サーバ装置、クライアント装置、情報処理方法及びプログラム
【課題】ユーザがクライアント装置において出力先としてクラウドサービスを設定可能とすること、及びユーザによるクラウドサービスの使用状況を管理可能にすることを目的とする。
【解決手段】クライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信手段と、受信手段で受信された取得要求に含まれるユーザ識別情報に基づいて、ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定手段と、特定手段で特定したクラウドサービス識別情報をクライアント装置に送信する送信手段と、クライアント装置より、クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに印刷データを転送する転送手段と、を有する。
【解決手段】クライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信手段と、受信手段で受信された取得要求に含まれるユーザ識別情報に基づいて、ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定手段と、特定手段で特定したクラウドサービス識別情報をクライアント装置に送信する送信手段と、クライアント装置より、クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに印刷データを転送する転送手段と、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、クライアント装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ装置からネットワークに接続された画像出力装置に出力する場合には、コンピュータ装置に画像出力装置に適したプリンタドライバをインストールし、画像出力装置が接続されたポートを出力ポートとして設定する。このように設定することにより、ユーザはコンピュータ装置にインストールされたプリンタドライバから画像出力装置に画像データを送信し、出力することが可能となる。
一方、クラウドサービスの普及に伴いクラウド上のクラウドサービスサーバ装置に出力画像データを送信し、画像データを保持したり加工したりすることが可能となってきている。このクラウドサービスサーバ装置に送られた画像データは、指定した画像出力装置に出力したり、画像出力装置からクラウドサービスサーバ装置に接続して取得したりすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−271988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、プリンタドライバの出力先をクラウド上に設けられたクラウドサービスサーバ装置とする場合には、解決すべき課題がある。まず、出力先が画像出力装置である場合には、画像出力装置を探索することにより自動的に出力先を設定することが可能となる。しかし、クラウド上のクラウドサービスサーバ装置の場合には探索して特定することができず、接続先アドレスやアカウントやパスワード等のクラウドサービスサーバ装置の接続先情報を自身で取得し、手動で登録する必要があるという課題がある。また、ユーザが自身で登録したクラウドサービスへの出力を許可してしまうと、ユーザの使用状況を管理できなくなるという課題もある。
このような課題を解決するためには、使用可能なクラウドサービスの情報をユーザが使用するコンピュータ装置に配信して出力先として設定できる仕組みや、クラウドサービスへの出力を1元管理してクラウドサービスの使用状況を管理できる仕組みが必要となる。
上述した特許文献1では、ユーザに応じて出力先の紐付けを管理し、出力先をその管理情報に従って変更する技術が公開されている。
しかしながら、特許文献1では、上述した課題は解決されていない問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ユーザがクライアント装置において出力先としてクラウドサービスを設定可能とすること、及びユーザによるクラウドサービスの使用状況を管理可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定手段と、前記特定手段で特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信手段と、前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザがクライアント装置において出力先としてクラウドサービスを設定可能とすること、及びユーザによるクラウドサービスの使用状況を管理可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】印刷システムの概略構成の一例を示す図である。
【図2】コンピュータ装置103と画像出力装置102との構成の一例を示す図である。
【図3】クラウドサービスサーバ装置101の構成の一例を示す図である。
【図4】コンピュータ管理サーバ装置104の構成の一例を示す図である。
【図5】コンピュータ管理サーバ装置104上でクラウドサービス管理プログラム483を実行した際に実現されるソフトウェアの機能構成等の一例を示す図である。
【図6A】ユーザ識別情報と関連付けて、使用可能なクラウドサービスを管理するテーブルの一例を示す図である。
【図6B】ログの一例を示す図である。
【図7A】ドライバのUIの一例を示す図(その1)である。
【図7B】ドライバのUIの一例を示す図(その2)である。
【図8】クラウドサービス情報の登録の一例を示すフローチャートである。
【図9A】プリンタドライバの初期設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図9B】コンピュータ管理サーバ装置のクラウド情報配信処理の一例を示すフローチャートである。
【図10A】クラウドサービスへの出力設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図10B】クラウドサービスへの出力処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0010】
<実施形態1>
図1は、印刷システムの概略構成の一例を示す図である。本実施形態の印刷システムは、ユーザが操作するコンピュータ装置103、印刷ジョブを受信し出力を行う画像出力装置102、コンピュータ装置103を管理するコンピュータ管理サーバ装置104を含む。これら各装置は、LAN等で構成されるネットワーク105を介して接続されている。更に、各装置とクラウドサービスサーバ装置101とは、ネットワーク105上に存在するゲートウェイ装置106を介しインターネット107経由で接続されている。
画像出力装置102は、コンピュータ装置103が生成した印刷ジョブをネットワーク105経由で受信し、印刷する。これに加えて、画像出力装置102は、クラウドサービスサーバ装置101からのジョブも受信し、印刷することができる。
クラウドサービスサーバ装置101は、インターネット107経由で画像データを受信し、ユーザからの指定により画像データの編集等を行うことができる。クラウドサービスサーバ装置101に保持された画像データは、ユーザにより指定された画像出力装置に出力されたり、画像出力装置からの要求に従って出力されたりする。
コンピュータ管理サーバ装置104は、コンピュータ装置103の使用状況を管理している。本実施形態では、コンピュータ管理サーバ装置104は、コンピュータ装置103にログインしているユーザの管理を行ったり、ユーザが使用するクラウドサービスの管理を行ったりしており、必要に応じて情報を配信している。
コンピュータ装置103は、クライアント装置の一例である。また、コンピュータ管理サーバ装置104は、サーバ装置の一例である。コンピュータ装置103とコンピュータ管理サーバ装置104とは、上述したように、ネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0011】
図2は、コンピュータ装置103と画像出力装置102との構成の一例を示す図である。CPU211は、RAM212に記憶されているプログラムに従って、システムバス221に接続される各デバイスを総括的に制御している。RAM212は、CPU211の主メモリ、ワークエリア等としても機能している。ROM213は、各種プログラム及びデータを格納している。キーボードコントローラI/F216は、キーボード220や不図示のポインティングデバイス(タッチパネル等)からの入力を制御する。表示部I/F215は、表示部219への表示を制御している。外部メモリI/F217は、例えばフラッシュメモリー、Solid State Disk(SSD)等の外部メモリ231とのアクセスを制御する。外部メモリ231は、OS232をはじめ、各種アプリケーション233、プリンタドライバ234、デバイスステージ制御部235を記憶し、コンピュータ装置103が保存又は、読み取り可能な記憶媒体として機能する。ネットワークI/F218は、ネットワークの制御部であり、ネットワーク端子を通じてネットワーク105への接続を可能にするものである。
