説明

サーバ、及び通信システム並びに方法

【課題】携帯端末のコンテンツ保存状態、処理能力の制限に基づいて、レコメンドすべきコンテンツを含むレコメンドリストを提供する。
【解決手段】サーバは、携帯端末から通知される該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信部と、操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択する選択部と、選択されたコンテンツと、携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成する作成部と、携帯端末から送信されるべきレコメンドリスト取得要求に応じて、レコメンドリストを送信する送信部とを有する。作成部は、レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルマルチメディア放送では、放送波により、ユーザの携帯端末に、コンテンツが配信される。該コンテンツには、動画、音楽、電子書籍等が含まれる。コンテンツの配信には、ストリーミングによる配信と、ダウンロード型の配信とが含まれる。ダウンロード型の配信方法は、ファイルキャスティングとも呼ばれる。携帯端末に、コンテンツが録画されることもあるし、蓄積されることもある。ここで、「録画」という言葉は、ストリーミングコンテンツを、受信しながら携帯端末内あるいは携帯端末に接続された外部記憶媒体に保存すること、と定義される。「蓄積」という言葉は、ファイルキャスティングコンテンツを携帯端末内あるいは携帯端末に接続された外部記憶媒体に保存すること、と定義される。
【0003】
ファイルキャスティングコンテンツについては、ユーザが携帯端末で、蓄積を完了したコンテンツを再生し、視聴する。ストリーミングコンテンツについては、放送されている時刻に視聴したり、予め録画されたコンテンツについて再生し、視聴したりすることができる。コンテンツには無料のものもあれば、有料のものも存在する。また、ファイルキャスティング、ストリーミングともに、放送される時間は予め決まっている。
【0004】
さらに、モバイルマルチメディア放送では、携帯端末は、通信によりレコメンドリストを通信側のレコメンドサーバから取得することができる。該携帯端末は、レコメンドリストを表示することにより、ユーザにコンテンツを勧める。ここで、通信とは、携帯端末が、移動体通信ネットワークを介して送信された電波を受信することである。また、レコメンドリストには、勧めるべきコンテンツが記載されている。
【0005】
図1は、モバイルマルチメディア放送の概要を示す。
【0006】
モバイルマルチメディア放送を実現するシステムには、メタデータ管理サーバ10が含まれる。メタデータ管理サーバ10は、コンテンツのメタデータを管理する。該システムには、レコメンドサーバ30が含まれる。レコメンドサーバ30は、レコメンドすべきコンテンツを含むレコメンドリストを生成する。該システムには、通信基地局35が含まれる。通信基地局35は、レコメンドサーバ30からのレコメンドリストを携帯端末20に送信する。該システムには、コンテンツ配信サーバ40が含まれる。コンテンツ配信サーバ40は、コンテンツを配信する。該システムには、放送基地局45が含まれる。放送基地局45は、コンテンツ配信サーバ40からのコンテンツを携帯端末20に送信する。該システムには、携帯端末20が含まれる。携帯端末20は、通信基地局35からのレコメンドリストと、放送波基地局45からのコンテンツを受信する。
【0007】
レコメンドサーバ30は、メタデータ管理サーバ10から、コンテンツ配信サーバ40から放送されるコンテンツに関するメタデータ情報を予め取得する。レコメンドすべきコンテンツは、オペレータからの指定やレコメンドすべきコンテンツを選択するための所定の計算に基づいて決定される。
【0008】
携帯端末20は、レコメンドリストに含まれるコンテンツのうち、当該携帯端末20に保存されたコンテンツについて、ユーザに対して視聴を勧めるようにしてもよい。また、携帯端末20は、レコメンドリストに含まれるコンテンツのうち、未来(将来)に放送されるコンテンツについては、録画予約や蓄積予約を勧めるようにしてもよい。このようなレコメンド機能により、コンテンツ提供者、サービス提供者は、ユーザに、コンテンツ視聴の機会を増大させることができる。
【0009】
モバイルマルチメディア放送では、携帯端末20は、放送波経由で、放送波基地局45から配信されるコンテンツを受信する。該コンテンツは、コンテンツ配信サーバ40に格納されている。さらに、携帯端末20は、通信基地局35から送信されるレコメンドリストを取得する。該携帯端末20は、放送波を受信するモジュール、及び通信網からの電波を受信するモジュールを共に備える。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】特開2004-355340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
携帯端末には保存領域に限りがあるため、保存できるコンテンツの数には限りがある。また、放送波は、放送波基地局からブロードキャストにより一斉送信される。従って、レコメンドサーバは、携帯端末により録画や蓄積されているコンテンツは、認識できない。さらに、携帯端末に一度は保存されたコンテンツであっても、その後削除される可能性もある。
【0012】
以上のような状況において、レコメンドサーバから、携帯端末がレコメンドリストを取得し、画面表示をすることを考える。
【0013】
画面表示されたレコメンドリストには、携帯端末に保存されていないコンテンツが含まれることが想定される。レコメンドリストに携帯端末に保存されていないコンテンツが含まれる場合、ユーザが該コンテンツに興味を示しても視聴できない。視聴できないため、サービスの劣化が発生することになる。
【0014】
レコメンドリストに、携帯端末に保存されていないコンテンツが含まれる問題を解決するために、携帯端末側で、レコメンドリストを取得する度に、当該携帯端末におけるコンテンツの保存状態を確認する。当該携帯端末におけるコンテンツの保存状態に基づいて、レコメンドリストに含まれるコンテンツ情報を取捨選択して携帯端末の画面に表示することが考えられる。
【0015】
しかし、携帯端末の処理能力には制限があるため、動作が重くなったり、完全に動作が止まったりするなどの事象が発生する場合がある。このような問題が発生する虞があるため、サービス品質が著しく劣化する虞がある。
【0016】
さらに、録画予約や蓄積予約を勧める機能を実現するために、携帯端末は、レコメンドサーバから未来に放送されるコンテンツを含むレコメンドリストを取得することができる。
【0017】
しかし、レコメンドリストに含まれるおすすめコンテンツの件数が多いと、携帯端末による処理能力には制限があるため、動作が重くなる問題がある。また、ユーザ数や総コンテンツ数が多い場合には、レコメンドすべきコンテンツを選択するための所定の計算に長い時間がかかったり、大きな負荷がかかったりする。長い時間がかかったり、大きな負荷がかかったりするため、レコメンドサーバ10は、1週間に1度程度しか動作させられない場合がある。
【0018】
1週間に1度程度しか動作させられない場合には、将来の1週間の間に放送されるコンテンツがレコメンドの対象となる可能性があり、レコメンドすべきコンテンツの数が膨大になる。また、オペレータにより、未来数日間或は数週間にわたって、レコメンドすべきコンテンツが指定されることがある。オペレータによりレコメンドすべきコンテンツが指定される場合にもレコメンドされるコンテンツの数が膨大になる虞がある。レコメンドされるコンテンツの数が膨大になる虞があるため、携帯端末の画面へのレコメンド情報を表示する動作が遅くなり、サービス品質は劣化する。
【0019】
そこで、本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、携帯端末におけるコンテンツの保存状態、処理能力の制限に基づいて、該携帯端末に、レコメンドすべきコンテンツを含むレコメンドリストを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本サーバは、
