説明

サーバシステム及びそれに用いる通信端末、通信サーバ

【課題】 演算処理資源の有効利用が図られたサーバシステム及びそれに用いる通信端末、通信サーバを提供する。
【解決手段】 本発明に係る通信サーバ10Aは、指示生成部13が、通信端末20Aから繰り返し送られてくる負荷率に応じた代行指示を生成するため、通信端末20Aで過負荷の演算処理がおこなわれている場合と、通信端末20Aの演算処理に余裕がある場合とで、異なる代行指示を生成することができる。そして、代行処理部14が、それぞれ異なる代行指示に基づいて通信端末20Aに送信すべき処理情報の演算処理をおこなうと共に、処理結果送信部15が演算処理された処理情報の結果を通信端末20Aに送信することにより、通信端末20Aは演算処理された処理情報を受けとる。従って、代行処理部14における代行演算処理の程度を柔軟に変化させることができ、通信端末20AのCPU等の演算処理資源の有効利用を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末の代行処理がおこなわれるサーバシステム及びそれに用いる通信端末、通信サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この技術の分野におけるサーバシステムは、例えば、下記特許文献1に開示されている。この公報に記載のサーバシステムは、サーバ装置(通信サーバ)と、この通信サーバにネットワークを介して接続された複数のクライアント装置(通信端末)とで構成されている。そして、通信サーバは、各通信端末からの画像生成要求に応じ、クライアント装置に代わって画像生成をおこなう。
【0003】
【特許文献1】特開2002−223332号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した従来のサーバシステムには、次のような課題が存在している。すなわち、通信サーバが画像生成要求を受けとると、通信端末側において処理できる程度の簡単な演算処理であったり、通信端末側に演算処理の余裕があったりするときでも、一様に通信サーバが代行処理をおこなうことになる。そのため、サーバシステムにおける演算処理資源を有効に利用できない場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、演算処理資源の有効利用が図られたサーバシステム及びそれに用いる通信端末、通信サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る通信サーバは、通信端末に対して演算処理すべき処理情報を送信する通信サーバであって、通信端末から繰り返し送られてくる、処理情報を処理する際の通信端末の演算負荷状況を受信すると共に、該演算負荷状況に応じた代行指示を生成する指示生成手段と、指示生成手段によって生成された代行指示を受け付けると共に、受け付けた代行指示に基づき、通信端末に送信すべき処理情報の少なくとも一部を、通信端末に代わって演算処理する代行処理手段と、代行処理手段によって演算処理された処理情報を、通信端末に対して送信する処理結果送信手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
この通信サーバにおいては、指示生成手段が、通信端末から繰り返し送られてくる演算負荷状況に応じた代行指示を生成するため、通信端末で過負荷の演算処理がおこなわれている場合と、通信端末の演算処理に余裕がある場合とで、異なる代行指示を生成することができる。そして、代行処理手段が、それぞれ異なる代行指示に基づいて通信端末に送信すべき処理情報の演算処理をおこなうと共に、処理結果送信手段が演算処理された処理情報の結果を通信端末に送信することにより、通信端末は演算処理された処理情報を受けとる。すなわち、指示生成手段が、演算負荷状況に応じた代行指示を生成することにより、代行処理手段における代行演算処理の程度を柔軟に変化させることができるため、通信端末の演算素子等の演算処理資源の有効利用を実現することができる。
【0008】
また、指示生成手段は、通信端末から送られてきた演算負荷状況が、所定の負荷状況を超えたときのみ代行指示を生成し、代行処理手段は、指示生成手段によって生成された代行指示を受け付けた場合に通信端末に代わって演算処理することが好ましい。この場合、通信端末の代行演算処理が必要なときだけ、代行処理手段が代行演算処理をおこなうため、必要性の乏しいときの代行演算処理を有意に回避することができる。
【0009】
また、指示生成手段は、通信端末の演算負荷状況として通信端末の演算素子の負荷率を受信し、該負荷率に応じた代行指示を生成することが好ましい。
【0010】
本発明に係るサーバシステムは、通信端末と、該通信端末と通信可能であり、通信端末に対して演算処理すべき処理情報を送信する通信サーバとを備えるサーバシステムであって、通信サーバから受け付けた処理情報を処理する際の、通信端末の演算負荷状況を繰り返し検出する検出手段と、検出手段によって演算負荷状況が検出されると、該演算負荷状況に応じた代行指示を生成する指示生成手段と、指示生成手段によって生成された代行指示を受け付けると共に、受け付けた代行指示に基づき、通信端末に送信すべき処理情報の少なくとも一部を、通信端末に代わって演算処理する代行処理手段と、代行処理手段によって演算処理された処理情報を、通信端末に対して送信する処理結果送信手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
