説明

サービス構成管理装置およびサービス構成管理方法並びにプログラム

【課題】複数の機器で複数のサービスを提供しているITシステム等のシステムに関して、機器とサービスとの対応関係を分かりやすく表示する。
【解決手段】システム構成情報記憶部201には、システムを構成する機器同士の接続関係、システムが提供するサービスと機器との関連性を表すシステム構成情報が登録されている。システム構成情報表示手段101は、システム構成情報に基づいて、入出力装置3の画面上に、サービス毎のサービスシンボルであって、その内部にそのサービスを提供するために使用される機器の機器シンボルを接続関係を保って配置したサービスシンボルを表示する。また、自サービスを提供するために使用される機器の中に、他サービスを提供するためにも使用される機器が存在するサービスについては、そのサービスのサービスシンボルに関連付けて上記他サービスを示す他サービス情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムを構成する複数の機器と、システムが提供する複数のサービスとの対応関係を表示するサービス構成管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
先ず、本明細書中で使用する用語「サービス」「構成アイテム」を定義しておく。
【0003】
・「サービス」…一般的には、規定された管理要求や目標を実現する能力を提供する、管理プロセス、ハードウェア、ソフトウェア、設備、人材といった様々な要素からなる統合された複合体を指す。但し、本明細書中では、管理プロセスや人材といった人間系の要素はサービスを構成する要素には含めないこととする。
・「構成アイテム」…システムを構成する機器である。例えば、IT(Information Technology)システムであれば、ロードバランサ、Webサーバ、DBサーバ等がこれに当たる。
【0004】
ITシステム等の運用管理業務においては、常時、顧客に向けて提供しているサービス、および、サービスを提供するための構成アイテムにおける問題の有無を監視し、問題が確認された際には素早く確実な対処が求められる。
【0005】
障害対処時に、問題の発生した構成アイテムがどのようなサービスを提供するために利用されているか(どのサービスに影響を与えるか)を把握可能にすることで、例えば、複数の構成アイテムに問題が併発した場合に、問題の発生した構成アイテムが影響を及ぼすサービスの内容に応じて対処順に優先順位を付けることができ、適切な対処が可能となる。また、あるサービスにレスポンス低下などの問題が発生した場合、そのサービスを提供するために利用されている構成アイテムを把握可能とすることで、迅速な対処が可能となる。このため、システムを構成している構成アイテムと、システムが提供しているサービスとの対応関係を容易且つ迅速に把握できるようにすることが重要である。
【0006】
非特許文献1に代表される現状の運用監視システムでは、図9のように、ノードの形状やアイコン、テキストによってノードの種別を区別し、関連するノードを線で結ぶことで構成アイテムとサービスの関連性を表示している。
【0007】
特許文献1では、図10に示すように、システムを構成する複数のコンポーネント(構成アイテム)と、システムが提供する複数のサービスとの対応関係を、コンポーネント内に記したサービス番号で表すようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第06/054573号
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Business Impact Manager、[平成21年2月1日検索、URL、http://japan.emc.com/collateral/software/data-sheet/s0010-smarts-business-impact-manager.pdf]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
非特許文献1に記載されている技術は、サービスを表すノードと、そのサービスを提供するために使用する構成アイテムとを線で繋ぐことによってサービスと構成アイテムとの対応関係を表しているため、複数のサービスに関連する構成アイテムが存在する場合、その構成アイテムが関連している全てのサービスを把握するまでに時間がかかるという問題がある。即ち、上記構成アイテムを表すノードからサービスを表すノードに向かって伸びている全ての線分を辿る必要があるため、対応関係を把握するまでに時間がかかってしまう。
【0011】
特許文献1に記載されている技術は、コンポーネントとサービスとの対応関係を、コンポーネント内に記したサービス番号で表すようにしているので、複数のサービスと関連するコンポーネント内には複数のサービス番号が記されることになる。従って、コンポーネントが複数のサービスと関連していても、コンポーネント内に記されたサービス番号に基づいて、そのコンポーネントが関連している全てのサービスを容易に把握することができる。しかし、特許文献1に記載されている技術では、あるサービスと関連している全てのコンポーネントを知ることが必要になった場合、全てのコンポーネント内に記されているサービス番号を確認しなければならないという問題がある。
【0012】
[発明の目的]
そこで、本発明の目的は、サービスと関連している全ての構成アイテムを容易に把握でき、且つ、複数のサービスと関連している構成アイテムについても、それが関連している全てのサービスを容易に把握できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明にかかる第1のサービス構成管理装置は、
複数の機器から構成され複数のサービスを提供するシステムのシステム構成情報であって、前記機器同士の接続関係を表すと共に、前記サービスとそのサービスを提供するために使用される機器との関連性を表すシステム構成情報が登録されるシステム構成情報記憶部と、
表示装置と、
