説明

サーマルプリンタ

【課題】サーマルプリンタにおいて、印字写りに影響を与えることなく、高速かつ確実に印字を行うこと。
【解決手段】サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドと被印字物の印字面との間に配置されるインクリボンと、前記印字面が前記インクリボンと対向するように前記被印字物の少なくとも一部を周面に接触させながら回転する印字受けローラと、を備え、前記サーマルヘッドは、前記被印字物と前記周面とが接触する接触区間において、前記被印字物と前記インクリボンとの接触が開始される接触開始部よりも前記印字受けローラの回転方向における下流側で前記インクリボンを前記印字受けローラ側に押圧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマルプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、製造番号、製造日、賞味期限等の情報を各種対象製品に表示させることが広く求められている。このような場合、対象製品を包装する包装フィルム等に各種情報を表示させることが多く、包装フィルム等に各種情報を印字する場合には、サーマルプリンタが広く用いられている。
【0003】
サーマルプリンタは、通常、サーマルヘッドと、インクリボンと、プラテンローラとを備えている。サーマルヘッドは、その端部に複数の発熱素子を備え、サーマルプリンタがサーマルヘッドに通電させることにより所望の発熱素子が発熱する構成となっている。インクリボンは、包装機等から連続的に繰り出される包装フィルム等の被印字物と同期するようにサーマルプリンタから繰り出される。プラテンローラは、その周面が包装機等から連続的に繰り出される被印字物と接触し、サーマルヘッド及びインクリボンに対する印字受け部を構成する。
【0004】
サーマルプリンタは、プラテンローラの周面において、発熱した所望の発熱素子と接触したインクリボンを被印字物に接触させることによりインクリボンに塗布されたインクを被印字物に接着させ、印字を行う構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記のようなサーマルプリンタは、インクリボンのインクが発熱素子により熱せられている間に、熱せられたインクを被印字物に接着させると共に、被印字物からインクリボンを剥離させる必要がある。そして、その剥離は、熱によりインクリボンから剥離したインクがインクリボンに再接着(逆転写)することを防止するために素早く行う必要がある。
【特許文献1】特開平11−123863号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、インクの接着時において、サーマルヘッドとの接触により屈折されたインクリボンの屈折方向と、インクの接着部におけるプラテンローラの接線方向とがなす角度(以下、「剥離角度」という)が小さい場合には、被印字物とインクリボンとが近接した状態で接着部において剥離されることとなる。そのため、インクの接着にもたつきが生じ、剥離時にインクが被印字物に接着しきれずにインクリボンに再接着してしまうおそれがあった。これにより、サーマルプリンタは、確実な印字ができなくなる場合が生じるという問題があった。
【0006】
この場合においては、例えば、サーマルヘッドとインクリボンとの接触部近傍にインクリボンの移動を案内する案内部を設け、この案内部を用いてインクリボンの屈折方向を被印字物の送り出し方向に対して鋭角になるように配置し、剥離角度を大きくすることが考えられる。
【0007】
しかしながら、例えば、インクリボンがリボン保持体によりサーマルプリンタから着脱自在に構成されている、いわゆるカセット式の場合においては、上述の案内部を設け、サーマルヘッドとの接触部近傍にインクリボンの屈折方向をサーマルヘッドに対して鋭角になるように構成すると、リボン保持体の着脱時に、インクリボンがサーマルヘッドに接触してしまうおそれがあった。そして、リボン保持体の着脱時にインクリボンがサーマルヘッドに接触すると、当該接触部分のインクリボンが切れたり、皺が寄ったりして使用できなくなるという問題があった。
【0008】
この場合においては、例えば、カセット式のサーマルプリンタにサーマルヘッドを移動可能な移動機構を設け、リボン保持体の着脱時においては、所定のストロークをもってサーマルヘッドを予め逃がしておくことが考えられる。これにより、リボン保持体の着脱時におけるサーマルヘッドとインクリボンとの接触を回避させることが可能となる。
【0009】
しかしながら、近年、高性能化、小型化等が要求されるサーマルプリンタにおいては、サーマルヘッドに上記のようなストロークを設けさせるスペースを確保することや上記のような機構を別途に設けさせることが困難であるという問題があった。
【0010】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであって、印字写りに影響を与えることなく、高速かつ確実に印字を行うことが可能なサーマルプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のサーマルプリンタは、サーマルヘッドと、前記サーマルヘッドと被印字物の印字面との間に配置されるインクリボンと、前記印字面が前記インクリボンと対向するように前記被印字物の少なくとも一部を周面に接触させながら回転する印字受けローラと、を備え、前記サーマルヘッドは、前記被印字物と前記周面とが接触する接触区間において、前記被印字物と前記インクリボンとの接触が開始される接触開始部よりも前記印字受けローラの回転方向における下流側で前記インクリボンを前記印字受けローラ側に押圧することを特徴とする。
