説明

サービス提供装置、サービス提供方法、およびサービス提供プログラム

【課題】遊技者に対し興趣性のあるサービスを提供すること。
【解決手段】管理サーバ110は、取得部1021と、提供部1022と、設定部1023とを備える。取得部1021は、遊技者固有の識別情報に紐付けられ、遊技者が遊技したことによって発生した演出内容の情報を取得する。設定部1023は、演出内容ごとに所定のサービスとして、演出内容の情報に応じた配信可能なコンテンツを予め設定する。提供部1022は、取得部1021によって取得された演出内容の情報に基づいて、設定部1023に設定されるコンテンツの配信によるサービスを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ぱちんこ遊技機などの遊技機の遊技履歴情報を用いて、遊技者にサービスを提供する、サービス提供装置、サービス提供方法、およびサービス提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技者の遊技履歴情報を収集し、当該遊技履歴情報を用いて、遊技場の運営計画に役立てたり、遊技者が自らの遊技履歴の閲覧を可能にしたりしたものが知られている。たとえば、遊技機から遊技履歴情報を取得することが可能な遊技媒体貸出装置に、遊技者の識別情報が記録されているポイントカードを挿入し、この遊技媒体貸出装置から、遊技者の識別情報と遊技機からの遊技履歴情報とを、ホール内に設置されるコンピュータ装置に送信することにより、当該コンピュータ装置にて遊技者ごとの遊技履歴情報を管理するようにした技術が知られている(下記、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−198552号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、遊技機から送出される、大当たり回数、スタート回数、アウト玉数およびセーフ玉数などに基づく差球データ(収支金額)、機種ごとの遊技時間などの遊技履歴情報を管理することはできるものの、遊技において発生した演出内容については管理することができないといった問題があった。
【0005】
特に、近年の遊技機は、演出において多彩な画面演出の内容が用意されている。ところが、従来の技術では、演出内容を管理することができないため、多彩な画面演出に対応した有効な演出やサービスをおこなうことができず、遊技者に対し興趣性のあるサービスを提供することができないといった問題があった。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、遊技者に対し興趣性のあるサービスを提供することができるサービス提供装置、サービス提供方法、およびサービス提供プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるサービス提供装置は、遊技機から出力される所定の信号に基づいて、遊技によって発生する演出内容を特定する演出内容特定装置から前記演出内容の情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記演出内容の情報に基づいて、遊技者ごとに所定のサービスを提供する提供手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、演出内容に応じたサービスを提供することができる。
【0009】
また、上記発明において、前記提供手段は、前記取得手段によって取得された前記演出内容の情報に基づいて、前記演出内容を閲覧可能に再生させるサービスを提供するようにしてもよい。
【0010】
この発明によれば、演出内容を閲覧可能にしたサービスを提供することができる。
【0011】
また、上記発明において、前記演出内容の情報は、リーチ演出内容の情報、またはリーチ演出を予告する予告演出内容の情報を含み、前記提供手段は、前記リーチ演出内容、または前記予告演出内容を閲覧可能に再生させるサービスを提供するようにしてもよい。
【0012】
この発明によれば、リーチ演出内容または予告演出内容を閲覧可能にしたサービスを提供することができる。
【0013】
また、上記発明において、前記取得手段によって取得された前記演出内容の情報が過去に取得されている場合、演出内容ごとに、重複して取得した回数に応じた重複度数を付与する重複度数付与手段をさらに備え、前記提供手段は、前記演出内容の情報に基づいて、前記重複度数に応じたサービスを提供するようにしてもよい。
【0014】
この発明によれば、遊技によって発生させた演出内容の回数(重複度数)に応じたサービスを提供することができる。
【0015】
また、上記発明において、前記提供手段は、前記重複度数に応じて、前記演出内容を閲覧するための閲覧画面情報を、前記遊技者から当該遊技者以外の他の遊技者へ譲渡可能にするサービスを提供するようにしてもよい。
【0016】
この発明によれば、閲覧画面情報を他の遊技者へ譲渡させるサービスを提供することができる。
【0017】
また、上記発明において、前記提供手段は、前記他の遊技者から前記閲覧画面情報の譲渡依頼を受けて、前記重複度数に応じた前記閲覧画面情報を、前記他の遊技者へ譲渡可能にするサービスを提供するようにしてもよい。
【0018】
この発明によれば、閲覧画面情報を所望する遊技者に閲覧画面情報を譲渡するサービスを提供することができる。
【0019】
また、上記発明において、前記提供手段は、前記閲覧画面情報を譲渡した遊技者に対してポイントを付与するポイント付与手段と、前記ポイント付与手段によって付与されたポイントに応じて遊技者ごとのランキングを作成する作成手段と、を備え、前記作成手段によって作成されたランキングを配信することによるサービスを提供するようにしてもよい。
【0020】
この発明によれば、閲覧画面情報の譲渡に関するランキングを作成することができる。
【0021】
また、上記発明において、前記演出内容ごとに前記所定のサービスとして、演出内容の情報に応じた配信可能なコンテンツを予め設定する設定手段をさらに備え、前記提供手段は、前記取得手段によって取得された前記演出内容の情報に基づいて、前記設定手段に設定される前記コンテンツの配信によるサービスを提供するようにしてもよい。
【0022】
この発明によれば、予め設定したコンテンツを配信するサービスを提供することができる。
【0023】
また、上記発明において、前記演出内容特定装置には、遊技機ごとの演出内容、および演出をおこなう際の図柄変動時間を対応付けたテーブルの情報を予め記録する記録部と、遊技者が遊技機を遊技することによって発生する、始動入賞信号または図柄確定信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記始動入賞信号または前記図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を算出する算出部と、前記算出部によって算出された図柄変動時間を用いて、前記テーブルから演出内容を特定する特定部と、を備えたものであり、前記取得手段は、前記演出内容特定装置の前記特定部によって特定された前記演出内容の情報を取得するようにしてもよい。
【0024】
この発明によれば、遊技機から送出可能な信号に基づいて特定された演出内容に応じたサービスを提供することができる。
【0025】
また、この発明にかかるサービス提供方法は、遊技機から出力される所定の信号に基づいて、遊技によって発生する演出内容を特定する演出内容特定装置から前記演出内容の情報を取得する取得工程と、前記取得工程にて取得された前記演出内容の情報に基づいて、遊技者ごとに所定のサービスを提供する提供工程と、を含むことを特徴とする。
【0026】
また、この発明にかかるサービス提供プログラムは、上記サービス提供方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0027】
これらの発明によれば、演出内容に応じたサービスを提供することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、遊技者に対し、遊技において発生した演出内容に応じたサービスを提供するようにしたので、遊技者に対し興趣性のあるサービスを提供することができ、よって、遊技者をより満足させ、遊技機の稼働率の向上を図ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるサービス提供装置、サービス提供方法、およびサービス提供プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0030】
(実施の形態1)
(演出内容管理システムのシステム構成)
まず、実施の形態1にかかる演出内容管理システムのシステム構成について説明する。図1は、実施の形態1にかかる演出内容管理システムのシステム構成図である。図1において、演出内容管理システム100は、管理サーバ110と、複数の遊技場としてのホールH−1〜H−n(以下「ホールH」という)と、クライアント端末130とを備えている。管理サーバ110と、複数のホールコンピュータ120と、クライアント端末130とは、それぞれインターネット、LANおよびWANなどのネットワークを介して接続されている。
【0031】
管理サーバ110は、遊技者ごとに、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容や、リーチ演出を予告する予告演出内容を含む遊技履歴情報を格納する。格納する遊技履歴情報は、ホールH別としてもよいし、全てのホールHの累計としてもよい。また、管理サーバ110は、たとえば、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容に応じて提供するサービスとしての配信可能なコンテンツなども格納している。
【0032】
ホールHには、ホールH内の各コンピュータ装置を管理するホールコンピュータ120が配置される。ホールコンピュータ120には、PC(Personal Computer)が用いられ、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容や、リーチ演出を予告する予告演出内容を含む遊技履歴情報を格納したり、これら演出内容の情報を管理サーバ110へ送信したりする。遊技履歴情報は、たとえば、遊技者の識別情報に紐付けられて格納されている。また、ホールコンピュータ120は、遊技者の識別情報に紐付けて、遊技者の年齢、住所、性別などの属性を格納している。なお、本発明にかかるサービス提供装置は、管理サーバ110またはホールコンピュータ120によって実現することが可能であるが、実施の形態1では、管理サーバ110によって実現するものとする。
【0033】
クライアント端末130は、たとえば、遊技者が所有する自宅のPCや、携帯電話端末など、管理サーバ110に接続可能なコンピュータ装置である。遊技者は、クライアント端末130を用いて、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容に基づくサービスの提供を受けることが可能になっている。なお、実施の形態1におけるサービスは、たとえば、コンテンツの配信によるサービスである。
【0034】
(遊技システムのシステム構成)
つぎに、図2を用いて、ホールHにおける遊技システムのシステム構成について説明する。図2は、ホールHにおける遊技システムのシステム構成図である。図2において、遊技システム200は、ホールコンピュータ120と、複数の遊技機210−1〜210−n(以下「遊技機210」という)と、複数の遊技媒体貸出装置220−1〜220−n(以下「遊技媒体貸出装置220」という)と、呼出ランプ230−1〜230−n(以下「呼出ランプ230」という)とを備え、それぞれを有線または無線にて接続したものである。
【0035】
遊技機210は、ホールHに設置される、ぱちんこ遊技機である。この遊技機210は、リーチ演出をおこなう遊技機であり、いわゆるデジパチタイプのものである。デジパチタイプの遊技機210は、具体的には、始動入賞口と、液晶や役物などの図柄表示部と、大入賞口などの可動入賞部を備え、始動入賞口への入賞を起点に図柄や役物による演出がおこなわれ、大当たりとなった際には可動入賞部が所定回数開放する機種を指す。
【0036】
図柄表示部には、図柄の変動および停止図柄が表示される。遊技球が始動入賞口に入賞することにより、図柄表示部には、たとえば、3つの図柄が変動するとともに、それぞれ、7,3,5のように確定した図柄が停止した状態で表示される。3つの図柄が7,7,7のように揃うと、可動入賞部が所定回数開放し、大当たり状態となる。3つの図柄のうち、7,7のように2つが揃った状態では、所定の演出がおこなわれるリーチ演出となる。リーチ演出は、たとえば、通常のノーマルリーチから、期待度が高く、図柄変動所要時間の長いスーパーリーチに発展する。また、リーチ演出がおこなわれる前段階として、リーチ演出を予告する予告演出がおこなわれる。
【0037】