前記システム構成情報に基づいて、前記表示装置の画面上に、前記サービス毎のサービスシンボルであって、その内部にそのサービスを提供するために使用される機器の機器シンボルを接続関係を保って配置したサービスシンボルを表示し、前記複数のサービスの内、自サービスを提供するために使用される機器の中に、他サービスを提供するためにも使用される機器が存在するサービスについては、そのサービスのサービスシンボルに関連付けて前記他サービスを示す他サービス情報を表示するシステム構成情報表示手段とを備える。
【0014】
本発明にかかる第1のサービス構成管理方法は、
複数の機器から構成され複数のサービスを提供するシステムのシステム構成情報であって、前記機器同士の接続関係を表すと共に、前記サービスとそのサービスを提供するために使用される機器との関連性を表すシステム構成情報が登録されるシステム構成情報記憶部を備えたコンピュータが、
前記システム構成情報に基づいて、表示装置の画面上に、前記サービス毎のサービスシンボルであって、その内部にそのサービスを提供するために使用される機器の機器シンボルを接続関係を保って配置したサービスシンボルを表示し、前記複数のサービスの内、自サービスを提供するために使用される機器の中に、他サービスを提供するためにも使用される機器が存在するサービスについては、そのサービスのサービスシンボルに関連付けて前記他サービスを示す他サービス情報を表示する。
【0015】
本発明にかかる第1のプログラムは、
複数の機器から構成され複数のサービスを提供するシステムのシステム構成情報であって、前記機器同士の接続関係を表すと共に、前記サービスとそのサービスを提供するために使用される機器との関連性を表すシステム構成情報が登録されるシステム構成情報記憶部と、表示装置とを備えたコンピュータに、
前記システム構成情報に基づいて、前記表示装置の画面上に、前記サービス毎のサービスシンボルであって、その内部にそのサービスを提供するために使用される機器の機器シンボルを接続関係を保って配置したサービスシンボルを表示し、前記複数のサービスの内、自サービスを提供するために使用される機器の中に、他サービスを提供するためにも使用される機器が存在するサービスについては、そのサービスのサービスシンボルに関連付けて前記他サービスを示す他サービス情報を表示する処理を行わせる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、サービスと関連している全ての機器を容易に把握することができ、且つ、複数のサービスと関連している機器についても、それが関連している全てのサービスを容易に把握することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明にかかるサービス構成管理装置の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の処理例を示すフローチャートである。
【図3】本発明にかかるサービス構成管理装置の第2の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態の処理例を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態についての実施例(主に編集操作)を説明するための図である。
【図6】第1の実施の形態についての実施例(主に登録操作)を説明するための図である。
【図7】第2の実施の形態についての実施例(主に編集操作)を説明するための図である。
【図8】第2の実施の形態についての実施例(主に登録操作)を説明するための図である。
【図9】非特許文献1に記載されている技術を説明するための図である。
【図10】特許文献1に記載されている技術を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図1を参照すると、本発明にかかるサービス構成管理装置の第1の実施の形態は、プログラム制御により動作するデータ処理装置1と、情報を記憶する記憶装置2と、キーボードやマウス、ディスプレイ装置等の入出力装置3とを含む。
【0020】
記憶装置2は、システム構成情報記憶部201を備えている。システム構成情報記憶部201は、処理対象とするシステム(本実施の形態では、複数の構成アイテムから構成され、複数のサービスを提供するITシステムとする)のシステム構成情報を記憶している。システム構成情報は、ITシステムを構成する構成アイテム同士の接続関係(ネットワーク接続形態)を示す接続関係情報と、各構成アイテムの種別を示す種別情報と、サービスとそのサービスを提供するために利用される構成アイテムとを関連付ける関連情報とから構成される。より具体的には、例えば、接続関係情報としては、構成アイテム固有の構成アイテム名を利用して構成アイテム同士の接続関係を表現したものを利用することができ、種別情報としては、構成アイテム名に関連付けてその構成アイテムの種別を設定したものを利用することができ、関連情報としては、構成アイテム名に関連付けてその構成アイテムを利用しているサービスのサービス名を設定したものを利用することができる。なお、システム構成情報は、初期状態においては、接続関係情報と種別情報とから構成され、関連情報は含まれていない。また、構成アイテムの種別とは、ロードバランサ、Webサーバ、DBサーバなどである。
【0021】
データ処理装置1は、システム構成情報表示手段101と、表示情報記憶部102と、編集結果登録表示手段103と、インタフェース部104とを備えている。なお、システム構成情報表示手段101、編集結果登録表示手段103、インタフェース部104は、データ処理装置1が、図示を省略したディスク、半導体メモリ等から読み込んだ、それらを実現するためのプログラムを実行することにより、データ処理装置1上に実現される。
【0022】
表示情報記憶部102には、システム構成情報表示手段101で作成された表示情報と、編集結果登録表示手段103で作成されたグループ化情報とが登録される。グループ化情報は、グループ名とそのグループに属する構成アイテムの構成アイテム名とを含む。
【0023】