【0012】
また、前記サーマルヘッドは、前記印字受けローラに接近又は離反自在に構成されることが好ましい。
【0013】
また、サーマルプリンタは、サーマルヘッドを保持するヘッド保持体と、インクリボンを保持するリボン保持体と、を更に備え、前記リボン保持体は、前記ヘッド保持体に着脱可能に構成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、サーマルプリンタにおいて、印字写りに影響を与えることなく、高速かつ確実に印字を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図1から図11を参照して、本発明の実施形態に係るサーマルプリンタ1について説明する。
【0016】
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るサーマルプリンタ1の外観を示す外観斜視図である。図3は、本実施形態に係るインクリボンRが保持されたリボンカセット2の装着面20a側を示す外観斜視図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、リボン保持体であるリボンカセット2と、ヘッド保持体であるプリンタ本体3と、印字受けローラであるプラテンローラ4と、を主体に構成されている。
【0017】
リボンカセット2は、包装機(図示せず)から連続的に繰り出される被印字物である包装フィルムWと同期させながら高速(例えば、80mm/s以上)でインクリボンRを繰り出す。プリンタ本体3は、サーマルヘッド61を備え、サーマルヘッド61は、複数の発熱素子をその端部61aに有している。サーマルヘッド61は、サーマルプリンタ1がサーマルヘッド61に通電させることにより所望の発熱素子が発熱する構成となっている。プラテンローラ4は、所定の接触区間で周面を包装フィルムWに接触させ、サーマルヘッド61及びインクリボンRに対する印字受け部を構成する。
【0018】
このように、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、プラテンローラ4の周面において、発熱した所望の発熱素子と接触したインクリボンRを包装フィルムWに接触させることによりインクリボンRに塗布されたインクを包装フィルムWに接着させ、印字を行う構成となっている。また、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、図2に示すように、リボンカセット2がプリンタ本体3に対して着脱可能に構成されている。つまり、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、いわゆるカセット式のサーマルプリンタを構成している。
【0019】
最初に、リボンカセット2について説明する。リボンカセット2は、未使用のインクリボンRが巻回された第1リボン芯R1と、印字終了後のインクリボンRが巻回される第2リボン芯R2と、を保持すると共に、インクリボンRを上流側(第1リボン芯R1側)から下流側(第2リボン芯R2側)に所定の搬送経路に沿って搬送させる。
【0020】
図3に示すように、リボンカセット2は、矩形状のカセットベース20を備えて構成されており、装着面20a側には、原反ホルダ21、第1ガイドローラ22、第2ガイドローラ23a、第3ガイドローラ23b、静電除去板24、第4ガイドローラ23c、巻取りホルダ5、第1嵌挿ピン25a、第2嵌挿ピン25b及び第3嵌挿ピン25cが配設されている。
【0021】
なお、以下の説明においては、リボンカセット2をプリンタ本体3に装着した状態(図1及び図2参照)におけるリボンカセット2(カセットベース20)の上方側の一端部を第1端部20cとし、高さ方向における第1端部20cと反対側の端部を第2端部20dとし、幅方向における第2端部20dと反対側の端部を第3端部20eとし、高さ方向における第3端部20eと反対側の端部を第4端部20fとして説明する。
【0022】
また、第1端部20cと第2端部20dとを結ぶ側縁を第1側縁20gとし、第2端部20dと第3端部20eとを結ぶ側縁を第2側縁20hとし、第3端部20eと第4端部20fとを結ぶ側縁を第3側縁20iとし、第4端部20fと第1端部20cとを結ぶ側縁を第4側縁20jとして説明する。
【0023】
更に、第1端部20cから第2端部20dに向かう方向を第1方向D1とし、第2端部20dから第3端部20eに向かう方向を第2方向D2とし、第3端部20eから第4端部20fに向かう方向を第3方向D3とし、第4端部20fから第1端部20cに向かう方向を第4方向D4とする。また、リボンカセット2をプリンタ本体3に装着した状態におけるカセットベース20の装着面20aからプリンタ本体3に向かう方向を第5方向D5とし、第5方向D5と反対側の方向を第6方向D6として説明する。
