シャワーヘッド
本発明は、剛性ハウジング(1)を有し、剛性ハウジング(1)が、水道管(4)に対する接続具と、水道管(4)に接続可能であり、かつノズル内で終端する少なくとも1つの水流路とを有しており、ノズルが、使用時に下方を向くハウジング(1)の側部に配置され、水流がノズルを通って吐出されるように構成されており、ハウジング(1)が、細長かつ平坦な形状を有している、シャワーヘッドに関する。本発明の目的は、集中した水流を生じさせると共に、広い水カーテンも生じさせるシャワーヘッドであって、簡単かつコスト効率的に製造される、シャワーヘッドを提供することにある。この目的は、ノズルを実質的にハウジング(1)の全長にわたって分布させ、かつノズル(6)の一部に対する水流を遮断可能とする手動式の遮断装置をシャワーヘッドに組み合わせることによって、達成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求項1の前文に記載されているシャワーヘッドに関する。
【0002】
丸断面の従来の水噴射とは異なった噴射形態になっているシャワーヘッドが、例えば、特許文献1により知られている。この文献の図3に示されるデュアルシャワー付属具とも呼ばれるシャワーヘッドは、約30cmの長さ及び約6cmの幅を有している。その高さは約2cmであり、これによって、内部に水流路を有する平坦な剛性ハウジングがもたらされている。シャワープレートはハウジングの2つの端部それぞれに配置されており、これによって、互いに離間した2つの個々の噴射を行うデュアルシャワーが提供されている。このような手段によって、シャワーを浴びる人の体全体にわたって良好に水が散布されることになる。しかしながら、従来のシャワーヘッドと比較して多くなったノズルの数により、吐出される水噴射の強さは低下してしまっている。
【0003】
良好な水散布及び強い水噴射を可能にするシャワーヘッドが、特許文献2により知られている。このシャワーヘッドは、互いに対して旋回することができる2つのシャワーヘッド部分を備えている。各シャワーヘッド部分は一組のノズルを有している。第1の組のノズルは、シャワーヘッド部分が互いに隣接する位置に旋回した場合に下方を向くように構成されている。この旋回位置では、円形の水噴射がシャワーヘッドから吐出されることになる。第2の組のノズルは、2つの旋回可能なシャワーヘッド部分の細長部分に配置されている。シャワーヘッド部分が水平方向に延びるように互いに離れる方に旋回した場合、水カーテンが、これらの細長部分のノズルから吐出されることになる。この水カーテンは、湾曲線に追従しており、シャワーを浴びる人の肩領域に位置されるとよく、これによって、シャワーを浴びる人は、髪を濡らす水の吐出を生じさせることなく、均一に水カーテンを浴びることができる、シャワーヘッド部分の作動は回転弁のようになっている。この回転弁は、第1の旋回位置にて、水を前述した第1の組のノズルに導くように構成されており、かつ第2の旋回位置にて、水を前述した第2の組のノズルに導くように構成されている。このシャワーヘッドは極めて複雑であり、その製造のためのコストが掛かることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際特許出願公開第02/28540A1号パンフレット
【特許文献2】独国実用新案第20212727号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、集中水噴射を生じさせる一方で広い水カーテンを生じさせることを可能にするシャワーヘッドであって、製造容易かつ良好なコスト効率であるシャワーヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、本発明によれば、特許請求項1の特徴の全てによって達成されることになる。
【0007】
剛性ハウジングを備えており、剛性ハウジングが、水道管に対する接続具と、水道管に接続可能であり、かつノズル内で開口する少なくとも1つの水流路とを有しており、ノズルが、使用中に下方を向くハウジングの側部に配置され、かつノズルを通して水噴射を吐出させるように構成され、ハウジングが細長かつ平坦な形状を有している、シャワーヘッドにおいて、ノズルが、実質的にハウジングの全長にわたって分布するように配置され、シャワーヘッドに手動式の遮断装置が配置され、この遮断装置によって、ノズルのいくつかに対する水の流れが遮断可能に構成されていることを改良点とする、シャワーヘッドである。
【0008】
ノズルが全て開いた場合、穏やかな水カーテンが、ある一定の箇所だけではなくシャワーヘッドの全底面にわたって分布し、かつシャワーを浴びる人の肩に噴霧されるように構成されている。シャワーヘッドが肩のわずか上方に置かれている場合に、吐出する水によって髪が濡れることがなくなっている。水は肩の上及び背中領域のみに流れることになる。