このサーバシステムにおいては、検出手段が、通信端末の演算負荷状況を繰り返し検出すると、指示生成手段が、その演算負荷状況に応じた代行指示を生成する。そのため、指示生成手段は、通信端末で過負荷の演算処理がおこなわれている場合と、通信端末の演算処理に余裕がある場合とで、異なる代行指示を生成することができる。そして、代行処理手段が、それぞれ異なる代行指示に基づいて通信端末に送信すべき処理情報の演算処理をおこなうと共に、処理結果送信手段が演算処理された処理情報の結果を通信端末に送信することにより、通信端末は演算処理された処理情報を受けとる。すなわち、指示生成手段が、演算負荷状況に応じた代行指示を生成することにより、代行処理手段における代行演算処理の程度を柔軟に変化させることができる。従って、このサーバシステムにおいては、通信端末の演算素子等の演算処理資源の有効利用を実現することができる。
【0012】
また、指示生成手段は、検出手段によって検出された演算負荷状況が、所定の負荷状況を超えたときのみ代行指示を生成し、代行処理手段は、指示生成手段によって生成された代行指示を受け付けた場合に通信端末に代わって演算処理することが好ましい。この場合、通信端末の代行演算処理が必要なときだけ、代行処理手段が代行演算処理をおこなうため、必要性の乏しいときの代行演算処理を有意に回避することができる。
【0013】
また、検出手段は、通信端末の演算負荷状況として通信端末の演算素子の負荷率を検出することが好ましい。
【0014】
本発明に係るサーバシステムは、複数の通信端末と、該通信端末と通信可能であり、各通信端末に対して演算処理すべき処理情報を送信する通信サーバとを備えるサーバシステムであって、通信サーバから受け付けた処理情報を処理する際の、各通信端末の演算負荷状況を繰り返し検出する検出手段と、検出手段によって検出された各通信端末の演算負荷状況を比較する比較手段と、比較手段によって負荷が大きいと判定された第1の通信端末の演算負荷状況に応じた代行指示を生成する指示生成手段と、第1の通信端末に送信すべき処理情報のうち、指示生成手段によって生成された代行指示に対応する部分の処理情報を、比較手段によって負荷が小さいと判定された第2の通信端末に対して送る代行依頼手段と、代行依頼手段から送られてきた処理情報を、第1の通信端末に代わって演算処理する代行処理手段と、代行処理手段によって演算処理された処理情報を、第1の通信端末に対して送信する処理結果送信手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
このサーバシステムにおいては、検出手段が、各通信端末の演算負荷状況を繰り返し検出すると、比較手段が、検出手段によって検出された演算負荷状況を比較する。そして、指示生成手段が、比較手段によって負荷が大きいと判定された第1の通信端末の演算負荷状況に応じた代行指示を生成する。そのため、指示生成手段は、第1の通信端末で過負荷の演算処理がおこなわれている場合と、第1の通信端末の演算処理に余裕がある場合とで、異なる代行指示を生成することができる。そして、代行依頼手段が、それぞれ異なる代行指示に対応する部分の処理情報を、比較手段によって負荷が小さいと判定された第2の通信端末に対して送る。続いて、代行処理手段が、代行依頼手段から送られてきた処理情報の演算処理をおこなうと共に、処理結果送信手段が演算処理された処理情報の結果を第1の通信端末に対して送信することにより、第1の通信端末は演算処理された処理情報を受けとる。すなわち、指示生成手段が、第1の通信端末の演算負荷状況に応じた代行指示を生成することにより、代行処理手段における代行演算処理の程度を柔軟に変化させることができる。従って、このサーバシステムにおいては、第1の通信端末の演算素子等の演算処理資源の有効利用を実現することができる。
【0016】
また、指示生成手段は、検出手段によって検出された第1の通信端末の演算負荷状況が、所定の負荷状況を超えたときのみ代行指示を生成し、代行依頼手段は、指示生成手段によって代行指示が生成された場合に、第2の通信端末に対して処理情報を送り、代行処理手段は、代行依頼手段から処理情報が送られてきた場合に第1の通信端末に代わって演算処理することが好ましい。この場合、第1の通信端末の代行演算処理が必要なときだけ、代行処理手段が代行演算処理をおこなうため、必要性の乏しいときの代行演算処理を有意に回避することができる。
【0017】
また、検出手段は、各通信端末の演算負荷状況として各通信端末の演算素子の負荷率を検出することが好ましい。
【0018】