また、遊技機210は、遊技の進行にともなって発生する遊技情報を遊技媒体貸出装置220に送信する機能を有している。遊技情報は、遊技球の始動入賞、図柄の変動開始、図柄の確定、大当たりの発生、確率変動状態の発生、スタート回数などを示す情報などのほか、発射された遊技媒体の数(アウト玉数)や、遊技機210が払い出した遊技媒体の数(セーフ玉数)などを示す情報である。なお、遊技機210が送信する遊技情報には、リーチ演出内容の情報は含まれない。
【0038】
遊技媒体貸出装置220は、それぞれ隣接する遊技機210と一対一で設置/接続されており、遊技機210の遊技に使用される遊技球などの遊技媒体を貸し出すコンピュータ装置である。具体的には、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から送信される始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、遊技において発生した演出内容を特定する機能を有している。
【0039】
また、遊技媒体貸出装置220は、遊技者が所持する会員カードの識別情報を読み込んだり、隣接する遊技機210の種別を特定するための機種情報を遊技機210から読み込んだりするとともに、識別情報、機種情報、遊技情報、演出内容を含む遊技履歴情報をそれぞれ紐付けて、ホールコンピュータ120に送信する機能を有している。また、遊技媒体貸出装置220は、演出内容の情報を呼出ランプ230へ送信する機能を有している。
【0040】
なお、ここでは、遊技媒体貸出装置220によって演出内容や識別情報を紐付けるようにしているが、管理サーバ110またはホールコンピュータ120にて、遊技機210から送信される始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、演出内容や識別情報を紐付けるようにすることも可能である。
【0041】
さらに、遊技媒体貸出装置220を用いて演出内容や識別情報を紐付けるようにしているが、これに限られるものではなく、遊技機210ごとに設置される台コンピュータを用いることも可能であるし、呼出ランプ230を用いることも可能である。
【0042】
呼出ランプ230は、遊技機210の上部に、遊技機210と一対一で設置/接続されており、遊技機210から送信される大当たり信号や確変(確率変動)遊技中を示す信号などに基づいて、所定の色に点灯したり点滅したりする。なお、呼出ランプ230は、このような信号のほかにも、呼出ランプ230の前面に設けられている所定のボタンが遊技者によって押下されることにより、店員を呼び出すための所定の色に点灯したり点滅したりもする。
【0043】
(遊技媒体貸出装置220の外観)
つぎに、図3を用いて、遊技媒体貸出装置220の外観について説明する。図3は、遊技媒体貸出装置220の一例を示す外観図である。図3において、遊技媒体貸出装置220は、紙幣投入口301と、ディスプレイ302と、操作ボタン303と、会員カード投入口304と、精算コイン投入口305と、精算コイン返却口306と、第1のアンテナ307と、第2のアンテナ308と、液晶ディスプレイ309とを備えている。
【0044】
紙幣投入口301は、遊技媒体の借り入れに使用される紙幣の投入を受け付ける。ディスプレイ302は、紙幣投入口301に投入された紙幣の投入金額やポイント情報などを表示する。操作ボタン303は、機能設定に関する各種の入力や遊技者による暗証番号入力などを受け付ける。
【0045】
会員カード投入口304は、遊技場の会員に対して発行される会員カードの挿入を受け付け、また、挿入された会員カードの返却をおこなう。精算コイン投入口305は、たとえば、会員以外の遊技者、いわゆるビジターである遊技者が使用する精算コインの投入を受け付ける。精算コイン返却口306は、遊技終了時などに、残額のある精算コインを返却する。
【0046】
第1のアンテナ307は、会員カード投入口304と精算コイン投入口305との間の装置内部に配設されており、会員情報などを読み取る。この第1のアンテナ307は、会員カード投入口304に挿入された会員カード、および精算コイン投入口305に投入された精算コインから電波を受信する機能を有している。
【0047】
第2のアンテナ308は、装置本体に配線されており、遊技機内部の部品に貼付された非接触ICタグの近傍に取り付けられ、非接触ICタグからの電波を受信する機能を有している。第2のアンテナ308が受信する非接触ICタグからの電波を用いることにより、遊技機210の機種を特定することが可能になっている。この第2のアンテナ308は、新台入れ替え時などにおいて、遊技機210が入れ替えられると、非接触ICタグの近傍から取り外され、入れ替えられた遊技機Mの非接触ICタグの近傍に再度取り付けられる。
【0048】
液晶ディスプレイ309は、ガイドレール309aが設けられており、当該ガイドレール309aと遊技媒体貸出装置220の筐体に設けられた不図示のガイドレールとで構成されるスライド機構により、収納自在にスライドする構成になっている。この液晶ディスプレイ309は、たとえば、テレビ映像、当日や前日などの遊技情報、スタート回数の情報、飲食サービスなどの情報を表示することが可能になっている。なお、上述したディスプレイ302を設けずに、液晶ディスプレイ309に、ディスプレイ302に表示させる情報、すなわち、紙幣投入口301に投入された紙幣の投入金額やポイント情報などを表示してもよい。
【0049】
(遊技媒体貸出装置のハードウェア構成)
つぎに、図4を用いて、遊技媒体貸出装置220のハードウェア構成について説明する。図4は、遊技媒体貸出装置220のハードウェア構成を示すブロック図である。図4において、遊技媒体貸出装置220は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、音声I/F(インタフェース)404と、スピーカ405と、入力デバイス406と、映像I/F407と、ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)と、アンテナ409と、通信I/F410とを備えている。また、各構成部401〜409はバス420によってそれぞれ接続されている。
【0050】
CPU401は、遊技媒体貸出装置220全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラム、演出内容特定プログラム、予定変動回数計測プログラム、などのプログラムを記録している。演出内容特定プログラムは、通信I/F410により遊技機210から受信した始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を算出するとともに、算出した図柄変動時間を用いて、後述するリーチテーブルからリーチ演出内容を特定するプログラムである。
【0051】
予定変動回数計測プログラムは、始動入賞信号に基づいて、以降に図柄変動をおこなう予定変動回数を計測する一方、予定変動回数が予め設定される所定の最大予定変動回数に達したときに始動入賞信号を受信した場合、予定変動回数の計測をおこなわないようにするプログラムである。なお、予定変動回数は、図柄変動(スタート)可能な回数であり、詳細については、図5を用いて後述する。
【0052】
RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。RAM403は、詳細については図6を用いて後述するが、遊技機210ごとのリーチ演出内容と、リーチ演出をおこなう際の図柄変動時間とを対応付けたリーチテーブルの情報を記録している。
【0053】
音声I/F404は、音声出力用のスピーカ405に接続される。スピーカ405は、音声を出力する。入力デバイス406は、操作ボタン303に相当し、機能設定に関する各種の入力や遊技者による暗証番号入力などを受け付ける。
【0054】
映像I/F407は、ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)と接続される。映像I/F407は、具体的には、たとえば、ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0055】
ディスプレイ302(液晶ディスプレイ309)には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、または文字や画像などの各種データが表示される。具体的には、紙幣投入口301に投入された紙幣の投入金額やポイント情報、テレビ映像、当日や前日などの遊技情報、スタート回数の情報、飲食サービスなどの情報などが表示される。
【0056】
アンテナ409は、第1のアンテナ307および第2のアンテナ308に相当し、会員カードから会員情報などを読み取る機能を有するとともに、遊技機210の機種情報を読み取る機能を有している。アンテナ409によって読み取られた会員情報および機種情報は、RAM403などに記録される。
【0057】
通信I/F410は、ネットワークに接続され、CPU401とのインタフェースとして機能する。通信I/F410は、具体的には、遊技機210から送信される遊技情報を受信する。なお、遊技情報は、上述したように、遊技球の始動入賞、図柄の変動開始、図柄の確定、大当たりの発生、確率変動状態の発生、スタート回数などを示す情報などのほか、発射された遊技媒体の数(アウト玉数)や、遊技機210が払い出した遊技媒体の数(セーフ玉数)などを示す情報である。なお、遊技機210から受信する遊技情報には、リーチ演出内容や予告演出内容などの演出情報は含まれない。
【0058】
通信I/F410によって遊技機210から受信した遊技情報は、CPU401による演出内容の特定に用いられる。CPU401によって特定された演出内容は、会員情報および機種情報に紐付けられて、通信I/F410により、ホールコンピュータ120へ送信される。
【0059】
(遊技媒体貸出装置の機能的構成)
つぎに、図5を用いて、遊技媒体貸出装置220の機能的構成について説明する。図5は、遊技媒体貸出装置220の機能的構成を示したブロック図である。図5において、遊技媒体貸出装置220は、記録部501と、受信部502と、算出部503と、特定部504と、出力部505と、計測部506と、判定部507とを備えている。
【0060】
記録部501は、遊技機210ごとのリーチ演出内容と、リーチ演出をおこなう際の図柄変動時間とを対応付けたリーチテーブルの情報を予め記録する。なお、記録部501は、図4に示したRAM403によって実現される。
【0061】
ここで、図6を用いて、リーチテーブルについて説明する。図6は、リーチテーブルを示した説明図である。図6において、リーチテーブル600は、図柄変動時間とリーチ演出内容とを対応付けたものである。このリーチテーブル600を用いることにより、図柄変動時間からリーチ演出内容を特定することが可能になっている。具体例を挙げると、符号601に示すように、図柄変動時間が40秒であることがわかれば、この図柄変動時間からリーチ演出内容をリーチAとして特定することが可能になっている。なお、このリーチテーブル600は機種やバージョンごとに異なる。また、各リーチ演出内容には、当該リーチ演出内容を識別するための識別情報が付されている。
【0062】
また、リーチ演出内容には、リーチ演出の予告演出が含まれるものとする。すなわち、リーチテーブル600には示していないが、リーチ演出を予告する予告演出内容の情報についても、図柄変動時間と対応付けて記録している。以下の説明において、リーチ演出内容の情報には、リーチ演出の予告演出内容の情報が含まれるものとして説明する。
【0063】
図5に戻り、受信部502は、遊技機210から、遊技球が始動入賞口に入賞した際に送信される始動入賞信号、または図柄が確定した際に送信される図柄確定信号を受信する。なお、これら始動入賞信号および図柄確定信号は、遊技情報に含まれる。受信部502は、図4に示した通信I/F410によって実現される。
【0064】
算出部503は、受信部502が受信した始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を算出する。図柄変動時間は、詳細については後述するが、具体的には、始動入賞信号を受信してから図柄確定信号を受信するまでの時間、または、前回の図柄確定信号を受信してから今回の図柄確定信号を受信するまでの時間である。
【0065】
特定部504は、算出部503によって算出された図柄変動時間を用いて、リーチテーブル600からリーチ演出内容を特定する。なお、算出部503と特定部504とは、図4に示したCPU401によって実現される。すなわち、CPU401が演出内容特定プログラムを実行することにより、算出部503と特定部504との機能を実現する。
【0066】
出力部505は、特定部504によって特定されたリーチ演出内容を出力する。なお、出力されるリーチ演出内容の情報は、リーチ演出内容を特定するための識別情報である。このリーチ演出内容を特定するための識別情報は、不図示の関連紐付け部によって遊技者の識別情報と紐付けられた上、ホールコンピュータ120や、ホールコンピュータ120を介して管理サーバ110に送信される。出力部505は、図4に示した通信I/F410によって実現される。
