説明

サービス情報提供システムおよびサービス情報提供方法

【課題】利用者に適したサービス情報を当該利用者へ容易に提供する。
【解決手段】携帯端末100が、位置情報と利用者識別情報とを送信し、位置情報管理部250が、送信されてきた位置情報に基づいて店舗情報を位置情報データベース210から取得し、カード情報管理部270が、位置情報管理部250が取得した店舗情報に基づいて、カード情報をカード情報データベース230から取得し、利用者情報管理部280が、送信されてきた利用者識別情報に基づいて、カード情報を利用者情報データベース240から取得し、情報送信部290が、カード情報管理部270が取得したカード情報と利用者情報管理部280が取得したカード情報との重複しているカード情報と位置情報管理部250が取得した店舗情報とをサービス情報として携帯端末100へ送信し、携帯端末100が、送信されてきたサービス情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が受けることができるサービスの内容を示すサービス情報を提供するサービス情報提供システムおよびサービス情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、各種クレジットカード(以下、カードと称する)を用いると、信用取引に基づいて、キャッシュレスでの買い物やキャッシング(現金引き出し)などができる。また、近年ではこれ以外に、カード発行会社が独自に提供するサービス(付加サービス)を利用することができる。利用者がこの付加サービスの利用を目的として、複数のカードを所持するケースも少なくはない。
【0003】
このカードの種類は、銀行・信販系からガソリンスタンド、航空会社、鉄道会社、コンビニエンスストア、家電量販店、百貨店、スポーツクラブ、チケット販売会社など、非常に多業種多方面に渡って用意されており、それぞれには各カード会社が独自性・優位性を高めるためにつけた付加サービスが多岐に渡って定義されている。例えば、鉄道会社が発行するカードを用いれば、乗車切符や乗車定期券のキャッシュレス購入といった主要なサービス以外に、ホテルやレンタカー・スキー場・映画館・スポーツクラブなどの割引利用の特典や、国内・海外旅行傷害保険の加入など、多くのサービスが提供される。ただし、これらのサービスは、全国どこの施設でも受けられるわけではなく、カード会社と契約を結んだ加盟店が提供するサービスに限定されることが多い。
【0004】
通常、これらのサービス内容や利用可能な店舗などは、カード作成時(会員入会時)の利用規約やパンフレットなどに掲載され、またはカード提供会社が運営するWebサイトなどでも確認することができる。カードを所有している利用者は、そのサービス内容や利用可能な店舗などを自身で認識・記憶し、対象となる店舗でカードを提示・利用することで、当該サービスを受けることが可能となる。
【0005】
また、市場の競争原理により各社独自のカードが乱立する中で、カード利用者は自らが希望するサービスを受けるために、いやおうなく多数のカードを契約・所持するケースも増えている。
【0006】
規約・パンフレット・Webサイトなどが即時に確認できない外出時においてカードを用いたサービスを受けるには、カード利用時に利用可能なカードを主体的に選択しなければ、そのサービスを受けられない。例えば、ホテルに宿泊時、割引サービスが効くカードを提示しなければ、本来サービスを受けられるカードを所持していたとしても、そのサービスを受けられない。それには、カードの利用者が自身で所有している多数のカードそれぞれについて、そのサービス内容や利用可能な店舗情報などを常に認識・記憶しておかなければならない。
【0007】
カード会社やその加盟店にしても、カードを発行することだけではなく、そのカードの利用率を上げることにより、売上げを伸ばすことが重要である。カードの利用率を上げるために、カードを所有する利用者に対してメールマガジンなどでサービス情報を宣伝する方法も実施されているが、これは必ずしもカード利用に効果的な誘導とは言えない。それは、大体の場合、メールマガジンを読むタイミングとカードを使おうとするタイミングとが一致していないからである。
【0008】
そこで、多数のカードを一元管理するためのカード統合化の発明なども提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0009】
これらの発明によれば、カード利用者は複数のカードを持ち歩くことなく、統合されたカード1枚で各種サービスの利用ができたり、外出先でも店舗に設置されている読み取り装置や携帯電話を介して自身が契約しているサービス内容を認識したりすることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004−334262号公報
【特許文献2】特開2005−157592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、上述したように個人が複数カード会社のサービスを利用する昨今では、自身が利用可能な全てのサービス内容を外出先で確認できたとしても、例えばこのレストランで割引が受けられるかどうかを知るためには、各カードの割引サービス加盟店に当該レストランが含まれているかを検索しなければならないという問題点がある。この必要な情報を自ら主体的に検索して認識するという行為は利用者にとって煩わしい作業であり、より利便性の高いしくみが望まれる。
【0012】
また、統合カードというアイデアは、カード管理をシンプル化する良いアプローチであるが、現実的な面では各カード会社におけるカード発行やサービス提供形式が全て切り替わっていかないと有効性を発揮できない面があることや、Suica(登録商標)やETC(Electronic Toll Collection System)のような特殊な機器との通信によって複雑なサービスを提供するカードは、提示すれば良いだけのカードとは異なり、単純に統合カードに吸収できない面もある。これらを実現していくためにはインフラ切替のコストや期間も費やしてしまうという問題点がある。
【0013】
本発明の目的は、上述した課題を解決するサービス情報提供システムおよびサービス情報提供方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明のサービス情報提供システムは、
利用者が携帯可能であり、無線通信機能を具備した携帯端末と、該携帯端末と通信可能に構成され、該携帯端末へ前記利用者が受けることができるサービスの内容を示すサービス情報を送信するサーバとから構成されるサービス情報提供システムにおいて、
前記携帯端末は、当該携帯端末の位置情報を取得し、該位置情報と、前記利用者固有に付与された利用者識別情報とを前記サーバへ送信し、前記サーバから送信されてきたサービス情報を表示し、
前記サーバは、
前記サービスを提供する店舗の店舗情報と、該店舗の位置を示す店舗位置情報とを対応付けて記憶する位置情報データベースと、
前記店舗情報と、該店舗で使用できる、前記サービスを受けるために必要なクレジットカードを示すカード情報とを対応付けて記憶するカード情報データベースと、
前記利用者識別情報と、該利用者が所有しているクレジットカードのカード情報とを対応付けて記憶する利用者情報データベースと、
前記携帯端末から送信されてきた位置情報に基づいて、前記店舗情報を前記位置情報データベースから取得する位置情報管理部と、
前記位置情報管理部が取得した店舗情報に基づいて、前記カード情報を前記カード情報データベースから取得するカード情報管理部と、
前記携帯端末から送信されてきた利用者識別情報に基づいて、前記カード情報を前記利用者情報データベースから取得する利用者情報管理部と、
前記カード情報管理部が取得したカード情報と前記利用者情報管理部が取得したカード情報との重複しているカード情報と、前記位置情報管理部が取得した店舗情報とを前記サービス情報として前記携帯端末へ送信する情報送信部とを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明のサービス情報提供方法は、
利用者が携帯可能であり、無線通信機能を具備した携帯端末と、該携帯端末と通信可能に構成され、該携帯端末へ前記利用者が受けることができるサービスの内容を示すサービス情報を送信するサーバとから構成されるサービス情報提供システムにおけるサービス情報提供方法であって、
前記携帯端末が、当該携帯端末の位置情報を取得する処理と、
