説明

サービス提供方法、サービス提供プログラムおよびサービス提供装置

【課題】できるだけ少ない個人情報から、利用者の嗜好に合ったサービスを選択できるようにする。
【解決手段】サービス提供依頼3が入力されると、サービス典型例提示手段1bがサービス典型例情報記憶手段1aから複数のサービス典型例情報を抽出し、複数のサービス典型例情報4を端末装置2に送信する。ネットワークを介して端末装置2から選択されたサービス典型例情報の識別情報5を受け取ると、サービス特定手段1dが、サービス典型例メタ情報記憶手段1cを参照し、選択されたサービス典型例情報に関連づけられたサービスを特定する。そして、サービス提供手段1fが、サービスデータ記憶手段1eから特定されたサービスに関するサービスデータ6を抽出し、抽出したサービスデータ6を端末装置2に対して送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は端末装置に対してサービスを提供するサービス提供方法、サービス提供プログラムおよびサービス提供装置に関し、特に大量のサービスの中から利用者からの要求に応じて絞り込んだサービスを提供するサービス提供方法、サービス提供プログラムおよびサービス提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、世の中の様々な手段で膨大な量のコンテンツが提供されている。例えば、インターネット、テレビ放送などでコンテンツが提供されている。利用者は、これらのコンテンツの中から、自分の興味があるコンテンツを選択して視聴する。その際、膨大な量のコンテンツの中から興味対象のコンテンツを探し出すのは非常に労力を有する。そこで、利用者の好みに応じたコンテンツを自動的に取得する技術が考えられている(特許文献1参照)。
【0003】
また、嗜好に応じたコンテンツの選択を、サーバで行うこともできる。例えば、利用者は、端末装置からサーバにアクセスし、自分の趣味などの個人情報を入力する。すると、サーバは、入力された個人情報に合致したコンテンツを、膨大な量のコンテンツの中から検索する。そして、サーバは、検出したコンテンツを利用者が使用する端末装置に送信する。
【特許文献1】特開2004−357334号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、利用者の状況・嗜好・権限などに合わせたサービスを手持ちの端末装置で利用するに当たって、利用者側とコンテンツ提供者側とで必要とする情報および提供してもよい情報が異なってくる。すなわち、利用者にとっては、サービスを絞り込むために必要な情報の入力が面倒であるため、入力すべき情報はできるだけ少ないことが望まれる。しかも、個人情報の漏洩を防止するため、個人情報はできる限り公開したくない。一方、サービス提供者にとっては、提供するサービスを的確に絞り込むには利用者の情報をできる限り知りたい。これらの互いに背反する要件を満たすためには、なるべく個人情報を公開することなく最適なサービスだけを簡単に提供するといった課題を解く必要がある。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、できるだけ少ない個人情報から、利用者の嗜好に合ったサービスを選択できるサービス提供方法、サービス提供プログラムおよびサービス提供装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すようなサービス提供方法が提供される。本発明に係るサービス提供方法では、ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供方法において、サービス典型例提示手段1bが、ネットワークを介して接続された端末装置2からサービス提供依頼3が入力されると、提供可能なサービスをグループ分けした各グループの特徴を示すサービス典型例情報を記憶するサービス典型例情報記憶手段1aから複数のサービス典型例情報を抽出し、複数のサービス典型例情報4を端末装置2に送信する。また、サービス特定手段1dが、端末装置2から選択されたサービス典型例情報の識別情報5を受け取ると、サービス典型例情報記憶手段1aに格納されたサービス典型例情報それぞれに関連づけられたサービスを示すサービス典型例メタ情報を記憶するサービス典型例メタ情報記憶手段1cを参照し、選択されたサービス典型例情報に関連づけられたサービスを特定する。そして、サービス提供手段1fが、各サービスの提供に必要なサービスデータを記憶するサービスデータ記憶手段1eから、特定されたサービスに関するサービスデータを抽出し、抽出したサービスデータ6を端末装置2に対して送信する。
【0007】
このようなサービス提供方法によれば、端末装置2からサービス提供依頼3が入力されると、サービス典型例提示手段1bにより、サービス典型例情報記憶手段1aから複数のサービス典型例情報が抽出され、複数のサービス典型例情報4が端末装置2に送信される。その後、端末装置2から、選択されたサービス典型例情報の識別情報5を受け取ると、サービス特定手段1dにより、選択されたサービス典型例情報に関連づけられたサービスが特定される。そして、サービス提供手段1fにより、サービスデータ記憶手段1eから特定されたサービスに関するサービスデータが抽出され、抽出されたサービスデータ6が端末装置2に対して送信される。
【0008】
また、上記課題を解決するために、ネットワークを介してサービスを提供するためのサービス提供プログラムにおいて、コンピュータを、提供可能なサービスをグループ分けした各グループの特徴を示すサービス典型例情報を記憶するサービス典型例情報記憶手段、前記サービス典型例情報記憶手段に格納された前記サービス典型例情報それぞれに関連づけられたサービスを示すサービス典型例メタ情報を記憶するサービス典型例メタ情報記憶手段、各サービスの提供に必要なサービスデータを記憶するサービスデータ記憶手段、前記ネットワークを介して接続された端末装置からサービス提供依頼が入力されると、前記サービス典型例情報記憶手段から複数の前記サービス典型例情報を抽出し、複数の前記サービス典型例情報を前記端末装置に送信するサービス典型例提示手段、前記端末装置から選択された前記サービス典型例情報の識別情報を受け取ると、前記サービス典型例メタ情報記憶手段を参照し、選択された前記サービス典型例情報に関連づけられたサービスを特定するサービス特定手段、前記サービスデータ記憶手段から特定されたサービスに関する前記サービスデータを抽出し、抽出した前記サービスデータを前記端末装置に対して送信するサービス提供手段、として機能させることを特徴とするサービス提供プログラムが提供される。
【0009】
また、上記課題を解決するために、ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供装置において、提供可能なサービスをグループ分けした各グループの特徴を示すサービス典型例情報を記憶するサービス典型例情報記憶手段と、前記サービス典型例情報記憶手段に格納された前記サービス典型例情報それぞれに関連づけられたサービスを示すサービス典型例メタ情報を記憶するサービス典型例メタ情報記憶手段と、各サービスの提供に必要なサービスデータを記憶するサービスデータ記憶手段と、前記ネットワークを介して接続された端末装置からサービス提供依頼が入力されると、前記サービス典型例情報記憶手段から複数の前記サービス典型例情報を抽出し、複数の前記サービス典型例情報を前記端末装置に送信するサービス典型例提示手段と、前記端末装置から選択された前記サービス典型例情報の識別情報を受け取ると、前記サービス典型例メタ情報記憶手段を参照し、選択された前記サービス典型例情報に関連づけられたサービスを特定するサービス特定手段と、前記サービスデータ記憶手段から特定されたサービスに関する前記サービスデータを抽出し、抽出した前記サービスデータを前記端末装置に対して送信するサービス提供手段と、を有することを特徴とするサービス提供装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、サーバから複数のサービス典型例情報を端末装置に提示し、その中から端末装置で選択されたサービス典型例情報に応じたサービスを端末装置に提供するようにした。これにより、利用者の個人情報をサーバ側に開示せずに、利用者の個人情報に応じた適切なサービスデータを端末装置によって取得することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の概略を示す図である。本実施の形態では、端末装置2に対してサーバ1によってサービスが提供される。サービスを提供するために、サーバ1は、サービス典型例情報記憶手段1a、サービス典型例提示手段1b、サービス典型例メタ情報記憶手段1c、サービス特定手段1d、サービスデータ記憶手段1e、およびサービス提供手段1fを有している。