【0009】
このこととは対照的に、ノズルのいくつかが手動式の遮断装置によって遮断されている場合には、開いているノズルから流出する水の圧力及び量が大きくなる。これによって、すすぎ洗い噴射(rinsing jet)と呼ばれる、より強い水噴射がもたらされることになる。すすぎ洗い噴射は、ノズルが全て開いた場合における水カーテンよりも激しく、かつより集中しているので、髪のすすぎ洗い又は石鹸の洗い流しに極めて適している。
【0010】
このシャワーヘッドは、特許文献2により知られているシャワーヘッドと同じ働きをするものである。しかしながら、側部ノズルのための遮断装置以外に、このシャワーヘッドは、どのような可動要素、特に、どのような旋回可能なシャワーヘッド部分も有していない。このシャワーヘッドは、2つの相互接続されたシェルから成るプラスチック材料製又は金属製ハウジングとして製造可能になっている。水道管に対する接続具からノズルに通じる水路は、ここでは、ハウジング内の空洞によって形成されている。このようなシャワーヘッドの構造が簡単であり、かつ製造のコスト効率が良くなっている。
【0011】
実施の観点から、ノズルは湾曲した中心線に沿って配置されているとよい。特に、以下の説明から理解されるように、細長ハウジング自体が湾曲した中心線を有しているとよい。細長ハウジングは、使用中、ユーザーの背中の面と実質的に平行に、従って、通常ユーザーの背後に位置するシャワー壁と平行に、延びている。シャワーを浴びる人から見て、細長ハウジングの湾曲は凹状になっている。これは、細長ハウジングの両端がユーザーの方向に向かって湾曲していることを意味している。このように、細長ハウジングは実質的にリングの一部にわたって延在している。従って、ユーザーの首がハウジングの中心の領域に位置し、かつハウジングの両端がユーザーの肩に延びるように、ユーザーは細長ハウジングの真下に立つことになる。その結果、水カーテンが円形部分に沿ってハウジングから吐出され、水カーテンの中心部分がユーザーの首及び背中に噴霧され、水カーテンの横端部分がユーザーの肩に噴霧されることになる。
【0012】
好ましくは、ハウジングの中心から離れたノズルは閉鎖できるように構成されているとよく、中心ノズルは閉鎖できないように構成されているとよい。換言すれば、遮断装置は、第1の切換位置では、全てのノズルに対する水の流れを開放し、かつ第2の切換位置では、ハウジングの中心から離れたノズルに対する水の流れを遮断するように構成されているとよい。側部ノズルが閉鎖すると、すすぎ洗い噴射が、ハウジングの中心に対して対称的に吐出する。これは、ハウジングの締結手段が中心に位置する実施形態では、特に有利である。すすぎ洗い噴射がハウジング中心に対して対称的に吐出するので、締結手段の周囲にどのようなトルクも生じることがなく、ハウジングを回転させることがない。さらに、ユーザーの首がその両肩の中心に位置しているので、ユーザーは、シャワーヘッドの側部ノズルを遮断することによってすすぎ洗い噴射に切り換える場合、すなわち、髪を洗うことを望んだ場合、その位置を変える必要がなく、この目的のために、すすぎ洗い噴射を頭に向ければよいことになる。
【0013】
実施の観点から、シャワーヘッドは、少なくとも2つの流れ横断面を有しているとよい。水は、第1の流れ横断面を通ってハウジングの中心に配置されたノズルに流れるようになっている。水は、第2の流れ横断面を通ってハウジングの中心から離れたノズルに流れるようになっている。遮断装置は、第2の切換位置では、第2の流れ横断面を閉鎖するように構成されている。
【0014】
遮断装置は、第1の切換位置では、第1の流れ横断面を部分的に閉鎖し、かつ第2の流れ横断面を開放するようになっている。水は、実際のところ、水をシャワーヘッドの中心領域に導く流れ横断面よりも小さい流れ横断面を通って、シャワーヘッドの側部領域に導かれるようになっている。従って、第1の流れ横断面を部分的に閉鎖することによって、中心ノズルへの流れがいくらか絞られ、これによって、シャワーヘッドの幅の全体にわたって極めて均一かつ均質なシャワー噴射が生じることになる。
【0015】
実施の観点から、遮断装置は、戻りバネに抗して配置される接触スライドを有しているとよい。この場合、遮断装置は、接触スライドが第1の押込みを受けた場合、第1のラッチ位置にとどまり、かつ接触スライドが第2の押込みを受けた場合、第2のラッチ位置にとどまるように構成されており、接触スライドは、その第1のラッチ位置では、遮断装置をその第1の切換位置に移動させ、かつその第2のラッチ位置では、遮断装置を第2の切換位置に移動させるように構成されている。接触スライドは、ボールペンの作動ノブと同様に、ラッチ機構を介して2つの位置にラッチすることができる。接触スライドを簡単に押し込むことによって、遮断装置を2つの切換位置の間で切り換えることができる。これは、単純な操作であり、かつ濡れた指によって行うことも可能である。