本発明に係る通信端末は、被代行通信端末に対して演算処理すべき処理情報を送信すると共に、被代行通信端末が該処理情報を処理する際の演算負荷状況を繰り返し検出し、且つ、該演算負荷状況に応じた代行指示を生成する通信サーバと通信可能な通信端末であって、通信サーバから代行指示を受け付けると共に、受け付けた代行指示に基づき、通信サーバが被代行通信端末に送信すべき処理情報の少なくとも一部を、被代行通信端末に代わって演算処理する代行処理手段と、代行処理手段によって演算処理された処理情報を、被代行通信端末に対して送信する処理結果送信手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
この通信端末は、被代行通信端末の演算負荷状況を繰り返し検出し、且つ、その演算負荷状況に応じた代行指示を生成する通信サーバから、代行指示を受け付ける。この代行指示は、通信端末で過負荷の演算処理がおこなわれている場合と、演算処理に余裕がある場合とでそれぞれ異なる。そして、代行処理手段が、それぞれ異なる代行指示に基づいて被代行通信端末に送信すべき処理情報の演算処理をおこなうと共に、処理結果送信手段が演算処理された処理情報の結果を被代行通信端末に送信することにより、被代行通信端末は演算処理された処理情報を受けとる。すなわち、代行処理手段が代行指示に基づいて演算処理をおこなうで、代行処理手段における代行演算処理の程度を柔軟に変化させることができる。従って、被代行通信端末の演算素子及び通信サーバの演算素子等の演算処理資源の有効利用を実現することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、演算処理資源の有効利用が図られたサーバシステム及びそれに用いる通信端末、通信サーバが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明に係るサーバシステム及びそれに用いる通信端末、通信サーバを実施するにあたり最良と思われる形態について詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
【0022】
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態に係るサーバシステム1Aは、インターネットNTに接続された通信サーバ10Aと、通信端末20Aとを有している。このサーバシステム1Aは、例えば、大型車両や船舶などの乗り物に設置して、通信端末を用いた種々のサービスをユーザに提供するためのシステムであり、サービスとしてインターネットへのアクセス、ゲーム等が提供される。
【0023】
通信サーバ10Aは、物理的な構成要素として、主に、演算素子(例えば、CPU)を含む情報処理装置、メモリやハードディスク等の格納装置、無線通信装置を備えている。また、通信サーバ10Aは、機能的な構成要素として、処理情報送信部11、負荷率検出部12(検出手段)、指示生成部13(指示生成手段)、代行処理部14(代行処理手段)、処理結果送信部15(処理結果送信手段)を備えている。
【0024】
処理情報送信部11は、通信端末20Aに対して、上記サービスの提供に際して必要な処理情報を送る部分であり、この処理情報を受けとった通信端末20Aは、その処理情報に応じた各種演算処理をCPUを用いておこなう。この処理情報とは、例えば、通信端末20Aに文字を表示するためのソースプログラム(以下、文字ソースと称す。)、通信端末20Aに画像を表示するためのソースプログラム(以下、画像ソースと称す。)、通信端末20Aから音を出力するためのソースプログラム(以下、音声ソースと称す。)等である。
【0025】
負荷率検出部12は、公知の通信プロトコルを用い、通信サーバ10Aにおいて通信端末20AのCPUの負荷率(演算負荷状況)を一定の周期で検出する部分である。この負荷率とは、CPUの最大演算処理能力を基準に算出されるCPU稼働率であり、この負荷率が大きいほど、CPUに大きな処理負荷がかかっている状態である。なお、CPU稼働率は、CPUの稼働時に出力されるCPU稼動信号によって求めることができる。また、CPU稼働率は、ソフトウェアを利用し、所定のデータ書き込み時における実行時/休止時の割合から算出することもできる。
【0026】
指示生成部13は、負荷率検出部12によって検出された通信端末20AのCPUの負荷率に応じた代行指示を生成する。また、代行処理部14は、指示生成部13によって生成された代行指示に基づいて、処理情報送信部11から通信端末20Aに送信される情報の一部の情報の演算処理を代行する。ここで、指示生成部13において生成される代行指示とは、代行処理部14がおこなう代行演算処理の程度を示した指示情報である。
【0027】
ここで、代行指示について、演算処理すべき処理情報として文字ソース、画像ソース及び音声ソースが処理情報送信部11から通信端末20Aへ送信される場合を例にとり、より詳しく説明する。通信端末20AのCPUの負荷率が低い場合、指示生成部13は、代行指示として、CPUに対する負荷が比較的低い文字ソースをの演算処理を代行する指示情報を生成する。この場合、代行処理部14は、その代行指示に基づいて、処理情報送信部11から通信端末20Aに送信される情報のうち、文字ソースの演算処理を代行する。一方、通信端末20AのCPUの負荷率が高い場合、指示生成部13は、代行指示として、CPUに大きな負荷がかかる画像ソース及び音声ソースの演算処理を代行する指示情報を生成する。この場合、代行処理部14は、その代行指示に基づいて、処理情報送信部11から通信端末20Aに送信される情報のうち、画像ソース及び音声ソースの演算処理を代行する。