【0012】
サービス典型例情報記憶手段1aは、提供可能なサービスをグループ分けした各グループの特徴を示すサービス典型例情報を記憶する。
サービス典型例提示手段1bは、ネットワークを介して接続された端末装置2からサービス提供依頼3が入力されると、サービス典型例情報記憶手段1aから複数のサービス典型例情報を抽出する。そして、サービス典型例提示手段1bは、抽出した複数のサービス典型例情報4を端末装置2に送信する。
【0013】
サービス典型例メタ情報記憶手段1cは、サービス典型例情報記憶手段1aに格納されたサービス典型例情報それぞれに関連づけられたサービスを示すサービス典型例メタ情報を記憶する。
【0014】
サービス特定手段1dは、ネットワークを介して端末装置2から、選択されたサービス典型例情報の識別情報5を受け取ると、サービス典型例メタ情報記憶手段1cを参照し、選択されたサービス典型例情報に関連づけられたサービスを特定する。
【0015】
サービスデータ記憶手段1eは、各サービスの提供に必要なサービスデータを記憶している。
サービス提供手段1fは、サービス特定手段1dで特定されたサービスに関するサービスデータをサービスデータ記憶手段1eから抽出する。そして、サービス提供手段1fは、抽出したサービスデータ6を端末装置2に対して送信する。
【0016】
端末装置2は、サービス提供依頼手段2a、利用者個人情報記憶手段2b、サービス典型例選択手段2c、サービス典型例通知手段2d、およびサービス利用手段2eを有している。
【0017】
サービス提供依頼手段2aは、端末装置2の利用者からの操作入力に応答して、サービス提供依頼3をサーバ1に対して送信する。
利用者個人情報記憶手段2bは、端末装置2の利用者の個人情報を記憶する。例えば、利用者の年齢、性別、趣味などが予め記憶されている。
【0018】
サービス典型例選択手段2cは、サーバ1から送信された複数のサービス典型例情報4を取得する。そして、サービス典型例選択手段2cは、利用者個人情報記憶手段2bに格納された個人情報と適合する特徴が設定されたサービス典型例情報を、取得した複数のサービス典型例情報4の中から選択する。
【0019】
サービス典型例通知手段2dは、サービス典型例選択手段2cが選択したサービス典型例情報の識別情報5をサーバ1に対して送信する。
サービス利用手段2eは、サーバ1から送信された複数のサービスデータ6を取得する。そして、サービス利用手段2eは、利用者からの操作入力に応答して、複数のサービスデータ6内の任意のサービスデータに基づいてサービスの提供を受ける。
【0020】
このようなシステムによれば、利用者が端末装置2に対してサービス提供依頼を指示する操作入力を行うと、端末装置2のサービス提供依頼手段2aにより、サーバ1に対してサービス提供依頼3が送信される。端末装置2からサーバ1にサービス提供依頼3が入力されると、サービス典型例提示手段1bにより、サービス典型例情報記憶手段1aから複数のサービス典型例情報が抽出される。そして、サービス典型例提示手段1bによって、複数のサービス典型例情報4が端末装置2に送信される。
【0021】
複数のサービス典型例情報4は、端末装置2のサービス典型例選択手段2cで受け取られる。次に、サービス典型例選択手段2cにより、利用者個人情報記憶手段2bに格納された個人情報と適合する特徴が設定されたサービス典型例情報が、複数のサービス典型例情報4の中から選択される。そして、サービス典型例通知手段2dにより、サービス典型例選択手段2cが選択したサービス典型例情報の識別情報5がサーバ1に対して送信される。
【0022】
サーバ1では、サービス特定手段1dが、端末装置2から送られた識別情報5を受け取る。次に、サービス特定手段1dにより、サービス典型例メタ情報記憶手段1cに記憶されたサービスメタ情報に基づいて、端末装置2によって選択されたサービス典型例情報に関連づけられたサービスが特定される。そして、サービス提供手段1fにより、サービスデータ記憶手段1eから特定されたサービスに関するサービスデータ6が抽出され、抽出されたサービスデータ6が端末装置2に対して送信される。
【0023】
端末装置2では、複数のサービスデータ6をサービス利用手段2eが取得する。そして、サービス利用手段2eにより、任意のサービスデータ6に基づいてサービスが利用される。
【0024】
このようにして、利用者の個人情報をサーバ1側に開示せずに、利用者の個人情報に応じた適切なサービスデータ6を端末装置2によって取得することができる。これにより、利用者は、膨大な数のサービスの中から自分の嗜好にあったサービスを容易に選択することが可能となる。
【0025】
すなわち、サービス典型例情報を介した利用者個人情報とサービスとの関連付けのうち、利用者個人情報とサービス典型例情報との関係を端末装置2において判断することで、利用者個人情報をサーバ1に開示する必要がなくなる。
【0026】
図2は、サービス典型例情報を介した利用者個人情報とサービスとの関連付けを示す概念図である。図2に示すように、サービス典型例情報4a,4b,4cがサーバ1から端末装置2に提示される。端末装置2では、利用者個人情報2baに適合するサービス典型例情報を選択する。そして、選択したサービス典型例情報をサーバ1に通知する。
【0027】
一方、サーバ1では、各サービス典型例情報4a,4b,4cそれぞれのグループに属するサービス1ea,1eb,1ec,1edを管理している。そして、サーバ1では、選択されたサービス典型例情報のグループに属するサービスを端末装置2に提供する。
【0028】
なお、各サービス1ea,1eb,1ec,1edは、複数のサービス典型例情報に属することができる。例えば、図2の例では、音楽配信のサービス1eaは、「おしゃれ」のサービス典型例情報4bと、「オタク」のサービス典型例情報4cとに属している。
【0029】
ところで、利用者個人情報は、利用者の本当の個人情報である必要はない。すなわち、サービスを利用する際の目的などに応じて、仮想的な人格を設定することができる。また、サービスの利用目的などによってサービスの絞り込みを行うこともできる。
【0030】
図3は、サービス典型例情報を用いたサービスの絞り込み例を示す図である。図3の例では、利用者個人情報記憶手段2bに、「ゲーム好き」、「アニメ好き」などの利用者個人情報が登録されている。また、サービス典型例情報記憶手段1aには、「学生」、「家族」などの各種サービス典型例情報が記憶されている。さらに、サービスデータ記憶手段1eには、「洋楽ビデオ」、「邦楽ビデオ」などのサービスデータが記憶されている。
【0031】
ここで、利用者は、秋葉原におけるゲームやアニメの情報を知りたいものとする。すると、利用者は、場所として「秋葉原」を指定したサービス提供依頼をサーバ1に送信する。すると、サーバ1からは、「秋葉原」に関連するサービスを含むサービス典型例情報のみを端末装置2に提示する。
【0032】
また、端末装置2では、利用者個人情報として、「ゲーム好き」、「アニメ好き」のみを設定する。実際の利用者には「会社員」、「30歳」、「男性」という個人情報があったとしても、利用者個人情報記憶手段2bにおいては無効にしておく(図中、無効な個人情報を破線で示している)。これにより、端末装置2では、「ゲーム好き」、「アニメ好き」という個人情報に基づいて、「学生」のサービス典型例情報が選択される。すなわち、30歳の会社員である利用者が利用する端末装置2において「学生」のサービス典型例情報が選択されている。すると、そのサービス典型例情報に含まれる「アニメビデオ」、「格闘ゲーム」などに関する情報提供のサービスデータがサーバ1から提供される。
【0033】
