説明

シクロデキストリン含有懸濁液濃縮物、その製造方法およびその使用

本発明は、アルコールアルコキシレートおよびシクロデキストリンを含む植物保護剤の懸濁液濃縮物に関する。本発明はまた、前記懸濁液濃縮物を製造する方法ならびに懸濁液濃縮物の植物およびその生育環境を処理するための使用、および対応する方法および前記懸濁液濃縮物を含有する噴霧混合物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シクロデキストリンを有する懸濁液濃縮物、その調製方法、ならびに植物およびその生育環境の処理における該懸濁液濃縮物の使用およびその方法、ならびに該懸濁液濃縮物を含む噴霧混合物に関する。
【背景技術】
【0002】
植物保護組成物は、有害生物に対して即効性を有する物質(1種または複数種)(以下に植物保護活性剤と記載する)に加えて、種々の方法により目的の効果の増強、取り扱いの簡便化、保存期間の延長またはその他の製品の特性の改良を可能にする種々のタイプの添加物質および補助物質を含むことができる(文献において一般に、「添加剤」、「アジュバント」、「促進剤」、「推進剤」または「増強剤」として知られている)。
【0003】
典型的には、植物保護組成物を水性媒体中に溶解、乳化または分散して水性噴霧混合物を得た後、これを「噴霧法」により植物またはその生育環境に施用する。添加および補助物質は好適な噴霧混合物を製造するために適切に選択されなければならない。
【0004】
効果促進アジュバントの作用は一般にその界面活性に基づくものであり、植物表面が疎水性であることから、植物表面と噴霧混合物との接触を改善する。湿潤剤、展開剤および浸透剤の間には細部では差異があるが、これらの群は性質が重なり合っている。その結果、農薬活性剤、特に植物保護活性剤の効果を増強する補助剤を表すために、物理的詳細を考慮せずに一般的な用語「アジュバント」を使用する。
【0005】
非イオン性疎水性アルコキシレートは、種々の植物保護活性剤、とりわけ殺菌剤のための好適なアジュバントとして知られている。
【0006】
このようなアルコキシレートは、とりわけ、溶剤、乳剤、懸濁剤、サスポエマルション(suspoemulsion)および他の液体製剤型を含む液体製剤において使用される。しかしながら、多くの場合、これは問題を抱えている。
【0007】
例えば、懸濁液濃縮物を用いる際に、活性を増強する量のアルコールアルコキシレートを添加すると、製剤が物理的に不安定になることがわかっており、これは特に活性剤粒子の凝集の増加として表れる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、活性を増強する量のアルコールアルコキシレートを含むにもかかわらず、十分な安定性を示す懸濁液濃縮物を提供することが目的であった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
驚くべきことに、今回、懸濁剤にシクロデキストリンを加えることにより活性剤粒子の凝集が抑制されることが見出された。さらに、このようなシクロデキストリン含有懸濁液濃縮物は、シクロデキストリンを加えない懸濁液濃縮物よりもオストワルド熟成が起こりにくい。
【0010】
したがって、本発明の主題は、アルコールエトキシレートおよびシクロデキストリンを含む植物保護活性剤の懸濁液濃縮物である。
【0011】
ここで、用語「懸濁液濃縮物」は、流体媒体中の懸濁液(分散物)としての、活性剤の微細に粉砕された固体粒子を提供する組成物の意味で使用される。したがって、活性剤は流体媒体に難溶性であるか、または実質的に不溶性である(一般的に、2000 ppm未満)。
【0012】
本発明の懸濁液濃縮物は、1種以上の活性剤に加えて、2つの必須の成分:
(a) 1種のアルコールアルコキシレートまたは数種のアルコールアルコキシレートの混合物からなるアルコールアルコキシレート成分;および
(b) 1種以上のシクロデキストリンからなるシクロデキストリン成分
を含む。
【発明を実施するための形態】
【0013】
活性剤(1種または複数種)は一般に植物保護剤なので、本発明の懸濁液濃縮物は通常植物保護組成物である。そのため、植物保護組成物または本発明の組成物についても後に言及する。
【0014】
特定の実施形態によれば、使用されるアルコールアルコキシレートは、低融点または液体である。用語「液体」は、標準的な圧力および20〜30℃の範囲の温度で液体の物理的状態であることを表す。低融点アルコールアルコキシレートは、一般に40℃よりも低い、特に30℃よりも低い融点を有する。
【0015】
別の特定の実施形態によれば、使用されるアルコールアルコキシレートは油性である。これに関して、用語「油性」は、粘性のべたべたした油っぽい物理的稠度を表す。化学的には、物質を親油性、親水性または両親媒性であると見ることができる。アルコールアルコキシレートは一般に両親媒性である。
【0016】
基本的に、本発明のアルコールアルコキシレートは、疎水性または親油性部分および1以上の重合したアルコキシレート部分(ポリアルコキシレートまたはマクロゴール部分)を含み、アルコキシレート部分またはそれぞれ個々のアルコキシレート部分はエーテル結合により疎水性または親油性部分に結合している。これに関して、用語「ポリマー」は、2個以上、特に3個以上、とりわけ3〜1000個の低分子量単位が結合したものを意味する。これらの単位は、互いの間で、すべてが同じ種類であって単調なポリマー(monotonic polymer)を形成するか、または少なくとも2種の異なるタイプのアルキレンオキシドを含むかのどちらかであり得る。後者の場合、それぞれの場合に一つのタイプの数個のアルキレンオキシド単位をブロックとして配置して、少なくとも2つの異なるアルキレンオキシドブロックがポリマーの構造要素となり、そのそれぞれが同一のアルキレンオキシド単位の単調な配列からなるようにすることが好ましい(ブロックポリマーまたはブロックコポリマー)。このようなブロックアルコキシレートを使用する場合、アルキレンオキシド部分が2または3ブロック、特に2ブロックからなることが好ましい。アルコキシレート部分が異なるブロックを含む場合には、疎水性または親油性部分の近くに存在するものを「近位」と表現し、離れて存在するものを「遠位」と表現し、末端に位置するものを「末端」と表現する。ここで、本発明のアルコキシレートモノマーとして、特に2〜16個の炭素原子を有するアルキレンオキシド、特にエチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)、ペンチレンオキシド(PeO)、ヘキシレンオキシド(HO)およびデシレンオキシド(DeO)を挙げることができる。
【0017】
特に好ましいアルコールアルコキシレートとしては、アルコキシ化脂肪アルコール、アルコキシ化アルキルフェノールならびにアルコキシ化ジおよびトリスチリルフェノールが挙げられ、アルキルフェノールは好ましくはポリアルキル化、特にジアルキル化またはトリアルキル化されている。さらに、アルコールアルコキシレートは末端修飾型であってもよく、すなわち、アルコキシレート部分の末端OH基が修飾、例えばエーテル化またはエステル化されていてもよい。好適な末端修飾型アルコールアルコキシレートとしては、特にアルキル化、アルケニル化もしくはアリール化された(好ましくはメチルまたはtert-ブチル基またはフェニル基により)アルコールアルコキシレート、またはポリアルコキシレートエステル、例えば一もしくは二リン酸エステルもしくは硫酸エステル、およびそれらの塩、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩が挙げられる。このような末端修飾は、例えば、硫酸ジアルキル、ハロゲン化C1-10-アルキルまたはハロゲン化フェニルにより実施することができる。
【0018】
使用することができるアルコールアルコキシレートの少なくともいくつかはそれ自体公知である。例えば、WO 03/090531、WO 2005/015998、WO 00/35278、WO 99/03345およびWO 2005/084435には、好適なアルコールアルコキシレートが記載されている。これらの文献におけるこれらのアルコールアルコキシレートの説明をここに明示的に参照し、それにより、上記文献に開示されたアルコールアルコキシレートそれ自体およびその調製法を、本発明の開示の一部とする。
【0019】
さらなる特定の実施形態において、アルコールアルコキシレートは、式(I)
R1-O-(CmH2mO)x-(CnH2nO)y-(CpH2pO)z-R2 (I)
[式中、
R1は1〜100個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基であり;
R2は水素、有機基または無機酸基であり;
m、nおよびpは互いに独立して2〜16の整数、好ましくは2、3、4または5であり;
x、yおよびzは互いに独立して0〜1000の数であり;
x+y+zは2〜1000の値に相当する]
のアルコールアルコキシレートより選択される。
【0020】
脂肪族炭化水素基は、一般に疎水性または親油性であり、それによりアルコールアルコキシレートはその油性の性質を獲得する。特に、R1は、1〜30個、好ましくは5〜24個の炭素原子を有する分枝鎖または直鎖炭化水素基であり、これは飽和(特にC1-30-アルキル)または不飽和(特にC3-30-アルケニル)であり得る。
【0021】
有機基(R2)は、典型的には、式(I)のアルコールアルコキシレートの分子量の10%未満、好ましくは5%未満を占め、好ましくは水素、アルキル(好ましくはC1-10-アルキル、特に好ましくはメチルまたはtert-ブチル)、アルケニル(好ましくはC2-10-アルケニル)、アシル(特にアセチル、プロピオニル、ブチリルまたはベンゾイル)、またはアリール(特にフェニル)であり、あるいは無機酸基、特にホスフェート、ジホスフェートまたはサルフェートである。
【0022】
式(I)において、数個のアルキレンオキシド単位はいかなる順番で配列してもよい。したがって、構造単位-(CmH2mO)x-(CnH2nO)y-(CpH2pO)z-は、アルキレンオキシドブロック-(CmH2mO)x-、アルキレンオキシドブロック-(CnH2nO)y-および/またはアルキレンオキシドブロック-(CpH2pO)z-のランダムコポリマー、傾斜コポリマー、交互コポリマーまたはブロックコポリマーであり得る。配列は好ましくはブロックである。
【0023】
一態様によれば、本発明に使用するアルコールアルコキシレートはエトキシ化されているか、少なくとも1個のエチレンオキシドブロックを有することが好ましい。さらなる態様によれば、エチレンオキシドブロックは、特にプロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはペンチレンオキシドブロックと組み合わされる。
【0024】
特定の実施形態によれば、式(I)においてm = 2およびx > 0であるアルコールアルコキシレートを使用する。これに関して、EO型のアルコールアルコキシレートが考えられ、とりわけ、アルコールエトキシレート(m = 2;x > 0;y、z = 0)および近位EOブロックを有するアルコールアルコキシレート(m = 2;x > 0;yおよび/またはz > 0)が挙げられる。
【0025】
近位EOブロックを有するアルコールアルコキシレートの特定の実施形態としては、他のモノマーから作られる遠位または末端ブロックを有するものがある(n > 2;y > 0;z > 0またはn > 2;y > 0;z = 0)。これらの中で、とりわけEO-POブロックアルコキシレート(n = 3;y > 0;z = 0)を挙げることができる。EO対PO (x対y)の比が好ましくは1:1〜4:1、特に1.5:1〜3:1であるEO-POブッロクアルコキシレートが好ましい。これに関して、エトキシ化の程度(xの値)は一般に1〜20、好ましくは2〜15、特に4〜10であり、プロポキシ化の程度(yの値)は一般に1〜20、好ましくは1〜8、特に2〜5である。アルコキシ化の程度の総計、すなわち、EOおよびPO単位の合計は一般に2〜40、好ましくは3〜25、特に5〜15である。
【0026】
また、近位EOブロックを有する特定のアルコールアルコキシレートの中でも、EO-BOブロックアルコキシレート(n = 4;y > 0;z = 0)を挙げることができる。これに関して、EO対BO (x対y)の比が、好ましくは1.1:1〜25:1、特に3:1〜10:1であるEO-BOブロックアルコキシレートが好ましい。これに関して、エトキシ化の程度(xの値)は一般に1〜50、好ましくは3〜40、特に5〜30であり、ブトキシ化の程度(yの値)は一般に0.5〜30、好ましくは1〜20、特に1.5〜15である。アルコキシ化の程度の総計、すなわち、EOおよびBO単位の合計は一般に2〜70、好ましくは4.5〜29、特に6.5〜17である。
【0027】
また、近位EOブロックを有する特定のアルコールアルコキシレートの中でも、EO-PeOブロックアルコキシレート(n = 5;y > 0;z = 0)を挙げることができる。これに関して、EO対PeO (x対y)の比が、好ましくは2:1〜25:1、特に4:1〜15:1であるEO-PeOブロックアルコキシレートが好ましい。これに関して、エトキシ化の程度(xの値)は一般に1〜50、好ましく4〜25、特に6〜15であり、ペントキシ化の程度(yの値)は一般に0.5〜20、好ましくは0.5〜4、特に0.5〜2である。アルコキシ化の程度の総計、すなわち、EOおよびPeO単位の合計は一般に1.5〜70、好ましくは4.5〜29、特に6.5〜17である。
【0028】
さらなる特定の実施形態によれば、式(I)においてn = 2であり、m、xおよびyの値がそれぞれの場合において0よりも大きく、z = 0であるアルコールアルコキシレートを使用する。これに関して、EOブロックが遠位結合しているが、別のポリアルコキシレートブロックがそれと脂肪族炭化水素基との間に挿入されているEO型のアルコールアルコキシレートも考えられる。これらの中でも、とりわけ、PO-EOブッロクアルコキシレート(n = 2;x > 0;y > 0;m = 3;z = 0)を挙げることができる。PO対EO (x対y)の比が、好ましくは1:10〜3:1、特に1.5:1〜1:6であるPO-EOブロックアルコキシレートが好ましい。これに関して、エトキシ化の程度(yの値))は一般に1〜20、好ましくは2〜15、特に4〜10であり、プロポキシ化の程度(xの値)は一般に0.5〜10、好ましくは0.5〜6、特に1〜4である。アルコキシ化の程度の総計、すなわちEOおよびPO単位の合計は一般に1.5〜30、好ましくは2.5〜21、特に5〜14である。
【0029】
また、末端EOブロックを有する特定のアルコールアルコキシレートの中でも、BO-EOブロックアルコキシレート(n = 2;y > 0;m = 4;x > 0;z = 0)を挙げることができる。これに関して、BO対EO (x対y)の比が1:1.1〜1:25、特に1:3〜1:10であるBO-EOブロックアルコキシレートが好ましい。これに関して、ブトキシ化の程度(xの値)は一般に0.5〜30、好ましくは1〜20、特に1.5〜15であり、エトキシ化の程度(yの値)は一般に1〜50、好ましくは3〜40、特に5〜30である。アルコキシ化の程度の総計、すなわち、EOおよびBO単位の合計は一般に2〜70、好ましくは4.5〜29、特に6.5〜17である。
【0030】
さらに、末端EOブロックを有する特定のアルコールアルコキシレートの中でも、PeO-EOブロックアルコキシレート(n = 2;y > 0;m = 5;x > 0;z = 0)を挙げることができる。これに関して、PeO対EO (x対y)の比が1:50〜1:3、特に1:25〜1:5であるPeO-EOブロックアルコキシレートが好ましい。これに関して、ペントキシ化の程度(xの値)は一般に0.5〜20、好ましくは0.5〜4、特に0.5〜2であり、エトキシ化の程度(yの値)は一般に3〜50、好ましくは4〜25、特に5〜15である。アルコキシ化の程度の総計、すなわちEOおよびPeO単位の合計は一般に3.5〜70、好ましくは4.5〜45、特に5.5〜17である。
【0031】
特定の実施形態によれば、式(I)のアルコールアルコキシレートは末端修飾型ではない、すなわち、R2は水素である。
【0032】
本発明の好ましい実施形態によれば、アルコールアルコキシレートのアルコール部分は、5〜30個、好ましくは8〜20個、特に9〜15個の炭素原子を有するそれ自体は公知のアルコールまたはアルコールの混合物に基づく。ここで、特に、約8〜20個の炭素原子を有する脂肪アルコールを挙げることができる。これらの脂肪アルコールの多くは、公知の通り、非イオン性およびアニオン性界面活性剤の調製に使用され、そのために、アルコールを、例えばアルコキシ化またはグリコシド化により適切に官能基化する。
【0033】
アルコール部分は直鎖、分枝鎖または環状であり得る。直鎖である場合、特に14〜20個、例えば16〜18個の炭素原子を有するアルコールを挙げることができる。分枝鎖である場合、アルコール部分の主鎖は、特定の実施形態によれば、一般に1〜4の分枝を有し、混合物の平均の分枝数が上記の範囲にある限り、より高いもしくは低い分枝の程度を有するアルコールを別のアルコールアルコキシレートとの混合物として使用することも可能である。
【0034】
アルコール部分は飽和または不飽和であってよい。不飽和である場合、特定の実施形態によれば、それは二重結合を有する。一般に、アルコール部分の分枝は、互いに独立して、それぞれの場合に1〜10個、好ましくは1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を有する。特には分枝はメチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピル基である。
【0035】
好適なアルコール、特に脂肪アルコールは、天然の供給源から得ることも(例えば抽出により、および必要に応じてまたは場合によりグリセリドおよび脂肪酸の加水分解、エステル交換および/もしくは水素化により)、合成的に(例えばより少ない炭素原子数の遊離体からの合成により)得ることも可能である。この方法で、例えば、エーテルから出発して、SHOP(シェル高級オレフィンプロセス)法により、さらに加工して界面活性剤を得るのに適した炭素数を有するオレフィンフラクションが得られる。これに関して、対応するアルコールを得るためのオレフィンの官能基化は、例えば、ヒドロホルミル化および水素化により実施される。
【0036】
アルコキシ化は、好適なアルキレンオキシドとの反応により達成される。一般的なアルコキシ化の進行の程度は、反応に選択されたアルキレンオキシドの投入量および反応条件に依存する。これに関して、反応により得られるアルコールアルコキシレートのアルキレンオキシド単位の数に幅があるので、一般に統計的平均値が考慮される。
【0037】
アルコキシ化の程度、すなわち、本発明に使用されるアルコールアルコキシレートのポリエーテル鎖の平均鎖長は、アルコールとアルキレンオキシドとのモル比により決定され得る。約2〜100個、好ましくは約2〜50個、特に3〜30個、とりわけ4〜20個、特に5〜15個のアルキレンオキシド単位を有するアルコールアルコキシレートが好ましい。
【0038】
アルコールまたはアルコール混合物とアルキレンオキシドとの反応は、当業者に公知の従来の方法により、そのための従来の装置を用いて実施する。
【0039】
アルコキシ化反応は、強塩基、例えばアルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物、ブレンステッド酸またはルイス酸、例えばAlCl3、BF3等により触媒され得る。ハイドロタルサイトまたはDMCなどの触媒を狭い分布を有するアルコールアルコキシレートに使用することができる。
【0040】
好ましくは、アルコキシ化は約80〜250℃、好ましくは約100〜220℃の範囲の温度で実施する。圧力は好ましくは常圧から600 barの間である。所望により、アルキレンオキシドは、例えば約5〜60%の不活性ガス混合物を含んでもよい。
【0041】
好ましい実施形態によれば、本発明に使用されるアルコールアルコキシレートは、式(II):
【化1】

【0042】
[式中、
R3およびR4は互いに独立して、水素またはC1〜C26-アルキルである]
の第一級α分枝アルコールに基づく。
【0043】
好ましくは、R3およびR4は互いに独立して、C1〜C6-アルキル、特にC2〜C4-アルキルである。
【0044】
特定の実施形態によれば、2-プロピルヘプタノールがアルコール部分であるアルコールアルコキシレートを使用する。これらには、特に式(I)においてR1が2-プロピルヘプチル基であるアルコールアルコキシレート、すなわち、式(II)のR3およびR4がそれぞれn-プロピルであるアルコールアルコキシレートが含まれる。
【0045】
このようなアルコールは、ゲルベ(Guerbet)アルコールとも呼ばれる。これらは、例えば、対応する第一級アルコール(例えば、R3,4-CH2CH2OH)を高温、例えば180〜300℃で、アルカリ縮合触媒、例えば水酸化カリウムの存在下で二量化することにより得ることができる。
【0046】
さらなる特定の実施形態によれば、アルコール部分がC13-オキソアルコールであるアルコールアルコキシレートを使用する。
【0047】
これらのC13-オキソアルコールを、不飽和C12-炭化水素のヒドロホルミル化およびそれに続く水素化により、特にヒドロホルミル化したブテン三量体の水素化またはヒドロホルミル化したヘキセン二量体の水素化により得ることが特に好ましい。
【0048】
用語「C13-オキソアルコール」は、一般に、その主成分が少なくとも1つの分枝を有するC13-アルコール(イソトリデカノール)から形成されるアルコール混合物を表す。このようなC13-アルコールとしては、特にテトラメチルノナノール、例えば2,4,6,8-テトラメチル-1-ノナノールまたは3,4,6,8-テトラメチル-1-ノナノール、ならびにエチルジメチルノナノール、例えば5-エチル-4,7-ジメチル-1-ノナノールが挙げられる。
【0049】
好適なC13-アルコール混合物は、一般にヒドロホルミル化したブテン三量体の水素化により得ることができる。特に、
1) オリゴマー化のためにブテンを好適な触媒と接触させ、
2) 反応混合物からC12-オレフィンフラクションを単離し、
3) C12-オレフィンフラクションを好適な触媒の存在下で一酸化炭素および水素と反応させることによりヒドロホルミル化し、
4) 水素化する
ことが可能である。
【0050】
水素化の前のブテンの三量化は、均一系または不均一系触媒を用いて実施することができる。
【0051】
C12-オレフィンフラクションを、まず1以上の分離段階で、前記のオリゴマー化反応の反応生成物から単離する。それにより得られるフラクションは、ヒドロホルミル化および水素化による使用可能なC13-アルコール混合物の調製に好適である(工程段階2)。当業者に公知の従来の装置が分離装置として好適である。
【0052】
このようにして単離されたC12-オレフィンフラクションをヒドロホルミル化してC13-アルデヒドを得た後(工程段階3)、水素化して、本発明のアルコール混合物の調製のためのC13-アルコールを得る(工程段階4)。これに関して、アルコール混合物は一段階で、または2段階の別々の反応段階で調製することができる。
【0053】
ヒドロホルミル化工程および好適な触媒に関する総説は、Beller et al., Journal of Molecular Catalysis A, 104 (1995), pp. 17-85に記載されている。