前記携帯端末が、前記取得した位置情報と、前記利用者固有に付与された利用者識別情報とを前記サーバへ送信する処理と、
前記サーバが、前記携帯端末から送信されてきた位置情報に基づいて、前記サービスを提供する店舗の店舗情報と、該店舗の位置を示す店舗位置情報とを対応付けて記憶する位置情報データベースから、前記店舗情報を取得する処理と、
前記サーバが、前記取得した店舗情報に基づいて、前記店舗情報と、該店舗で使用できる、前記サービスを受けるために必要なクレジットカードを示すカード情報とを対応付けて記憶するカード情報データベースから、前記カード情報を第1のカード情報として取得する処理と、
前記サーバが、前記携帯端末から送信されてきた利用者識別情報に基づいて、前記利用者識別情報と、該利用者が所有しているクレジットカードのカード情報とを対応付けて記憶する利用者情報データベースから、前記カード情報を第2のカード情報として取得する処理と、
前記サーバが、前記第1のカード情報と前記第2のカード情報との重複しているカード情報と、前記店舗情報とを前記サービス情報として前記携帯端末へ送信する処理と、
前記携帯端末が、前記サーバから送信されてきたサービス情報を表示する処理とを行う。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明においては、利用者に適したサービス情報を当該利用者へ容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のサービス情報提供システムの実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した携帯端末の内部構成の一例を示す図である。
【図3】図1に示した位置情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図4】図1に示した店舗情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図5】図1に示したカード情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図6】図1に示した利用者情報データベースの構造の一例を示す図である。
【図7】図1に示した各データベースへの情報の登録・更新の様子を示す図である。
【図8】本形態におけるサービス情報提供方法の第1の実施例を説明するためのシーケンス図である。
【図9】本形態におけるサービス情報提供方法の第2の実施例を説明するためのシーケンス図である。
【図10】本形態におけるサービス情報提供方法の第3の実施例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明のサービス情報提供システムの実施の一形態を示す図である。
【0020】
本形態は図1に示すように、携帯端末100と、サービス情報管理サーバ200と、GPS衛星300と、中継局400と、店舗端末500と、ネットワーク600とから構成されている。
【0021】
携帯端末100は、利用者が携帯可能であり、無線通信機能を具備した通信端末である。また、携帯端末100は、携帯端末100を利用する利用者を識別するために利用者固有に付与された利用者識別情報を保持(記憶)する。また、携帯端末100は、中継局400およびネットワーク600を介して、サービス情報管理サーバ200と通信可能である。また、携帯端末100は、GPS(Global Positioning System)機能を有し、GPS衛星300から携帯端末100の位置情報を取得可能である。また、携帯端末100は、中継局400にて認識されている携帯端末100の位置情報を取得する。また、携帯端末100は、RFID(Radio Frequency Identification)機能(RFタグ情報読み取り機能)が具備されており、店舗端末500に貼付されたRFタグにあらかじめ書き込まれた店舗情報を読み取る(取得する)。また、携帯端末100は、取得した位置情報や店舗情報および利用者識別情報をサービス情報管理サーバ200へ送信する。また、携帯端末100は、サービス情報管理サーバ200から送信されてきたサービス情報を表示する。
【0022】
図2は、図1に示した携帯端末100の内部構成の一例を示す図である。
【0023】
図1に示した携帯端末100には図2に示すように、サービス情報要求部110と、位置情報取得部120と、店舗情報読み取り部130と、入力部140と、表示部150と、記憶部160とが設けられている。なお、図2には、図1に示した携帯端末100の構成要素のうち、本発明に係わる構成要素のみを示した。
【0024】
サービス情報要求部110は、サービス情報管理サーバ200へ、携帯端末100(利用者)が受けることができるサービスの内容を示すサービス情報を要求する。この要求のとき、サービス情報要求部110は、記憶部160に記憶されている利用者識別情報と、位置情報取得部120が取得した位置情報とをサービス情報管理サーバ200へ送信する。また、サービス情報要求部110は、入力部140に入力されたキーワードも、利用者識別情報および位置情報とともに送信するものであっても良い。また、サービス情報要求部110は、入力部140に入力された距離範囲情報(詳細は、後述する)も、利用者識別情報および位置情報とともに送信するものであっても良い。また、サービス情報要求部110は、店舗情報読み取り部130が店舗端末500から読み取った店舗情報も、利用者識別情報とともに送信するものであっても良い。
【0025】
位置情報取得部120は、携帯端末100が存在する位置を示す位置情報を取得する。この位置情報の取得方法は、携帯端末100の位置情報が取得できれば良く、一般的な位置情報を取得する方法や、上述したように、GPS衛星300や中継局400等から取得するものであっても良い。
【0026】
店舗情報読み取り部130は、店舗端末500から店舗端末500が有する店舗情報を読み取る。この店舗情報の読み取り方法は、店舗端末500から店舗情報が取得できるものであれば良く、上述したようなRFタグを用いるものや、他の近距離無線通信を用いるものであっても良い。
【0027】
入力部140は、利用者が外部から情報を入力する手段であり、例えば、ボタンキー等である。
【0028】
表示部150は、情報を表示する一般的なディスプレイである。また、表示部150は、サービス情報管理サーバ200から送信されてきたサービス情報を表示する。
【0029】
記憶部160は、上述した利用者識別情報をはじめ、情報を記憶する。
【0030】
サービス情報管理サーバ200は、携帯端末100からサービス情報が要求された場合、携帯端末100へ利用者が受けることができるサービスの内容を示すサービス情報を送信する。
【0031】
また、サービス情報管理サーバ200には図1に示すように、位置情報データベース210と、店舗情報データベース220と、カード情報データベース230と、利用者情報データベース240と、位置情報管理部250と、店舗情報管理部260と、カード情報管理部270と、利用者情報管理部280と、情報送信部290とが設けられている。なお、図1には、サービス情報管理サーバ200の構成要素のうち、本発明に係わる構成要素のみを示した。
【0032】
位置情報データベース210は、サービスを提供する店舗の店舗情報と、その店舗の位置を示す店舗位置情報とを対応付けて記憶する。
【0033】
図3は、図1に示した位置情報データベース210の構造の一例を示す図である。
【0034】
図1に示した位置情報データベース210は図3に示すように、サービスを提供する店舗の位置情報を示すレベル1〜5と、座標と、加盟店と、店舗名との情報から構成され、それぞれが対応付けられて記憶されている。これらの情報は、位置情報管理部250によって、登録されることにより、記憶される。
【0035】
例えば、レベル1〜5にはそれぞれ、都道府県、市区、町村、番地およびビルが記憶されている。また、座標には、例えば、経度および緯度が記憶されている。この座標は一般的に位置(住所等)が特定できる座標情報であれば良く、既存の位置情報サービスを活用して、測地系:wgs84や経緯度:dd.mm.ss.sssの度分秒表記であっても良い。また、加盟店および店舗名には、サービスを提供する加盟店、例えば「○○カメラ」および、その支店名、例えば「△△店」が記憶されている。
【0036】
また、店舗情報データベース220は、サービスを提供する店舗の店舗情報を記憶する。
【0037】