【0028】
処理結果送信部15は、演算処理結果として、文字ソースの演算処理の結果として得られた文字情報や、画像ソースの演算処理の結果として得られた画像情報、音声ソースの演算処理の結果として得られた音声情報を通信端末20Aに送信する。
【0029】
通信端末20Aは、物理的な構成要素として、主に、演算素子(例えば、CPU)を含む情報処理装置、メモリやハードディスク等の格納装置、液晶ディスプレイ等の表示手段、マイク、スピーカ、無線通信装置を備えている。また、通信端末20Aは、機能的な構成要素として、演算処理部21と、処理結果受信部22とを備えている。
【0030】
演算処理部21は、通信サーバ10Aの処理情報送信部11から送られてくる上述した文字ソース等を、処理すべき処理情報として受け付けると共に、その処理情報の演算処理をおこなう部分である。また、処理結果受信部22は、上述した通信サーバ10Aの処理結果送信部15から送信される演算処理結果を受信する部分である。
【0031】
次に、上述したサーバシステム1Aにおける代行処理について、図2のフロー図を参照しつつ説明する。
【0032】
通信サーバ10Aの負荷率検出部12によって、通信端末20Aの負荷率が検出されると(S10)、指示生成部13によって、負荷率検出部12によって検出された負荷率に応じた代行指示が生成される(S12)。代行指示が指示生成部13によって生成されると、その代行指示に基づき、処理情報送信部11から通信端末20Aに送信される処理情報の一部が代行処理部14によって演算処理される(S14)。そして、代行処理部14によって処理された演算処理結果が、処理結果送信部15から通信端末20Aに対して送信される(S16)。通信端末20Aは、通信サーバ10Aの処理結果送信部15から送られてきた演算処理結果を、処理結果受信部22によって受け付けると共に(S18)、送られてきた演算処理結果を、演算処理部21によって演算処理された処理情報の演算処理結果に反映させる(S20)。
【0033】
以上で詳細に説明したように、サーバシステム1Aにおいては、通信サーバ10Aの指示生成部13は、負荷率検出部12によって一定の周期で検出されるCPUの負荷率が低い場合と負荷率が高い場合とで、異なる代行指示を生成し、代行処理部14はその代行指示に基づいて代行演算処理をおこなう。そのため、通信端末20AのCPUにほとんど処理負荷がかかっていない状態から過負荷の状態へ遷移する場合や、逆に通信端末20AのCPUが過負荷の状態から処理負荷がほとんどかかっていない状態へ遷移する場合でも、代行処理部14における代行演算処理の程度が柔軟に変化する。従って、サーバシステム1Aにおいては、通信端末20AのCPU等の演算処理資源の有効利用が実現されている。
【0034】
なお、指示生成部13は、通信端末20Aが所定の負荷率(例えば、0.8)以上である場合にのみ、上述した代行指示を生成するものであってもよい。すなわち、指示生成部13が、ある閾値を超えた場合に代行指示を生成することで、通信端末20Aの代行演算処理が必要なときだけ、代行処理部14が代行演算処理をおこなうため、必要性の乏しいときの代行演算処理を回避することができる。
【0035】
ここで、複数の通信端末を備える従来のサーバシステムにおいては、複数の通信端末から代行要求があった場合には、通信サーバに多大な負荷がかかるため、それを回避するために通信サーバには必要以上の処理能力が求められていた。一方、このサーバシステム1Aにおいては、適宜、通信端末20Aの数を増やした場合であっても、通信サーバ10Aの代行処理部14が、代行演算処理の程度を柔軟に変えるため、必要以上の処理能力を有する通信サーバを準備する必要がない。
【0036】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るサーバシステム1Bについて、図3を参照しつつ説明する。
【0037】
サーバシステム1Bは、通信サーバ10Bと通信端末20Bとで構成されている。そして、通信サーバ10Bは、機能的な構成要素として、処理情報送信部11、指示生成部13、代行処理部14、処理結果送信部15及び負荷率受信部16を備え、通信端末20Bは、演算処理部21、処理結果受信部22、負荷率検出部23及び負荷率送信部24を備える。つまり、通信サーバ10Bは、負荷率検出部12の代わりに負荷率受信部16を備える点でのみ通信サーバ10Aと異なり、通信端末20Bは、負荷率検出部23及び負荷率送信部24を備える点でのみ通信端末20Aと異なる。
【0038】
通信端末20Bの負荷率検出部23は、上述した通信サーバ10Aの負荷率検出部12と略同様の機能を有する部分であり、自己の通信端末20BのCPUの負荷率を一定の周期で検出する。また、通信端末20Bの負荷率送信部24は、負荷率検出部23によって検出された負荷率を通信サーバ10Bに対して送信する部分である。さらに、通信サーバ10Bの負荷率受信部16は、通信端末20Bの負荷率送信部24から送られてくる負荷率を受け付ける部分である。なお、通信サーバ10Bにおける指示生成部13は、負荷率受信部16が受信した負荷率に応じた代行指示を生成する。