携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバであって、
携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信部と、
該受信部に受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
該コンテンツ選択部により選択されたコンテンツと、前記受信部に受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成部と、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成部により作成されたレコメンドリストを送信する送信部と
を有し、
前記レコメンドリスト作成部は、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する。
【0021】
本通信システムは、
携帯端末と、該携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバとを有する通信システムであって、
前記携帯端末は、
該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを取得する取得部と、
前記サーバに、前記取得部により取得された当該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、当該携帯端末の操作ログとを通知する通知部と、
レコメンドリストを取得するための操作が行われた場合に、前回通知した操作ログから後の操作ログを示す差分ログを生成する差分ログ生成部と、
前記サーバに、前記差分ログを含むレコメンドリスト取得要求を送信するレコメンドリスト取得要求送信部と、
前記サーバから、前記レコメンドリスト取得要求送信部により送信されたレコメンドリスト要求に応じて送信されたレコメンドリストを受信するレコメンドリスト受信部と
を有し、
前記サーバは、
前記携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信部と、
該受信部に受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
該コンテンツ選択部により選択されたコンテンツと、前記受信部に受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成部と、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成部により作成されたレコメンドリストを送信するレコメンドリスト送信部と
を有し、
前記レコメンドリスト作成部は、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する。
【0022】
本方法は、
携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバにおける方法であって、
携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信ステップと、
該受信ステップに受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、
該コンテンツ選択ステップにより選択されたコンテンツと、前記受信ステップに受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成ステップと、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成ステップにより作成されたレコメンドリストを送信する送信ステップと
を有し、
前記レコメンドリスト作成ステップは、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する。
【発明の効果】
【0023】
開示の実施例によれば、携帯端末におけるコンテンツの保存状態、処理能力の制限に基づいて、該携帯端末に、レコメンドすべきコンテンツを含むレコメンドリストを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】通信システムの一例を示す図である。
【図2】本実施例に従った通信システムの一例を示す図である。
【図3】本実施例に従った携帯端末を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施例に従ったレコメンドサーバを示す機能ブロック図である。
【図5】本実施例に従った携帯端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施例に従ったレコメンドサーバの動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施例に従った通信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
【図8】本実施例に従ったコンテンツ一覧の一例を示す図である。
【図9】本実施例に従ったコンテンツリストの一例を示す図である。
【図10】本実施例に従った端末ログの一例を示す図である。
【図11】本実施例に従った端末ログの一例を示す図である。
【図12】本実施例に従ったレコメンド1次リストの一例を示す図である。
【図13】本実施例に従った差分ログの一例を示す図である。
【図14】本実施例に従ったレコメンドリストの一例を示す図である。
【図15】本実施例に従ったレコメンドリストの一例を示す図である。
【図16】本実施例に従ったコンテンツ保存状態の一例を示す図である。
【図17】本実施例に従った端末ログの一例を示す図である。
【図18】本実施例に従った端末ログの一例を示す図である。
【図19】本実施例に従ったコンテンツリストの一例を示す図である。
【図20】本実施例に従ったレコメンド1次リストの一例を示す図である。
【図21】本実施例に従った差分ログの一例を示す図である。
【図22】本実施例に従ったレコメンドリストの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0026】
<実施例>
<通信システム>
図2は、本実施例に従った通信システムの概要を示す。
【0027】
本通信システムは、メタデータ管理サーバ100を有する。メタデータ管理サーバ100は、コンテンツに関するメタデータ情報を管理する。
【0028】
本通信システムは、レコメンドサーバ300を有する。レコメンドサーバ300は、メタデータ管理サーバ100と接続される。例えば、通信網(図示無し)を介して接続されてもよい。該通信網にはインターネットが含まれてもよい。該レコメンドサーバ300は、メタデータ管理サーバ100から、コンテンツ配信サーバ400から放送されるコンテンツに関するメタデータを取得する。該レコメンドサーバ300は、レコメンドすべきコンテンツを決定する。例えば、レコメンドすべきコンテンツは、オペレータにより指定されてもよい。また、レコメンドすべきコンテンツは、レコメンドすべきコンテンツを選択するための所定の計算(演算)に基づいて決定されてもよい。該レコメンドサーバ300は、通信基地局350を介して、レコメンドすべきコンテンツが含まれるレコメンドリストを送信する。
【0029】
本通信システムは、通信基地局350を有する。該通信基地局350は、レコメンドサーバ300と接続される。該通信基地局350は、レコメンドサーバ300と接続される。例えば、通信網(図示無し)を介して接続されてもよい。該通信網にはインターネット、移動体通信網が含まれてもよい。該通信基地局350は、携帯端末200に、レコメンドサーバ300からのレコメンドリストを送信する。
【0030】
本通信システムは、コンテンツ配信サーバ400を有する。該コンテンツ配信サーバ400は、メタデータ管理サーバ100と接続される。例えば、通信網(図示無し)を介して接続されてもよい。該通信網にはインターネットが含まれてもよい。該コンテンツ配信サーバ400は、配信すべきコンテンツを格納する。該コンテンツ配信サーバ400は、コンテンツを配信する。
【0031】