図4は、図1に示した店舗情報データベース220の構造の一例を示す図である。
【0038】
図1に示した店舗情報データベース220には図4に示すように、サービスを提供する店舗の加盟店名と、店舗名と、その店舗の所在地(住所)とが対応付けられて記憶されている。これらの情報は、店舗情報管理部260によって、登録されることにより、記憶される。
【0039】
例えば、加盟店の□□レストランが全国30カ所の店舗を構えている場合、その30店舗の情報をすべてが登録され、登録された情報を記憶する。図4には、加盟店「□□レストラン」の店舗名として東京都○○区を所在地とする「○○店」や「△△県△△市」を所在地とする「△△店」が記憶されている。また、加盟店「○○レンタカー」の店舗名として東京都○○区を所在地とする「○○営業所」や「△△県△△市」を所在地とする「△△営業所」が記憶されている。
【0040】
また、カード情報データベース230は、サービスを提供する店舗の店舗情報と、その店舗で使用できる、サービスを受けるために必要なクレジットカードを示すカード情報とを対応付けて記憶する。
【0041】
図5は、図1に示したカード情報データベース230の構造の一例を示す図である。
【0042】
図1に示したカード情報データベース230には図5に示すように、カード名称と、サービス内容と、加盟店名と、カテゴリとが対応付けられて第1のカード情報として記憶されている。これらの情報は、カード情報管理部270によって、登録されることにより、記憶される。
【0043】
カード名称は、サービスを受けるために使用が必要となるカードの名称を示す。また、サービス内容は、携帯端末100にて受けることができるサービスの内容を示す。また、加盟店名は、当該サービスを提供する加盟店の名前を示す。なお、ここでいう加盟店とは通常、カード会社自身がメインで行うサービスとは別に、カード会社と提携して付帯サービスを提供する別の店のことを示すが、メインサービス/付帯サービスを合わせて管理可能とするために、便宜上カード会社自身も加盟店に含めることとする。また、カテゴリは、当該サービスが属するジャンルを示す。
【0044】
例えば、カード名称「カードA」と、サービス内容「食事代5%割引」と、加盟店名「□□レストラン」と、カテゴリ「食べる」とが対応付けられて記憶されている。これは、□□レストランでカードAを使用した場合、カテゴリが「食べる」に分類されたサービス「食事代5%割引」のサービスを受けることができることを示している。また、カード名称「カードA」と、サービス内容「無料試写会」と、加盟店名「△△シネマ」と、カテゴリ「遊ぶ」とが対応付けられて記憶されている。これは、△△シネマでカードAを使用した場合、カテゴリが「遊ぶ」に分類されたサービス「無料試写会」のサービスを受けることができることを示している。また、カード名称「カードA」と、サービス内容「ポイント還元」と、加盟店名「○○カメラ」と、カテゴリ「買う」とが対応付けられて記憶されている。これは、○○カメラでカードAを使用した場合、カテゴリが「買う」に分類されたサービス「ポイント還元」のサービスを受けることができることを示している。また、カード名称「カードB」と、サービス内容「宿泊代10%割引」と、加盟店名「○○ホテル」と、カテゴリ「泊まる」とが対応付けられて記憶されている。これは、○○ホテルでカードBを使用した場合、カテゴリが「泊まる」に分類されたサービス「宿泊代10%割引」のサービスを受けることができることを示している。
【0045】
また、利用者情報データベース240は、利用者識別情報と、当該利用者が所有しているクレジットカードのカード情報とを対応付けて記憶する。
【0046】
図6は、図1に示した利用者情報データベース240の構造の一例を示す図である。
【0047】
図1に示した利用者情報データベース240には図6に示すように、利用者識別情報と、所有カード名称(第2のカード情報)と、有効期限とが対応付けられて記憶されている。これらの情報は、利用者情報管理部280によって、登録されることにより、記憶される。
【0048】
例えば、利用者識別情報「User−0001」と、所有カード名称「カードA」と、有効期限「mm/yy」とが対応付けられて記憶されている。これは、利用者識別情報が「User−0001」である利用者は、「mm/yy」が有効期限であるカードAを所有していることを示している。また、利用者識別情報「User−0001」と、所有カード名称「カードB」と、有効期限「mm/yy」とが対応付けられて記憶されている。これは、利用者識別情報が「User−0001」である利用者は、「mm/yy」が有効期限であるカードBを所有していることを示している。また、利用者識別情報「User−0001」と、所有カード名称「カードC」と、有効期限「mm/yy」とが対応付けられて記憶されている。これは、利用者識別情報が「User−0001」である利用者は、「mm/yy」が有効期限であるカードCを所有していることを示している。また、利用者識別情報「User−0002」と、所有カード名称「カードD」と、有効期限「mm/yy」とが対応付けられて記憶されている。これは、利用者識別情報が「User−0002」である利用者は、「mm/yy」が有効期限であるカードDを所有していることを示している。
【0049】
また、位置情報管理部250は、位置情報データベース210を管理する。具体的には、位置情報管理部250は、図3に示した情報を位置情報データベース210に登録・更新する(書き込む)。また、位置情報管理部250は、店舗情報データベース220に記憶されている情報を、エリア別に識別できるように、データの組み換え、追加を行う。つまり、所在地の情報から、その店舗の位置情報を都道府県、市区、町村、番地、ビルといったレベルに分けて分割格納するとともに、加盟店名・店舗名の情報も併せて格納する。これらの情報登録は、位置情報管理部250が店舗情報データベース220の内容が変更(登録/削除/更新)されたがどうかを定期的にチェックし、変更があったタイミングで位置情報データベース210の内容も更新する。また、位置情報管理部250は、携帯端末100から送信されてきた位置情報(座標等)に基づいて、当該位置情報に応じた店舗情報(加盟店名、店舗名)を位置情報データベース210から取得する。このとき、携帯端末100から距離範囲を示す距離範囲情報が送信されてきた場合、当該位置情報に応じた位置から距離範囲情報が示す距離範囲(例えば、距離範囲が「5km」と示されている場合、位置情報に応じた位置から半径5km)内に位置する店舗の店舗情報を取得する。また、位置情報管理部250は、位置情報データベース210から取得した店舗情報を、カード情報管理部270と情報送信部290へ出力する。
【0050】
また、店舗情報管理部260は、店舗情報データベース220を管理する。具体的には、店舗情報管理部260は、店舗情報管理部260は、図4に示した情報を店舗情報データベース220に登録・更新する(書き込む)。また、店舗情報管理部260は、店舗が新規オープンした場合やクローズした場合や統合した場合、店舗情報データベース220の情報を更新、削除する。
【0051】
また、カード情報管理部270は、カード情報データベース230を管理する。具体的には、カード情報管理部270は、図5に示した情報をカード情報データベース230に登録・更新する(書き込む)。また、カードのサービス内容に変更があった場合や、カード会社がカードによるサービスを停止にする場合、カード情報管理部270は、カード情報データベース230の情報を更新、削除する。また、カード情報管理部270は、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報に基づいて、当該店舗情報に応じたカード情報をカード情報データベース230から取得する。また、カード情報管理部270は、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報に基づいて、当該店舗情報に応じたカード情報とサービス内容とをカード情報データベース230から取得する。また、携帯端末100から所定のキーワードが利用者識別情報等とともに送信されてきた場合、カード情報管理部270は、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報と当該キーワードとに基づいて、当該店舗情報に応じたカード情報、または当該カード情報とサービス内容とをカード情報データベース230から取得する。また、カード情報管理部270は、携帯端末100から店舗情報が送信されてきた場合、送信されてきた店舗情報に応じたカード情報、または当該カード情報とサービス内容とをカード情報データベース230から取得する。また、カード情報管理部270は、取得したカード情報やサービス内容を情報送信部290へ出力する。