【0016】
また、水道管に対する接続具がシャワーヘッドの中心に配置されているとよい。具体的な実施形態では、水道管に対する接続具は、雄ネジを有するコネクタになっている。さらに、雄ネジはハウジングの締結手段としても機能するように構成されている。
【0017】
実施の観点から、ハウジングの中心に配置されたノズルの単位表面積当たりの数は、ハウジングの中心から離れたノズルの単位表面積当たりの数よりも多くなっている。石鹸又はシャンプーを洗い流す場合、シャワーヘッドの中心のノズルの数が多いことによって、特に、強い水噴射が生じることになる。
【0018】
具体的な実施形態では、シャワーヘッドの底面は、ハウジングの中心線に沿って配置された複数のディフューザーを有している。ディフューザーのそれぞれは、複数の貫通孔を有している。貫通孔はノズルを構成するものである。ディフューザーは、従来のシャワーヘッド用の標準的な構成要素として作製されている。これらのディフューザーは、本発明によるシャワーヘッドのハウジングの底面に収容することができ、これによって、互いに隣接して配置された複数(例えば、5つ)の水噴射をもたらすことができる。
【0019】
ディフューザーの各々は、好ましくは、複数の個々の噴射からなる円錐状に発散する水噴射を生じるように構成されている。ハウジングの底面の各ディフューザーは、この目的のために凸状に形成されているとよい。具体的には、中心の1つのノズルは、ハウジングの面と実質的に直交して吐出する噴射を生じ、他のノズルは、その中心からの距離が大きくなるにつれて、ハウジングの底面における垂線に対してより大きく傾斜するように構成されている。従って、外側ノズルは水噴射を外方に傾斜して吐出するように構成されている。その結果、各ディフューザーにおいて、円錐状に拡がる水噴射が得られることになる。例えば、5つのディフューザーは、ハウジングの湾曲した中心線に沿ってハウジングの底面に配置されているとよい。ハウジングの底面からいくらか離れた箇所、例えば、10cm〜20cmの距離を隔てた箇所において、互いに隣接するディフューザーの噴射が一緒になり、閉鎖した水カーテンを形成することになる。
【0020】
外側ノズルを遮断するために、単純なスライドによって、外側ノズルに通じる水流路を遮断することができる。中心ディフューザーの周囲の領域において、環状の遮断スライドがシャワーヘッド内に回転可能に配置されているとよい。第1の回転位置では、遮断スライドは、外方に導かれる水流路に対する貫通路を開放するように構成されている。第2の回転位置では、遮断スライドは水流路を遮断し、これによって、水は外側ディフューザーから吐出しないことになる。この第2の位置では、シャワーヘッドは、単純な手持ち式シャワーヘッドのように機能し、この場合、水はシャワーヘッドの中心の単一ディフューザーから吐出することになる。
【0021】
スライドは、実際には、手動操作可能になっているとよい。例えば、スライドに連結された可動操作要素が、シャワーヘッドのハウジングの外に突出しているとよい。所望の機能モードに依存して、ユーザーは、操作要素を外側ノズルに対する供給流れを開放する第1の端位置に移動することができ、又は外側ノズルへの供給流れを遮断する(第1の端位置の反対側にある)第2の端位置に移動することができる。また、スライドを中心ディフューザーの周囲に形成することができる。中心ディフューザーは、円筒面に沿って延在する周辺を有しているとよく、この周辺は、ハウジング内に突出し、かつ互いに向き合って配置された2つの窓を有している。これらの窓は、第1の回転位置では、外方に導かれる水流路と真っ直ぐに並ぶようになっている。この回転位置では、水は、接続具からディフューザーの全てに流れることになる。第2の回転位置では、外方に導かれる水流路は円筒周辺によって遮断され、水は中心ディフューザーのみから吐出されることになる。中心ディフューザーの周辺を回転させるために、中心ディフューザーは、ハウジングに回転可能に締結されている。
【0022】
ハウジングは、実際には、極めて平坦に構成されているとよい。また、ハウジング上に位置し、水道管に対する接続具を構成し、かつ可能であればハウジングの締結手段としても機能するコネクタを、ハウジングの面に対して極めてわずか傾斜させることができる。これは、ハウジングが積み重ねに適し、かつ省スペースで貯蔵され得ることを意味している。その一方で、平坦なハウジングを有するシャワーヘッドを、スーツケース又はバッグ内に省スペースで配置し、例えば、旅行に用いることも可能である。