【0054】
水素化のために、ヒドロホルミル化により得られた反応混合物を水素化触媒の存在下で水素と反応させる。
【0055】
さらなる好適なC13-アルコール混合物は、
1) C4-オレフィン混合物にメタセシスを行い、
2) 6個の炭素原子を有するオレフィンをメタセシス混合物から分離し、
3) 分離されたオレフィンを、個々にまたは混合物として二量化して、12個の炭素原子を有するオレフィン混合物を得て、
4) このようにして得られたオレフィン混合物を、場合により分画した後、誘導体化して、C13-オキソアルコールの混合物を得る
ことにより得ることができる。
【0056】
本発明のC13-アルコール混合物は、当業者に公知の従来の精製工程、特に分留により、水素化の後に得られた混合物から、成分(a1)として使用するために純粋な形で得ることができる。
【0057】
本発明のC13-アルコール混合物は、一般に、1〜4、好ましくは2.0〜2.5、特に2.1〜2.3(ブテン三量体に基づく)、または1.3〜1.8、特に1.4〜1.6(ヘキセン二量体に基づく)の平均分枝度を示す。アルコール分子中のメチル基の数マイナス1を分枝度と定義する。平均分枝度は、サンプルの分子の分枝度の統計的平均値である。サンプルの分子におけるメチル基の平均数は、1H NMR分光法により容易に決定することができる。このために、サンプルの1H NMRスペクトルにおけるメチルプロトンに相当するシグナル面積を3で割り、CH2-OH基におけるメチレンプロトンのシグナル面積を2で割った値と比較する。
【0058】
さらなる特定の実施形態によれば、アルコール部分がC10-オキソアルコールであるアルコールアルコキシレートを使用する。用語「C10-オキソアルコール」は、すでに説明した用語「C13-オキソアルコール」と同様に、少なくとも1つの分枝を有するC10-アルコール(イソデカノール)から形成される主成分を有するC10-アルコール混合物を表す。
【0059】
好適なC10-アルコール混合物をヒドロホルミル化したプロペン三量体の水素化により得ることが特に好ましい。
【0060】
特に、
1) プロペンをオリゴマー化の目的に適した触媒と接触させ、
2) 反応混合物からC9-オレフィンフラクションを単離し、
3) C9-オレフィンフラクションを好適な触媒の存在下で一酸化炭素および水素と反応させることによりヒドロホルミル化し、
4) 水素化する
ことが可能である。
【0061】
この方法の特定の実施形態は、ヒドロホルミル化したブテン三量体の水素化に関して上に記載した実施形態と同様である。
【0062】
上記の実施形態の結果として、特に本発明により使用されるC13-オキソアルコールまたはC10-オキソアルコールは、すでに分枝を有するオレフィンに基づくということになる。言い換えると、直鎖オレフィンのヒドロホルミル化の場合とは異なり、分枝はヒドロホルミル化反応より前にまでさかのぼる。その結果、本発明により使用されるアルコキシレートの分枝度は一般に1よりも大きい。
【0063】
本発明により使用されるアルコールアルコキシレートは一般に比較的低い接触角を示す。パラフィン表面上で2重量%のアルコキシレートを含む水溶液についてそれ自体が公知の方法により測定した場合に、120°未満、好ましくは100°未満の接触角を有するアルコキシレートが特に好ましい。
【0064】
一態様によれば、アルコールアルコキシレートの界面活性特性は、アルコキシレート基のタイプおよび分布に依存する。本発明により使用されるアルコールアルコキシレートの表面張力は、懸滴法により測定することができるが、好ましくは、0.1重量%のアルコールアルコキシレートを含む溶液については25〜70 mN/m、特に28〜50 mN/mの範囲、また、0.5重量%のアルコールアルコキシレートを含む溶液については25〜70 mN/m、特に28〜45 mN/mの範囲である。したがって、本発明により好ましく使用されるアルコキシレートは、両親媒性物質として適するものである。
【0065】
式(I)の典型的な市販の製品は当業者によく知られている。それらは、例えばBASF SEより、「Lutensoles」の一般的なブランド名で販売されており、基本となるアルコールによりA、AO、AT、ON、AP、FA、TO、XP、XLおよびXAのシリーズのLutensolesが区別される。さらに、名称に含まれる数によりエトキシ化の程度を表す。そこで、例えば、「Lutensol AO 8」は、8個のEO単位を有するC13-15-オキソアルコールである。ここで、Plurafacのブランド名で販売されているアルコールアルコキシレート、例えばPlurafac LF 120、131、132、220、221、223、224、226、231、300、301、303、305、400、401、403、404、431、500、600、711、1200および1300も挙げることができる。
【0066】
本発明のポリアルコキシレートのさらなる例は、Akzoの製品、例えば直鎖または分枝鎖アルコールを基本とする「Ethylan」シリーズである。ここで、例えば「Ethylan SN 120」は10個のEO単位を有するC10-12-アルコールであり、「Ethylan 4 S」は4個のEO単位を有するC12-14-アルコールである。
【0067】
本発明のアルコールアルコキシレートのさらなる例は、エトキシ化ひまし油(ひまし油-EOx)、例えば、Akzo製の「Emulphon CO」または「Emulphon EL」の製品シリーズ、例えば15個のEO単位を有する「Emulphon CO 150」の製品である。
【0068】
本発明のアルコールアルコキシレートは、「狭い範囲の」製品も含む。「狭い範囲」という表現は、この文脈において、EO単位の数におけるきわめて狭い分布を指す。これらには、例えばAkzo製の「Berol」シリーズが含まれる。
【0069】
異なるアルコールアルコキシレートの混合物も成分(a)として使用することができる。
【0070】
少なくとも1個の末端を修飾された、2炭素原子よりも大きいアルキレンオキシドのブロック(特にPO、BOまたはPeOブロック)を有する式(I)のアルコールアルコキシレートは、本発明に特に重要である。これらには、本明細書に開示される、それぞれ近位EOブロックを有するEO-PO、EO-BOおよびEO-PeOブロックアルコキシレートが含まれる。
【0071】
本発明の特定の実施形態によれば、アルコールアルコキシレートの割合は、組成物の総重量を基準として、1重量%以上、好ましくは5重量%以上、特に10重量%以上である。
【0072】
本発明のさらなる特定の実施形態によれば、組成物は50重量%以下、好ましくは40重量%以下、特に30重量%以下のアルコールアルコキシレートを含む。
【0073】
シクロデキストリン成分(b)として、一般にシクロデキストリンを使用する。ここで、用語「シクロデキストリン」は、デンプンの酵素的分解により得ることができる、α-1,4-グリコシド結合により連結されるグルコース分子から形成される環状オリゴ糖を表す。それらは接頭辞としてそれらを形成するグルコース分子の数に応じたギリシャ文字を含む。6、7、8または9個のグルコース分子を有するα-、β-、γ-およびδ-シクロデキストリンが特に重要である。
【0074】
本発明のシクロデキストリンには、修飾シクロデキストリンも含まれる。修飾シクロデキストリンは、特に、1個以上の第一級および/または第二級ヒドロキシ基を修飾することにより得ることができる。例えば、ヒドロキシ基をアルキル化またはヒドロキシアルキル化して、-ORまたは-CH2OR基を形成することが可能である(すなわち、アルキル化またはヒドロキシアルキル化シクロデキストリン)。前記式において、Rはアルキル、好ましくはC1〜C4-アルキル、特にメチル、エチルまたはプロピル;ヒドロキシアルキル、好ましくはヒドロキシ-C1〜C4-アルキル、特にヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル(1-ヒドロキシエチルもしくは2-ヒドロキシエチル)、またはヒドロキシプロピル(1-ヒドロキシプロピル、2-ヒドロキシプロピルもしくは3-ヒドロキシプロピル);または-[アルキレン-O-]n-H、好ましくは-[メチレン-O-]n-H、特に-[エチレン-O-]n-H、または-[プロピレン-O-]n-H(例えば-[1,1-プロピレン-O-]n-H、-[1,2-プロピレン-O-]n-Hもしくは-[1,3-プロピレン-O-]n-H)であり、nは1よりも大きく、好ましくは5よりも小さい。
【0075】
このようなシクロデキストリンは当業者に周知であり、市販されている物もある。ここで、例えばWacker Chemie AG(ドイツ)からCavamax(登録商標)およびCavasol(登録商標)のブランド名で販売されているシクロデキストリンを挙げることができる。
【0076】
シクロデキストリンは空洞を有し、それにより化合物を捕捉することができる。シクロデキストリンのこの特性は、本発明の懸濁液濃縮物においてシクロデキストリンを使用するために重要であると思われる。この意味で、空洞の大きさは特定の化合物と包接錯体を形成するシクロデキストリンの能力に影響を与える。本発明によれば、α-、β-およびγ-シクロデキストリンおよびその中でも特にα-およびβ-シクロデキストリンが好ましいことが明らかになっている。
【0077】
天然シクロデキストリンか修飾シクロデキストリンかの選択は本発明にはあまり重要ではない。したがって、天然シクロデキストリンまたは特定の化合物と包接錯体を形成する能力および例えばシクロデキストリンの溶解度などの他の性質に関する要求を満たす適切に修飾されたシクロデキストリンのいずれを使用するかは当業者の判断に任される。
【0078】
これに関して、植物保護組成物が、0.5重量%以上、好ましくは5重量%以上、特に10または15重量%以上のシクロデキストリンを含むことが特に好ましい。
【0079】
これに関して、植物保護組成物が、50重量%以下、好ましくは45重量%以下、特に40重量%以下のシクロデキストリンを含むことも特に好ましい。
【0080】
本発明の懸濁液濃縮物は、比較的多量のアルコールアルコキシレートを含む。アルコールアルコキシレートの量に関して、シクロデキストリンとアルコールアルコキシレートとの重量比が0.5:1、好ましくは1:1以上、特に好ましくは2:1以上であることが好ましい。これに関して、アルコールアルコキシレートの割合はシクロデキストリンの割合よりも大きくてもよいが、好ましくは多くても5:1、4:1または3:1までの重量比である。
【0081】
一般に、本発明の懸濁液濃縮物は、成分a)およびb)に加えて、成分c)として別の補助剤を含む。
【0082】
成分(c)は、多くの目的で加えることができる。したがって、一般に成分c)は異なる機能および性質を有するいくつかの物質の組合せにより構成される。好適な補助剤の選択は、必要に応じて当業者が従来通りに実施する。
【0083】
以下のものは、特に成分(c)として好適である。
【0084】
(c1) 界面活性補助剤;
(c2) 懸濁剤(増粘剤)、消泡剤、凍結防止剤および殺菌剤;および/または
(c3) 組成物の取り扱いの容易さおよび/または物理的特性を改良するための他の補助剤。
【0085】
用語「界面活性補助剤」(c1)は、ここでは、界面活性剤(surface-active agents)(以後界面活性剤(surfactants)とも記載する)、例えば分散剤、乳化剤または湿潤剤を表す。
【0086】
選択される界面活性補助剤のタイプは本発明には特に決定的に重要ではない。すなわち、それは公知の界面活性補助剤、特に分散剤、乳化剤および湿潤剤から選択することができる。しかしながら、界面活性補助剤の中には既にアルコールアルコキシレートが含まれているため、この点をさらなる界面活性補助剤のタイプおよび量を決める際に考慮しなければならない。
【0087】
分散剤は、まず活性剤粒子の表面にイオン性および/または疎水性相互作用により結合し、該粒子を液相中で安定化する界面活性補助剤である。湿潤剤は、まず液相と液相中に分散された固体粒子の間の表面張力を減少させ、その結果として粒子を液相中で安定化させる界面活性補助剤である。湿潤剤は接触角の物理的測定により選択することができる。特に好適な湿潤剤は、90°未満、特に60°未満の接触角を有する(湿潤剤の1 M水溶液により24℃/1013 mbarで、ウィルヘルム法を用いたDIN 53914に従って、または活性剤粉末を用いる改良型ウォッシュバーン法に従って測定する)。
【0088】
アニオン性界面活性剤としては、特に下記のものが挙げられる。
【0089】
・SO3-またはPO32-基を有する非高分子アニオン性界面活性剤、例えば
c.1 C8〜C22-アルキルスルホン酸塩、例えば、ラウリルスルホン酸塩およびイソトリデシルスルホン酸塩;
c.2 C8〜C22-アルキル硫酸塩、例えば、ラウリル硫酸塩、イソトリデシル硫酸塩、セチル硫酸塩およびステアリル硫酸塩;
c.3 アリール-およびC1〜C16-アルキルアリールスルホン酸塩、例えば、ナフタレンスルホン酸塩、モノ-、ジ-およびトリ-C1〜C16-アルキルナフチルスルホン酸塩、例えば、ジブチルナフチルスルホン酸塩、ドデシルジフェニルエーテルスルホン酸塩、またはモノ-、ジ-およびトリ-C1〜C16-アルキルフェニルスルホン酸塩、例えば、クミルスルホン酸塩、オクチルベンゼンスルホン酸塩、ノニルベンゼンスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩およびイソトリデシルベンゼンスルホン酸塩;
c.4 好ましくは6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸および好ましくは6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸エステルの硫酸塩およびスルホン酸塩;
c.5 エトキシ化C8〜C22-アルカノールの硫酸エステル、例えば(ポリ)エトキシ化ラウリルアルコールの硫酸エステル;
c.6 (ポリ)エトキシ化C4〜C16-アルキルフェノールの硫酸エステル;
c.7 リン酸のモノ-およびジエステル(リン酸トリエステルとの混合物を含む)、特にC8〜C22-アルカノール、エトキシ化C8〜C22-アルカノール、C4〜C22-アルキルフェノール、(ポリ)エトキシ化C4〜C22-アルキルフェノール、ジ-またはトリスチリルフェノール、および(ポリ)エトキシ化ジ-またはトリスチリルフェノールとのエステル、ならびにそれらの混合物;
c.8 スルホコハク酸のジ-C4〜C22-アルキルエステル、例えばスルホコハク酸ジオクチル。
【0090】
・SO3-またはPO32-基を有する高分子アニオン性界面活性剤、例えば、
c.9 アリールスルホン酸とホルムアルデヒドおよび場合により尿素との縮合物。
【0091】
・少なくとも1個のカルボキシレート基を有する非高分子アニオン性界面活性剤、例えば、
c.10 脂肪酸、例えばステアリン酸塩、および
c.11 N-C6〜C22-アシルグルタメート。
【0092】
・少なくとも1個のカルボキシレート基を有する高分子アニオン性界面活性剤、例えば、
c.12 高分子骨格上にグラフト化したポリエチレンオキシドPEO単位を有し、高分子骨格に結合するカルボキシレート基を有するアニオン性グラフトコポリマー。
【0093】
c.13 重合した形で、(i)モノエチレン性不飽和C3〜C5-カルボン酸モノマー、および交互に(ii) 20℃および1013 mbarで60 g/l以下の水溶性を有する疎水性モノマーを有するアニオン性コポリマー。
【0094】
アニオン性界面活性剤のナトリウム、カリウム、カルシウムおよびアンモニウム塩が好ましい。
【0095】
群c.3において、モノ-またはジ-C4〜C8-アルキルナフタレンスルホン酸およびモノ-またはジ-C4〜C16-アルキルベンゼンスルホン酸およびそのアルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム塩、およびそのアルカリ土類金属塩、特にカルシウム塩が好ましい。特に好ましい例は、Morwet(登録商標) EFW (Akzo Nobel)である。
【0096】
群c.8において、ジ(C6〜C12-アルキル)スルホコハク酸のアルカリ金属塩が好ましく、ここで、C6〜C12-アルキルは6〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基、例えば、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、n-ノニル、n-デシル、n-ドデシル、2-ヘキシル、2-ヘプチル、2-オクチル、2-ノニルおよび2-エチルヘキシルである。好ましくは、ジオクチルスルホコハク酸アルカリ金属塩を使用し、ここで、オクチル単位は直鎖または分枝鎖であってよく、アルカリ金属はナトリウムおよびカリウムから選択し得る。特に好ましい例は、Aerosol(登録商標) OTB (Cytec)である。
【0097】
群c.9において、アリールスルホン酸は、例えば、無置換のまたは1個以上(例えば1、2、3または4個)のC1〜C20アルキル基により置換されたフェノールスルホン酸およびナフタレンスルホン酸であり得る。好ましい実施形態によれば、界面活性剤c.9は、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの反応生成物(縮合物)のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩である。特に好ましい例は、Morwet(登録商標) D425 (Akzo Nobel)である。
【0098】
好ましい群c.12のグラフトコポリマーは、重合した形で、(i)モノエチレン性不飽和C3〜C5-カルボン酸モノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸およびマレイン酸、(ii)エステル結合またはエーテル結合によりポリマー骨格に結合するポリエチレンオキシド基、および場合により(iii)20℃および1013 mbarで60 g/l以下の水溶性を有する疎水性モノマー、例えばC3〜C5モノエチレン性不飽和カルボン酸モノマーのC1〜C6-アルキルエスエル、例えばC1〜C6-アルキルアクリレートおよびメタクリレート、ビニル芳香族モノマー、例えばスチレン、およびC2〜C12-モノオレフィン、例えばエテン、プロペン、1-ブテン、イソブテン、ヘキセン、2-エチルヘキセン、ジイソブテン(イソブテン二量体の混合物)、トリプロペン、テトラプロペン、トリイソブテン等を含む。好ましい実施形態によれば、界面活性剤c.12のアニオン性骨格は、重合した形で、メタクリル酸、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸のポリエチレンオキシドエステルを含む。
【0099】
好ましい群c.13の高分子界面活性剤は、重合した形で、(i)少なくとも1種のモノエチレン性不飽和C3〜C5-カルボン酸モノマーおよび(ii)少なくとも1種の上で定義した疎水性モノマーを含むものである。好適なモノエチレン性不飽和C3〜C5-カルボン酸モノマーおよび好適な疎水性モノマーは群c.13において述べたものである。好ましいモノエチレン性不飽和C3〜C5-カルボン酸モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸およびマレイン酸が挙げられる。好ましい疎水性モノマーはビニル芳香族モノマー、例えばスチレンモノマー、およびC2〜C12-モノオレフィンより選択すべきである。好ましくは、界面活性剤c.13は、重合した形で、(i)少なくとも1種のモノエチレン性不飽和C3〜C5-カルボン酸モノマー、特にアクリル酸またはメタクリル酸、および(ii)スチレンモノマーおよびC2〜C12-モノオレフィンより選択される少なくとも1種の疎水性モノマーを含む。酸モノマーと疎水性モノマーとの重量比は、好ましくは10:1〜1:3、好ましくは5:1〜1:2の範囲である。特に好適な界面活性剤c.13の例は、Atlox(登録商標) Metasperse 500L (Uniqema)である。
【0100】
非イオン性界面活性剤としては、特に
c.14 ポリエチレングリコールC1〜C22-アルキルエーテル、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールC1〜C22-アルキルエーテル、特に直鎖または分枝鎖C8〜C20-アルカノールのポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)、より好ましくはポリエトキシ化C8〜C22-脂肪アルコールおよびポリエトキシ化C8〜C22-オキソアルコール、例えばポリエトキシ化ラウリルアルコール、ポリエトキシ化イソトリデカノール、ポリエトキシ化セチルアルコール、ポリエトキシ化ステアリルアルコール、ラウリルアルコールのポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)、セチルアルコールのポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)、イソトリデシルアルコールのポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)、またはステアリルアルコールのポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)、ならびにそのエステル、例えば酢酸エステル;
c.15 ポリエチレングリコールアリールエーテルおよびポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールアリールエーテル、特にモノ-またはジ-C1〜C16-アルキルフェノールのポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)、例えばノニルフェノール、デシルフェノール、イソデシルフェノール、ドデシルフェノールまたはイソトリデシルフェノールのポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)、またはモノ-、ジ-およびトリスチリルフェノールのポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート);ならびにそのエステル、例えば酢酸エステル;
c.16 C6〜C22-アルキルグルコシドおよびC6〜C22-アルキルポリグルコシド;
c.17 C6〜C22-アルカン酸によるポリオールの部分エステル、特にグリセロールのモノ-およびジエステルおよびソルビタンのモノ-、ジ-およびトリエステル、例えばモノステアリン酸グリセロール、モノオレイン酸ソルビタンおよびトリステアリン酸ソルビタン;
c.18 C6〜C22-アルキルグルコシドのポリエトキシレートおよびC6〜C22-アルキルポリグルコシドのポリエトキシレート;
c.19 C6〜C22-脂肪アミンのポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート);
c.20 C6〜C22-脂肪酸のポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)ならびにヒドロキシ-C6〜C22-脂肪酸のポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート);