CPU211がプログラムに基づき処理を実行することによって、コンピュータ装置103の機能及びコンピュータ装置103における情報処理のフローチャートの各ステップの処理が実現される。
プリンタドライバ234は、画像出力装置制御手段の一例である。
【0012】
次に画像出力装置102の構成について説明する。CPU242は、画像出力装置102の全体の動作を制御している。RAM243は、CPU242の主メモリ、ワークエリア等として機能すると共に、画像情報展開領域、環境データ格納領域としても用いられる。またこのRAM243は、NVRAM(Non−volatile RAM:不揮発性RAM)領域も備えており、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ROM244は、各種フォント、CPU242により実行される制御プログラム等、及び各種データを記憶している。ネットワークI/F245は、コンピュータ装置103との間でデータの送受信を行なう。プリンタI/F248は、プリンタエンジンであるプリンタ部249とのインターフェースを制御している。外部メモリ251は、外部メモリI/F252によりアクセスが制御されており、フラッシュメモリー、Solid State Disk(SSD)等を含んでおり、ハードウエア情報253を記憶することができる。なお、外部メモリ251が接続されていない場合には、ROM244に、ハードウエア情報253等が記憶される。操作部I/F246は、画像出力装置102のスキャン処理を設定する操作部247とのインターフェースを制御している。操作部247には、ユーザによる操作を受け付ける操作パネルが設けられ、その操作パネルには操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。また、不図示のNVRAMを有し、操作パネルからの印刷設定情報を記憶するようにしてもよい。CPU242は、ネットワークI/F245を介してコンピュータ装置103との通信処理が可能となっており、コンピュータ装置103から印刷ジョブを受信する。それと共に、CPU242は、画像出力装置102内の情報等をコンピュータ装置103に通知可能なように構成されている。本実施形態では、ネットワークI/F245は、サービスプロトコルを実装している。また、ネットワークI/F245は、印刷ジョブを受信するプロトコルとしても複数のプロトコルを実装している。例えば、ローカルネットワークでの印刷ジョブ受信が可能なLPRやPort9100、またインターネット経由の印刷ジョブ受信に適しているIPP(Internet Printing Protocol)等である。また、CPU242は、ROM244に記憶された制御プログラム等に基づき、プリンタI/F248を介してプリンタ部249に画像データを送信し印刷を実行する。
CPU242がプログラムに基づき処理を実行することによって、画像出力装置102の機能が実現される。
【0013】
図3は、クラウドサービスサーバ装置101の構成の一例を示す図である。CPU371は、RAM372に記憶されているプログラムに従って、システムバス380に接続される各デバイスを総括的に制御している。このRAM372は、CPU371の主メモリ、ワークエリア等としても機能している。ROM373は、各種プログラム及びデータを格納している。キーボードコントローラI/F375は、キーボード379や不図示のポインティングデバイス(マウス)からの入力を制御する。表示部I/F374は、表示部378への表示を制御している。外部メモリI/F376は、例えばハードディスク(HD)、Solid State Disk(SSD)等の外部メモリ381とのアクセスを制御する。外部メモリ381は、OS382をはじめウェブサービスライブラリ383、クラウドサービス処理関連プログラム384を持つ。クラウドサービス処理関連プログラム384は、ユーザ認証プログラム385、画像処理プログラム386、印刷物体裁制御プログラム387、レンダリングプログラム388を含んでいる。
ネットワークI/F377は、インターネット107を介してコンピュータ装置103やコンピュータ管理サーバ装置104や画像出力装置102に接続され、データ転送が可能となっている。
CPU371がプログラムに基づき処理を実行することによって、クラウドサービスサーバ装置101の機能が実現される。
【0014】
図4は、コンピュータ管理サーバ装置104の構成の一例を示す図である。CPU471は、RAM472に記憶されているプログラムに従って、システムバス480に接続される各デバイスを総括的に制御している。RAM472は、CPU471の主メモリ、ワークエリア等としても機能している。ROM473は、各種プログラム及びデータを格納している。キーボードコントローラI/F475は、キーボード479や不図示のポインティングデバイス(マウス)からの入力を制御する。表示部I/F474は、表示部478への表示を制御している。外部メモリI/F476は、例えばハードディスク(HD)、Solid State Disk(SSD)等の外部メモリ481とのアクセスを制御する。外部メモリ481は、OS482やコンピュータ装置103が利用可能なクラウドサービスを管理するクラウドサービス管理プログラム483を持つ。ネットワークI/F477は、ネットワーク105を介してコンピュータ装置103に接続され、その先に接続されている画像出力装置102との間で間接的に通信制御処理を行なう。コンピュータ管理サーバ装置104では、コンピュータ装置103にログインしているユーザに応じて、配信するデータを制御することが可能となっている。本実施形態では、コンピュータ管理サーバ装置104において、クラウドサービス情報の登録が可能となっている。ここで、クラウドサービス情報とは、ユーザ毎に使用可能なクラウドサービス名称、クラウドサービスの接続先情報、クラウドサービス認証のためのアカウント/パスワード情報、対応しているファイル形式等である。
CPU471がプログラムに基づき処理を実行することによって、コンピュータ管理サーバ装置104の機能及びコンピュータ管理サーバ装置104における情報処理のフローチャートの各ステップの処理が実現される。
【0015】
図5は、コンピュータ管理サーバ装置104上でクラウドサービス管理プログラム483を実行した際に実現されるソフトウェアの機能構成等の一例を示す図である。
クラウドサービス管理部は、クラウドサービス情報管理機能501、クラウドサービス識別情報配信機能502、クラウドサービス出力機能503、クラウドサービスログ管理機能504を有する。クラウドサービス情報管理機能501は、使用可能なクラウドサービス情報の登録と共に、ユーザ毎に使用可能なクラウドサービス情報の管理を行っており、基本的にはシステム全体を管理しているシステム管理者によって登録が行われる(SQ505)。クラウドサービス情報としては、クラウドサービス名称、接続するためのURL等のアドレス、アカウント、パスワード、クラウドサービスでサポートするファイルフォーマット等が登録可能となっている。登録の方法として、UI(画面)を設けて入力を可能とする形態でも、予め定めたファイル形式で記載されたファイルを読み込む形態でもよい。ユーザ毎に使用可能なクラウドサービスを管理するためのユーザの識別情報として、コンピュータ装置103のOSのログインアカウントや、ICカードで認証している場合にはICカードに記載されているユーザアカウントが一般的である。しかし、ユーザを識別することができるものであればどのような情報であってもよい。ユーザ識別情報と関連付けて、使用可能なクラウドサービスを管理するテーブルの一例を図6Aに図示する。
図6Aで示されるデータは、クラウドサービス情報の一例である。
【0016】
コンピュータ装置103より、ユーザ識別情報を含むクラウドサービス識別情報の取得要求が送られてくると(SQ506)、クラウドサービス識別情報配信機能502が要求を受け取る。クラウドサービス識別情報配信機能502は、受信したユーザ識別情報をクラウドサービス情報管理機能501に渡す(SQ507)。そして、クラウドサービス識別情報配信機能502は、クラウドサービス情報管理機能501よりユーザ識別情報で識別されるユーザが利用可能なクラウドサービスの名称(クラウドサービス名称)を受け取る(SQ508)。クラウドサービス識別情報配信機能502は、受け取ったクラウドサービス名称をクラウドサービス識別情報としてコンピュータ装置103に配信する(SQ509)。本実施形態では、クラウドサービスの識別情報としてクラウドサービス名称を使用しているが、クラウドサービス情報と関連付けられれば、どのような情報であってもよい。
【0017】
次に、出力が指示されてコンピュータ装置103から配信されたクラウドサービス名称と出力データとを含む印刷要求が渡されると(SQ510)、クラウドサービス出力機能503が受け取る。クラウドサービス出力機能503は、受け取った印刷要求に含まれるクラウドサービス名称をクラウドサービス情報管理機能501に渡す(SQ511)。そして、クラウドサービス出力機能503は、クラウドサービス情報管理機能501より、クラウドサービスに出力データを送信するために必要な情報(つまり、接続先情報)を取得する(SQ512)。そして、クラウドサービス出力機能503は、クラウドサービス管理サーバ装置101に出力データを送信する(SQ513)。クラウドサービスに出力データを送信するための必要な接続先情報には、クラウドサービスのアドレス、アカウント、パスワード、ファイルの送信方法、送信するファイルフォーマット等がある。ここで、クラウドサービス出力機能503は、コンピュータ装置103から渡された出力データのフォーマットをクラウドサービスで対応しているフォーマットに変換する機能も有してもよい。又は、クラウドサービス出力機能503は、コンピュータ装置103にクラウドサービス識別情報と共に、クラウドサービスが対応するファイルフォーマット情報を渡すようにしてもよい。このような構成とした場合、コンピュータ装置103のプリンタドライバにおいて、クラウドサービスが対応するファイルフォーマットに出力データが変換される。