【0024】
原反ホルダ21には、第1リボン芯R1が装着される。原反ホルダ21は、円柱状に形成されており、第1端部20c近傍において第5方向D5に延びる回転軸を中心にカセットベース20に回転可能に取り付けられている。また、原反ホルダ21の起端部(第6方向D6側の端部)には、ガイドプーリ21aが設けられている。ガイドプーリ21aは、タイミングベルト26により巻取りホルダ5に共掛けされており、巻取りホルダ5の回転と連動可能に構成されている。原反ホルダ21は、巻取りホルダ5の回転と連動して回転することにより、インクリボンRを第1リボン芯R1から供給させる。
【0025】
第1ガイドローラ22は、第1リボン芯R1から供給されるインクリボンRを搬送経路に案内する。第1ガイドローラ22は、原反ホルダ21の下方側(第1方向D1側)において第1側縁20gの近傍に設けられており、第5方向D5に延びる回転軸を中心にカセットベース20に回転可能に取り付けられている。第1ガイドローラ22は、第1リボン芯R1から送り出されるインクリボンRを周面で受け、第1側縁20gに沿って第1方向D1に搬送されるようにインクリボンRを案内する。
【0026】
第2ガイドローラ23a及び第3ガイドローラ23bは、第1ガイドローラ22により案内されたインクリボンRを搬送経路に設けられる印字区間に案内する。第4ガイドローラ23cは、第3ガイドローラ23bにより案内され、印字後のインクリボンRを第2リボン芯R2に案内する。
【0027】
第2ガイドローラ23aは、第2端部20dの近傍において、第5方向D5に延びる回転軸を中心にカセットベース20に回転可能に取り付けられている。第2ガイドローラ23aは、第2端部20dの近傍において、第1ガイドローラ22から案内されたインクリボンRを第1側縁20gに沿って第1方向D1に搬送されるように案内すると共に、第2端部20dから第3端部20eの間に設けられる印字区間において、第2側縁20hに沿って第2方向D2に搬送されるようにインクリボンRを案内する。つまり、第2ガイドローラ23aは、第2端部20dの近傍でインクリボンRの搬送方向を第1方向D1から第2方向D2に転換させる。
【0028】
第3ガイドローラ23bは、第3端部20eの近傍において、第5方向D5に延びる回転軸を中心にカセットベース20に回転可能に取り付けられている。第3ガイドローラ23bは、第3端部20eの近傍において、第2ガイドローラ23aから案内されたインクリボンRを第2側縁20hに沿って第2方向D2に搬送されるように案内すると共に、第3端部20eから第3側縁20iに沿って第3方向D3に搬送されるようにインクリボンRを案内する。つまり、第3ガイドローラ23bは、第3端部20eの近傍でインクリボンRの搬送方向を第2方向D2から第3方向D3に転換させる。
【0029】
第4ガイドローラ23cは、第3端部20eの上方側(第3方向D3側)において、第3側縁20iの近傍に設けられおり、第5方向D5に延びる回転軸を中心にカセットベース20に回転可能に取り付けられている。第4ガイドローラ23cは、第3端部20eの上方側において、第3ガイドローラ23bにより案内されたインクリボンRを第3側縁20iに沿って第3方向D3に搬送されるように案内すると共に、インクリボンRを第2リボン芯R2に案内する。
【0030】
静電除去板24は、第3ガイドローラ23bと第4ガイドローラ23cとの間に配置されている。静電除去板24は、第3側縁20iの近傍において、第3側縁20iに沿って第3方向D3に搬送されるインクリボンRの被印字面と略平行になるように搬送経路上に設けられる。静電除去板24には、搬送中のインクリボンRに帯電が生じた場合に電荷を逃がすための除電シートが貼られており、静電除去板24は、インクリボンRに帯電した電荷を逃がすために設けられる。
【0031】
巻取りホルダ5には、第2リボン芯R2が装着される。巻取りホルダ5は、円筒状に形成されており、第4端部20fの近傍において第5方向D5に延びる回転軸X1を中心にカセットベース20に回転可能に取り付けられている。ここで、図4に、本実施形態に係る巻取りホルダ5の軸断面を表す部分拡大断面図を示す。図4に示すように、巻取りホルダ5は、カセットベース20に固定される固定部51と、固定部51に回転可能に支持される回転部52と、回転部52に嵌挿されるホルダハブ53と、回転部52に連結されるガイドプーリ54と、を備えて構成されている。
【0032】
固定部51は、第5方向D5に延びる略円筒状に形成されており、複数のねじ部材55によりカセットベース20に固定されている。また、固定部51の外周面上には、複数のボールベアリング51aが設けられている。複数のボールベアリング51aは、回転部52を回転軸X1を中心に軸支する。
【0033】
回転部52は、第5方向D5に延びる略円筒状に形成されており、第2リボン芯R2が装着される。また、回転部52には、起端部側(第6方向D6側)に固定部51を収容可能な凹部52aが設けられている。回転部52は、凹部52aに固定部51を収容した状態で固定部51に回転可能に取り付けられる。回転部52は、ボールベアリング51aを軸受けとすることにより、固定部51に対して回転軸X1を中心に回転可能になる。
【0034】