【0039】
このサーバシステム1Bにおける代行処理について、図4のフロー図を参照しつつ説明する。
【0040】
通信端末20Bの負荷率検出部23によって、通信端末20Bの負荷率が検出されると(S30)、検出された負荷率が負荷率送信部24によって通信サーバ10Bに送信される(S32)。通信サーバ10Bは、通信端末20Bの負荷率送信部24から送られてきた負荷率を、負荷率受信部16によって受け付ける(S34)。そして、指示生成部13によって、負荷率受信部16が受け付けた負荷率に応じた代行指示が生成される(S36)。代行指示が指示生成部13によって生成されると、その代行指示に基づき、処理情報送信部11から通信端末20Bに送信される処理情報の一部が代行処理部14によって演算処理される(S38)。そして、代行処理部14によって処理された演算処理結果が、処理結果送信部15から通信端末20Bに対して送信される(S40)。通信端末20Bは、通信サーバ10Bの処理結果送信部15から送られてきた演算処理結果を、処理結果受信部22によって受け付けると共に(S42)、送られてきた演算処理結果を、演算処理部21によって演算処理された処理情報の演算処理結果に反映させる(S44)。
【0041】
以上で説明したように、サーバシステム1Bにおいても、サーバシステム1Aと同様、通信サーバ10Bの指示生成部13は、通信端末20Bの負荷率検出部23によって一定の周期で検出されるCPUの負荷率が低い場合と負荷率が高い場合とで、異なる代行指示を生成し、代行処理部14はその代行指示に基づいて代行演算処理をおこなう。従って、代行処理部14における代行演算処理の程度が柔軟に変化するため、サーバシステム1Bにおいても、通信端末20BのCPU等の演算処理資源の有効利用が実現されている。
【0042】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るサーバシステム1Cについて、図5を参照しつつ説明する。
【0043】
サーバシステム1Cは、通信サーバ10Cと通信端末20Cと通信端末30Cとで構成されている。この通信端末30Cの物理的な構成要素は、上述した通信端末20Aと同じである。
【0044】
そして、通信サーバ10Cは、機能的な構成要素として、処理情報送信部11、負荷率検出部12、指示生成部13、比較部17(比較手段)、代行依頼部18(代行依頼手段)及び転送部19を備え、通信端末20C及び通信端末30Cは、演算処理部21、処理結果受信部22、代行処理部25及び処理結果送信部26を備える。つまり、通信サーバ10Cは、代行処理部14及び処理結果送信部15の代わりに比較部17、代行依頼部18及び転送部19を備える点でのみ通信サーバ10Aと異なり、通信端末20C及び通信端末30Cは、代行処理部25及び処理結果送信部26を備える点でのみ通信端末20Aと異なる。
【0045】
このサーバシステム1Cにおける負荷率検出部12は、通信端末20C及び通信端末30Cの両方の負荷率を検出する。そして、比較部17は、負荷率検出部12によって検出された通信端末20Cの負荷率と通信端末30Cの負荷率とを比較する。以下、説明の便宜上、比較部17によって負荷率がより大きいと判定された方の通信端末を第1の通信端末20C(被代行通信端末)、比較部17によって負荷率がより小さいと判定された方の通信端末を第2の通信端末30Cとして説明をすすめる。
【0046】
指示生成部13は、第1の通信端末20Cの負荷率に応じた代行指示を生成する。代行依頼部18は、通信サーバ10Cから第1の通信端末20Cへ送信すべき処理情報のうち、指示生成部13によって生成された代行指示に対応する部分の処理情報を、第2の通信端末30Cに対して送る。
【0047】
通信端末20C及び通信端末30Cの代行処理部25は、上述した通信サーバ10Aの代行処理部14と略同様の機能を有する部分であり、通信サーバ10Cの代行依頼部18から送られてくる処理情報の代行演算処理をおこなう。処理結果送信部26は、代行処理部25によって処理された演算処理結果を、通信サーバ10C経由で通信端末20C(又は、通信端末30C)に送る部分である。
【0048】
また、通信サーバ10Cの転送部19は、第1の通信端末20Cから送られてくる演算処理結果を第2の通信端末30Cに転送する部分である。
【0049】
このサーバシステム1Cにおいて、第1の通信端末20Cの演算処理を第2の通信端末30Cが代行する代行処理について、図6のフロー図を参照しつつ説明する。
【0050】