【0067】
なお、上述したリーチテーブル600は、管理サーバ110およびホールコンピュータ120にも記録されており、管理サーバ110およびホールコンピュータ120では、リーチ演出内容を識別するための識別情報を取得することにより、当該識別情報に対応したリーチ演出内容の特定等が可能になっている。
【0068】
また、上述した、記録部501と、受信部502と、算出部503と、特定部504とを、管理サーバ110またはホールコンピュータ120に具備させることにより、管理サーバ110またはホールコンピュータ120にて、リーチ演出内容を特定することも可能である。すなわち、管理サーバ110またはホールコンピュータ120にて、始動入賞信号または図柄確定信号を受信するようにし、始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を算出するとともに、算出した図柄変動時間を用いて、演出内容を特定するようにすれば、演出内容の情報を遊技媒体貸出装置220から取得することなく、自装置にて演出内容を特定し、当該演出内容の情報を取得することも可能である。
【0069】
また、ここでは、算出部503によって算出された図柄変動時間を用いてリーチ演出内容を特定するようにしているが、これに限られるものではなく、たとえば、遊技機210から図柄変動時間を示す情報そのものを受信するようにし、受信した図柄変動時間の情報とリーチテーブル600とを用いてリーチ演出内容を特定することも可能である。
【0070】
また、このほかにも、たとえば、遊技機210の演出制御基板に設けられている外部端子から、演出内容を示すパルス信号を受信するようにしてもよい。この場合、遊技媒体貸出装置220は、パルス信号と演出内容とを対応付け演出テーブルを予め保持しておけばよく、受信したパルス信号と演出テーブルとに基づいて、演出内容を特定することが可能である。
【0071】
また、計測部506は、受信部502によって受信された始動入賞信号に基づいて、以降に図柄変動をおこなう予定変動回数を計測する。予定変動回数は、図柄変動(スタート)可能な回数である。遊技機210の始動入賞口に遊技球が1つのみ入賞し、遊技機210に保留球のない状態を、予定変動回数1とする。また、所定時間内に遊技機210の始動入賞口に遊技球が5つ入賞し、遊技機210に保留球が4つある状態を予定変動回数5とする。言い換えれば、予定変動回数は、遊技機210の保留球表示部が点灯した数に+1した値である。
【0072】
計測部506は、遊技球が始動入賞口に入賞する度に、すなわち、始動入賞信号を受信する度に、予め設定される一定の値を上限値として予定変動回数を+1する。また、計測部506は、遊技機210での図柄の変動が終了した場合、すなわち、遊技機210から図柄確定信号を受信した場合、予定変動回数を−1する。
【0073】
判定部507は、計測部506によって計測された図柄変動開始直前の予定変動回数に基づいて、図柄変動開始直前に遊技機210が保留球状態にあるか否かを判定する。具体的には、判定部507は、図柄変動開始直前の予定変動回数が0の場合、すなわち、遊技球の始動入賞により図柄変動を開始する際に予定変動回数が0→1になった場合、遊技機210が保留球状態にないものと判定する。
【0074】
一方、判定部507は、図柄変動開始直前の予定変動回数が2以上の場合、すなわち、図柄変動が終了したことにより図柄変動を開始する際に予定変動回数が2→1,3→2,4→3または5→4になった場合、遊技機210が保留球状態にあるものと判定する。
【0075】
算出部503は、判定部507によって図柄変動開始時の遊技機210が保留球状態にないと判定された場合に、図柄確定信号を受信した時間から、始動入賞信号を受信した時間を減じた時間を図柄変動時間として算出する。図柄確定信号を受信した時間とは、具体的には、図柄が確定した時間である。始動入賞信号を受信した時間とは、具体的には、図柄変動を開始した時間である。なお、ここでは、図柄確定信号を受信した時間から始動入賞信号を受信した時間を減じた時間を、第1変動時間という。
【0076】
一方、算出部503は、判定部507によって図柄変動開始直前の遊技機210が保留球状態にあると判定された場合に、今回の図柄確定信号を受信した時間から、前回の図柄確定信号を受信した時間を減じた時間を図柄変動時間として算出する。今回の図柄確定信号を受信した時間とは、具体的には、今回の図柄が確定した時間である。前回の図柄確定信号を受信した時間とは、具体的には、今回の図柄変動を開始した時間に相当する。なお、ここでは、今回の図柄確定信号を受信した時間から前回の図柄確定信号を受信した時間を減じた時間を、第2変動時間という。
【0077】
また、計測部506は、予定変動回数が予め設定される所定の最大予定変動回数に達し、かつ、受信部502によって始動入賞信号が受信された場合、予定変動回数の計測をおこなわないようにする。具体的には、計測部506は、最大予定変動回数(たとえば5)に達したときに始動入賞信号を受信した場合、予定変動回数を6として計測せずに、5の状態を保持する。
【0078】
最大予定変動回数は、遊技機210ごとに異なり、たとえば、遊技機210に貼付された非接触ICタグに保留球数に対応して記録されている。遊技媒体貸出装置220は、第2のアンテナ308が非接触ICタグから最大保留球数を読み込むことにより、最大保留球数に+1した値を最大予定変動回数としてRAM403に記録する。ここでは、最大予定変動回数を5(遊技機210の保留球数を4)とするが、これに限られるものではなく、たとえば、最大予定変動回数を9(遊技機210の保留球数を8)とすることも可能である。計測部506と判定部507とは、図4に示したCPU401によって実現される。すなわち、CPU401が予定変動回数計測プログラムを実行することにより、計測部506と判定部507との機能を実現する。
【0079】
(遊技媒体貸出装置による図柄変動時間の算出の概要)
つぎに、図7を用いて、遊技媒体貸出装置220による図柄変動時間の算出の概要について説明する。図7は、遊技媒体貸出装置220による図柄変動時間の算出の概要を示した説明図である。図7に示す説明図700は、始動入賞信号710と、予定変動回数720と、図柄変動時間730と、図柄確定信号740とを示している。始動入賞信号710に示す入賞No.は、始動入賞した複数の遊技球をそれぞれ識別するために付した番号である。また、図柄変動時間730および図柄確定信号740に示す番号は、この入賞No.に対応している。
【0080】
遊技媒体貸出装置220は、たとえば、始動入賞信号710のうち、入賞No.11の信号を受信すると、当該信号に基づいて予定変動回数720の「1」を計測する。このとき、遊技機210は図柄変動を開始する。そして、遊技機210にて、入賞No.11に対応する図柄変動時間730が経過し、図柄変動が終了すると、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から、入賞No.11に対応する図柄確定信号740を受信する。
【0081】
したがって、遊技媒体貸出装置220は、図柄変動開始直前の予定変動回数720が0の場合、遊技機210から送信される始動入賞信号710および図柄確定信号740を用い、すなわち、始動入賞信号710を受信した時間から、図柄確定信号740を受信した時間までの時間を算出することにより、上述した第1変動時間に相当する図柄変動時間730を導くことが可能になっている。
【0082】
つぎに、入賞No.12〜15の始動入賞信号710について説明する。遊技機210にて、入賞No.11に対応する図柄の変動が確定したあと、符号721に示すように、始動入賞のない状態がしばらく存在したとする。この状態において、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.12の始動入賞信号710を受信したとする。遊技媒体貸出装置220は、この入賞No.12の始動入賞信号710を受信すると、当該信号に基づいて予定変動回数720の「1」を計測する。このとき、遊技機210は図柄変動を開始する。
【0083】
入賞No.12に対応する図柄変動時間730の間に、遊技機210にて、入賞No.13,14,15の遊技球が続けて始動入賞口に入賞したとする。すなわち、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.12に対応する図柄変動時間730の間に、入賞No.13,14,15の始動入賞信号710を受信したとする。この場合、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.13,14,15に対応させて、それぞれ予定変動回数720の2,3,4を計測する。このとき、遊技機210は、保留球数を示す保留球表示部の1つ目から3つ目までを点灯させる。
【0084】
そして、入賞No.12に対応する図柄変動時間730が経過し、図柄変動が終了すると、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から入賞No.12に対応する図柄確定信号740を受信する。したがって、遊技媒体貸出装置220は、図柄変動開始直前の予定変動回数720が0の場合、遊技機210から送信された始動入賞信号710および図柄確定信号740を用いて、すなわち、図柄確定信号740を受信した時間から、始動入賞信号710を受信した時間を減じることにより、第1変動時間に相当する図柄変動時間730を算出することが可能になっている。
【0085】
なお、この場合、図柄変動時間730を、図柄確定信号740間の時間(第2変動時間)とすると、符号721に示すように、入賞No.11の図柄確定信号740を受信してから、入賞No.12の図柄確定信号740を受信するまでの時間を図柄の変動に要した時間として算出してしまう。すなわち、たとえば、今回遊技をする遊技者の前に遊技をしていた遊技者の最後の図柄変動を終えてから、今回遊技をする遊技者の最初の図柄変動が完了するまでの間が図柄変動時間730となってしまう。
【0086】
つまり、遊技機210が客待ち状態となっている時間や、遊技中であっても遊技球が始動入賞口に入賞しない時間も図柄変動時間730に含まれるといった不具合が生じる。このような不具合が生じないよう、図柄変動開始直前の予定変動回数720が0の場合には、始動入賞信号710を受信してから図柄確定信号740を受信するまでの間(第1変動時間)を図柄変動時間730としている。
【0087】
なお、入賞No.12の図柄変動時間730は、入賞No.11の図柄変動時間730に比べて長くなっており、これは、リーチがあったことを示している。すなわち、入賞No.12に対応する図柄変動時間730は、スーパーリーチを含むリーチ時の変動時間を示している。
【0088】
つぎに、入賞No.13の始動入賞信号710について説明する。遊技機210において、入賞No.13の始動入賞信号710による図柄変動の開始は、入賞No.12に対応する図柄変動が終了するまで、保留の状態になっている。遊技媒体貸出装置220は、入賞No.12に対応する図柄確定信号740を受信すると、予定変動回数720を−1し、すなわち、予定変動回数720を4から3に減じる。このとき、遊技機210は、図柄変動を開始するとともに、遊技機210の保留球表示部の3つ目を消灯させ、2つ目までが点灯した状態になる。
【0089】
そして、入賞No.13に対応する図柄変動時間730の間に、入賞No.16,17,18,19の遊技球が続けて始動入賞口に入賞したとする。すなわち、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.13に対応する図柄変動時間730の間に、入賞No.16,17,18,19の始動入賞信号710を受信したとする。この場合、遊技媒体貸出装置220は、入賞No.16,17に対応して、予定変動回数720を4,5として計測する。このとき、遊技機210は、保留球として保留球表示部の3つ目と4つ目を点灯させる。
【0090】
なお、遊技機210において、入賞No.18,19については、保留球の上限値4に達しているため、保留されない。遊技媒体貸出装置220では、入賞No.18,19の始動入賞信号710を受信しているものの、RAM403に記録されている予定変動回数720の上限値5に達しているため、これらの計測をおこなわず、予定変動回数720を5として保持する。
【0091】
そして、入賞No.13に対応する図柄変動時間730が経過し、図柄変動が終了すると、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から入賞No.13に対応する図柄確定信号740を受信する。したがって、図柄変動開始直前の予定変動回数720が2以上(遊技機210の保留球が1以上)の場合、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210から出力された図柄確定信号740を用い、前回の図柄確定信号740を受信した時間から、今回の図柄確定信号740を受信した時間を減じることにより、第2変動時間に相当する図柄変動時間730を算出することが可能になっている。なお、入賞No.13の図柄変動時間730は、入賞No.12の図柄変動時間730(リーチ時の変動時間)に比べて長くなっており、たとえば、より期待度の高いリーチを示している。