【0018】
クラウドサービス出力機能503により、出力データがクラウドサービスサーバ装置101に送信されると、その結果がコンピュータ装置103に送られる(SQ514)。また、クラウドサービスログ管理機能504にもクラウドサービスに出力したユーザ識別情報、出力データ情報、時刻情報、結果等の情報が送られる(SQ515)。クラウドサービスログ管理機能504は、受信した情報をログとして記録する。クラウドサービスログ管理機能504は、出力データ情報として、印刷データそのものを保持してもよいし、印刷データから文書名やページ数等を抽出して管理してもよい。印刷データから文書名やページ数や用紙サイズが抽出できる場合のログ管理例を図6Bに図示する。このログ情報は、クラウドサービスログ管理機能504にUI機能を設けて、システム管理者が参照可能としてもよいし、ユーザの使用状況を一元的に管理するシステムに転送するようにしてもよい。
【0019】
次に、コンピュータ装置103上のOSにインストールされたプリンタドライバのUIの一例を図7に示す。図7Aは、OSに登録されているプリンタドライバ一覧でプリンタプロパティ表示を行った場合のUIの一例を示す図である。図7Aの例では、プリンタドライバの初期設定等が行えるようになっている。このUIのデバイス設定シートで「クラウドサービス情報取得」機能701が選択されると、コンピュータ管理サーバ装置104にユーザ識別情報を送信して、ユーザが使用可能なクラウドサービスのクラウドサービス識別情報を問い合わせることができる。ユーザ識別情報としてどのような情報を使うかは、図示しないがプリンタドライバUIでOSへのログイン名、手動設定、ICカード認証により認証されたユーザID等から選択が可能となっている。図7Bは、アプリケーションソフトウェアから印刷を行うときに、印刷設定を行うために表示されるプリンタドライバのUIの一例を示す図である。図7AのUIで、「クラウドサービス情報取得」機能701が選択されて、情報が取得できたときに、「クラウドサービスに出力」702が選択可能となる。この機能が選択されると、選択可能なクラウドサービス名称一覧703が表示され、出力するクラウドサービスを指定することが可能となっている。
【0020】
以下、図8〜図10のフローチャートを用いて、本実施形態の一連の情報処理の流れを説明する。
まず、図8のフローチャートを使って、システム管理者によりコンピュータ管理サーバ装置104にユーザ識別情報と関連付けられた使用可能なクラウドサービス情報を登録する制御について説明する。ここで、クラウドサービス情報は、コンピュータ管理サーバ装置104上のクラウドサービス情報管理機能501によって登録が可能となっている。登録の方法として、UIを設けて入力を可能とする形態でも、予め定めたファイル形式で記載されたファイルを読み込む形態であってもよいが、本実施形態では、図示しないが情報を入力するUIを表示して入力を可能とするものとする。
クラウドサービス情報管理機能501は、クラウドサービス情報の登録UIを表示し、入力を許可する(S801)。
すべての入力が完了すると(S802においてYES)、クラウドサービス情報管理機能501は、入力されたクラウドサービス情報を保存する(S803)。クラウドサービス情報には、クラウドサービス名称、接続するためのURL等のアドレス、アカウント、パスワード、クラウドサービスでサポートするファイルフォーマット等が含まれる。また、このクラウドサービスを識別するためのクラウドサービス識別情報の登録も可能となっているが、本実施形態ではクラウドサービス名称を使うものとする。また、ユーザの識別情報の登録も可能となっており、ユーザ毎に使用可能なクラウドサービスの管理を行うことができる。ユーザの識別情報として、コンピュータ装置103のOSのログインアカウントや、ICカードで認証している場合にはICカードに記載されているユーザアカウントが代表的である。しかし、ユーザを識別することができるものであればどのような情報であってもよい。
【0021】
次に図9A、Bのフローチャートを利用して、コンピュータ装置103上のプリンタドライバから使用可能なクラウドサービスのクラウドサービス識別情報を要求し、コンピュータ管理サーバ装置104から配信する情報処理の流れを説明する。コンピュータ装置103には、アプリケーションソフトからの印刷データを印刷する際に、印刷設定を行ったり、望ましいフォーマットに変換したり、ユーザの管理情報を付加したりするプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバには、図7A、Bに図示したように使用可能なクラウドサービスのクラウドサービス識別情報を取得する機能と取得したクラウドサービス識別情報を一覧表示し、ユーザの選択を可能とする機能とがある。なお、図示していないが、コンピュータ装置103からコンピュータ管理サーバ装置104に接続するためのアドレスは、予め定められていてもよいし、コンピュータ装置103に登録できるようにしてもよい。又は、画像出力装置102にコンピュータ管理サーバ装置104の機能を持たせて、コンピュータ装置103と画像出力装置102との間の通信により本機能を実現してもよい。
【0022】
プリンタドライバは、ユーザにより、図7Aで図示したプリンタドライバUIで「クラウドサービス情報取得」701が選択されたことを検知する(S901においてYES)。すると、プリンタドライバは、ユーザ識別情報を含む、クラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求をコンピュータ管理サーバ装置104に送信する(S902)。コンピュータ管理サーバ装置104上のクラウドサービス識別情報配信機能502は、この取得要求を受け取る(S903においてYES)。すると、クラウドサービス識別情報配信機能502は、クラウドサービス情報管理機能501へ取得要求に含まれるユーザ識別情報を送信する(S904)。クラウドサービス情報管理機能501は、ユーザ識別情報に基づいて、図6Aに示されるようなテーブルよりこのユーザで利用可能なクラウドサービス名称を特定し、クラウドサービス識別情報配信機能502に返信する(S905)。クラウドサービス識別情報配信機能502は、このクラウドサービス名称をクラウドサービス識別情報として、取得要求のあったコンピュータ装置103上のプリンタドライバに配信する(S906)。プリンタドライバは、ユーザが利用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報、つまりクラウドサービス名称を受け取ると(S907においてYES)、クラウドサービス名称を登録する(S908)。このときに、プリンタドライバは、クラウドサービスでサポートしているファイルフォーマット情報もクラウドサービス識別情報配信機能502より受信して登録するようにしてもよい。この情報が登録されている場合には、プリンタドライバは、出力するクラウドサービスに適したファイルフォーマットで出力データを生成することになる。
【0023】
次に、コンピュータ装置103上のユーザから、クラウドサービスを指定して印刷する場合の処理の流れを図10のフローチャートを用いて説明する。ユーザにより、印刷を行う際に印刷設定を行うためにプリンタドライバUIが開かれたのを検知すると(S1001においてYES)、プリンタドライバは、S1002に処理を進める。S1002において、プリンタドライバは、図7Bで図示したように「クラウドサービスへ出力」機能の選択と出力するクラウドサービス名称の特定を可能とする。
ユーザにより、出力するクラウドサービス名称が特定されて印刷が実行されると(S1003においてYES)、プリンタドライバは、クラウドサービスでサポートしているファイルフォーマット情報があるか否かを判定する(S1004)。クラウドサービスでサポートしているファイルフォーマット情報がある(メモリ等に記憶されている)場合(S1004においてYES)、プリンタドライバは、そのフォーマットに変換する(S1005)。そして、プリンタドライバは、出力するクラウドサービス名称と出力データとを含む印刷要求をコンピュータ管理サーバ装置104に送信する(S1006)。フォーマット情報が無い場合、プリンタドライバは、予め定められたフォーマットで送信するものとする。
コンピュータ管理サーバ装置104のクラウドサービス出力機能503は、クラウドサービス名称と出力データとを含む印刷要求を受信すると(S1007においてYES)、クラウドサービス情報管理機能501にクラウドサービス名称を送信する(S1008)。そして、クラウドサービス出力機能503は、クラウドサービス情報管理機能501は、クラウドサービスへ出力するための情報(クラウドサービス接続情報)を取得する(S1009)。クラウドサービス出力機能503は、このクラウドサービス接続情報を用いて、クラウドサービスがサポートしているファイル転送プロトコルでクラウドサービスサーバ装置101に出力データを送信する(S1010)。
