10へのアクセス操作を行う。
【0139】
その際、この利用者がそのような操作をしている間に、サイネージディスプレイの表示は、次の「xxxxレストラン」に切り替わってしまっているかもしれない。しかしながら、たとえ切り替わっていたとしても、バーコード等は不変であるため、この利用者はデジタルサイネージディスプレイ30に表示されているコンテンツの内容にかかわらず、図13(A)または(B)のようなリスト形式のアクセスページ情報、あるいは図17のようなアクセスページ情報を取得することができる。
【0140】
利用者はこのアクセスページ情報のリストの見出しコンテンツ情報から、自分が興味をもったコンテンツの関連サイトへ簡単にアクセスすることが可能となる。
【0141】
特に、今見たばかりのデジタルサイネージディスプレイ30の表示がキャプチャされた画像情報による見出しコンテンツ情報が表示されると、よりどのページへアクセスすべきかが容易に判別できる。
【0142】
以上の本実施形態によれば、所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツに関連する情報を、容易に利用者の携帯端末に提供することができる。
【0143】
また、上記の各実施形態におけるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の機能構成をプログラム化してコンピュータに組み込むことにより、当該コンピュータをサイネージディスプレイ表示情報提供装置として機能させるサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムを構築することも可能である。
【符号の説明】
【0144】
1…サイネージシステム
10…サイネージディスプレイ表示情報提供装置
11…コンテンツ情報記憶部
12…コンテンツ情報管理部
13…表示履歴情報記憶部
14…表示履歴情報管理部
15…配信制御部
16…関連情報提供部
20…ネットワーク
30…デジタルサイネージディスプレイ
31…ディスプレイ領域
32…ラベル
40…携帯端末
100…アクセスページ情報
110…画像情報の見出し用コンテンツ情報
120…URL情報
130…テキスト情報の見出し用コンテンツ情報
200…アクセスページ情報
210…見出し用コンテンツ情報表示エリア
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して接続されたサイネージディスプレイに表示させた情報の関連情報を、利用者が保持する携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置、サイネージディスプレイ表示情報提供方法、およびサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗、街頭などに設置されたデジタルサイネージディスプレイに対し、ネットワークを介して接続されたコンテンツ配信制御サーバから表示コンテンツを配信するシステムが知られており、デジタルサイネージシステムあるいは単にサイネージと呼ばれている。
【0003】
このデジタルサイネージシステムを利用した技術として、例えば非特許文献1に記載されたものがある。
【0004】
この非特許文献1には、広告主がコンテンツ配信制御サーバに対して広告を出稿することで、多種・複数のデジタルサイネージシステムのディスプレイに表示させることが可能なデジタルサイネージ技術が記載されている。
【0005】
さらにこのデジタルサイネージ技術では、各ディスプレイの設置場所に関するメタデータを予め保持しておき、このメタデータにマッチするコンテンツを配信することで、各ディスプレイの設置場所に適したコンテンツ表示を可能にしている。
【0006】
このようなデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツは、通常、1画面で概略を伝えるための画像あるいは映像であり、一定時間で他のコンテンツに切り替えられる。
【0007】
そのため、サイネージディスプレイに表示されたコンテンツに興味を持った利用者がそのコンテンツに関連する詳細情報等を取得するためには、コンテンツが表示されたディスプレイ上で、ポインティングデバイスによるポインティング操作やタッチパネルによる操作等、何らかの操作を行うことが必要になる。
【0008】
コンテンツが表示されたディスプレイ上で、コンテンツの関連情報を取得する操作を行うための技術として、特許文献1に記載の光信号ポインティング方法がある。
【0009】
この方法を利用することにより、色発光可能な光源デバイスより発信する光信号を用いて大型ディスプレイの表示領域中の任意の位置がポインティングされたときに、このディスプレイをイメージセンサ手段で撮影した画像からポインティングされた位置を求め、さらに、当該位置に所定の操作イベント信号を入力することが可能な新たなポインティングシステムが実現される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】鈴木、他「メタデータを用いた配信・管理の統合化技術」NTT技術ジャーナル 2009.7, p12-15
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特許第4436164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかし、上述したようなポインティングデバイスによるポインティング操作やタッチパネルによる操作等を行うためには、ポインティングデバイスやタッチパネル等、サイネージディスプレイ以外の装置を新たに設置する必要がある。
【0013】
また、上記特許文献1の技術を利用する場合には、ポインティングイメージセンサ装置が必要である。
【0014】
この場合、サイネージディスプレイは屋外を含む公共空間に設置されることが多く、これらの装置をサイネージディスプレイとともに屋外に設置しようとするとシステムの堅牢性や保守性が低くなってしまうという問題があった。
【0015】
これらのサイネージディスプレイ以外の装置を設置せずに、屋外で表示された広告に関連する詳細情報を提供するための方法として、近年は紙の広告ポスター等に、当該広告に関連する詳細情報を提供するWebサイトのURL情報やこのURL情報を表すバーコードを表示したり、検索エンジンを経由してそのWebサイトに誘導するための「検索キーワード」を表示したりすることで、利用者の携帯端末で詳細情報を取得できるようにしたものがある。
【0016】
その方法を利用し、サイネージディスプレイに表示コンテンツとともに上述したようなURL情報、バーコード、検索キーワードを表示する方法も考えられる。
【0017】
しかし、サイネージディスプレイにおいては、通常一定時間で表示コンテンツが切り替わってしまうため、表示コンテンツ上にこのようなWebサイトのURL情報やこのURL情報を表すバーコード、あるいは検索キーワードを表示しても、利用者がバーコード読み取り操作の準備をしたり、検索エンジンや当該URLへアクセスする操作を行ったりしている間に表示コンテンツが切り替わってしまい、所望のWebサイトにアクセスできなくなることがあるという問題があった。
【0018】
そこで本発明では、サイネージディスプレイに表示されたコンテンツに関連する情報を、容易に提供することが可能なサイネージディスプレイ表示情報提供装置、サイネージディスプレイ表示情報提供方法、およびサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記の課題を解決するための、本発明のサイネージディスプレイ表示情報提供装置は、所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツの関連情報を、利用者の携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置において、前記コンテンツごとの、関連情報を記憶する関連情報記憶部と、前記デジタルサイネージディスプレイごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶部と、前記携帯端末からデジタルサイネージディスプレイの識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイの表示履歴情報を前記表示履歴情報記憶部から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報を前記関連情報記憶部から取得して前記携帯端末に送信する関連情報提供部とを備えることを特徴とする。
【0020】