【0023】
以下、添付の図面を参照して、本発明の例示的実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】使用中のシャワーヘッドの側面図である。
【図2】使用中のシャワーヘッドの平面図である。
【図3】すすぎ洗い操作中のシャワーヘッドの側面図である。
【図4】シャワーヘッドの底面図である。
【図5】シャワーヘッドの側面図である。
【図6】シャワーヘッドの平面図である。
【図7】シャワーヘッドの正面図である。
【図8】遮断装置がすすぎ洗い位置にある状態における図6の断面線VIII−VIIIに沿って切断された図である。
【図9】図8の断面線IX−IXに沿ったシャワーヘッドの断面を示す図である。
【図10】すすぎ洗い位置とした状態における図8の断面線X−Xに沿ったシャワーヘッドの断面を示す図である。
【図11】シャワー噴霧位置とした状態における図8に対応するシャワーヘッドの図である。
【図12】図11の断面線XII−XIIに沿ったシャワーヘッドの断面を示す図である。
【図13】シャワーヘッドのさらに別の実施形態の立体図である。
【図14】図13のシャワーヘッドの底面図である。
【図15】遮断装置が開いた状態における図13のシャワーヘッドの平断面図である。
【図16】遮断装置が閉じた状態における図15に対応するシャワーヘッドの図である。
【図17】図16のシャワーヘッドの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
特に、図4から分かるように、シャワーヘッドは細長ハウジング1を備えており、このハウジング1の中心線は円に沿って延在している。管状コネクタ2がハウジング1に配置されている。このコネクタ2は、雄ネジ3を有する自由端部を有している。雄ネジ3は、水道管4への締結に役立つものである(図1〜図3を参照)。中空コネクタ2が、水を水道管4からハウジング1の内部に導くように構成されている。ハウジング1は、好都合にも、プラスチック射出成形によって製造可能になっている。
【0026】
5つのディフューザー5がハウジング1の底面に配置されており、これらのディフューザー5は多数の貫通孔を有している。貫通孔は、水を吐出するためのノズル6を構成している。特に、図5から分かるように、ディフューザー5は凸状に形成されており、これによって、円錐状の水噴射7がもたらされることになる。図4は、ディフューザー5が湾曲した細長ハウジング1の全長にわたって実質的に延在していることを示している。ディフューザー5の直径は、ハウジング1の幅よりもごくわずか小さくなっている。ディフューザー5の全てが使用状態にある場合、本発明によるシャワーヘッドは、湾曲したハウジング1の全面に行き渡る水カーテンを生じさせることになる。各ディフューザーの円錐状水噴射によって、個々のディフューザー5の水噴射は、シャワーヘッドの底面からわずかな距離を隔てた箇所で一緒になり、その結果、1つの閉じた水カーテンが形成されることになる。これは、例えば、図1及び図2から理解されるであろう。シャワーを浴びている人8は、好ましくは、本発明によるシャワーヘッドを首の領域に置き、これによって、水カーテンが、シャワーを浴びている人8の首及び肩に噴霧されることになるが(図1及び図2)、髪が濡れることはない。
【0027】
遮断装置の一部をなす手動レバー9が、シャワーヘッドの上側に配置されている。遮断装置はベル10を有している。ベル10は、レバー9に固定されており、かつハウジング1内に回転可能に収容されている。ベル10は、側部ディフューザー5に流れる水に対して環状の遮断スライドを構成している。第1の切換位置では、全てのノズルに対する水の流れが開放されている。この切換位置は、図11及び図12に示されている。ベル10は、互いに向き合って配置された窓11を有している。これらの窓11は、第1の切換位置では、ベル10を囲むハウジング1の壁に配置された貫通路12と一直線上に並んでいる。ベル内に流れる水は、窓11及び貫通路12を通ってハウジング1の側部領域内に流入することができ、シャワーヘッドの全長にわたって全てのディフューザー5から吐出することができる。
【0028】
生じた水カーテンは、図1及び図2に示されている。
【0029】
流入した水は、ベル10の上側領域の流入開口13を貫流するようになっている。流入開口13は、略90°の角度領域に拡がっており、互いに90°ずれた2つの切換位置間におけるベル10の任意の所望の回転位置にて、コネクタ2の内部からベル10の内部への水の貫通路を開放している。
【0030】