【0052】
また、利用者情報管理部280は、利用者情報データベース240を管理する。具体的には、利用者情報管理部280は、図6に示した情報を利用者情報データベース240に登録・更新する(書き込む)。また、利用者情報管理部280は、登録されている利用者が所有するカードの情報に変更があった場合、利用者情報データベース240の情報更新・削除などを行う。また、利用者情報管理部280は、携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報に基づいて、カード情報(図6に示した「所有カード名称」)を利用者情報データベース240から取得する。また、利用者情報管理部280は、取得したカード情報を情報送信部290へ出力する。
【0053】
また、情報送信部290は、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(図5に示した「カード名称」)と利用者情報管理部280から出力されてきたカード情報(図6に示した「所有カード名称」)との重複しているカード情報(例えば、「カードA」)と、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報とをサービス情報として携帯端末100へ送信する。また、情報送信部290は、上述した重複しているカード情報およびカード情報管理部270から出力されてきたサービス内容(例えば、「食事代5%割引」)と、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報とをサービス情報として携帯端末100へ送信する。また、情報送信部290は、上述した重複しているカード情報が無い場合、その旨を示す情報をサービス情報として携帯端末100へ送信する。
【0054】
また、GPS衛星300は、GPSを用いて携帯端末100の位置を測定する。
【0055】
中継局400は、携帯端末100との間で送受信される無線信号を終端する、一般的な無線基地局である。
【0056】
店舗端末500は、サービスを提供する店舗に設置された端末であり、当該店舗の店舗情報が書き込まれたRFタグが貼付されている。ここで、RFタグに書き込まれた店舗情報とは、当該店舗の加盟店名、店舗名および所在地といった情報である。
【0057】
ネットワーク600は、一般的な通信ネットワークである。
【0058】
図7は、図1に示した各データベースへの情報の登録・更新の様子を示す図である。
【0059】
図7に示すように、位置情報データベース210は、システムによって位置情報管理部250を用いて、上述した位置情報が登録されるデータベースである。
【0060】
また、店舗情報データベース220は、サービスを提供する加盟店やカード発行会社が情報管理するデータベースである。加盟店は、自身の店舗の店舗名や所在地などを、店舗情報管理部260を用いて店舗情報データベース220に登録する。この店舗情報データベース220とカード情報データベース230とは、加盟店名で紐付けられる。店舗情報データベース220は店舗の情報に閉じているため、提携先カード会社が増えた場合であっても、店舗情報データベース220に追加登録する必要はない。例えば、□□レストランが○○カメラだけでなく、○○空港のカードでも同様のサービスを提供する場合、○○空港カード向けに店舗データを追加登録する必要はない。カード情報データベース230に、○○空港カードの加盟店として□□レストランを登録することで、自動的に○○空港カードと□□レストランの全国30ヵ所の店舗情報の紐付けられる。なお、ここでは説明をわかりやすくするために、便宜上、加盟店名で紐付けると述べたが、実際のデータベース間のリンクは曖昧さを排除するためにデータベース内でユニークとなる加盟店IDやカードIDといった識別キーで制御を行うものとし、他に出てくるデータベース間でのリンクも同様である。
【0061】
また、カード情報データベース230は、各カード会社が情報管理するデータベースである。各カード会社は新規のカードを定義する際、そのカードに付随するサービス内容や利用可能な加盟店などを、カード情報管理部270を用いて登録する。その際、各サービスがどのようなジャンルに属するものか、あらかじめ決められた候補の中から選択して、カテゴリとして登録する。
【0062】
また、利用者情報データベース240は、カード利用者が情報管理するデータベースである。利用者は、利用者情報管理部280を用いて、自動的にシステム内でユニークな利用者識別情報であるID(利用者識別ID)が割り振られるが、自身が所有するカードの名称や有効期限などの情報を追加で登録する。また、これらの登録・更新・削除の作業は、説明を簡略化するために利用者自身が管理する例としているが、カード会社でのカード新規発行・更新発行、退会処理などと連携して自動化することも可能である。
【0063】
以下に、本形態におけるサービス情報提供方法について説明する。
【0064】
図8は、本形態におけるサービス情報提供方法の第1の実施例を説明するためのシーケンス図である。
【0065】
まず、携帯端末100の位置情報取得部120によって、携帯端末100の存在する位置を示す位置情報が取得される(ステップS1)。これは、上述したように、GPS衛星300や中継局400から取得する等、一般的に位置情報取得処理で行われている方法を用いて取得されるものである。
【0066】
すると、取得された位置情報と、携帯端末100の記憶部160に記憶されている利用者識別情報とが、サービス情報要求部110から中継局400およびネットワーク600を介してサービス情報管理サーバ200へ送信される(ステップS2)。
【0067】
位置情報と利用者識別情報が携帯端末100から送信されてくると、位置情報管理部250によって店舗情報が検索される(ステップS3)。具体的には、携帯端末100から送信されてきた位置情報が、位置情報データベース210に存在するかどうかが位置情報管理部250によって検索される。
【0068】
携帯端末100から送信されてきた位置情報が位置情報データベース210に存在する場合、当該位置情報と対応付けられている店舗情報(店舗を示す情報)が位置情報管理部250によって位置情報データベース210から取得される(ステップS4)。図3に示した例では、「加盟店」および「店舗名」が店舗情報として取得されることになる。
【0069】
取得された店舗情報は、位置情報管理部250からカード情報管理部270と情報送信部290へ出力される。
【0070】
続いて、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報が、カード情報データベース230に存在するかどうかがカード情報管理部270によって検索される(ステップS5)。例えば、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報の「加盟店」が「○○カメラ」である場合、カード情報データベース230の「加盟店名」に「○○カメラ」があるかどうかが検索される。
【0071】
位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報がカード情報データベース230に存在する場合、当該店舗情報と対応付けられているカード情報とサービス内容とがカード情報管理部270によってカード情報データベース230から取得される(ステップS6)。図5に示した例では、「カード名称」および「サービス内容」がカード情報およびサービス内容として取得されることになる。
【0072】
取得されたカード情報とサービス内容とは、カード情報管理部270から情報送信部290へ出力される。
【0073】
また、携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が、利用者情報データベース240に存在するかどうかが利用者情報管理部280によって検索される(ステップS7)。
【0074】