なお、利用者個人情報は、仮想的な人格に合わせて設定すればよいため、予め複数の人格に合わせた個人情報を利用者典型例情報として設定しておいてもよい。その場合、サービスを利用する際の状況に応じて、利用者が任意の利用者典型例情報を選択する。以下、複数の利用者典型例情報を任意に切り換えて、サービスの提供を受けることができるシステムの例を用いて、本実施の形態を詳細に説明する。
【0034】
なお、以下の実施の形態では、利用者の状況(場所や目的など)の固定的な個人情報以外に、使用時の状況を用いて適切なサービスを絞り込む機能を有する。その場合でも、個人情報をできる限り公開せずにサービスの絞り込みを行う。
【0035】
図4は、本実施の形態のシステム構成例を示す図である。本実施の形態では、ネットワーク10を介して、ポータルサイトサーバ100、複数のサーバ300,300a,300b,・・・、および複数の端末装置200,200a,200b,・・・が接続されている。
【0036】
サーバ300,300a,300b,・・・は、端末装置200,200a,200b,・・・に対して、コンテンツやアプリケーションプログラムなどの情報サービスをネットワーク10を介して提供する。ポータルサイトサーバ100は、サーバ300,300a,300b,・・・で提供されるサービスの内容に関する情報を、端末装置200,200a,200b,・・・に対して提供する。端末装置200,200a,200b,・・・は、利用者が所持する携帯端末装置や、モバイルコンピュータである。利用者は、端末装置200,200a,200b,・・・を用いてサーバ300,300a,300b,・・・で提供されるサービスを利用できる。
【0037】
このようなシステムにおいて、利用者は、例えば端末装置200を用いてポータルサイトサーバ100にアクセスし、利用者自身の個人情報に応じたサービスのリストをポータルサイトサーバ100から取得することができる。そして、端末装置200でサービスを選択すると、そのサービスを提供するサーバからサービスの提供を受けることができる。
【0038】
図5は、サービス提供の手順を示す概念図である。なお、図5の例では、利用者が端末装置200を利用している場合を想定している。以降の説明では、端末装置200を利用してサービスの提供を受ける場合の例を用いて、本実施の形態の詳細を説明するものとする。
【0039】
端末装置200は、利用者典型例情報記憶部220を有している。利用者典型例情報記憶部220には、利用者に対して仮想的な別人格を設定するための利用者典型例情報221〜225が格納されている。
【0040】
例えば、利用者典型例情報221は、利用者自身の個人情報であり、利用者の年齢や性別などが設定されている。利用者典型例情報222は、利用者が会社員として行動するときを想定した個人情報である。例えば、よく行く場所として、会社の近くが設定されている。利用者典型例情報223は、利用者の父親の個人情報である。利用者典型例情報224は、利用者の妻の個人情報である。利用者典型例情報225は、利用者と妻とが共に行動する場合を想定した個人情報である。
【0041】
また、ポータルサイトサーバ100には、サービス典型例情報記憶部130が設けられている。サービス典型例情報記憶部130には、複数のサービス典型例情報131〜133が記憶されている。サービス典型例情報131〜133は、複数のサービスに関連づけられており、関連づけられたサービスを好んで利用すると想定される利用者を特定するための条件(例えば、利用者の年齢層)が設定されている。
【0042】
例えば、サービス典型例情報131は、グルメ(美食家)の特徴を示す情報が設定されている。サービス典型例情報132には、オシャレに気を配る人の特徴を示す情報が設定されている。サービス典型例情報133には、オタク(ある分野に非常に詳しい人)の特徴を示す情報が設定されている。
【0043】
図5の例では、各サービス典型例情報131〜133に対して、そのサービス典型例情報に設定されている特徴に合致する利用者典型例情報が線で結ばれている。また、各サービス典型例情報131〜133に対して、そのサービス典型例情報131〜133で提供対象としているサービスが線で結ばれている。
【0044】
複数のサーバ300,300a,300b,・・・には、利用者に対して提供可能なサービス31〜34が用意されている。例えば、サービス31は、楽曲データを配信する音楽配信サービスである。サービス32は、和食レストランの情報を提供するサービスである。サービス33は、ブティックの情報を提供するサービスである。サービス34は、オンラインゲームの接続環境を提供するサービスである。
【0045】
ここで、利用者が何らかのサービスを検索する場合、まず、端末装置200において、予め用意されている利用者典型例情報221〜225の中から、そのときの状況に合わせた利用者典型例情報を選択する。次に、端末装置200は、ポータルサイトサーバ100からサービス典型例情報131〜133を取得する。そして、端末装置200は、利用者が選択した利用者典型例情報に合致するサービス典型例情報を選択する。例えば、利用者が利用者典型例情報221を選択したのであれば、グルメのサービス典型例情報131とオタクのサービス典型例情報133とが選択される。
【0046】
端末装置200は、選択したサービス典型例情報をポータルサイトサーバ100に通知する。すると、ポータルサイトサーバ100は、提供可能なサービス31〜34から、選択されたサービス典型例情報に対応するサービスを絞り込む。そして、ポータルサイトサーバ100は、選択されたサービス典型例情報に対応するサービスに関する情報(例えば、サービスの提供を受けるためのアクセス先)を生成し、端末装置200に通知する。
【0047】
利用者は、端末装置200を用いて、ポータルサイトサーバ100から受け取ったサービスの情報から、利用するサービスを選択する。すると、端末装置200は、選択されたサービスを提供しているサーバにアクセスし、そのサーバからサービスの提供を受ける。
【0048】
以下、図5に示したようなサービスを提供するためのシステム構成について説明する。
図6は、本実施の形態に用いるポータルサイトサーバのハードウェア構成例を示す図である。ポータルサイトサーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
【0049】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
【0050】
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
【0051】
通信インタフェース106は、ネットワーク10に接続されている。通信インタフェース106は、ネットワーク10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0052】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図6には、ポータルサイトサーバ100のハードウェア構成を示したが、他のサーバ300,300a,300b,・・・や端末装置200,200a,200b,・・・も同様のハードウェアで実現することができる。
【0053】
図7は、各装置が有する処理機能を示すブロック図である。端末装置200は、プロファイル記憶部210、利用者典型例情報記憶部220、利用者典型例選択部230、情報開示許可決定部240、サービス提供依頼部250、サービス典型例選択部260、サービス典型例通知部270、およびサービス利用部280を有する。なお、利用者典型例情報記憶部220の機能は、図5を参照して説明した通りである。
【0054】
プロファイル記憶部210には、利用者の個人情報を示すプロファイルデータが格納されている。プロファイルデータには、利用者の年齢や性別などが設定されている。
利用者典型例選択部230は、利用者からの操作入力に応答して、利用者典型例情報記憶部220の中から少なくとも1つの利用者典型例情報を選択する。そして、利用者典型例情報記憶部220は、選択した利用者典型例情報をサービス典型例選択部260に渡す。
【0055】