ベル10の第2の回転位置が、図8及び図10に示されている。ここでは、窓11は、貫通路12に対して90°回転している。ベル10の壁が、ハウジング1の側部領域内への水の通流を遮断している。図8から分かるように、ベル10のこの回転位置では、水は、ベル10の直下に位置する中心ディフューザー5を通ってしか吐出することができない。このようなベル10の回転位置では、中心ディフューザー5は、水道管4の水の全圧を受けることになる。図3から分かるように、すすぎ洗い噴射が、中心ディフューザー5から吐出されることになる。このすすぎ洗い噴射は、水が全てのディフューザー5を通って吐出される場合に、生じる水カーテンよりも強くなる。
【0031】
図8〜図12に示されている遮断装置は、特に、単なる一例を構成しているに過ぎないことに留意されたい。このような遮断装置のどのような他の望ましい実施形態も考えられる。例えば、側部ディフューザーに流れる水に対する貫通開口を遮断するスライドを用いることができる。同様に、ベル10をディフューザー5と一体品として作製することもでき、この場合、ディフューザー5を回転させることによって、側部ディフューザーを簡単に遮断することができる。側部ディフューザーへの水の流入を遮断するために、ハウジング1又はその近傍におけるどのような他の望ましい遮断機構が用いられてもよい。遮断装置は、有利には、遮断装置の2つの切換位置間での切換えに1つの握りしか必要としないように構成されているとよい。
【0032】
図13〜図17は、本発明によるシャワーヘッドのさらに別の実施形態を示している。
【0033】
ハウジング1’は、ここでは、プラスチック射出成形によって作製されている。このハウジングは、互いに接着されるか又は互いにネジ止めされる複数のハウジングシェルを備えている。ハウジング1’の下側シェルは、ノズル6’を有している。これらのノズル6’は、ゴム状プラスチック材料を用いる2成分射出成形によって、硬質ハウジングシェル内にもたらすことができる。
【0034】
ハウジングの側部翼のノズル6’、すなわち、ハウジング1’の中心から離れたノズル6’は、ハウジングの中心におけるノズル6’よりも大きい距離を隔てて互いに離間していることが、図14から特に分かるだろう。ハウジングの中心に配置されたノズルの1cm2当たりの数は、ハウジング1’の側部(翼)におけるノズルの1cm2当たりの数のほぼ2倍である。これは、ハウジング翼が遮断された場合に中心から吐出される水噴射が、極めて強く、石鹸又はシャンプーを確実にすすぎ洗いすることができることを意味している。
【0035】
図13〜図17の実施形態では、水の流れは、接触スライド14によって切り換えられるようになっている。接触スライド14は、プッシュボタンのように、コネクタ2’の方向にハウジング1’内に押し込まれるように構成されている。図15及び図16に示されるように、接触スライド14は、連結要素22を介して遮断体20に接続されている。接触スライド14の反対側において、戻りバネ21が遮断体20に対して作用することになる。戻りバネ21は遮断体を接触スライド14の方向に押している。ボールペンのラッチ機構と同じように作用するラッチ機構(図示せず)が、接触スライド14、従って、遮断体20の2つのラッチ位置を画成する構成になっている。第1のラッチ位置が図15に示されている。ここでは、接触スライド14はハウジング1’内に押し込まれており、遮断体20はシャワーヘッドの全てのノズル6’への水の流れを可能にしている。図15は、遮断体20が、2つの横アームを有しており、各アームがその端にシールリング15及びシールスタブ16を有していることを示している。中心ノズル6’に通じる第1の流れ横断面17が、遮断体20の2つのラッチ位置では開いている。側部ノズル6’に通じる第2の流れ横断面18は、第1の切換位置では完全に開いており(図15を参照)、第2の切換位置ではシールリング15によって完全に閉じられている(図16を参照)。その結果、第2の切換位置では(図16を参照)、シールリング15が、ハウジング1’の側部領域への水の流れを遮断することになる。
【0036】
ハウジングの側部領域への水の流れが一方では圧力印加体20の細長アームの周りに沿って、他方では比較的細い管19を通って生じることが、図15及び図16から理解されるであろう。これによって、ハウジング1’の側部領域への水の流れが絞られることになる。第2の流れ横断面18が開いた場合、中心ノズル6’への流れが側部ノズルへの流れよりも著しく大きくならないようにするために、第1の切換位置では、シールスタブ16が、第1の流れ横断面内に突出し、第1の流れ横断面を部分的に閉鎖するように構成されている。その結果、第1の流れ横断面17の開表面積が減少し、この流れ横断面17を通る流れが絞られることになる。これによって、ハウジング1’の側部領域のノズル6’及びハウジング1’の中心のノズル6’を通る本質的に均一な流れがもたらされることになる。
【0037】