c.21 C6〜C22-アルカン酸によるポリオールの部分エスエルのポリエトキシレート、特にグリセロールのモノ-およびジエステルのポリエトキシレートならびにソルビタンのモノ-、ジ-およびトリエステルのポリエトキシレート、例えば、モノステアリン酸グリセロールのポリエトキシレート、モノオレイン酸ソルビタンのポリエトキシレート、モノステアリン酸ソルビタンのポリエトキシレートおよびトリステアリン酸ソルビタンのポリエトキシレート;
c.22 植物油または動物脂のポリエトキシレート、例えば、エトキシ化コーン油、エトキシ化ひまし油およびエトキシ化トール油;
c.23 脂肪アミンのポリエトキシレート、脂肪アミドまたは脂肪酸ジエタノールアミド;
c.24 モノ-、ジ-およびトリスチリルフェノールのポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート);およびそのエステル、例えば酢酸エステル;ならびに
c.25 少なくとも1種のポリ(エチレンオキシド)単位PEOおよびC3〜C10-アルキレンオキシドPAOおよび/またはスチレンオキシドから誘導される少なくとも1種のポリエーテル単位を含む非イオン性ブロックコポリマー、特にポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンブロックコポリマー;ならびに
c.26 非イオン性高分子骨格にグラフト化たポリエチレンオキシド単位PEOを含む非イオン性グラフトコポリマー
が挙げられる。
【0101】
用語ポリエチレングリコール、ポリエトキシレートおよびポリエトキシ化は、エチレンオキシドに由来するポリエーテル基を指す。同様に、用語ポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの混合物に由来するポリエーテル基を指す。したがって、ポリエトキシレートは、式[CH2CH2O]の繰り返し単位を有するのに対して、ポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)は、式[CH2CH2O]および[CH(CH3)CH2O]の繰り返し単位を有する。界面活性剤c.14、c.15およびc.18〜c.24は、アルキレンオキシド繰り返し単位の数に依存して、非高分子界面活性剤の群または高分子界面活性剤の群に属し得る。これらの群の界面活性剤において、このような繰り返し単位の数は一般に2〜200、特に3〜100、とりわけ3〜50の範囲である。群c.17およびc.18の界面活性剤は非高分子界面活性剤に属するのに対して、群c.25およびc.26の界面活性剤は通常高分子界面活性剤である。
【0102】
界面活性剤の群c.14において、直鎖C8〜C22-アルカノールのポリエトキシレートおよびポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)が好ましい。同様に、C1〜C10-アルカノール(ブタノールが特に好ましい)のポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)も好ましい。界面活性剤c.14において、数平均分子量MNが5000ダルトン以下であるものが好ましい。特に好ましいのは、500〜5000ダルトンの数平均分子量MNを有するC1〜C10-アルカノールのポリ(エトキシレート-コ-プロポキシレート)である。特に好適な例としては、Atlox(登録商標) G 5000 (Akzo Nobel)およびTergitol(登録商標)XDが挙げられる。
【0103】
群c.25の界面活性剤において、フェノキシ基は1、2または3個のスチリル単位およびポリエチレンオキシド単位PEOまたはポリ(エチレンオキシド-コ-プロピレンオキシド)単位PEO/PPOを有する。PEO単位は典型的には5〜50個のエチレンオキシド基を含む。好ましい界面活性剤c.24は、式(C2H4O)n・C30H30O [式中、nは5〜50の整数であり、C30H30Oはトリ(スチリル)フェノール基である]により表すことができる。特に好適な例は、Soprophor(登録商標) BSU (Rhodia)である。
【0104】
界面活性剤分類c.25の非イオン性ブロックコポリマーは、少なくとも1個のポリ(エチレンオキシド)単位PEOおよび少なくとも1個の疎水性ポリエーテル単位PAOを含む。PAO単位は、典型的には3個以上、好ましくは5個以上、特に10〜100個の繰り返し単位(数平均)を含み、上記繰り返し単位は、C3〜C10-アルキレンオキシド、例えばプロピレンオキシド、1,2-ブチレンオキシド、cis-またはtrans-2,3-ブチレンオキシドまたはイソブチレンオキシド、1,2-ペンテンオキシド、1,2-ヘキセンオキシドまたは1,2-デセンオキシド、およびスチレンオキシドに由来し、その中でもC3〜C4-アルキレンオキシドが好ましい。好ましくは、PAO単位は、50重量%以上、より好ましくは80重量%以上のプロピレンオキシドに由来する繰り返し単位を含む。PEO単位は、典型的には3以上、好ましくは5以上、より好ましくは10以上のエチレンオキシドに由来する繰り返し単位を含む(数平均)。PEO単位とPAO単位との重量比(PEO:PAO)は、通常1:10〜10:1、好ましくは1:10〜2:1、より好ましくは2:8〜7:3、特に3:7〜6:4の範囲である。1200〜100,000ダルトン、好ましくは2000〜60,000ダルトン、より好ましくは2500〜50,000ダルトン、特に3000〜20,000ダルトンの範囲の数平均分子量MNを有する界面活性剤が好ましい。一般に、PEO単位およびPAO単位は、非イオン性ブロックコポリマー界面活性剤の80重量%以上、好ましくは90重量%以上、例えば90〜99.5重量%を構成する。好適な界面活性剤は、例えばWO2006/002984に記載されており、特にそこに記載された式P1〜P5のものである。
【0105】
群c.25の非イオン性ブロックコポリマー界面活性剤は、例えば次のブランド名:Pluronic(登録商標)、例えばPluronic(登録商標) P 65、P84、P 103、P 105およびP 123ならびにPluronic(登録商標) L 31、L 43、L 62、L 62 LF、L 64、L 81、L 92およびL 121、Pluraflo(登録商標)、例えばPluraflo(登録商標) L 860、L1030およびL 1060;Tetronic(登録商標)、例えばTetronic(登録商標) 704、709、1104、1304、702、1102、1302、701、901、1101および1301 (BASF Aktiengesellschaft)、Agrilan(登録商標) AEC 167およびAgrilan(登録商標) AEC 178 (Akcros Chemicals)、Antarox(登録商標) B/848 (Rhodia)、Berol(登録商標) 370およびBerol(登録商標) 374 (Akzo Nobel Surface Chemistry)、Dowfax(登録商標) 50 C15、63 N10、63 N30、64 N40および81 N10 (Dow Europe)、Genapol(登録商標) PF (Clariant)、Monolan(登録商標)、例えばMonolan(登録商標) PB、Monolan(登録商標) PCまたは Monolan(登録商標) PK (Akcros Chemicals)、Panox(登録商標) PE (Pan Asian Chemical Corporation)、Synperonic(登録商標)、例えばSynperonic(登録商標) PE/L、Synperonic(登録商標) PE/F、Synperonic(登録商標) PE/PおよびSynperonic(登録商標) PE/T (ICI Surfactants)、Tergitol(登録商標) XD、Tergitol(登録商標) XHおよびTergitol(登録商標) XJ (Union Carbide)、Triton(登録商標) CF-32 (Union Carbide)、Teric PEシリーズ(Huntsman)ならびにWitconol(登録商標)、例えばWitconol(登録商標) APEBおよびWitconol(登録商標) NS 500 K等で市販されている。これらの中でも、Pluronic(登録商標)およびPluraflo(登録商標)のブランド名のブロックコポリマーが好ましく、例えばPluronic(登録商標) P105およびPluraflo(登録商標) 1060等が特に好適である。
【0106】
好ましい群c.26のグラフトコポリマーは、重合した形で、(i)モノエチレン性不飽和C3〜C5-カルボン酸モノマーのメチルエステルまたはヒドロキシ-C2〜C3-アルキルエステル、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ヒドロキシエチルおよびメタクリル酸ヒドロキシエチル、ならびに(ii)エステル結合またはエーテル結合を介してポリマー骨格に結合するポリエチレンオキシド基を含む。好ましい実施形態によれば、界面活性剤c.26の骨格は、重合した形で、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸のポリエチレンオキシドエステルを含む。例えば、Atlox(登録商標) 4913 (Akzo Nobel)が特に好適である。
【0107】
好ましくは、群c.25に属する非イオン性ブロックコポリマー界面活性剤は、本発明の懸濁液濃縮物において分散剤として使用される。
【0108】
組成物の総重量に対する界面活性補助剤成分(c1)の割合は、存在する場合、組成物の総重量を基準として一般に25重量%以下、好ましくは20重量%以下、特に15重量%以下、とりわけ10重量%以下である。
【0109】
懸濁剤、消泡剤、凍結防止剤および殺菌剤は、多数の可能な物質を含む。それらは当業者に公知である。
【0110】
懸濁剤または沈降防止剤として、特に増粘剤(すなわち、製剤に修正された流動特性、すなわち静止状態での高い粘度および撹拌状態での低い粘度を与える化合物)、例えば多糖、例えばキサンタンガム(Kelco製のKelzan(登録商標))、Rhodopol(登録商標) 23 (Rhone-Poulenc)またはVeegum(登録商標) (R.T. Vanderbilt)、ならびに有機および無機層状鉱物、例えばAttaclay(登録商標) (Engelhardt)を使用する。
【0111】
凍結防止剤としては、例えば、C1〜C4-アルカノール、例えばエタノール、イソプロパノール、n-ブタノールまたはイソブタノール、ならびにC2〜C6-ポリオール、例えばグリセロール、エチレングリコール、ヘキシレングリコールおよび/またはプロピレングリコールが挙げられる。
【0112】
消泡剤の例は、シリコーンエマルション(例えば、Wacker製のSilikon(登録商標) SRE、またはRhodia製のRhodorsil(登録商標))、長鎖アルコール、脂肪酸、脂肪酸の塩、例えばステアリン酸マグネシウム、有機フッ素化合物およびそれらの混合物である。
【0113】
安定化のために殺菌剤を加えることができる。殺菌剤の例は、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマールに基づく殺菌剤(ICI製のProxel(登録商標)またはThor Chemie製のActicide(登録商標) RSおよびRoehm & Haas製のKathon(登録商標) MK)ならびにイソチアゾリノン誘導体、例えばアルキルイソチアゾリノンおよびベンズイソチアゾリノン(Thor Chemie製のActicide MBS)である。
【0114】
組成物の総重量に対する補助剤成分(c2)の割合は、存在する場合、組成物の総重量を基準として一般に15重量%以下、好ましくは10重量%以下、特に5重量%以下である。
【0115】
組成物は着色剤を含んでもよい。これは特に、組成物が種子処理を目的とする場合に好ましい。着色剤の例は、水に難溶性の顔料および水溶性の着色剤の両方である。例として、Rhodamine B、C.I.Pigmen t Red 112およびC.I. Solvent Red 1、ならびにPigment Blue 15:4、Pigment Blue 15:3、Pigment Blue 15:2、Pigment Blue 15:1、Pigment Blue 80、Pigment Yellow 1、Pigment Yellow 13、Pigment Red 112、Pigment Red 48:2、Pigment Red 48:1、Pigment Red 57:1、Pigment Red 53:1、Pigment Orange 43、Pigment Orange 34、Pigment Orange 5、Pigment Green 36、Pigment Green 7、Pigment White 6、Pigment Brown 25、Basic Violet 10、Basic Violet 49、Acid Red 51、Acid Red 52、Acid Red 14、Acid Blue 9、Acid Yellow 23、Basic Red 10およびBasic Red 108の名称で知られる着色剤を挙げることができる。
【0116】
一般に、組成物が合計60重量%以下、好ましくは45重量%以下、特に30重量%以下の追加の補助剤(c)を含むことが好ましい。
【0117】
典型的には、成分(a)および(b)の(c)に対する重量比は3以上、好ましくは5以上である。
【0118】
本発明の懸濁液濃縮物は、成分a)およびb)に加えて、成分d)として、通常流体、好ましくは液体を含み、該流体中に活性剤の少なくとも一部が懸濁している。このために、活性剤の流体中への溶解度は、25℃/1013 mbarで2 g/l以下でなければならない。
【0119】
流体はさらなる成分を、例えば溶解、分散または懸濁した形で組み入れるために使用することも可能である。好適な流体は、通常、当業者が必要に応じて選択する。
【0120】
成分(d)として、特に、
(d1) 水、および
(d2) 多価C2〜C4-アルコール
が可能である。
【0121】
これに関して、好ましい多価C2〜C4-アルコールは、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセロールおよび1,4-ブタンジオールであり、エチレングリコールおよび1,3-プロパンジオールが特に好ましい。
【0122】
好ましい実施形態によれば、流体は基本的に水から構成される。すなわち、水は流体(成分(d))の総重量の99重量%以上を構成する。さらなる実施形態によれば、流体は水と少なくとも1種の上記の多価C2〜C4-アルコールとの混合物である。この場合、水と多価アルコールとの重量比は好ましくは99:1〜1:1の範囲、好ましくは50:1〜2:1の範囲、特に40:1〜10:1の範囲である。これには、特に、流体(成分(d))の総重量を基準として50重量%を超える多価C2〜C4-アルコールまたはC2〜C4-アルコールの混合物を含む流体が含まれる。
【0123】
一般に組成物が合計で10重量%以上、好ましくは20重量%以上、特に30重量%以上の成分d1)を含むことが好ましい。
【0124】
別の態様によれば、組成物が合計で80重量%以下、好ましくは70重量%以下、特に60重量%以下の成分d1)を含むことが好ましい。
【0125】
本発明の特定の実施形態によれば、活性剤の少なくとも一部は懸濁液濃縮物中に分散された粒子の形で存在し、動的光散乱を用いて測定されたその体積平均直径は1μm未満、例えば900 nm、800 nm、700 nmまたは500 nm以下、例えば10から<100 nm、20〜900 nm、50〜800 nm、70〜700 nmまたは100〜500 nmである。
【0126】
ここで記載する平均粒径は、体積平均粒径d(0.5)またはd(v 0.5)である。すなわち、粒子の50体積%が与えられた平均値よりも大きい直径を有し、粒子の50%が与えられた平均値よりも小さい直径を有する。このような平均粒径は、通常0.01〜1重量%の活性剤を含む希釈された懸濁液により実施される動的光散乱を用いて測定することができる。これらの方法は当業者に公知であり、例えば、H. Wiese (D. Distler, Ed.), Waessrige Polymerdispersionen(水性ポリマー分散物)、Wiley-VCH 1999, Chapter 4.2.1, pp 40ff、およびそこに引用される文献;H. Auweter and D. Horn, J. Colloid Interf. Sci., 105 (1985), p. 399; D. Lilge and D. Horn, Colloid Polym. Sci. 269 (1991), p. 704;およびH. Wiese and D. Horn, J. Chem. Phys. 94 (1991), p. 6429に記載されている。
【0127】
これに関して、成分(e)の植物保護活性剤(殺有害生物剤)として、植物の何らかの有害生物による感染の予防、または有害生物の忌避、抑止もしくは破壊、または他の方法による有害生物により引き起こされる損傷の軽減を目的とするまたはそれらの効果を有するあらゆる物質を挙げることができる。上記の通り、植物有害生物は異なる群の生物体に属し得る。高等動物、特に昆虫およびコナダニは多くの重要な有害生物を含み、線虫およびカタツムリも同様である。哺乳類および鳥類などの脊椎動物は工業化された国々では今日では重要性が低い。真菌、細菌(マイコプラズマを含む)、ウイルスおよびウイロイドを含む多くの微生物群には有害生物が含まれ、また、有用な植物と限られた生育環境および他の資源を奪い合う雑草さえも広義の有害生物として分類することができる。殺有害生物剤としては、特に、殺鳥剤、殺ダニ剤、乾燥剤、殺細菌剤、不妊化剤、枯れ葉剤、摂食阻害剤、殺真菌剤、除草剤、除草剤薬害軽減剤、昆虫誘引物質、殺虫剤、防虫剤、殺軟体動物剤、殺線虫剤、交尾阻害剤、植物活性化剤、植物成長調節剤、殺鼠剤、哺乳類忌避剤、協力剤、鳥類忌避剤および殺ウイルス剤が挙げられる。
【0128】
化学的クラスにより分類すると、殺有害生物剤には、特に、アシルアラニン系殺菌剤、アシルアミノ酸系殺菌剤、脂肪族アミド有機チオリン酸系殺虫剤、脂肪族有機チオリン酸系殺虫剤、脂肪族窒素系殺菌剤、アミド系殺菌剤、アミド系除草剤、アニリド系殺菌剤、アニリド系除草剤、無機殺菌剤、無機除草剤、無機殺鼠剤、抗オーキシン剤、抗生物質系殺ダニ剤、抗生物質系殺菌剤、抗生物質系除草剤、抗生物質系殺虫剤、抗生物質系殺線虫剤、芳香族酸系殺菌剤、芳香族酸系除草剤、ヒ素系除草剤、ヒ素系殺虫剤、アリールアラニン系除草剤、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤、オーキシン、アベルメクチン系殺ダニ剤、アベルメクチン系殺虫剤、ベンズアミド系殺菌剤、ベンズアニリド系殺菌剤、ベンズイミダゾール系殺菌剤、ベンズイミダゾール前駆体殺菌剤、ベンズイミダゾリルカルバメート系殺菌剤、安息香酸系除草剤、ベンゾフラニルアルキルスルホネート系除草剤、ベンゾフラニルメチルカルバメート系殺虫剤、ベンゾチアゾール系殺菌剤、ベンゾチオピラン有機チオリン酸系殺虫剤、ベンゾトリアジン有機チオリン酸系殺虫剤、ベンゾイルシクロヘキサンジオン系除草剤、ビピリジリウム系除草剤、架橋ジフェニル系殺ダニ剤、架橋ジフェニル系殺菌剤、カルバメート系殺ダニ剤、カルバメート系殺菌剤、カルバメート系除草剤、カルバメート系殺虫剤、カルバメート系殺線虫剤、カルバニレート系殺菌剤、カルバニレート系除草剤、キノリンカルボン酸系除草剤、キノリン系殺菌剤、キノン系殺菌剤、キノキサリン系殺ダニ剤、キノキサリン有機チオリン酸系殺虫剤、キノキサリン系殺菌剤、キチン合成阻害剤、クロロアセトアニリド系除草剤、クロロニコチニル系殺虫剤、クロロピリジン系除草剤、クロロトリアジン系除草剤、コナゾール系殺菌剤、クマリン系殺鼠剤、シクロジチオカルバメート系殺菌剤、シクロヘキセンオキシム系除草剤、シクロプロピルイソキサゾール系除草剤、サイトカイニン、ジアシルヒドラジン系殺虫剤、ジカルボキシイミド系殺菌剤、ジカルボキシイミド系除草剤、ジクロロフェニルジカルボキシイミド系殺菌剤、ジメチルカルバメート系殺虫剤、ジニトロアニリン系除草剤、ジニトロフェノール系殺ダニ剤、ジニトロフェノール系殺菌剤、ジニトロフェノール系除草剤、ジニトロフェノール系殺虫剤、ジフェニルエーテル系除草剤、ジチオカルバメート系殺菌剤、ジチオカルバメート系除草剤、枯れ葉剤、エチレン放出剤、フッ素系殺虫剤、フルアミド系殺菌剤、フルアニリド系殺菌剤、ジベレリン、ハロゲン化脂肪族系除草剤、尿素系殺菌剤、尿素系除草剤、尿素系殺虫剤、尿素系殺鼠剤、脱皮ホルモン、脱皮ホルモン模倣薬、脱皮阻害剤、複素環有機チオリン酸系殺虫剤、イミダゾール系殺菌剤、イミダゾリノン系除草剤、インダンジオン系殺鼠剤、昆虫成長調節剤、イソインドール有機チオリン酸系殺虫剤、イソキサゾール有機チオリン酸系殺虫剤、幼若ホルモン、幼若ホルモン模倣薬、銅殺菌剤、大環状ラクトン系殺ダニ剤、大環状ラクトン系殺虫剤、メトキシトリアジン系除草剤、メチルチオトリアジン系除草剤、ミルベマイシン系殺ダニ剤、ミルベマイシン系殺虫剤、ダニ成長調節剤、モルファクチン、モルホリン系殺菌剤、ネライストキシン類似物質、ニコチノイド系殺虫剤、ニトリル系除草剤、ニトログアニジン系殺虫剤、ニトロメチレン系殺虫剤、ニトロフェニルエーテル系除草剤、有機塩素系殺ダニ剤、有機塩素系殺虫剤、有機塩素系殺鼠剤、有機リン酸系殺ダニ剤、有機リン酸系殺虫剤、有機リン酸系殺線虫剤、有機リン系殺ダニ剤、有機リン系殺菌剤、有機リン系除草剤、有機リン系殺虫剤、有機リン系殺線虫剤、有機リン系殺鼠剤、有機チオリン酸系殺ダニ剤、有機チオリン酸系殺虫剤、有機チオリン酸系殺線虫剤、有機スズ系殺ダニ剤、有機スズ系殺菌剤、オキサジアジン系殺虫剤、オキサチン系殺菌剤、オキサゾール系殺菌剤、オキシムカルバメート系殺ダニ剤、オキシムカルバメート系殺線虫剤、オキシムカルバメート系殺虫剤、オキシム有機チオリン酸系殺虫剤、植物性殺虫剤、植物性殺鼠剤、フェノキシ酪酸系除草剤、フェノキシ酢酸系除草剤、フェノキシ系除草剤、フェノキシプロピオン酸系除草剤、フェニレンジアミン系除草剤、フェニルエチルホスホノチオエート系殺虫剤、フェニル尿素系除草剤、フェニルメチルカルバメート系殺虫剤、フェニル有機チオリン酸系殺虫剤、フェニルフェニルホスホノチオエート系殺虫剤、フェニルピラゾリルケトン系除草剤、フェニルスルファミド系殺ダニ剤、フェニルスルファミド系殺菌剤、ホスホン酸系殺ダニ剤、ホスホン酸系殺虫剤、ホスホノチオエート系殺虫剤、ホスホルアミデート系殺虫剤、ホスホルアミドチオエート系殺ダニ剤、ホスホルアミドチオエート系殺虫剤、ホスホロジアミド系殺ダニ剤、ホスホロジアミド系殺虫剤、フタル酸系除草剤、フタルイミド系殺ダニ剤、フタルイミド系殺菌剤、フタルイミド系殺虫剤、ピコレート系除草剤、高分子ジチオカルバメート系殺菌剤、ポリスルフィド系殺菌剤、プレコセン、ピラゾール系殺ダニ剤、ピラゾール系殺菌剤、ピラゾール系殺虫剤、ピラゾロピリミジン有機チオリン酸系殺虫剤、ピラゾリルオキシアセトフェノン系除草剤、ピラゾリルフェニル系除草剤、ピレスロイド系殺ダニ剤、ピレスロイドエステル系殺ダニ剤、ピレスロイドエステル系殺虫剤、ピレスロイドエーテル系殺ダニ剤、ピレスロイドエーテル系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤、ピリダジン系除草剤、ピリダジノン系除草剤、ピリジン系殺菌剤、ピリジン系除草剤、ピリジン有機チオリン酸系殺虫剤、ピリジルメチルアミン系殺虫剤、ピリミジンアミン系殺ダニ剤、ピリミジンアミン系殺虫剤、ピリミジンアミン系殺鼠剤、ピリミジンジアミン系除草剤、ピリミジン有機チオリン酸系殺虫剤、ピリミジン系殺菌剤、ピリミジニルオキシ安息香酸系除草剤、ピリミジニルスルホニル尿素系除草剤、ピリミジニルチオ安息香酸系除草剤、ピロール系殺ダニ剤、ピロール系殺菌剤、ピロール系殺虫剤、第四級アンモニウム系除草剤、ストロビルリン系殺菌剤、亜硫酸エステル系殺ダニ剤、スルホンアミド系殺菌剤、スルホンアミド系除草剤、スルホンアニリド系殺菌剤、スルホンアニリド系除草剤、スルホニル尿素系除草剤、テトラジン系殺ダニ剤、テトロン酸系殺ダニ剤、テトロン酸系殺虫剤、チアジアゾール有機チオリン酸系殺虫剤、チアジアゾリル尿素系除草剤、チアゾール系殺菌剤、チオカルバメート系殺ダニ剤、チオカルバメート系殺菌剤、チオカルバメート系除草剤、チオカルボン酸系除草剤、チオ尿素系殺ダニ剤、チオ尿素系除草剤、チオ尿素系殺鼠剤、チオフェン系殺菌剤、トリアジン系殺菌剤、トリアジン系除草剤、トリアジノン系除草剤、トリアジニルスルホニル尿素系除草剤、トリアゾール系殺菌剤、トリアゾール系除草剤、トリアゾロン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、トリアゾール有機チオリン酸系殺虫剤、ウラシル系除草剤、バリンアミド系殺菌剤、成長阻害剤、成長刺激剤、成長抑制剤およびキシリルアラニン系殺菌剤が含まれる。
