説明

シェルターテーブル

【目的】 この発明は通常は従来と同様に事務用とか食事用のテーブルとして使用し、いざ大地震の際に転倒して転げ回る家具や建物の崩壊などの危険から身を守るために中へ非難する目的のテーブルで、大揺れにより外に放り出されないように、支柱3を設けたことを特徴とする地震用のシェルターテーブルを提供する。
【構成】 底壁1より上壁2を支える如く支柱3を設けたもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は大地震の際に身を守るために、中へ避難が出来るもので、図1に示す如く底壁1より上壁2を支える如くに支柱3を設けたことで、荷重に強くしたと共に、中で避難の人が大揺れで外へ放り出されないように掴まる如くしたことを特徴とする、地震用のシェルターテーブルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、我が国では昔から地震のとき、危険を避けるために机の下へ潜るように言われてきた。
しかし、例えばマグニチュード7程度の大地震では、家具等は転倒して転げ回り、建物は倒壊する等で、机の下に潜っていても放り出されたり机ごと潰されるなど安全とは思えなかった。これは従来の机が書を読み器物をのせる台等に用いる目的で作られており、地震避難用としてのものではなかったから当然と言え、あの阪神大震災での犠牲者の84%以上の死因が圧死、圧迫死だったことからもうなずける。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、大地震の大揺れの最中に第一に身体の安全を確保出来る手段を身近に備えておくことが肝要で、東北大震災による2万人にも及ぶ犠牲者の数と、その際の痛み、苦しみを察すれば、明日は我が身と考えるのが賢明で、そのための的確な手段が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はその要望に応えるためのもので、以下にその一実施例について説明する。
イ、図1は本発明の正面図であって、図に示す如く左右の側壁4、4’と共に上壁2を支える如く底壁1との間の中心部に支柱3を設ける。
ロ、当該支柱3は上壁2を支える役割と共に、本発明内に避難の人が地震の大揺れにより外に放り出されないように掴まるためのものでもあるから相応の太さのものとする。又本発明の大きさによっては、図3に示す如く支柱3を複数としても良い。
ハ、本発明は強度を保つ必要から、かなりの重量となることがあるがこの場合、持運びを容易とするため、分解、組立てタイプにしても良い。
【発明の効果】
【0005】
イ、本発明によれば大地震の時、いち早く中に入り、支柱3に掴まり又はしがみついていれば、大揺れでも放り出されること無く安全、事前にヘルメット、布団等を中に用意しておき、大揺れの最中にこれらを被り、羽織れば一層安全。
ロ、従来の2本足、4本足のテーブルの下に避難の場合、そのテーブルが大揺れで横方向に動き、その際足が折れたりつんのめって横転することが考えられた。こんな時、下に避難の人は無防備となり極めて危険だったが、本発明は底壁が扁平により横方向に滑り動くことは有っても、横転することは考えにくいから、中に避難の人は支柱3にしっかり掴まり、揺れの治まるのを待てば安全。
ハ、支柱3を設けたことにより上壁2の支えが強化され歪みにも強くなり、落下物の他、家具が倒れかかったり、天井が崩れ落ちるなど、最悪の場合でも中に避難の人の安全はかなり守られる。
ニ、我が国には旧建築基準法により建てられた古い木造家屋が多く、しかも重い瓦で葺いてある場合は致命的に大地震に弱い。しかしながら経済的な理由などから対策がとれず、諦め状態の家庭が多い。
それでもこうした場合に、家財は失っても身体だけは本発明により守れる。
ホ、本発明の使用においては従来のテーブルと同様で、支柱3が邪魔になることは殆ど無く、食卓とか勉強机とか事務机或いは作業台等々あらゆる場所と用途において大地震の恐怖を安らいでくれ、命が守れる効果は実に大。
ヘ、本発明を客商売等で使用し、その旨宣伝すれば、いつ大地震が起こっても安心として客寄せ効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の正面図
【図2】 本発明の斜視図
【図3】 本発明の支柱3を複数にした斜視図
【符号の説明】
【0007】
1、底壁 2、上壁 3、支柱 4、左側壁 4’、右側壁 5、補強部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁1より上壁2を支える如く、適宜箇所に支柱3を設けたことを特徴とする地震用のシェルターテーブル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate