説明

サラウンド回路および音声出力装置

【課題】ステレオ効果を強調でき、十分な奥行き感や広がり感のある音を再生できるサラウンド回路および音声出力装置を提供する。
【解決手段】音声信号を入力して再生時の音声の音場感を高めるためのサラウンド回路は、入力した前記音声信号にフィードフォワード加算ゲインG5を乗算して音の広がり感を高めるフィードフォワード回路100と、前記フィードフォワード回路100から出力された音声信号のうち低音域の信号をカットするハイパスフィルタ30と、前記ハイパスフィルタ30から出力された音声信号に帰還ゲインG3を乗算して音の奥行き感を高めるフィードバック回路200とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サラウンド再生技術に係り、特に、音声信号を処理して音場感を広げるためのサラウンド回路および音声出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音声信号を再生する際に、音に立体感や奥行き感を出すために入力音声信号にサラウンド効果を付加する技術が知られている。一例を挙げると、入力された信号を所定時間後に出力するように制御される記憶手段等を用いてデジタル音声信号の遅延処理を行うサラウンド再生技術などが用いられている。
【0003】
このような技術に関連して、オーディオ装置およびサラウンド音生成方法に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−319694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のサラウンド再生技術では、例えば、奥行き感や広がり感のある音を再生するにはまだ不十分であった。
【0006】
本発明の目的は、ステレオ効果を強調でき、十分な奥行き感や広がり感のある音を再生できるサラウンド回路および音声出力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様によれば、音声信号を入力して再生時の音声の音場感を高めるためのサラウンド回路であって、入力した前記音声信号にフィードフォワード加算ゲインを乗算して音の広がり感を高めるフィードフォワード回路と、前記フィードフォワード回路から出力された音声信号のうち低音域の信号をカットするハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタから出力された音声信号に帰還ゲインを乗算して音の奥行き感を高めるフィードバック回路とを備えるサラウンド回路が提供される。
【0008】
別の態様によれば、上記サラウンド回路を備える音声出力装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ステレオ効果を強調でき、十分な奥行き感や広がり感のある音を再生できるサラウンド回路および音声出力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】比較例に係るサラウンド回路を例示する模式的ブロック図。
【図2】図1に示した比較例に係るサラウンド回路の遅延回路14における遅延量と奥行き感との関係を例示する図。
【図3】図1に示した比較例に係るサラウンド回路の帰還ゲインG3によるサラウンド効果の例を説明する図。
【図4】比較例に係るサラウンド回路により再生される音声と実施の形態に係るサラウンド回路により再生される音声との特性を比較する図であって、(a)ゲインGの周波数特性例、(b)位相の周波数特性例。
【図5】実施の形態に係るサラウンド回路の遅延回路における遅延量と奥行き感/広がり感との関係を例示する図であって、(a)フィードバック回路の遅延回路1(14)における遅延量と奥行き感との関係を例示する図、(b)フィードフォワード回路の遅延回路2(34)および遅延回路3(32)における遅延量と広がり感との関係を例示する図。
【図6】実施の形態に係るサラウンド回路を例示する模式的ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の寸法等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0012】
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置を例示するものであって、この発明の実施の形態は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0013】
[実施の形態]
(比較例におけるサラウンド回路)
図1は、比較例に係るサラウンド回路を例示する模式的ブロック図である。
【0014】
比較例に係るサラウンド回路は、左右1対の信号の差分を取って差分信号として出力する減算器10,28と、入力される2つの信号を加算して出力する加算器12,24,26と、入力される信号を1サンプル時間ずつ遅延させる遅延回路(DELAY)14と、遅延回路14からの出力のうち低音域の信号のみを通す(高音域の信号をカットする)ローパスフィルタ(LPF)18と、入力される信号にサラウンド加算利得(ゲイン)G1,G2を乗算して出力する乗算器16,22と、入力される信号に帰還利得(ゲイン)G3を乗算して出力する乗算器20とを含んでいる。