本通信システムは、放送基地局450を有する。該放送基地局450は、コンテンツ配信サーバ400と接続される。例えば、通信網(図示無し)を介して接続されてもよい。該通信網にはインターネットが含まれてもよい。該放送基地局450は、携帯端末200に、コンテンツ配信サーバ400からのコンテンツを配信する。
【0032】
本通信システムは、携帯端末200を有する。該携帯端末200は、通信基地局350により送信されるべきレコメンドリストと、放送基地局450により配信されるべきコンテンツとを受信する。
【0033】
<携帯端末>
図3は、本携帯端末200の一例を示す。
【0034】
本携帯端末200は、放送波受信部201を有する。該放送波受信部201は、放送波基地局450により放送されるべきコンテンツを受信する。該放送波受信部201は、コンテンツ管理部202に、受信したコンテンツを入力する。また、該放送波受信部201には、予約制御部203から起動予約を表す情報が入力される。起動予約を表す情報が入力された場合、該起動予約に従って、該当するコンテンツを受信する。
【0035】
本携帯端末200は、コンテンツ管理部202を有する。該コンテンツ管理部202は、放送波受信部201と接続される。コンテンツ管理部202は、放送波受信部201により入力されるべきコンテンツを取得し、格納する。該コンテンツ管理部202は、コンテンツ再生部206からのコンテンツ取得要求に応じて、該コンテンツ再生部206に、該当するコンテンツを入力する。また、コンテンツ管理部202は、UI制御部207から削除指令が入力された場合、該削除指令に従って、該当するコンテンツを削除する。また、コンテンツ管理部202は、端末ログ管理部208に、コンテンツの保存状態を表す情報を入力する。
【0036】
本携帯端末200は、予約制御部203を有する。該予約管理部203は、放送波受信部201と接続される。該予約制御部203は、UI制御部207からの予約指令に従って、放送波受信部201に、起動予約を入力する。該起動予約により起動する日時が設定されてもよい。また、該予約制御部203は、放送波受信部201に、起動予約を入力した際に、端末ログ管理部208に、予約ログを入力する。
【0037】
本携帯端末200は、レコメンド情報管理部204を有する。レコメンド情報管理部204には、通信処理部205からレコメンドリストが入力される。レコメンド情報管理部204は、UI制御部207に、通信処理部205から入力されたレコメンドリストを入力する。
【0038】
本携帯端末200は、通信処理部205を有する。該通信処理部205は、レコメンド情報管理部204と接続される。該通信処理部205には、通信基地局350からのレコメンドリストが入力される。該通信処理部205は、レコメンド情報管理部204に、該レコメンドリストを入力する。該通信処理部205には、通信基地局350からの当該携帯端末200のログをアップロードすべき次回の時刻(以下、「次回端末ログアップロード時刻」という)が入力される。該通信処理部205は、端末ログ管理部208に、次回端末ログアップロード時刻を入力する。該通信処理部205には、端末ログ管理部208から、次回端末ログアップロード時刻に従って、コンテンツ保存状態及び端末ログが入力される。該通信処理部205には、端末ログ管理部208から、差分ログを付加したレコメンド取得要求が入力される。差分ログとは、該レコメンド取得要求が入力されたときのコンテンツ保存状態及び端末ログと、前回アップロードした際のコンテンツ保存状態及び端末ログとの間の差分情報である。以下、差分ログを付加したレコメンド取得要求を、「差分ログ付きレコメンド取得要求」という。該通信処理部205は、端末ログ管理部208により入力されるべきコンテンツ保存状態及び端末ログ、差分ログ付きレコメンド取得要求を、通信基地局350を介して、レコメントサーバ300に送信する。
【0039】
本携帯端末200は、コンテンツ再生部206を有する。該コンテンツ再生部206は、コンテンツ管理部202と接続される。該コンテンツ再生部206は、UI制御部207により入力されるべき再生指令に応じて、コンテンツ管理部202に、該当するコンテンツを取得するためのコンテンツ取得要求を行う。また、コンテンツ再生部206は、コンテンツ取得要求に応じてコンテンツ管理部202により入力されるべきコンテンツを再生し、再生信号として、UI制御部207に入力する。また、コンテンツ再生部206は、端末ログ管理部208に、コンテンツを再生したことを表す再生ログを入力する。
【0040】
本携帯端末200は、UI制御部207を有する。該UI制御部207は、コンテンツ再生部206と、コンテンツ管理部202と、予約制御部203と接続される。UI制御部207には、レコメンド情報管理部204から、レコメンドされたコンテンツを表す情報が入力される。該UI制御部207は、表示画面(図示無し)に、レコメンド情報管理部204からのレコメンドされたコンテンツを表す情報を表示する。また、UI制御部207は、操作部(図示なし)から操作信号が入力される。該操作信号がコンテンツの再生を表す信号である場合、UI制御部207は、コンテンツ再生部206に、再生指令を入力する。該操作信号がコンテンツの削除を表す信号である場合、UI制御部207は、コンテンツ管理部202に、削除指令を入力する。該操作信号がコンテンツの予約を表す信号である場合、UI制御部207は、予約制御部203に、予約指令を入力する。該操作信号がレコメントリストの取得を要求することを表す信号である場合、UI制御部207は、端末ログ管理部208に、レコメンドリストを取得することを要求することを表すレコメンド取得要求を入力する。また、UI制御部207は、表示画面に、コンテンツ再生部206により入力されるべき再生信号を入力する。
【0041】
本携帯端末200は、端末ログ管理部208を有する。該端末ログ管理部208は、UI制御部207と、コンテンツ管理部202と、予約制御部203と、通信処理部205と接続される。該端末ログ管理部208には、コンテンツ管理部202からコンテンツ保存状態を表す情報が入力される。該端末ログ管理部208には、予約制御部203から予約ログを表す情報が入力される。該端末ログ管理部208には、通信処理部205から次回端末ログアップロード時刻を表す情報が入力される。該端末ログ管理部208は、通信処理部205から入力されるべき次回端末ログアップロード時刻を表す情報に従って、通信処理部205に、コンテンツ管理部202から入力されるべきコンテンツ保存状態を表す情報と、予約制御部203から入力されるべき予約ログを表す情報とを入力する。該端末ログ管理部208には、UI制御部207からレコメンド取得要求が入力される。端末ログ管理部208は、UI制御部207からのレコメンド取得要求に従って、該レコメンド取得要求が入力されたときのコンテンツ保存状態及び端末ログと、前回アップロードした際のコンテンツ保存状態及び端末ログとの間の差分情報(差分ログ)を生成する。該端末ログ管理部208は、レコメンド取得要求に、該差分ログを付加し、通信処理部205に入力する。
【0042】
本携帯端末200は、時計管理部209を有する。該時計管理部209は、端末ログ管理部208と接続される。該時計管理部209は、端末ログ管理部208に日時情報を入力する。該日時情報は、端末ログ管理部208において、端末ログのアップロード時刻の管理等に利用される。
【0043】
<レコメンドサーバ>
図4は、本レコメンドサーバ300の一例を示す。
【0044】
本レコメンドサーバ300は、無線通信処理部301を有する。該無通信処理部301には、携帯端末200からのコンテンツ保存状態、端末ログが入力される。該無通信処理部301は、各端末情報管理部303に、各端末のコンテンツ保存状態、端末ログを入力する。該無通信処理部301は、レコメンド計算部305に、端末ログを入力する。また、無線通信処理部301は、レコメンドリスト作成部302に、差分ログを入力する。また、無線通信処理部301には、各端末情報管理部303から、次回端末ログアップロード時刻が入力される。また、無線通信処理部301には、レコメンドリスト作成部302から、レコメンドリストが入力される。無線通信処理部301は、携帯端末200に、各端末情報管理部303により入力されるべき次回端末ログアップロード時刻と、レコメンドリスト作成部302により入力されるべきレコメンドリストとを送信する処理を行う。
【0045】
本レコメンドサーバ300は、レコメンドリスト作成部302を有する。該レコメンドリスト作成部302は、無線通信処理部301と接続される。該レコメンドリスト作成部302には、無線通信処理部301から差分ログが入力される。該レコメンドリスト作成部302には、各端末向けレコメンド情報管理部304からレコメンド1次リストが入力される。該レコメンドリスト作成部302には、時計管理部307から日時情報が入力される。レコメンドリスト作成部302は、無線通信処理部301から入力された差分ログに基づいて、各端末向けレコメンド情報管理部304から入力されたレコメンド1次リストを変更することにより、レコメンドリストを作成する。該レコメンドリスト作成部302は、無線通信処理部301に、レコメンドリストを入力する。
【0046】
本レコメンドサーバ300は、各端末情報管理部303を有する。該各端末情報管理部303は、無線通信処理部301と接続される。各端末情報管理部303には、無線通信処理部301から、各端末のコンテンツ保存状態と、端末ログとが入力される。各端末情報管理部303は、各端末向けレコメンド情報管理部304に、各端末のコンテンツ保存状態を入力する。該各端末情報管理部303には、時計管理部307から、日時情報が入力される。各端末情報管理部303は、時計管理部307から入力された日時情報に基づいて、次回端末ログアップデート時刻を計算し、無線通信処理部301に、次回端末ログアップデート時刻を入力する。
【0047】
本レコメンドサーバ300は、各端末向けレコメンド情報管理部304を有する。各端末向けレコメンド情報管理部304は、各端末情報管理部303と、レコメンドリスト作成部302とを有する。該各端末向けレコメンド情報管理部304には、レコメント指令が入力される。該レコメンド指令は、例えばオペレータにより入力されるべきレコメンドすべきコンテンツであってもよい。該各端末向けレコメンド情報管理部304には、各端末情報管理部303から、各端末のコンテンツ管理状態が入力される。該各端末向けレコメンド情報管理部304には、レコメンド計算部305から、レコメンド計算結果が入力される。該各端末向けレコメンド情報管理部304には、時計管理部307から、日時情報が入力される。各端末向けレコメンド情報管理部304は、各端末情報管理部303により入力されるべき各端末のコンテンツ管理状態、オペレータにより入力されるべきレコメンド情報、レコメンド計算部305により入力されるべきレコメンド計算結果、及び時計管理部307により入力されるべき日時情報に基づいて、携帯端末200に、ユーザにレコメンドすべきレコメントリストを作成する。各端末向けレコメンド情報管理部304により作成されるべきレコメンドリストを、「レコメンド1次リスト」という。
【0048】
本レコメンドサーバ300は、レコメンド計算部305を有する。該レコメンド計算部305は、無線通信処理部301と、各端末向けレコメンド情報管理部304と、有線通信処理部306と接続される。該レコメンド計算部305には、無線通信処理部301から、端末ログが入力される。該レコメンド計算部305には、有線通信処理部306から、メタデータが入力される。該レコメンド計算部305には、時計管理部307から、日時情報が入力される。レコメント計算部305は、無線通信処理部301から入力されるべき端末ログと、有線通信処理部306により入力されるべきメタデータと、時計計算部307により入力されるべき日時情報に基づいて、レコメンドすべきコンテンツを選択する際に使用する指標を求めるためのレコメンド計算を行い、レコメンドすべきコンテンツを選択する。該レコメンド計算部305は、各端末向けレコメンド情報管理部304に、レコメンド計算結果に基づいて求めたレコメンドすべきコンテンツを表す情報を入力する。
【0049】
本レコメンドサーバ300は、有線通信処理部306を有する。該有線通信処理部306は、レコメンド計算部305と接続される。該有線通信処理部306には、メタデータ管理サーバ100から、メタデータが入力される。該有線通信処理部306は、レコメンド計算部305に、メタデータを入力する。
【0050】
本レコメンドサーバ300は、時計管理部307を有する。時計管理部307は、レコメンドリスト作成部302と、レコメンド計算部305と、各端末向けレコメンド情報管理部304と、各端末情報管理部303と接続される。該時計管理部307は、レコメンドリスト作成部302、レコメンド計算部305、各端末向けレコメンド情報管理部304、及び各端末情報管理部303に、日時情報を入力する。
【0051】
<携帯端末の動作>
図5は、本携帯端末200の動作を示すフローチャートの一例である。
【0052】
本携帯端末200は、ユーザからレコメンド取得要求があったかどうかを判定する(ステップS502)。該判定は定期的に実行されてもよいし、不定期に実行されてもよい。例えば、UI制御部207には、ユーザが操作部(図示無し)を操作することによりレコメンド取得要求を表す情報が入力される。UI制御部207は、該レコメンド取得要求が入力されたかどうかを判定する。
【0053】
レコメンド取得要求が入力されたと判定された場合(ステップS502:YES)、本携帯端末200は、レコメンドサーバ300に、差分ログを含むレコメンド取得要求を送信する(ステップS504)。例えば、UI制御部207は、端末ログ管理部208に、レコメンド取得要求を入力する。端末ログ管理部208は、UI制御部207からのレコメンド取得要求に応じて、該レコメンド取得要求が入力されたときのコンテンツ保存状態及び端末ログと、差分ログとを生成する。端末ログ管理部208は、差分ログを含むレコメンド取得要求を通信処理部205に入力する。通信制御部205は、レコメンドサーバ300に、端末ログ管理部208からの差分ログを含むレコメンド取得要求を無線送信する。
【0054】
本携帯端末200は、差分ログを含むレコメンド取得要求に応じてレコメンドサーバ300により送信されたレコメンドリストを受信する(ステップS506)。例えば、通信処理部205は、レコメンドサーバ300からのレコメンドリストを受信する。
【0055】
本携帯端末200は、表示画面に、レコメンドリストを表示する(ステップS508)。例えば、通信処理部205は、レコメンド情報管理部204に、レコメンドサーバ300からのレコメンドリストを入力する。レコメンド情報管理部204は、UI制御部207に、通信制御部205からのレコメンドリストに含まれるレコメンドコンテンツ情報を入力する。UI制御部207は、表示画面に、レコメンド情報管理部204からのレコメンドコンテンツ情報を表示するように制御する。
【0056】
ステップS502において、レコメンド取得要求が入力されないと判定された場合(ステップS502:NO)、本携帯端末200は、次回端末ログアップロード時刻となったかどうかを判定する(ステップS510)。例えば、レコメンドサーバ300からの次回端末ログアップロード時刻は、通信処理部205により受信され、端末ログ管理部208に入力される。端末ログ管理部208は、時計管理部209により入力されるべき日時情報に基づいて、次回端末ログアップロード時刻となったかどうかを判定する。
【0057】
次回端末ログアップロード時刻となったと判定した場合(ステップS510:YES),本携帯端末200は、レコメンドサーバ300に、コンテンツ保存状態、及び端末ログを送信する(ステップS512)。例えば、端末ログ管理部208は、通信処理部205に、コンテンツ管理部202から入力されるべきコンテンツ保存状態、及び端末ログを入力する。通信処理部205は、レコメンドサーバ300に、端末ログ管理部208により入力されるコンテンツ保存状態、及び端末ログを送信する。その後、ステップS502に戻る。
【0058】
次回端末ログアップロード時刻となっていないと判定した場合(ステップS510:NO)、ステップS502に戻る。
【0059】
<レコメンドサーバの動作>
図6は、本レコメンドサーバ300の動作を示すフローチャートの一例である。
【0060】
本レコメンドサーバ300は、レコメンド計算時刻となったかどうかを判定する(ステップS602)。例えば、レコメンド計算部305は、時計管理部307により管理される日時情報に基づいて、レコメンド計算を実行すべき時刻となったかどうかを判定する。
【0061】
レコメンド計算時刻となったと判定された場合(ステップS602:YES)、本レコメンドサーバ300は、レコメンド計算を行う。例えば、レコメンド計算部は、レコメンド計算を行う(ステップS604)。レコメンドすべきコンテンツが選択される。
【0062】
レコメンド計算時刻となっていないと判定された場合(ステップS602:NO)、及びステップS604によりレコメンド計算が行われた後、本レコメンドサーバ300は、携帯端末200から端末ログを受信したかどうかを判定する(ステップS606)。例えば、携帯端末200からの端末ログは、無線通信処理部301により受信される。
【0063】
携帯端末300からの端末ログが受信されたと判定された場合(ステップS606:YES)、本レコメンドサーバ300は、レコメンド計算結果に基づいて選択されたコンテンツに対して、コンテンツ保存状態と、端末ログと、次回端末ログアップロート時刻情報とを反映し、レコメンド1次リストを作成する。例えば、携帯端末300からの端末ログは、無線通信処理部303から各端末情報管理部303に入力される。各端末情報管理部303は、無線通信処理部301により入力されるべき各端末のコンテンツ保存状態と、端末ログとに基づいて、各携帯端末により保存されているコンテンツを更新する。各端末情報管理部303は、各端末向けレコメンド情報管理部304に、各携帯端末のコンテンツ管理状態を表す情報を入力する。各端末向けレコメンド情報管理部304は、各端末情報管理部303により入力されるべき各端末のコンテンツ管理状態と、レコメンド計算部305により入力されるべきレコメンド計算結果とに基づいて、レコメンドすべきコンテンツが含まれるレコメンド1次リストを作成する。
【0064】
ステップS608によりレコメンド1次リストが作成された後、又はステップS606により携帯端末200から端末ログを受信していないと判定された場合(ステップS606:NO)、本レコメンドサーバ300は、携帯端末200からのレコメンド取得要求を受信したかどうかを判定する(ステップS610)。例えば、無線通信処理部301では、携帯端末200からのレコメンド取得要求が受信される。該レコメンド取得要求には、差分ログが含まれる。
【0065】
レコメンド取得要求が受信されないと判定された場合(ステップS610:NO)、ステップS602に戻る。
【0066】
レコメンド取得要求が受信されたと判定された場合(ステップS610:YES)、本レコメンドサーバ300は、レコメンドリストを作成し、携帯端末200に無線送信する(ステップS612)。例えば、携帯端末200からのレコメンド取得要求は、無線通信処理部301に受信される。無線通信処理部301は、レコメンドリスト作成部302に、レコメンド取得要求に含まれる差分ログを入力する。レコメンドリスト作成部302は、各端末向けレコメンド情報管理部304により入力されるべきレコメンド1次リストに対して、差分ログを反映することによりレコメンドリストを作成する。レコメンドリスト作成部302は、無線通信処理部301に、レコメンドリストを入力する。無線通信管理部301は、携帯端末200に、レコメンドリストを無線送信する。
【0067】
<通信システムの動作>
図7は、本通信システムの動作を示すシーケンスチャートの一例である。
【0068】
レコメンドサーバ300は、メタデータサーバ100から、配信サーバ400により放送されるコンテンツに関するメタデータを予め取得している。該メタデータには、コンテンツを一意に示す情報、コンテンツの内容、放送日時が含まれる。コンテンツを一意に示す情報には、コンテンツIDやタイトルが含まれる。
【0069】
レコメンドサーバ300は、メタデータや既に受信している端末ログから、レコメンドの計算を行い、レコメンド計算結果を求める(ステップS702)。レコメンド計算のアルゴリズムは、適切な如何なる既存のアルゴリズムでもよい。レコメンド計算結果に基づいて、レコメンドすべきコンテンツを選択する。
【0070】
図8は、レコメンド計算結果に基づいて選択されたコンテンツを含むコンテンツ一覧の一例を示す。図8に示されるコンテンツ一覧には、コンテンツIDと、該コンテンツIDに対応するコンテンツの放送日時とが含まれてもよい。コンテンツ一覧はユーザ(携帯端末)単位で作成されるものであってもよいし、コンテンツ単位で作成されるものであってもよい。例えば、コンテンツ単位で作成される場合には、あるコンテンツに関連するコンテンツの一覧が作成されてもよい。図8には、ユーザ単位で作成されるコンテンツ一覧の例が示される。ユーザ毎に、図8に示されるコンテンツ一覧が用意される。レコメンドの計算は、所定の周期で行われるようにしてもよい。例えば、1週間に1度定期的に行うようにしてもよい。また、レコメンドの計算は、不定期に行われるようにしてもよい。
【0071】
図9は、携帯端末200により保存されているコンテンツを表す情報を含むコンテンツリストの一例を示す。図9に示されるコンテンツリストには、コンテンツIDと、該コンテンツIDに対応するコンテンツの放送日時とが含まれてもよい。本実施例では、ユーザは、コンテンツリストに含まれるコンテンツの視聴を行っていない。
【0072】
ここで、ユーザは、コンテンツIDが「321」のコンテンツと、「035」のコンテンツとを視聴した場合について説明する。また、ユーザは、コンテンツIDが「923」のコンテンツを保存予約したとする。
【0073】
携帯端末200は、コンテンツが視聴されたこと、コンテンツの保存予約がされたことを含む端末ログを作成する。
【0074】
図10は、携帯端末200により作成されるべき端末ログの一例を示す。図10に示される端末ログには、所定の処理が行われたコンテンツに対応するコンテンツIDと、該コンテンツに対して行われた処理内容とは対応付けられて格納される。図10に示される端末ログによれば、コンテンツIDが「321」、及び「035」により表されるコンテンツについては視聴が行われ、コンテンツIDが「923」により表されるコンテンツについては予約が行われている。該予約には、保存予約が含まれる。
【0075】
携帯端末200は、レコメンドサーバ300に、コンテンツ保存状態、及び端末ログを送信する(ステップS704)。例えば、携帯端末200は、通信基地局350を介して、レコメンドサーバ300に、コンテンツ保存状態、及び端末ログを送信する。例えば、レコメンドサーバ300へ、端末ログを送信するアップロードは、前回アップロードした際に、レコメンドサーバ300により通知されるべき次回端末ログアップロード時刻に従って行われてもよい。
【0076】
レコメンドサーバ300は、携帯端末200から端末ログを受信した際に、次に、携帯端末200が端末ログをアップロードすべき次回端末ログアップロード時刻を通知する(ステップS706)。例えば、本実施例では、次回端末ログログアップロード時刻を2010/5/2 23:00であるとする。
【0077】
レコメンドサーバ300は、携帯端末200から、コンテンツ保存状態と、端末ログとを受信する。レコメンドサーバ300は、該携帯端末200に対して、次回端末ログアップロード時刻を通知する。例えば、次回端末ログアップロード時刻を2010/5/3 23:30とする。
【0078】
ここで、携帯端末200におけるコンテンツの保存状態は刻一刻と変化する可能性があるので、端末ログをアップロードすべき周期は短い時間である方が好ましい。端末ログをアップロードすべき周期を短い時間にすることにより、レコメンドサーバ300は、携帯端末200におけるコンテンツの保存状態の変化に追従して、コンテンツの保存状態を認識できる。また、端末ログをアップロードすべき周期を短い時間にすることにより、差分ログに含まれる情報量が少なくなることが想定されるため、差分ログに基づいて、レコメンドリストを作成するための処理時間を短くできる。
【0079】
しかし、端末ログをアップロードすべき周期を短くすると、ユーザが携帯端末200を利用している際に、アップロードのための通信が発生する。該アップロードのための通信により、携帯端末200の負荷が増大するため、動作が重くなる(遅くなる)。その結果、サービス品質が劣化する。
【0080】
また、レコメンド計算では、端末ログが使用される。従って、端末ログをアップロードすべき周期は、レコメンド計算が実行される周期よりも短い方が好ましい。本実施例では、ユーザの利用率が低下する夜中に1日1回、端末ログのアップロードを実施する場合について説明する。しかし、端末ログをアップロードすべき周期は、レコメンド計算が実行される周期より短い他の適切な如何なる値としてもよい。
【0081】
図11は、端末ログの一例を示す。図11に示される端末ログには、コンテンツIDと、該コンテンツIDに対応するコンテンツの放送日時、該コンテンツの状態を表す情報が含まれる。
【0082】
レコメンドサーバ300は、端末ログにより、携帯端末200により保存されているコンテンツの情報を保持できる。
【0083】
レコメンドサーバ300は、レコメンド1次リストを作成する(ステップS708)。例えば、レコメンドサーバ300は、図8を参照して説明したコンテンツ一覧に含まれるコンテンツのうち、携帯端末200において保存済みのコンテンツ、及び放送日時が現在時刻と次回端末ログアップロード時刻との間に含まれるコンテンツを抽出する。携帯端末200に保存されておらず、且つ過去に放送されたコンテンツは、携帯端末200に対してレコメンドしても、携帯端末200側では再生するコンテンツを取得できないためである。また、レコメンド1次リストは端末ログがアップロードされる度に作成されるため、今回のレコメンド1次リストに、次回の端末ログアップデート時刻より先に放送される予定のコンテンツを含める必要はない。携帯端末200において保存済みのコンテンツ、及び放送日時が現在時刻と次回の端末ログアップロード時刻との間に含まれるコンテンツを抽出することにより、レコメンド1次リストに含まれるコンテンツの数を適切に削減することができる。レコメンド1次リストに含まれるコンテンツの数を適切に削減できるため、レコメンドリストの情報量も削減できる。レコメンドリストの情報量を削減できるため、携帯端末200では、レコメンドサーバ300から送信されるべきレコメンドリストの受信する際の負荷を低減できる。
【0084】
さらに、レコメンド1次リストに、視聴済みのコンテンツを含めないようにしてもよい。ユーザに既に視聴されたコンテンツは、視聴のレコメンドを行う必要がないためである。
【0085】
また、ユーザにより予約された予約済みのコンテンツは、視聴のレコメンドを行う必要はない。既に、ユーザによりコンテンツが予約されており、改めて該ユーザに対して予約のレコメンドをする必要がないためである。
【0086】
図12は、レコメンド1次リストの一例を示す。図12に示されるレコメンド1次リストには、視聴のレコメンドに該当するコンテンツのコンテンツIDと、予約のレコメンドに該当するコンテンツのコンテンツIDとが含まれる。
【0087】
さらに、ユーザによる携帯端末200の操作により端末ログが蓄積される。例えば、ユーザによる携帯端末200の操作により、コンテンツIDが「184」であるコンテンツが削除され、コンテンツIDが「592」であるコンテンツの保存予約が行われたとする。該操作に応じて、端末ログが作成される。
【0088】
ユーザによりレコメンド取得要求に該当する操作が行われると、該レコメンド取得要求に含めて送信されるべき差分ログが作成される。差分ログは、可能な限り容量が小さいことが望ましい。レコメンド取得要求に含めて送信されるためである。
【0089】
図13は、差分ログの一例を示す。差分ログには、端末ログを前回アップロードした状態から変更されたコンテンツに該当するコンテンツIDが含まれる。さらに、該コンテンツIDに対して実行された操作の種類を表す操作種別の情報を含めるようにしてもよい。例えば、操作種別の情報として、「削除済み」や、「予約済み」を含めるようにしてもよい。
【0090】
差分ログに含まれる情報がコンテンツIDである場合には、携帯端末200が操作されることにより、該携帯端末200の状態が変化した際に、差分ログが送信される場合に特に有効である。例えば、携帯端末200が操作されることによりコンテンツの削除、予約が行われた際に、差分ログが送信される。また、差分ログが送信される時間間隔が短い場合に有効である。
【0091】
また、差分ログに含まれる情報がコンテンツID、操作種別である場合には、差分ログが送信される時間間隔が長い場合に有効である。例えば、1日に一度程度送信される場合に有効である。差分ログが送信される時間間隔が短い場合に、操作種別を含めない場合には、保存予約されただけなのか、保存予約された後に視聴されたのかが不明であるためである。
【0092】
なお、直近の端末ログのアップデートから、操作ログがない場合には、レコメンド取得要求に、差分ログを含めなくてもよい。また、携帯端末200における送信の際の負荷を抑制するために、差分ログを含めず、レコメンド取得要求のみを送信してもよい。
【0093】
ユーザが携帯端末200を操作することにより、レコメンド表示要求(レコメンドリスト取得要求)が行われる(ステップS710)。
【0094】
携帯端末200は、レコメンドサーバ300に、図13に示される差分ログを含むレコメンド取得要求を送信する(ステップS712)。該差分ログには、コンテンツIDのリストが含まれる。
【0095】
差分ログを含むレコメンド取得要求を受信したレコメンドサーバ300は、既に保持しているレコメンド1次リストに含まれるコンテンツIDのうち、差分ログに含まれるコンテンツIDを削除することにより変更し、レコメンドリストを作成する(ステップS714)。
【0096】
レコメンドサーバ300は、携帯端末へ、レコメンドリストを送信する(ステップS716)。
【0097】
図14は、レコメンドリストの一例を示す。図14に示されるレコメンドリストには、視聴のレコメンドに該当するコンテンツのコンテンツIDと、予約のレコメンドに該当するコンテンツのコンテンツIDとが含まれる。図14に示されるレコメンドリストは、図12に示されるレコメンド1次リストから、図13に示される差分ログに含まれるコンテンツIDを削除したものである。
【0098】
携帯端末200は、表示画面に、レコメンドサーバ300からのレコメンドリストを表示する(ステップS718)。さらに、携帯端末200は、該レコメンドリストを、レコメンド1次リストとして更新する。
【0099】
その後、例えば、ユーザによりコンテンツIDが「623」であるコンテンツが視聴され、該視聴の後に、再度レコメンド取得ボタンが押されたとする(ステップS720)。この場合、差分ログには、視聴されたコンテンツのコンテンツIDとして「623」が含まれる。携帯端末200は、レコメンドサーバ300へ、該差分ログを含むコメンド取得要求を送信する(ステップS722)。
【0100】
レコメンドサーバ300は、更新されたレコメンド1次リストから、差分ログに含まれるコンテンツIDに該当する「623」を削除したレコメンドリストを作成する(ステップS724)。
【0101】
図15は、レコメンド1次リストから、差分ログに含まれるコンテンツIDに該当する「623」を削除したレコメンドリストの一例を示す。該レコメンドサーバ300は、携帯端末200に、レコメンドリストを送信する(ステップS726)。携帯端末200は、表示画面に、レコメンドリストを表示する(ステップS728)。
【0102】
その後、携帯端末200が操作されることにより、次回の端末ログアップロード時刻(2010/5/3 23:30)までに、コンテンツIDが「923」、「204」、「592」、及び「601」であるコンテンツの保存、コンテンツIDが「381」、及び「003」の視聴、コンテンツIDが「824」の削除がなされたとする。
【0103】
図16は、以上の処理が行われた場合のコンテンツ保存状態を示す。
【0104】
図17は、以上の処理が行われた場合の端末ログを示す。
【0105】
図16に示されるコンテンツ保存状態及び図17に示される端末ログが、レコメンドサーバ300へアップロードされる(ステップS730)。
【0106】
レコメンドサーバ300は、図18に示されるような端末ログを取得できる。レコメンドサーバ300は、携帯端末200に、次回端末アップロード時刻(本例では2010/5/4 23:10とする)を返信する(ステップS732)。