また、本発明のサイネージディスプレイ表示情報提供方法は、所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツの関連情報を、利用者の携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置が、前記コンテンツごとの、関連情報を記憶する関連情報記憶ステップと、前記デジタルサイネージディスプレイごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶ステップと、前記携帯端末からデジタルサイネージディスプレイの識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイの表示履歴情報を前記表示履歴情報記憶ステップで記憶された中から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報を前記関連情報記憶ステップで記憶された中から取得して前記携帯端末に送信する関連情報提供ステップとを有することを特徴とする。
【0021】
また、本発明のサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムは、上記サイネージディスプレイ表示情報提供方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明のサイネージディスプレイ表示情報提供装置、サイネージディスプレイ表示情報提供方法、およびサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムによれば、サイネージディスプレイに表示されたコンテンツに関連する情報を、容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置を利用したサイネージシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置において表示履歴情報が記憶されるときの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置のコンテンツ情報記憶部に記憶されたコンテンツ情報テーブルの一例である。
【図4】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置のコンテンツ情報記憶部に記憶されたコンテンツ情報テーブルの他の例である。
【図5】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の表示履歴情報記憶部に記憶された表示履歴情報テーブルの一例である。
【図6】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置において関連情報取得要求が送信されたときの動作を示すフローチャートである。
【図7】(A)、(B)は、本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置に接続されたデジタルサイネージディスプレイを示す正面図である。
【図8】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部に記憶された位置情報テーブルの一例である。
【図9】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部によるディスプレイID取得処理の動作を示すフローチャート図である。
【図10】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部に記憶されるアクセスポイント情報テーブルの一例である。
【図11】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部による他のディスプレイID取得処理の動作を示すフローチャート図である。
【図12】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部によるアクセスページ生成処理の動作を示すフローチャート図である。
【図13】(A)、(B)は、本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部により生成されたアクセスページ情報の例を示す画面構成図である。
【図14】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部による他のアクセスページ生成処理の動作を示すフローチャート図である。
【図15】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部によるアクセスページ生成処理において生成されるコンテンツIDリストの一例である。
【図16】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部による他のアクセスページ表示処理の動作を示すフローチャート図である。
【図17】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部により生成されたアクセスページ情報の他の例を示す画面構成図である。
【図18】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置のコンテンツ情報記憶部に記憶されたコンテンツ情報テーブルの他の例である。
【図19】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部に記憶された機種別コンテンツ情報テーブルの一例である。
【図20】本発明の一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の関連情報提供部で実行される見出し用コンテンツ情報を選択する処理の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
〈一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置を利用したサイネージシステムの構成〉
本発明の一実施形態によるサイネージシステム1の構成を、図1を参照して説明する。
【0025】
本実施形態によるサイネージシステム1は、サイネージディスプレイ表示情報提供装置10と、このサイネージディスプレイ表示情報提供装置10にネットワーク20介して接続された複数のデジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2および利用者が携帯する携帯端末40とを備える。
【0026】
サイネージディスプレイ表示情報提供装置10はそれぞれ、関連情報記憶部としてのコンテンツ情報記憶部11と、コンテンツ情報管理部12と、表示履歴情報記憶部13と、表示履歴情報管理部14と、配信制御部15と、関連情報提供部16とを有する。
【0027】
コンテンツ情報記憶部11は、各コンテンツの関連情報として、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に表示させるための表示用コンテンツ情報と、利用者にコンテンツを特定させるために携帯端末40に見出しとして表示させる見出し用コンテンツ情報と、該当するコンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのアドレス情報であるURL情報とを、コンテンツIDごとに記憶する。
【0028】
コンテンツ情報管理部12は、コンテンツ情報記憶部11に記憶する表示用コンテンツ情報、見出し用コンテンツ情報、およびURL情報の、追加、更新、参照等の管理を行う。
【0029】
表示履歴情報記憶部13は、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2ごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する。
【0030】
表示履歴情報管理部14は、配信制御部15からデジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に配信されたコンテンツの情報を取得し、表示履歴情報記憶部13に送出することで、表示履歴情報記憶部13に記憶する表示履歴情報の追加、更新を行う。また表示履歴情報管理部14は、関連情報提供部16からの要求により、表示履歴情報記憶部13に記憶された表示履歴情報の参照を行う。
【0031】
配信制御部15は、外部から指定されたコンテンツ表示スケジュールに基づいて、コンテンツ情報管理部12によりコンテンツ情報記憶部11から参照された表示用コンテンツ情報を表示対象のデジタルサイネージディスプレイ30に配信するとともに、この配信したコンテンツの情報を表示履歴情報管理部14に送出する。
【0032】