【0129】
本発明に従って使用するための殺有害生物剤は、特に殺菌剤(e1)、除草剤(e2)および殺虫剤(e3)から選択される。
【0130】
殺菌剤には、例えば、脂肪族窒素系殺菌剤、例えばブチルアミン(butylamine)、シモキサニル(cymoxanil)、ドジシン(dodicin)、ドジン(dodine)、グアザチン(guazatine)もしくはイミノクタジン(iminoctadine);アミド系殺菌剤、例えばカルプロパミド(carpropamid)、クロラニホルメタン(chloraniformethan)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、ジクロシメット(diclocymet)、エタボキサム(ethaboxam)、フェノキサニル(fenoxanil)、フルメトベル(flumetover)、フラメトピル(furametpyr)、マンジプロパミド(mandipropamid)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、プロクロラズ(prochloraz)、キナザミド(quinazamid)、シルチオファム(silthiofam)もしくはトリホリン(triforine);特にアシルアミノ酸系殺菌剤、例えばベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシルM、フララキシル(furalaxyl)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシルMもしくはペフラゾエート(pefurazoate);アニリド系殺菌剤、例えばベナラキシル、ベナラキシルM、ボスカリド(boscalid)、カルボキシン(carboxin)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、メタラキシル、メタラキシルM、メトスルホバックス(metsulfovax)、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ピラカルボリド(pyracarbolid)、チフルザミド(thifluzamide)もしくはチアジニル(tiadinil);特にベンズアニリド系殺菌剤、例えばベノダニル(benodanil)、フルトラニル(flutolanil)、メベニル(mebenil)、メプロニル(mepronil)、サリチルアニリドもしくはテクロフタラム(tecloftalam);フルアニリド系殺菌剤、例えばフェンフラム(fenfuram)、フララキシル(furalaxyl)、フルカルバニル(furcarbanil)もしくはメトフロキサム(methfuroxam);およびスルホンアニリド系殺菌剤、例えばフルスルファミド(flusulfamide);ベンズアミド系殺菌剤、例えばベンゾヒドロキサム酸、フルオピコリド(fluopicolide)、チオキシミド(tioxymid)、トリクラミド(trichlamide)、ザリラミド(zarilamid)もしくはゾキサミド(zoxamide);フルアミド系殺菌剤、例えばシクラフラミド(cyclafuramid)もしくはフルメシクロックス(furmecyclox);フェニルスルファミド系殺菌剤、例えばジクロフルアニド(dichlofluanid)もしくはトリルフルアニド(tolylfluanid);スルホンアミド系殺菌剤、例えばシアゾファミド(cyazofamid);およびバリンアミド系殺菌剤、例えばベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)もしくはイプロバリカルブ(iprovalicarb);抗生物質系殺菌剤、例えばオーレオフンギン(aureofungin)、ブラスチシジンS(blasticidin-S)、シクロヘキシミド(cycloheximide)、グリセオフルビン(griseofulvin)、カスガマイシン(kasugamycin)、ナタマイシン(natamycin)、ポリオキシン(polyoxins)、ポリオキソリム(polyoxorim)、ストレプトマイシン(streptomycin)もしくはバリダマイシン(validamycin);特にストロビルリン系殺菌剤、例えばアゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)もしくはトリフロキシストロビン(trifloxystrobin);芳香族系殺菌剤、例えばビフェニル、クロロジニトロナフタレン、クロロネブ(chloroneb)、クロロタロニル(chlorothalonil)、クレゾール(cresol)、ジクロラン(dicloran)、キントゼン(quintozene)もしくはテクナゼン(tecnazene);ベンズイミダゾール系殺菌剤、例えばベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、クロルフェナゾール(chlorfenazole)、シペンダゾール(cypendazole)、デバカルブ(debacarb)、フベリダゾール(fuberidazole)、メカルビンジド(mecarbinzid)、ラベンザゾール(rabenzazole)もしくはチアベンダゾール(thiabendazole);ベンズイミダゾール前駆体殺菌剤、例えばフロファネート(furophanate)、チオファネート(thiophanate)もしくはチオファネートメチル;ベンゾチアゾール系殺菌剤、例えばベンタルロン(bentaluron)、クロベンチアゾン(chlobenthiazone)もしくはTCMTB;架橋ジフェニル系殺菌剤、例えばビチオノール(bithionol)、ジクロロフェン(dichlorophen)もしくはジフェニルアミン;カルバメート系殺菌剤、例えばベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、フロファネート(furophanate)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、プロパモカルブ(propamocarb)、チオファネート(thiophanate)もしくはチオファネートメチル;特にベンズイミダゾリルカルバメート系殺菌剤、例えばベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、シペンダゾール(cypendazole)、デバカルブ(debacarb)もしくはメカルビンジド(mecarbinzid);およびカルバニレート系殺菌剤、例えばジエトフェンカルブ(diethofencarb);コナゾール系殺菌剤;特にイミダゾール、例えばクリンバゾール(climbazole)、クロトリマゾール(clotrimazole)、イマザリル(imazalil)、オキシポコナゾール(oxpoconazole)、プロクロラズ(prochloraz)もしくはトリフルミゾール(triflumizole);およびトリアゾール、例えばアザコナゾール(azaconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾールM、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール-シス(furconazol-cis)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、キンコナゾール(quinconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetratconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール(triticonazole)、ウニコナゾール(uniconazole)もしくはウニコナゾール-p;銅殺菌剤、例えばボルドー液(Bordeaux mixture)、バーガンディ混合物(Burgundy mixture)、チェシュント混合物(Cheshunt mixture)、酢酸銅、炭酸銅、水酸化銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、クロム酸銅亜鉛(copper zinc chromate)、酸化銅、マンカッパー(mancopper)、クフラネブ(cufraneb)、クプロバム(cuprobam)もしくはオキシン銅(oxine-copper);ジカルボキシイミド系殺菌剤、例えばファモキサドン(famoxadone)もしくはフルオロイミド(fluoroimide);特にジクロロフェニルジカルボキシイミド系殺菌剤、例えばクロゾリネート(chlozolinate)、ジクロゾリン(dichlozoline)、イプロジオン(iprodione)、イソバレジオン(isovaledione)、ミクロゾリン(myclozolin)、プロシミドン(procymidone)もしくはビンクロゾリン(vinclozolin);およびフタルイミド系殺菌剤、例えばカプタホール(captafol)、キャプタン(captan)、ジタリムホス(ditalimfos)、ホルペット(folpet)もしくはチオクロルフェンフィム(thiochlorfenphim);ジニトロフェノール系殺菌剤、例えばビナパクリル(binapacryl)、ジノブトン(dinobuton)、ジノカップ(dinocap)、ジノカップ4、ジノカップ6、ジノクトン(dinocton)、ジノペントン(dinopenton)、ジノスルホン(dinosulfon)、ジノテルボン(dinoterbon)もしくはDNOC;ジチオカルバメート系殺菌剤、例えばアジチラム(azithiram)、カルバモルフ(carbamorph)、クフラネブ(cufraneb)、クプロバム(cuprobam)、ジスルフィラム(disulfiram)、フェルバム(ferbam)、メタム(metam)、ナバム(nabam)、テコラム(tecoram)、チラム(thiram)もしくはジラム(ziram);特にシクロジチオカルバメート系殺菌剤、例えばダゾメット(dazomet)、エテム(etem)もしくはミルネブ(milneb);および高分子ジチオカルバメート系殺菌剤、例えばマンカッパー(mancopper)、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(maneb)、メチラム(metiram)、ポリカルバメート(polycarbamate)、プロピネブ(propineb)もしくはジネブ(zineb);イミダゾール系殺菌剤、例えばシアゾファミド(cyazofamid)、フェナミドン(fenamidone)、フェナパニル(fenapanil)、グリオジン(glyodin)、イプロジオン(iprodione)、イソバレジオン(isovaledione)、ペフラゾエート(pefurazoate)もしくはトリアゾキシド(triazoxide);無機殺菌剤、例えばアジ化カリウム、アジ化ナトリウムもしくは硫黄;モルホリン系殺菌剤、例えばアルジモルフ(aldimorph)、ベンザモルフ(benzamorf)、カルバモルフ(carbamorph)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ドデモルフ(dodemorph)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フルモルフ(flumorph)もしくはトリデモルフ(tridemorph);有機リン系殺菌剤、例えばアンプロピルホス(ampropylfos)、ジタリムホス(ditalimfos)、エジフェンホス(edifenphos)、ホセチル(fosetyl)、ヘキシルチオホス(hexylthiofos)、イプロベンホス(iprobenfos)、ホスジフェン(phosdiphen)、ピラゾホス(pyrazophos)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl)もしくはトリアミホス(triamiphos);有機スズ系殺菌剤、例えばデカフェンチン(decafentin)、フェンチン(fentin)もしくは酸化トリブチルスズ;オキサチイン系殺菌剤、例えばカルボキシン(carboxin)もしくはオキシカルボキシン(oxycarboxin);オキサゾール系殺菌剤、例えばクロゾリネート(chlozolinate)、ジクロゾリン(dichlozoline)、ドラゾキソロン(drazoxolon)、ファモキサドン(famoxadone)、ヒメキサゾール(hymexazol)、メタゾキソロン(metazoxolon)、ミクロゾリン(myclozolin)、オキサジキシル(oxadixyl)もしくはビンクロゾリン(vinclozolin);ポリスルフィド系殺菌剤、例えばバリウムポリスルフィド、カリウムポリスルフィドもしくはナトリウムポリスルフィド;ピラゾール系殺菌剤、例えばフラメトピル(furametpyr)、ペンチオピラド(penthiopyrad);ピリジン系殺菌剤、例えばボスカリド(boscalid)、ブチオベート(buthiobate)、ジピリチオン(dipyrithione)、フルアジナム(fluazinam)、フルオピコリド(fluopicolide)、ピリジニトリル(pyridinitril)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピロキシクロル(pyroxychlor)もしくはピロキシフル(pyroxyfur);ピリミジン系殺菌剤、例えばブピリメート(bupirimate)、シプロジニル(cyprodinil)、ジフルメトリム(diflumetorim)、ジメチルモール(dimethirimol)、エチリモール(ethirimol)、フェナリモール(fenarimol)、フェリムゾン(ferimzone)、メパニピリム(mepanipyrim)、ヌアリモール(nuarimol)、ピリメタニル(pyrimethanil)もしくはトリアリモール(triarimol);ピロール系殺菌剤、例えばフェンピクロニル(fenpiclonil)、フルジオキソニル(fludioxonil)もしくはフルオロイミド(fluoroimide);キノリン系殺菌剤、例えばエトキシキン(ethoxyquin)、ハラクリネート(halacrinate)、硫酸8-ヒドロキシキノリン、キナセトール(quinacetol)もしくはキノキシフェン(quinoxyfen);キノン系殺菌剤、例えばベンキノックス(benquinox)、クロラニル(chloranil)、ジクロン(dichlone)もしくはジチアノン(dithianone);キノキサリン系殺菌剤、例えばキノメチオネート(quinomethionate)、クロルキノックス(chlorquinox)もしくはチオキノックス(thioquinox);チアゾール系殺菌剤、例えばエタボキサム(ethaboxam)、エトリジアゾール(etridiazole)、メトスルホバックス(metsulfovax)、オクチリノン(octhilinone)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チアジフルオル(thiadifluor)もしくはチフルザミド(thifluzamide);チオカルバメート系殺菌剤、例えばメタスルホカルブ(methasulfocarb)もしくはプロチオカルブ(prothiocarb);チオフェン系殺菌剤、例えばエタボキサム(ethaboxam)もしくはシルチオファム(silthiofam);トリアジン系殺菌剤、例えばアニラジン(anilazine);トリアゾール系殺菌剤、例えばビテルタノール(bitertanol)、フルオトリマゾール(fluotrimazole)
もしくはトリアズブチル(triazbutil);尿素系殺菌剤、例えばベンタルロン(bentaluron)、ペンシクロン(pencycuron)もしくはキナザミド(quinazamid);または分類されない殺菌剤、例えばアシベンゾラル(acibenzolar)、アシペタックス(acypetacs)、アリルアルコール、塩化ベンザルコニウム、ベンザマクリル(benzamacril)、ベトキサジン(bethoxazin)、カルボン(carvone)、DBCP、デヒドロ酢酸、ジクロメジン(diclomezine)、ピロカルボン酸ジエチル、フェナミノスルフ(fenaminosulf)、フェニトロパン(fenitropan)、フェンプロピジン(fenpropidin)、ホルムアルデヒド、フルフラール(furfural)、ヘキサクロロブタジエン、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イソチオシアン酸メチル、メトラフェノン(metrafenone)、ニトロスチレン、ニトロタール-イソプロピル(nitrothal-isopropyl)、OCH、フタリド(phthalide)、ピペラリン(piperalin)、プロベナゾール(probenazole)、プロキナジド(proquinazid)、ピロキロン(pyroquilon)、ナトリウムオルトフェニルフェノキシド、スピロキサミン(spiroxamine)、スルトロペン(sultropen)、チシオフェン(thicyofen)、トリシクラゾール(tricyclazole)もしくはナフテン酸亜鉛が含まれる。
【0131】
本発明の特定の実施形態によれば、殺菌剤(e1)は、下記のものを含む。
【0132】
・ストロビルリン、例えばアゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、エネストロブリン(enestroburin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、メチル(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメート、メチル(2-クロロ-5-[1-(6-メチルピリジン-2-イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメートまたはメチル2-(オルト((2,5-ジメチルフェニルオキシメチル)フェニル)-3-メトキシアクリレート;
カルボキサミド
・カルボキシアニリド、例えばベナラキシル(benalaxyl)、ベノダニル(benodanil)、ボスカリド(boscalid)、カルボキシン(carboxin)、メプロニル(mepronil)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamide)、フルトラニル(flutolanil)、フラメトピル(furametpyr)、メタラキシル(metalaxyl)、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、チフルザミド(thifluzamide)、チアジニル(tiadinil)、N-(4’-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4’-(トリフルオロメチル)ビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-3’-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミドまたはN-(2-シアノフェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミド。好適なカルボキシアニリドは、さらに、ベナラキシル-M(benalaxyl-M)、ビキサフェン(bixafen)、イソチアニル(isotianil)、キララキシル(kiralaxyl)、テクロフタラム(tecloftalam)、2-アミノ-4-メチルチアゾール-5-カルボキシアニリド、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ニコチンアミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,4’-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,3-ジメチルブチル)フェニル]-5-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-3’,5-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4’-クロロ-3’,5-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,5-ジフルオロ-4’-メチルビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3’,5-ジフルオロ-4’-メチルビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(ビシクロプロピル-2-イル)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(cis-ビシクロプロピル-2-イル)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドおよびN-[2-(trans-ビシクロプロピル-2-イル)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドである;
・カルボン酸モルホリド、例えばジメトモルフ(dimethomorph)またはフルモルフ(flumorph);
・ベンズアミド、例えばフルメトベル(flumetover)、フルオピコリド(fluopicolide)(ピコベンザミド(picobenzamid))またはゾキサミド(zoxamide)。また、N-(3-エチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシベンズアミドも好適である;