送信が完了すると(S1011においてYES)、クラウドサービス出力機能503は、送信結果をコンピュータ装置103上のプリンタドライバに通知する(S1012)。更に、クラウドサービス出力機能503は、コンピュータ管理サーバ装置104上のクラウドサービス出力ログ管理機能へユーザ情報、出力データ情報、時刻情報等を通知する。クラウドサービスログ管理機能504では、受信した情報をログとして記録する(S1013)。なお、出力データ情報として、印刷データそのものを保持してもよいし、印刷データから文書名やページ数等を抽出して管理してもよい。
【0024】
上記した実施形態では、画像出力装置102とコンピュータ管理サーバ装置104とは別々に用意したが、画像出力装置102にコンピュータ管理サーバ装置104のクラウドサービス管理プログラム483を持たせてもよい。この場合には、まず画像出力装置102にユーザ識別情報毎に使用可能なクラウドサービス情報の登録を可能とする。そして、プリンタドライバから画像出力装置102にユーザ識別情報を含む使用可能なクラウドサービスのクラウドサービス識別情報の取得要求を送信すると、画像出力装置102が、使用可能なクラウドサービス識別情報等を送り返すこととなる。また、プリンタドライバから画像出力装置102に出力するクラウドサービス識別情報と出力データとを含む印刷要求が送信されると、画像出力装置102がクラウドサービス識別情報からクラウドサービス接続情報を検索する。そして、画像出力装置102がクラウドサービス接続情報を用いてクラウドサービスへ接続し、出力データを転送する。送信が完了すると、画像出力装置102が、その結果をログに記録し、ユーザのクラウドサービスの利用状況を管理できるようにする。
【0025】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0026】
以上、上述した各実施形態によれば、ユーザがクラウドサービスへ印刷データを出力する場合でも、クラウドサービスに接続するためのURL等のアドレス、アカウント/パスワード等を管理する必要が無くなる。また、ユーザ毎に利用可能なクラウドサービスを管理することが可能となり、サーバ側でクラウドサービスへの出力を一元管理できるようになることで、ユーザのクラウドサービスの利用状況を管理できるようになる。
つまり、上述した各実施形態によれば、ユーザがクライアント装置において出力先としてクラウドサービスを設定可能とすること、及びユーザによるクラウドサービスの使用状況を管理可能にすることができる。
また、上述した実施形態によれば、コンピュータ装置103のユーザは、使い慣れた図7Aや図7Bに示されるようなプリンタドライバのUIにおいてクラウドサービスを選択し、出力を要求することができる。
【0027】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、クライアント装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ装置からネットワークに接続された画像出力装置に出力する場合には、コンピュータ装置に画像出力装置に適したプリンタドライバをインストールし、画像出力装置が接続されたポートを出力ポートとして設定する。このように設定することにより、ユーザはコンピュータ装置にインストールされたプリンタドライバから画像出力装置に画像データを送信し、出力することが可能となる。
一方、クラウドサービスの普及に伴いクラウド上のクラウドサービスサーバ装置に出力画像データを送信し、画像データを保持したり加工したりすることが可能となってきている。このクラウドサービスサーバ装置に送られた画像データは、指定した画像出力装置に出力したり、画像出力装置からクラウドサービスサーバ装置に接続して取得したりすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−271988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、プリンタドライバの出力先をクラウド上に設けられたクラウドサービスサーバ装置とする場合には、解決すべき課題がある。まず、出力先が画像出力装置である場合には、画像出力装置を探索することにより自動的に出力先を設定することが可能となる。しかし、クラウド上のクラウドサービスサーバ装置の場合には探索して特定することができず、接続先アドレスやアカウントやパスワード等のクラウドサービスサーバ装置の接続先情報を自身で取得し、手動で登録する必要があるという課題がある。また、ユーザが自身で登録したクラウドサービスへの出力を許可してしまうと、ユーザの使用状況を管理できなくなるという課題もある。
このような課題を解決するためには、使用可能なクラウドサービスの情報をユーザが使用するコンピュータ装置に配信して出力先として設定できる仕組みや、クラウドサービスへの出力を1元管理してクラウドサービスの使用状況を管理できる仕組みが必要となる。
上述した特許文献1では、ユーザに応じて出力先の紐付けを管理し、出力先をその管理情報に従って変更する技術が公開されている。
しかしながら、特許文献1では、上述した課題は解決されていない問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ユーザがクライアント装置において出力先としてクラウドサービスを設定可能とすること、及びユーザによるクラウドサービスの使用状況を管理可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明は、ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定手段と、前記特定手段で特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信手段と、前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送手段と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザがクライアント装置において出力先としてクラウドサービスを設定可能とすること、及びユーザによるクラウドサービスの使用状況を管理可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】印刷システムの概略構成の一例を示す図である。
【図2】コンピュータ装置103と画像出力装置102との構成の一例を示す図である。
【図3】クラウドサービスサーバ装置101の構成の一例を示す図である。
【図4】コンピュータ管理サーバ装置104の構成の一例を示す図である。
【図5】コンピュータ管理サーバ装置104上でクラウドサービス管理プログラム483を実行した際に実現されるソフトウェアの機能構成等の一例を示す図である。
【図6A】ユーザ識別情報と関連付けて、使用可能なクラウドサービスを管理するテーブルの一例を示す図である。
【図6B】ログの一例を示す図である。
【図7A】ドライバのUIの一例を示す図(その1)である。
【図7B】ドライバのUIの一例を示す図(その2)である。
【図8】クラウドサービス情報の登録の一例を示すフローチャートである。
【図9A】プリンタドライバの初期設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図9B】コンピュータ管理サーバ装置のクラウド情報配信処理の一例を示すフローチャートである。
【図10A】クラウドサービスへの出力設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図10B】クラウドサービスへの出力処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0010】
<実施形態1>
図1は、印刷システムの概略構成の一例を示す図である。本実施形態の印刷システムは、ユーザが操作するコンピュータ装置103、印刷ジョブを受信し出力を行う画像出力装置102、コンピュータ装置103を管理するコンピュータ管理サーバ装置104を含む。これら各装置は、LAN等で構成されるネットワーク105を介して接続されている。更に、各装置とクラウドサービスサーバ装置101とは、ネットワーク105上に存在するゲートウェイ装置106を介しインターネット107経由で接続されている。
画像出力装置102は、コンピュータ装置103が生成した印刷ジョブをネットワーク105経由で受信し、印刷する。これに加えて、画像出力装置102は、クラウドサービスサーバ装置101からのジョブも受信し、印刷することができる。
クラウドサービスサーバ装置101は、インターネット107経由で画像データを受信し、ユーザからの指定により画像データの編集等を行うことができる。クラウドサービスサーバ装置101に保持された画像データは、ユーザにより指定された画像出力装置に出力されたり、画像出力装置からの要求に従って出力されたりする。
コンピュータ管理サーバ装置104は、コンピュータ装置103の使用状況を管理している。本実施形態では、コンピュータ管理サーバ装置104は、コンピュータ装置103にログインしているユーザの管理を行ったり、ユーザが使用するクラウドサービスの管理を行ったりしており、必要に応じて情報を配信している。