システム構成情報表示手段101は、データ処理装置1の起動時には、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報に基づいてITシステムの構成図を表示するための表示情報を作成して表示情報記憶部102に登録し、システム構成情報記憶部201の更新時には、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報と、表示情報記憶部102に登録されているグループ化情報とに基づいて表示情報を作成して表示情報記憶部102に登録する。表示情報を作成する際、システム構成情報表示手段101は、次の条件を満たす表示情報を作成する。
【0024】
(A)ITシステムの各構成アイテムを表すシンボル(アイテムシンボル)を、接続関係情報によって示される関係を保って表示する。なお、シンボル内に構成アイテム名を表示するようにしてもよい。
(B)各構成アイテムがどのサービスに属しているか、つまり、ITインフラストラクチャのレイヤとサービスのレイヤとの関連を分かりやすく表示する。具体的には同じサービスに属する構成アイテムを表すシンボルは近傍に配置したり、描線で囲んだり、表示色を同じにする。
(C)表示領域を有効活用するため、同一サービスに属する同じ種別の構成アイテム群は、1つのシンボル(アイテム群シンボル)に纏めあげて簡略表示する。なお、シンボル内に、構成アイテム群を構成する各構成アイテムの名前を表示するようにしてもよい。
(D)複数のサービスに登録された構成アイテム或いは構成アイテム群が存在する場合は、上記複数のサービスそれぞれについてそのサービスを表すシンボル(サービスシンボル)を表示し、各サービスシンボル内それぞれに上記構成アイテム或いは構成アイテム群を表すシンボルを表示する。また、サービスシンボルと重ね合わせて、そのサービスと同じ構成アイテム或いは構成アイテム群を利用しているサービスを仮想的に表すサービスシンボルを表示する。このようにすることにより、複数のサービスに登録されている構成アイテム或いは構成アイテム群が存在する場合、それが登録されている全てのサービスを容易に把握することができる。
(E)同一グループにグループ化されている構成アイテムを表すシンボルは、近傍に配置したり、描線で囲んだり、表示色を同じにしたりする。
【0025】
インタフェース部104は、表示情報記憶部102に登録されている表示情報を、入出力装置3で表示可能な形式に変換して入出力装置3に出力する。また、インタフェース部104は、入出力装置3からのユーザによる操作を受け付け、操作内容を示すユーザ操作情報を編集結果登録表示手段103へ渡す。ここで、ユーザが行う操作としては、編集操作、登録操作などがある。編集操作とは、複数の構成アイテムを選択してそれらをグループ化(マージ)したり、あるグループから必要のない構成アイテムを排除するための操作である。登録操作とは、構成アイテムとサービスとを関連付けるための操作である。
【0026】
編集結果登録表示手段103は、インタフェース部104から渡されたユーザ操作情報に従った処理を行う。ユーザ操作情報が、編集操作の操作内容を示している場合は、表示情報記憶部102に登録されている表示情報を編集操作の内容に応じて更新する。その際、グループ化された構成アイテムを分かりやすくするため、例えば、編集操作によってグループ化することが指示された構成アイテムを表すシンボル同士を近傍に配置したり、描線で囲ったり、表示色を同一にしたりする。また、編集結果登録表示手段103は、編集操作内容に応じて、グループ化情報を作成して表示情報記憶部102に登録したり、既に登録済みのグループ化情報を更新したりする。例えば、編集操作によって、構成アイテムA,B,Cをグループ化することが指示された場合は、新たに生成したユニークなグループ名と、上記各構成アイテムA,B,Cの名前とを含むグループ化情報を作成して、表示情報記憶部102に登録する。
【0027】
また、編集結果登録表示手段103は、インタフェース部104から渡されたユーザ操作情報が、登録操作の内容を示している場合は、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報を、登録操作の内容に応じて更新する。例えば、登録操作の内容が、構成アイテムA,B,CとサービスXとを関連付けるものであるならば、そのことを示す関連情報をシステム構成情報記憶部201に登録する。
【0028】
次に、図1及び図2のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
【0029】
先ず、データ処理装置1の起動時、システム構成情報表示手段101がシステム構成情報記憶部201から処理対象にしているITシステムのシステム構成情報を入力し、入力したシステム構成情報に基づいて、ITシステムの構成図を表示するための表示情報を作成して表示情報記憶部102に登録する(ステップA1)。なお、データ処理装置1の起動時には、構成情報は接続関係情報と種別情報とを含み、関連情報は含んでいないとする。表示情報記憶部102に登録された表示情報は、インタフェース部104において入出力装置3で表示可能な形式に変換され、入出力装置3に渡される。これにより、入出力装置3の表示部には、ITシステムの構成図が表示される。この構成図は、ITシステムの各構成アイテムを表すシンボルを、接続関係情報によって示される接続関係を保って表示したものとなる。
【0030】
ITシステムの構成図が入出力装置3の表示部に表示されると、ユーザは、同一サービスに属する構成アイテムをグループ化するため、編集操作を行う。編集操作では、例えばカーソルを用いてグループ化する構成アイテムのシンボルを複数選択する。また、例えば、カーソルを用いてマージする複数のグループを選択する(この場合、グループ内の全ての構成アイテムが選択されたことになる)。インタフェース部104は、ユーザが行う編集操作を受け付け、その操作内容を示すユーザ操作情報を編集結果登録表示手段103に渡す。編集結果登録表示手段103は、編集操作の操作内容を示すユーザ操作情報が渡されると(ステップA5がYes)、表示情報記憶部102に登録されている表示情報を、編集操作の操作内容に従って更新すると共に、グループ化情報を作成して表示情報記憶部102に登録する(ステップA6)。ここで、編集結果登録表示手段103は、編集操作によってグループ化された構成アイテムを分かりやすくするため、例えば、グループ化された構成アイテムを表すシンボルを互いに近傍に配置したり、描線で囲んだりする。このような処理は、ユーザが編集操作を行う度に実行される。従って、ユーザが行った編集操作内容を逐次反映させた表示が行われることになる。