携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が利用者情報データベース240に存在する場合、当該利用者識別情報と対応付けられているカード情報(図6に示した例では、「所有カード名称」)が利用者情報管理部280によって利用者情報データベース240から取得される(ステップS8)。例えば、携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が「User−0001」である場合、図6に示した例では、「カードA」、「カードB」および「カードC」がカード情報として取得されることになる。
【0075】
取得されたカード情報は、利用者情報管理部280から情報送信部290へ出力される。
【0076】
すると、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)と、利用者情報管理部280から出力されてきたカード情報(第2のカード情報)とが情報送信部290によって比較され、一致(重複)するものがあるかどうかが判断される(ステップS9)。例えば、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報が「カードA」であり、また利用者情報管理部280から出力されてきたカード情報が「カードA」、「カードB」および「カードC」である場合、重複しているカード情報は「カードA」となる。
【0077】
重複しているカード情報がある場合、当該カード情報と、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報と、カード情報管理部270から出力されてきたサービス内容とを含む情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される(ステップS10)。
【0078】
また、ステップS3にて、位置情報がない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。
【0079】
また、ステップS5にて、店舗情報がない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。
【0080】
また、ステップS7にて、利用者識別情報がない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。
【0081】
また、ステップS9にて、重複しているカードがない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。なお、このとき、重複しているカードがない旨とともに、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)が送信されるものであっても良い。つまり、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)が示すカードを使用すればサービスを受けることができるため、例えば、「このカード(第1のカード情報)を使用すればサービスを受けることができる」というメッセージが送信されるものであっても良い。
【0082】
その後、情報送信部290から送信されてきたサービス情報が、携帯端末100の表示部150に表示される(ステップS11)。この表示方法については、カード情報、店舗情報およびサービス内容等が認識できる方法であれば良く、ここでは特に規定しない。
【0083】
以下に、具体的な場面を例に挙げて説明する。
【0084】
カード利用者があるレストランで食事をする場面を想定する。利用者は複数のカードを所持しており、いずれかのカードに割引が受けられるサービスが付帯していた記憶があるが、それがどのカードか、あるいはこのレストランで使えるのかがはっきりとしない。このようなケースでは、このレストランで使えるカードやサービスがあるかの情報のみがすぐに欲しい。
【0085】
これを実現するため、以下の処理が行われる。
【0086】
カード利用者が、携帯端末100に搭載されている入力部140を用いて、サービス情報のリクエストを挙げると、位置情報取得部120が起動する。
【0087】
この位置情報取得部120では、一般的な携帯端末のGPS機能/サービスを活用し、現在位置情報取得のためのHTTPリクエストをあげ、それに対する座標情報dms(±dd.mm.ss.sss)を入手する。
【0088】
すると、利用者識別ID(利用者識別情報)と座標情報(位置情報)とが、サービス情報要求部110から中継局400およびネットワーク600を介して、サービス情報管理サーバ200へ送信される。
【0089】
サービス情報管理サーバ200では、利用者識別IDと座標情報とが受信されると、位置情報管理部250によって、送信されてきた座標情報で位置情報データベース210が検索され、カード利用者がいる場所と、位置情報データベース210に登録されている店舗情報とが一致するかが確認される。
【0090】
一致する店舗情報が1つもない場合、利用者がいるレストランではどのカードの付随サービスも行われていないことを意味する。したがって、情報送信部290から携帯端末100へ、利用できるカードおよびサービスがないことを示す情報が送信される。
【0091】
一致する店舗情報が検出された場合、その加盟店名を元にカード情報データベース230と突合せ処理が行われ、その加盟店が提供しているサービスおよびそのサービスを受けられるカードの情報が検出される。
【0092】
例えば、□□レストランの△△店にいると検出された場合、カード情報データベース230からカードAにて食事代5%の割引サービスが受けられることが認識できる。さらに携帯端末100から送信されてきた利用者識別IDと利用者情報データベース240との突合せ処理が行われ、利用者がカードAを所持しているかがチェックされる。本例の場合、携帯端末100から送信されてきた利用者識別IDが「User−0001」であれば、利用者情報データベース240の情報によりカードAを所持していることがわかるため、情報送信部290から携帯端末100へ、カードAにて食事代5%の割引サービスが受けられる旨の情報がサービス情報として送信される。また、携帯端末100から送信されてきた利用者識別IDが「User−0002」である場合は、そのレストランではカードAによる割引サービスを実施しているが、利用者情報データベース240によりその利用者はカードAを所有していないため、利用できるカードおよびサービスがないことを示す情報が情報送信部290から携帯端末100へ送信される。あるいは、カードAならサービスを受けられる旨の宣伝メッセージが送信されるものであっても良い。
【0093】
携帯端末100では、サービス情報管理サーバ200から送信されてきたサービス情報が受信され、表示部150における表示によって、利用できるカードおよびサービスの有無が利用者に通知される。
【0094】
以上により、利用者はこのレストランではカードAの利用が有効的であるという情報を、自らカード会社のサイトを検索するような行為をしなくても、即時に認識することが可能になり、この情報を知らないままカードBにて精算し、割引サービスの恩恵を逸するというようなこともなくなる。
【0095】
図9は、本形態におけるサービス情報提供方法の第2の実施例を説明するためのシーケンス図である。
【0096】
上述した第1の実施例では、特定の店舗について処理したが、位置情報を使うことによって近隣店舗の情報を扱うことも出来る。
【0097】
まず、携帯端末100の位置情報取得部120によって、携帯端末100の存在する位置を示す位置情報が取得される(ステップS21)。これは、ステップS1の処理と同じである。
【0098】
また、利用者から入力部140に検索条件となる、距離範囲を示す距離範囲情報と、サービスのカテゴリを示すキーワードとの入力が行われると(ステップS22)、入力された検索条件と、取得された位置情報と、携帯端末100の記憶部160に記憶されている利用者識別情報とが、サービス情報要求部110から中継局400およびネットワーク600を介してサービス情報管理サーバ200へ送信される(ステップS23)。
【0099】
検索条件と位置情報と利用者識別情報とが携帯端末100から送信されてくると、位置情報管理部250によって店舗情報が検索される(ステップS24)。具体的には、携帯端末100から送信されてきた位置情報を中心に、送信されてきた検索条件のうちの距離範囲情報が示す距離範囲内に相当する位置情報(または、携帯端末100から送信されてきた位置情報を中心に、送信されてきた検索条件のうちの距離範囲情報が示す距離範囲四方に相当する位置情報)が、位置情報データベース210に存在するかどうかが位置情報管理部250によって検索される。