コンピュータ装置103は、クライアント装置の一例である。また、コンピュータ管理サーバ装置104は、サーバ装置の一例である。コンピュータ装置103とコンピュータ管理サーバ装置104とは、上述したように、ネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0011】
図2は、コンピュータ装置103と画像出力装置102との構成の一例を示す図である。CPU211は、RAM212に記憶されているプログラムに従って、システムバス221に接続される各デバイスを総括的に制御している。RAM212は、CPU211の主メモリ、ワークエリア等としても機能している。ROM213は、各種プログラム及びデータを格納している。キーボードコントローラI/F216は、キーボード220や不図示のポインティングデバイス(タッチパネル等)からの入力を制御する。表示部I/F215は、表示部219への表示を制御している。外部メモリI/F217は、例えばフラッシュメモリー、Solid State Disk(SSD)等の外部メモリ231とのアクセスを制御する。外部メモリ231は、OS232をはじめ、各種アプリケーション233、プリンタドライバ234、デバイスステージ制御部235を記憶し、コンピュータ装置103が保存又は、読み取り可能な記憶媒体として機能する。ネットワークI/F218は、ネットワークの制御部であり、ネットワーク端子を通じてネットワーク105への接続を可能にするものである。
CPU211がプログラムに基づき処理を実行することによって、コンピュータ装置103の機能及びコンピュータ装置103における情報処理のフローチャートの各ステップの処理が実現される。
プリンタドライバ234は、画像出力装置制御手段の一例である。
【0012】
次に画像出力装置102の構成について説明する。CPU242は、画像出力装置102の全体の動作を制御している。RAM243は、CPU242の主メモリ、ワークエリア等として機能すると共に、画像情報展開領域、環境データ格納領域としても用いられる。またこのRAM243は、NVRAM(Non−volatile RAM:不揮発性RAM)領域も備えており、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ROM244は、各種フォント、CPU242により実行される制御プログラム等、及び各種データを記憶している。ネットワークI/F245は、コンピュータ装置103との間でデータの送受信を行なう。プリンタI/F248は、プリンタエンジンであるプリンタ部249とのインターフェースを制御している。外部メモリ251は、外部メモリI/F252によりアクセスが制御されており、フラッシュメモリー、Solid State Disk(SSD)等を含んでおり、ハードウエア情報253を記憶することができる。なお、外部メモリ251が接続されていない場合には、ROM244に、ハードウエア情報253等が記憶される。操作部I/F246は、画像出力装置102のスキャン処理を設定する操作部247とのインターフェースを制御している。操作部247には、ユーザによる操作を受け付ける操作パネルが設けられ、その操作パネルには操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。また、不図示のNVRAMを有し、操作パネルからの印刷設定情報を記憶するようにしてもよい。CPU242は、ネットワークI/F245を介してコンピュータ装置103との通信処理が可能となっており、コンピュータ装置103から印刷ジョブを受信する。それと共に、CPU242は、画像出力装置102内の情報等をコンピュータ装置103に通知可能なように構成されている。本実施形態では、ネットワークI/F245は、サービスプロトコルを実装している。また、ネットワークI/F245は、印刷ジョブを受信するプロトコルとしても複数のプロトコルを実装している。例えば、ローカルネットワークでの印刷ジョブ受信が可能なLPRやPort9100、またインターネット経由の印刷ジョブ受信に適しているIPP(Internet Printing Protocol)等である。また、CPU242は、ROM244に記憶された制御プログラム等に基づき、プリンタI/F248を介してプリンタ部249に画像データを送信し印刷を実行する。
CPU242がプログラムに基づき処理を実行することによって、画像出力装置102の機能が実現される。
【0013】
図3は、クラウドサービスサーバ装置101の構成の一例を示す図である。CPU371は、RAM372に記憶されているプログラムに従って、システムバス380に接続される各デバイスを総括的に制御している。このRAM372は、CPU371の主メモリ、ワークエリア等としても機能している。ROM373は、各種プログラム及びデータを格納している。キーボードコントローラI/F375は、キーボード379や不図示のポインティングデバイス(マウス)からの入力を制御する。表示部I/F374は、表示部378への表示を制御している。外部メモリI/F376は、例えばハードディスク(HD)、Solid State Disk(SSD)等の外部メモリ381とのアクセスを制御する。外部メモリ381は、OS382をはじめウェブサービスライブラリ383、クラウドサービス処理関連プログラム384を持つ。クラウドサービス処理関連プログラム384は、ユーザ認証プログラム385、画像処理プログラム386、印刷物体裁制御プログラム387、レンダリングプログラム388を含んでいる。
ネットワークI/F377は、インターネット107を介してコンピュータ装置103やコンピュータ管理サーバ装置104や画像出力装置102に接続され、データ転送が可能となっている。
CPU371がプログラムに基づき処理を実行することによって、クラウドサービスサーバ装置101の機能が実現される。
【0014】
図4は、コンピュータ管理サーバ装置104の構成の一例を示す図である。CPU471は、RAM472に記憶されているプログラムに従って、システムバス480に接続される各デバイスを総括的に制御している。RAM472は、CPU471の主メモリ、ワークエリア等としても機能している。ROM473は、各種プログラム及びデータを格納している。キーボードコントローラI/F475は、キーボード479や不図示のポインティングデバイス(マウス)からの入力を制御する。表示部I/F474は、表示部478への表示を制御している。外部メモリI/F476は、例えばハードディスク(HD)、Solid State Disk(SSD)等の外部メモリ481とのアクセスを制御する。外部メモリ481は、OS482やコンピュータ装置103が利用可能なクラウドサービスを管理するクラウドサービス管理プログラム483を持つ。ネットワークI/F477は、ネットワーク105を介してコンピュータ装置103に接続され、その先に接続されている画像出力装置102との間で間接的に通信制御処理を行なう。コンピュータ管理サーバ装置104では、コンピュータ装置103にログインしているユーザに応じて、配信するデータを制御することが可能となっている。本実施形態では、コンピュータ管理サーバ装置104において、クラウドサービス情報の登録が可能となっている。ここで、クラウドサービス情報とは、ユーザ毎に使用可能なクラウドサービス名称、クラウドサービスの接続先情報、クラウドサービス認証のためのアカウント/パスワード情報、対応しているファイル形式等である。
CPU471がプログラムに基づき処理を実行することによって、コンピュータ管理サーバ装置104の機能及びコンピュータ管理サーバ装置104における情報処理のフローチャートの各ステップの処理が実現される。
【0015】
図5は、コンピュータ管理サーバ装置104上でクラウドサービス管理プログラム483を実行した際に実現されるソフトウェアの機能構成等の一例を示す図である。
クラウドサービス管理部は、クラウドサービス情報管理機能501、クラウドサービス識別情報配信機能502、クラウドサービス出力機能503、クラウドサービスログ管理機能504を有する。クラウドサービス情報管理機能501は、使用可能なクラウドサービス情報の登録と共に、ユーザ毎に使用可能なクラウドサービス情報の管理を行っており、基本的にはシステム全体を管理しているシステム管理者によって登録が行われる(SQ505)。クラウドサービス情報としては、クラウドサービス名称、接続するためのURL等のアドレス、アカウント、パスワード、クラウドサービスでサポートするファイルフォーマット等が登録可能となっている。登録の方法として、UI(画面)を設けて入力を可能とする形態でも、予め定めたファイル形式で記載されたファイルを読み込む形態でもよい。ユーザ毎に使用可能なクラウドサービスを管理するためのユーザの識別情報として、コンピュータ装置103のOSのログインアカウントや、ICカードで認証している場合にはICカードに記載されているユーザアカウントが一般的である。しかし、ユーザを識別することができるものであればどのような情報であってもよい。ユーザ識別情報と関連付けて、使用可能なクラウドサービスを管理するテーブルの一例を図6Aに図示する。
図6Aで示されるデータは、クラウドサービス情報の一例である。
【0016】