【0031】
また、ユーザは、構成アイテムとサービスとを関連付ける場合は、登録操作を行う。登録操作では、例えば、サービスと関連付ける構成アイテムを全て含んだグループを選択し、そのグループに属している構成アイテムと関連付けるサービスのサービス名を入力する。ここで、グループ化された構成アイテムが描線で囲まれた領域(グループを表すシンボル)内に表示されている場合は、そのシンボルをクリックする等してグループを選択する。インタフェース部104は、ユーザが行う登録操作を受け付け、その操作内容を示すユーザ操作情報を編集結果登録表示手段103に渡す。編集結果登録表示手段103は、登録操作内容を示すユーザ操作情報が渡されると(ステップA2がYes)、登録操作内容に従ってシステム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報を更新する(ステップA3)。より具体的には、登録操作において選択されたグループに属している構成アイテムと、入力されたサービス名のサービスとを関連付ける関連情報をシステム構成情報記憶部201に登録する。
【0032】
ステップA3の処理が完了すると、システム構成情報表示手段101が更新後のシステム構成情報と、表示情報記憶部102に登録されているグループ化情報とに基づいて表示情報を作成し、表示情報記憶部102に登録する(ステップA4)。ここで、システム構成情報表示手段101は、前述した(A)〜(E)の条件を満たす表示が行われるような表示情報を作成する。これにより、登録されたサービスと構成アイテムとの対応関係が分かりやすく表示される。このような処理は、ユーザが登録操作を行う度に実行される。従って、ユーザが行った編集操作内容を逐次反映させた表示が行われることになる。
【0033】
また、ユーザは、処理を終了させる場合、終了指示を入力する。データ処理装置1は、終了指示が入力されると(ステップA5がNo)、その処理を終了する。
【0034】
[第1の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、あるサービスと関連している全ての構成アイテムを容易に把握することができ、且つ、複数のサービスと関連している構成アイテムについても、それが関連している全てのサービスを容易に把握することが可能になる。その理由は、システム構成情報に基づいて、表示装置の画面上に、サービス毎のサービスシンボルであって、その内部にそのサービスを提供するために使用される機器の機器シンボルを配置したサービスシンボルを表示し、自サービスを提供するために使用される機器の中に、他サービスを提供するためにも使用される機器が存在するサービスについては、そのサービスのサービスシンボルに関連付けて上記他サービスを示す情報を表示するようにしているからである。
【0035】
また、本実施の形態によれば、入出力装置3の表示領域を有効利用することができる。その理由は、同一サービスに属する同じ種別のアイテム群は、1つに纏めあげて簡略表示するようにしているからである。
【0036】
更に、本実施の形態によれば、規模が大きいシステムであっても、サービスと、そのサービスを提供するために使用される構成アイテムとの紐付けを容易に行うことができる。その理由は、ユーザが行う編集操作に従って構成アイテムをグループ化すると共に、ユーザが行う登録操作によってグループとサービスとが指定された場合、上記グループに属している各構成アイテムと指定されたサービスとを関連付ける関連情報をシステム構成情報記憶部201に登録する編集結果登録表示手段103を備えているからである。このような構成を備えることにより、ユーザは、サービスを構成する構成アイテムをグループ化する、グループとサービスとを関連付ける、といった単純な作業を行うだけで、構成アイテムとサービスを対応付けることができる。
【0037】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0038】
図3を参照すると、本発明にかかるサービス構成管理装置の第2の実施の形態は、データ処理装置1aと、記憶装置2aと、入出力装置3とを備えている。
【0039】
データ処理装置1aは、グループ化手段105が追加されている点、および、システム構成情報表示手段101の代わりにシステム構成情報表示手段101aを備えている点が、図1に示した第1の実施の形態におけるデータ処理装置1と相違している。また、記憶装置2aは、グループ化ルール記憶部202が追加されている点が、図1に示した第1の実施の形態における記憶装置2と相違している。
【0040】
グループ化ルール記憶部202には、処理対象にしているITシステムの構成アイテムをグループ化するためのルールであって、同一のサービスの一部或いは全部を構成すると予測される構成アイテムを同一のグループにグループ化するためのルールが登録されている。このルールは、サービスを構成する構成アイテム群の種別やネットワーク接続形態などのパターンを規定したもので、例えば、「単一のロードバランサに接続されるWebサーバ群は同一のサービスを構成するアイテム群であるので、同一のグループにグループ化する」といったものである。
【0041】