【0015】
左チャンネル(Lch)入力信号は、減算器10に入力される一方で、加算器26にも入力される。また、右チャンネル(Rch)入力信号は、減算器10に入力される一方で、減算器28にも入力される。
【0016】
減算器10は、左チャンネル(Lch)入力信号と右チャンネル(Rch)入力信号とを入力し、2つの信号の差分を取って差分信号として加算器12に出力する。加算器12は、入力した2つの信号(減算器10から出力される信号と後述する乗算器20から出力される信号)を加算して遅延回路(DELAY)14と乗算器16との双方に出力する。
【0017】
遅延回路(DELAY)14は、入力した信号を1サンプル時間ずつ遅延させ、ローパスフィルタ(LPF)18に出力する。なお、本比較例では、1サンプル時間を、32k/44.1k/48kHzとする。
【0018】
ローパスフィルタ(LPF)18は、遅延回路(DELAY)14から出力される信号のうち低音域の信号のみを通す(高音域の信号をカットする)ようにフィルタリングして、乗算器22と乗算器20との双方に出力する。ここで、ローパスフィルタ(LPF)18のカットオフ周波数を高く設定するほどサラウンド効果は大きいが、高音が目立つという特性がある。
【0019】
乗算器20は、ローパスフィルタ(LPF)18から出力される信号に帰還ゲインG3を乗算して帰還データを加算器12に出力する。この帰還を返すことにより、音声が立体的になり、いわゆる奥行き感がでる。
【0020】
一方、乗算器22は、入力した信号にサラウンド加算ゲインG2を乗算して加算器24に出力し、乗算器16は、入力した信号にサラウンド加算ゲインG1を乗算して加算器24に出力する。加算器24は、乗算器16、22から出力される信号を加算し、加算器26と減算器28との双方に出力する。加算器26に入力される信号は、左チャンネル(Lch)出力信号として外部に出力される。また、減算器28に入力される信号は、右チャンネル(Rch)出力信号として外部に出力される。
【0021】
図2は、図1に示した比較例に係るサラウンド回路の遅延回路(DELAY)14における遅延量と奥行き感との関係を例示する図である。図2において、各遅延量の値に対応する奥行き感の値は、聴覚者が感じる相対的な数値であり、遅延量を10段階に変化させたときにそれぞれに対応する奥行き感の値を示している。図2に示すように、遅延量の値が「2」のときに、奥行き感の値がピークになっている。
【0022】
図3は、図1に示した比較例に係るサラウンド回路の帰還ゲインG3によるサラウンド効果の例を説明する図である。乗算器20においてローパスフィルタ(LPF)18から出力される信号に帰還ゲインG3を乗算し、帰還データを帰還させることにより、左チャンネル(Lch)出力信号と右チャンネル(Rch)出力信号との差成分が増幅され、聴覚者(人)は、聴覚者により近い位置から(実際のスピーカの位置より近い仮想スピーカの位置から)音声が聞こえるように感じる。
【0023】
比較例に係るサラウンド回路によると、ローパスフィルタ(LPF)18から出力される信号に帰還ゲインG3を乗算して帰還させることにより、低音が増強されてしまうといった傾向がある。また、この帰還を返すことにより、音声が立体的になっていわゆる奥行き感がでるものの、広がり感に欠けるといった傾向もある。
【0024】
(実施の形態におけるサラウンド回路)
図6は、実施の形態に係るサラウンド回路を例示する模式的ブロック図である。
【0025】
比較例におけるサラウンド回路との違いとしては、再生時の音声の広がり感を高めるためのフィードフォワード回路100を減算器10と音の奥行き感を高めるためのフィードバック回路200との間に挿入したことと、さらに、低音域の信号をカットする(減衰させる)ためのハイパスフィルタ(HPF)30をフィードフォワード回路100とフィードバック回路200との間に挿入したことにある。
【0026】
図6に示すように、実施の形態に係るサラウンド回路は、左右1対の信号の差分を取って差分信号として出力する減算器10,28と、入力される2つの信号を加算して出力する加算器12,24,26,38と、入力される信号を1サンプル時間ずつ遅延させる遅延回路(DELAY1)14,遅延回路(DELAY2)34,遅延回路(DELAY3)32と、遅延回路(DELAY1)14からの出力のうち低音域の信号のみを通す(高音域の信号をカットする)ローパスフィルタ(LPF)18と、入力される信号にサラウンド加算利得(ゲイン)G1,G2を乗算して出力する乗算器16,22と、ローパスフィルタ(LPF)18から出力される信号に帰還利得(ゲイン)G3を乗算して出力する乗算器20と、入力される信号に入力信号加算利得(ゲイン)G4を乗算して出力する乗算器42,44と、遅延回路(DELAY1)14から出力される信号にフィードフォワード加算利得(ゲイン)G5を乗算して出力する乗算器36とを含んでいる。
【0027】
左チャンネル(Lch)入力信号は、減算器10に入力される一方で、乗算器42にも入力される。また、右チャンネル(Rch)入力信号は、減算器10に入力される一方で、乗算器44にも入力される。乗算器42,44は、入力される信号に入力信号加算利得(ゲイン)G4をそれぞれ乗算して、加算器26と減算器28とにそれぞれ出力する。
【0028】
減算器10は、左チャンネル(Lch)入力信号と右チャンネル(Rch)入力信号とを入力し、2つの信号の差分を取って差分信号として遅延回路(DELAY2)34と遅延回路(DELAY3)32とに出力する。遅延回路(DELAY2)34は、減算器10から出力される信号を1サンプル時間ずつ遅延させ、加算器38に出力する。一方で、と遅延回路(DELAY3)32は、減算器10から出力される信号を1サンプル時間ずつ遅延させ、乗算器36に出力する。乗算器20は、遅延回路(DELAY3)32から出力される信号にフィードフォワード加算ゲインG5を乗算して加算器38に出力する。加算器38は、入力した2つの信号を加算してハイパスフィルタ(HPF)30に出力する。ここで、遅延回路(DELAY2)34と遅延回路(DELAY3)32とは、フィードフォワード用ディレイとして機能し、このフィードフォワード回路100によって再生時の音声の広がり感が高まる。
【0029】
ハイパスフィルタ(HPF)30は、加算器38から出力される信号のうち高音域の信号のみを通す(低音域の信号をカットする)ようにフィルタリングして、加算器12に出力する。ここで、ハイパスフィルタ(HPF)30のカットオフ周波数を低く設定するほどサラウンド効果は大きいが、低音が目立つという特性がある。ハイパスフィルタ(HPF)30の出力は、加算器12と乗算器16とに入力される。
【0030】
加算器12は、入力した2つの信号(ハイパスフィルタ(HPF)30から出力される信号と乗算器20から出力される信号)を加算して遅延回路(DELAY1)14に出力する。
【0031】
遅延回路(DELAY1)14は、加算器12から出力される信号を1サンプル時間ずつ遅延させ、ローパスフィルタ(LPF)18に出力する。なお、本比較例では、1サンプル時間を、32k/44.1k/48kHzとする。
【0032】
ローパスフィルタ(LPF)18は、遅延回路(DELAY1)14から出力される信号のうち低音域の信号のみを通す(高音域の信号をカットする)ようにフィルタリングして、乗算器22と乗算器20との双方に出力する。ここで、ローパスフィルタ(LPF)18のカットオフ周波数を高く設定するほどサラウンド効果は大きいが、高音が目立つという特性がある。
【0033】
乗算器20は、ローパスフィルタ(LPF)18から出力される信号に帰還ゲインG3を乗算して帰還データを加算器12に出力する。この帰還を返すことにより、再生時の音声が立体的になり、いわゆる奥行き感がでる。
【0034】
一方、乗算器22は、ローパスフィルタ(LPF)18から出力される信号にサラウンド加算ゲインG2を乗算して加算器24に出力し、乗算器16は、ハイパスフィルタ(HPF)30から出力される信号にサラウンド加算ゲインG1を乗算して加算器24に出力する。加算器24は、乗算器16、22から出力される信号を加算し、加算器26と減算器28との双方に出力する。加算器26に入力される信号は、左チャンネル(Lch)出力信号として外部に出力される。また、減算器28に入力される信号は、右チャンネル(Rch)出力信号として外部に出力される。
【0035】
図4は、図1に示した比較例に係るサラウンド回路により再生される音声と、図6に示した実施の形態に係るサラウンド回路により再生される音声との特性を比較する図であって、図4(a)は、ゲインGの周波数特性例、図4(b)は、位相の周波数特性例を示す。図4からわかるように、比較例に係るサラウンド回路により再生される音声は、低音域が増幅されているが、実施の形態に係るサラウンド回路により再生される音声は、低音域が抑えられている。
【0036】
図5は、図6に示した実施の形態に係るサラウンド回路の遅延回路(DELAY1)14,遅延回路(DELAY2)34,遅延回路(DELAY3)32における遅延量と奥行き感との関係を例示する図である。図5(a)において、遅延回路(DELAY1)14における各遅延量の値に対応する奥行き感の値は、聴覚者が感じる相対的な数値であり、遅延量を10段階に変化させたときにそれぞれに対応する奥行き感の値を示している。図5(a)に示すように、遅延量の値が「2」のときに、奥行き感の値がピークになっている。また、図5(b)において、遅延回路(DELAY2)34,遅延回路(DELAY3)32における各遅延量の値に対応する広がり感の値は、聴覚者が感じる相対的な数値であり、遅延量を10段階に変化させたときにそれぞれに対応する広がり感の値を示している。図5(a)に示すように、遅延量の値が「1」または「2」のときに、広がり感の値がピークになっている。
【0037】
なお、図6に示した実施の形態に係るサラウンド回路を、例えば音声出力装置に組み込んで、ステレオ効果を強調でき、十分な立体感や広がり感のある音を再生できる音声出力装置を実現することもできる。
【0038】
