説明

サーボデータ書き込み装置

【課題】 書き込みエラーがあった場合、サーボデータの書き込みに多くの時間を要した。
【解決手段】 サーボデータ書き込み装置21は、磁気ヘッド25に連動するプッシュピンアーム31と、このプッシュピンアーム31と協働して磁気ヘッド25の位置を検出するとともに磁気ヘッド25の位置を制御するヘッド位置検出・制御部32と、このヘッド位置検出・制御部32に接続された書き込み制御部33と、この書き込み制御部33に接続されるとともに磁気ヘッド25を介して磁気ディスク22へサーボデータ20を書き込む書き込み部34とを備え、ヘッド位置検出・制御部32は、磁気ヘッド25の振動量を検知するとともに、この振動量に基づいて書き込み制御部33で磁気ヘッド25を介して磁気ディスク22に書かれたサーボデータ20に修復処置を行わせるものである。これにより、所期の目的を達成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気ディスク装置の記録媒体にトラッキング用サーボデータを書き込むサーボデータ書き込み装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
磁気ディスク装置における記録媒体である磁気ディスクに対して、ユーザが自由にデータの記録再生をするためには、データの記録再生に先立って、アドレスデータとバーストデータから成るサーボデータをサーボデータ書き込み装置にて、磁気ディスクに書き込む必要がある。
サーボデータ書き込み装置の説明に先立って、先ずサーボデータが書き込まれる磁気ディスク装置1は、図8に示すようにスピンドルモータ2により高速回転される磁気ディスク3と、この磁気ディスク3へデータの記録再生を行う磁気ヘッド4と、この磁気ヘッド4が装着されたアクチュエータ5と、このアクチュエータ5の動きを半径方向に制御するボイスコイルモータ6とで構成されている。
【0003】
そして、この磁気ディスク装置1にサーボデータを書き込む従来のサーボデータ書き込み装置7は、磁気ヘッド4が装着されたアクチュエータ5に当接して連動するプッシュピン8aを有するプッシュピンアーム8と、このプッシュピンアーム8に接続されたヘッド位置検出・制御部9と、このヘッド位置検出・制御部9に接続された書き込み制御部10と、この書き込み制御部10に接続されるとともに、磁気ディスク3へ磁気ヘッド4を介してデータを書き込む書き込み部11と、磁気ディスク3を高速回転させるスピンドルモータ2を駆動するモータドライバ12とから構成されていた。
【0004】
以上のように構成されたサーボデータ書き込み装置7について、以下にその動作を説明する。先ず、スピンドルモータ2をモータドライバ12にて駆動して磁気ディスク3を高速回転させる。そして、プッシュピンアーム8に固定されたプッシュピン8aを介してアクチュエータ5を制御することにより磁気ヘッド4を任意の位置へ移動(シーク)させ、その際の位置変動がある一定の変位量に収まるように、ヘッド位置検出・制御部9にてサーボ制御(オントラック)を行い、書き込み部11にて準備されたサーボデータを磁気ヘッド4を介して磁気ディスク3へ記録することにより、同心円状のサーボデータを書き込む。
【0005】
サーボデータは、図9に示すように磁気ディスク3に形成されるトラック3aの外側3b(内側3cでも良いが、ここでは外側3bとして説明する。)から内側3cに向かって半径方向へトラック3aの1/2あるいは1/3(サーボデータ構成の方法に依存する。)の幅、磁気ヘッド4を移動させ書き込む処理を繰り返して行う。3dはトラック3aと略直交するサーボエリアであり、このサーボエリア3dにサーボデータを書き込む。この工程を正確に繰り返し行うことで継ぎ目のない正常なサーボデータを書くことを可能としている。
【0006】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開平8−297937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら従来サーボデータ書き込み装置7では、外乱等による振動で書き込みエラーが発生した場合には、テストを中止する、或いは最初から、即ち、外側3b(又は内側3c)から再度サーボデータを書き直す必要があった。
【0008】
再度、最初から書き込んでいたので、書き込みエラーが発生した場合には、サーボデータの書き込みに長時間を必要とするという問題があった。
【0009】