・他のカルボキサミド、例えばカルプロパミド(carpropamid)、ジクロシメット(diclocymet)、マンジプロパミド(mandipropamid)、N-(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-メチルスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミドまたはN-(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-エチルスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド。さらに、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)、シルチオファム(silthiofam)またはN-(6-メトキシピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミドも好適である;
アゾール
・トリアゾール、例えばビテルタノール(bitertanol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、エニルコナゾール(enilconazole)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ヘキサコナゾール(hexaconazol)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメノール(triadimenol)、トリアジメホン(triadimefon)またはトリチコナゾール(triticonazole);
・イミダゾール、例えばシアゾファミド(cyazofamid)、イマザリル(imazalil)、ペフラゾエート(pefurazoate)、プロクロラズ(prochloraz)またはトリフルミゾール(triflumizole);
・ベンズイミダゾール、例えばベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、フベリダゾール(fuberidazole)またはチアベンダゾール(thiabendazole);およびその他、例えばエタボキサム(ethaboxam)、エトリジアゾール(etridiazole)またはヒメキサゾール(hymexazole);
含窒素複素環化合物
・ピリジン、例えばフルアジナム(fluazinam)、ピリフェノックス(pyrifenox)または3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソキサゾリジン-3-イル]ピリジン;
・ピリミジン、例えばブピリメート(bupirimate)、シプロジニル(cyprodinil)、フェリムゾン(ferimzone)、フェナリモール(fenarimol)、メパニピリム(mepanipyrim)、ヌアリモール(nuarimol)またはピリメタニル(pyrimethanil);
・ピペラジン、例えばトリホリン(triforine);
・ピロール、例えばフルジオキソニル(fludioxonil)またはフェンピクロニル(fenpiclonil);
・モルホリン、例えばアルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)またはトリデモルフ(tridemorph);
・ジカルボキシイミド、例えばイプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)またはビンクロゾリン(vinclozolin);
・その他、例えばアシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、アニラジン(anilazine)、キャプタン(captan)、カプタホール(captafol)、ダゾメット(dazomet)、ジクロメジン(diclomezine)、フェノキサニル(fenoxanil)、ホルペット(folpet)、フェンプロピジン(fenpropidin)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナミドン(fenamidone)、オクチリノン(octhilinone)、プロベナゾール(probenazole)、プロキナジド(proquinazid)、ピロキロン(pyroquilon)、キノキシフェン(quinoxyfen)、トリシクラゾール(tricyclazole)または6-アリール-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、例えば下に定義する式(IV)の化合物、例えば5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オンもしくはN,N-ジメチル-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミド;
カルバメートおよびジチオカルバメート
・ジチオカルバメート、例えばフェルバム(ferbam)、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(maneb)、メチラム(metiram)、メタム(metam)、プロピネブ(propineb)、チラム(thiram)、ジネブ(zineb)またはジラム(ziram);
・カルバメート、例えばジエトフェンカルブ(diethofencarb)、フルベンチアバリカルブ(flubenthiavalicarb)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、プロパモカルブ(propamocarb)、メチル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチルブチリルアミノ)プロピオネートまたは4-フルオロフェニルN-(1-(1-(4-シアノフェニル)エチルスルホニル)ブタ-2-イル)カルバメート;
他の殺菌剤
・グアニジン、例えばドジン(dodine)、イミノクタジン(iminoctadine)またはグアザチン(guazatine);
・抗生物質、例えばカスガマイシン(kasugamycin)、ポリオキシン(polyoxins)、ストレプトマイシン(streptomycin)またはバリダマイシンA(validamycin A);
・有機金属化合物、例えばフェンチン塩(fentin salts);
・含硫黄複素環化合物、例えばイソプロチオラン(isoprothiolane)またはジチアノン(dithianon);
・有機リン化合物、例えばエジフェンホス(edifenphos)、ホセチル(fosetyl)、ホセチルアルミニウム、イプロベンホス(iprobenfos)、ピラゾホス(pyrazophos)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl)または亜リン酸およびその塩;
・有機塩素化合物、例えばチオファネートメチル(thiophanate-methyl)、クロロタロニル(chlorothalonil)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、フルスルファミド(flusulfamide)、フタリド(phthalide)、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクロン(pencycuron)またはキントゼン(quintozene);
・ニトロフェニル誘導体、例えばビナパクリル(binapacryl)、ジノカップ(dinocap)またはジノブトン(dinobuton);
・その他、例えばスピロキサミン(spiroxamine)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)またはメトラフェノン(metrafenon)。
【0133】
除草剤(e2)には、例えば、アミド系除草剤、例えばアリドクロール(allidochlor)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベンザドックス(benzadox)、ベンジプラム(benzipram)、ブロモブチド(bromobutide)、カフェンストロール(cafenstrole)、CDEA、クロルチアミド(chlorthiamid)、シプラゾール(cyprazole)、ジメテナミド(dimethenamid)、ジメテナミド-P、ジフェナミド(diphenamid)、エプロナズ(epronaz)、エトニプロミド(etnipromid)、フェントラザミド(fentrazamide)、フルポキサム(flupoxam)、ホメサフェン(fomesafen)、ハロサフェン(halosafen)、イソカルバミド(isocarbamid)、イソキサベン(isoxaben)、ナプロパミド(napropamide)、ナプタラム(naptalam)、ペトキサミド(pethoxamid)、プロピザミド(propyzamide)、キノナミド(quinonamid)またはテブタム(tebutam);特にアニリド系除草剤、例えばクロラノクリル(chloranocryl)、シサニリド(cisanilide)、クロメプロップ(clomeprop)、シプロミド(cypromid)、ジフルフェニカン(diflufenican)、エトベンザニド(etobenzanid)、フェナスラム(fenasulam)、フルフェナセット(flufenacet)、フルフェニカン(flufenican)、メフェナセット(mefenacet)、メフルイジド(mefluidide)、メタミホップ(metamifop)、モナリド(monalide)、ナプロアニリド(naproanilide)、ペンタノクロル(pentanochlor)、ピコリナフェン(picolinafen)またはプロパニル(propanil);特にアリールアラニン系除草剤、例えばベンゾイルプロップ(benzoylprop)、フラムプロップ(flamprop)またはフラムプロップ-M;クロロアセトアニリド系除草剤、例えばアセトクロール(acetochlor)、アラクロール(alachlor)、ブタクロール(butachlor)、ブテナクロール(butenachlor)、デラクロール(delachlor)、ジエタチル(diethatyl)、ジメタクロール(dimethachlor)、メタザクロル(metazachlor)、メトラクロール(metolachlor)、S-メトラクロール、プレチラクロール(pretilachlor)、プロパクロール(propachlor)、プロピソクロール(propisochlor)、プリナクロール(prynachlor)、テルブクロル(terbuchlor)、テニルクロール(thenylchlor)またはキシラクロール(xylachlor);およびスルホンアニリド系除草剤、例えばベンゾフルオル(benzofluor)、クロランスラム(cloransulam)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、フルメツラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)、ペルフルイドン(perfluidone)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)またはプロフルアゾール(profluazol);およびスルホンアミド系除草剤、例えばアシュラム(asulam)、カルバスラム(carbasulam)、フェナスラム(fenasulam)、オリザリン(oryzalin)またはペノクスラム(penoxsulam);抗生物質系除草剤、例えばビラナホス(bilanafos);芳香族酸系除草剤;特に安息香酸系除草剤、例えばクロランベン(chloramben)、ジカンバ(dicamba)、2,3,6-TBAまたはトリカンバ(tricamba);特にピリミジニルオキシ安息香酸系除草剤、例えばビスピリバック(bispyribac)またはピリミノバック(pyriminobac);およびピリミジニルチオ安息香酸系除草剤、例えばピリチオバック(pyrithiobac);フタル酸系除草剤、例えばクロルタール(chlorthal);ピコリネート系除草剤、例えばアミノピラリド(aminopyralid)、クロピラリド(clopyralid)またはピクロラム(picloram);およびキノリンカルボン酸系除草剤、例えばキンクロラック(quinclorac)またはキンメラック(quinmerac);ヒ素系除草剤、例えばカコジル酸塩(cacodylat)、CMA、DSMA、ヘキサフルレート(hexaflurate)、MAA、MAMA、MSMA、亜ヒ酸カリウムまたは亜ヒ酸ナトリウム;ベンゾイルシクロヘキサンジオン系除草剤、例えばメソトリオン(mesotrione)またはスルコトリオン(sulcotrione);ベンゾフラニルアルキルスルホン酸系除草剤、例えばベンフレセート(benfuresate)またはエトフメセート(ethofumesate);カルバメート系除草剤、例えばアシュラム(asulam)、カルボキサゾール(carboxazole)、クロルプロカルブ(chlorprocarb)、ジクロルメート(dichlormate)、フェナスラム(fenasulam)、カルブチレート(karbutilate)またはテルブカルブ(terbucarb);カルバニレート系除草剤、例えばバルバン(barban)、BCPC、カルバスラム(carbasulam)、カルベタミド(carbetamide)、CEPC、クロルブファム(chlorbufam)、クロルプロファム(chlorpropham)、CPPC、デスメジファム(desmedipham)、フェニソファム(phenisopham)、フェンメジファム(phenmedipham)、フェンメジファムエチル、プロファム(propham)またはスウェップ(swep);シクロヘキセンオキシム系除草剤、例えばアロキシジム(alloxydim)、ブトロキシジム(butroxydim)、クレトジム(clethodim)、クロプロキシジム(cloproxydim)、シクロキシジム(cycloxydim)、プロホキシジム(profoxydim)、セトキシジム(sethoxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)またはトラルコキシジム(tralkoxydim);シクロプロピルイソキサゾール系除草剤、例えばイソキサクロルトール(isoxachlortole)またはイソキサフルトール(isoxaflutole);ジカルボキシイミド系除草剤、例えばベンズフェンジゾン(benzfendizone)、シニドンエチル(cinidon-ethyl)、フルメジン(flumezin)、フルミクロラック(flumiclorac)、フルミオキサジン(flumioxazin)またはフルミプロピン(flumipropyn);ジニトロアニリン系除草剤、例えばベンフルラリン(benfluralin)、ブトラリン(butralin)、ジニトラミン(dinitramine)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、フルクロラリン(fluchloralin)、イソプロパリン(isopropalin)、メタルプロパリン(methalpropalin)、ニトラリン(nitralin)、オリザリン(oryzalin)、ペンジメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、プロフルラリン(profluralin)またはトリフルラリン(trifluralin);ジニトロフェノール系除草剤、例えばジノフェネート(dinofenate)、ジノプロップ(dinoprop)、ジノサム(dinosam)、ジノセブ(dinoseb)、ジノテルブ(dinoterb)、DNOC、エチノフェン(etinofen)またはメジノテルブ(medinoterb);ジフェニルエーテル系除草剤、例えばエトキシフェン(ethoxyfen);特にニトロフェニルエーテル系除草剤、例えばアシフルオルフェン(acifluorfen)、アクロニフェン(aclonifen)、ビフェノックス(bifenox)、クロメトキシフェン(chlomethoxyfen)、クロルニトロフェン(chlornitrofen)、エトニプロミド(etnipromid)、フルオロジフェン(fluorodifen)、フルオログリコフェン(fluoroglycofen)、フルオロニトロフェン(fluoronitrofen)、ホメサフェン(fomesafen)、フリロキシフェン(furyloxyfen)、ハロサフェン(halosafen)、ラクトフェン(lactofen)、ニトロフェン(nitrofen)、ニトロフルオルフェン(nitrofluorfen)またはオキシフルオルフェン(oxyfluorfen);ジチオカルバメート系除草剤、例えばダゾメット(dazomet)またはメタム(metam);ハロゲン化脂肪族系除草剤、例えばアロラック(alorac)、クロロポン(chloropon)、ダラポン(dalapon)、フルプロパネート(flupropanate)、ヘキサクロロアセトン、クロロ酢酸、SMAまたはTCA;イミダゾリノン系除草剤、例えばイマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザモックス(imazamox)、イマザピック(imazapic)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)またはイマゼタピル(imazethapyr);無機除草剤、例えばスルファミン酸アンモニウム、塩素酸カルシウム、硫酸銅、硫酸鉄、アジ化カリウム、シアン化カリウム、アジ化ナトリウム、塩素酸ナトリウムまたは硫酸;ニトリル系除草剤、例えばブロモボニル(bromobonil)、ブロモキシニル(bromoxynil)、クロロキシニル(chloroxynil)、ジクロベニル(dichlobenil)、ヨードボニル(iodobonil)、イオキシニル(ioxynil)またはピラクロニル(pyraclonil);有機リン系除草剤、例えばアミプロホスメチル(amiprofos-methyl)、アニロホス(anilofos)、ベンスリド(bensulide)、ビラナホス(bilanafos)、ブタミホス(butamifos)、2,4-DEP、DMPA、EBEP、ホサミン(fosamine)、グルホシネート(glufosinate)、グリホセート(glyphosate)またはピペロホス(piperophos);フェノキシ系除草剤、例えばブロモフェノキシム(bromofenoxim)、クロメプロップ(clomeprop)、2,4-DEB、2,4-DEP、ジフェノペンテン(difenopentene)、ジスル(disul)、エルボン(erbon)、エトニプロミド(etnipromid)、フェンテラコール(fenteracol)またはトリホプシム(trifopsime);特にフェノキシ酢酸系除草剤、例えば4-CPA、2,4-D、3,4-DA、MCPAまたはMCPA-チオエチル;フェノキシ酪酸系除草剤、例えば4-CPB、2,4-DB、3,4-DB、MCPBまたは2,4,5-TB;およびフェノキシプロピオン酸系除草剤、例えばクロプロップ(cloprop)、4-CPP、ジクロルプロップ(dichlorprop)、ジクロルプロップ-P、3,4-DP、フェノプロップ(fenoprop)、メコプロップ(mecoprop)またはメコプロップ-P;特にアリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤、例えばクロラジホップ(chlorazifop)、クロジナホップ(clodinafop)、クロホップ(clofop)、シハロホップ(cyhalofop)、ジクロホップ(diclofop)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)、フェノキサプロップ-P、フェンチアプロップ(fenthiaprop)、フルアジホップ(fluazifop)、フルアジホップ-P、ハロキシホップ(haloxyfop)、ハロキシホップ-P、イソキサピリホップ(isoxapyrifop)、メタミホップ(metamifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップ-Pまたはトリホップ(trifop);フェニレンジアミン系除草剤、例えばジニトラミン(dinitramine)またはプロジアミン(prodiamine);フェニルピラゾリルケトン系除草剤、例えばベンゾフェナップ(benzofenap)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)またはトプラメゾン(topramezone);ピラゾリルフェニル系除草剤、例えばフルアゾレート(fluazolate)またはピラフルフェン(pyraflufen);ピリダジン系除草剤、例えばクレダジン(credazine)、ピリダホール(pyridafol)またはピリデート(pyridate);ピリダジノン系除草剤、例えばブロムピラゾン(brompyrazon)、クロリダゾン(chloridazon)、ジミダゾン(dimidazon)、フルフェンピル(flufenpyr)、メトフルラゾン(metflurazon)、ノルフルラゾン(norflurazon)、オキサピラゾン(oxapyrazon)またはピダノン(pydanon);ピリジン系除草剤、例えばアミノピラリド(aminopyralid)、クリオジネート(cliodinate)、クロピラリド(clopyralid)、ジチオピル(dithiopyr)、フルロキシピル(fluroxypyr)、ハロキシジン(haloxydine)、ピクロラム(picloram)、ピコリナフェン(picolinafen)、ピリクロル(pyriclor)、チアゾピル(thiazopyr)またはトリクロピル(triclopyr);ピリミジンジアミン系除草剤、例えばイプリミダム(iprymidam)またはチオクロリム(tioclorim);第四級アンモニウム系除草剤、例えばシペルコート(cyperquat)、ジエタムコート(diethamquat)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジコート(diquat)、モルファムコート(morfamquat)またはパラコート(paraquat);チオカルバメート系除草剤、例えばブチレート(butylate)、シクロエート(cycloate)、ジアレート(di-allate)、EPTC、エスプロカルブ(esprocarb)、エチオレート(ethiolate)、イソポリネート(isopolinate)、メチオベンカルブ(methiobencarb)、モリネート(molinate)、オルベンカルブ(orbencarb)、ペブレート(pebulate)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、スルファレート(sulfallate)、チオベンカルブ(thiobencarb)、チオカルバジル(tiocarbazil)、トリアレート(tri-allate)またはベルノレート(vernolate);チオカルボン酸系除草剤、例えばジメキサノ(dimexano)、EXDまたはプロキサン(proxane);チオ尿素系除草剤、例えばメチウロン(methiuron);トリアジン系除草剤、例えばジプロペトリン(dipropetryn)、トリアジフラム(triaziflam)またはトリヒドロキシトリアジン;特にクロロトリアジン系除草剤、例えばアトラジン(atrazine)、クロラジン(chlorazine)、シアナジン(cyanazine)、シプラジン(cyprazine)、エグリナジン(eglinazine)、イパジン(ipazine)、メソプラジン(mesoprazine)、プロシアジン(procyazine)、プログリナジン(proglinazine)、プロパジン(propazine)、セブチラジン(sebuthylazine)、シマジン(simazine)、テルブチラジン(terbuthylazine)またはトリエタジン