【0107】
レコメンドサーバ300は、図19に示されるコンテンツリストに基づいて、レコメンド1次リストを作成する(ステップS734)。
【0108】
図20は、レコメンド1次リストの一例を示す。レコメンド1次リストの作成のルールは上述の通りである。この後、携帯端末200でコンテンツIDが「204」のコンテンツの再生、コンテンツIDが「923」のコンテンツの削除が行われる。
【0109】
ユーザからの操作により、レコメンド取得要求が行われる(ステップS736)。該レコメンド取得要求は、レコメンドサーバ300に送信される(ステップS738)。図21に示されるような差分ログがレコメンド取得要求とともに携帯端末200から、レコメンドサーバ300へ送信される。
【0110】
レコメンドサーバ300は、差分ログに含まれるIDをレコメンド1次リストから削除することによりレコメンドリストを作成する(ステップS740)。
【0111】
図22は、レコメンドリストの一例を示す。
【0112】
レコメンドサーバ300は、携帯端末200に、レコメンドリストを送信する(ステップS742)。
【0113】
携帯端末200は、表示画面に、レコメンドリストを表示する(ステップS744)。
これによって、携帯端末から送信する容量を削減可能となり、さらにサーバ側で携帯端末の最新のコンテンツ保存状態及び操作ログを反映したレコメンドリストを作成することが可能となる。
【0114】
本実施例によれば、携帯端末とレコメンドサーバ間において、携帯端末側の負荷を軽減したレコメンド情報の送受信が実現される。
【0115】
本実施例によれば、携帯端末は、レコメンドサーバからレコメンドリストを取得してから、画面表示するまでの処理負荷を抑制することが可能となる。処理負荷を抑制できるため、サービス品質の向上が実現される。
【0116】
また、放送波経由でコンテンツを配信するサービスにおいても、レコメンドサーバが、各携帯端末におけるコンテンツ保存状態や、既に視聴されたコンテンツに関する最新情報に基づいて、レコメンドすべきコンテンツを提供するレコメンドサービスを実現することが可能となる。
【0117】
本サーバは、
携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバであって、
携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する無線通信処理部としての、受信部と、
該受信部に受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するレコメンド計算部としての、コンテンツ選択部と、
該コンテンツ選択部により選択されたコンテンツと、前記受信部に受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成部と、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成部により作成されたレコメンドリストを送信する無線通信処理部としての、送信部と
を有し、
前記レコメンドリスト作成部は、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する。
【0118】
サーバは、携帯端末のコンテンツ保存状態やユーザが何をすでに視聴したかなどの操作ログの最新情報を取得可能となり、携帯端末に保存されているコンテンツやユーザの視聴形態にあわせたレコメンドリストを送信することができる。
【0119】
さらに、
前記差分ログには、視聴されたコンテンツを表す情報、削除されたコンテンツを表す情報、予約されたコンテンツを表す情報が含まれる。
【0120】
携帯端末は、最新のコンテンツ保存状態や端末ログをサーバへ送信することが可能となり、またサーバから取得したレコメンドリスト内に含まれるコンテンツを取捨選択することなく、そのまま画面に表示することが可能となる。このため、携帯端末の処理負荷を軽減することができる。
【0121】
さらに、
前記携帯端末に、該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを通知すべき日時を設定する通知日時設定部と、
前記携帯端末に、前記通知日時設定部により設定された日時を通知する通知部と
を有する。
【0122】
さらに、
前記レコメンドリスト作成部は、前記コンテンツ選択部により選択された推薦すべきコンテンツのうち、前記受信部に受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツと、現時刻から前記日時設定部により設定されるべき次回の日時までに放送される予定のコンテンツとを含むコンテンツリストを作成する。
【0123】
さらに、
前記レコメンドリスト作成部は、前記差分ログに含まれるコンテンツを削除することにより、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する。
【0124】
さらに、
前記コンテンツ選択部は、定期的に、推薦すべきコンテンツを選択し、
前記通知日時設定部は、前記コンテンツ選択部により推薦すべきコンテンツが選択される周期よりも、前記携帯端末に、該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを通知させる周期を短く設定する。
【0125】
刻一刻と変化する携帯端末のコンテンツ保存状態及び操作ログをサーバ側が認識することが可能となり、さらに、後に送信される差分ログの容量も削減することができる。
【0126】
本通信システムは、
携帯端末と、該携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバとを有する通信システムであって、
前記携帯端末は、
該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを取得する取得部と、
前記サーバに、前記取得部により取得された当該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、当該携帯端末の操作ログとを通知する通知部と、
レコメンドリストを取得するための操作が行われた場合に、前回通知した操作ログから後の操作ログを示す差分ログを生成する差分ログ生成部と、
前記サーバに、前記差分ログを含むレコメンドリスト取得要求を送信するレコメンドリスト取得要求送信部と、
前記サーバから、前記レコメンドリスト取得要求送信部により送信されたレコメンドリスト要求に応じて送信されたレコメンドリストを受信するレコメンドリスト受信部と
を有し、
前記サーバは、
前記携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信部と、
該受信部に受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
該コンテンツ選択部により選択されたコンテンツと、前記受信部に受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成部と、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成部により作成されたレコメンドリストを送信するレコメンドリスト送信部と
を有し、
前記レコメンドリスト作成部は、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する。
【0127】
本方法は、
携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバにおける方法であって、
携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信ステップと、
該受信ステップに受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、
該コンテンツ選択ステップにより選択されたコンテンツと、前記受信ステップに受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成ステップと、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成ステップにより作成されたレコメンドリストを送信する送信ステップと