【0092】
入賞No.14〜17の図柄変動時間730の算出手法は、入賞No.13の図柄変動時間730の算出手法と同様であり、説明を省略する。なお、入賞No.18,19については、予定変動回数720として計測されないため、遊技媒体貸出装置220における図柄変動時間730の算出がおこなわれないようになっている。
【0093】
(遊技媒体貸出装置がおこなう予定変動回数計測処理の一例)
つぎに、図8を用いて、遊技媒体貸出装置220がおこなう予定変動回数計測処理の一例について説明する。図8は、遊技媒体貸出装置220がおこなう予定変動回数計測処理の一例を示したフローチャートである。なお、図8に示す処理は、CPU401が予定変動回数計測プログラムを実行することによっておこなわれる処理を示す。
【0094】
図8において、遊技媒体貸出装置220のCPU401は、遊技機210から始動入賞信号を受信するまで待機状態にあり(ステップS801:Noのループ)、始動入賞信号を受信すると(ステップS801:Yes)、RAM403に記録されている予定変動回数が5であるか否かを判断する(ステップS802)。なお、本実施の形態において、予定変動回数の上限値は5であり、これは、遊技機210の保留球数の上限値4に相当する。
【0095】
ステップS802において、予定変動回数が5ではないと判断した場合(ステップS802:No)、予定変動回数を+1する(ステップS803)。このあと、RAM403に+1した予定変動回数を記録し(ステップS804)、一連の処理を終了する。一方、ステップS802において、予定変動回数が5であると判断した場合(ステップS802:Yes)、一連の処理を終了する。
【0096】
上述した処理によれば、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210の保留球数に対応して、予定変動回数を計測することができる。すなわち、遊技媒体貸出装置220は、遊技機210にて図柄変動をおこなう回数やタイミングを的確に計測することができる。したがって、適正な図柄変動時間を算出することができ、適正なリーチ演出内容を特定することが可能になる。
【0097】
(遊技媒体貸出装置がおこなう演出内容特定処理の一例)
つぎに、図9を用いて、遊技媒体貸出装置220がおこなう演出内容特定処理の一例について説明する。図9は、遊技媒体貸出装置220がおこなう演出内容特定処理の一例を示したフローチャートである。なお、図9に示す処理は、CPU401が演出内容特定プログラムを実行することによっておこなわれる処理を示す。
【0098】
図9において、遊技媒体貸出装置220のCPU401は、遊技機210の図柄変動が開始したか否かを判断する(ステップS901)。なお、遊技機210の図柄変動が開始となるタイミングは、具体的には、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にない状況にて遊技機210から始動入賞信号を受信したタイミングか、または、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にある状況にて遊技機210から前回の図柄変動の図柄確定信号を受信したタイミングである。
【0099】
ステップS901において、遊技機210の図柄変動が開始するまで待機状態にあり(ステップS901:Noのループ)、遊技機210の図柄変動が開始すると(ステップS901:Yes)、RAM403に記録されている予定変動回数が1か否かを判断する(ステップS902)。予定変動回数が1であると判断した場合(ステップS902:Yes)、図柄変動開始直前の予定変動回数が0か否かを判断する(ステップS903)。
【0100】
図柄変動開始直前の予定変動回数が0の場合(ステップS903:Yes)、すなわち、図柄変動開始直前の遊技機210が保留状態にない状況であった場合、第1変動時間を算出する(ステップS904)。第1変動時間は、始動入賞信号を受信したときから、図柄確定信号を受信するまでの時間であり、図7を用いて説明した通りである。そして、リーチテーブル600(図6参照)から図柄変動時間に対応するリーチ演出内容を特定する(ステップS905)。なお、リーチテーブル600に、図柄変動時間に対応するリーチ演出内容が存在しない場合、すなわち、演出内容が通常の図柄変動であった場合は、一連の処理を終了すればよい。
【0101】
一方、ステップS902において、予定変動回数が1ではないと判断した場合(ステップS902:No)、すなわち、予定変動回数が2以上の場合、第2変動時間を算出し(ステップS907)、ステップS905に移行する。なお、予定変動回数が0の場合は、ステップS901において、遊技機210の図柄変動が開始とはならないため、ここでの場合分けにおいて考慮する必要はない。第2変動時間は、前回の図柄確定信号を受信したときから、今回の図柄確定信号を受信するまでの時間であり、図7を用いて説明した通りである。
【0102】
また、ステップS903において、図柄変動開始直前の予定変動回数が0ではないと判断した場合(ステップS903:No)、すなわち、図柄変動開始直前の予定変動回数が2(遊技機210の保留球数が1)の場合、ステップS907における第2変動時間の算出をおこなう。
【0103】
ステップS905においてリーチ演出内容の特定をおこなったあと、リーチ演出内容を出力し(ステップS906)、一連の処理を終了する。なお、出力される演出内容は、遊技者の識別情報と紐付けられ、ホールコンピュータ120へ送出される。そして、ホールコンピュータ120では、遊技者の識別情報と紐付けられた演出内容の情報を格納するとともに、当該情報を管理サーバ110へ送信する。
【0104】
また、特定されたリーチ演出内容が一定時間以上の長さを有するスーパーリーチである場合、呼出ランプ230にその旨を示す情報を送信し、呼出ランプ230を点灯または点滅させるようにしてもよい。このようにすれば、スーパーリーチが発生した際に、呼出ランプ230を用いたリアルタイムの演出をおこなうことができるとともに、遊技機210による演出を引き立てることができる。
【0105】
なお、このような演出内容特定処理は、ホールH内の全ての遊技媒体貸出装置220によっておこなわれる。つまり、遊技者が遊技する台を変えたとしても、各機種において、リーチ演出内容を特定することが可能になっている。また、遊技媒体貸出装置220によって特定されたリーチ演出内容は、管理サーバ110およびホールコンピュータ120にて、全て遊技者と紐付けて格納される。つまり、遊技者が遊技した全ての機種および当該機種のリーチ演出内容は、管理サーバ110およびホールコンピュータ120にて、管理されるようになっている。また、管理サーバ110は、店舗の異なる全てのホールHにて発生させたリーチ演出内容を遊技者ごとに、たとえば、累計化して格納することも可能である。
【0106】
上述した処理によれば、始動入賞信号または図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を算出し、算出した図柄変動時間を用いて、リーチテーブル600からリーチ演出内容を特定するようにしたので、遊技機210からの特殊な信号や情報を用いることなく、リーチ演出内容を特定することができる。したがって、遊技機210のリーチ演出内容に応じて、他の装置による演出やサービスをおこなうことができる。
【0107】
また、図柄変動開始直前に遊技機が保留球状態にない場合に、図柄確定信号を受信した時間から、始動入賞信号を受信した時間を減じた時間を第1変動時間として算出するようにしたので、予定変動回数が0→1になった状況下で、図柄変動時間を正確に計ることができる。したがって、正確にリーチ演出内容を特定することができる。
【0108】
また、図柄変動開始直前の遊技機が保留球状態にある場合に、今回の図柄確定信号を受信した時間から、前回の図柄確定信号を受信した時間を減じた時間を第2変動時間として算出するようにしたので、予定変動回数が2→1や3→2となった状況下、すなわち、遊技機210が保留球状態にある状況下であっても、図柄変動時間を正確に計ることができる。したがって、正確にリーチ演出内容を特定することができる。
【0109】
また、予定変動回数が予め設定される所定の最大予定変動回数に達し、かつ、始動入賞信号を受信した場合、予定変動回数の計測をおこなわないようにしたので、遊技機210の保留球数が最大となっている状況下で、始動入賞があったとしても、最大予定変動回数を計測せずに、的確な図柄変動時間を計ることができる。したがって、的確にリーチ演出内容を特定することができる。
【0110】
(管理サーバのハードウェア構成)
つぎに、図10−1を用いて、図1に示した管理サーバ110のハードウェア構成について説明する。図10−1は、管理サーバ110のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、ここでは、管理サーバ110を例に挙げて説明するが、ホールコンピュータ120についてもほぼ同様の構成である。
【0111】
図10−1において、管理サーバ110は、CPU1001と、ROM1002と、RAM1003と、磁気ディスクドライブ1004と、磁気ディスク1005と、光ディスクドライブ1006と、光ディスク1007と、音声I/F(インタフェース)1008と、スピーカ1009と、入力デバイス1010と、映像I/F1011と、ディスプレイ1012と、通信I/F1013とを備えている。また、各構成部1001〜1013はバス1014によってそれぞれ接続されている。
【0112】
CPU1001は、コンピュータ装置全体の制御を司る。ROM1002は、ブートプログラム、サービス提供プログラムなどの各種プログラムを記録している。RAM1003は、CPU1001のワークエリアとして使用される。
【0113】
サービス提供プログラムは、遊技者が遊技したことによって発生した演出内容の情報に基づいて、遊技者ごとに、コンテンツの配信などの所定のサービスを提供するプログラムである。
【0114】
磁気ディスクドライブ1004は、CPU1001の制御にしたがって、磁気ディスク1005に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク1005は、磁気ディスクドライブ1004の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク1005としては、たとえば、HD(ハードディスク)や、FD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0115】
光ディスクドライブ1006は、CPU1001の制御にしたがって、光ディスク1007に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク1007は、光ディスクドライブ1006の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク1007は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク1007のほかに、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0116】
音声I/F1008は、音声出力用のスピーカ1009に接続される。スピーカ1009は、音声を出力する。入力デバイス1010は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
【0117】
映像I/F1011は、ディスプレイ1012と接続される。映像I/F1011は、具体的には、たとえば、ディスプレイ1012全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ1012を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0118】
ディスプレイ1012には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、または文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ1012は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0119】
通信I/F1013は、ネットワークに接続され、CPU1001とのインタフェースとして機能する。通信I/F1013は、ホールコンピュータ120を介して、遊技媒体貸出装置220からの演出内容の情報を受信する。
【0120】
(管理サーバの機能的構成)