(trietazine);メトキシトリアジン系除草剤、例えばアトラトン(atraton)、メトメトン(methometon)、プロメトン(prometon)、セクブメトン(secbumeton)、シメトン(simeton)またはテルブメトン(terbumeton);およびメチルチオトリアジン系除草剤、例えばアメトリン(ametryn)、アジプロトリン(aziprotryne)、シアナトリン(cyanatryn)、デスメトリン(desmetryn)、ジメタメトリン(dimethametryn)、メトプロトリン(methoprotryne)、プロメトリン(prometryn)、シメトリン(simetryn)またはテルブトリン(terbutryne);トリアジノン系除草剤、例えばアメトリジオン(ametridione)、アミブジン(amibuzin)、ヘキサジノン(hexazinone)、イソメチオジン(isomethiozin)、メタミトロン(metamitron)またはメトリブジン(metribuzin);トリアゾール系除草剤、例えばアミトロール(amitrole)、カフェンストロール(cafenstrole)、エプロナズ(epronaz)またはフルポキサム(flupoxam);トリアゾロン系除草剤、例えばアミカルバゾン(amicarbazone)、カルフェントラゾン(carfentrazone)、フルカルバゾン(flucarbazone)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)またはスルフェントラゾン(sulfentrazone);トリアゾロピリミジン系除草剤、例えばクロランスラム(cloransulam)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、フルメツラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)またはペノクスラム(penoxsulam);ウラシル系除草剤、例えばブタフェナシル(butafenacil)、ブロマシル(bromacil)、フルプロパシル(flupropacil)、イソシル(isocil)、レナシル(lenacil)またはテルバシル(terbacil);尿素系除草剤、例えばベンズチアズロン(benzthiazuron)、クミルロン(cumyluron)、シクルロン(cycluron)、ジクロラルウレア(dichloralurea)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、イソノルロン(isonoruron)、イソウロン(isouron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、モニソウロン(monisouron)またはノルロン(noruron);特にフェニル尿素系除草剤、例えばアニスロン(anisuron)、ブツロン(buturon)、クロルブロムロン(chlorbromuron)、クロレツロン(chloreturon)、クロロトルロン(chlorotoluron)、クロロクスロン(chloroxuron)、ダイムロン(daimuron)、ジフェノクスロン(difenoxuron)、ジメフロン(dimefuron)、ジウロン(diuron)、フェヌロン(fenuron)、フルオメツロン(fluometuron)、フルオチウロン(fluothiuron)、イソプロツロン(isoproturon)、リヌロン(linuron)、メチウロン(methiuron)、メチルジムロン(methyldymron)、メトベンズロン(metobenzuron)、メトブロムロン(metobromuron)、メトクスロン(metoxuron)、モノリヌロン(monolinuron)、モヌロン(monuron)、ネブロン(neburon)、パラフルロン(parafluron)、フェノベンズロン(phenobenzuron)、シズロン(siduron)、テトラフルロン(tetrafluron)またはチジアズロン(thidiazuron);スルホニル尿素系除草剤;特にピリミジニルスルホニル尿素系除草剤、例えばアミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロン(bensulfuron)、クロリムロン(chlorimuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、ハロスルフロン(halosulfuron)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、メソスルフロン(mesosulfuron)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、オルトスルファムロン(orthosulfamuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、プリミスルフロン(primisulfuron)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロン(sulfometuron)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)またはトリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron);およびトリアジニルスルホニル尿素系除草剤、例えばクロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、エタメトスルフロン(ethametsulfuron)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、メトスルフロン(metsulfuron)、プロスルフロン(prosulfuron)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベヌロン(tribenuron)、トリフルスルフロン(triflusulfuron)またはトリトスルフロン(tritosulfuron);およびチアジアゾリル尿素系除草剤、例えばブチウロン(buthiuron)、エチジムロン(ethidimuron)、テブチウロン(tebuthiuron)、チアザフルロン(thiazafluron)またはチジアズロン(thidiazuron);および他の除草剤、例えばアクロレイン(acrolein)、アリルアルコール、アザフェニジン(azafenidin)、ベナゾリン(benazolin)、ベンタゾン(bentazone)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ブチダゾール(buthidazole)、カルシウムシアナミド、カムベンジクロル(cambendichlor)、クロルフェナック(chlorfenac)、クロルフェンプロップ(chlorfenprop)、クロルフルラゾール(chlorflurazole)、クロルフルレノール(chlorflurenol)、シンメチリン(cinmethylin)、クロマゾン(clomazone)、CPMF、クレゾール(cresol)、オルトジクロロベンゼン、ジメピペレート(dimepiperate)、エンドタール(endothal)、フルオロミジン(fluoromidine)、フルリドン(fluridone)、フルロクロリドン(flurochloridone)、フルルタモン(flurtamone)、フルチアセット(fluthiacet)、インダノファン(indanofan)、メタゾール(methazole)、イソチオシアン酸メチル、ニピラクロフェン(nipyraclofen)、OCH、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ピノキサデン(pinoxaden)、プロスルファリン(prosulfalin)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalid)、キノクラミン(quinoclamine)、ロデタニル(rhodethanil)、スルグリカピン(sulglycapin)、チジアジミン(thidiazimin)、トリジファン(tridiphane)、トリメツロン(trimeturon)、トリプロピンダン(tripropindan)またはトリタック(tritac)が含まれる。
【0134】
本発明の特定の実施形態によれば、除草剤(e2)は下記のものを含む。
【0135】
・1,3,4-チアジアゾール、例えばブチダゾール(buthidazole)およびシプラゾール(cyprazole);
・アミド、例えばアリドクロール(allidochlor)、ベンゾイルプロップエチル(benzoylprop-ethyl)、ブロモブチド(bromobutide)、クロルチアミド(chlorthiamid)、ジメピペレート(dimepiperate)、ジメテナミド(dimethenamid)、ジフェナミド(diphenamid)、エトベンザニド(etobenzanid)、フラムプロップメチル(flamprop-methyl)、ホサミン(fosamine)、イソキサベン(isoxaben)、メタザクロル(metazachlor)、モナリド(monalide)、ナプタラム(naptalam)、プロナミド(pronamide)またはプロパニル(propanil);
・アミノリン酸、例えばビラナホス(bilanafos)、ブミナホス(buminafos)、グルホシネート-アンモニウム(glufosinat-ammonium)、グリホセート(glyphosate)またはスルホセート(sulfosate);
・アミノトリアゾール、例えばアミトロール(amitrol)、アニリド、例えばアニロホス(anilofos)またはメフェナセット(mefenacet);
・アニリド、例えばアニロホス(anilofos)またはメフェナセット(mefenacet);
・アリールオキシアルカン酸、例えば2,4-D、2,4-DB、クロメプロップ(clomeprop)、ジクロルプロップ(dichlorprop)、ジクロルプロップ-P、フェノプロップ(fenoprop)、フルロキシピル(fluroxypyr)、MCPA、MCPB、メコプロップ(mecoprop)、メコプロップ-P、ナプロパミド(napropamide)、ナプロアニリド(naproanilide)またはトリクロピル(triclopyr);
・安息香酸、例えばクロランベン(chloramben)またはジカンバ(dicamba);
・ベンゾチアジアジノン、例えばベンタゾン(bentazon);
・漂白剤、例えばクロマゾン(clomazone)、ジフルフェニカン(diflufenican)、フルオロクロリドン(fluorochloridone)、フルポキサム(flupoxam)、フルリドン(fluridone)、ピラゾレート(pyrazolate)またはスルコトリオン(sulcotrione);
・カルバメート、例えばカルベタミド(carbetamide)、クロルブファム(chlorbufam)、クロルプロファム(chlorpropham)、デスメジファム(desmedipham)、フェンメジファム(phenmedipham)またはベルノレート(vernolate);
・キノリン酸、例えばキンクロラック(quinclorac)またはキンメラック(quinmerac);
・ジクロロプロピオン酸、例えばダラポン(dalapon);
・ジヒドロベンゾフラン、例えばエトフメセート(ethofumesate);
・ジヒロドフラン-3-オン、例えばフルルタモン(flurtamone);
・ジニトロアニリン、例えばベネフィン(benefin)、ブトラリン(butralin)、ジニトラミン(dinitramine)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、フルクロラリン(fluchloralin)、イソプロパリン(isopropalin)、ニトラリン(nitralin)、オリザリン(oryzalin)、ペンジメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、プロフルラリン(profluralin)またはトリフルラリン(trifluralin);
・ジニトロフェノール、例えばブロモフェノキシム(bromofenoxim)、ジノセブ(dinoseb)、酢酸ジノセブ、ジノテルブ(dinoterb)、DNOCまたは酢酸メジノテルブ(medinoterb-acetate);
・ジフェニルエーテル、例えばアシフルオルフェンナトリウム(acifluorfen-sodium)、アクロニフェン(aclonifen)、ビフェノックス(bifenox)、クロルニトロフェン(chlornitrofen)、ジフェノクスロン(difenoxuron)、エトキシフェン(ethoxyfen)、フルオロジフェン(fluorodifen)、フルオログリコフェンエチル(fluoroglycofen-ethyl)、ホメサフェン(fomesafen)、フリロキシフェン(furyloxyfen)、ラクトフェン(lactofen)、ニトロフェン(nitrofen)、ニトロフルオルフェン(nitrofluorfen)またはオキシフルオルフェン(oxyfluorfen);
・ジピリジル、例えばシペルコート(cyperquat)、ジフェンゾコート・メチルサルフェート(difenzoquat metilsulfate)、ジコート(diquat)またはパラコートジクロリド(paraquat dichloride);
・イミダゾール、例えばイソカルバミド(isocarbamide);
・イミダゾリノン、例えばイマザメタピル(imazamethapyr)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマザメタベンズメチル(imazamethabenz-methyl)、イマゼタピル(imazethapyr)、イマザピック(imazapic)またはイマザモックス(imazamox);
・オキサジアゾール、例えばメタゾール(methazole)、オキサジアルギル(oxadiargyl)またはオキサジアゾン(oxadiazon);
・オキシラン、例えばトリジファン(tridiphane);
・フェノール、例えばブロモキシニル(bromoxynil)またはイオキシニル(ioxynil);
・フェノキシフェノキシプロピオン酸エステル、例えばクロジナホップ(clodinafop)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、ジクロホップメチル(diclofop-methyl)、フェノキサプロップエチル(fenoxaprop-ethyl)、フェノキサプロップ-P-エチル、フェンチアプロップエチル(fenthiaprop-ethyl)、フルアジホップブチル(fluazifop-butyl)、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ-エトキシエチル(haloxyfop-ethoxyethyl)、ハロキシホップメチル、ハロキシホップ-P-メチル、イソキサピリホップ(isoxapyrifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップエチル(quizalofop-ethyl)、キザロホップ-P-エチルまたはキザロホップ-テフリル(quizalofop-tefuryl);
・フェニル酢酸、例えばクロルフェナック(chlorfenac);
・フェニルプロピオン酸、例えばクロルフェンプロップメチル(chlorfenprop-methyl);
・ppi活性化合物、例えばベンゾフェナップ(benzofenap)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルミプロピン(flumipropyn)、フルプロパシル(flupropacil)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)またはチジアジミン(thidiazimin);
・ピラゾール、例えばニピラクロフェン(nipyraclofen);
・ピリダジン、例えばクロリダゾン(chloridazon)、マレイン酸ヒドラジド、ノルフルラゾン(norflurazon)またはピリデート(pyridate);
・ピリジンカルボン酸、例えばクロピラリド(clopyralid)、ジチオピル(dithiopyr)、ピクロラム(picloram)またはチアゾピル(thiazopyr);
・ピリミジルエーテル、例えばピリチオバック(pyrithiobac)、ピリチオバックナトリウム、KIH-2023またはKIH-6127;
・スルホンアミド、例えばフルメツラム(flumetsulam)またはメトスラム(metosulam);
・トリアゾールカルボキサミド、例えばトリアゾフェナミド(triazofenamide);
・ウラシル、例えばブロマシル(bromacil)、レナシル(lenacil)またはテルバシル(terbacil);
・さらに、ベナゾリン(benazolin)、ベンフレセート(benfuresate)、ベンスリド(bensulide)、ベンゾフルオル(benzofluor)、ベンタゾン(bentazon)、ブタミホス(butamifos)、カフェンストロール(cafenstrole)、クロルタールジメチル(chlorthal-dimethyl)、シンメチリン(cinmethylin)、ジクロベニル(dichlobenil)、エンドタール(endothall)、フルオルベントラニル(fluorbentranil)、メフルイジド(mefluidide)、ペルフルイドン(perfluidone)、ピペロホス(piperophos)、トプラメゾン(topramezone)およびプロヘキサジオンカルシウム(prohexadione-calcium);
・スルホニル尿素、例えばアミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron-methyl)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エタメトスルフロンメチル(ethametsulfuron-methyl)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron-methyl)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、メツルフロンメチル(metsulfuron-methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、ピリミスルフロン(primisulfuron)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron-ethyl)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロンメチル(sulfometuron-methyl)、トリフェンスルフロンメチル(thifensulfuron-methyl)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベヌロンメチル(tribenuron-methyl)、トリフルスルフロンメチル(triflusulfuron-methyl)またはトリトスルフロン(tritosulfuron);
・シクロへキセノン型の植物保護剤、例えばアロキシジム(alloxydim)、クレトジム(clethodim)、クロプロキシジム(cloproxydim)、シクロキシジム(cycloxydim)、セトキシジム(sethoxydim)およびトラルコキシジム(tralkoxydim)。非常に好ましいシクロヘキサノン型の除草活性剤は、テプラロキシジム(tepraloxydim)(AGROW, No. 243, 11.3.95, page 21, シクロキシジム(cycloxydim)参照)および2-(1-[2-{4-クロロフェノキシ}プロピルオキシイミノ]ブチル)-3-ヒドロキシ-5-(2H-テトラヒドロチオピラン-3-イル)-2-シクロヘキセン-1-オンならびにスルホニル尿素型のもの:N-(((4-メトキシ-6-[トリフルオロメチル]-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ)カルボニル)-2-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミドである。
【0136】