グループ化手段105は、グループ化ルール記憶部202に登録されているルールと、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報とを用いて、処理対象にしているITシステムの構成アイテムをグループ化する。例えば、システム構成情報記憶部201に、「ITシステムが1つのロードバランサに5つのWebサーバがNW接続されている構成を持っている」という情報があり、グループ化ルール記憶部202に、「1つのロードバランサにNW接続されるWebサーバ群は同一のサービスを構成するアイテム群であるので、同一のグループのグループ化する」というルールが登録されていた場合、上記ITシステムにおける、1つのロードバランサに5つのWebサーバがNW接続されている構成個所の当該5つのWebサーバを同一のグループにグループ化する。グループ化手段105は、各グループ毎に、そのグループのグループ名とそのグループに属している構成アイテムの名前とを含んだグループ情報を生成し、それをシステム構成情報表示手段101aに渡す。
【0042】
システム構成情報表示手段101aは、データ処理装置1aの起動時に、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報とグループ化手段105から渡されたグループ化情報とに基づいて、構成アイテムを表すシンボルがグループ化されている構成図を表示するための表示情報を作成する点、およびグループ化手段105から渡されたグループ化情報を表示情報記憶部102に登録する点が、図1に示したシステム構成情報表示手段101と相違している。
【0043】
なお、システム構成情報表示手段101、編集結果登録表示手段103、インタフェース部104、グループ化手段105は、データ処理装置1aが図示を省略したディスク、半導体メモリ等から読み込んだ、それらを実現するためのプログラムを実行することにより、データ処理装置1上に実現される。
【0044】
次に、図3及び図4のフローチャートを参照して本発明の第2の発明の実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
【0045】
先ず、データ処理装置1aの起動時に、グループ化手段105がシステム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報とグループ化ルール記憶部202に登録されているルールとを照らし合わせて、ルールに該当する部分があれば、その部分に存在する構成アイテムを同一のグループにグループ化する(図4のステップB1,B2)。そして、グループ化した構成アイテムが存在する場合は、グループ毎に、新たに生成したユニークなグループ名と、そのグループに属する構成アイテムの名前とを含んだグループ情報を作成してシステム構成情報表示手段101aに渡す。また、グループ化した構成アイテムが存在しない場合は、その旨をシステム構成情報表示手段101aに渡す。
【0046】
そして、システム構成情報表示手段101aは、グループ化した構成アイテムが存在しないことが通知された場合(ステップB3がNo)は、第1の実施の形態と同様に、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報に応じた表示情報を作成して表示情報記憶部102に登録する(ステップB5)。これに対して、グループ化情報が渡された場合(ステップB3がYes)は、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報と、上記グループ化情報とに基づいて、構成アイテムが既にグループ化されているITシステムの構成図を表示するための表示情報を作成して表示情報記憶部102に登録すると共に、グループ化手段105から渡されたグループ化情報を表示情報記憶部102に登録する(ステップB4)。表示情報記憶部102に登録された表示情報は、インタフェース部104において入出力装置3で表示可能な形式に変換され、入出力装置3に渡される。
【0047】
ユーザは、入出力装置3の表示部にITシステムの構成図が表示されると、第1の実施の形態と同様に、入出力装置3を用いて編集操作や登録操作を行う。編集結果登録表示手段103は、インタフェース部104からユーザが行った編集操作あるいは登録操作の操作内容を示すユーザ操作情報が渡されると(ステップB6がYes)、その内容に従って第1の実施の形態で説明したステップA3,A4と同様の処理、あるいは、ステップA6と同様の処理を行う(ステップB7)。ここで、表示された構成図においては、既にサービスを構成する構成アイテムをグループ化するという観点から、構成アイテムがグループ化されているので、グループ化作業の一部を削減できる。
【0048】
[第2の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、第1の実施の形態に比べて、サービスと、そのサービスを提供するために使用する構成アイテムとの紐付けに要する利用者の負担を軽減することが可能になる。その理由は、システムを構成する構成アイテムを、同一サービスを提供するために使用されている構成アイテム同士のグループにグループ化するグループ化手段105を備えているからである。
【実施例1】
【0049】
次に、本発明の第1の実施例を、図面を参照して説明する。かかる実施例は本発明の第1の実施の形態に対応するものである。
【0050】
本実施例は、データ処理装置1としてパーソナルコンピュータを、記憶装置2として磁気ディスク記憶装置を、入出力装置3としてキーボード、マウス、および、ディスプレイ装置を備える。
【0051】
先ず、データ処理装置1の起動時、システム構成情報表示手段101がシステム構成情報記憶部201に登録されているITシステムのシステム構成情報に応じた表示情報を作成して表示情報記憶部102に登録する(図2のステップA1)。これにより、入出力装置3の表示部に図5(a)に示すようなITシステムの構成図が表示される。
【0052】
ユーザは、表示された構成図を見ながら、複数の構成アイテムをグループ化するための編集操作を行っていき、最終的に、処理対象にしているサービス(構成アイテムとの関連付けを行っているサービス)に属する全ての構成アイテムが1つのグループにグループ化されるようにする。ここで、図5(b)、図6(d)を参照して、ユーザが行う編集操作の具体例について幾つか説明する。
【0053】