コンピュータ装置103より、ユーザ識別情報を含むクラウドサービス識別情報の取得要求が送られてくると(SQ506)、クラウドサービス識別情報配信機能502が要求を受け取る。クラウドサービス識別情報配信機能502は、受信したユーザ識別情報をクラウドサービス情報管理機能501に渡す(SQ507)。そして、クラウドサービス識別情報配信機能502は、クラウドサービス情報管理機能501よりユーザ識別情報で識別されるユーザが利用可能なクラウドサービスの名称(クラウドサービス名称)を受け取る(SQ508)。クラウドサービス識別情報配信機能502は、受け取ったクラウドサービス名称をクラウドサービス識別情報としてコンピュータ装置103に配信する(SQ509)。本実施形態では、クラウドサービスの識別情報としてクラウドサービス名称を使用しているが、クラウドサービス情報と関連付けられれば、どのような情報であってもよい。
【0017】
次に、出力が指示されてコンピュータ装置103から配信されたクラウドサービス名称と出力データとを含む印刷要求が渡されると(SQ510)、クラウドサービス出力機能503が受け取る。クラウドサービス出力機能503は、受け取った印刷要求に含まれるクラウドサービス名称をクラウドサービス情報管理機能501に渡す(SQ511)。そして、クラウドサービス出力機能503は、クラウドサービス情報管理機能501より、クラウドサービスに出力データを送信するために必要な情報(つまり、接続先情報)を取得する(SQ512)。そして、クラウドサービス出力機能503は、クラウドサービス管理サーバ装置101に出力データを送信する(SQ513)。クラウドサービスに出力データを送信するための必要な接続先情報には、クラウドサービスのアドレス、アカウント、パスワード、ファイルの送信方法、送信するファイルフォーマット等がある。ここで、クラウドサービス出力機能503は、コンピュータ装置103から渡された出力データのフォーマットをクラウドサービスで対応しているフォーマットに変換する機能も有してもよい。又は、クラウドサービス出力機能503は、コンピュータ装置103にクラウドサービス識別情報と共に、クラウドサービスが対応するファイルフォーマット情報を渡すようにしてもよい。このような構成とした場合、コンピュータ装置103のプリンタドライバにおいて、クラウドサービスが対応するファイルフォーマットに出力データが変換される。
【0018】
クラウドサービス出力機能503により、出力データがクラウドサービスサーバ装置101に送信されると、その結果がコンピュータ装置103に送られる(SQ514)。また、クラウドサービスログ管理機能504にもクラウドサービスに出力したユーザ識別情報、出力データ情報、時刻情報、結果等の情報が送られる(SQ515)。クラウドサービスログ管理機能504は、受信した情報をログとして記録する。クラウドサービスログ管理機能504は、出力データ情報として、印刷データそのものを保持してもよいし、印刷データから文書名やページ数等を抽出して管理してもよい。印刷データから文書名やページ数や用紙サイズが抽出できる場合のログ管理例を図6Bに図示する。このログ情報は、クラウドサービスログ管理機能504にUI機能を設けて、システム管理者が参照可能としてもよいし、ユーザの使用状況を一元的に管理するシステムに転送するようにしてもよい。
【0019】
次に、コンピュータ装置103上のOSにインストールされたプリンタドライバのUIの一例を図7に示す。図7Aは、OSに登録されているプリンタドライバ一覧でプリンタプロパティ表示を行った場合のUIの一例を示す図である。図7Aの例では、プリンタドライバの初期設定等が行えるようになっている。このUIのデバイス設定シートで「クラウドサービス情報取得」機能701が選択されると、コンピュータ管理サーバ装置104にユーザ識別情報を送信して、ユーザが使用可能なクラウドサービスのクラウドサービス識別情報を問い合わせることができる。ユーザ識別情報としてどのような情報を使うかは、図示しないがプリンタドライバUIでOSへのログイン名、手動設定、ICカード認証により認証されたユーザID等から選択が可能となっている。図7Bは、アプリケーションソフトウェアから印刷を行うときに、印刷設定を行うために表示されるプリンタドライバのUIの一例を示す図である。図7AのUIで、「クラウドサービス情報取得」機能701が選択されて、情報が取得できたときに、「クラウドサービスに出力」702が選択可能となる。この機能が選択されると、選択可能なクラウドサービス名称一覧703が表示され、出力するクラウドサービスを指定することが可能となっている。
【0020】
以下、図8〜図10のフローチャートを用いて、本実施形態の一連の情報処理の流れを説明する。
まず、図8のフローチャートを使って、システム管理者によりコンピュータ管理サーバ装置104にユーザ識別情報と関連付けられた使用可能なクラウドサービス情報を登録する制御について説明する。ここで、クラウドサービス情報は、コンピュータ管理サーバ装置104上のクラウドサービス情報管理機能501によって登録が可能となっている。登録の方法として、UIを設けて入力を可能とする形態でも、予め定めたファイル形式で記載されたファイルを読み込む形態であってもよいが、本実施形態では、図示しないが情報を入力するUIを表示して入力を可能とするものとする。
クラウドサービス情報管理機能501は、クラウドサービス情報の登録UIを表示し、入力を許可する(S801)。
すべての入力が完了すると(S802においてYES)、クラウドサービス情報管理機能501は、入力されたクラウドサービス情報を保存する(S803)。クラウドサービス情報には、クラウドサービス名称、接続するためのURL等のアドレス、アカウント、パスワード、クラウドサービスでサポートするファイルフォーマット等が含まれる。また、このクラウドサービスを識別するためのクラウドサービス識別情報の登録も可能となっているが、本実施形態ではクラウドサービス名称を使うものとする。また、ユーザの識別情報の登録も可能となっており、ユーザ毎に使用可能なクラウドサービスの管理を行うことができる。ユーザの識別情報として、コンピュータ装置103のOSのログインアカウントや、ICカードで認証している場合にはICカードに記載されているユーザアカウントが代表的である。しかし、ユーザを識別することができるものであればどのような情報であってもよい。
【0021】
次に図9A、Bのフローチャートを利用して、コンピュータ装置103上のプリンタドライバから使用可能なクラウドサービスのクラウドサービス識別情報を要求し、コンピュータ管理サーバ装置104から配信する情報処理の流れを説明する。コンピュータ装置103には、アプリケーションソフトからの印刷データを印刷する際に、印刷設定を行ったり、望ましいフォーマットに変換したり、ユーザの管理情報を付加したりするプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバには、図7A、Bに図示したように使用可能なクラウドサービスのクラウドサービス識別情報を取得する機能と取得したクラウドサービス識別情報を一覧表示し、ユーザの選択を可能とする機能とがある。なお、図示していないが、コンピュータ装置103からコンピュータ管理サーバ装置104に接続するためのアドレスは、予め定められていてもよいし、コンピュータ装置103に登録できるようにしてもよい。又は、画像出力装置102にコンピュータ管理サーバ装置104の機能を持たせて、コンピュータ装置103と画像出力装置102との間の通信により本機能を実現してもよい。
【0022】
プリンタドライバは、ユーザにより、図7Aで図示したプリンタドライバUIで「クラウドサービス情報取得」701が選択されたことを検知する(S901においてYES)。すると、プリンタドライバは、ユーザ識別情報を含む、クラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求をコンピュータ管理サーバ装置104に送信する(S902)。コンピュータ管理サーバ装置104上のクラウドサービス識別情報配信機能502は、この取得要求を受け取る(S903においてYES)。すると、クラウドサービス識別情報配信機能502は、クラウドサービス情報管理機能501へ取得要求に含まれるユーザ識別情報を送信する(S904)。クラウドサービス情報管理機能501は、ユーザ識別情報に基づいて、図6Aに示されるようなテーブルよりこのユーザで利用可能なクラウドサービス名称を特定し、クラウドサービス識別情報配信機能502に返信する(S905)。クラウドサービス識別情報配信機能502は、このクラウドサービス名称をクラウドサービス識別情報として、取得要求のあったコンピュータ装置103上のプリンタドライバに配信する(S906)。プリンタドライバは、ユーザが利用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報、つまりクラウドサービス名称を受け取ると(S907においてYES)、クラウドサービス名称を登録する(S908)。このときに、プリンタドライバは、クラウドサービスでサポートしているファイルフォーマット情報もクラウドサービス識別情報配信機能502より受信して登録するようにしてもよい。この情報が登録されている場合には、プリンタドライバは、出力するクラウドサービスに適したファイルフォーマットで出力データを生成することになる。
【0023】