情報開示許可決定部240は、利用者からの操作入力に応答して、サービスを絞り込むための情報として、利用者典型例情報以外に開示する情報を決定する。開示情報としては、例えば、現在地を示す位置情報や、サービスの使用目的などである。情報開示許可決定部240は、開示するものと決定された情報を、サービス提供依頼部250に渡す。
【0056】
サービス提供依頼部250は、ポータルサイトサーバ100にサービス提供依頼を送信する。その際、サービス提供依頼部250は、端末装置200のハードウェア構成に関する端末情報(例えば、端末種別、空きメモリ容量など)や、情報開示が許可された情報(場所や目的)を、サービス提供依頼と共にポータルサイトサーバ100に送信する。
【0057】
サービス典型例選択部260は、ポータルサイトサーバ100から送られるサービス典型例情報の集合を取得する。次に、サービス典型例選択部260は、サービス典型例情報の集合の中から、利用者が選択した利用者典型例情報と合致するサービス典型例情報を選択する。そして、サービス典型例選択部260は、選択したサービス典型例情報をサービス典型例通知部270に渡す。
【0058】
サービス典型例通知部270は、ポータルサイトサーバ100に対して選択されたサービス典型例情報の識別情報を送信する。
サービス利用部280は、ポータルサイトサーバ100からサービスのリストを受け取る。そして、サービス利用部280は、利用者からの操作入力によって選択されたサービスを提供するサーバ300にアクセスし、サービスの提供を受ける。
【0059】
ポータルサイトサーバ100は、サービスデータ記憶部110、サービス情報記憶部120、サービス典型例情報記憶部130、サービス典型例メタ情報記憶部140、サービス典型例階層化情報記憶部150、サービス典型例詳細化部161、サービス典型例提示部162、サービス絞り込み部163、サービス情報提供部164、およびサービスグループ化部165を有する。
【0060】
サービスデータ記憶部110には、サービス対象のコンテンツ、プログラム、他のサーバで提供されるコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)などが格納されている。
【0061】
サービス情報記憶部120には、提供されるサービス毎のサービス情報が格納される。サービス情報は、各サービスの内容を特徴づけるためのメタ情報である。
サービス典型例情報記憶部130には、サービス典型例情報が格納される。サービス典型例情報には、サービス典型例の識別情報や、該当するサービス典型例のグループに含まれる各サービスの特徴を示す情報(評価式で表される)が設定される。
【0062】
サービス典型例メタ情報記憶部140には、サービス典型例に対応づけられたサービス典型例メタ情報が格納される。サービス典型例メタ情報には、対応するサービス典型例に関連するサービスに関する情報が設定されている。
【0063】
サービス典型例階層化情報記憶部150には、サービス典型例階層化情報が格納される。サービス典型例階層化情報には、複数のサービス典型例を階層構造で管理するときの親子関係が設定される。なお、親となるサービス典型例情報は、子となるサービス典型例情報に含まれるサービスを包含する。
【0064】
サービス典型例詳細化部161は、端末装置200から送られてきた端末情報を用いて、提示すべき適切な詳細度のサービス典型例を作成する。具体的には、サービス典型例詳細化部161は、端末装置200のメモリに格納可能なデータサイズとなるまで、サービス典型例情報の詳細化を行う。サービス典型例情報の詳細化とは、階層構造で構成される複数のサービス典型例情報(下位構造になるほどデータ容量が小さくなる)を、端末装置200のメモリに格納可能なデータサイズとなるまで、提示対象を下位のサービス典型例情報に遷移させる。サービス典型例詳細化部161は、詳細化したサービス典型例情報をサービス典型例提示部162に渡す。
【0065】
サービス典型例提示部162は、端末装置200に対して、詳細化されたサービス典型例情報の集合を送信する。
サービス絞り込み部163は、端末装置200から送られてきたサービス典型例情報の識別情報を元に、利用者に提供するサービスを絞り込む。サービス絞り込み部163は、絞り込まれたサービスの情報を、サービス情報提供部164に渡す。
【0066】
サービス情報提供部164は、サービス絞り込み部163で絞り込まれたサービスのリストを端末装置200に対して送信する。
サービスグループ化部165は、サービス情報記憶部120に格納されているサービス情報に基づいて、各サービスがどのサービス典型例に属するかを判断する。具体的には、サービスグループ化部165は、サービス情報で示されるそのサービスの特徴と、サービス典型例情報記憶部130内のサービス典型例情報で示される各サービス典型例に属するサービスの特徴を示す情報とを比較して、少なくとも一部が一致している場合に、比較対象のサービスをそのサービス典型例のグループに含める。サービスグループ化部165は、サービスをサービス典型例に含める場合、サービス典型例メタ情報記憶部140内の対応するサービス典型例メタ情報に、追加するサービスの識別情報を登録する。
【0067】
サーバ300は、コンテンツ記憶部310を有している。コンテンツ記憶部310には、端末装置200に提供可能なコンテンツが格納されている。
次に、図7に示したシステムにおいて予め用意されるデータの詳細を説明する。
【0068】
図8は、プロファイル記憶部に格納されるプロファイルデータを示す図である。プロファイルデータ211には、利用者の個人情報が設定されている。具体的には、プロファイルデータ211には、属性名と属性値とで構成される1つ以上の属性情報が設定されている。属性名は、「場所」、「年齢」、「性別」、「趣味」などの情報の属性を示す名称である。属性値は、対応する属性に関する利用者の情報である。例えば、属性名「場所」には、利用者が現在居る場所が設定される。また、属性名「年齢」であれば、利用者の年齢が設定される。
【0069】
なお、1つの属性情報内に、複数の属性値が設定されることもある。例えば、属性名「趣味」の属性情報には、利用者の趣味を示す属性値が複数設定できる。
図9は、利用者典型例情報記憶部に格納される利用者典型例情報の例を示す図である。利用者典型例情報221,222,223には、利用者典型例情報ID、利用者典型例名、および評価式が設定されている。
【0070】
利用者典型例情報IDは、利用者典型例情報に付けられるユニークな識別子である。利用者典型例名は、利用者典型例情報の名称である。例えば、20代男性を想定した利用者典型例情報であれば、「20代男性」といった利用者典型例名が設定される。
【0071】
評価式は、サービス典型例に適合するための条件式である。条件式には、年齢、性別、場所、趣味などの条件が設定できる。例えば、利用者典型例情報221には、年齢の幅が20歳以上30歳未満であること、性別が男性であることを示す条件の論理積が設定されている。
【0072】
図10は、サービスデータ記憶部に格納されるサービスデータの例を示す図である。サービスデータ311〜313には、サービスIDとサービスデータ本体とが含まれている。サービスIDは、サービスに付けられたユニークな識別子である。サービスデータ本体は、サービスを提供するためのプログラム、コンテンツ、またはコンテンツを参照するためのURLである。
【0073】
図11は、サービス情報記憶部に格納されるサービス情報の例を示す図である。サービス情報121,122には、サービス情報ID、サービスID、および評価式が設定されている。サービス情報IDは、サービス情報に付けられたユニークな識別子である。サービスIDは、どのサービスについてのメタ情報なのかを示す識別子(対応するサービスの識別子)である。評価式は、対応するサービスがどのようなサービスなのかを表す評価式である。例えば、秋葉原にあるアニメゲーム店を紹介するコンテンツに関する評価式には、「場所=秋葉原&趣味=アニメ|ゲーム」と設定される。
【0074】