一方、回転部52の先端部側(第5方向D5側)には、ホルダハブ53を嵌挿可能な嵌挿部52bが設けられている。嵌挿部52bは、ホルダハブ53の外形と略同形状に形成されており、回転部52には、ホルダハブ53を嵌挿した後、ホルダハブ53を固定するねじ部材(図示せず)が設けられている。回転部52は、ホルダハブ53を嵌挿部52bに嵌挿した後、ねじ部材(図示せず)によりホルダハブ53を固定させる。
【0035】
ホルダハブ53は、略円筒状に形成されており、その回転軸上に後述のリボン駆動軸7が挿入可能な駆動穴部53aが設けられている。また、ホルダハブ53には、駆動穴部53aに挿入するリボン駆動軸7と係合可能な一対の第1ガイド溝53bと、第1ガイド溝53bを巻取りホルダ5の回転軸X1に対して90度回転させた位置に設けられる一対の第2ガイド溝53cと、が形成されている。一対の第1ガイド溝53b及び一対の第2ガイド溝53cは、駆動穴部53aに対して十字状の溝を構成している。一対の第1ガイド溝53b及び一対の第2ガイド溝53cは、駆動穴部53aに挿入されるリボン駆動軸7の一部(後述の一対のローラ部73)と係合可能に形成されており、リボン駆動軸7から伝達される回転力を回転部52に伝達する。また、ホルダハブ53は、図4に示すように、先端部(第5方向D5側の先端部)の面が略水平になるように形成されている。略水平面状に形成されたホルダハブ53の先端部は、回転しながら挿入位置の位置決めを行うリボン駆動軸7の挿入を補助する役割を果たす。
【0036】
ガイドプーリ54は、回転部52の起端部側において、回転部52に連結されている。ガイドプーリ54には、原反ホルダ21のガイドプーリ21aに共掛けされたタイミングベルト26が巻き掛けされており、回転部52の回転力を原反ホルダ21に伝達させている。
【0037】
第1嵌挿ピン25a、第2嵌挿ピン25b及び第3嵌挿ピン25cは、プリンタ本体3に設けられる第1嵌挿部35a、第2嵌挿部35b及び第3嵌挿部35cに嵌挿可能に形成されている。
【0038】
カセットベース20の被装着面20b側には、図2に示すように、把持部27が設けられている。把持部27は、プリンタ本体3への着脱時に使用される。また、カセットベース20には、カセットベース20を貫通させた貫通口28が形成されている。貫通口28は、プリンタ本体3に設けられる後述のスイッチ部34を露出させる。
【0039】
次に、プリンタ本体3について説明する。図5は、本実施形態に係るプリンタ本体の外観を示す外観斜視図である。図6は、本実施形態に係るプリンタ本体3の正面図である。図5及び図6に示すように、プリンタ本体3は、リボンカセット2を保持する駆動部30と、駆動部30を保持する本体部31と、を主体に構成されている。
【0040】
駆動部30は、本体部31に設けられた駆動モータ(図示せず)により、本体部31に対して第5方向D5及び第6方向D6に移動可能に構成されている。つまり、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、リボンカセット2を保持する駆動部30を第5方向D5及び第6方向D6に移動可能に構成し、駆動部30の第5方向D5及び第6方向D6への移動に連動させて、リボンカセット2に保持されるインクリボンRの幅方向(第5方向D5又は第6方向D6)における領域を有効に利用可能としている。
【0041】
駆動部30は、フレーム部32と、リボンセンサ33と、スイッチ部34と、を備えて構成されている。フレーム部32は、駆動部30の骨格を構成し、リボンカセット2を保持する。また、フレーム部32は、第6方向D6に延びる第1嵌挿部35a、第2嵌挿部35b及び第3嵌挿部35cを有しており、第1嵌挿部35a、第2嵌挿部35b及び第3嵌挿部35cは、カセットベース20に設けられた第1嵌挿ピン25a、第2嵌挿ピン25b及び第3嵌挿ピン25cが嵌挿可能に形成されている。具体的には、第1嵌挿部35aは第1嵌挿ピン25aが嵌挿可能に形成され、第1嵌挿ピン25aと対応する位置に設けられている。また、第2嵌挿部35bは第2嵌挿ピン25bが嵌挿可能に形成され、第2嵌挿ピン25bと対応する位置に設けられている。第3嵌挿部35cは、第3嵌挿ピン25cが嵌挿可能に形成され、第3嵌挿ピン25cと対応する位置に設けられている。フレーム部32は、第1嵌挿部35a、第2嵌挿部35b及び第3嵌挿部35cに第1嵌挿ピン25a、第2嵌挿ピン25b及び第3嵌挿ピン25cを嵌挿させることにより、リボンカセット2を保持した状態で、駆動部30に固定される。
【0042】
リボンセンサ33は、リボンカセット2をプリンタ本体3に装着した状態におけるインクリボンRの搬送経路上に配置されている。また、リボンセンサ33は、センサ発信部33aと、センサ受け部33bと、を有しており、センサ発信部33aとセンサ受け部33bとは、所定間隔離れた状態で、互いに向かい合うように配置されている。リボンセンサ33は、センサ発信部33aとセンサ受け部33bとの間にインクリボンRが挿入されることを検出する。
【0043】
スイッチ部34は、サーマルプリンタ1を起動及び停止させる。スイッチ部34は、ボタン部34aと、ボタンベース部34bと、を有している。ボタン部34aは、サーマルプリンタ1を起動及び停止させるときに使用者により押圧される。ボタンベース部34bは、リボンカセット2をプリンタ本体3に装着した時に、ボタン部34aをカセットベース20の貫通口28から露出させる。