殺虫剤(e3)には、例えば、抗生物質系殺虫剤、例えばアロサミジン(allosamidin)もしくはツリンギエンシン(thuringiensin);特に大環状ラクトン系殺虫剤、例えばスピノサド(spinosad);特にアベルメクチン系殺虫剤、例えばアバメクチン(abamectin)、ドラメクチン(doramectin)、エマメクチン(emamectin)、エプリノメクチン(eprinomectin)、イベルメクチン(ivermectin)もしくはセラメクチン(selamectin);およびミルベマイシン系殺虫剤、例えばレピメクチン(lepimectin)、ミルベメクチン(milbemectin)、ミルベマイシンオキシム(milbemycinoxime)もしくモキシデクチン(moxidectin);ヒ素系殺虫剤、例えばヒ酸カルシウム、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、ヒ酸鉛、亜ヒ酸カリウムもしくは亜ヒ酸ナトリウム;植物性殺虫剤、例えばアナバシン(anabasine)、アザジラクチン(azadirachtin)、D-リモネン(D-limonene)、ニコチン(nicotine)、ピレトリン(pyrethrins)、シネリンE(cinerin E)、シネリンI、シネリンII、ジャスモリンI(jasmolin I)、ジャスモリンII、ピレトリンI(pyrethrin I)、ピレトリンII、クアシア(quassia)、ロテノン(rotenone)、リアニア(ryania)もしくはサバジラ(sabadilla);カルバメート系殺虫剤、例えばベンジオカルブ(bendiocarb)もしくはカルバリル(carbaryl);特にベンゾフラニルメチルカルバメート系殺虫剤、例えばベンフラカルブ(benfuracarb)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、デカルボフラン(decarbofuran)もしくはフラチオカルブ(furathiocarb);ジメチルカルバメート系殺虫剤、例えばジメタン(dimetan)、ジメチラン(dimetilan)、ヒキンカルブ(hyquincarb)もしくはピリミカルブ(pirimicarb);オキシムカルバメート系殺虫剤、例えばアラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、アルドキシカルブ(aldoxycarb)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、メトミル(methomyl)、ニトリラカルブ(nitrilacarb)、オキサミル(oxamyl)、タジムカルブ(tazimcarb)、チオカルボキシム(thiocarboxime)、チオジカルブ(thiodicarb)もしくはチオファノックス(thiofanox);およびフェニルメチルカルバメート系殺虫剤、例えばアリキシカルブ(allyxycarb)、アミノカルブ(aminocarb)、ブフェンカルブ(bufencarb)、ブタカルブ(butacarb)、カルバノレート(carbanolate)、クロエトカルブ(cloethocarb)、ジクレシル(dicresyl)、ジオキサカルブ(dioxacarb)、EMPC、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェネタカルブ(fenethacarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メトルカルブ(metolcarb)、メキサカルベート(mexacarbate)、プロマシル(promacyl)、プロメカルブ(promecarb)、プロポキスル(propoxur)、トリメタカルブ(trimethacarb)、XMCもしくはキシリルカルブ(xylylcarb);ジニトロフェノール系殺虫剤、例えばジネックス(dinex)、ジノプロップ(dinoprop)、ジノサム(dinosam)もしくはDNOC;昆虫成長調節剤;特にキチン合成阻害剤、例えばビストリフルロン(bistrifluron)、ブプロフェジン(buprofezin)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、シロマジン(cyromazine)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、ペンフルロン(penfluron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)もしくはトリフルムロン(triflumuron);幼若ホルモン模倣薬、例えばエポフェノナン(epofenonane)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、ヒドロプレン(hydroprene)、キノプレン(kinoprene)、メトプレン(methoprene)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)もしくはトリプレン(triprene);幼若ホルモン、例えば幼若ホルモンI、IIおよびIII;脱皮ホルモンアゴニスト、例えばクロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide);脱皮ホルモン、例えばα-エクジソン(α-ecdysone)もしくはエクジステロン(ecdysterone);脱皮阻害剤、例えばジオフェノラン(diofenolan);プレコセン、例えばプレコセン(precocene)I、IIおよびIII;ならびに分類されない殺虫剤、例えばジシクラニル(dicyclanil);ネライストキシン類似物、例えばベンスルタップ(bensultap)、カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)もしくはチオスルタップ(thiosultap);ニコチノイド系殺虫剤、例えばフロニカミド(flonicamid);特にニトログアニジン系殺虫剤、例えばクロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)もしくはチアメトキサム(thiamethoxam);ニトロメチレン系殺虫剤、例えばニテンピラム(nitenpyram)もしくはニチアジン(nithiazine);およびピリジルメチルアミン系殺虫剤、例えばアセタミプリド(acetamiprid)、イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)もしくはチアクロプリド(thiacloprid);有機塩素系殺虫剤、例えばイソベンザン(isobenzan)、イソドリン(isodrin)、ケレバン(kelevan)もしくはミレックス(mirex);有機リン系殺虫剤、特に有機リン酸系殺虫剤、例えばブロムフェンビンホス(bromfenvinfos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロトキシホス(crotoxyphos)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ホスピレート(fospirate)、ヘプテノホス(heptenophos)、メトクロトホス(methocrotophos)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレド(naled)、ナフタロホス(naftalofos)、ホスファミドン(phosphamidon)、プロパホス(propaphos)、TEPPもしくはテトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos);有機チオリン酸系殺虫剤、例えばジオキサベンゾホス(dioxabenzofos)、ホスメチラン(fosmethilan)もしくはフェントエート(phenthoate);特に脂肪族有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアセチオン(acethion)、アミトン(amiton)、カズサホス(cadusafos)、クロレトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルメホス(chlormephos)、デメフィオン(demephion)、デメフィオン-O、デメフィオン-S、デメトン(demeton)、デメトン-O、デメトン-S、デメトンメチル、デメトン-O-メチル、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジスルホトン(disulfoton)、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、IPSP、イソチオエート(isothioate)、マラチオン(malathion)、メタクリホス(methacrifos)、オキシデメトンメチル(oxydemeton-methyl)、オキシデプロホス(oxydeprofos)、オキシジスルホトン(oxydisulfoton)、ホレート(phorate)、スルホテップ(sulfotep)、テルブホス(terbufos)もしくはチオメトン(thiometon);特に脂肪族アミド有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアミジチオン(amidithion)、シアントエート(cyanthoate)、ジメトエート(dimethoate)、エトエートメチル(ethoate-methyl)、ホルモチオン(formothion)、メカルバム(mecarbam)、オメトエート(omethoate)、プロトエート(prothoate)、ソファミド(sophamide)もしくはバミドチオン(vamidothion);およびオキシム有機チオリン酸系殺虫剤、例えばクロルホキシム(chlorphoxim)、ホキシム(phoxim)もしくはホキシムメチル;複素環有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアザメチホス(azamethiphos)、クマホス(coumaphos)、クミトエート(coumithoate)、ジオキサチオン(dioxathion)、エンドチオン(endothion)、メナゾン(menazon)、モルホチオン(morphothion)、ホサロン(phosalone)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)もしくはキノチオン(quinothion);特にベンゾチオピラン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばジチクロホス(dithicrofos)もしくはチクロホス(thicrofos);ベンゾトリアジン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアジンホスエチル(azinphos-ethyl)もしくはアジンホスメチル;イソインドール有機チオリン酸系殺虫剤、例えばジアリホス(dialifos)もしくはホスメット(phosmet);イソキサゾール有機チオリン酸系殺虫剤、例えばイソキサチオン(isoxathion)もしくはゾラプロホス(zolaprofos);ピラゾロピリミジン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばクロルプラゾホス(chlorprazophos)もしくはピラゾホス(pyrazophos);ピリジン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばクロルピリホス(chlorpyrifos)もしくはクロルピリホスメチル;ピリミジン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばブタチオホス(butathiofos)、ジアジノン(diazinon)、エトリムホス(etrimfos)、リリムホス(lirimfos)、ピリミホスエチル(pirimiphos-ethyl)、ピリミホスメチル、プリミドホス(primidophos)、ピリミテート(pyrimitate)もしくはテブピリムホス(tebupirimfos);キノキサリン有機チオリン酸系殺虫剤、例えばキナルホス(quinalphos)もしくはキナルホスメチル;チアジアゾール有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアチダチオン(athidathion)、リチダチオン(lythidathion)、メチダチオン(methidathion)もしくはプロチダチオン(prothidathion);およびトリアゾール有機チオリン酸系殺虫剤、例えばイサゾホス(isazofos)もしくはトリアゾホス(triazophos);およびフェニル有機チオリン酸系殺虫剤、例えばアゾトエート(azothoate)、ブロモホス(bromophos)、ブロモホスエチル、カルボフェノチオン(carbophenothion)、クロルチオホス(chlorthiophos)、シアノホス(cyanophos)、シチオエート(cythioate)、ジカプトン(dicapthon)、ジクロフェンチオン(dichlofenthion)、エタホス(etaphos)、ファムフル(famphur)、フェンクロルホス(fenchlorphos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェンスルホチオン(fensulfothion)、フェンチオン(fenthion)、フェンチオンエチル、ヘテロホス(heterophos)、ジョドフェンホス(jodfenphos)、メスルフェンホス(mesulfenfos)、パラチオン(parathion)、パラチオンメチル、フェンカプトン(phenkapton)、ホスニクロル(phosnichlor)、プロフェノホス(profenofos)、プロチオホス(prothiofos)、スルプロホス(sulprofos)、テメホス(temephos)、トリクロルメタホス-3(trichlormetaphos-3)もしくはトリフェノホス(trifenofos);ホスホネート系殺虫剤、例えばブトネート(butonate)もしくはトリクロルホン(trichlorfon);ホスホノチオエート系殺虫剤、例えばメカルホン(mecarphon);特にフェニルエチルホスホノチオエート系殺虫剤、例えばホノホス(fonofos)もしくはトリクロロナート(trichloronat);およびフェニルフェニルホスホノチオエート系殺虫剤、例えばシアノフェンホス(cyanofenphos)、EPNもしくはレプトホス(leptophos);ホスホルアミデート系殺虫剤、例えばクルホメート(crufomate)、フェナミホス(fenamiphos)、ホスチエタン(fosthietan)、メホスホラン(mephosfolan)、ホスホラン(phosfolan)もしくはピリメタホス(pirimetaphos);ホスホルアミドチオエート系殺虫剤、例えばアセフェート(acephate)、イソカルボホス(isocarbophos)、イソフェンホス(isofenphos)、メタミドホス(methamidophos)およびプロペタンホス(propetamphos);ならびにホスホロジアミド系殺虫剤、例えばジメホックス(dimefox)、マジドックス(mazidox)、ミパホックス(mipafox)もしくはシュラダン(schradan);オキサジアジン系殺虫剤、例えばインドキサカルブ(indoxacarb);フタルイミド系殺虫剤、例えばジアリホス(dialifos)、ホスメット(phosmet)もしくはテトラメトリン(tetramethrin);ピラゾール系殺虫剤、例えばアセトプロール(acetoprole)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)もしくはバニリプロール(vaniliprole);ピレスロイド系殺虫剤;特にピレスロイドエステル系殺虫剤、例えばアクリナトリン(acrinathrin)、アレトリン(allethrin)、ビオアレトリン(bioallethrin)、バルトリン(barthrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、ビオエタノメトリン(bioethanomethrin)、シクレトリン(cyclethrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ-シフルトリン、シハロトリン(cyhalothrin)、ガンマ-シハロトリン
、ラムダ-シハロトリン、シペルメトリン(cypermethrin)、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン(cyphenothrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、ジメトリン(dimethrin)、エムペントリン(empenthrin)、フェンフルトリン(fenfluthrin)、フェンピリトリン(fenpirithrin)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルバリネート(fluvalinate)、タウ-フルバリネート、フレトリン(furethrin)、イミプロトリン(imiprothrin)、メトフルトリン(metofluthrin)、ペルメトリン(permethrin)、ビオペルメトリン(biopermethrin)、トランスペルメトリン(transpermethrin)、フェノトリン(phenothrin)、プラレトリン(prallethrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ピレスメトリン(pyresmethrin)、レスメトリン(resmethrin)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、シスメトリン(cismethrin)、テフルトリン(tefluthrin)、テラレトリン(terallethrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、トラロメトリン(tralomethrin)もしくはトランスフルトリン(transfluthrin);ならびにピレスロイドエーテル系殺虫剤、例えばエトフェンプロックス(etofenprox)、フルフェンプロックス(flufenprox)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、プロトリフェンブート(protrifenbute)もしくはシラフルオフェン(silafluofen);ピリミジンアミン系殺虫剤、例えばフルフェネリム(flufenerim)もしくはピリミジフェン(pyrimidifen);ピロール系殺虫剤、例えばクロルフェナピル(chlorfenapyr);テトロン酸系殺虫剤、例えばスピロメシフェン(spiromesifen);チオ尿素系殺虫剤、例えばジアフェンチウロン(diafenthiuron);尿素系殺虫剤、例えばフルコフロン(flucofuron)もしくはスルコフロン(sulcofuron);または分類されない殺虫剤、例えばクロサンテル(closantel)、クロタミトン(crotamiton)、EXD、フェナザフロル(fenazaflor)、フェノキサクリム(fenoxacrim)、フルベンジアミド(flubendiamide)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、マロノベン(malonoben)、メタフルミゾン(metaflumizone)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、ニフルリジド(nifluridide)、ピリダベン(pyridaben)、ピリダリル(pyridalyl)、ラホキサニド(rafoxanide)、トリアラテン(triarathene)もしくはトリアザメート(triazamate)が含まれる。
【0137】
本発明の特定の実施形態によれば、殺虫剤(e3)は、下記のものを含む。
【0138】
・有機(チオ)ホスフェート、例えばアセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホスエチル(azinphos-ethyl)、アジンホスメチル、カズサホス(cadusafos)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルメホス(chlormephos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル、クマホス(coumaphos)、シアノホス(cyanophos)、デメトン-S-メチル(demeton-S-methyl)、ジアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)/DDVP、ジクロトホス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジスルホトン(disulfoton)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(ethoprophos)、ファムフル(famphur)、フェナミホス(fenamiphos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェンチオン(fenthion)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ヘプテノホス(heptenophos)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メカルバム(mecarbam)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メチルパラチオン(methyl-parathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレド(naled)、オメトエート(omethoate)、オキシデメトンメチル(oxydemeton-methyl)、パラオキソン(paraoxon)、パラチオン(parathion)、パラチオンメチル、フェントエート(phenthoate)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホレート(phorate)、ホキシム(phoxim)、ピリミホス(pirimiphos)、ピリミホスメチル、プロフェノホス(profenofos)、プロペタンホス(propetamphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(quinalphos)、スルホテップ(sulfotep)、スルプロホス(sulprofos)、テブピリムホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テルブホス(terbufos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、チオメトン(thiometon)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon)またはバミドチオン(vamidothion);
・カルバメート、例えばアラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、ホルメタネート(formetanate)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メトミル(methomyl)、メトルカルブ(metolcarb)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカルブ(pirimicarb)、プロポクスル(propoxur)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、トリアザメート(triazamate)、トリメタカルブ(trimethacarb)、XMCまたはキシリルカルブ(xylylcarb);
・ピレスロイド、例えばアクリナトリン(acrinathrin)、アレトリン(allethrin)、d-cis-trans-アレトリン、d-trans-アレトリン、ビフェントリン(bifenthrin)、ビオアレトリン(bioallethrin)、ビオアレトリンS-シクロペンテニル、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ-シフルトリン、シハロトリン(cyhalothrin)、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シフェノトリン(cyphenothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン(deltamethrin)、エムペントリン(empenthrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(etofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルメトリン(flumethrin)、タウフルバリネート(tau-fluvalinate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、ペルメトリン(permethrin)、フェノトリン(phenothrin)、プラレトリン(prallethrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ピレトリン(pyrethrin)IおよびII、レスメトリン(resmethrin)、RU 15525、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)またはZXI 8901;