このサーボデータ書き込みに要する時間は、磁気ディスク3の回転数が毎分5400回転の場合を例とすると、トラック3a一周分の書き込みに約30msec必要である。2.5インチの磁気ディスク3を用いたとすると、トラック3aの数はおおよそ10万トラックにも達していることから、その書き込みに要する時間は約50分必要となる。
【0010】
例えば、図9の実線3eに示すように、振動量が小さく磁気ヘッド4が少しずれた場合であっても、振動量が大きく実線3fのように大きくずれた場合であっても、これらの振動量の違いを区別することなく最初に戻って書き込んでいた。従って、書き込みエラーが発生するとサーボデータの書き込みに要する時間は多大なものとなる。特に内側3c近傍まで書き込んだ後に書き込みエラーが発生すると、この時間は無視できないものとなり、磁気ディスク装置の生産性が著しく低下することになる。
【0011】
そこで本発明は、この問題を解決したもので、例え振動等で書き込みエラーが発生した場合であっても、短時間で修復できるサーボデータ書き込み装置を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的を達成するために本発明のサーボデータ書き込み装置のヘッド位置検出・制御部は、磁気ヘッドの振動量を検知するとともに、この振動量に基づいて書き込み制御部で前記磁気ヘッドを介して磁気ディスクに書かれたサーボデータの修復処置を行わせるものである。これにより、初期の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0013】

以上のように本発明によれば、サーボデータ書き込み装置のヘッド位置検出・制御部は、磁気ヘッドの振動量を検知するとともに、この振動量に基づいて書き込み制御部で前記磁気ヘッドを介して磁気ディスクに書かれたサーボデータの修復処置を行わせるものであり、振動量に基づいて修復処置を行わせるので、延長されるサーボデータ書き込み時間を大幅に短縮させることができる。従って、磁気ディスク装置の生産性を著しく向上させることができる。
【0014】
また、結果的に書き込み時間の短縮ができるので、サーボデータ書き込み装置一台当たりの磁気ディスク装置生産台数が増し、高価なサーボデータ書き込み装置の必要台数を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(実施の形態1)
以下、図面に基づいて本発明のサーボデータ書き込み装置を説明する。図1は、実施の形態1におけるサーボデータ書き込み装置21と、このサーボデータ書き込み装置21を用いて磁気ディスク22へサーボデータ20(後述する)が書き込まれる磁気ディスク装置23のブロック図である。磁気ディスク装置23は、磁気ディスク22にサーボデータ20が書き込まれて始めて記録媒体としてユーザが自由に使用することができるものである。
【0016】
磁気ディスク装置23は、磁気データを記録する磁気ディスク22と、この磁気ディスク22を高速回転させるスピンドルモータ24と、磁気ディスク22にデータを記録再生する磁気ヘッド25と、この磁気ヘッド25が先端に装着されたアクチュエータ26と、このアクチュエータ26を磁気ディスク22の半径方向に移動制御させるボイスコイルモータ27とで構成されている。26aは、アクチュエータ26を半径方向に回転させる支点である。
【0017】
また、サーボデータ書き込み装置21は、前記磁気ディスク22を高速回転させるスピンドルモータ24を駆動するドライバ24aと、アクチュエータ26に当接してアクチュエータ26の動きを検知するとともにアクチュエータ26を外部から移動制御させるプッシュピン31aを有するプッシュピンアーム31と、このプッシュピンアーム31と光学的・機構的に接続されるとともに磁気ヘッド25の位置検出と位置制御をするヘッド位置検出・制御部32と、このヘッド位置検出・制御部32に接続された書き込み制御部33と、この書き込み制御部33に接続されるとともに磁気ヘッド25を用いて磁気ディスク22に磁気データを書き込む書き込み部34とで構成されている。
【0018】
ヘッド位置検出・制御部32は、書き込み制御部33に接続されたヘッド認識部32aと、このヘッド認識部32aに接続されるとともにプッシュピンアーム31に向けてレーザ光32bを発射するレーザ発射装置32cと、このレーザ発射装置32cから発射されたレーザ光32bの通路に載置されたビームスプリッタ32dと、レーザ光32bがプッシュピンアーム31で反射した反射光32eをビームスプリッタ32dを経て受光するとともに、その出力はヘッド認識部32aに接続された受光器32fと、ヘッド認識部32aの出力に接続されるとともに、その出力でプッシュピンアーム31の位置制御をするプッシュピンアーム駆動部32gとで構成されている。31bは、プッシュピンアーム31の回動支点であり、一方にプッシュピンアーム駆動部32gの力を加えてプッシュピンアーム31の位置制御をするとともに、他方はレーザ光32bでプッシュピンアーム31の移動位置を検出するように構成されている。
【0019】
また、書き込み部34は、書き込み制御部33に接続されるとともに書き込みタイミングを指定するクロックジェネレータ34a、データパターンを指定するパターンジェネレータ34b及び書き込みの可・不可を制御するライトゲートジェネレータ34dと、これらクロックジェネレータ34a、パターンジェネレータ34b及びライトゲートジェネレータ34dの出力が接続されるとともに磁気ヘッド25にデータを送出して磁気ディスク22にサーボデータ20を書き込むアンプ34cとから構成されている。
【0020】
以下、磁気ディスク22に書き込まれるサーボデータ20について説明する。図2は、磁気ディスク22を説明するための簡素化された平面図である。磁気ディスク22には、同心円状のトラック41が設けられている。このトラック41は、2.5インチの磁気ディスク22で約10万トラックを有している。そして、このトラック41を横切るように磁気ディスク22の半径方向に向かってサーボエリア42が設けられている。このサーボエリア42は、トラック41一周に数十から数百個設けられている。
【0021】
図3は、N番目のトラック41(以下、トラック41(N)と記す)とサーボエリア42との交点に形成されるサーボデータ20とそれに続くデータエリア20cの模式図である。サーボデータ20は、アドレスデータ20aとバーストデータ20bとで構成されている。そして、このバーストデータ20bに続いてユーザがデータを格納するデータエリア20cが存在する。従って、ユーザはアドレスデータ20aを指定して、この指定されたアドレスデータ20aのデータエリア20cへ自由にデータの記録再生をすることができる訳である。
【0022】
アドレスデータ20aは、トラック41(N)を識別するトラックコードとこのトラック41(N)内のデータセクタを識別するセクタコードから構成されている。バーストデータ20bは、トラック41(N)内に記録されるデータの位置情報が格納されており、この位置情報に基づいて磁気ヘッド25をトラック41(N)の中心に位置制御させるものである。
【0023】
このバーストデータ20bは、図4に示すように時間43軸上に予め定められた時間間隔で順次配列されたA、B、C、Dバーストで構成されている。Aバーストは、時間43aにおいてトラックNの中心Naとトラック(N―1)の中心(N―1)aとの間に記録されている。Bバーストは、時間43bにおいてトラックNの中心Naとトラック(N+1)の中心(N+1)aとの間に記録されている。Cバーストは、時間43cにおいてトラックNの幅一杯に記録されている。また、Dバーストは、時間43dにおいてトラック(N―1)とトラック(N+1)の幅一杯に記録されている。但し、この図面では、トラック41(N)を中心にしているので、半分のみ現れている。
【0024】
25は、このトラック41(N)の幅一杯にデータを書き込む磁気ヘッドである。従って、磁気ディスク装置23を使用する場合には、磁気ディスク装置23内に設けられた磁気ヘッド25の位置検出部(図示せず)でバーストデータ20bを検出してA−Bを計算する。そして、その結果が零であれば、磁気ヘッド25はトラック41(N)の中心に存在していることが分る。この結果Aが大きいときは磁気ヘッド25をB方向に微小移動させてA−Bが零になるように磁気ヘッド25を制御する。また、Bが大きいときは磁気ヘッド25をA方向に微小移動させてA−Bが零になるように磁気ヘッド25を制御する。
【0025】
またC−Dを計算してその結果が零であれば、磁気ヘッド25はトラック41(N―1)或いはトラック41(N+1)との境界に存在していることが分る。このバーストデータ20bは、磁気ヘッド25をトラック41(N)の中心に制御するために設けたものである。なお、このバーストデータ20bの生成はサーボデータ書き込み装置21で行う。即ち、トラック41(N)中において、磁気ヘッド25をプッシュピンアーム31で半分ずつ順次移動させて記録する。
【0026】