【0044】
本体部31は、矩形箱状に形成されており、駆動部30を保持する。また、本体部31は、サーマルヘッドユニット6と、リボン駆動軸7と、制御部(図示せず)と、を有している。制御部は、所定のプログラムに従って、サーマルヘッドユニット6を回動させ、サーマルヘッドユニット6に設けられるサーマルヘッド61に所定の印字を行わせる。また、制御部は、リボンカセット2の装着時においては、リボンセンサ33がインクリボンRの存在を検出することにより、回転軸X2を中心にリボン駆動軸7を所定の速度で回転させる。なお、リボン駆動軸7の回転は、リボンカセット2がプリンタ本体3に装着されたことを検知することにより終了する。また、リボン駆動軸7の回転は、所定時間を経過することにより停止するように構成してもよい。
【0045】
図7に、本実施形態に係るサーマルヘッドユニット6とプラテンローラ4の非印字時における配置状態を示すプリンタ本体3及びプラテンローラ4の正面図を示す。また、図8に、本実施形態に係るサーマルヘッド61とプラテンローラ4の印字時における接触状態を示すプリンタ本体3及びプラテンローラ4の正面図を示す。
【0046】
サーマルヘッドユニット6は、端部61aに発熱素子(図示せず)を備えるサーマルヘッド61と、サーマルヘッド61を固定するヘッドブラケット62と、ヘッドブラケット62を固定すると共に、サーマルヘッド61及びヘッドブラケット62を所定の回転軸を中心に回動させるヘッド駆動部63と、を有し、印字区間を搬送されるインクリボンRの近傍に配置されている。
【0047】
サーマルヘッド61は、端部61aに面取りが施されており、面取りされた端部61aに複数の発熱素子が配置されている。複数の発熱素子は、本体部31からの指令によりサーマルヘッド61が通電されることにより所望の発熱素子が発熱するように構成されている。
【0048】
ヘッドブラケット62は、サーマルヘッド61が所定の傾斜角でヘッド駆動部63に支持されるようにサーマルヘッド61をヘッド駆動部63に固定させる。なお、本実施形態に係るヘッドブラケット62は、従来のヘッドブラケットよりも水平方向に対するサーマルヘッド61の傾斜角度が大きくなるように構成されている。言い換えると、ヘッドブラケット62は、サーマルヘッド61を従来のものよりも鉛直方向側に立ち上げた状態でヘッド駆動部63に固定させている。
【0049】
ヘッド駆動部63は、第6方向D6に延びる回転軸を中心にヘッドブラケット62に固定されたサーマルヘッド61を回動可能に支持している。具体的には、ヘッド駆動部63は、ヘッドブラケット62に固定されたサーマルヘッド61を本体部31の内部側に位置する初期位置(図7参照)から、サーマルヘッド61を本体部31の外部側に回動させ、サーマルヘッド61とインクリボンRとが接触して包装フィルムWに印字を行う印字位置(図8参照)に回動させる。
【0050】
ここで、サーマルヘッド61は、端部61aをプラテンローラ4の周面に押圧させて包装フィルムWに印字を行う。そして、端部61aには、面取りが施されており、面取りが行われている部分に発熱素子が配置されている。そのため、包装フィルムWに印字を行うためには、端部61aを周面に対して所定の角度で接触させる必要がある。しかしながら、本実施形態においては、サーマルヘッド61を所定の角度よりも鉛直方向側に傾斜させた状態でヘッド駆動部63に保持させている。これにより、所定の角度で端部61aを周面に接触させるためには、プラテンローラ4と端部61aとの接触部をプラテンローラ4の頂部Aよりも下流側で接触させる必要がある。
【0051】
更に、本実施形態に係るプラテンローラ4は、サーマルヘッド61がプラテンローラ4の頂部Aよりも下流側で接触することが可能となるように、従来のものよりも第2方向D2側に配置されている。例えば、10mm第2方向側に配置される。また、ヘッド駆動部63は、印字位置において、プラテンローラ4の周面と包装フィルムWとの接触が開始される接触開始部から接触が終了する接触終了部とにより規定される接触区間において、サーマルヘッド61がプラテンローラ4の鉛直方向における頂部Aよりも、プラテンローラ4の回転方向における下流側においてインクリボンRをプラテンローラ4の周面に押圧するように所定のストロークでサーマルヘッド61を回動させる。これにより、サーマルヘッド61の端部61aを周面に対して所定の角度で接触させることが可能になる。
【0052】
リボン駆動軸7は、リボンカセット2をプリンタ本体3に装着した時に、巻取りホルダ5に設けられる駆動穴部53aに挿入される。リボン駆動軸7は、回転軸X2を中心に回転可能に支持されており、本体部31から加えられた回転力を巻取りホルダ5に伝達させる。
【0053】
図9に、リボン駆動軸7の軸断面を表す部分拡大断面図を示す。また、図10に、ホルダハブ53にリボン駆動軸7が挿入された状態を示す部分拡大断面図を示す。更に、図11に、リボン駆動軸7にホルダハブ53が摺動する状態を表す部分拡大断面図を示す。
【0054】
図9に示すように、リボン駆動軸7は、本体部31に回転可能に支持される支持部74と、駆動穴部53aに挿入可能に形成され、一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cと係合可能なガイド部71と、ガイド部71と支持部74とを連結させる連結部72と、ガイドプーリ75と、を備えて構成されている。