を有し、
前記レコメンドリスト作成ステップは、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する。
【0128】
説明の便宜上、発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明されるが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてよい。
【0129】
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
【符号の説明】
【0130】
10 メタデータ管理サーバ
20 携帯端末
30 レコメンドサーバ
35 通信基地局
40 コンテンツ配信サーバ
45 放送波基地局
100 メタデータ管理サーバ
200 携帯端末
201 放送波受信部
202 コンテンツ管理部
203 予約制御部
204 レコメンド情報管理部
205 通信処理部
206 コンテンツ再生部
207 UI(User Interface)制御部
208 端末ログ管理部
209 時計管理部
300 レコメンドサーバ
301 無線通信処理部
302 レコメンドリスト作成部
303 各端末情報管理部
304 各端末向けレコメンド情報管理部
305 レコメンド計算部
306 有線通信処理部
350 通信基地局
400 コンテンツ配信サーバ
450 放送波基地局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバであって、
携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信部と、
該受信部に受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
該コンテンツ選択部により選択されたコンテンツと、前記受信部に受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成部と、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成部により作成されたレコメンドリストを送信する送信部と
を有し、
前記レコメンドリスト作成部は、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する、サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバにおいて、
前記差分ログには、視聴されたコンテンツを表す情報、削除されたコンテンツを表す情報、予約されたコンテンツを表す情報が含まれる、サーバ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のサーバにおいて、
前記携帯端末に、該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを通知すべき日時を設定する通知日時設定部と、
前記携帯端末に、前記通知日時設定部により設定された日時を通知する通知部と
を有する、サーバ。
【請求項4】
請求項3に記載のサーバにおいて、
前記レコメンドリスト作成部は、前記コンテンツ選択部により選択された推薦すべきコンテンツのうち、前記受信部に受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツと、現時刻から前記日時設定部により設定されるべき次回の日時までに放送される予定のコンテンツとを含むコンテンツリストを作成する、サーバ。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のサーバにおいて、
前記レコメンドリスト作成部は、前記差分ログに含まれるコンテンツを削除することにより、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する、サーバ。
【請求項6】
請求項3に記載のサーバにおいて、
前記コンテンツ選択部は、定期的に、推薦すべきコンテンツを選択し、
前記通知日時設定部は、前記コンテンツ選択部により推薦すべきコンテンツが選択される周期よりも、前記携帯端末に、該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを通知させる周期を短く設定する、サーバ。
【請求項7】
携帯端末と、該携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバとを有する通信システムであって、
前記携帯端末は、
該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを取得する取得部と、
前記サーバに、前記取得部により取得された当該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、当該携帯端末の操作ログとを通知する通知部と、
レコメンドリストを取得するための操作が行われた場合に、前回通知した操作ログから後の操作ログを示す差分ログを生成する差分ログ生成部と、
前記サーバに、前記差分ログを含むレコメンドリスト取得要求を送信するレコメンドリスト取得要求送信部と、
前記サーバから、前記レコメンドリスト取得要求送信部により送信されたレコメンドリスト要求に応じて送信されたレコメンドリストを受信するレコメンドリスト受信部と
を有し、
前記サーバは、
前記携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信部と、
該受信部に受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択部と、
該コンテンツ選択部により選択されたコンテンツと、前記受信部に受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成部と、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成部により作成されたレコメンドリストを送信するレコメンドリスト送信部と
を有し、
前記レコメンドリスト作成部は、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する、通信システム。
【請求項8】
携帯端末に、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを通知するサーバにおける方法であって、
携帯端末から通知されるべき該携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報と、該携帯端末の操作ログとを受信する受信ステップと、
該受信ステップに受信された前記携帯端末の操作ログに基づいて、推薦すべきコンテンツを選択するコンテンツ選択ステップと、
該コンテンツ選択ステップにより選択されたコンテンツと、前記受信ステップに受信された前記携帯端末に保存されているコンテンツを表す情報に基づいて、推薦すべきコンテンツを含むレコメンドリストを作成するレコメンドリスト作成ステップと、
前記携帯端末から送信されるべきレコメンドリストを取得するためのレコメンドリスト取得要求に応じて、前記レコメンドリスト作成ステップにより作成されたレコメンドリストを送信する送信ステップと
を有し、
前記レコメンドリスト作成ステップは、前記レコメンドリスト取得要求に、前回の通知された操作ログから後の操作ログを示す差分ログが含まれる場合、該差分ログに基づいて、レコメンドリストに含まれる推薦すべきコンテンツを変更する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−100168(P2012−100168A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247752(P2010−247752)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】