つぎに、図10−2を用いて、管理サーバ110の機能的構成について説明する。図10−2は、実施の形態1にかかる管理サーバ110の機能的構成の一例を示す説明図である。
【0121】
図10−2において、管理サーバ110は、取得部1021と、提供部1022と、設定部1023とを備えている。取得部1021は、ユーザ認証情報などの遊技者固有の識別情報に紐付けられ、遊技者が遊技したことによって発生した演出内容の情報を取得する。取得部1021は、具体的には、遊技媒体貸出装置220からホールコンピュータ120を介して演出内容の情報を受信することによって、当該演出内容の情報を取得する。取得部1021は、図10−1に示した通信I/F1013によって実現される。
【0122】
提供部1022は、取得部1021によって取得された演出内容の情報に基づいて、遊技者ごとに所定のサービスを提供する。所定のサービスは、ここではコンテンツの配信によるサービスとする。設定部1023は、演出内容ごとに所定のサービスとして、演出内容に応じた配信可能なコンテンツを予め設定する。
【0123】
コンテンツは、たとえば、演出内容に対応するムービーとしてもよいし、実際のリーチ演出に相当するリーチ演出内容そのものの映像や音楽などとしてもよい。ムービーのコンテンツは、機種やリーチ演出内容に則したものであることが望ましく、たとえば、映画やキャラクタなどをモチーフにした機種の場合、当該映画やキャラクタを用いたものであり、かつ、各演出内容に則したものであることが望ましい。
【0124】
提供部1022は、具体的には、遊技によって、ある演出が発生した場合、この演出に対応したコンテンツを配信するサービスを提供する。提供部1022は、図10−1に示したCPU1001によって実現される。すなわち、CPU1001がサービス提供プログラムを実行することにより、提供部1022の機能を実現する。設定部1023は、図10−1に示したRAM1003によって実現される。具体的には、入力デバイス1010を介して、操作者からの入力がおこなわれ、配信可能なコンテンツがRAM1003に設定されることにより、RAM1003が設定部1023の機能を実現する。
【0125】
(管理サーバによるサービス提供処理手順の一例)
つぎに、図10−3を用いて、特定したリーチ演出内容を用いたサービスの一例として、コンテンツを提供する場合について説明する。図10−3は、実施の形態1にかかる管理サーバ110によるサービス提供処理手順の一例を示すシーケンス図である。図10−3に示す処理は、CPU1001がサービス提供プログラムを実行することによっておこなわれる処理を示す。なお、図10−3に示すシーケンス図の前提として、遊技者(ユーザ)がホールHでの遊技を終え、自宅のPCなどのクライアント端末130から、管理サーバ110にアクセスしたものとする。
【0126】
図10−3において、まず、クライアント端末130にて、管理サーバ110のサービス提供サイトへのアクセスがあると(ステップS1031)、ユーザから受け付けたユーザ認証情報を管理サーバ110へ送信する(ステップS1032)。なお、ユーザ認証画面については、図11を用いて後述する。
【0127】
管理サーバ110は、ユーザ認証情報を受信するまで待機状態にあり(ステップS1033:Noのループ)、ユーザ認証情報を受信すると(ステップS1033:Yes)、認証に成功したか否かを判断する(ステップS1034)。認証に失敗した場合(ステップS1034:No)、一連の処理を終了する。認証に成功すると(ステップS1034:Yes)、クライアント端末130へ、接続を許可する旨の情報を送信するとともに(ステップS1035)、獲得したリーチ演出内容に応じた画面情報を送信する(ステップS1036)。
【0128】
また、クライアント端末130では、認証に成功したか否かを判断する(ステップS1037)。認証に失敗した場合(ステップS1037:No)、一連の処理を終了する。認証に成功すると(ステップS1037:Yes)、管理サーバ110からの接続を許可する旨の情報に基づいて、ログインする(ステップS1038)。そして、管理サーバ110から送信されたリーチ演出内容に応じた画面情報を表示する(ステップS1039)。なお、このときの画面情報の詳細については、図11〜15を用いて後述する。
【0129】
そして、ユーザから、ダウンロード可能なコンテンツの選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS1040)。コンテンツの選択を受け付けると(ステップS1040:Yes)、管理サーバ110へコンテンツの送信要求をおこなう(ステップS1041)。
【0130】
一方、管理サーバ110では、コンテンツの送信要求を受信したか否かを判断し(ステップS1042)、送信要求を受信すると(ステップS1042:Yes)、コンテンツを送信し(ステップS1043)、一連の処理を終了する。
【0131】
このコンテンツの送信を受けて、クライアント端末130では、コンテンツをダウンロードし(ステップS1044)、一連の処理を終了する。また、ステップS1040において、コンテンツの選択を受け付けない場合(ステップS1040:No)、ログアウトしたか否かを判断する(ステップS1045)。ログアウトしていない場合(ステップS1045:No)、ステップS1039に移行する。ログアウトした場合(ステップS1045:Yes)、一連の処理を終了する。
【0132】
一方、管理サーバ110において、コンテンツの送信要求を受信しない場合(ステップS1042:No)、ログアウトしたか否かを判断する(ステップS1046)。ログアウトしていない場合(ステップS1046:No)、ステップS1042に移行する。ログアウトした場合(ステップS1046:Yes)、一連の処理を終了する。
【0133】
なお、上述した説明では、管理サーバ110とクライアント端末130との間における処理について説明したが、このほかにも、たとえば、ホールコンピュータ120と遊技媒体貸出装置220との間においても、同様の処理をおこなうことが可能であり、これにより、遊技媒体貸出装置220にて、コンテンツをダウンロードし、再生することも可能である。すなわち、この場合、ホールコンピュータ120に、図10−1に示した機能を具備させればよい。
【0134】
上述した処理によれば、遊技者に対し、遊技において発生した演出内容に応じたコンテンツの配信によるサービスを提供するようにしたので、コンテンツを視聴することができ、遊技者に対し、興趣性のあるサービスを提供することができる。
【0135】
(クライアント端末に表示される表示画面の一例)
つぎに、図11〜15を用いて、クライアント端末130に表示される表示画面の一例について説明する。図11〜15は、クライアント端末130に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【0136】
図11において、表示画面1100は、上述した図10−3のステップS1032のユーザ認証をおこなう際に表示されるログイン画面である。このログイン画面には、「ユーザID」および「パスワード」が表示されており、ユーザからの入力を受け付けるようになっている。そして、「ユーザID」および「パスワード」が入力され、認証に成功した場合、つまり、ログインした場合、図12に示す表示画面に移行する。
【0137】
図12において、表示画面1200には、ユーザが遊技した機種の一覧が選択可能に表示されている。この表示画面1200において、ユーザが選択した機種の遊技履歴を閲覧することが可能になっている。なお、遊技履歴は、当日のものであってもよいし、直近1週間以内のものであってもよいし、過去の累計であってもよい。この表示画面1200において、たとえば、符号1201に示す「CRぱちんこ必殺○事人III」が選択されたとすると、図13に示す表示画面に移行する。
【0138】
図13において、表示画面1300には、「CRぱちんこ必殺○事人III」のメニュー画面が表示されている。このメニュー画面において、「遊技履歴を見る」、「最新情報を見る」、符号1301に示す「コンテンツをダウンロードする」、が表示されている。たとえば、「遊技履歴を見る」を選択すると、遊技者が遊技した遊技履歴の閲覧画面に移行する。
【0139】
遊技履歴は、大当たりの発生、確率変動状態の発生、スタート回数などを示す情報などのほか、発射された遊技媒体の数(アウト玉数)や、遊技機210が払い出した遊技媒体の数(セーフ玉数)などを示す情報である。特に、遊技履歴は、遊技媒体貸出装置220によって特定されたリーチ演出内容も含む。すなわち、「遊技履歴を見る」を選択することにより、遊技者が発生させたリーチ演出内容の閲覧および再生が可能になっている。
【0140】
「最新情報」は、「CRぱちんこ必殺○事人III」の最新の情報であり、当該メニューが選択されると、「CRぱちんこ必殺○事人III」の後継機の紹介や、当該機種に関する各店舗のイベントの情報などが表示される。さらに、符号1301に示す「コンテンツをダウンロードする」が選択されると、図14に示す、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出内容に対応した、リーチキャラクタを示した画面に移行する。
【0141】
図14において、表示画面1400は、主なリーチ演出を示すキャラクタを示したものである。表示画面1400において、たとえば、符号1401に示す「P」が選択されたとすると、図15に示すダウンロード可能なコンテンツを表示した画面に移行する。
【0142】
図15において、表示画面1500は、ダウンロード可能なコンテンツを示したものである。表示画面1500には、符号1501に示すように、ダウンロード可能なコンテンツは1つのみが表示されている。これは、ユーザが「P」のスーパーリーチのうち、1種類のみを遊技において発生させたことを示している。また、符号1502には、「?」によって、コンテンツが非表示になっている。これはダウンロード不可能なコンテンツを示している。このコンテンツは、ユーザが遊技において発生させていないスーパーリーチに対応している。
【0143】
この表示画面1500において、ユーザが符号1501に示すコンテンツを選択すると、コンテンツのダウンロードが始まる。なお、コンテンツは、たとえば、ムービーとしてもよいし、当該スーパーリーチに相当するリーチ演出内容そのものの映像や音楽などとしてもよい。
【0144】
なお、上述した説明では、特定したリーチ演出内容を、コンテンツのダウンロードというサービスに用いた場合の一例について説明したが、このほかにも、呼出ランプ230の点灯または点滅などの演出や、遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309によるリプレイを表示させることも可能である。
【0145】
呼出ランプ230の点灯または点滅などの演出は、具体的には、遊技媒体貸出装置220により遊技機210にて一定時間以上のリーチであることが特定された場合、当該情報を呼出ランプ230に送出し、呼出ランプ230を点灯または点滅させることによって、実現することが可能である。すなわち、リーチ演出がおこなわれている際、期待度の高いスーパーリーチ等に発展した際に、呼出ランプ230による演出をおこなうことが可能である。このような演出をおこなうことにより、遊技機210による演出をリアルタイムに引き立てることができるとともに、遊技者を注目させることができる。
【0146】
遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309によるリプレイの表示は、具体的には、遊技媒体貸出装置220にリーチ演出内容の映像を予め記録させておき、遊技者が発生させたリーチ演出内容を、当該リーチ演出内容の直後や遊技者が選択したタイミングにて、液晶ディスプレイ309から再生させることによって、実現することが可能である。
【0147】
また、リーチ演出内容を用いた、その他のサービスや利用形態について例示しておく。たとえば、ホールHにて、リーチ演出内容を用いたイベントをおこなうことも可能である。具体的には、たとえば、ホールHにて、「○○のリーチで大当たりしろ!」といったミッション、「○○のリーチ、××のリーチの順で大当たりしろ!」といった段階型のミッションを用意しておき、すなわち、RAM403にミッションに該当する特定のリーチ情報を記録しておき、ミッションに該当する大当たりが発生した場合に、液晶ディスプレイ309からのリプレイ演出や、呼出ランプ230を用いた演出をおこなうとともに、ホールHからの景品やポイントの付与などのサービスの提供をおこなってもよい。なお、大当たりが発生したか否かの判断は、図柄確定信号とともに受信する大当たり信号に基づいておこなわれる。
【0148】
また、ミッションに該当する大当たりが発生した場合に、液晶ディスプレイ309を特殊な色に変更させたり、ミッションの達成度合いに応じてプレミアムな背景色に変更させたりすることも可能である。また、当該ミッションに該当する大当たりが発生した場合に、QRコードを表示させることにより、着メロ、着うた、待受画面等の、ダウンロードサービスへの誘導をおこなってもよい。