【0055】
支持部74は、複数のネジ部材76により本体部31に固定される固定部74bと、固定部74bに回転自在に軸支されるベース部74cと、を有している。固定部74bには、複数のボールベアリング74aが設けられており、ボールベアリング74aがベース部74cを回転可能に軸支する。
【0056】
連結部72は、ベース部74cと連結されている。連結部72は、第6方向D6に延びる略円筒状に形成されると共に、連結部72の回転軸X2に向かってくびれるように形成されている。言い換えると、連結部72は、中央部の軸径が両端部の軸径よりも細くなっており、全体として撓みやすく形成されている。
【0057】
ガイド部71は、略円筒状に形成されており、連結部72の回転軸X2を中心に連結部72に連結されている。また、ガイド部71の周面上には、連結部72の回転軸(ガイド部71の回転軸)X2と直交する回転軸X3を中心に回転可能に形成された一対のローラ部73が設けられている。
【0058】
一対のローラ部73は、一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cに沿って一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cの内部を転動可能に形成されている(図10及び図11参照)。サーマルプリンタ1は、一対のローラ部73が一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cに沿って一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cの内部を転動可能に形成されることにより、巻取りホルダ5を保持した状態で、駆動部30が本体部31に対して第5方向D5及び第6方向D6に移動可能になる。
【0059】
ガイドプーリ75は、リボン駆動軸7の起端部側(第5方向D5側)において、ベース部74の回転部74cに連結されている。ガイドプーリ75には、本体部31の内部に設けられたモータ(図示せず)に巻き掛けされたタイミングベルトが掛け渡されており、モータからの回転力を回転部に伝達させている。
【0060】
プラテンローラ4は、包装機(図示せず)から連続的に搬送される包装フィルムWと周面とを所定の接触区間で接触させながら回転する(図8参照)。なお、プラテンローラの回転は、駆動部30の第5方向D5又は第6方向D6への駆動と連動するように行われており、これにより、サーマルプリンタ1は、インクリボンRの幅方向における印字領域も有効に使用することが可能になる。
【0061】
次に、本実施形態に係るサーマルプリンタ1の作用について説明する。使用者は、まず、リボンカセット2を準備する。つまり、使用者は、第1リボン芯R1を原反ホルダ21に装着させ、第2リボン芯R2を巻取りホルダ5に装着させる。このとき、使用者は、インクリボンRを第1ガイドローラ22、第2ガイドローラ23a、第3ガイドローラ23b、及び第4ガイドローラ23cの順番で所定の搬送経路に沿った状態でリボンカセット2に装着させる。
【0062】
次いで、使用者は、リボンカセット2の把持部27を把持し、リボンカセット2をプリンタ本体3に装着させる。ここで、本実施形態に係るサーマルプリンタ1には、プリンタ本体3にリボンセンサ33が設けられている。リボンセンサ33は、リボンカセット2が装着されるときのインクリボンRを検知可能に構成されている。そして、リボンカセットが装着されることにより、インクリボンRの挿入をリボンセンサ33が検知すると、本体部31は、リボン駆動軸7を一定時間、低速回転させる。これにより、例えば、巻取りホルダ5に設けられた駆動穴部53aの一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cと、一対のローラ部73との停止位置のズレ等により、リボン駆動軸7が巻取りホルダ5に挿入できない状態においても、リボン駆動軸7を低速回転させることにより、容易に停止位置のズレを解消させることが可能になる。そして、リボン駆動軸7は、巻取りホルダ5に挿入可能となる。
【0063】
一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cと、一対のローラ部73と、が停止位置のズレを解消し、リボン駆動軸7の巻取りホルダ5への挿入が可能になると、リボンカセット2がプリンタ本体3に装着される。リボンカセット2がプリンタ本体3に装着されと、リボン駆動軸7は、回転を停止する。なお、リボンカセット2の装着時においては、サーマルヘッドユニット6は、サーマルヘッド61が第1の位置にある状態にあるため、リボンカセット2は、サーマルヘッド61にインクリボンRを干渉させることなく装着させることが可能になる。
【0064】
リボンカセットのプリンタ本体への装着が完了すると、使用者がスイッチボタンを押すことにより、所定のプログラムに基づいた印字が開始される。
【0065】
以上のような構成を有する本実施形態に係るサーマルプリンタ1によれば、以下のような効果を奏する。
【0066】
本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、プラテンローラ4の周面と包装フィルムWとが接触する接触区間において、サーマルヘッド61がプラテンローラ4の鉛直方向における頂部Aよりも、プラテンローラ4の回転方向における下流側でインクリボンRをプラテンローラ4の周面に押圧するように構成されている。そのため、サーマルヘッド61との接触により屈折されたインクリボンRの屈折方向と、インクの接着部におけるプラテンローラ4の接線方向とがなす剥離角度αを大きくすることが可能になる(図8参照)。例えば、従来のように、プラテンローラ4の頂部Aでサーマルヘッド61とインクリボンRとを接触させる場合には、約14°の剥離角度しか確保することができなかったが、本実施形態においては、39°の剥離角度を確保することが可能になる。これにより、例えば、剥離角度αが小さい場合には、被印字物とインクリボンとが近接した状態で接着部において剥離されることにより、インクの接着にもたつきが生じ、剥離時にインクが被印字物に接着しきれずにインクリボンに再接着してしまう場合が生じうるが、本実施形態においては、剥離角度αを大きくとることが可能になるため、インクリボンRの剥離角度不足による包装フィルムWへの印字写りへの影響を小さくすることが可能になる。つまり、確実に印字を行うことが可能になる。
【0067】
これは、例えば、包装機から連続的に繰り出される被印字物である包装フィルムWと同期させながら高速(例えば、80mm/s以上)でインクリボンRを送り出す場合においても同様となる。
【0068】
また、サーマルヘッド61の端部61aの印字部直前にインクリボンRと包装フィルムWとが密着しながら搬送される区間を設けることが可能になる。そのため、サーマルヘッド61の印字直前区間において、インクリボンRと包装フィルムWとの速度差をなくすことが可能になる。これにより、インクリボンRと包装フィルムWとの速度ずれによる印字不良を軽減させることが可能になる。
【0069】
また、サーマルヘッド61の端部61aがプラテンローラ4の回転軸に向かう方向に押圧するように印字することが可能になる。そのため、例えば、プラテンローラがゴム等の弾性材料で形成されている場合においても印字受け部が均等に弾性変形させることが可能になる。これにより、印字に影響を受けにくくすることが可能になる。
【0070】
また、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、リボンカセット2の装着時に、インクリボンRの近接を検出するリボンセンサ33を備える。また、サーマルプリンタ1は、リボンセンサ33がインクリボンRの近接を検出すると、リボン駆動軸7を一定時間、低速回転させるように構成されている。そのため、例えば、巻取りホルダ5に設けられた駆動穴部53aの一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cと、一対のローラ部73との停止位置のズレ等により、リボン駆動軸7が巻取りホルダ5に挿入できない状態においても、リボン駆動軸7を低速回転するため、容易に停止位置のズレを解消することが可能になり、リボン駆動軸7を容易に巻取ホルダ5に挿入させることが可能になる。これにより、リボンカセット2をプリンタ本体3に容易に装着させることが可能になる。
また、ホルダハブ53の先端形状は、平坦に形成されると共に、一対のローラ部73は、回転可能なローラ形状に形成されている。そのため、一対のローラ部73が回転してホルダハブ53の一対の第1ガイド溝53b又は一対の第2ガイド溝53cへの挿入が容易となる。これにより、リボンカセット2の装着を容易に行うことが可能になる。
【0071】
また、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、リボン駆動軸7の連結部72を回転軸X2に向かって括れるように形成されている。そのため、連結部72が撓み易くなり、リボン駆動軸7と巻取りホルダ5との間で生じる偏心を連結部72に吸収させることが可能になる。これにより、リボン駆動軸7により伝達させる回転力を巻取りホルダ5に確実に伝達させることが可能になる。
【0072】
また、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、カセット式に構成されている。つまり、インクリボンRが保持されるリボンカセット2がプリンタ本体3から着脱可能に構成されている。そのため、例えば、インクリボンRの交換やメンテナンスが容易になる。また、例えば、リボンカセット2を取り外すことにより、プリンタ本体3が露出されるため、プリンタ本体3のメンテナンスも容易になる。
【0073】
また、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、サーマルヘッド61がプラテンローラ4に対して近接又は離反自在に構成されている。具体的には、サーマルヘッド61がプリンタ本体3にヘッド駆動部63を中心に回動可能に構成されている。そのため、インクリボンRが保持されるリボンカセット2がプリンタ本体3から着脱可能なカセット式のサーマルプリンタにおいても、例えば、リボンカセット2の着脱時にサーマルヘッド61とインクリボンRとの接触を回避させることが可能になる。これにより、リボンカセット2の着脱時に生じうるインクリボンRの破損を回避することが可能になる。