図12は、サービス典型例情報記憶部に格納されるサービス典型例情報の例を示す図である。サービス典型例情報131〜133には、サービス典型例情報ID、サービス典型例名、および評価式が設定されている。サービス典型例情報IDは、サービス典型例情報に付けられるユニークな識別子である。サービス典型例名は、サービス典型例情報の名称である。サービス典型例名には、サービス典型例情報に関連づけられたサービスの提供対象として想定している利用者を的確に表す名称が設定される。例えば、秋葉原を好む利用者に対するサービスに関するサービス典型例情報であれば、「秋葉系」というサービス典型例名が設定される。その他、サービス典型例名としては、20代男性、アニメ秋葉系、カップル、ファミリー、子供、お年寄りなどが設定される。評価式は、サービス典型例に合致する利用者典型例を検索するための条件式である。
【0075】
図13は、サービス典型例メタ情報記憶部に格納されるサービス典型例メタ情報の例を示す図である。サービス典型例メタ情報141,142には、サービス典型例メタ情報ID、サービス典型例ID、サービスIDリスト、および特徴が設定されている。サービス典型例メタ情報IDは、サービス典型例メタ情報に付けられているユニークな識別子である。サービス典型例IDは、どのサービス典型例情報についてのメタ情報なのかを示す識別子である。サービスIDリストは、グルーピングされているサービスのサービスIDリストである。特徴は、グルーピングされているサービスの特徴である。特徴としては、例えば、情報件数、情報全体のデータ容量(サイズ)、画像データの有無、クーポンなどの特典の有無、最終更新日時などである。
【0076】
図14は、サービス典型例階層化情報記憶部に格納されるサービス典型例階層化情報の例を示す図である。サービス典型例階層化情報151,152には、サービス典型例階層化情報ID、親ID、子IDリスト、およびサービス典型例メタ情報IDが設定されている。
【0077】
サービス典型例階層化情報IDは、サービス典型例階層化情報に付けられるユニークな識別子である。親IDは、階層構造において直接の上位(親)に位置するサービス典型例階層化情報の識別子である。子IDリストは、階層構造において直接の下位(子)に位置するサービス典型例階層化構造の識別子のリストである。サービス典型例メタ情報IDは、該当するサービス典型例メタ情報の識別子である。
【0078】
以上のような構成のシステムによって実行される処理を以下に示す。
図15は、端末装置とポータルサイトサーバとの間の処理を示すシーケンス図である。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0079】
[ステップS11]利用者典型例選択部230と情報開示許可決定部240とは、利用者からの操作入力に応答して、利用者典型例の選択および情報開示許可の決定を行う。具体的には、以下の通りである。
【0080】
端末装置200の利用者典型例選択部230は、利用者からの操作入力に応答して、利用者典型例情報記憶部220の中から、1つ以上の利用者典型例を選択する。なお、利用者が、自己の個人情報を開示して、その個人情報に基づくサービス提供を希望する場合、利用者典型例選択部230は、プロファイル記憶部210内のプロファイルを利用者典型例として選択することも可能である。そして、利用者典型例選択部230は、選択した利用者典型例をサービス提供依頼部250に渡す。
【0081】
次に、情報開示許可決定部240は、利用者からの操作入力に応答して、場所や目的などの情報を開示するか否かを決定する。なお、場所の情報開示が許可された場合、情報開示許可決定部240は、端末装置200に内蔵されたGPS(Global Positioning System)機能により現在地の緯度と経度とを取得して、その緯度・経度に該当する地名を携帯電話の基地局から取得し、その地名を場所情報とする。また、目的の情報開示が許可された場合、情報開示許可決定部240は、利用者からサービスの利用目的に関する情報入力を受け付け、入力された情報を目的情報とする。そして、情報開示許可決定部240は、開示が許可された情報を、サービス提供依頼部250に渡す。
【0082】
[ステップS12]サービス提供依頼部250は、ポータルサイトサーバ100に対して、サービス提供依頼を送信する。その際、サービス提供依頼部250は、端末情報と、開示が許可された情報(場所や目的)をポータルサイトサーバ100に送信する。なお、利用者が情報開示を許可しない場合、端末情報のみがポータルサイトサーバ100に送信される。端末情報には、例えば、端末装置200のメモリの空き記憶容量(メガバイト単位、あるいは格納可能なサービスデータ件数)が含まれている。
【0083】
[ステップS13]ポータルサイトサーバ100のサービス典型例詳細化部161は、サービス提供依頼と共に端末装置200から送信された端末情報および開示された場所情報などに基づいて、サービス典型例情報の絞り込みおよび詳細化を行う。
【0084】
具体的には、端末装置200から場所情報が開示された場合、サービス典型例詳細化部161は、場所情報で指定されている地名が評価式内の場所属性として設定されているサービス典型例情報をサービス典型例情報記憶部130から取得する。また、例えば、端末装置200から「グルメ」を指定する目的情報が開示された場合、サービス典型例詳細化部161は、条件式として、レストランなどの食事に関連する情報が設定されているサービス典型例情報をサービス典型例情報記憶部130から取得する。
【0085】
なお、サービス提供依頼と共に端末情報のみが端末装置200から送られた場合、サービス典型例詳細化部161は、サービス典型例情報記憶部130内の全てのサービス典型例情報を取得する。
【0086】
さらに、サービス典型例詳細化部161は、取得したサービス典型例情報を端末情報に応じて詳細化する。具体的には、サービス典型例詳細化部161は、階層構造における最上位のサービス典型例情報を選択する。次に、サービス典型例詳細化部161は、選択したサービス典型例情報のうち端末装置200の空きメモリ容量よりもデータ容量が大きいサービス典型例情報について、その下位構造のサービス典型例情報に置き換える。
【0087】
なお、サービス典型例情報間の階層構造は、サービス典型例階層化情報記憶部150に格納されたサービス典型例階層化情報を参照することで判断される。また、各サービス典型例情報のデータ容量は、サービス典型例メタ情報記憶部140に格納されたサービス典型例メタ情報を参照することで判断される。
【0088】
置き換えた後のサービス典型例情報のうち端末装置200の空きメモリ容量よりもデータ容量が大きいものがあれば、サービス典型例詳細化部161は、該当するサービス典型例情報をさらに下位のサービス典型例情報に置き換える。
【0089】
このようにして、データ容量(サイズ)が端末装置200空きメモリ容量に収まるようになるまで、サービス典型例情報が詳細化される。そして、サービス典型例詳細化部161は、詳細化後に選択されているサービス典型例情報の集合を、サービス典型例提示部162に渡す。
【0090】
[ステップS14]サービス典型例提示部162は、サービス典型例詳細化部161から渡されたサービス典型例情報の集合を端末装置200に送信する。
[ステップS15]端末装置200のサービス典型例選択部260は、ポータルサイトサーバ100から送られたサービス典型例情報の集合の中から、利用者典型例選択部230から渡された利用者典型例情報に合致するものを選択する。例えば、サービス典型例選択部260は、利用者典型例情報の評価式とサービス典型例情報の評価式との間の、同一属性同士を比較し、一致・不一致を判断する。例えば、年齢属性、性別属性が個別に比較される。
【0091】
属性同士の比較では、その属性に関する情報が一部でも重複していれば、一致していると判断される。例えば、年齢属性を比較する場合、利用者典型例情報に設定された年齢層と、サービス典型例情報に設定された年齢層とに重複している年齢があれば、一致しているものとする。同様に、趣味属性であれば、利用者典型例情報に設定されている1つ以上の趣味と、サービス典型例情報に設定されている1つ以上の趣味とのうち、1つでも共通の趣味が含まれていれば、一致していると判断される。
【0092】
なお、比較対象となるのは、利用者典型例情報とサービス典型例情報との双方に含まれる属性情報である。一方にのみ含まれる属性情報は、サービス典型例選択処理における判断対象から除外される。
【0093】
複数の属性情報を比較した場合、全ての属性情報の比較結果が一致した場合(論理積)に、比較対象のサービス典型例情報を選択するものとする。なお、複数の属性情報を比較した場合、少なくとも1つの属性情報の比較結果が一致したとき(論理和)に、比較対象のサービス典型例情報を選択するようにしてもよい。論理積とするのか、論理和とするのかは、利用者の任意の設定入力で切り換えるようにしてもよい。
【0094】
サービス典型例選択部260は、選択したサービス典型例情報をサービス典型例通知部270に渡す。
[ステップS16]サービス典型例通知部270は、サービス典型例選択部260から渡されたサービス典型例情報の識別子(サービス典型例情報ID)を、ポータルサイトサーバ100に送信する。
【0095】
[ステップS17]ポータルサイトサーバ100のサービス絞り込み部163は、端末装置200から送られたサービス典型例情報IDに基づいて、該当するサービス典型例情報のサービス典型例メタ情報を、サービス典型例メタ情報記憶部140から取得する。そして、サービス絞り込み部163は、取得したサービス典型例メタ情報内のサービスIDリストを取得する。そして、サービス絞り込み部163は、取得したサービスIDリストをサービス情報提供部164に渡す。
【0096】
[ステップS18]サービス情報提供部164は、サービス絞り込み部163から渡されたサービスIDリストに含まれるサービスIDに対応するサービスデータを、サービスデータ記憶部110から取得する。そして、サービス情報提供部164は、取得したサービスデータを端末装置200に対して送信する。
【0097】
[ステップS19]端末装置200のサービス利用部280は、利用者の操作入力に応答して、ポータルサイトサーバ100から送られたサービスデータから任意のサービスデータを選択し、そのサービスを利用する。例えば、選択されたサービスデータの本体がプログラムであれば、そのプログラムが実行される。また、選択されたサービスデータの本体がHTMLのコンテンツであれば、そのHTML文書の内容が画面に表示される。さらに、選択されたサービスデータの本体は、他のサーバ(ここでは、サーバ300とする)に格納されているデータのURLであれば、そのサーバ300内のコンテンツ記憶部310から該当URLに対応するコンテンツが取得され、その内容が表示される。
【0098】
以上のようにして、利用者が選択した利用者典型例情報や、利用者が開示した場所情報などに応じて、適切なサービスが提供される。
次に、サービス典型例情報の詳細化処理について、具体的に説明する。
【0099】
図16は、サービス典型例情報の詳細化処理手順を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]サービス典型例詳細化部161は、サービス典型例の階層構造で根(ルート)となっているサービス典型例情報のリストTを作成する。
【0100】
[ステップS22]サービス典型例詳細化部161は、空のリストRを作成する。リストRには、提示対象とするサービス典型例情報のリストとして使用される。
[ステップS23]サービス典型例詳細化部161は、利用者から開示された情報(場所や目的など)があれば、開示された情報とサービス典型例情報の評価式とを比較する。そして、サービス典型例詳細化部161は、開示された情報と一致しない評価式を有するサービス典型例情報をリストTから除外する。
【0101】
[ステップS24]サービス典型例詳細化部161は、リストTが空になったか否かを判断する。リストTが空であれば、処理がステップS30に進められる。リストTにサービス典型例情報が存在すれば、処理がステップS25に進められる。
【0102】
[ステップS25]サービス典型例詳細化部161は、リストTからサービス典型例情報tを1つ取り出す。取り出されたサービス典型例情報tはリストTから削除される。
[ステップS26]サービス典型例詳細化部161は、サービス典型例メタ情報記憶部140を参照し、取り出したサービス典型例情報のサイズs(データ容量)を取得する。
【0103】
[ステップS27]サービス典型例詳細化部161は、サイズsが閾値内か否かを判断する。閾値は、端末情報に設定されている端末装置のメモリの空き容量である。サイズsが閾値以下であれば、処理がステップS28に進められる。サイズsが閾値を超えていた場合、処理がステップS29に進められる。
【0104】
[ステップS28]サービス典型例詳細化部161は、サービス典型例情報tをリストRに追加する。その後、処理がステップS24に進められる。
[ステップS29]サービス典型例詳細化部161は、サービス典型例階層化情報記憶部150を参照し、サービス典型例情報tの子に当たる全てのサービス典型例情報をリストTに登録する。これにより、サービス典型例情報tが細分化される。その後、処理がステップS24に進められる。
【0105】
[ステップS30]リストTが空になると(ステップS24でYES)、サービス典型例詳細化部161は、リストRに含まれているサービス典型例情報の集合を選択し、サービス典型例提示部162に渡す。
【0106】
このようにして、サービス典型例の詳細化が行われる。
図17は、利用目的で絞り込まれたサービスデータの提供例を示す図である。また、端末装置の空きメモリ容量に応じて提供可能なサービス典型例は、そのサービス典型例に含まれるサービスの件数で判断されるものとする。
【0107】
この例では、「秋葉原系」という名称のサービス典型例40の下位構造が示されている。「秋葉原系」のサービス典型例31に含まれるサービスの件数は77000件である。「秋葉原系」のサービス典型例31の下位構造(子)として名称が「ファッション」、「グルメ」、「ショッピング」のサービス典型例41〜43が存在する。「ファッション」のサービス典型例41に含まれるサービスの件数は300件である。「グルメ」のサービス典型例42に含まれるサービスの件数は700件である。「ショッピング」のサービス典型例43に含まれるサービスの件数は76000件である。
【0108】
「ショッピング」のサービス典型例43の下位構造(子)として名称が「ビデオ」、「ゲーム」、「フィギュア」、「PC」のサービス典型例51〜54が存在する。「ビデオ」のサービス典型例51に含まれるサービスの件数は34000件である。「ゲーム」のサービス典型例52に含まれるサービスの件数は28000件である。「フィギュア」のサービス典型例53に含まれるサービスの件数は6000件である。「PC」のサービス典型例54に含まれるサービスの件数は8000件である。
【0109】
「ビデオ」のサービス典型例51の下位構造(子)として名称が「アニメ」、「アイドル」、「邦画」、「洋画」のサービス典型例61〜64が存在する。「アニメ」のサービス典型例61に含まれるサービスの件数は10000件である。「アイドル」のサービス典型例62に含まれるサービスの件数は8000件である。「邦画」のサービス典型例63に含まれるサービスの件数は6000件である。「洋画」のサービス典型例64に含まれるサービスの件数は10000件である。
【0110】
「ゲーム」のサービス典型例52の下位構造(子)として名称が「STG」、「SLG」、「RPG」、「TBL」のサービス典型例71〜74が存在する。「STG」のサービス典型例71に含まれるサービスの件数は2000件である。「SLG」のサービス典型例72に含まれるサービスの件数は10000件である。「RPG」のサービス典型例73に含まれるサービスの件数は15000件である。「TBL」のサービス典型例74に含まれるサービスの件数は1000件である。
【0111】
「フィギュア」のサービス典型例53の下位構造(子)として名称が「アニメ」、「アイドル」、「メカ」のサービス典型例81〜83が存在する。「アニメ」のサービス典型例81に含まれるサービスの件数は2000件である。「アイドル」のサービス典型例82に含まれるサービスの件数は3000件である。「メカ」のサービス典型例83に含まれるサービスの件数は1000件である。
【0112】
「PC」のサービス典型例54の下位構造(子)として名称が「パーツ」、「デスクトップ」、「ノート」、「PDA」のサービス典型例91〜94が存在する。「パーツ」のサービス典型例91に含まれるサービスの件数は2000件である。「デスクトップ」のサービス典型例92に含まれるサービスの件数は3000件である。「ノート」のサービス典型例93に含まれるサービスの件数は2000件である。「PDA」のサービス典型例94に含まれるサービスの件数は1000件である。