【0149】
さらに、このほかにも、ミッションに該当する大当たりが発生した場合に、クーポンの配信、プレミアムコンテンツの閲覧権(パスワードの配信)、展示会等の招待状の配信、URL配信によるダウンロードサイトへの誘導、クリックによるポイントの付与、などのサービスをおこなうことも可能である。
【0150】
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2では、ホールコンピュータ120によって、演出内容を閲覧するための閲覧画面情報を遊技者(遊技媒体貸出装置220)間で譲渡する場合のサービスの提供について説明する。なお、以下に説明する構成および処理について、管理サーバ110によって、閲覧画面情報を遊技者(クライアント端末130)間で譲渡することも可能である。
【0151】
実施の形態2において、実施の形態1と同様のものについては、同様の符号を付すとともに、その説明を省略する。なお、ホールコンピュータ120のハードウェア構成については、図10−1に示した管理サーバ110のハードウェア構成とほぼ同様であるが、管理サーバ110のハードウェア構成と比較して異なる点について、補足しておく。
【0152】
ホールコンピュータ120のROM1002に記録されるサービス提供プログラムは、重複度数付与プログラム、演出内容譲渡プログラム、ランキング作成プログラムを含む。重複度数付与プログラムは、通信I/F1013を介して遊技媒体貸出装置220から受信したリーチ演出などの演出内容の情報に基づき、遊技によって発生した演出回数に応じた数字を示す重複度数を、各遊技者の演出内容ごとに付与するプログラムである。
【0153】
演出内容譲渡プログラムは、他の遊技者に対し、重複度数に応じた演出内容の譲渡を可能にするプログラムである。また、ランキング作成プログラムは、他の遊技者に、演出内容を閲覧するための閲覧画面情報を譲渡した遊技者に対してポイントを付与し、付与したポイントに応じて遊技者ごとのランキングを作成するプログラムである。サービス提供プログラムは、重複度数に応じた閲覧画面情報を配信したり、作成したランキングを配信したりするプログラムである。
【0154】
(実施の形態2にかかるホールコンピュータの機能的構成)
図16を用いて、ホールコンピュータ120の機能的構成について説明する。図16は、実施の形態2にかかるホールコンピュータ120の機能的構成の一例を示す説明図である。
【0155】
図16において、ホールコンピュータ120は、取得部1601と、提供部1602と、重複度数付与部1603とを備えている。取得部1601は、ユーザ認証情報などの遊技者固有の識別情報に紐付けられ、遊技者が遊技したことによって発生した演出内容の情報を取得する。取得部1601は、具体的には、遊技媒体貸出装置220からの送信を受けて演出内容の情報を取得する。取得部1601は、図10−1に示したホールコンピュータ120の通信I/F1013によって実現される。
【0156】
提供部1602は、取得部1601によって取得された演出内容の情報に基づいて、遊技者ごとに所定のサービスを提供する。所定のサービスは、遊技によって発生したリーチ演出や予告演出などの演出内容を閲覧可能に再生させるサービスである。なお、詳細については後述するが、演出内容を閲覧するための閲覧画面情報は、遊技者間で譲渡することができるようになっている。提供部1602は、図10−1に示したホールコンピュータ120のCPU1001によって実現される。すなわち、CPU1001がサービス提供プログラムを実行することにより、提供部1602の機能を実現する。
【0157】
重複度数付与部1603は、取得部1601によって取得された演出内容の情報が過去に取得されている場合、演出内容ごとに、重複して取得した回数に応じた重複度数を付与する。すなわち、遊技者が、あるリーチ演出を複数回発生させた場合、発生させた回数に応じて、当該リーチ演出の重複度数を付与する。付与された重複度数は、遊技者の識別情報に紐付けられ、不図示の格納部に格納される。重複度数付与部1603は、図10−1に示したホールコンピュータ120のCPU1001によって実現される。すなわち、CPU1001が重複度数付与プログラムを実行することにより、重複度数付与部1603の機能を実現する。
【0158】
このような重複度数付与部1603を備えた構成において、提供部1602は、演出内容の情報に基づいて、重複度数に応じたサービスを提供する。重複度数に応じたサービスとは、たとえば、一定の重複度数に達した場合に配信可能となるコンテンツの配信としてもよいが、ここでは、重複度数に応じて他の遊技者に譲渡可能となる閲覧画面情報の配信とする。なお、閲覧画面情報は、リーチ演出内容や予告演出内容の情報である。
【0159】
具体的には、提供部1602は、重複度数に応じて、閲覧画面情報を、遊技者から当該遊技者以外の他の遊技者へ譲渡可能にするサービスを提供する。さらに、提供部1602は、他の遊技者から閲覧画面情報の譲渡依頼を受けて、重複度数に応じた閲覧画面情報を、他の遊技者へ譲渡可能にするサービスを提供する。
【0160】
また、提供部1602は、ポイント付与部1604と、作成部1605とを備えている。ポイント付与部1604は、遊技によって発生した演出内容の種類や重複度数などに応じたポイントを付与してもよいが、代表的には、他の遊技者への閲覧画面情報の譲渡に応じたポイントを付与する。ポイント付与部1604は、閲覧画面情報を譲渡するごとに1ポイントずつ付与するようにしてもよいし、たとえば、プレミアムのリーチ演出内容を示す閲覧画面情報を譲渡した場合には、2ポイントなどとして、演出内容のプレミアムの度合いに応じて、付与するポイントを可変にしてもよい。
【0161】
作成部1605は、ポイント付与部1604によって付与されたポイントに応じて遊技者ごとのランキングを作成する。このランキングは、店舗ごと、機種ごと、遊技機メーカごとなどのように種別ごととしてもよいし、全ての累計としてもよい。提供部1602は、作成部1605によって作成されたランキングを配信することによるサービスを提供する。なお、ポイント付与部1604と、作成部1605とは、図10−1に示したホールコンピュータ120のCPU1001によって実現される。すなわち、CPU1001がランキング作成プログラムを実行することにより、ポイント付与部1604と、作成部1605との機能を実現する。
【0162】
(ホールコンピュータがおこなう重複度数付与処理の一例)
つぎに、図17を用いて、ホールコンピュータ120がおこなう重複度数付与処理の一例について説明する。図17は、ホールコンピュータ120がおこなう重複度数付与処理の一例を示したフローチャートである。なお、図17に示す処理は、ホールコンピュータ120のCPU1001が重複度数付与プログラムを実行することによっておこなわれる処理を示す。
【0163】
図17において、ホールコンピュータ120のCPU1001は、通信I/F1013を介して、遊技媒体貸出装置220から遊技者ごとの演出内容の情報を取得するまで待機状態にある(ステップS1701:Noのループ)。遊技者ごとの演出内容の情報を取得すると(ステップS1701:Yes)、取得した演出内容の情報が過去に取得されているものか否かを判断する(ステップS1702)。
【0164】
演出内容の情報が過去に取得されているものと判断した場合(ステップS1702:Yes)、演出内容ごとに重複度数を付与する(ステップS1703)。このあと、磁気ディスク1005に、遊技者ごとの各情報を記録し(ステップS1704)、一連の処理を終了する。なお、各情報は、演出内容の情報や重複度数の情報である。一方、ステップS1702において、演出内容の情報が過去に取得されていないものと判断した場合(ステップS1702:No)、ステップS1704における各情報の記録をおこなう。
【0165】
(閲覧画面情報の譲渡をおこなう場合のサービス提供処理手順の一例)
つぎに、図18を用いて、遊技者からの選択により、閲覧画面情報の譲渡をおこなう場合のサービス提供処理手順の一例について説明する。図18は、閲覧画面情報の譲渡をおこなう場合のサービス提供処理手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図18に示す処理は、ホールコンピュータ120のCPU1001が演出内容譲渡プログラムおよびランキング作成プログラムを実行することによっておこなわれる処理を示す。
【0166】
図18において、遊技媒体貸出装置220は、会員カード投入口304に会員カードが挿入されることにより、遊技者識別情報を読み込むまで待機状態にある(ステップS1801:Noのループ)。一方、ホールコンピュータ120は、遊技者識別情報を受信するまで待機状態にある(ステップS1802:Noのループ)。遊技媒体貸出装置220が遊技者識別情報を読み込むと(ステップS1801:Yes)、読み込んだ情報をホールコンピュータ120に送信する。これを受けて、ホールコンピュータ120は、遊技者識別情報を受信し(ステップS1802:Yes)、磁気ディスク1005などに格納されている演出内容の情報の中から、遊技者識別情報に対応する演出内容の情報を抽出する(ステップS1803)。そして、遊技媒体貸出装置220へ、抽出した演出内容の情報を送信する(ステップS1804)。
【0167】
ステップS1804における送信を受けて、遊技媒体貸出装置220は、液晶ディスプレイ309から閲覧画面情報を表示する(ステップS1805)。閲覧画面情報は、閲覧および譲渡することが可能な演出内容を示した情報である。なお、ステップS1805における表示画面については、図19を用いて後述する。このあと、プレゼント(譲渡)する閲覧画面情報が選択されたか否かを判断する(ステップS1806)。プレゼントする閲覧画面情報が選択された場合(ステップS1806:Yes)、プレゼント先の入力を受け付ける(ステップS1807)。プレゼント先の入力を受け付ける際の表示画面の詳細については、図20を用いて後述する。
【0168】
このあと、遊技媒体貸出装置220は、液晶ディスプレイ309により、重複度数を−1した画面情報を表示し(ステップS1808)、一連の処理を終了する。なお、重複度数を−1した表示画面の詳細については、図21を用いて後述する。ステップS1806において、プレゼントする閲覧画面情報が選択されない場合(ステップS1806:No)、一連の処理を終了する。
【0169】
一方、ホールコンピュータ120は、遊技媒体貸出装置220によりプレゼント先の入力を受け付けたことを受けて、選択された演出内容の重複度数を−1する(ステップS1809)。さらに、演出内容をプレゼントしたことにより、遊技者のポイントを+1する(ステップS1810)。そして、プレゼント先へ閲覧画面情報を送信する(ステップS1811)。このあと、遊技者のランキングを作成するとともに(ステップS1812)、磁気ディスク1005などに、各遊技者の各種情報を格納し(ステップS1813)、一連の処理を終了する。なお、作成したランキングの情報や、重複度数の情報などは、遊技媒体貸出装置220に送信され、遊技媒体貸出装置220にて表示出力される。
【0170】
(遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例)
つぎに、図19〜23を用いて、遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309に表示される表示画面の一例について説明する。図19〜23は、遊技媒体貸出装置220に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【0171】
図19において、表示画面1900は、上述した図18のステップS1805における閲覧画面情報の画面を示している。この表示画面1900には、リーチ一覧が表示されている。獲得演出画面1901は、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出を示しており、閲覧することや他の遊技者へのプレゼントが可能になっている。一方、未獲得演出画面1902は、「?」の表示がされており、遊技者がこれまでの遊技によって発生させていないリーチ演出を示しており、閲覧や他の遊技者へのプレゼントが不可能になっている。
【0172】
また、符号1910に示す回数は、重複度数を示している。表示画面1900において、重複度数1910は、「3回」を示しており、すなわち、遊技者が遊技により、「黒ひげ△機一発リーチ」を3回発生させたことを示している。一方、重複度数1910が表示されていない「黒ひげチャンス」については、1回のみ、遊技によって発生させたことを示している。
【0173】
この表示画面1900において、アイコン1920のうち、「予告」が選択されると、遊技によって発生させた予告演出の一覧画面に移行する。また、アイコン1920のうち、「大当たり」が選択されると、大当たりに至った際のリーチ演出の一覧画面に移行する。さらに、アイコン1920のうち、「次へ」が選択されると、表示画面1900と同様のリーチ一覧のうち、表示されていない他のリーチの一覧画面に移行する。