次に、コンピュータ装置103上のユーザから、クラウドサービスを指定して印刷する場合の処理の流れを図10のフローチャートを用いて説明する。ユーザにより、印刷を行う際に印刷設定を行うためにプリンタドライバUIが開かれたのを検知すると(S1001においてYES)、プリンタドライバは、S1002に処理を進める。S1002において、プリンタドライバは、図7Bで図示したように「クラウドサービスへ出力」機能の選択と出力するクラウドサービス名称の特定を可能とする。
ユーザにより、出力するクラウドサービス名称が特定されて印刷が実行されると(S1003においてYES)、プリンタドライバは、クラウドサービスでサポートしているファイルフォーマット情報があるか否かを判定する(S1004)。クラウドサービスでサポートしているファイルフォーマット情報がある(メモリ等に記憶されている)場合(S1004においてYES)、プリンタドライバは、そのフォーマットに変換する(S1005)。そして、プリンタドライバは、出力するクラウドサービス名称と出力データとを含む印刷要求をコンピュータ管理サーバ装置104に送信する(S1006)。フォーマット情報が無い場合、プリンタドライバは、予め定められたフォーマットで送信するものとする。
コンピュータ管理サーバ装置104のクラウドサービス出力機能503は、クラウドサービス名称と出力データとを含む印刷要求を受信すると(S1007においてYES)、クラウドサービス情報管理機能501にクラウドサービス名称を送信する(S1008)。そして、クラウドサービス出力機能503は、クラウドサービス情報管理機能501は、クラウドサービスへ出力するための情報(クラウドサービス接続情報)を取得する(S1009)。クラウドサービス出力機能503は、このクラウドサービス接続情報を用いて、クラウドサービスがサポートしているファイル転送プロトコルでクラウドサービスサーバ装置101に出力データを送信する(S1010)。
送信が完了すると(S1011においてYES)、クラウドサービス出力機能503は、送信結果をコンピュータ装置103上のプリンタドライバに通知する(S1012)。更に、クラウドサービス出力機能503は、コンピュータ管理サーバ装置104上のクラウドサービス出力ログ管理機能へユーザ情報、出力データ情報、時刻情報等を通知する。クラウドサービスログ管理機能504では、受信した情報をログとして記録する(S1013)。なお、出力データ情報として、印刷データそのものを保持してもよいし、印刷データから文書名やページ数等を抽出して管理してもよい。
【0024】
上記した実施形態では、画像出力装置102とコンピュータ管理サーバ装置104とは別々に用意したが、画像出力装置102にコンピュータ管理サーバ装置104のクラウドサービス管理プログラム483を持たせてもよい。この場合には、まず画像出力装置102にユーザ識別情報毎に使用可能なクラウドサービス情報の登録を可能とする。そして、プリンタドライバから画像出力装置102にユーザ識別情報を含む使用可能なクラウドサービスのクラウドサービス識別情報の取得要求を送信すると、画像出力装置102が、使用可能なクラウドサービス識別情報等を送り返すこととなる。また、プリンタドライバから画像出力装置102に出力するクラウドサービス識別情報と出力データとを含む印刷要求が送信されると、画像出力装置102がクラウドサービス識別情報からクラウドサービス接続情報を検索する。そして、画像出力装置102がクラウドサービス接続情報を用いてクラウドサービスへ接続し、出力データを転送する。送信が完了すると、画像出力装置102が、その結果をログに記録し、ユーザのクラウドサービスの利用状況を管理できるようにする。
【0025】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0026】
以上、上述した各実施形態によれば、ユーザがクラウドサービスへ印刷データを出力する場合でも、クラウドサービスに接続するためのURL等のアドレス、アカウント/パスワード等を管理する必要が無くなる。また、ユーザ毎に利用可能なクラウドサービスを管理することが可能となり、サーバ側でクラウドサービスへの出力を一元管理できるようになることで、ユーザのクラウドサービスの利用状況を管理できるようになる。
つまり、上述した各実施形態によれば、ユーザがクライアント装置において出力先としてクラウドサービスを設定可能とすること、及びユーザによるクラウドサービスの使用状況を管理可能にすることができる。
また、上述した実施形態によれば、コンピュータ装置103のユーザは、使い慣れた図7Aや図7Bに示されるようなプリンタドライバのUIにおいてクラウドサービスを選択し、出力を要求することができる。
【0027】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信手段と、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送手段と、
を有するサーバ装置。
【請求項2】
ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、を記憶装置にクラウドサービス情報として登録する登録手段を更に有し、
前記特定手段は、前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記クラウドサービス情報から前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する請求項1記載のサーバ装置。
【請求項3】
ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、前記クラウドサービスに接続するための接続先情報と、を記憶装置にクラウドサービス情報として登録する登録手段を更に有し、
前記転送手段は、前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報に基づいて、前記クラウドサービス情報から前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスの接続先情報を取得し、取得した接続先情報に基づいて前記クラウドサービスに接続し、前記クラウドサービスに前記印刷データを転送する請求項1記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記印刷要求に含まれる印刷データと、前記ユーザ識別情報と、時刻情報と、をログとして管理するログ管理手段を更に有する請求項1乃至3何れか1項記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記クライアント装置は、画像出力装置を制御する画像出力装置制御手段を有し、
前記受信手段は、前記画像出力装置制御手段より、前記取得要求を受信し、
前記送信手段は、前記画像出力装置制御手段に前記クラウドサービス識別情報を送信し、
前記転送手段は、前記画像出力装置制御手段より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する請求項1乃至4何れか1項記載のサーバ装置。
【請求項6】
ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置より前記クラウドサービス識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスを選択可能に画面に表示する表示手段と、
前記表示手段で画面に表示されたクラウドサービスが選択されると、前記クラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、印刷データと、を前記サーバ装置に送信し、印刷を要求する印刷要求手段と、
を有するクライアント装置。
【請求項7】
画像出力装置を制御する画像出力装置制御手段を更に有し、
前記画像出力装置制御手段が、前記送信手段と、前記受信手段と、前記表示手段と、前記印刷要求手段と、を有する請求項6記載のクライアント装置。
【請求項8】
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信手段と、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送手段と、
を有する画像出力装置。
【請求項9】
前記クライアント装置は、画像出力装置を制御する画像出力装置制御手段を有し、
前記受信手段は、前記画像出力装置制御手段より、前記取得要求を受信し、
前記送信手段は、前記画像出力装置制御手段に前記クラウドサービス識別情報を送信し、
前記転送手段は、前記画像出力装置制御手段より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する請求項8記載の画像出力装置。
【請求項10】
サーバ装置が実行する情報処理方法であって、
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信ステップと、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項11】
クライアント装置が実行する情報処理方法であって、
ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に送信する送信ステップと、
前記サーバ装置より前記クラウドサービス識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスを選択可能に画面に表示する表示ステップと、