通信サーバ10Cの負荷率検出部12によって、通信端末20C及び通信端末30Cの負荷率が検出されると(S50)、比較部17によって、両通信端末20C,30Cの負荷率が比較される(S52)。そして、指示生成部13によって、負荷率が小さい方の第1の通信端末30Cの負荷率に応じた代行指示が生成されると共に(S54)、第1の通信端末20Cの処理情報のうち、その代行指示に対応する部分の処理情報が代行依頼部18によって第2の通信端末30Cに送られる(S56)。代行依頼部18から第2の通信端末30Cに送られてきた処理情報は、代行処理部25によって演算処理され(S58)、第2の通信端末30Cの処理結果送信部26から通信サーバ10C経由で第1の通信端末20Cに送られる(S60)。第1の通信端末20Cは、通信サーバ10Cの転送部19から送られてきた演算処理結果を、処理結果受信部22によって受け付けると共に(S62)、送られてきた演算処理結果を、演算処理部21によって演算処理された処理情報の演算処理結果に反映させる(S64)。
【0051】
以上で説明したように、サーバシステム1Cにおいても、サーバシステム1A及びサーバシステム1Bと同様、通信サーバ10Cの指示生成部13は、第1の通信端末20Cの負荷率検出部23によって一定の周期で検出されるCPUの負荷率が低い場合と負荷率が高い場合とで、異なる代行指示を生成し、その代行指示に対応する部分の処理情報が第2の通信端末30Cの代行処理部25によって代行演算処理される。従って、第1の通信端末20Cの代行演算処理をおこなう第2の通信端末30Cの代行演算処理の程度が柔軟に変化するため、サーバシステム1Cにおいても、第1の通信端末20CのCPU等の演算処理資源の有効利用が実現されている。
【0052】
なお、通信サーバ10Cの指示生成部13は、通信端末20Cが所定の負荷率(例えば、0.8)以上である場合にのみ、上述した代行指示を生成するものであってもよい。このとき、代行依頼部18は、指示生成部13によって代行指示が生成された場合に、第2の通信端末30Cに対して処理情報を送り、第2の通信端末30Cの代行処理部25は、代行依頼部18から処理情報が送られてきた場合に第1の通信端末20Cに代わって演算処理する。この場合、第1の通信端末20Cの代行演算処理が必要なときだけ、第2の通信端末30Cの代行処理部25が代行演算処理をおこなうため、必要性の乏しいときの代行演算処理を有意に回避することができる。
【0053】
また、このサーバシステム1Cにおいては、第2の通信端末30Cがより負荷の大きい第1の通信端末20Cの演算処理を代行することで、通信サーバ10CのCPUの演算処理能力が低い場合や、通信サーバ10CのCPUが過負荷状態である場合であっても、通信端末20C,30C間で互いの演算処理の代行をおこなうことができる。なお、通信端末20Cと通信端末30Cとは、物理的構成要素及び機能的構成要素に関して同一の構成を有するため、必要に応じて一方が他方の代行演算処理をおこなうことが可能なことはいうまでもない。また、サーバシステム1Cは、適宜、通信端末20C及び通信端末30Cと同様の通信端末を付加することも可能である。
【0054】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係るサーバシステム1Dについて、図7を参照しつつ説明する。
【0055】
サーバシステム1Dは、通信サーバ10Dと通信端末20Dと通信端末30Dで構成されている。そして、通信サーバ10Dは、機能的な構成要素として、処理情報送信部11、指示生成部13、負荷率受信部16、比較部17、代行依頼部18及び転送部19を備え、通信端末20D及び通信端末30Dは、演算処理部21、処理結果受信部22、負荷率検出部23、負荷率送信部24、代行処理部25及び処理結果送信部26を備える。つまり、通信サーバ10Dは、負荷率検出部12の代わりに負荷率受信部16を備える点でのみ通信サーバ10Cと異なり、通信端末20Dは、負荷率検出部23及び負荷率送信部24を備える点でのみ通信端末20Cと異なる。
【0056】
通信端末20Dの負荷率検出部23は、上述した通信サーバ10Aの負荷率検出部12と略同様の機能を有する部分であり、自己の通信端末20D,30DのCPUの負荷率を一定の周期で検出する。また、通信端末20D,30Dの負荷率送信部24は、負荷率検出部23によって検出された負荷率を通信サーバ10Bに対して送信する部分である。さらに、通信サーバ10Dの負荷率受信部16は、通信端末20D及び通信端末30Dの負荷率送信部24から送られてくる負荷率を受け付ける部分である。なお、通信サーバ10Dにおける比較部17は、負荷率受信部16によって受け付けた通信端末20Dの負荷率と通信端末30Dの負荷率とを比較する。
【0057】
このサーバシステム1Dにおいて、第1の通信端末20Dの演算処理を第2の通信端末30Dが代行する代行処理について、図6のフロー図を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、通信サーバ10Dの比較部17によって負荷率がより大きいと判定された方の通信端末を第1の通信端末20D(被代行通信端末)、比較部17によって負荷率がより小さいと判定された方の通信端末を第2の通信端末30Dとして説明をすすめる。
【0058】
各通信端末20D,30Dの負荷率検出部23によって、各通信端末20D,30Dの負荷率が検出されると(S70)、検出された負荷率が負荷率送信部24によって通信サーバ10Dに送信される(S72)。通信サーバ10Dは、通信端末20D及び通信端末30Dの負荷率送信部24から送られてきた負荷率を、負荷率受信部16によって受け付けると(S74)、比較部17によって、両通信端末20D,30Dの負荷率が比較される(S76)。そして、指示生成部13によって、負荷率が小さい方の第1の通信端末30Dの負荷率に応じた代行指示が生成されると共に(S78)、第1の通信端末20Dの処理情報のうち、その代行指示に対応する部分の処理情報が代行依頼部18によって第2の通信端末30Dに送られる(S80)。