【0100】
当該位置情報が位置情報データベース210に存在する場合、当該位置情報と対応付けられている店舗情報(店舗を示す情報)が位置情報管理部250によって位置情報データベース210から取得される(ステップS25)。図3に示した例では、「加盟店」および「店舗名」が店舗情報として取得されることになる。
【0101】
取得された店舗情報は、位置情報管理部250からカード情報管理部270へ出力される。
【0102】
続いて、携帯端末100から送信されてきた検索条件のうち、サービスのカテゴリと位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報とに対応する店舗情報が、カード情報データベース230に存在するかどうかがカード情報管理部270によって検索される(ステップS26)。例えば、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報の「加盟店」が「○○カメラ」であり、携帯端末100から送信されてきた検索条件のうち、サービスのカテゴリが「買う」である場合、カード情報データベース230の「加盟店名」が「○○カメラ」であり、かつ「カテゴリ」が「買う」である情報があるかどうかが検索される。
【0103】
当該情報がカード情報データベース230に存在する場合、当該店舗情報と対応付けられているカード情報とサービス内容とがカード情報管理部270によってカード情報データベース230から取得される(ステップS27)。図5に示した例では、「カード名称」および「サービス内容」がカード情報およびサービス内容として取得されることになる。
【0104】
検索された店舗情報および取得されたカード情報とサービス内容とが、カード情報管理部270から情報送信部290へ出力される。
【0105】
また、携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が、利用者情報データベース240に存在するかどうかが利用者情報管理部280によって検索される(ステップS28)。
【0106】
携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が利用者情報データベース240に存在する場合、当該利用者識別情報と対応付けられているカード情報(図6に示した例では、「所有カード名称」)が利用者情報管理部280によって利用者情報データベース240から取得される(ステップS29)。例えば、携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が「User−0001」である場合、図6に示した例では、「カードA」、「カードB」および「カードC」がカード情報として取得されることになる。
【0107】
取得されたカード情報は、利用者情報管理部280から情報送信部290へ出力される。
【0108】
すると、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)と、利用者情報管理部280から出力されてきたカード情報(第2のカード情報)とが情報送信部290によって比較され、一致(重複)するものがあるかどうかが判断される(ステップS30)。例えば、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報が「カードA」であり、また利用者情報管理部280から出力されてきたカード情報が「カードA」、「カードB」および「カードC」である場合、重複しているカード情報は「カードA」となる。
【0109】
重複しているカード情報がある場合、当該カード情報と、カード情報管理部270から出力されてきた店舗情報とサービス内容とを含む情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される(ステップS31)。
【0110】
また、ステップS24にて、位置情報がない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。
【0111】
また、ステップS26にて、店舗情報がない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。
【0112】
また、ステップS28にて、利用者識別情報がない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。
【0113】
また、ステップS30にて、重複しているカードがない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。なお、このとき、重複しているカードがない旨とともに、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)が送信されるものであっても良い。つまり、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)が示すカードを使用すればサービスを受けることができるため、例えば、「このカード(第1のカード情報)を使用すればサービスを受けることができる」というメッセージが送信されるものであっても良い。
【0114】
その後、情報送信部290から送信されてきたサービス情報が、携帯端末100の表示部150に表示される(ステップS32。この表示方法については、カード情報、店舗情報およびサービス内容等が認識できる方法であれば良く、ここでは特に規定しない。
【0115】
以下に、具体的な場面を例に挙げて説明する。
【0116】
カードの利用者が駅前で宿泊ホテルを探す場面を想定する。
【0117】
第1の実施例と同じく、利用者(携帯端末100)の位置情報が検出され、携帯端末100からサービス情報管理サーバ200へ送信されるが、検索する近隣店舗の条件を設定しないと検索量が多くなることが予想される。
【0118】
そのため、利用者は入力部140に、検索対象とするサービスのカテゴリと、距離範囲を指定(入力)する。本例ではカテゴリに「泊まる」、距離範囲に「500m以内」を指定したものとする。
【0119】
サービス情報管理サーバ200にて、座標情報と距離範囲とが受信されると、位置情報管理部250によって、カード利用者がいる場所(座標:位置情報)から500m四方の座標情報が換算され、その座標範囲内で位置情報データベース210が検索され、位置情報データベース210に登録されている店舗候補がリストアップされる。
【0120】
さらに、その中から加盟店名を元にカード情報データベース230と突合せ処理が行われるが、カテゴリが「泊まる」であるサービスに絞って情報が検出される。
【0121】
その後は、第1の実施例と同様に利用者識別IDと利用者情報データベース240の突合せ処理が行われ、最終的に利用者が所持しているカードで、500m以内で宿泊可能な施設のサービス情報が送信される。
【0122】
上述した第1および第2の実施例の課題は、GPSからの取得情報の精度にある。ビル内や地下の場合、GPS信号を直接拾えないため、位置情報は中継局400からの情報となり、誤差が生じてしまう。また、同じ建物内の2階と3階といった階層の違いにまでは、十分な対応が出来ない。そのため、より精度の高い店舗マッチングを行うために、以下に示す第3の実施例を挙げる。
【0123】
図10は、本形態におけるサービス情報提供方法の第3の実施例を説明するためのシーケンス図である。
【0124】
第3の実施例では、携帯端末100のGPS機能の代わりに、店舗に設置している店舗端末500を使用する。ここでいう店舗端末500とは、一般的には店頭やレジ横などに置いてあり、RFID機能を有し、利用者の携帯端末100と通信できるものと定義する。店舗端末500には、位置情報データベース210に登録されているその加盟店名・店舗名や所在地を示す情報さえ入っていればよい。それらの情報は、例えば、店舗端末500に貼付されたRFタグに書き込まれているものであっても良い。
【0125】
第1の実施例での手順をベースに述べると、カード利用者が位置情報取得部120によってGPSからの座標情報を入手する代わりに、店舗情報読み取り部130が用いられる。
【0126】
まず、携帯端末100の店舗情報読み取り部130によって、店舗端末500からRFID機能を用いて、加盟店名・店舗名や所在地情報が店舗情報として取得される(ステップS41)。
【0127】