第1の具体例は、図5(b)に示すように、第1の構成アイテムを表すシンボルの上に、第2の構成アイテムを表すシンボルをドラッグ&ドロップすることで第1、第2の構成アイテムをグループ化するというものである。編集結果登録表示手段103は上記編集操作が行われたことをインタフェース部104から渡されたユーザ操作情報により認識すると、上記2つの構成アイテムがグループ化されたことを示すグループ化情報(新たに生成したユニークなグループ名とグループに含まれる構成アイテムの名前とを含む)を表示情報記憶部102に登録する共に、表示情報記憶部102に登録されている表示情報を更新し、上記2つの構成アイテムがグループ化されたことを分かりやすく表示する。例えば、図5(c)の右下に示すように、グループ化された構成アイテムを表すシンボルを描線で囲んで表示すると共に表示色を変更する。
【0054】
第2の具体例は、図5(b)に示すように、右クリックしながら複数の構成アイテムを表すシンボルを囲むことにより、上記複数の構成アイテムをグループ化するというものである。編集結果登録表示手段103は、上記編集操作が行われたことを認識すると、上記囲まれた複数の構成アイテムがグループ化されたことを示すグループ化情報を表示情報記憶部102に登録すると共に、表示情報を更新し、上記複数の構成アイテムがグループ化されたことを分かりやすく表示する。例えば、図5(c)の上方に示すように、グループ化された構成アイテムを表すシンボルを描線で囲んで表示すると共に表示色を変更する。
【0055】
第3の具体例は、大規模システムでも簡単な編集操作でグループ化を行えるようにしたものである。先ず、図5(b)に示すように、他のグループとマージしたいグループを表すシンボルを選択し、右クリックする。編集結果登録表示手段103は、上記した操作が行われたことを認識すると、既に設定済みのグループから上記選択したグループを除いたグループを表すグループ名一覧を表示する。ユーザは、上記選択したグループとマージしたいグループのグループ名をグループ名一覧から選択する。編集結果登録表示手段103は、上記操作が行われたことを認識すると、表示情報記憶部102に登録されている上記2つのグループについてのグループ化情報をマージすると共に、表示情報を更新し、上記2つのグループに属していた構成アイテムが1つのグループにグループ化されたことを分かりやすく表示する。ここで、マージ後のグループ化情報には、2つのグループに属していた構成アイテムの構成アイテム名と、グループ名一覧から選択されたグループ名が含まれる。また、図5(c)に示すように、マージ元のグループを示すシンボルは上方に移動し、マージ先のグループを示すシンボルに近づいている。
【0056】
第4の具体例は、図6(d)に示すように、第1のグループを表すシンボルの上に、第2のグループを表すシンボルをドラッグ&ドロップすることにより、上記2つのグループに属している構成アイテムを1つのグループにグループ化するというものである。編集結果登録表示手段103は、上記した編集操作が行われたことを認識すると、表示情報記憶部102に登録されている上記2つのグループについてのグループ化情報をマージすると共に、表示情報記憶部102に登録されている表示情報を更新し、上記2つのグループに属していた構成アイテムが1つのグループにグループ化されたことを分かりやすく表示する。ここで、マージ後のグループ化情報には、2つのグループに属していた構成アイテムの構成アイテム名と、マージ先のグループのグループ名とが含まれる。また、グループ化された構成アイテムを示すシンボルは、図6(e)に示すように、描線で囲まれて表示される。
【0057】
第5の具体例は、図6(d)に示すように、グループに属している構成アイテムを示すシンボルを、ドラッグ&ドロップにより枠外へ移動させることにより、上記構成アイテムをグループから除外するというものである。編集結果登録表示手段103では、上記編集操作が行われたことを認識すると、該当するグループ化情報から、上記除外された構成アイテムのアイテム名を削除する。
【0058】
ユーザは、上述したような編集操作を行うことにより、処理対象にしているサービスに属する全ての構成アイテムを1つのグループにグループ化すると、サービスと構成アイテムとを関連付けるため、登録操作を行う。具体的には、図6(e)に示すように、上記サービスに対応するグループのシンボルを選択し、左クリックを行う。編集結果登録表示手段103は、インタフェース部104から渡されたユーザ操作情報に基づいて登録操作が行われたことを認識すると(図2のステップA2がYes)、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報を更新する(ステップA3)。具体的には、選択されたグループに属している構成アイテムの構成アイテム名とサービス名とを含む関連情報をシステム構成情報記憶部201に登録する。サービス名は、予め定められている規則に従って生成したものを使用する。また、編集結果登録表示手段103は編集結果登録表示手段103から上記選択されたグループのグループ化情報を削除する。なお、この例では、システムで自動的に生成したサービス名を使用するようにしたが、ユーザにキーボードなどからサービス名を入力させ、それを使用するようにしても良い。
【0059】
システム構成情報の更新が完了すると、システム構成情報表示手段101が、更新後のシステム構成情報と、表示情報記憶部102に登録されているグループ化情報とに基づいて、表示情報記憶部102に登録されている表示情報を更新する(ステップA4)。具体的には、図6(f)に示すような表示が行われるように、表示情報記憶部102に登録されている表示情報を更新する。即ち、構成アイテムとの関連付けが済んでいるサービス(登録済みのサービス)を表すシンボルについては、その表示色を他のシンボルとは異なるものとし、登録済みのサービスを表すシンボル内の構成アイテムについては、同一種別の構成アイテムは1つに纏めあげて簡略表示する。また、簡略表示した部分(シンボル)は、そのことが分かるように、表示色を他のシンボルとは異なるものにする。なお、簡略表示した部分をクリックすることにより、元の詳細図を再現するようにしてもよい。また、シンボルと関連付けでサービス名(この例ではサービスA)を表示する。