【0174】
また、アイコン1920のうち、「プレゼント」が選択されると、表示がされている獲得演出画面1901のうち、遊技者が選択した、符号1930に示す太枠で表示されている獲得演出画面1901を他の遊技者にプレゼントする。具体的には、「黒ひげ△機一発リーチ」の獲得演出画面1901が選択されている状態で、アイコン1920のうち、「プレゼント」が選択されると、図20に示す表示画面に移行する。なお、1回の遊技によって発生させている「黒ひげチャンス」についても、プレゼントすることが可能である。
【0175】
図20において、表示画面2000は、上述した図18のステップS1807におけるプレゼント先の入力を受け付ける画面を示している。表示画面2000において、会員番号2001は、遊技媒体貸出装置220の操作ボタン303を用いて遊技者から入力されることにより、表示されるプレゼント先の会員番号を示している。遊技者から会員番号2001の入力を受け付け、「OK」ボタン2002が選択されると、入力された会員番号2001の遊技者に、表示中の獲得演出画面1901が譲渡されるとともに、図21に示す表示画面に移行する。
【0176】
図21において、表示画面2100には、重複度数1910が「2回」を示している。すなわち、他の遊技者に「黒ひげ△機一発リーチ」を譲渡したことにより、図19の表示画面1900の重複度数1910に示す「3回」を−1したことを示している。表示画面2100において、アイコン1920のうち、「プレゼント」が選択されると、再度、同様に他の遊技者に獲得演出画面1901を譲渡することが可能になっている。なお、この表示画面2100には、表示されていないが、獲得演出画面1901を譲渡したことにより、譲渡した遊技者には、ポイントが付与され、このポイントが表示されるようになっている。
【0177】
図22は、プレゼントされた側の遊技者の液晶ディスプレイ309に表示される画面を示している。図22において、表示画面2200は、プレゼントされたことを示す画面情報を示している。この表示画面2200は、たとえば、遊技時以外にプレゼントされた場合にはプレゼントされた側の遊技者が会員カード投入口304に会員カードを投入したときに表示され、また、会員カードが投入された状態で遊技している場合にはプレゼントを受けたときに表示される。この表示画面2200において、確認ボタン2201が選択されると、図23に示す表示画面に移行する。
【0178】
図23において、プレゼントされた側の表示画面2300には、「黒ひげ△機一発リーチ」2301がプレゼントされたことにより、閲覧可能に表示されている。なお、プレゼントを受ける前の状態においては、「黒ひげ△機一発リーチ」2301の欄には「?」の表示がされており、閲覧が不可能になっていた。なお、この表示画面2300には、表示されていないが、獲得演出画面1901を受領したことにより、受領した遊技者のポイントは減算され、このポイントが表示されるようになっている。
【0179】
上述した説明では、リーチ演出内容の閲覧画面情報を譲渡する場合について説明したが、大当たりに至った際のリーチ演出内容の閲覧画面情報や、予告演出内容の閲覧画面情報についても、同様に譲渡することが可能である。
【0180】
上述したように、処理および表示画面によれば、遊技によって発生させた演出内容の情報に基づいて、演出内容を閲覧可能に再生させるサービスを提供するようにしたので、遊技者に対し、遊技機210に用意されている多様な演出内容を閲覧により楽しませることができる。
【0181】
また、取得した演出内容の情報が過去に取得されている場合、演出内容ごとに重複度数を付与するようにし、当該重複度数に応じたサービスを提供するようにしたので、重複度数を用いた多様なサービスを実現することが可能になる。
【0182】
具体的には、重複度数に応じて、演出内容を閲覧するための閲覧画面情報を他の遊技者へ譲渡可能にするサービスを提供するようにしたので、遊技者間で閲覧画面情報を授受することができ、当該サービスを活性化させることができるとともに、遊技機210に用意されている多様な演出内容を有効に活用することができる。
【0183】
(閲覧画面情報の譲渡依頼を受けて閲覧画面情報の譲渡をおこなう場合のサービス提供処理手順の一例)
つぎに、図24を用いて、閲覧画面情報の譲渡依頼を受けて閲覧画面情報の譲渡をおこなう場合のサービス提供処理手順の一例について説明する。図24は、閲覧画面情報の譲渡依頼を受けて閲覧画面情報の譲渡をおこなう場合のサービス提供処理手順の一例を示すシーケンス図である。ここでは、遊技者Sが閲覧画面情報の譲渡依頼をおこなうことにより、遊技者Tが遊技者Sに対して閲覧画面情報を譲渡する場合について説明する。
【0184】
図24において、遊技者Sの遊技媒体貸出装置220は、遊技者Sにより会員カード投入口304に会員カードが挿入されることにより、遊技者識別情報を読み込むまで待機状態にある(ステップS2401:Noのループ)。一方、ホールコンピュータ120は、遊技者識別情報を受信するまで待機状態にある(ステップS2402:Noのループ)。遊技媒体貸出装置220が遊技者識別情報を読み込むと(ステップS2401:Yes)、読み込んだ情報をホールコンピュータ120に送信する。これを受けて、ホールコンピュータ120は遊技者識別情報を受信し(ステップS2402:Yes)、磁気ディスク1005などに格納されている演出内容の情報の中から、遊技者識別情報に対応する演出内容の情報を抽出する(ステップS2403)。そして、遊技者Sの遊技媒体貸出装置220へ、抽出した演出内容の情報を送信する(ステップS2404)。
【0185】
ステップS2404における送信を受けて、遊技者Sの遊技媒体貸出装置220は、液晶ディスプレイ309から閲覧画面情報を表示する(ステップS2405)。なお、この表示画面については、図25を用いて後述する。このあと、プレゼント(譲渡)依頼をおこなう旨を受け付けたか否かを判断する(ステップS2406)。プレゼント依頼をおこなう旨を受け付けない場合(ステップS2406:No)、一連の処理を終了する。なお、プレゼント依頼をおこなう旨を受け付ける際の表示画面の詳細については、図25〜28を用いて後述する。
【0186】
プレゼント依頼をおこなう旨を受け付けた場合(ステップS2406:Yes)、ホールコンピュータ120にプレゼンター検索をおこなう旨の情報を送信する。ホールコンピュータ120は、この情報の送信を受けてプレゼンター検索をおこない(ステップS2407)、プレゼンター(遊技者Tの遊技媒体貸出装置220)へ、プレゼントの承諾を得るための情報を送信する(ステップS2408)。
【0187】
遊技者Tの遊技媒体貸出装置220は、この情報の送信を受けるまで、すなわち、プレゼントの依頼を受ける旨の情報を受信するまで待機状態にあり(ステップS2409:Noのループ)、プレゼントの依頼を受ける旨の情報を受信すると(ステップS2409:Yes)、操作ボタン303を介して、遊技者Tから承諾を受け付けたか否かを判断する(ステップS2410)。遊技者Tから承諾を受け付けない場合(ステップS2410:No)、一連の処理を終了する。なお、承諾を受け付ける際の表示画面の詳細については、図29を用いて後述する。
【0188】
一方、遊技者Tから承諾を受け付けると(ステップS2410:Yes)、遊技者Tの遊技媒体貸出装置220は一連の処理を終了するとともに、ホールコンピュータ120は、この承諾を受けて、遊技者Sの遊技媒体貸出装置220へ、閲覧画面情報を送信する(ステップS2411)。
【0189】
遊技者Sの遊技媒体貸出装置220は、依頼先の承諾を受け付けたか否かを判断し(ステップS2412)、依頼先の承諾を受け付けていない場合(ステップS2412:No)、一連の処理を終了する。依頼先の承諾を受け付けると(ステップS2412:Yes)、ホールコンピュータ120によるステップS2411における閲覧画面情報の送信により、ダウンロードをおこなう(ステップS2413)。なお、ダウンロード中の表示画面の詳細については、図30を用いて後述する。そして、ダウンロードした閲覧画面情報を再生可能に表示し(ステップS2414)、一連の処理を終了する。なお、ダウンロードが完了した際の表示画面の詳細については、図31および図32を用いて後述する。
【0190】
ホールコンピュータ120は、ステップS2411における閲覧画面情報の送信をおこなったあと、閲覧画面情報を譲り受けた遊技者Sのポイントを−1する(ステップS2415)。さらに、閲覧画面情報を譲渡した遊技者Tのポイントを+1し、プレゼントした演出内容の重複度数を−1する(ステップS2416)。そして、遊技者Sおよび遊技者Tのポイントが変動したことにより、ランキングを作成する(ステップS2417)。このあと、磁気ディスク1005などに、各遊技者の各種情報を格納し(ステップS2418)、一連の処理を終了する。なお、作成したランキングの情報や、重複度数の情報などは、遊技者Sおよび遊技者Tの遊技媒体貸出装置220に送信され、それぞれ遊技媒体貸出装置220にて表示出力される。
【0191】
(遊技者Sの遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例)
つぎに、図25〜28を用いて、遊技者Sの遊技媒体貸出装置220に表示されるプレゼント依頼をおこなう旨を受け付ける際の表示画面の一例について説明する。図25〜28は、遊技者Sの遊技媒体貸出装置220に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【0192】
図25において、表示画面2500は、上述した図24のステップS2406におけるプレゼント依頼をおこなう旨を受け付ける際の画面を示している。この表示画面2500には、リーチ一覧が表示されている。獲得演出画面2501は、遊技者が遊技によって発生させたリーチ演出を示しており、閲覧することや他の遊技者へのプレゼントが可能になっている。一方、未獲得演出画面2502は、「?」の表示がされており、遊技者がこれまでの遊技によって発生させていないリーチ演出を示しており、閲覧や他の遊技者へのプレゼントが不可能になっている。なお、未獲得演出画面2502には、リーチ演出名のみが表示されている。
【0193】
また、アイコン1920のうち、「プレゼント依頼」が選択されると、表示がされている未獲得演出画面2502のうち、遊技者が選択した、符号2510に示す太枠で表示されている未獲得演出画面2502を他の遊技者に対して譲渡する依頼をおこなう。具体的には、「黒ひげチャンス」の獲得演出画面2502が選択されている状態で、アイコン1920のうち、「プレゼント依頼」が選択されると、図26に示す表示画面に移行する。
【0194】
図26において、表示画面2600において、プレゼンター検索ボタン2601が選択されると、ホールコンピュータ120によってプレゼンターの検索が実行されるとともに、図27に示す表示画面に移行する。
【0195】
図27において、表示画面2700には、プレゼンターの検索結果2701として、「Tさん」および「Uさん」が列挙して表示されている。検索結果2701のうち、たとえば、「Tさん」が選択されると、図28に示す表示画面に移行する。
【0196】
図28において、表示画面2800は、ダウンロードの依頼をおこなうか否かの確認画面を示している。この表示画面2800において、「はい」の選択ボタン2801が選択されると、Tさんに対して、ダウンロードの依頼がおこなわれるようになっている。
【0197】
(依頼先にて表示されるプレゼント依頼の承諾を受け付ける際の表示画面の一例)
図29は、依頼先にて表示されるプレゼント依頼の承諾を受け付ける際の表示画面の一例を示した説明図である。図29において、表示画面2900は、Tさんの遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309に表示される表示画面を示している。この表示画面2900には、ダウンロードを許可するか否かの選択を受け付ける選択ボタン2901が表示されている。
【0198】
この選択ボタン2901のうち、「いいえ」が選択されると、遊技者Sへの閲覧画面情報のプレゼントはおこなわれない。一方、選択ボタン2901のうち、「はい」が選択されると、閲覧画面情報のプレゼントが許可される。「はい」が選択された場合、遊技者Sの遊技媒体貸出装置220の液晶ディスプレイ309には、図30に示す表示画面が出力される。
【0199】
図30は、ダウンロード中の表示画面を示した説明図である。表示画面3000には、Tさんからプレゼントの許可を得た旨の情報や、ダウンロード中である旨の情報が表示されている。ダウンロードが完了すると、図31に示す表示画面に移行する。
【0200】
図31および図32は、ダウンロードが完了した際の表示画面を示した説明図である。表示画面3100には、ダウンロードが完了した旨や、ダウンロードした閲覧画面情報を再生可能な旨が表示されている。この表示画面3100において、選択ボタン3101が選択されると、図32に示す表示画面に移行する。