・節足動物成長調節物質:a)キチン合成阻害剤、例えばベンゾイル尿素、例えばビストリフルロン(bistrifluron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、ブプロフェジン(buprofezin)、ジオフェノラン(diofenolan)、ヘキシチアゾックス(hexythiazox)、エトキサゾール(etoxazole)またはクロフェンテジン(clofentezine);b)エクジソンアンタゴニスト、例えばクロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)またはアザジラクチン(azadirachtin);c)幼若ホルモン模倣薬、例えばピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、ハイドロプレン(hydroprene)、キノプレン(kinoprene)、メトプレン(methoprene)またはフェノキシカルブ(fenoxycarb);d)脂質生合成阻害剤、例えばスピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)またはスピロテトラマト(spirotetramat);
・ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト:アセタミプリド(acetamiprid)、クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、ニコチン(nicotine)、ベンスルタップ(bensultap)、塩酸カルタップ(cartap hydrochloride)、チオシクラム(thiocyclam)、チオスルタップナトリウム(thiosultap-sodium)または式(Γ1)
【化2】

【0139】
のチアゾール化合物;
・GABAアンタゴニスト、例えばアセトプロール(acetoprole)、クロルダン(chlordane)、エンドスルファン(endosulfan)、エチプロール(ethiprole)、ガンマ-HCH(リンダン(lindane))、フィプロニル(fipronil)、バニリプロール(vaniliprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)または式Γ2
【化3】

【0140】
のフェニルピラゾール化合物;
・大環状ラクトン、例えばアバメクチン(abamectin)、エマメクチン(emamectin)、安息香酸エマメクチン、ミルベメクチン(milbemectin)、レピメクチン(lepimectin)またはスピノサド(spinosad);
・METI I化合物、例えばフェナザキン(fenazaquin)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フルフェネリム(flufenerim)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、ロテノン(rotenone)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)またはトルフェンピラド(tolfenpyrad);
・METI IIおよびIII化合物、例えばアセキノシル(acequinocyl)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)またはヒドラメチルノン(hydramethylnon);
・脱共役化合物、例えばクロルフェナピル(chlorfenapyr)またはDNOC;
・酸化的リン酸化阻害剤、例えばアゾシクロチン(azocyclotin)、シヘキサチン(cyhexatin)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、フェンブタチンオキシド(fenbutatin oxide)、プロパルガイト(propargite)またはテトラジホン(tetradifon);
・種々のオキシダーゼ阻害剤、例えばピペロニルブトキシド;
・ナトリウムチャネル遮断剤、例えばインドキサカルブ(indoxacarb)またはメタフルミゾン(metaflumizone);
・微生物攪乱剤、例えばバチルス・チューリンゲンシス・サブスピーシーズ・イスラエレンシス(Bacillus thuringiensis subsp. israelensis)、バチルス・スフェリカス(Bacillus sphaericus)、バチルス・チューリンゲンシス・サブスピーシーズ・アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp. aizawai)、バチルス・チューリンゲンシス・サブスピーシーズ・クルスタキ(Bacillus thuringiensis subsp. Kurstaki)またはバチルス・チューリンゲンシス・サブスピーシーズ・テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp. Tenebrionis);
・その他、例えばアミトラズ(amitraz)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、ベンゾキシメート(benzoximate)、ビフェナゼート(bifenazate)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、カルタップ(cartap)、チノメチオナット(chinomethionat)、クロロピクリン(chloropicrin)、フロニカミド(flonicamid)、臭化メチル、ピリダリル(pyridalyl)、ピリメトロジン(pymetrozine)、リナキシピル(rynaxypyr)、硫黄、酒石酸アンチモニルカリウム、チオシクラム(thiocyclam)、トリブホス(tribufos)、フルベンジアミド(flubendiamide)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、アミドフルメット(amidoflumet)、NNI-0101、N-R’-2,2-ジハロ-1-R’’-シクロプロパンカルボキサミド2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンまたはN-R’-2,2-ジ(R’’’)プロピオンアミド2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン(ここで、R’はメチルまたはエチルであり、ハロは塩素または臭素であり、R’’は水素またはメチルであり、R’’’はメチルまたはエチルである)、式Γ3
【化4】

【0141】
[式中、A1はCH3、Cl、BrまたはIであり、XはC-H、C-Cl、C-FまたはNであり、Y’はF、ClまたはBrであり、Y’’はF、ClまたはCF3であり、B1は水素、Cl、Br、IまたはCNであり、B2はCl、Br、CF3、OCH2CF3、OCF2Hであり、RBは水素、CH3またはCH(CH3)2である]
のアントラニルアミド、およびマロノニトリル、例えばJP 2002 284608、WO 02/89579、WO 02/90320、WO 02/90321、WO 04/06677、WO 04/20399またはJP 2004 99597に記載されるもの;
・マロノジニトリル、例えばCF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)5CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2C(CF3)2F、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2(CF2)3CF3、CF2H(CF2)3CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF3、CF3(CF2)2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3CF2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、2-(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)-2-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル)マロノジニトリルおよび
CF2HCF2CF2CF2CH2C(CN)2CH2CH2CF2CF3
・フッ化キナゾリノン、例えば、
【化5】

【0142】
1-アセチル-3-[(ピリジン-3-イルメチル)アミノ]-6-(1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル)-3,4-ジヒドロ-1H-キナゾリン-2-オン;
・さらに、式Γ4のピリミジニルアルキニルエーテルまたは式Γ5のチアジアゾリルアルキニルエーテル:
【化6】

【0143】
[式中、Rはメチルまたはエチルであり、Het*は3,3-ジメチルピロリジン-1-イル、3-メチルピペリジン-1-イル、3,5-ジメチルピペリジン-1-イル、4-メチルピペリジン-1-イル、ヘキサヒドロアゼピン-1-イル、2,6-ジメチルヘキサヒドロアゼピン-1-イルまたは2,6-ジメチルモルホリン-4-イルである]
これらの化合物は、例えばJP 2006 131529に記載されている。
【0144】
ここで特に言及された活性剤の塩、特に農業上有用な塩も使用することができる。
【0145】
本発明の特定の実施形態において、植物保護活性剤は殺菌剤である。
【0146】
これに関して、殺菌剤が、アニリド、トリアゾロピリミジン、ストロビルリンおよびトリアゾールからなる群に属する活性剤であることが特に好ましい。特にボスカリド、カルボキシン、メタラキシルおよびオキサジキシルより選択されるアニリド、トリアゾロピリミジンである5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、アゾキシストロビン、ピラクロストロビン、ジモキシストロビン、トリフロキシストロビン、フルオキサストロビン、ピコキシストロビンおよびオリサストロビンより選択されるストロビルリン、またはエポキシコナゾール、メトコナゾール、テブコナゾール、フルシラゾール、フルキンコナゾール、トリチコナゾール、プロピコナゾール、ペンコナゾール、シプロコナゾールおよびプロチオコナゾールより選択されるストロビルリンが好ましい。
【0147】
本発明によればエポキシコナゾールの使用が特に好ましい。
【0148】
ここで選択される植物保護活性剤の名称、例えばエポキシコナゾールは、これらの化合物の異性体を含む。特に式の化合物の立体異性体、例えばエナンチオマーまたはジアステレオマーを挙げることができる。本質的に純粋な異性体に加えて、式の化合物はそれらの異性体混合物、例えば立体異性体混合物をも含む。
【0149】
一般に、光学対掌体に関して、生物活性が高い方の立体異性体を高い割合で含む活性剤が好ましく、異性体的に純粋な活性剤が特に好ましい。
【0150】
組成物の総重量における活性剤成分(e)の割合は、一般に1重量%よりも多く、好ましくは2重量%よりも多く、特に2.5重量%よりも多い。一方、組成物の総重量における成分(e)の割合は、組成物の総重量を基準として一般に65重量%未満、好ましくは50重量%未満、特に40重量%未満である。
【0151】
これに関して、活性剤の量を基準とするアルコールアルコキシレートの割合、すなわち、アルコールアルコキシレートの植物保護活性剤に対する重量比は、0.5以上、好ましくは1以上、特に2以上である。
【0152】
特定の実施形態によれば、本発明は、
(a) 1〜50重量%、好ましくは5〜50重量%、例えば約25重量%のアルコールアルコキシレート;
(b) 0.5〜50重量%、好ましくは5〜50重量%、例えば約25重量%のシクロデキストリン;
(c1) 0.1〜10重量%、好ましくは1〜10重量%、例えば約5重量%の界面活性補助剤;
(c2) 0.1〜10重量%、好ましくは1〜10重量%、例えば約5重量%の沈降防止剤;
(d) 10〜80重量%、好ましくは5〜50重量%、例えば約27.5重量%の水;および
(e) 1〜65重量%、好ましくは5〜50重量%、例えば約12.5重量%の植物保護活性剤
を含む懸濁液濃縮物に関する。
【0153】
本発明の懸濁液濃縮物は、それ自体は公知の方法により、例えば次の工程段階:
(i) 懸濁液濃縮物の必須の材料を含む懸濁液の供給、および
(ii) 懸濁された固体粒子を所望の粒径まで粉砕すること
を含む工程により調製することができる。
【0154】
材料は、これに適した従来の装置の中で互いに混合することができる。懸濁液の形成を保証するのに十分な剪断力を混合物に適用しなければならない。粉砕も公知の方法により実施することができる。適切な装置中での湿式粉砕法が好ましく、特に、ビーズミルが特に有利であることが証明されている。例として、Drais Superflow DCP SF 12型(Draiswerke Inc., 40 Whitney Road, Mahwah, NJ 07430, USA);循環ミルシステムZeta (Netzsch-Feinmahltechnik GmbH)、ディスクミル(Netzsch Feinmahltechnik GmbH, Selb, Germany)、ビーズミルEiger Mini 50 (Eiger Machinery Inc., 888 East Belvidere Rd., Grayslake, IL 60030, USA)、およびビーズミルDyno-Mill KDL (WA Bachofen AG, Switzerland)が挙げられる。
【0155】
したがって、本発明のさらなる主題は、植物およびその生育環境を本発明の懸濁液濃縮物により殺有害生物処理、特に殺菌、殺虫もしくは除草処理すること、または開示された懸濁液濃縮物を植物およびその生育環境の殺有害生物処理、特に殺菌、殺虫または除草処理に使用することである。
【0156】
このために、本発明の懸濁液濃縮物を、その使用前に、一般に使用者、例えば農業従事者または庭師が、本質的に公知の方法で水中に溶解、分散または乳化することによりそのまま施用可能な施用形態に変換する。例えば、上記処理により噴霧混合物を与える(タンクミックス法)。
【0157】
調製された噴霧混合物は、周知の方法で、噴霧法により、特に、例えば移動式噴霧装置のノズルから可能な限り微細に分配されるように噴霧することにより、施用することができる。さらに、このための従来の装置および操作技術は当業者に公知である。
【0158】
したがって、特定の実施形態によれば、植物およびその生育環境の処理は噴霧法により実施する。これに関して、施用される噴霧混合物の調製は、溶解、分散または乳化により実施するのが好ましい。
【0159】
本発明のさらなる主題は、本発明の懸濁液濃縮物を含む植物の殺有害生物処理のための噴霧混合物である。
【0160】
本発明の特定の実施形態において、噴霧混合物は、0.0001〜10重量%、好ましくは0.001〜1重量%、特に0.01〜0.5重量%の植物保護活性剤を含む。これは本発明の懸濁液濃縮物の約0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%、特に0.1〜2重量%に相当する。
【0161】
本発明の懸濁液濃縮物は、アルコールアルコキシレートの含有量のために、アルコールアルコキシレートを含まない同等の懸濁液濃縮物よりも優れた有効性を示す。比較的長い期間にわたってさえも、言及するに値する活性剤粒子の凝集は観察することができない。本発明の懸濁液濃縮物は水により容易に希釈することができ、それ自体安定で有利に施用することが可能な噴霧混合物を与える。
【0162】
本発明を以下の実施例を用いてより完全に説明する。これを限定と見なすべきではない。
【0163】
実施例1〜27:シクロデキストリン含有組成物
以下の通りに一連のシクロデキストリン含有懸濁液濃縮物を調製し、評価した。
【0164】
62.5 gのエポキシコナゾールを、水性媒体中、各場合に20 g/lの分散剤(Atlas G 5000 (Uniquema/Croda)、Synperonic A (Uniquema/Croda))および50 g/lのポリエチレングリコールと共に、撹拌ビーズミル(Dyno-Mill)中で80%の粒径が2μm未満となるまで粉砕した。3 g/lの消泡剤(例えばRhodorsil 426 (Rhodia))、3 g/lの増粘剤(例えばThodopol 23 (Rhodia))、および殺生物剤(例えばActicide MBS (Thor Chemie))を混合物に加えた。この混合物に20、40または80 gのアルコールアルコキシレート(1C9〜C11-アルコール + 7 EO + 1.5 BO)を加えて、製剤が均質になるまで撹拌した。次に、同量または二倍量のシクロデキストリン(Cavamax W 6またはW 7またはW 8;α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリンまたはγ-シクロデキストリン(Wacker Chemie AG, Germany))をこれらの混合物に加えて撹拌し、2時間均質化した。最後に、水を加えて1リットルのバッチとした。
【0165】
懸濁液濃縮物の調製の24時間後または10日後に、2μm未満の粒径を有する懸濁された活性剤の比率(パーセントで表す)を測定した。
【0166】
さらに、懸濁液濃縮物の表面張力を、(Kruess K100)を用いるプレート法に従って、0.5 mlの各懸濁液濃縮物を1 lの蒸留水に懸濁することにより測定した(c = 0.5%;エタノールの表面張力:22.32 mN/m;水の表面張力:70.90 mN/m)。
【0167】
表1:
【表1】

【0168】
結果は、懸濁液濃縮物にシクロデキストリンを加えることにより活性剤粒子の凝集が抑制されることを明白に証明している。シクロデキストリンの添加は表面張力の増加を伴うので、シクロデキストリンが界面活性作用を有するアルコールアルコキシレートを水相から選択的に取り出し、平衡から除去していることが推測され得る。
【0169】
提案されたメカニズムは単に発明を明確にするために記載したものであって、それを限定するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物保護活性剤の懸濁液濃縮物であって、
a) アルコールアルコキシレート;および
b) シクロデキストリン
を含む、上記懸濁液濃縮物。
【請求項2】
アルコールアルコキシレートが、式(I)
R1-O-(CmH2mO)x-(CnH2nO)y-(CpH2pO)z-R2 (I)
[式中、
R1は1〜100個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基であり;
R2は水素、有機基または無機酸基であり;
m、nおよびpは互いに独立して2〜16の整数、好ましくは2、3、4または5であり;
x、yおよびzは互いに独立して0〜1000の数であり;
x+y+zは2〜1000の値に相当する]
のアルコールアルコキシレートより選択される、請求項1に記載の懸濁液濃縮物。
【請求項3】
組成物が、1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%、特に少なくとも10〜30重量%のアルコールアルコキシレートを含む、請求項1または2に記載の懸濁液濃縮物。
【請求項4】
シクロデキストリンが天然シクロデキストリンまたは修飾シクロデキストリンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
天然シクロデキストリンが、α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリンおよびγ-シクロデキストリンより選択される、請求項4に記載の懸濁液濃縮物。
【請求項6】
0.5〜50重量%、好ましくは5〜45重量%、特に10〜40重量%のシクロデキストリンを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
シクロデキストリンとアルコールアルコキシレートとの重量比が、0.5:1〜5:1、好ましくは1:1〜4:1、特に2:1〜3:1である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の懸濁液濃縮物。
【請求項8】
さらに追加の補助剤を含み、ここで、追加の補助剤が、
c1) 界面活性補助剤;
c2) 懸濁剤、消泡剤、凍結防止剤および殺菌剤;および
c3) 製剤の取り扱いの容易さおよび/または物理的特性を改良するための他の補助剤
より選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の懸濁液濃縮物。
【請求項9】
60重量%以下、好ましくは55重量%以下、特に50重量%以下の追加の補助剤を含む、請求項8に記載の懸濁液濃縮物。
【請求項10】
さらに、
d) 水を含む流体
を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の懸濁液濃縮物。
【請求項11】
1〜65重量%、好ましくは2〜50重量%、特に2.5〜40重量%の植物保護活性剤を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の懸濁液濃縮物。
【請求項12】
植物および/またはその生育環境の殺菌、殺虫または除草処理のための溶剤、分散剤または乳剤(噴霧混合物)の調製における請求項1〜11のいずれか1項に記載の懸濁液濃縮物の使用。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の懸濁液濃縮物を溶解、分散または乳化し、得られた溶剤、分散剤または乳剤(噴霧混合物)により植物および/またはその生育環境を処理することを含む、植物およびその生育環境の殺菌、殺虫または除草処理の方法。
【請求項14】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の懸濁液濃縮物を含む噴霧混合物。
【請求項15】
アルコールアルコキシレートを含む懸濁液濃縮物を安定化するためのシクロデキストリンの使用。

【公表番号】特表2011−518806(P2011−518806A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505514(P2011−505514)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際出願番号】PCT/EP2009/054899
【国際公開番号】WO2009/130282
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】