【0059】
代行依頼部18から第2の通信端末30Dに送られてきた処理情報は、代行処理部25によって演算処理され(S82)、第2の通信端末30Dの処理結果送信部26から通信サーバ10D経由で第1の通信端末20Dに送られる(S84)。第1の通信端末20Dは、通信サーバ10Dの転送部19から送られてきた演算処理結果を、処理結果受信部22によって受け付けると共に(S86)、送られてきた演算処理結果を、演算処理部21によって演算処理された処理情報の演算処理結果に反映させる(S88)。
【0060】
以上で説明したように、サーバシステム1Dにおいても、サーバシステム1Cと同様、通信サーバ10Dの指示生成部13は、第1の通信端末20Dの負荷率検出部23によって一定の周期で検出されるCPUの負荷率が低い場合と負荷率が高い場合とで、異なる代行指示を生成し、その代行指示に対応する部分の処理情報が第2の通信端末30Dの代行処理部25によって代行演算処理される。従って、第1の通信端末20Dの代行演算処理をおこなう第2の通信端末30Dの代行演算処理の程度が柔軟に変化するため、サーバシステム1Dにおいても、第1の通信端末20DのCPU等の演算処理資源の有効利用が実現されている。
【0061】
また、このサーバシステム1Dにおいても、サーバシステム1Cと同様、第2の通信端末30Dがより負荷の大きい第1の通信端末20Dの演算処理を代行することで、通信サーバ10DのCPUの演算処理能力が低い場合や、通信サーバ10DのCPUが過負荷状態である場合であっても、通信端末20D,30D間で互いの演算処理の代行をおこなうことができる。なお、通信端末20Dと通信端末30Dとは、物理的構成要素及び機能的構成要素に関して同一の構成を有するため、必要に応じて一方が他方の代行演算処理をおこなうことが可能なことはいうまでもない。また、サーバシステム1Dは、適宜、通信端末20D及び通信端末30Dと同様の通信端末を付加することも可能である。
【0062】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、サーバと通信端末との通信は、無線に限らず、有線であってもよい。また、通信端末の演算負荷状況は、CPUの負荷率で規定する以外に、通信端末で利用される各アプリケーションに割り当てられた許容CPU資源の使用率で規定することも可能である。さらに、指示生成部は、必ずしも通信サーバ側にある必要はなく、通信端末側にあってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1実施形態に係るサーバシステムを示したブロック構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る代行処理の手順を示したフロー図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るサーバシステムを示したブロック構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る代行処理の手順を示したフロー図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るサーバシステムを示したブロック構成図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る代行処理の手順を示したフロー図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係るサーバシステムを示したブロック構成図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る代行処理の手順を示したフロー図である。
【符号の説明】
【0064】
1A,1B,1C,1D…サーバシステム、10A,10B,10C,10D…通信サーバ、11…処理情報送信部、12…負荷率検出部、13…指示生成部、14…代行処理部、15…処理結果送信部、16…負荷率受信部、17…比較部、18…代行依頼部、19…転送部、20A,20B,20C,20D…通信端末、21…演算処理部、22…処理結果受信部、23…負荷率検出部、24…負荷率送信部、25…代行処理部、26…処理結果送信部、30C,30D…通信端末、NT…インターネット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末に対して演算処理すべき処理情報を送信する通信サーバであって、
前記通信端末から繰り返し送られてくる、前記処理情報を処理する際の前記通信端末の演算負荷状況を受信すると共に、該演算負荷状況に応じた代行指示を生成する指示生成手段と、