以上のように構成されたサーボデータ書き込み装置21を用いて、磁気ディスク22へサーボデータ20を書き込む動作を図1に基づいて説明する。先ず、書き込み制御部33でモータドライバ24aを駆動してスピンドルモータ24を高速一定回転にさせる。このスピンドルモータ24の回転により磁気ディスク22が回転する。
【0027】
次に、書き込み制御部33からヘッド認識部32aを介して、プッシュピンアーム駆動部32gを駆動させる。そして、プッシュピンアーム31をトラック41(図2参照)の外側41a(内側41bでも良い)に設定する。次に、ヘッド認識部32aは、レーザ発射装置32cを駆動してレーザ光32bをプッシュピンアーム31に向けて発射する。
【0028】
このレーザ光32bはプッシュピンアーム31で反射する。プッシュピンアーム31で反射したレーザ光32eは受光器32fで受信される。ヘッド認識部32aでは、レーザ光32bの発射とこのレーザ光32bの受信により、アクチュエータ26、即ち、このアクチュエータ26の先端に装着された磁気ヘッド25の位置を検知することができる。この磁気ヘッド25の位置が予め定められた位置か否かを判定し、ヘッド認識部32は予め定められた位置に設定されるまで、プッシュピンアーム31でアクチュエータ26を繰り返し制御する。
【0029】
アクチュエータ26を制御して、磁気ヘッド25が予め定められた位置に設定されえた後、第1番目のトラック41にサーボデータ20を書き込む。即ち、書き込み制御部33からクロックジェネレータ34aとパターンジェネレータ34bとライトゲートジェネレータ34dを駆動して、アンプ34cを働かせる。そして、このアンプ34cの出力により、磁気ヘッド25を介して磁気ディスク22に図3、4に示すサーボデータ20を書き込む。このようにして、全トラック41の全サーボエリア42にサーボデータ20を書き込む。
【0030】
トラック41一周当たりの書き込みに約30msecの書き込み時間を必要とする。2.5インチの磁気ディスク22はトラック41の数が約10万トラック有しており、全領域にサーボデータ20を書き込むのに約50分の時間を必要とする。この書き込みの途中において、外乱等により磁気ヘッド25に振動が生じて書き込みエラーが発生すると、従来は最初から書き直しをしており、磁気ディスク装置23の生産効率を著しく低下させる原因となっていた。特に、そのエラーが書き込みの終盤で発生した場合や複数回発生した場合において、その影響は大きかった。
【0031】
そこで、本実施の形態では、ヘッド位置検出・制御部32を用いて、外乱等による振動で生じたと思われる磁気ヘッド25の動き(振動量)をヘッド認識部32aで検出し、この動きに応じてプッシュピンアーム駆動部32gで磁気ヘッド25を適宜制御して、最適な修正処理を行わせることにより生産性の向上を図っている。従って、例え外乱が生じたとしても、この外乱による振動量に基づいて修復処置を実施させることができるので、サーボデータ20の書き込み時間を著しく短縮することがでる。また、サーボデータ書き込み装置21当たりの磁気ディスク装置23生産台数が増し、高価なサーボデータ書き込み装置21の必要台数を少なくすることができる。
【0032】
具体的には、振動等により書き込みエラーが発生した場合、予め定められたトラック分戻って、その戻った分についてのみ再度サーボデータ20を書き込むようにしている。このように設定することにより、エラーが発生して、例え500トラック戻って書き直したとしても、この書き直しに要する時間は15secとなり、外側41aの最初の書き込み位置に戻るのに比べて、エラーが発生した場合の書き込み時間を著しく短縮することができる。
【0033】
また、振動等により書き込みエラーが発生した場合の第2の修復処置として、ヘッド位置検出・制御部32を用いてその振動量を検出することができる。例えば、図5の実線45aに示すように振動量が小さいときには、この小さい振動量を含むトラック41迄戻って修復すれば良い。また、実線45bに示すように振動量が大きいときには、この大きい振動量を含むトラック41迄戻って修復しなければならない。また、実線45cに示すように振動方向が書き込みの半径方向と逆方向にのみ振動したときには、修復作業をしなくとも良いことになる。このような配慮をすることにより、更に効率よくエラー箇所を修復することがでる。即ち、修復処置は、振動の大きさと方向に応じてサーボデータ20の修復処置をすることにより、効率よくしかも的確にエラー箇所を修復することができる。
【0034】