【0201】
図32において、表示画面3200には、「黒ひげチャンス」3201がプレゼントされたことにより、「黒ひげチャンス」3201が閲覧可能に表示されている。なお、この表示画面3200には、表示されていないが、「黒ひげチャンス」3201を受領したことにより、受領した遊技者Sのポイントは減算されており、このポイントを表示するようにしてもよい。
【0202】
上述した処理および表示画面によれば、他の遊技者から閲覧画面情報の譲渡依頼を受けて、重複度数に応じた閲覧画面情報を、他の遊技者へ譲渡可能にするサービスを提供するようにしたので、遊技者が遊技によって発生させていない演出内容についても閲覧することが可能になり、よって、遊技機210に用意されている多様な演出内容を有効に活用することができる。
【0203】
(ランキングの一例)
つぎに、図33を用いて、ランキングの一例について説明する。図33は、ランキングの一例を示す説明図である。図33において、遊技者情報3300は、機種と、リーチ種別と、重複度と、ポイントとからなっている。リーチ種別は、リーチの種類を示している。なお、ここでは、リーチ種別のみを示しているが、予告演出内容を示す予告演出種別も含む。重複度は、リーチごとに遊技者が遊技によって発生させた回数を示している。ポイントは、プレゼントしたことにより付与されるとともに、プレゼントを受領したことにより減算されるものである。
【0204】
図33において、Sさんの総ポイントは125ポイントになっている。また、Sさんの順位が示されている。ここでは、総ポイントを用いた順位を表しているが、機種ごとのポイントを用いた機種ごとの順位を表すようにしてもよいし、同機種のうち、リーチ種別ごとのポイントを用いたリーチ種別ごとの順位を表すようにしてもよい。また、ランキングを表示する際の表示形式は、図33に示したようなSさん個人を示したものに限らず、他の遊技者および他の遊技者のポイントを一覧表示した表示形式とすることも可能である。
【0205】
また、ポイントを店舗別とし、ランキングを店舗ごとにおけるランキングとしてもよいし、ポイントを全ての店舗を含めた累計とし、ランキングを全ての店舗を含めたランキングとすることも可能である。なお、このような遊技者情報3300は、遊技媒体貸出装置220やクライアント端末130により、表示出力される。
【0206】
このように、ランキングを配信することによるサービスを提供するようにしたので、遊技者間で譲渡を競わせることができ、当該サービスの活性化を図ることができる。
【0207】
以上説明したように、本発明にかかるサービス提供装置、サービス提供方法、およびサービス提供プログラムによれば、遊技者に対し、遊技において発生した演出内容に応じたサービスを提供するようにしたので、遊技者に対し興趣性のあるサービスを提供することができ、よって、遊技者をより満足させ、遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
【0208】
なお、本実施の形態で説明したサービス提供方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0209】
以上のように、本発明は、ぱちんこ遊技機などの遊技機の遊技履歴情報を用いて、遊技者にサービスを提供する、サービス提供装置、サービス提供方法、およびサービス提供プログラムに適している。
【図面の簡単な説明】
【0210】
【図1】実施の形態1にかかる演出内容管理システムのシステム構成図である。
【図2】ホールHにおける遊技システムのシステム構成図である。
【図3】遊技媒体貸出装置の一例を示す外観図である。
【図4】遊技媒体貸出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】遊技媒体貸出装置の機能的構成を示したブロック図である。
【図6】リーチテーブルを示した説明図である。
【図7】遊技媒体貸出装置による図柄変動時間の算出の概要を示した説明図である。
【図8】遊技媒体貸出装置がおこなう予定変動回数計測処理の一例を示したフローチャートである。
【図9】遊技媒体貸出装置がおこなう演出内容特定処理の一例を示したフローチャートである。
【図10−1】管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図10−2】実施の形態1にかかる管理サーバの機能的構成の一例を示す説明図である。
【図10−3】実施の形態1にかかる管理サーバによるサービス提供処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【図11】クライアント端末に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図12】クライアント端末に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図13】クライアント端末に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図14】クライアント端末に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図15】クライアント端末に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図16】実施の形態2にかかるホールコンピュータの機能的構成の一例を示す説明図である。
【図17】ホールコンピュータがおこなう重複度数付与処理の一例を示したフローチャートである。
【図18】閲覧画面情報の譲渡をおこなう場合のサービス提供処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【図19】遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図20】遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図21】遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図22】遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図23】遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図24】閲覧画面情報の譲渡依頼を受けて閲覧画面情報の譲渡をおこなう場合のサービス提供処理手順の一例を示すシーケンス図である。
【図25】遊技者Sの遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図26】遊技者Sの遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図27】遊技者Sの遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図28】遊技者Sの遊技媒体貸出装置に表示される表示画面の一例を示す説明図である。
【図29】依頼先にて表示されるプレゼント依頼の承諾を受け付ける際の表示画面の一例を示した説明図である。
【図30】ダウンロード中の表示画面を示した説明図である。
【図31】ダウンロードが完了した際の表示画面を示した説明図である。
【図32】ダウンロードが完了した際の表示画面を示した説明図である。
【図33】ランキングの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0211】
100 演出内容管理システム
110 管理サーバ(サービス提供装置)
120 ホールコンピュータ
130 クライアント端末
210 遊技機
220 遊技媒体貸出装置
230 呼出ランプ
309 液晶ディスプレイ
501 記録部
502 受信部
503 算出部
504 特定部
505 出力部
506 計測部
507 判定部
1021 取得部(取得手段)
1022 提供部(提供手段)
1023 設定部
1601 取得部(取得手段)
1602 提供部(提供手段)
1603 重複度数付与部(重複度数付与手段)
1604 ポイント付与部(ポイント付与手段)
1605 作成部(作成手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機から出力される所定の信号に基づいて、遊技によって発生する演出内容を特定する演出内容特定装置から前記演出内容の情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記演出内容の情報に基づいて、遊技者ごとに所定のサービスを提供する提供手段と、
を備えることを特徴とするサービス提供装置。
【請求項2】
前記提供手段は、前記取得手段によって取得された前記演出内容の情報に基づいて、前記演出内容を閲覧可能に再生させるサービスを提供することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供装置。
【請求項3】
前記演出内容の情報は、リーチ演出内容の情報、またはリーチ演出を予告する予告演出内容の情報を含み、
前記提供手段は、前記リーチ演出内容、または前記予告演出内容を閲覧可能に再生させるサービスを提供することを特徴とする請求項2に記載のサービス提供装置。
【請求項4】
前記取得手段によって取得された前記演出内容の情報が過去に取得されている場合、演出内容ごとに、重複して取得した回数に応じた重複度数を付与する重複度数付与手段をさらに備え、
前記提供手段は、前記演出内容の情報に基づいて、前記重複度数に応じたサービスを提供することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のサービス提供装置。
【請求項5】
前記提供手段は、前記重複度数に応じて、前記演出内容を閲覧するための閲覧画面情報を、前記遊技者から当該遊技者以外の他の遊技者へ譲渡可能にするサービスを提供することを特徴とする請求項4に記載のサービス提供装置。
【請求項6】
前記提供手段は、前記他の遊技者から前記閲覧画面情報の譲渡依頼を受けて、前記重複度数に応じた前記閲覧画面情報を、前記他の遊技者へ譲渡可能にするサービスを提供することを特徴とする請求項5に記載のサービス提供装置。
【請求項7】
前記提供手段は、
前記閲覧画面情報を譲渡した遊技者に対してポイントを付与するポイント付与手段と、
前記ポイント付与手段によって付与されたポイントに応じて遊技者ごとのランキングを作成する作成手段と、
を備え、
前記作成手段によって作成されたランキングを配信することによるサービスを提供することを特徴とする請求項5または6に記載のサービス提供装置。
【請求項8】
前記演出内容ごとに前記所定のサービスとして、演出内容の情報に応じた配信可能なコンテンツを予め設定する設定手段をさらに備え、
前記提供手段は、前記取得手段によって取得された前記演出内容の情報に基づいて、前記設定手段に設定される前記コンテンツの配信によるサービスを提供することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供装置。
【請求項9】
前記演出内容特定装置は、
遊技機ごとの演出内容、および演出をおこなう際の図柄変動時間を対応付けたテーブルの情報を予め記録する記録部と、遊技者が遊技機を遊技することによって発生する、始動入賞信号または図柄確定信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記始動入賞信号または前記図柄確定信号に基づいて、図柄変動時間を算出する算出部と、前記算出部によって算出された図柄変動時間を用いて、前記テーブルから演出内容を特定する特定部と、を備えたものであり、
前記取得手段は、前記演出内容特定装置の前記特定部によって特定された前記演出内容の情報を取得することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のサービス提供装置。
【請求項10】
遊技機から出力される所定の信号に基づいて、遊技によって発生する演出内容を特定する演出内容特定装置から前記演出内容の情報を取得する取得工程と、
前記取得工程にて取得された前記演出内容の情報に基づいて、遊技者ごとに所定のサービスを提供する提供工程と、
を含むことを特徴とするサービス提供方法。
【請求項11】
請求項10に記載のサービス提供方法をコンピュータに実行させることを特徴とするサービス提供プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2010−75296(P2010−75296A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−245001(P2008−245001)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
2.着メロ
3.着うた
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】