すると、取得された店舗情報と、携帯端末100の記憶部160に記憶されている利用者識別情報とが、サービス情報要求部110から中継局400およびネットワーク600を介してサービス情報管理サーバ200へ送信される(ステップS42)。
【0128】
店舗情報と利用者識別情報が携帯端末100から送信されてくると、当該店舗情報が、位置情報データベース210に存在するかどうかが位置情報管理部250によって検索される(ステップS43)。
【0129】
携帯端末100から送信されてきた店舗情報が位置情報データベース210に存在する場合、当該店舗情報が位置情報データベース210から取得され(ステップS44)、位置情報管理部250からカード情報管理部270へ出力される。
【0130】
続いて、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報が、カード情報データベース230に存在するかどうかがカード情報管理部270によって検索される(ステップS45)。例えば、位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報の「加盟店」が「○○カメラ」である場合、カード情報データベース230の「加盟店名」に「○○カメラ」があるかどうかが検索される。
【0131】
位置情報管理部250から出力されてきた店舗情報がカード情報データベース230に存在する場合、当該店舗情報と対応付けられているカード情報とサービス内容とがカード情報管理部270によってカード情報データベース230から取得される(ステップS46)。図5に示した例では、「カード名称」および「サービス内容」がカード情報およびサービス内容として取得されることになる。
【0132】
取得されたカード情報とサービス内容とは、カード情報管理部270から情報送信部290へ出力される。
【0133】
また、携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が、利用者情報データベース240に存在するかどうかが利用者情報管理部280によって検索される(ステップS47)。
【0134】
携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が利用者情報データベース240に存在する場合、当該利用者識別情報と対応付けられているカード情報(図6に示した例では、「所有カード名称」)が利用者情報管理部280によって利用者情報データベース240から取得される(ステップS48)。例えば、携帯端末100から送信されてきた利用者識別情報が「User−0001」である場合、図6に示した例では、「カードA」、「カードB」および「カードC」がカード情報として取得されることになる。
【0135】
取得されたカード情報は、利用者情報管理部280から情報送信部290へ出力される。
【0136】
すると、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)と、利用者情報管理部280から出力されてきたカード情報(第2のカード情報)とが情報送信部290によって比較され、一致(重複)するものがあるかどうかが判断される(ステップS49)。例えば、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報が「カードA」であり、また利用者情報管理部280から出力されてきたカード情報が「カードA」、「カードB」および「カードC」である場合、重複しているカード情報は「カードA」となる。
【0137】
重複しているカード情報がある場合、当該カード情報と、カード情報管理部270から出力されてきたサービス内容とを含む情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される(ステップS50)。
【0138】
また、ステップS43およびステップS45にて、店舗情報がない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。
【0139】
また、ステップS47にて、利用者識別情報がない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。
【0140】
また、ステップS49にて、重複しているカードがない場合は、その旨を示す情報がサービス情報として情報送信部290からネットワーク600および中継局400を介して携帯端末100へ送信される。なお、このとき、重複しているカードがない旨とともに、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)が送信されるものであっても良い。つまり、カード情報管理部270から出力されてきたカード情報(第1のカード情報)が示すカードを使用すればサービスを受けることができるため、例えば、「このカード(第1のカード情報)を使用すればサービスを受けることができる」というメッセージが送信されるものであっても良い。
【0141】
その後、情報送信部290から送信されてきたサービス情報が、携帯端末100の表示部150に表示される(ステップS51)。この表示方法については、カード情報、店舗情報およびサービス内容等が認識できる方法であれば良く、ここでは特に規定しない。
【0142】
このように、サービス情報管理サーバ200の位置情報管理部250では、「座標情報(位置情報)」による検索ではなく、「加盟店名・店舗名」あるいは「所在地」が位置情報データベース210に登録されている店舗が一致するかが確認される。検索条件として「加盟店名・店舗名」と「所在地」との組み合わせを変えることで、異なる効果が期待できる。
【0143】
「加盟店名・店舗名」で検索する場合、ヒットした後の処理は第1の実施例と同じであるが、GPS信号が拾えなかった時や、座標が同じ建物内の2階と3階といった階層の違いにも対応することができ、より精度の高いカード情報通知をすることが可能となる。
【0144】
また、「所在地」で検索する場合は、マッチングさせる所在地データの範囲によって、検索させる選択範囲を変えることができる。具体的には、レベル1〜5のうち、レベル4までを一致の条件とすれば、同じ敷地内の店舗を候補として、また、レベル5までを一致の条件にすれば同じ階層の店舗のみを候補としてリストアップすることができ、GPS信号が拾えなかった時でも近隣店舗検索が可能となる。
【0145】
なお、上述した第1〜3の実施例では、カードを使おうとするタイミングに着目し、自身の現在位置を元にして情報検索する場合を説明したが、自宅にいる場合や、目的地に移動中の場合でも、目的地で利用可能なカードやサービスを知りたい場合もある。その場合は、GPS機能で入手した座標情報や、RFID機能で入手した店舗情報を使う代わりに、目的地の住所レベル(1〜5)を利用者が入力することで、第3の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0146】
また、上述した第1〜3の実施例では、サービス内容や利用可能店舗の検出をメインに説明したが、利用者情報データベース240にカードの有効期限や、ポイント残高、ポイント期限などの更なる情報を追加することによって、有効期限切れ間近のカードや、ポイント失効間近のカードを通知するなど、さらに利用者のカード利用状況に応じた通知サービスを実施することも可能である。
【0147】
また、これらのデータベース(位置情報データベース210、店舗情報データベース220、カード情報データベース230および利用者情報データベース240)をシステム管理部門が一括管理するのではなく、カード会社、加盟店、カード利用者、システム管理部門がそれぞれのメリットを積極的に得ることを目的に互いに分散させて管理するものであっても良い。つまり、カード会社がカード情報データベース230を管理し、また加盟店が店舗情報データベース220を管理し、またカード利用者が利用者情報データベース240を管理し、またシステム管理部門が位置情報データベース210を管理する者であっても良い。このようにすることで、システム全体のデータベース状態を最新に保つことができる。
【0148】
このような構成により、カード利用者は自身が持つカードのサービス内容を、自らの記憶を辿ったり、主体的に検索しなくても、店舗内や近隣施設でサービスを受けられるカードを自動的・効果的に認識することができ、また、各カードが持つサービスの権利を逸することなく、十分に活用することができる。また、サービスを提供する加盟店は、店舗内あるいは近くにいるカード所有者に対して、同店のサービス内容や所在地を効率的に知らせることができ、売上げ増加のチャンスを拡大することが出来る。また、カード会社は、カード所有者に対して、同カード会社のサービスが使える機会を効果的に知らせることができ、カード利用機会の拡大やカード利用者の囲い込みを図ることが出来る。
【符号の説明】
【0149】
100 携帯端末
110 サービス情報要求部
120 位置情報取得部
130 店舗情報読み取り部
140 入力部
150 表示部
160 記憶部
200 サービス情報管理サーバ
210 位置情報データベース
220 店舗情報データベース
230 カード情報データベース
240 利用者情報データベース
250 位置情報管理部
260 店舗情報管理部
270 カード情報管理部
280 利用者情報管理部
290 情報送信部
300 GPS衛星
400 中継局
500 店舗端末
600 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が携帯可能であり、無線通信機能を具備した携帯端末と、該携帯端末と通信可能に構成され、該携帯端末へ前記利用者が受けることができるサービスの内容を示すサービス情報を送信するサーバとから構成されるサービス情報提供システムにおいて、
前記携帯端末は、当該携帯端末の位置情報を取得し、該位置情報と、前記利用者固有に付与された利用者識別情報とを前記サーバへ送信し、前記サーバから送信されてきたサービス情報を表示し、
前記サーバは、
前記サービスを提供する店舗の店舗情報と、該店舗の位置を示す店舗位置情報とを対応付けて記憶する位置情報データベースと、
前記店舗情報と、該店舗で使用できる、前記サービスを受けるために必要なクレジットカードを示すカード情報とを対応付けて記憶するカード情報データベースと、
前記利用者識別情報と、該利用者が所有しているクレジットカードのカード情報とを対応付けて記憶する利用者情報データベースと、
前記携帯端末から送信されてきた位置情報に基づいて、前記店舗情報を前記位置情報データベースから取得する位置情報管理部と、
前記位置情報管理部が取得した店舗情報に基づいて、前記カード情報を前記カード情報データベースから取得するカード情報管理部と、
前記携帯端末から送信されてきた利用者識別情報に基づいて、前記カード情報を前記利用者情報データベースから取得する利用者情報管理部と、
前記カード情報管理部が取得したカード情報と前記利用者情報管理部が取得したカード情報との重複しているカード情報と、前記位置情報管理部が取得した店舗情報とを前記サービス情報として前記携帯端末へ送信する情報送信部とを有することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載のサービス情報提供システムにおいて、
前記カード情報データベースは、前記店舗で受けられるサービスの内容を示すサービス内容をさらに対応付けて記憶し、
前記カード情報管理部は、前記位置情報管理部が取得した店舗情報に基づいて、前記カード情報と前記サービス内容とを前記カード情報データベースから取得し、
前記情報送信部は、前記カード情報管理部が取得したカード情報と前記利用者情報管理部が取得したカード情報との重複しているカード情報および前記サービス内容と、前記位置情報管理部が取得した店舗情報とを前記サービス情報として前記携帯端末へ送信することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載のサービス情報提供システムにおいて、
前記携帯端末は、前記利用者から所定のキーワードが入力された場合、該キーワードを前記位置情報と前記利用者識別情報とともに前記サーバへ送信し、
前記カード情報管理部は、前記位置情報管理部が取得した店舗情報と前記キーワードとに基づいて、前記カード情報と前記サービス内容とを前記カード情報データベースから取得することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項4】
請求項1に記載のサービス情報提供システムにおいて、
前記携帯端末は、前記利用者から所定の距離範囲情報が入力された場合、該距離範囲情報を前記位置情報と前記利用者識別情報とともに前記サーバへ送信し、
前記位置情報管理部は、前記携帯端末から送信されてきた位置情報と距離範囲情報とに基づいて、前記店舗情報を前記位置情報データベースから取得することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項5】
請求項1に記載のサービス情報提供システムにおいて、
前記携帯端末は、前記店舗に設けられた店舗端末から、該店舗端末が記憶する該店舗の店舗情報を取得し、該取得した店舗情報を、当該携帯端末の位置情報の代わりに前記サーバへ送信し、
前記カード情報管理部は、前記携帯端末から送信されてきた店舗情報に基づいて、前記カード情報を前記カード情報データベースから取得することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項6】
請求項5に記載のサービス情報提供システムにおいて、
前記店舗端末は、前記店舗情報が書き込まれたRFタグが貼付されており、
前記携帯端末は、前記RFタグから前記店舗情報を読み取ることにより取得することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項7】
請求項1に記載のサービス情報提供システムにおいて、
前記情報送信部は、前記カード情報管理部が取得したカード情報と前記利用者情報管理部が取得したカード情報とで、重複しているカード情報が無い場合、その旨を前記携帯端末へ送信することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項8】
請求項7に記載のサービス情報提供システムにおいて、
前記情報送信部は、前記カード情報管理部が取得したカード情報と前記利用者情報管理部が取得したカード情報とで、重複しているカード情報が無い場合、その旨とともに、前記カード情報管理部が取得したカード情報を前記携帯端末へ送信することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項9】
請求項1に記載のサービス情報提供システムにおいて、
前記位置情報データベースと、前記カード情報データベースと、前記利用者情報データベースとを、互いに分散させて管理することを特徴とするサービス情報提供システム。
【請求項10】
利用者が携帯可能であり、無線通信機能を具備した携帯端末と、該携帯端末と通信可能に構成され、該携帯端末へ前記利用者が受けることができるサービスの内容を示すサービス情報を送信するサーバとから構成されるサービス情報提供システムにおけるサービス情報提供方法であって、
前記携帯端末が、当該携帯端末の位置情報を取得する処理と、
前記携帯端末が、前記取得した位置情報と、前記利用者固有に付与された利用者識別情報とを前記サーバへ送信する処理と、
前記サーバが、前記携帯端末から送信されてきた位置情報に基づいて、前記サービスを提供する店舗の店舗情報と、該店舗の位置を示す店舗位置情報とを対応付けて記憶する位置情報データベースから、前記店舗情報を取得する処理と、
前記サーバが、前記取得した店舗情報に基づいて、前記店舗情報と、該店舗で使用できる、前記サービスを受けるために必要なクレジットカードを示すカード情報とを対応付けて記憶するカード情報データベースから、前記カード情報を第1のカード情報として取得する処理と、
前記サーバが、前記携帯端末から送信されてきた利用者識別情報に基づいて、前記利用者識別情報と、該利用者が所有しているクレジットカードのカード情報とを対応付けて記憶する利用者情報データベースから、前記カード情報を第2のカード情報として取得する処理と、
前記サーバが、前記第1のカード情報と前記第2のカード情報との重複しているカード情報と、前記店舗情報とを前記サービス情報として前記携帯端末へ送信する処理と、
前記携帯端末が、前記サーバから送信されてきたサービス情報を表示する処理とを行うサービス情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−175434(P2011−175434A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−38723(P2010−38723)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】