前記指示生成手段によって生成された前記代行指示を受け付けると共に、受け付けた前記代行指示に基づき、前記通信端末に送信すべき前記処理情報の少なくとも一部を、前記通信端末に代わって演算処理する代行処理手段と、
前記代行処理手段によって演算処理された前記処理情報を、前記通信端末に対して送信する処理結果送信手段と
を備える、通信サーバ。
【請求項2】
前記指示生成手段は、前記通信端末から送られてきた前記演算負荷状況が、所定の負荷状況を超えたときのみ前記代行指示を生成し、
前記代行処理手段は、前記指示生成手段によって生成された前記代行指示を受け付けた場合に前記通信端末に代わって演算処理する、請求項1に記載の通信サーバ。
【請求項3】
前記指示生成手段は、前記通信端末の前記演算負荷状況として前記通信端末の演算素子の負荷率を受信し、該負荷率に応じた前記代行指示を生成する、請求項1又は2に記載の通信サーバ。
【請求項4】
通信端末と、該通信端末と通信可能であり、前記通信端末に対して演算処理すべき処理情報を送信する通信サーバとを備えるサーバシステムであって、
前記通信サーバから受け付けた前記処理情報を処理する際の、前記通信端末の演算負荷状況を繰り返し検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記演算負荷状況が検出されると、該演算負荷状況に応じた代行指示を生成する指示生成手段と、
前記指示生成手段によって生成された前記代行指示を受け付けると共に、受け付けた前記代行指示に基づき、前記通信端末に送信すべき前記処理情報の少なくとも一部を、前記通信端末に代わって演算処理する代行処理手段と、
前記代行処理手段によって演算処理された前記処理情報を、前記通信端末に対して送信する処理結果送信手段と
を備える、サーバシステム。
【請求項5】
前記指示生成手段は、前記検出手段によって検出された前記演算負荷状況が、所定の負荷状況を超えたときのみ前記代行指示を生成し、
前記代行処理手段は、前記指示生成手段によって生成された前記代行指示を受け付けた場合に前記通信端末に代わって演算処理する、請求項4に記載のサーバシステム。
【請求項6】
前記検出手段は、前記通信端末の前記演算負荷状況として前記通信端末の演算素子の負荷率を検出する、請求項4又は5に記載のサーバシステム。
【請求項7】
複数の通信端末と、該通信端末と通信可能であり、前記各通信端末に対して演算処理すべき処理情報を送信する通信サーバとを備えるサーバシステムであって、
前記通信サーバから受け付けた前記処理情報を処理する際の、前記各通信端末の演算負荷状況を繰り返し検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記各通信端末の前記演算負荷状況を比較する比較手段と、
前記比較手段によって負荷が大きいと判定された第1の通信端末の前記演算負荷状況に応じた代行指示を生成する指示生成手段と、
前記第1の通信端末に送信すべき前記処理情報のうち、前記指示生成手段によって生成された前記代行指示に対応する部分の前記処理情報を、前記比較手段によって負荷が小さいと判定された第2の通信端末に対して送る代行依頼手段と、
前記代行依頼手段から送られてきた前記処理情報を、前記第1の通信端末に代わって演算処理する代行処理手段と、
前記代行処理手段によって演算処理された前記処理情報を、前記第1の通信端末に対して送信する処理結果送信手段と
を備える、サーバシステム。
【請求項8】
前記指示生成手段は、前記検出手段によって検出された前記第1の通信端末の前記演算負荷状況が、所定の負荷状況を超えたときのみ前記代行指示を生成し、
前記代行依頼手段は、前記指示生成手段によって前記代行指示が生成された場合に、前記第2の通信端末に対して前記処理情報を送り、
前記代行処理手段は、前記代行依頼手段から前記処理情報が送られてきた場合に前記第1の通信端末に代わって演算処理する、請求項7に記載のサーバシステム。
【請求項9】
前記検出手段は、前記各通信端末の前記演算負荷状況として前記各通信端末の演算素子の負荷率を検出する、請求項7又は8に記載のサーバシステム。
【請求項10】
被代行通信端末に対して演算処理すべき処理情報を送信すると共に、前記被代行通信端末が該処理情報を処理する際の演算負荷状況を繰り返し検出し、且つ、該演算負荷状況に応じた代行指示を生成する通信サーバと通信可能な通信端末であって、
前記通信サーバから前記代行指示を受け付けると共に、受け付けた前記代行指示に基づき、前記通信サーバが前記被代行通信端末に送信すべき前記処理情報の少なくとも一部を、前記被代行通信端末に代わって演算処理する代行処理手段と、
前記代行処理手段によって演算処理された前記処理情報を、前記被代行通信端末に対して送信する処理結果送信手段と
を備える、通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−18600(P2006−18600A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−195972(P2004−195972)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【出願人】(504254976)インターオメガ株式会社 (1)