接触スライド14のプッシュボタンに似た作動が、この遮断装置の操作を極めて簡単なものとし、これによって、シャワーを浴びる人は、仮に目を閉じていても、遮断装置を濡れた手によって確実に操作することができる。
【符号の説明】
【0038】
1’ハウジング
2’コネクタ
3 雄ネジ
4 水道管
5 ディフューザー
6,6’ノズル
7 水噴射
8 人
9 手動レバー
10 ベル
11 窓
12 貫通路
13 流入開口
14 接触スライド
15 シールリング
16 シールスタブ
17 第1の流れ横断面
18 第2の流れ横断面
19 側部通路
20 遮断体
21 戻りバネ
22 連結要素
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求項1の前文に記載されているシャワーヘッドに関する。
【0002】
丸断面の従来の水噴射とは異なった噴射形態になっているシャワーヘッドが、例えば、特許文献1により知られている。この文献の図3に示されるデュアルシャワー付属具とも呼ばれるシャワーヘッドは、約30cmの長さ及び約6cmの幅を有している。その高さは約2cmであり、これによって、内部に水流路を有する平坦な剛性ハウジングがもたらされている。シャワープレートはハウジングの2つの端部それぞれに配置されており、これによって、互いに離間した2つの個々の噴射を行うデュアルシャワーが提供されている。このような手段によって、シャワーを浴びる人の体全体にわたって良好に水が散布されることになる。しかしながら、従来のシャワーヘッドと比較して多くなったノズルの数により、吐出される水噴射の強さは低下してしまっている。
【0003】
良好な水散布及び強い水噴射を可能にするシャワーヘッドが、特許文献2により知られている。このシャワーヘッドは、互いに対して旋回することができる2つのシャワーヘッド部分を備えている。各シャワーヘッド部分は一組のノズルを有している。第1の組のノズルは、シャワーヘッド部分が互いに隣接する位置に旋回した場合に下方を向くように構成されている。この旋回位置では、円形の水噴射がシャワーヘッドから吐出されることになる。第2の組のノズルは、2つの旋回可能なシャワーヘッド部分の細長部分に配置されている。シャワーヘッド部分が水平方向に延びるように互いに離れる方に旋回した場合、水カーテンが、これらの細長部分のノズルから吐出されることになる。この水カーテンは、湾曲線に追従しており、シャワーを浴びる人の肩領域に位置されるとよく、これによって、シャワーを浴びる人は、髪を濡らす水の吐出を生じさせることなく、均一に水カーテンを浴びることができる、シャワーヘッド部分の作動は回転弁のようになっている。この回転弁は、第1の旋回位置にて、水を前述した第1の組のノズルに導くように構成されており、かつ第2の旋回位置にて、水を前述した第2の組のノズルに導くように構成されている。このシャワーヘッドは極めて複雑であり、その製造のためのコストが掛かることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際特許出願公開第02/28540A1号パンフレット
【特許文献2】独国実用新案第20212727号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、集中水噴射を生じさせる一方で広い水カーテンを生じさせることを可能にするシャワーヘッドであって、製造容易かつ良好なコスト効率であるシャワーヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、本発明によれば、特許請求項1の特徴の全てによって達成されることになる。
【0007】
剛性ハウジングを備えており、剛性ハウジングが、水道管に対する接続具と、水道管に接続可能であり、かつノズル内で開口する少なくとも1つの水流路とを有しており、ノズルが、使用中に下方を向くハウジングの側部に配置され、かつノズルを通して水噴射を吐出させるように構成され、ハウジングが細長かつ平坦な形状を有している、シャワーヘッドにおいて、ノズルが、実質的にハウジングの全長にわたって分布するように配置され、シャワーヘッドに手動式の遮断装置が配置され、この遮断装置によって、ノズルのいくつかに対する水の流れが遮断可能に構成されていることを改良点とする、シャワーヘッドである。
【0008】
ノズルが全て開いた場合、穏やかな水カーテンが、ある一定の箇所だけではなくシャワーヘッドの全底面にわたって分布し、かつシャワーを浴びる人の肩に噴霧されるように構成されている。シャワーヘッドが肩のわずか上方に置かれている場合に、吐出する水によって髪が濡れることがなくなっている。水は肩の上及び背中領域のみに流れることになる。
【0009】