関連情報提供部16は、利用者の操作により携帯端末40からデジタルサイネージディスプレイ30の識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイ30の表示履歴情報を表示履歴情報記憶部13から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報をコンテンツ情報記憶部11から取得して携帯端末40に送信する。
【0033】
〈一実施形態によるサイネージディスプレイ表示情報提供装置を利用したサイネージシステムの動作〉
本実施形態によるサイネージシステム1の動作として、まずデジタルサイネージディスプレイ30−1および30−2に表示されたコンテンツの履歴情報が記憶されるときの処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
本実施形態においてサイネージシステム1が稼働するにあたり、予め各コンテンツの関連情報として、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に表示させるための表示用コンテンツ情報と、該当するコンテンの見出しを携帯端末40に表示させるための見出し用コンテンツ情報と、該当するコンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのURL情報とが、コンテンツIDごとにコンテンツ情報記憶部11に記憶されているものとする。
【0035】
図3はコンテンツ情報記憶部11に記憶されたコンテンツ情報テーブルの一例であり、各コンテンツを識別するコンテンツID「xxxx01」〜「xxxx04」ごとの、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に表示させるための表示用コンテンツ情報と、携帯端末40に該当するコンテンツを特定するために表示させる画像情報である見出し用コンテンツ情報と、該当するコンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのURL情報とが記憶されている。
【0036】
ここで、コンテンツID「xxxx01」の表示用コンテンツ情報は画像情報「xxxx01.jpg」であり、見出し用コンテンツ情報も画像情報「xxxx01.jpg」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx01」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx02」の表示用コンテンツ情報は動画情報「xxxx02.mpg」であり、見出し用コンテンツ情報は画像情報「xxxx02.jpg」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx02」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx03」の表示用コンテンツ情報はHTML文書「xxxx03.htm」であり、見出し用コンテンツ情報は画像情報「xxxx03.jpg」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx03」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx04」の表示用コンテンツ情報は動画情報「xxxx04.mpg」であり、見出し用コンテンツ情報は画像情報「xxxx04.jpg」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx04」であることが示されている。
【0037】
また図4はコンテンツ情報記憶部11に記憶されたコンテンツ情報テーブルの別の一例であり、各コンテンツを識別するコンテンツID「xxxx01」〜「xxxx04」ごとの、デジタルサイネージディスプレイ30−1、30−2に表示させるための表示用コンテンツ情報と、携帯端末40に該当するコンテンツを特定するために表示させるテキスト情報によるタイトルである見出し用コンテンツ情報と、該当するコンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのURL情報とが記憶されている。
【0038】
ここで、コンテンツID「xxxx01」の表示用コンテンツ情報は画像情報「xxxx01.jpg」であり、見出し用コンテンツ情報はテキスト情報「xxxx銀行xxxx支店」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx01」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx02」の表示用コンテンツ情報は動画情報「xxxx02.mpg」であり、見出し用コンテンツ情報はテキスト情報「xxxx屋xxxx店」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx02」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx03」の表示用コンテンツ情報はHTML文書「xxxx03.htm」であり、見出し用コンテンツ情報はテキスト情報「xxxx美容室」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx03」であることが示されている。また、コンテンツID「xxxx04」の表示用コンテンツ情報は動画情報「xxxx04.mpg」であり、見出し用コンテンツ情報はテキスト情報「xxxxレストラン」であり、関連サイトのURL情報はアドレス「http://xxxxx.xxxxx/xxxxx04」であることが示されている。
【0039】
このコンテンツ情報記憶部11に記憶される各情報は、コンテンツ情報管理部12の汎用的なデータベースマネジメントシステム(DBMS)機能により、登録、追加、更新、参照等の管理が行われる。
【0040】
このうち、表示用コンテンツ情報と関連サイトのURL情報とは、コンテンツを提供する広告主等の登録者の指定操作による登録処理に基づいて取得され、コンテンツ情報管理部12によりコンテンツ情報記憶部11に記憶される。
【0041】
その際、コンテンツを一意に識別するためのコンテンツIDが、登録者の操作により指定されるかまたは、コンテンツ情報管理部12のDBMS機能によりID番号が自動に払い出されることにより付され、このID番号ごとに各情報が記憶される。
【0042】
また、これらの情報がコンテンツ情報記憶部11に記憶される際は、コンテンツ情報管理部12のDBMS機能を直接用いて(例えばSQLを記述する方法により)登録処理を行うことも可能であるが、これらの登録を行うためのWebアプリケーションを作成しておき、Webブラウザ経由でこのアプリケーションを利用して登録処理を行うことが近年では一般的である。
【0043】
またコンテンツ情報記憶部11に記憶される情報のうち見出し用コンテンツ情報は、例えば以下の見出し用コンテンツ情報取得方法(1)〜(3)のいずれかにより取得される。
【0044】
−見出し用コンテンツ情報取得方法(1)−
第1の方法として、表示用コンテンツや関連サイトのURL情報と同様に、登録者の操作による登録処理に基づいて取得する方法がある。
【0045】
この方法では、上述した登録用のWebアプリケーションにより見出し用コンテンツ情報も指定できるように構成することで見出し用コンテンツ情報が取得される。
【0046】
特に図4に示すような、見出し用コンテンツ情報としてテキスト情報を利用する場合には、登録者の操作で簡易に指定可能であるためこの方法が好適である。
【0047】
−見出し用コンテンツ情報取得方法(2)−
第2の方法として、登録された表示用コンテンツ情報から自動的に取得する方法がある。
【0048】
この方法では、例えば表示用コンテンツ情報が登録される際にその表示用コンテンツ情報の画面表示情報がキャプチャされ、それが予め設定されたサイズの画像ファイルに変換されることで、見出し用コンテンツ情報が取得される。
【0049】
ここで表示用コンテンツ情報の画面表示情報は、実際にWebブラウザ等で表示をしなくても、OS等により提供されるライブラリ機能を用いて仮想的なフレームバッファ上に展開されることでキャプチャされ、JPEG等の画像ファイルに変換可能である。
【0050】
また、表示用コンテンツ情報が動画、アニメーション、動的なHTML文書などのように経時的に変化するコンテンツ情報の場合は、その中の予め決められた位置のフレーム、例えば先頭フレームが表示されるときの画面表示情報がキャプチャされるように設定することで、見出し用コンテンツ情報の取得が可能である。
【0051】