【0060】
また、複数のサービス(例えば、サービスA、B)に属している(関連している)構成アイテム(例えば、APサーバおよびDBサーバ)が存在する場合には、図6(g)に示すような表示が行われるように、表示情報記憶部102に登録されている表示情報を更新する。即ち、サービスAを表すシンボルに重ね合わせてサービスBを仮想的に表すシンボルを表示すると共に、サービスBを表すシンボルに重ね合わせてサービスAを仮想的に表すシンボルを表示する。更に、サービスA、Bを構成する構成アイテムの内、APサーバおよびDBサーバが他のサービスでも利用されていることを示すため、サービスA,Bを表すシンボル内の両方において、APサーバを表すシンボルを重ね合わせて(二重にして)表示する共に、DBサーバを表すシンボルを重ね合わせて表示する。これにより、複数のサービスに属している構成アイテムが存在する場合であっても、上記構成アイテムとそれが属しているサービスとの対応関係を容易に把握することができる。また、サービスBを仮想的に表すシンボルをクリックすることにより、カーソルをサービスBを表す本来のシンボルの表示位置にジャンプさせることもできる。この場合、編集結果登録表示手段103は、インタフェース部104から渡されたユーザ操作情報に基づいて、サービスBを仮想的に表すシンボルがクリックされたことを認識すると、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報に基づいて、サービスBを表す本来のシンボルの表示位置を求め、その位置にカーソルをジャンプさせる。
【実施例2】
【0061】
次に、本発明の第2の実施例を、図面を参照して説明する。かかる実施例は本発明の第2の実施の形態に対応するものである。
【0062】
本実施例は、データ処理装置1aとしてパーソナルコンピュータを、記憶装置2aとして磁気ディスク記憶装置を、入出力装置3としてキーボード、マウス、および、ディスプレイ装置を備える。
【0063】
今、図4のステップB1においてグループ化手段105が取得したITシステムのシステム構成情報が、図7(a)に示す構成を表しているとする。また、グループ化ルール記憶部202には、次の2つのルールR1,R2が登録されているとする。
【0064】
・ルールR1…「同じLB(ロードバランサ)へ接続されるWebサーバ群を同一のグループにグループ化する」
・ルールR2…「ローカル接続されているAPサーバ、DBサーバ群の中で最大数のサーバ群を同一のグループにグループ化する」
【0065】
この2つのルールR1,R2を用いてグループ化することにより、ITシステムの構成アイテムは、図7(b)に示すようにグループ化される。
【0066】
その後、システム構成情報表示手段101aが、システム構成情報記憶部201に登録されているシステム構成情報と、グループ化手段105から渡されたグループ化情報とに基づいて、表示情報を作成し、表示情報記憶部102に登録する。これにより、図7(c)に示すような構成図が表示される。ここで、システム構成情報表示手段101aは、同一グループに属するアイテムを表すシンボルが互いに近傍に配置され、且つ同一グループに属するアイテムを表すシンボルが描線で囲まれるような表示情報を作成し、表示情報記憶部102に登録する。
【0067】
その後、ユーザは、図8(d)〜(g)に示す編集操作や登録操作を行う。この操作は、図6(d)〜(g)を用いて説明した操作と同様の操作である。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明によれば、運用監視システムでの監視対象システムのサービスとインフラストラクチャとの対応付け作業を支援するためのプログラムといった用途に適用できる。また、運用監視システムでの監視対象システムのリソース管理や構成変更に必要な情報収集といった用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0069】
1、1a…データ処理装置
101、101a…システム構成情報表示手段
102…表示情報記憶部
103…編集結果登録表示手段
104…インタフェース部
105…グループ化手段
2、2a…記憶装置
201…システム構成情報記憶部
202…グループ化ルール記憶部
3…入出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器から構成され複数のサービスを提供するシステムのシステム構成情報であって、前記機器同士の接続関係を表すと共に、前記サービスとそのサービスを提供するために使用される機器との関連性を表すシステム構成情報が登録されるシステム構成情報記憶部と、
表示装置と、
前記システム構成情報に基づいて、前記表示装置の画面上に、前記サービス毎のサービスシンボルであって、その内部にそのサービスを提供するために使用される機器の機器シンボルを接続関係を保って配置したサービスシンボルを表示し、前記複数のサービスの内、自サービスを提供するために使用される機器の中に、他サービスを提供するためにも使用される機器が存在するサービスについては、そのサービスのサービスシンボルに関連付けて前記他サービスを示す他サービス情報を表示するシステム構成情報表示手段とを備えたことを特徴とするサービス構成管理装置。
【請求項2】
請求項1記載のサービス構成管理装置において、
前記システム構成情報は、更に前記複数の機器それぞれの種別を表し、
前記システム構成情報表示手段は、サービスを提供するために同一種別の機器を複数使用するサービスのサービスシンボルについては、前記同一種別の機器を表す複数の機器シンボルの代わりに、1個の機器群シンボルを配置することを特徴とするサービス構成管理装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のサービス構成管理装置において、