【0113】
ここで、端末装置からポータルサイトサーバ100に対して出されるサービス提供依頼において、場所「秋葉原」、目的「ショッピング」という情報が開示されている場合を考える。このとき、端末情報として付加された端末装置の空きメモリ容量に応じて記憶できるサービスの件数が35000件の場合と、1500件の場合との詳細化の違いが示されている。
【0114】
サービス典型例詳細化部161は、場所情報として「秋葉原」が開示されたことにより、「秋葉原系」のサービス典型例31の配下の各サービス典型例41〜43をまず選択する(該当するサービス典型例情報をリストTに登録する)。そして、目的が「ショッピング」であることから、「秋葉原系」のサービス典型例31の子のサービス典型例41〜43のうち、「ファッション」と「グルメ」とのサービス典型例41,42を除外する(該当するサービス典型例情報をリストTから除外する)。
【0115】
そして、サービス典型例詳細化部161は、「ショッピング」のサービス典型例43を、端末装置200の空きメモリ容量に応じて詳細化する。ここで、空きメモリ容量に、サービス件数が35000件まで格納できる場合、「ショッピング」のサービス典型例43のままでは容量を超過してしまう。そこで、「ショッピング」のサービス典型例43が、4つのサービス典型例51〜54に詳細化される(該当するサービス典型例情報がリストTに登録される)。すると、各サービス典型例51〜54に含まれるサービスの件数は、全て35000件以下であるため、「ビデオ」、「ゲーム」、「フィギュア」、「PC」の各サービス典型例51〜54がリストRに登録され、利用者に提示される。
【0116】
また、端末装置200の空きメモリ容量に、サービス件数が15000件しか格納できない場合、「ビデオ」のサービス典型例51と「ゲーム」のサービス典型例52とのサービス件数が、端末装置のメモリに記憶可能な件数を超過してしまう。そこで、2つのサービス典型例51,52が詳細化される。これにより、「ビデオ」のサービス典型例51は、「アニメ」、「アイドル」、「邦画」、「洋画」の4つのサービス典型例61〜64に詳細化される。また、「ゲーム」のサービス典型例52は、「STG」、「SLG」、「RPG」、「TBL」の4つのサービス典型例71〜74に詳細化される。詳細化後の各サービス典型例61〜64,71〜74は、いずれもサービス件数が15000件以下であるため、端末装置200のメモリに格納可能である。
【0117】
以上のようにして、利用目的などによって絞り込まれたサービス典型例を、端末情報(端末装置200のメモリ空き容量など)に応じて詳細化することができる。そして、端末装置200では、詳細化されたサービス典型例の中から、利用者典型例に合致するものを自動選択できる。ポータルサイトサーバ100から提示されたサービス典型例は、全ての端末装置200のメモリ空き容量に格納可能な件数のサービスしか含んでいないため、どのサービス典型例が選択されたとしても、そのサービス典型例に含まれるサービスのサービス情報を端末装置200に格納することができる。
【0118】
以下、本実施の形態に基づいたサービス情報の提供例を示す。
図18は、選択された利用者典型例情報に応じたサービスデータの第1の提供例を示す図である。この例では、利用者典型例情報記憶部220に格納されている複数の利用者典型例情報記憶部220に格納されている利用者典型例情報の中から、利用者が「家族」の利用者典型例情報を選択し、場所が「秋葉原」であることを開示した場合である。
【0119】
ポータルサイトサーバ100から端末装置200へは、サービス典型例情報記憶部130に格納されているサービス典型例情報の中から「秋葉原」に関連するサービス典型例情報が提供される。端末装置200では、ポータルサイトサーバ100から取得した複数のサービス典型例情報の中から、「家族」の利用者典型例情報に合致する「ファミリー」のサービス典型例情報が選択される。この例では、「ファミリー」のサービス典型例情報には、場所属性が「秋葉原」である複数のサービスデータのうち、「アニメビデオ」、「動物アニメ」、「童話アニメ」、「うどん・そば」、「洋食」、「中華」の各サービスデータが関連づけられている。そこで、ポータルサイトサーバ100から端末装置200に対して、「ファミリー」のサービス典型例情報に関連づけられた各サービスデータが送信される。
【0120】
また、サービス利用の目的によって、さらに詳細にサービスの絞り込みが可能である。例えば、場所を「秋葉原」としただけでは、サービスの数が多すぎる場合、サービスを利用する目的を開示することで、サービスデータの絞り込みが可能である。
【0121】
図19は、選択された利用者典型例情報に応じたサービスデータの第2の提供例を示す図である。この例は、利用者が「太郎(個人)」の利用者典型例情報を選択し、場所が「秋葉原」であること、および利用目的が「ショッピング」であることを開示した場合である。
【0122】
ポータルサイトサーバ100から端末装置200へは、サービス典型例情報記憶部130に格納されているサービス典型例情報の中から場所属性が「秋葉原」である「ショッピング」に関するサービス典型例情報が提供される。すなわち、「ショッピング」以外の「グルメ」や「ホビー」に関するサービス典型例情報は、場所属性が「秋葉原」であっても提供の対象から除外される。また、「ショッピング」のサービス典型例情報は関連するサービスの数が多すぎることから、「アイドルビデオ」、「ゲーム」、「パソコン」、「アニメビデオ」などのサービス典型例情報に詳細化されている。その結果、「秋葉原」での「ショッピング」を詳細化した複数のサービス典型例情報が提供される。
【0123】
端末装置200では、ポータルサイトサーバ100から取得した複数のサービス典型例情報130bの中から、「太郎(個人)」の利用者典型例情報に合致する「ゲーム」のサービス典型例情報が選択される。この例では、「ゲーム」のサービス典型例情報には、場所属性が「秋葉原」であるサービスデータのうち、「格闘ゲーム」、「RPG」の各サービスデータが関連づけられている。そこで、ポータルサイトサーバ100から端末装置200に対して、「ファミリー」のサービス典型例情報に関連づけられた各サービスデータが送信される。
【0124】
以上のように、本実施の形態では、サービス典型例情報を介して、個人情報をできるだけ公開せずに適当なサービスのパーソナライズ(サービスデータの取得)が可能となる。すなわち、サーバが利用者の状況などに応じて適切な詳細度の典型例を提示し、端末装置が、提示された典型例の中から最も自分に合ったものを指定する。これにより、簡単に必要なサービスだけをサーバから得ることが可能となる。しかも、ポータルサイトサーバ100からは、利用者の状況(場所情報や目的情報)やリソース制限(メモリの空き容量)などの情報を元に適切な詳細度の典型例だけを提示することにより、不要な典型例を除外し、提示する典型例の数を少なくすることができる。利用者にとっては、典型例(典型的な利用者のパターン)を用いて必要としているサービスを指定するため、不必要な個人情報がサーバへ公開されることを防止できる。
【0125】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、ポータルサイトサーバ100や端末装置200が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0126】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0127】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0128】
なお、本発明は、上述の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】本実施の形態の概略を示す図である。
【図2】サービス典型例情報を介した利用者個人情報とサービスとの関連付けを示す概念図である。
【図3】サービス典型例情報を用いたサービスの絞り込み例を示す図である。
【図4】本実施の形態のシステム構成例を示す図である。