このこととは対照的に、ノズルのいくつかが手動式の遮断装置によって遮断されている場合には、開いているノズルから流出する水の圧力及び量が大きくなる。これによって、すすぎ洗い噴射(rinsing jet)と呼ばれる、より強い水噴射がもたらされることになる。すすぎ洗い噴射は、ノズルが全て開いた場合における水カーテンよりも激しく、かつより集中しているので、髪のすすぎ洗い又は石鹸の洗い流しに極めて適している。
【0010】
このシャワーヘッドは、特許文献2により知られているシャワーヘッドと同じ働きをするものである。しかしながら、側部ノズルのための遮断装置以外に、このシャワーヘッドは、どのような可動要素、特に、どのような旋回可能なシャワーヘッド部分も有していない。このシャワーヘッドは、2つの相互接続されたシェルから成るプラスチック材料製又は金属製ハウジングとして製造可能になっている。水道管に対する接続具からノズルに通じる水路は、ここでは、ハウジング内の空洞によって形成されている。このようなシャワーヘッドの構造が簡単であり、かつ製造のコスト効率が良くなっている。
【0011】
実施の観点から、ノズルは湾曲した中心線に沿って配置されているとよい。特に、以下の説明から理解されるように、細長ハウジング自体が湾曲した中心線を有しているとよい。細長ハウジングは、使用中、ユーザーの背中の面と実質的に平行に、従って、通常ユーザーの背後に位置するシャワー壁と平行に、延びている。シャワーを浴びる人から見て、細長ハウジングの湾曲は凹状になっている。これは、細長ハウジングの両端がユーザーの方向に向かって湾曲していることを意味している。このように、細長ハウジングは実質的にリングの一部にわたって延在している。従って、ユーザーの首がハウジングの中心の領域に位置し、かつハウジングの両端がユーザーの肩に延びるように、ユーザーは細長ハウジングの真下に立つことになる。その結果、水カーテンが円形部分に沿ってハウジングから吐出され、水カーテンの中心部分がユーザーの首及び背中に噴霧され、水カーテンの横端部分がユーザーの肩に噴霧されることになる。
【0012】
好ましくは、ハウジングの中心から離れたノズルは閉鎖できるように構成されているとよく、中心ノズルは閉鎖できないように構成されているとよい。換言すれば、遮断装置は、第1の切換位置では、全てのノズルに対する水の流れを開放し、かつ第2の切換位置では、ハウジングの中心から離れたノズルに対する水の流れを遮断するように構成されているとよい。側部ノズルが閉鎖すると、すすぎ洗い噴射が、ハウジングの中心に対して対称的に吐出する。これは、ハウジングの締結手段が中心に位置する実施形態では、特に有利である。すすぎ洗い噴射がハウジング中心に対して対称的に吐出するので、締結手段の周囲にどのようなトルクも生じることがなく、ハウジングを回転させることがない。さらに、ユーザーの首がその両肩の中心に位置しているので、ユーザーは、シャワーヘッドの側部ノズルを遮断することによってすすぎ洗い噴射に切り換える場合、すなわち、髪を洗うことを望んだ場合、その位置を変える必要がなく、この目的のために、すすぎ洗い噴射を頭に向ければよいことになる。
【0013】
実施の観点から、シャワーヘッドは、少なくとも2つの流れ横断面を有しているとよい。水は、第1の流れ横断面を通ってハウジングの中心に配置されたノズルに流れるようになっている。水は、第2の流れ横断面を通ってハウジングの中心から離れたノズルに流れるようになっている。遮断装置は、第2の切換位置では、第2の流れ横断面を閉鎖するように構成されている。
【0014】
遮断装置は、第1の切換位置では、第1の流れ横断面を部分的に閉鎖し、かつ第2の流れ横断面を開放するようになっている。水は、実際のところ、水をシャワーヘッドの中心領域に導く流れ横断面よりも小さい流れ横断面を通って、シャワーヘッドの側部領域に導かれるようになっている。従って、第1の流れ横断面を部分的に閉鎖することによって、中心ノズルへの流れがいくらか絞られ、これによって、シャワーヘッドの幅の全体にわたって極めて均一かつ均質なシャワー噴射が生じることになる。
【0015】
実施の観点から、遮断装置は、戻りバネに抗して配置される接触スライドを有しているとよい。この場合、遮断装置は、接触スライドが第1の押込みを受けた場合、第1のラッチ位置にとどまり、かつ接触スライドが第2の押込みを受けた場合、第2のラッチ位置にとどまるように構成されており、接触スライドは、その第1のラッチ位置では、遮断装置をその第1の切換位置に移動させ、かつその第2のラッチ位置では、遮断装置を第2の切換位置に移動させるように構成されている。接触スライドは、ボールペンの作動ノブと同様に、ラッチ機構を介して2つの位置にラッチすることができる。接触スライドを簡単に押し込むことによって、遮断装置を2つの切換位置の間で切り換えることができる。これは、単純な操作であり、かつ濡れた指によって行うことも可能である。