また、図4に示すように見出し用コンテンツ情報としてテキスト情報を利用する場合には、例えば特許第3375292号公報に記載された画像中からテキスト領域を自動抽出する技術や、特開2007−164253号公報に記載された抽出されたテキスト領域からテキストの文字コードを自動抽出する技術を利用して、表示用コンテンツ情報の画像から特定の条件のテキスト(例えば、最も大きいサイズのテキスト)を抽出し、これを見出し用コンテンツ情報とすることができる。
【0052】
−見出し用コンテンツ情報取得方法(3)−
また第3の方法として、上述した方法(1)と(2)とを組み合わせて実行することも可能であり、例えば、方法(1)のように登録者により見出し用コンテンツ情報が指定されたときにはこれを優先的に登録し、指定がなかったときに方法(2)を利用して見出し用コンテンツ情報を取得して登録するように設定することも可能である。
【0053】
このようにしてコンテンツ情報がコンテンツ情報記憶部11に記憶されている状態でサイネージシステム1において表示用コンテンツ配信処理が開始されると、配信制御部15の制御により、外部から指定されたコンテンツ表示スケジュールに基づいて、コンテンツ情報記憶部11に記憶された表示用コンテンツ情報がコンテンツ情報管理部12により参照されて(S1)、表示対象のデジタルサイネージディスプレイ30に配信される(S2)。
【0054】
ここで、表示用コンテンツ情報を参照および配信するスケジュールは、例えば非特許文献1に記載の技術を利用し、予め設定された各ディスプレイの設置場所に関するメタデータにマッチするコンテンツを配信するように決定される。
【0055】
本実施形態における配信制御部15では、デジタルサイネージディスプレイ30の識別情報(ディスプレイID)ごとにコンテンツIDを用いて記述されたスケジュール情報が外部から指定されることで、表示用コンテンツ配信処理が実行されるものとする。
【0056】
また配信制御部15の配信処理により表示用コンテンツ情報が配信されると、この配信されたコンテンツの情報が表示履歴情報管理部14を介して表示履歴情報記憶部13に送出され、コンテンツの表示履歴情報として記憶される(S3)。
【0057】
この配信制御部15による表示用コンテンツ情報の配信処理および表示履歴情報の送出処理は、例えば以下の配信制御部15の動作方法(1)または(2)のいずれかにより実行される。
【0058】
−配信制御部15の動作方法(1)−
第1の方法として、URL[http://tomcat.apache.org/]またはURL[http://www.djangoproject.com/]で示されるWebページに記載されたような、Webサーバ上のWebアプリケーションとして実装する方法がある。
【0059】
この場合、各デジタルサイネージディスプレイ30にはWebブラウザ機能が搭載され、デジタルサイネージディスプレイ30を識別するIDが付加されたHTTPリクエストにより、表示すべき表示用コンテンツ情報が取得される。
【0060】
また、このWebアプリケーションでは、配信する表示用コンテンツ情報に適切なmetaタグやscriptが付加されることにより、デジタルサイネージディスプレイ30に搭載されたWebブラウザに対して、一定時間経過後、自動的に次の表示用コンテンツ情報に対応するHTTPリクエストを発行させることが可能であり、この方法により、利用者の操作なしにデジタルサイネージディスプレイ30に表示される表示用コンテンツ情報が切り替えられるよう制御される。
【0061】
また、このWebアプリケーションには、デジタルサイネージディスプレイ30に対してHTTPレスポンスを返す時点で、どのデジタルサイネージディスプレイ30に対してどのコンテンツを表示させるかを示す情報が保持されているので、その時点の時刻情報と共に、表示履歴情報管理部14にこれらの情報が通知されることで、表示履歴情報の送出処理が実行される。
【0062】
−配信制御部15の動作方法(2)−
また第2の方法として、非特許文献1に記載されたサイネージ配信制御サーバを利用することにより、表示用コンテンツ情報の配信処理および表示履歴情報の送出処理を行う方法がある。
【0063】
この場合、共通IFをもった各サイネージシステムにより枠メタデータとして定義されたスケジュールに従って各デジタルサイネージディスプレイ30に表示されることから、この枠メタデータ自体から、対象のデジタルサイネージディスプレイ30の識別情報、表示用コンテンツ情報、スケジュールされた時刻情報が取り出されて表示履歴情報管理部14に通知されることで、表示履歴情報の送出処理が実行される。
【0064】
ここで、表示履歴情報管理部14も汎用的なデータベースマネジメントシステム(DBMS)機能が利用され、各デジタルサイネージディスプレイ30を識別するディスプレイIDごとの、表示された表示用コンテンツ情報のコンテンツIDおよび表示された時刻情報の表示履歴情報記憶部13への追加、更新、参照等の管理が行われる。
【0065】
この表示履歴情報管理部14とコンテンツ情報管理部12とは、同一のDBMSにより構成してもよいし、あるいは別のDBMSにより構成してもよい。
【0066】
配信制御部15の表示履歴情報の送出処理により、表示履歴情報管理部14を介して表示履歴情報記憶部13に記憶された表示履歴情報テーブルの一例を、図5に示す。
【0067】
図5に示す表示履歴情報テーブルには、デジタルサイネージディスプレイ30−1のディスプレイID「1」の表示履歴情報として、表示時刻「2010/05/01 15:00:00」にコンテンツID「xxxxx01」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:00:30」にコンテンツID「xxxxx02」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:01:00」にコンテンツID「xxxxx03」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:01:30」にコンテンツID「xxxxx04」で示される表示用コンテンツが表示されたことが示されている。
【0068】
また、デジタルサイネージディスプレイ30−2のディスプレイID「2」の表示履歴情報として、表示時刻「2010/05/01 15:00:10」にコンテンツID「xxxxx01」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:00:40」にコンテンツID「xxxxx05」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:01:10」にコンテンツID「xxxxx06」で示される表示用コンテンツが表示され、表示時刻「2010/05/01 15:01:40」にコンテンツID「xxxxx02」で示される表示用コンテンツが表示されたことが示されている。
【0069】
また本実施形態においては、現在時刻よりある程度(例えば5分間)の時間が経過した過去の表示履歴情報は、その時刻においてデジタルサイネージディスプレイ30を見て関連情報にアクセスしようとしている利用者にとっては無意味である可能性が高いものとして、DBMSの機能により定期的に表示履歴情報記憶部13に記憶された表示履歴情報をチェックし、現在時刻から予め決められた時間(例えば5分間)より以前の表示履歴情報を消去する処理が実行される。このような消去処理が定期的に実行されることにより、表示履歴情報の情報量が増大し過ぎることが防止される。
【0070】
以上説明したように、配信制御部15により、コンテンツ情報記憶部11に記憶された表示用コンテンツがコンテンツ情報管理部12から参照されて配信され、またこれに伴い表示履歴情報が表示履歴情報管理部14から表示履歴情報記憶部13に送出され記憶されている状態で、利用者の操作により携帯端末40から、いずれかのデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求がネットワーク20を介して送信されたときの処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0071】
携帯端末40から送信された関連情報取得要求は、サイネージディスプレイ表示情報提供装置10の関連情報提供部16で取得される(S4)。
【0072】
関連情報提供部16では、関連情報取得要求が取得されると、この関連情報取得要求の中から該当するデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDが取得される(S5)。
【0073】
近年は市販されている携帯端末のほとんどがHTTPによりネットワーク上のサーバへアクセスするための機能が組み込まれていることを利用し、この関連情報提供部16に関しても配信制御部15と同様に、URL[http://tomcat.apache.org/]またはURL[http://www.djangoproject.com/]で示されるWebページに記載されたような、Webサーバ上のWebアプリケーションとして実装することが可能である。