前記他サービス情報は、前記他サービスを仮想的に表したサービスシンボルであることを特徴とするサービス構成管理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載のサービス構成管理装置において、
ユーザによって1つのグループにグループ化する複数の機器が指定された場合、前記指定された機器の機器シンボルに対する、前記表示装置の画面に表示されている表示形態を、それらがグループ化されたことを示す表示形態に変更し、ユーザによってグループおよびサービスが指定された場合、前記指定されたグループに属している機器と前記サービスとを関係付ける情報を前記システム構成情報記憶部に登録する編集結果登録表示手段を備えたことを特徴とするサービス構成管理装置。
【請求項5】
請求項4記載のサービス構成管理装置において、
前記グループ化されたことを示す表示形態が、グループ化する機器シンボル同士を近傍に配置して表示すること、またはグループ化する機器シンボルを描線で囲んで表示することであることを特徴とするサービス構成管理装置。
【請求項6】
請求項4または5記載のサービス構成管理装置において、
システムを構成する機器を、同一のサービスを提供するために使用されている機器同士のグループにグループ化するためのルールが登録されたグループ化ルール記憶部と、
該グループ化ルール記憶部に登録されているルールと、前記システム構成情報記憶部に登録されているシステム構成情報とに基づいて、前記複数の機器をグループ化するグループ化手段とを備え、且つ、
前記システム構成情報表示手段は、前記グループ化手段によってグループ化された機器の機器シンボルに対する表示形態を、グループ化されていることを示す表示形態とすることを特徴とするサービス構成管理装置。
【請求項7】
複数の機器から構成され複数のサービスを提供するシステムのシステム構成情報であって、前記機器同士の接続関係を表すと共に、前記サービスとそのサービスを提供するために使用される機器との関連性を表すシステム構成情報が登録されるシステム構成情報記憶部を備えたコンピュータが、
前記システム構成情報に基づいて、表示装置の画面上に、前記サービス毎のサービスシンボルであって、その内部にそのサービスを提供するために使用される機器の機器シンボルを接続関係を保って配置したサービスシンボルを表示し、前記複数のサービスの内、自サービスを提供するために使用される機器の中に、他サービスを提供するためにも使用される機器が存在するサービスについては、そのサービスのサービスシンボルに関連付けて前記他サービスを示す他サービス情報を表示することを特徴とするサービス構成管理方法。
【請求項8】
請求項7記載のサービス構成管理方法において、
前記コンピュータが、ユーザによって1つのグループにグループ化する複数の機器が指定された場合、前記指定された機器の機器シンボルに対する、前記表示装置の画面に表示されている表示形態を、それらがグループ化されたことを示す表示形態に変更し、ユーザによってグループおよびサービスが指定された場合、前記指定されたグループに属している機器と前記サービスとを関係付ける情報を前記システム構成情報記憶部に登録することを特徴とするサービス構成管理方法。
【請求項9】
請求項8記載のサービス構成管理方法において、
前記コンピュータが、システムを構成する機器を、同一のサービスを提供するために使用されている機器同士のグループにグループ化するためのルールが登録されたグループ化ルール記憶部を備え、且つ、
前記コンピュータが、該グループ化ルール記憶部に登録されているルールと、前記システム構成情報記憶部に登録されているシステム構成情報とに基づいて、前記複数の機器をグループ化し、該グループ化した機器の機器シンボルに対する表示形態を、グループ化されていることを示す表示形態とすることを特徴とするサービス構成管理方法。
【請求項10】
複数の機器から構成され複数のサービスを提供するシステムのシステム構成情報であって、前記機器同士の接続関係を表すと共に、前記サービスとそのサービスを提供するために使用される機器との関連性を表すシステム構成情報が登録されるシステム構成情報記憶部と、表示装置とを備えたコンピュータに、
前記システム構成情報に基づいて、前記表示装置の画面上に、前記サービス毎のサービスシンボルであって、その内部にそのサービスを提供するために使用される機器の機器シンボルを接続関係を保って配置したサービスシンボルを表示し、前記複数のサービスの内、自サービスを提供するために使用される機器の中に、他サービスを提供するためにも使用される機器が存在するサービスについては、そのサービスのサービスシンボルに関連付けて前記他サービスを示す他サービス情報を表示する処理を行わせるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータに、ユーザによって1つのグループにグループ化する複数の機器が指定された場合、前記指定された機器の機器シンボルに対する、前記表示装置の画面に表示されている表示形態を、それらがグループ化されたことを示す表示形態に変更し、ユーザによってグループおよびサービスが指定された場合、前記指定されたグループに属している機器と前記サービスとを関係付ける情報を前記システム構成情報記憶部に登録する処理を行わせるためのプログラム。
【請求項12】
請求項11記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータが、システムを構成する機器を同一のサービスを提供するために使用されている機器同士のグループにグループ化するためのルールが登録されたグループ化ルール記憶部を備え、且つ、
前記コンピュータに、前記グループ化ルール記憶部に登録されているルールと、前記システム構成情報記憶部に登録されているシステム構成情報とに基づいて、前記複数の機器をグループ化し、該グループ化した機器の機器シンボルに対する表示形態を、グループ化されていることを示す表示形態にする処理を行わせるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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