以上説明したように、実施の形態に係るサラウンド回路によれば、音の広がり感を高めるためのフィードフォワード回路100を減算器10とフィードバック回路200との間に挿入している。すなわち、音の広がり感を高めるためのフィードフォワード回路100と、音の奥行き感を高めるためのフィードバック回路200とを組み合わせることにより、比較例に係るサラウンド回路から出力される音声に比べて、音声が立体的になり(ステレオ効果を強調でき)、音の奥行き感だけでなく、音の広がり感をも高めることができる。
【0039】
また、実施の形態に係るサラウンド回路によれば、低音域の信号をカットする(減衰させる)ためのハイパスフィルタ(HPF)30をフィードフォワード回路100とフィードバック回路200との間に挿入している。これにより、フィードバック回路200により増強される低音域を適度に抑制した音声を出力ことができる。
【0040】
このように、第1の形態によれば、ステレオ効果を強調でき、十分な奥行き感や広がり感のある音を再生できるサラウンド回路および音声出力装置を提供することができる。
【0041】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明について実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0042】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に係るサラウンド回路および音声出力装置は、テレビ、ラジオ、ラジカセ、カーオーディオ、ホームシアターシステム、オーディオコンポーネントをはじめとする音声出力装置や、携帯電話、電子楽器等に幅広く適用可能である。
【符号の説明】
【0044】
10,28…減算器
12,24,26,38…加算器
14…遅延回路(DELAY/DELAY1)
18…ローパスフィルタ(LPF)
16,20,22,36,42,44…乗算器
30…ハイパスフィルタ(HPF)
34…遅延回路(DELAY2)
32…遅延回路(DELAY3)
100…フィードフォワード回路
200…フィードバック回路
G1,G2…サラウンド加算利得(ゲイン)
G3…帰還利得(ゲイン)
G4…入力信号加算利得(ゲイン)
G5…フィードフォワード加算利得(ゲイン)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声信号を入力して再生時の音声の音場感を高めるためのサラウンド回路であって、
入力した前記音声信号にフィードフォワード加算ゲインを乗算して再生時の音声の広がり感を高めるフィードフォワード回路と、
前記フィードフォワード回路から出力された音声信号のうち低音域の信号をカットするハイパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタから出力された音声信号に帰還ゲインを乗算して再生時の音声の奥行き感を高めるフィードバック回路と
を備えることを特徴とするサラウンド回路。
【請求項2】
前記フィードバック回路は、
前記ハイパスフィルタから出力された前記音声信号を1サンプル時間ずつ遅延させる第1の遅延回路と、
前記第1の遅延回路から出力された音声信号のうち高音域の信号をカットするローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタから出力された音声信号に前記帰還ゲインを乗算して帰還データを出力する第1の乗算器と、
前記ハイパスフィルタから出力された前記音声信号と前記帰還データとを加算して前記第1の遅延回路に出力する第1の加算器と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のサラウンド回路。
【請求項3】
前記フィードフォワード回路は、
前記入力した前記音声信号を1サンプル時間ずつ遅延させる第2の遅延回路と、
前記入力した前記音声信号を1サンプル時間ずつ遅延させる第3の遅延回路と、
前記第3の遅延回路から出力された音声信号にフィードフォワード加算ゲインを乗算する第2の乗算器と、
前記第2の遅延回路から出力された音声信号と前記第2の乗算器から出力された音声信号とを加算して前記ハイパスフィルタに出力する第2の加算器と
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサラウンド回路。
【請求項4】
前記ハイパスフィルタから出力された前記音声信号にサラウンド加算ゲインを乗算する第3の乗算器と、
前記ローパスフィルタから出力された前記音声信号にサラウンド加算ゲインを乗算する第4の乗算器と
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のサラウンド回路。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のサラウンド回路を備えることを特徴とする音声出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−17046(P2013−17046A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−148454(P2011−148454)
【出願日】平成23年7月4日(2011.7.4)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】