【0074】
ここで、関連情報提供部16では、以下のディスプレイID取得方法(1)〜(4)のいずれかにより、関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される。
【0075】
−ディスプレイID取得方法(1)−
第1の方法として、図7(A)に示すように各デジタルサイネージディスプレイ30のコンテンツ情報を表示するディスプレイ領域31外に、当該デジタルサイネージディスプレイ30に表示された表示用コンテンツ情報の関連情報を取得するためのURL情報やそのURL情報を示すバーコード情報を印刷したラベル32を貼付しておき、利用者によりこれらのURL情報またはバーコード情報が利用され関連情報取得要求が携帯端末40から送信されたときに、この関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される方法がある。
【0076】
この際、このURL情報またはバーコード情報は、貼付されたデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDが埋め込まれた状態で関連情報提供部16にアクセス可能な情報であり、利用者の携帯端末40からこのURL情報またはバーコードに基づいて関連情報取得要求が送信されると、関連情報提供部16においてこの埋め込まれたデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDが取得される。
【0077】
−ディスプレイID取得方法(2)−
第2の方法として、図7(B)に示すように、上述したような当該デジタルサイネージディスプレイ30に表示された表示用コンテンツ情報の関連情報を取得するためのURL情報やそのURL情報を示すバーコード情報を、ディスプレイ領域31内に常時表示させておき、ディスプレイID取得方法(1)と同様に、利用者によりこれらのURL情報またはバーコード情報が利用され関連情報取得要求が携帯端末40から送信されたときに、この関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される方法がある。
【0078】
−ディスプレイID取得方法(3)−
第3の方法として、近年市販されている携帯端末に搭載されているGPS機能を利用して、関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される方法がある。
【0079】
この際関連情報提供部16には、図8に示すようなディスプレイIDごとの緯度および経度による位置情報が格納された位置情報テーブルがデジタルサイネージディスプレイ30の設置時に予め記憶された状態で、ディスプレイID取得処理が実行される。
【0080】
この第3の方法によりディスプレイID取得処理が実行されるときの関連情報提供部16の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
まず、利用者の携帯端末40から送信された、デジタルサイネージディスプレイ30に表示された表示用コンテンツ情報の関連情報を取得するための関連情報取得要求が取得されると、携帯端末40のGPS機能により取得されこの関連情報取得要求とともに送信された当該携帯端末の40の位置情報がさらに取得される(S11)。
【0082】
次に、取得された携帯端末40の位置情報から、位置情報テーブルが参照されることにより、予め設定された近接範囲内のデジタルサイネージディスプレイ30に該当するレコードが特定される(S12)。
【0083】
この近接範囲とは、利用者がデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツ情報を視認可能な程度の距離範囲であり、例えば当該携帯端末40から10m程度の範囲で設定される。この際、東京付近においては、緯度で0.0001度の差は約11mに相当し、経度0.0001度の差は約9mに相当するため、近接範囲として「緯度の差の絶対値が0.0001度以下」かつ「緯度の差の絶対値が0.0001度以下」という条件を設定することにより、ほぼ10m程度の近接範囲を判定することができる。
【0084】
次に、特定されたデジタルサイネージディスプレイ30に該当するレコード数が1つであるか否かが判定され(S13)、判定の結果、レコード数が1つの場合(S13の「YES」)は当該レコードに対応するディスプレイIDが、利用者が見ていたデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDとして取得される(S14)。
【0085】
また、ステップS13の判定の結果、レコード数が1つではない場合(S13の「NO」)はエラーとされ、処理が終了される(S15)。
【0086】
−ディスプレイID取得方法(4)−
第4の方法として、近距離の無線を利用して関連情報取得要求からディスプレイIDが取得される方法がある。
【0087】
この際各デジタルサイネージディスプレイ30には市販されている無線LANアクセスポイントが設置され、この無線LANアクセスポイントを一意に識別する無線LAN−IDが該当するディスプレイIDごとに格納された図10に示すようなアクセスポイント情報テーブルが、デジタルサイネージディスプレイ30の設置時に予め関連情報提供部16に記憶された状態で、ディスプレイID取得処理が実行される。
【0088】
図10のアクセスポイント情報テーブルにおいては、ディスプレイID「1」のデジタルサイネージディスプレイには無線LAN−ID「00-00-00-00-00-01」の無線LANアクセスポイントが設置され、ディスプレイID「2」のデジタルサイネージディスプレイには無線LAN−ID「A0-A0-A0-00-00-02」の無線LANアクセスポイントが設置され、ディスプレイID「3」のデジタルサイネージディスプレイには無線LAN−ID「12-34-56-78-00-03」の無線LANアクセスポイントが設置されていることが示されている。
【0089】
この第4の方法によりディスプレイID取得処理が実行されるときの関連情報提供部16の動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0090】
まず、デジタルサイネージディスプレイ30を視認する利用者の携帯端末40において、当該デジタルサイネージディスプレイ30に設置された無線LANアクセスポイントから発信される無線LAN−IDが取得され、当該デジタルサイネージディスプレイ30に表示された表示用コンテンツ情報の関連情報を取得するための関連情報取得要求が送信される際にこの無線LAN−IDとともに送信される。
【0091】
関連情報提供部16では、携帯端末40から送信された関連情報取得要求が取得されると、この関連情報取得要求とともに送信された無線LAN−IDがさらに取得される(S21)。
【0092】
ここで、街中には本実施形態により設置されたもの以外にも多数の無線LANアクセスポイントが設置されており、ステップS21においては携帯端末40においてそのような本実施形態とは無関係の無線LAN−IDも取得され、複数の無線LAN−IDリストが生成されることになる。
【0093】
次に、アクセスポイント情報テーブルが参照されることにより、取得された無線LAN−IDリストの中の無線LAN−IDに一致するレコードが特定される(S22)。
【0094】
次に、特定された無線LAN−IDに該当するレコード数が1つであるか否かが判定され(S23)、判定の結果、レコード数が1つの場合(S23の「YES」)は当該レコードに対応するディスプレイIDが、利用者が見ていたデジタルサイネージディスプレイ30のディスプレイIDとして取得される(S24)。
【0095】
また、ステップS23の判定の結果、レコード数が1つではない場合(S23の「NO」)はエラーとされ、処理が終了される(S25)。
【0096】
なお、上述したディスプレイID取得方法(3)のステップS15およびディスプレイID取得方法(4)のステップS25においては、該当するレコード数が1つに特定できなかった場合にエラーとして判定しているが、これは例えばGPS機能による位置特定の際の誤差等により範囲内と判定されなかった場合や、複数のデジタルサイネージディスプレイ30が近接して設置されているために1つに特定されなかった場合が該当する。
【0097】
このようなエラーに対応するために、ディスプレイID取得方法(3)やディスプレイID取得方法(4)に、ディスプレイID取得方法(1)やディスプレイID取得方法(2)を組み合わせ、エラー時には利用者の入力操作によりディスプレイIDが取得できるようにしておくことで、より好適な形態を構成することができる。
【0098】
以上のようにしてディスプレイIDが取得されると、関連情報提供部16においてさらに、このディスプレイIDに該当するデジタルサイネージディスプレイ30の表示履歴情報が、表示履歴情報管理部14により表示履歴情報記憶部13から参照され、該当するデジタルサイネージディスプレイ30に表示されたコンテンツ情報の関連情報にアクセスさせるためのアクセスページ情報が生成されて携帯端末40に返信される(S6)。
【0099】
このアクセスページ情報は、例えば以下のアクセスページ生成方法(1)または(2)のいずれかにより、関連情報提供部16により生成される。
【0100】
−アクセスページ生成方法(1)−
アクセスページを生成する第1の方法について、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0101】
まず、図5の表示履歴情報の中から、ステップS5において取得されたディスプレイIDに該当し、且つ現在時刻から予め設定された許容時間を差し引いた時刻よりも後であり、現在時刻よりも前の時刻である表示時刻のレコードのコンテンツIDが、降順に検索され抽出される(S31)。
【0102】
この許容時間とは、現在時刻からどの程度遡って関連情報の提供を可能とするかを示す時間として予め設定されるものであり、例えば5分として設定される。
【0103】
次に、図3または図4のコンテンツ情報テーブルから、ステップS31において抽出されたコンテンツIDに対応する見出し用コンテンツ情報および関連サイトのURL情報が取得され(S32)、この取得された情報から、HTML文書によるアクセスページ情報が生成される(S33)。
【0104】
生成されたHTML文書のアクセスページ情報は、携帯端末40から送信されたHTTPリクエストに対するレスポンスとして、ネットワーク20を介して関連情報取得要求元の携帯端末40に返信され、表示される(S34)。
【0105】
携帯端末40に表示されたアクセスページ情報の例を、図13(A)および(B)に示す。
【0106】
図13(A)は図3のコンテンツ情報テーブルから抽出されたレコードにより生成され表示されたアクセスページ情報100であり、抽出されたレコード内の情報から、画像情報の見出し用コンテンツ情報110と、関連サイトへのURL情報120にリンクされたテキスト情報「詳細はこちら」とが、それぞれ対応して表示されるように構成されている。
【0107】
また図13(B)は図4のコンテンツ情報テーブルから抽出されたレコードにより生成され表示されたアクセスページ情報100であり、抽出されたレコード内の情報から、関連サイトへのURL情報120にリンクされた、テキスト情報の見出し用コンテンツ情報130が、それぞれ表示されるように構成されている。
【0108】
−アクセスページ生成方法(2)−
アクセスページを生成する第2の方法について、図14〜図17を参照して説明する。
【0109】
まず、アクセスページ生成方法(1)のステップS31の処理と同様に、図5の表示履歴情報の中から、ステップS5において取得されたディスプレイIDに該当し、且つ現在時刻から予め設定された許容時間を差し引いた時刻よりも後であり、現在時刻よりも前の時刻である表示時刻のレコードのコンテンツIDが、降順に検索され抽出される(S41)。
【0110】
次に、関連情報提供部16で機能するWebアプリケーションフレームワークの機能によりHTTPセッションID(sid)が発行され、このsidセッション用の保存領域に、抽出されたコンテンツIDが、図15に示すようにリストとして保存される(S42)。そして、パラメータ「?sessid=sid&page=0」が付加された表示ページへリダイレクションされる(S43)。
【0111】
このリダイレクション後、あるいは携帯端末40の利用者の操作により、図16に示すアクセスページ表示処理が実行される。
【0112】
アクセスページ表示処理では、まずURLのsessidパラメータからセッションID(sid)が取得されるとともに、pageパラメータからページ番号(p)が取得される(S44)。
【0113】
次に、取得されたセッションID(sid)のセッション用の保存領域から、レコードのリストList[p]が取得される(S45)。
【0114】
次に、図3または図4のコンテンツ情報テーブルから、ステップS45で取得されたList[p]のコンテンツIDに対応する見出し用コンテンツ情報および関連サイトのURL情報が取得され(S46)、この取得された情報から、HTML文書によるアクセスページ情報が生成される(S47)。
【0115】
生成されたHTML文書のアクセスページ情報は、携帯端末40から送信されたHTTPリクエストに対するレスポンスとして、ネットワーク20を介して関連情報取得要求元の携帯端末40に返信され、表示される(S48)。
【0116】
この方法により携帯端末40に表示されたアクセスページ情報の例を、図17に示す。
【0117】
図17は、図3のコンテンツ情報テーブルから抽出されたレコードにより生成され表示されたアクセスページ情報200であり、該当する1つの見出し用コンテンツ情報(content_this_page)を表示する見出し用コンテンツ情報表示エリア210と、次の見出し用コンテンツ情報へ遷移するために、パラメータ(?sesssid=sid&page={{p+1}})が付加されたページにリンクされたテキスト情報「次→」220と、前の見出し用コンテンツ情報へ遷移するために、パラメータ(?sesssid=sid&page={{p-1}})が付加されたページにリンクされたテキスト情報「←前」220と、見出し用コンテンツ情報表示エリア210に表示されている見出し用コンテンツ情報に対応する関連サイトへのURL情報のページ(url_this_page)にリンクされたテキスト情報「詳細はこちら」240とが、それぞれ表示されるように構成されている。
【0118】
このアクセスページ生成方法(2)により生成されるアクセスページ情報は、アクセスページ生成方法(1)で生成されるアクセスページ情報の場合よりも1つの見出しコンテンツ情報の表示エリアが広いため、見出しコンテンツ情報をより大きめのサイズで生成しておいたほうが好適である。
【0119】
また、このアクセスページ生成方法(2)では、ページの前後への移動操作により関連サイトへアクセスできるようにしているため、図16の処理において、利用者からの操作に対応して複数に分かれたHTTPリクエストに対し、同じリストに基づく処理を行う必要があるが、この処理については上述したURL[http://tomcat.apache.org/]またはURL[http://www.djangoproject.com/]で示されるWebページに記載されたHttp Sessionという機能を利用することにより実施可能である。
【0120】
また、より好適な実施形態として、携帯端末の機種に応じて、見出し用コンテンツ情報の表示を切り替える方法もある。
【0121】
一口に携帯端末と言っても、現在市販されているものは、その端末の表示領域のサイズや処理能力、搭載されている通信モジュールの伝送速度などの性能に差がある。
【0122】
特に性能の高い携帯端末では、通常のPC向けに表示されるコンテンツ(動画を含む)をそのまま表示可能なものもある。
【0123】
そのため、既存の携帯端末向けWebサイトには、HTTPリクエストに通常付加される端末の機種名の情報を元に、その機種に適したコンテンツに切り替えて返信する技術が使用されていることがある。
【0124】
このような公知の技術を、本実施形態においても用いることができる。例えば、コンテンツ情報記憶部11に、図18に示すような、1つのコンテンツIDに対し複数の異なる形式の見出し用コンテンツ情報データを格納したコンテンツ情報テーブルを記憶しておき、関連情報提供部16には、図19に示すような、機種名ごとの使用する見出し用コンテンツ情報の形式を設定した機種別コンテンツ情報テーブルを記憶しておくことで、使用する見出し用コンテンツ情報を都度選択する処理を行うことができる。
【0125】
関連情報提供部16において実行される、見出し用コンテンツ情報を選択する処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
【0126】
まず、携帯端末から送信されたHTTPリクエストに付加されている当該携帯端末の機種名の情報が取得される(S51)。
【0127】
次に、この携帯端末の機種名の情報の取得が成功したか否かが判定される(S52)。
【0128】
そして、携帯端末の機種名の情報の取得が成功したと判定されたときには(S52の「YES」)、図19の機種別コンテンツ情報テーブルが参照され、取得された機種名の情報から見出し用コンテンツ情報として表示させる形式が特定され、該当するコンテンツ情報がコンテンツ情報管理部12を介してコンテンツ情報記憶部11から取得される(S53)。