また、第3の修復処置として、ヘッド位置検出・制御部32で振動を検出した時点で、ライトゲートジェネレータ34dにて直ちに書き込みを停止しても良い。この場合、振動が治まった後、改めてそのトラック41からサーボデータ20の書き込みを続行すれば良く、更なる書き込み時間の短縮を図ることができる。
【0035】
この他に第4の修復処置として、ヘッド位置検出・制御部32で振動を検出したら、図6に示すようにサーボデータ30を構成するバーストデータ20bに続いて振動が発生した旨のエラー情報20dを付加しても良い。このエラー情報20dは、図7に示すようにトラック41(N)の幅一杯に時間43dに続く時間43eで書き込む。ユーザにはこのエラー情報20dの存在するトラック41は使用できないようにすれば良い。
【0036】
以上のように、ヘッド位置検出・制御部32を用いて、磁気ヘッド25の動きの異常を検出して、修復処置を採ることにより、磁気ディスク22へのサーボデータ20の書き込み時間を短縮することができる。従って、磁気ディスク23の生産性を著しく向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明にかかるサーボデータ書き込み装置は、サーボデータの書き込み時間の短縮を図ることがでるので、磁気ディスク装置にサーボデータを書き込むサーボデータ書き込み装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施の形態におけるサーボデータ書き込み装置と磁気ディスク装置のブロック図
【図2】同、磁気ディスク装置を構成する磁気ディスクの平面図
【図3】同、磁気ディスクに書き込まれるサーボデータの模式図
【図4】同、サーボデータを構成するバーストデータの模式図
【図5】同、エラーが生じた場合の磁気ディスクの平面図
【図6】同、エラーが生じた場合のサーボデータの一例を示す模式図
【図7】同、エラーが生じた場合のバーストデータの一例を示す模式図
【図8】従来のサーボデータ書き込み装置と磁気ディスク装置のブロック図
【図9】同、磁気ディスク装置を構成する磁気ディスクの平面図
【符号の説明】
【0039】
20 サーボデータ
21 サーボデータ書き込み装置
22 磁気ディスク
23 磁気ディスク装置
24 スピンドルモータ
25 磁気ヘッド
26 アクチュエータ
27 ボイスコイルモータ
31 プッシュピンアーム
32 ヘッド位置検出・制御部
33 書き込み制御部
34 書き込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気ヘッドを用いてデータの記録再生をする磁気ディスク装置の磁気ディスクへサーボデータを書き込むサーボデータ書き込み装置であって、前記サーボデータ書き込み装置は、前記磁気ヘッドに連動するプッシュピンアームと、このプッシュピンアームと協働して前記磁気ヘッドの位置を検出するとともに、前記磁気ヘッドの位置を制御するヘッド位置検出・制御部と、このヘッド位置検出・制御部に接続された書き込み制御部と、この書き込み制御部に接続されるとともに前記磁気ヘッドを介して前記磁気ディスクへ前記サーボデータを書き込む書き込み部とを備え、前記ヘッド位置検出・制御部は、前記磁気ヘッドの振動量を検知するとともに、この振動量に基づいて前記書き込み制御部で前記磁気ヘッドを介して前記磁気ディスクに書かれたサーボデータの修復処置を行わせるサーボデータ書き込み装置。
【請求項2】
修復処置は、予め定められたトラック幅分戻ってサーボデータを書き直させる請求項1に記載のサーボデータ書き込み装置。
【請求項3】
修復処置は、振動の向きと大きさに応じて決定したトラック幅分戻ってサーボデータを書き直させる請求項1に記載のサーボデータ書き込み装置。
【請求項4】
修復処置は、振動を検出した時点で直ちに書き込み動作を停止、振動発生箇所のみ上書きする請求項1に記載のサーボデータ書き込み装置。
【請求項5】
修復処置は、振動が発生したサーボデータ位置に振動が発生した旨のデータを書き込ませる請求項1に記載のサーボデータ書き込み装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−205776(P2009−205776A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−49082(P2008−49082)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】