【0074】
また、本実施形態に係るサーマルヘッド61は、ヘッド駆動部63により回動可能に構成されている。そのため、例えば、ヘッド駆動部63を駆動させるためのスペースを少なくすることが可能になる。これにより、サーマルプリンタ1を大型化することなく、カセット式のサーマルプリンタを構成させることが可能になる。
【0075】
また、本実施形態に係るサーマルプリンタ1は、リボンカセット2がプリンタ本体3に対して、駆動可能に構成されている。そのため、プラテンローラ4を流れる包装フィルムWに対しても移動可能に構成されている。そのため、インクリボンRの幅方向における領域を無駄なく使用させることが可能になる。
【0076】
なお、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲は、これに限定されるものではない。
【0077】
また、本実施形態においては、リボン駆動軸7の連結部72を回転軸に向かって括れるように形成することにより、リボン駆動軸7が撓み易くなるように構成したが、本発明においてはこれに限らない。例えば、連結部72に軸径の異なる部分を連続して形成することにより、連結部72を撓みやすくする構成であってもよい。また、例えば、連結部72を低剛性の材料により形成することにより、連結部72を撓み易くする構成としてもよい。このように、本発明においては、連結部72が撓みやすくなる構成であればよい。
【0078】
また、本実施形態においては、ホルダハブ53に一対の第1ガイド溝53b及び一対の第2ガイド溝53cからなる十字状の溝を設けたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、一対の第1ガイド溝53bのみを有する構成としてもよく、一対の第3ガイド溝や一対の第4ガイド溝等、複数のガイド溝を有する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの外観を示す外観斜視図である。
【図2】前記実施形態に係るサーマルプリンタの外観を示す外観斜視図である。
【図3】前記実施形態に係るインクリボンが装着されたリボンホルダの装着面側を示す外観斜視図である。
【図4】前記実施形態に係る巻取りホルダの軸断面を表す部分拡大断面図である。
【図5】前記実施形態に係るプリンタ本体の外観を示す外観斜視図である。
【図6】前記実施形態に係るプリンタ本体の正面図である。
【図7】前記実施形態に係るサーマルヘッドユニットとプラテンローラの非印字時における配置状態を示すプリンタ本体及びプラテンローラの正面図を示す。
【図8】前記実施形態に係るサーマルヘッドとプラテンローラの印字時における接触状態を示すプリンタ本体及びプラテンローラの正面図を示す。
【図9】前記実施形態に係るリボン駆動軸の軸断面を表す部分拡大断面図である。
【図10】前記実施形態に係るホルダハブにリボン駆動軸が挿入された状態を示す部分拡大断面図である。
【図11】前記実施形態に係るリボン駆動軸にホルダハブが摺動する状態を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0080】
1 サーマルプリンタ
2 リボンホルダ
3 プリンタ本体
4 プラテンローラ
5 巻取りホルダ
6 サーマルヘッドユニット
7 リボン駆動軸
30 駆動部
31 本体部
33 リボンセンサ
53 ホルダハブ
53a 駆動穴部53a
53b 第1キー溝
53c 第2キー溝
61 サーマルヘッド
62 ヘッドブラケット
63 ヘッド駆動部
R インクリボン
W 印字フィルム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーマルヘッドと、
前記サーマルヘッドと被印字物の印字面との間に配置されるインクリボンと、
前記印字面が前記インクリボンと対向するように前記被印字物の少なくとも一部を周面に接触させながら回転する印字受けローラと、を備え、
前記サーマルヘッドは、前記被印字物と前記周面とが接触する接触区間において、前記被印字物と前記インクリボンとの接触が開始される接触開始部よりも前記印字受けローラの回転方向における下流側で前記インクリボンを前記印字受けローラ側に押圧することを特徴とするサーマルプリンタ。
【請求項2】
前記サーマルヘッドは、前記印字受けローラに接近又は離反自在に構成されることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
【請求項3】
前記サーマルヘッドを保持するヘッド保持体と、前記インクリボンを保持するリボン保持体と、を更に備え、
前記リボン保持体は、前記ヘッド保持体に着脱可能に構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のサーマルプリンタ。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2010−36425(P2010−36425A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−201174(P2008−201174)
【出願日】平成20年8月4日(2008.8.4)
【出願人】(390034223)イーデーエム株式会社 (23)
【Fターム(参考)】