【0129】
次に、この特定されたコンテンツ情報の取得が成功したか否かが判定される(S54)。
【0130】
そして、特定されたコンテンツ情報の取得が成功したと判定されたときには(S54の「YES」)、取得されたコンテンツ情報が携帯端末に返信される。つまり、特定された形式により表示用コンテンツ情報が取得されたときにはこの表示用コンテンツ情報が返信され、画像情報の見出し用コンテンツ情報が取得されたときにはこの画像情報の見出し用コンテンツ情報が返信され、またテキスト情報によるタイトルの見出し用コンテンツ情報が取得されたときにはこのテキスト情報によるタイトルの見出し用コンテンツ情報が返信される(S55〜S58)。
【0131】
この例では、特に性能の高い携帯端末では、デジタルサイネージディスプレイに表示させるための表示用コンテンツ情報をそのまま表示できるものとしている。
【0132】
すなわち、この場合、表示用コンテンツ情報自体が、見出し用コンテンツ情報の一種(高性能携帯端末向け)にもなっている例となる。
【0133】
なお、図20の処理では、HTTPリクエストからの機種名取得失敗時(S52の「NO」)や、未登録の携帯端末機種からのアクセス時(S54の「NO」)においては、標準値としてテキスト情報によるタイトル形式の見出し用コンテンツ情報を返信することとしているが、この実施方式に限定されず、他の形式のコンテンツ情報を標準値としたり、これらの場合に使用する形式のコンテンツ情報を新たに設定したりしてもよい。
【0134】
このように返信されたアクセスページ情報が携帯端末40に表示されることにより、利用者が見出し用コンテンツ情報として表示された情報から所望のコンテンツを容易に選択することができ、また選択されたコンテンツの関連サイトへ容易にアクセスすることが可能なる。
【0135】
利用者により、携帯端末40から、このサイネージシステム1が利用されるときの具体例を示す。
【0136】
例えば、あるデジタルサイネージディスプレイ30の前にいる利用者が、「xxxx銀行xxxx支店」「xxxx屋xxxx店」「xxxx美容室」と順に流れる表示用コンテンツ情報を眺めている。
【0137】
その時点で、この利用者は、この「xxxx美容室」に興味をもち、詳細な場所や料金などの情報を知りたいと考えたとする。
【0138】
この利用者は、自分自身の保持する携帯端末40を使い、バーコードの読み取りやGPS機能により取得された位置情報を利用してサイネージディスプレイ表示情報提供装置10へのアクセス操作を行う。
【0139】
その際、この利用者がそのような操作をしている間に、サイネージディスプレイの表示は、次の「xxxxレストラン」に切り替わってしまっているかもしれない。しかしながら、たとえ切り替わっていたとしても、バーコード等は不変であるため、この利用者はデジタルサイネージディスプレイ30に表示されているコンテンツの内容にかかわらず、図13(A)または(B)のようなリスト形式のアクセスページ情報、あるいは図17のようなアクセスページ情報を取得することができる。
【0140】
利用者はこのアクセスページ情報のリストの見出しコンテンツ情報から、自分が興味をもったコンテンツの関連サイトへ簡単にアクセスすることが可能となる。
【0141】
特に、今見たばかりのデジタルサイネージディスプレイ30の表示がキャプチャされた画像情報による見出しコンテンツ情報が表示されると、よりどのページへアクセスすべきかが容易に判別できる。
【0142】
以上の本実施形態によれば、所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツに関連する情報を、容易に利用者の携帯端末に提供することができる。
【0143】
また、上記の各実施形態におけるサイネージディスプレイ表示情報提供装置の機能構成をプログラム化してコンピュータに組み込むことにより、当該コンピュータをサイネージディスプレイ表示情報提供装置として機能させるサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラムを構築することも可能である。
【符号の説明】
【0144】
1…サイネージシステム
10…サイネージディスプレイ表示情報提供装置
11…コンテンツ情報記憶部
12…コンテンツ情報管理部
13…表示履歴情報記憶部
14…表示履歴情報管理部
15…配信制御部
16…関連情報提供部
20…ネットワーク
30…デジタルサイネージディスプレイ
31…ディスプレイ領域
32…ラベル
40…携帯端末
100…アクセスページ情報
110…画像情報の見出し用コンテンツ情報
120…URL情報
130…テキスト情報の見出し用コンテンツ情報
200…アクセスページ情報
210…見出し用コンテンツ情報表示エリア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツの関連情報を、利用者の携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置において、
前記コンテンツごとの、関連情報を記憶する関連情報記憶部と、
前記デジタルサイネージディスプレイごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶部と、
前記携帯端末からデジタルサイネージディスプレイの識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイの表示履歴情報を前記表示履歴情報記憶部から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報を前記関連情報記憶部から取得して前記携帯端末に送信する関連情報提供部と、
を備えることを特徴とするサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項2】
前記関連情報記憶部に記憶されるコンテンツの関連情報は、当該コンテンツを特定するために表示させる見出し用コンテンツ情報と、当該コンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのアドレス情報とを含み、
前記見出し用コンテンツ情報は、画像情報、またはテキスト情報による当該コンテンツのタイトルであり、
前記関連情報提供部は、前記関連情報として、前記見出し用コンテンツ情報を表示させるとともに前記関連サイトのアドレス情報にリンクされた情報を表示させるアクセスページ情報を生成し、前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項3】
前記見出し用コンテンツ情報は、
予め登録された見出し用コンテンツ情報が利用されるか、または
前記デジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツ情報からキャプチャされた画像情報が利用される
ことを特徴とする請求項2に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項4】
関連情報提供部において前記携帯端末から取得されるデジタルサイネージディスプレイの識別情報は、
前記携帯端末で取得された当該端末の位置情報と、予め記憶された前記デジタルサイネージディスプレイの位置情報とから特定される
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項5】
前記アクセスページ情報は、前記見出し用コンテンツ情報ごとに複数の画面情報により構成される
ことを特徴とする請求項2〜4いずれか1項に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項6】
前記関連情報記憶部には、異なる形式の複数の見出し用コンテンツ情報が記憶され、
前記関連情報提供部は、前記関連情報取得要求が送信された携帯端末の機種に基づいて使用する見出し用コンテンツ情報の形式を特定し、この特定した見出し用コンテンツ情報を使用して前記アクセスページ情報を生成する
ことを特徴とする請求項2〜5いずれか1項に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項7】
所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツの関連情報を、利用者の携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置が、
前記コンテンツごとの、関連情報を記憶する関連情報記憶ステップと、
前記デジタルサイネージディスプレイごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶ステップと、
前記携帯端末からデジタルサイネージディスプレイの識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイの表示履歴情報を前記表示履歴情報記憶ステップで記憶された中から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報を前記関連情報記憶ステップで記憶された中から取得して前記携帯端末に送信する関連情報提供ステップと、
を有することを特徴とするサイネージディスプレイ表示情報提供方法。
【請求項8】
前記関連情報記憶ステップで記憶されるコンテンツの関連情報は、当該コンテンツを特定するために表示させる見出し用コンテンツ情報と、当該コンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのアドレス情報とを含み、
前記見出し用コンテンツ情報は、画像情報、またはテキスト情報による当該コンテンツのタイトルであり、
前記関連情報提供ステップでは、前記関連情報として、前記見出し用コンテンツ情報を表示させるとともに前記関連サイトのアドレス情報にリンクされた情報を表示させるアクセスページ情報を生成し、前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする請求項7に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供方法。
【請求項9】
前記関連情報記憶ステップでは、異なる形式の複数の見出し用コンテンツ情報が記憶され、
前記関連情報提供ステップでは、前記関連情報取得要求が送信された携帯端末の機種に基づいて使用する見出し用コンテンツ情報の形式を特定し、この特定した見出し用コンテンツ情報を使用して前記アクセスページ情報を生成する
ことを特徴とする請求項7または8に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供方法。
【請求項10】
請求項7ないし9いずれか1項に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供方法をコンピュータに実行させるためのサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラム。
【請求項1】
所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツの関連情報を、利用者の携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置において、
前記コンテンツごとの、関連情報を記憶する関連情報記憶部と、
前記デジタルサイネージディスプレイごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶部と、
前記携帯端末からデジタルサイネージディスプレイの識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイの表示履歴情報を前記表示履歴情報記憶部から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報を前記関連情報記憶部から取得して前記携帯端末に送信する関連情報提供部と、
を備えることを特徴とするサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項2】
前記関連情報記憶部に記憶されるコンテンツの関連情報は、当該コンテンツを特定するために表示させる見出し用コンテンツ情報と、当該コンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのアドレス情報とを含み、
前記見出し用コンテンツ情報は、画像情報、またはテキスト情報による当該コンテンツのタイトルであり、
前記関連情報提供部は、前記関連情報として、前記見出し用コンテンツ情報を表示させるとともに前記関連サイトのアドレス情報にリンクされた情報を表示させるアクセスページ情報を生成し、前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項3】
前記見出し用コンテンツ情報は、
予め登録された見出し用コンテンツ情報が利用されるか、または
前記デジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツ情報からキャプチャされた画像情報が利用される
ことを特徴とする請求項2に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項4】
関連情報提供部において前記携帯端末から取得されるデジタルサイネージディスプレイの識別情報は、
前記携帯端末で取得された当該端末の位置情報と、予め記憶された前記デジタルサイネージディスプレイの位置情報とから特定される
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項5】
前記アクセスページ情報は、前記見出し用コンテンツ情報ごとに複数の画面情報により構成される
ことを特徴とする請求項2〜4いずれか1項に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項6】
前記関連情報記憶部には、異なる形式の複数の見出し用コンテンツ情報が記憶され、
前記関連情報提供部は、前記関連情報取得要求が送信された携帯端末の機種に基づいて使用する見出し用コンテンツ情報の形式を特定し、この特定した見出し用コンテンツ情報を使用して前記アクセスページ情報を生成する
ことを特徴とする請求項2〜5いずれか1項に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供装置。
【請求項7】
所定時間ごとに切り替えられてデジタルサイネージディスプレイに表示されるコンテンツの関連情報を、利用者の携帯端末に提供するサイネージディスプレイ表示情報提供装置が、
前記コンテンツごとの、関連情報を記憶する関連情報記憶ステップと、
前記デジタルサイネージディスプレイごとの、コンテンツの表示履歴情報を記憶する表示履歴情報記憶ステップと、
前記携帯端末からデジタルサイネージディスプレイの識別情報とともに、このデジタルサイネージディスプレイに表示されたコンテンツの関連情報を要求する関連情報取得要求が送信されたときに、この識別情報に該当するデジタルサイネージディスプレイの表示履歴情報を前記表示履歴情報記憶ステップで記憶された中から取得し、この取得した表示履歴情報に含まれるコンテンツの関連情報を前記関連情報記憶ステップで記憶された中から取得して前記携帯端末に送信する関連情報提供ステップと、
を有することを特徴とするサイネージディスプレイ表示情報提供方法。
【請求項8】
前記関連情報記憶ステップで記憶されるコンテンツの関連情報は、当該コンテンツを特定するために表示させる見出し用コンテンツ情報と、当該コンテンツの詳細情報を提供するWebサイトである関連サイトのアドレス情報とを含み、
前記見出し用コンテンツ情報は、画像情報、またはテキスト情報による当該コンテンツのタイトルであり、
前記関連情報提供ステップでは、前記関連情報として、前記見出し用コンテンツ情報を表示させるとともに前記関連サイトのアドレス情報にリンクされた情報を表示させるアクセスページ情報を生成し、前記携帯端末に送信する
ことを特徴とする請求項7に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供方法。
【請求項9】
前記関連情報記憶ステップでは、異なる形式の複数の見出し用コンテンツ情報が記憶され、
前記関連情報提供ステップでは、前記関連情報取得要求が送信された携帯端末の機種に基づいて使用する見出し用コンテンツ情報の形式を特定し、この特定した見出し用コンテンツ情報を使用して前記アクセスページ情報を生成する
ことを特徴とする請求項7または8に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供方法。
【請求項10】
請求項7ないし9いずれか1項に記載のサイネージディスプレイ表示情報提供方法をコンピュータに実行させるためのサイネージディスプレイ表示情報提供用プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2012−18457(P2012−18457A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−153926(P2010−153926)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]