前記表示ステップで画面に表示されたクラウドサービスが選択されると、前記クラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、印刷データと、を前記サーバ装置に送信し、印刷を要求する印刷要求ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項12】
画像出力装置が実行する情報処理方法であって、
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信ステップと、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信ステップと、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に送信する送信ステップと、
前記サーバ装置より前記クラウドサービス識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスを選択可能に画面に表示する表示ステップと、
前記表示ステップで画面に表示されたクラウドサービスが選択されると、前記クラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、印刷データと、を前記サーバ装置に送信し、印刷を要求する印刷要求ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項1】
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信手段と、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送手段と、
を有するサーバ装置。
【請求項2】
ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、を記憶装置にクラウドサービス情報として登録する登録手段を更に有し、
前記特定手段は、前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記クラウドサービス情報から前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する請求項1記載のサーバ装置。
【請求項3】
ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、前記クラウドサービスに接続するための接続先情報と、を記憶装置にクラウドサービス情報として登録する登録手段を更に有し、
前記転送手段は、前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報に基づいて、前記クラウドサービス情報から前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスの接続先情報を取得し、取得した接続先情報に基づいて前記クラウドサービスに接続し、前記クラウドサービスに前記印刷データを転送する請求項1記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記印刷要求に含まれる印刷データと、前記ユーザ識別情報と、時刻情報と、をログとして管理するログ管理手段を更に有する請求項1乃至3何れか1項記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記クライアント装置は、画像出力装置を制御する画像出力装置制御手段を有し、
前記受信手段は、前記画像出力装置制御手段より、前記取得要求を受信し、
前記送信手段は、前記画像出力装置制御手段に前記クラウドサービス識別情報を送信し、
前記転送手段は、前記画像出力装置制御手段より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する請求項1乃至4何れか1項記載のサーバ装置。
【請求項6】
ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置より前記クラウドサービス識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスを選択可能に画面に表示する表示手段と、
前記表示手段で画面に表示されたクラウドサービスが選択されると、前記クラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、印刷データと、を前記サーバ装置に送信し、印刷を要求する印刷要求手段と、
を有するクライアント装置。
【請求項7】
画像出力装置を制御する画像出力装置制御手段を更に有し、
前記画像出力装置制御手段が、前記送信手段と、前記受信手段と、前記表示手段と、前記印刷要求手段と、を有する請求項6記載のクライアント装置。
【請求項8】
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信手段と、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送手段と、
を有する画像出力装置。
【請求項9】
前記クライアント装置は、画像出力装置を制御する画像出力装置制御手段を有し、
前記受信手段は、前記画像出力装置制御手段より、前記取得要求を受信し、
前記送信手段は、前記画像出力装置制御手段に前記クラウドサービス識別情報を送信し、
前記転送手段は、前記画像出力装置制御手段より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する請求項8記載の画像出力装置。
【請求項10】
サーバ装置が実行する情報処理方法であって、
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信ステップと、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項11】
クライアント装置が実行する情報処理方法であって、
ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に送信する送信ステップと、
前記サーバ装置より前記クラウドサービス識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスを選択可能に画面に表示する表示ステップと、
前記表示ステップで画面に表示されたクラウドサービスが選択されると、前記クラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、印刷データと、を前記サーバ装置に送信し、印刷を要求する印刷要求ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項12】
画像出力装置が実行する情報処理方法であって、
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信ステップと、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
ネットワークを介して通信可能なクライアント装置より、ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記取得要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記クラウドサービス識別情報を前記クライアント装置に送信する送信ステップと、
前記クライアント装置より、前記クラウドサービス識別情報と、印刷データと、を含む印刷要求を受信すると、前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスに前記印刷データを転送する転送ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項14】
コンピュータに、
ユーザを識別するユーザ識別情報を含む、使用可能なクラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報の取得要求を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に送信する送信ステップと、
前記サーバ装置より前記クラウドサービス識別情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記クラウドサービス識別情報で識別されるクラウドサービスを選択可能に画面に表示する表示ステップと、
前記表示ステップで画面に表示されたクラウドサービスが選択されると、前記クラウドサービスを識別するクラウドサービス識別情報と、印刷データと、を前記サーバ装置に送信し、印刷を要求する印刷要求ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【公開番号】特開2013−92833(P2013−92833A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233101(P2011−233101)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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