【図5】サービス提供の手順を示す概念図である。
【図6】本実施の形態に用いるポータルサイトサーバのハードウェア構成例を示す図である。
【図7】各装置が有する処理機能を示すブロック図である。
【図8】プロファイル記憶部に格納されるプロファイルデータを示す図である。
【図9】利用者典型例情報記憶部に格納される利用者典型例情報の例を示す図である。
【図10】サービスデータ記憶部に格納されるサービスデータの例を示す図である。
【図11】サービス情報記憶部に格納されるサービス情報の例を示す図である。
【図12】サービス典型例情報記憶部に格納されるサービス典型例情報の例を示す図である。
【図13】サービス典型例メタ情報記憶部に格納されるサービス典型例メタ情報の例を示す図である。
【図14】サービス典型例階層化情報記憶部に格納されるサービス典型例階層化情報の例を示す図である。
【図15】端末装置とポータルサイトサーバとの間の処理を示すシーケンス図である。
【図16】サービス典型例情報の詳細化処理手順を示すフローチャートである。
【図17】利用目的で絞り込まれたサービスデータの提供例を示す図である。
【図18】選択された利用者典型例情報に応じたサービスデータの第1の提供例を示す図である。
【図19】選択された利用者典型例情報に応じたサービスデータの第2の提供例を示す図である。
【符号の説明】
【0130】
1a サービス典型例情報記憶手段
1b サービス典型例提示手段
1c サービス典型例メタ情報記憶手段
1d サービス特定手段
1e サービスデータ記憶手段
1f サービス提供手段
2 端末装置
2a サービス提供依頼手段
2b 利用者個人情報記憶手段
2c サービス典型例選択手段
2d サービス典型例通知手段
2e サービス利用手段
3 サービス提供依頼
4 サービス典型例情報
5 識別情報
6 サービスデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供方法において、
サービス典型例提示手段が、前記ネットワークを介して接続された端末装置からサービス提供依頼が入力されると、提供可能なサービスをグループ分けした各グループの特徴を示すサービス典型例情報を記憶するサービス典型例情報記憶手段から複数の前記サービス典型例情報を抽出し、複数の前記サービス典型例情報を前記端末装置に送信し、
サービス特定手段が、前記端末装置から選択された前記サービス典型例情報の識別情報を受け取ると、前記サービス典型例情報記憶手段に格納された前記サービス典型例情報それぞれに関連づけられたサービスを示すサービス典型例メタ情報を記憶するサービス典型例メタ情報記憶手段を参照し、選択された前記サービス典型例情報に関連づけられたサービスを特定し、
サービス提供手段が、各サービスの提供に必要なサービスデータを記憶するサービスデータ記憶手段から、特定されたサービスに関する前記サービスデータを抽出し、抽出した前記サービスデータを前記端末装置に対して送信する、
ことを特徴とするサービス提供方法。
【請求項2】
前記サービス典型例メタ情報記憶手段には、前記サービス典型例情報それぞれに関連づけられたサービスの提供に必要な前記サービスデータの総容量を示すデータ量情報が格納されており、
前記サービス提供依頼に前記端末装置のメモリ空き容量を示す情報が付加されていた場合、サービス典型例詳細化手段が、前記サービス典型例メタ情報記憶手段を参照し、前記メモリ空き容量に格納できないデータ量のサービスに関連づけられた前記サービス典型例情報を特定し、前記サービス典型例情報間の階層構造を示すサービス典型例階層化情報を記憶するサービス典型例階層化情報記憶手段を参照し、特定した前記サービス典型例情報を、階層構造における下位構造の複数のサービス典型例情報に置き換えることで前記サービス典型例情報を詳細化し、
前記サービス典型例提示手段は、前記メモリ空き容量に格納できないデータ量のサービスに関連づけられた前記サービス典型例情報については、前記サービス典型例詳細化手段によって詳細化された前記サービス典型例情報を前記端末装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1記載のサービス提供方法。
【請求項3】
前記サービス典型例情報記憶手段に格納された前記サービス典型例情報には、前記サービス典型例情報に対応づけられた前記サービスの特徴を示す情報として、場所を示す属性情報が設定されており、
前記サービス提供依頼に前記端末装置が存在する場所を示す場所情報が付加されていた場合、前記サービス典型例提示手段は、前記場所情報に該当する場所が場所属性として設定されている前記サービス典型例情報を前記サービス典型例情報記憶手段から抽出し、抽出した前記サービス典型例情報を前記端末装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1記載のサービス提供方法。
【請求項4】
前記サービス典型例情報記憶手段に格納された前記サービス典型例情報には、前記サービス典型例情報に対応づけられた前記サービスの特徴を示す情報として、利用目的を示す属性情報が設定されており、
前記サービス提供依頼にサービスの利用目的を示す目的情報が付加されていた場合、前記サービス典型例提示手段は、前記目的情報に該当する利用目的が目的属性として設定されている前記サービス典型例情報を前記サービス典型例情報記憶手段から抽出し、抽出した前記サービス典型例情報を前記端末装置に送信する、
ことを特徴とする請求項1記載のサービス提供方法。
【請求項5】
ネットワークを介してサービスを提供するためのサービス提供プログラムにおいて、
コンピュータを、
提供可能なサービスをグループ分けした各グループの特徴を示すサービス典型例情報を記憶するサービス典型例情報記憶手段、
前記サービス典型例情報記憶手段に格納された前記サービス典型例情報それぞれに関連づけられたサービスを示すサービス典型例メタ情報を記憶するサービス典型例メタ情報記憶手段、
各サービスの提供に必要なサービスデータを記憶するサービスデータ記憶手段、
前記ネットワークを介して接続された端末装置からサービス提供依頼が入力されると、前記サービス典型例情報記憶手段から複数の前記サービス典型例情報を抽出し、複数の前記サービス典型例情報を前記端末装置に送信するサービス典型例提示手段、
前記端末装置から選択された前記サービス典型例情報の識別情報を受け取ると、前記サービス典型例メタ情報記憶手段を参照し、選択された前記サービス典型例情報に関連づけられたサービスを特定するサービス特定手段、
前記サービスデータ記憶手段から特定されたサービスに関する前記サービスデータを抽出し、抽出した前記サービスデータを前記端末装置に対して送信するサービス提供手段、
として機能させることを特徴とするサービス提供プログラム。
【請求項6】
ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供装置において、
提供可能なサービスをグループ分けした各グループの特徴を示すサービス典型例情報を記憶するサービス典型例情報記憶手段と、
前記サービス典型例情報記憶手段に格納された前記サービス典型例情報それぞれに関連づけられたサービスを示すサービス典型例メタ情報を記憶するサービス典型例メタ情報記憶手段と、
各サービスの提供に必要なサービスデータを記憶するサービスデータ記憶手段と、
前記ネットワークを介して接続された端末装置からサービス提供依頼が入力されると、前記サービス典型例情報記憶手段から複数の前記サービス典型例情報を抽出し、複数の前記サービス典型例情報を前記端末装置に送信するサービス典型例提示手段と、
前記端末装置から選択された前記サービス典型例情報の識別情報を受け取ると、前記サービス典型例メタ情報記憶手段を参照し、選択された前記サービス典型例情報に関連づけられたサービスを特定するサービス特定手段と、
前記サービスデータ記憶手段から特定されたサービスに関する前記サービスデータを抽出し、抽出した前記サービスデータを前記端末装置に対して送信するサービス提供手段と、
を有することを特徴とするサービス提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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