【0016】
また、水道管に対する接続具がシャワーヘッドの中心に配置されているとよい。具体的な実施形態では、水道管に対する接続具は、雄ネジを有するコネクタになっている。さらに、雄ネジはハウジングの締結手段としても機能するように構成されている。
【0017】
実施の観点から、ハウジングの中心に配置されたノズルの単位表面積当たりの数は、ハウジングの中心から離れたノズルの単位表面積当たりの数よりも多くなっている。石鹸又はシャンプーを洗い流す場合、シャワーヘッドの中心のノズルの数が多いことによって、特に、強い水噴射が生じることになる。
【0018】
具体的な実施形態では、シャワーヘッドの底面は、ハウジングの中心線に沿って配置された複数のディフューザーを有している。ディフューザーのそれぞれは、複数の貫通孔を有している。貫通孔はノズルを構成するものである。ディフューザーは、従来のシャワーヘッド用の標準的な構成要素として作製されている。これらのディフューザーは、本発明によるシャワーヘッドのハウジングの底面に収容することができ、これによって、互いに隣接して配置された複数(例えば、5つ)の水噴射をもたらすことができる。
【0019】
ディフューザーの各々は、好ましくは、複数の個々の噴射からなる円錐状に発散する水噴射を生じるように構成されている。ハウジングの底面の各ディフューザーは、この目的のために凸状に形成されているとよい。具体的には、中心の1つのノズルは、ハウジングの面と実質的に直交して吐出する噴射を生じ、他のノズルは、その中心からの距離が大きくなるにつれて、ハウジングの底面における垂線に対してより大きく傾斜するように構成されている。従って、外側ノズルは水噴射を外方に傾斜して吐出するように構成されている。その結果、各ディフューザーにおいて、円錐状に拡がる水噴射が得られることになる。例えば、5つのディフューザーは、ハウジングの湾曲した中心線に沿ってハウジングの底面に配置されているとよい。ハウジングの底面からいくらか離れた箇所、例えば、10cm〜20cmの距離を隔てた箇所において、互いに隣接するディフューザーの噴射が一緒になり、閉鎖した水カーテンを形成することになる。
【0020】
外側ノズルを遮断するために、単純なスライドによって、外側ノズルに通じる水流路を遮断することができる。中心ディフューザーの周囲の領域において、環状の遮断スライドがシャワーヘッド内に回転可能に配置されているとよい。第1の回転位置では、遮断スライドは、外方に導かれる水流路に対する貫通路を開放するように構成されている。第2の回転位置では、遮断スライドは水流路を遮断し、これによって、水は外側ディフューザーから吐出しないことになる。この第2の位置では、シャワーヘッドは、単純な手持ち式シャワーヘッドのように機能し、この場合、水はシャワーヘッドの中心の単一ディフューザーから吐出することになる。
【0021】
スライドは、実際には、手動操作可能になっているとよい。例えば、スライドに連結された可動操作要素が、シャワーヘッドのハウジングの外に突出しているとよい。所望の機能モードに依存して、ユーザーは、操作要素を外側ノズルに対する供給流れを開放する第1の端位置に移動することができ、又は外側ノズルへの供給流れを遮断する(第1の端位置の反対側にある)第2の端位置に移動することができる。また、スライドを中心ディフューザーの周囲に形成することができる。中心ディフューザーは、円筒面に沿って延在する周辺を有しているとよく、この周辺は、ハウジング内に突出し、かつ互いに向き合って配置された2つの窓を有している。これらの窓は、第1の回転位置では、外方に導かれる水流路と真っ直ぐに並ぶようになっている。この回転位置では、水は、接続具からディフューザーの全てに流れることになる。第2の回転位置では、外方に導かれる水流路は円筒周辺によって遮断され、水は中心ディフューザーのみから吐出されることになる。中心ディフューザーの周辺を回転させるために、中心ディフューザーは、ハウジングに回転可能に締結されている。
【0022】
ハウジングは、実際には、極めて平坦に構成されているとよい。また、ハウジング上に位置し、水道管に対する接続具を構成し、かつ可能であればハウジングの締結手段としても機能するコネクタを、ハウジングの面に対して極めてわずか傾斜させることができる。これは、ハウジングが積み重ねに適し、かつ省スペースで貯蔵され得ることを意味している。その一方で、平坦なハウジングを有するシャワーヘッドを、スーツケース又はバッグ内に省スペースで配置し、例えば、旅行に用いることも可能である。
【0023】
以下、添付の図面を参照して、本発明の例示的実施形態について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】使用中のシャワーヘッドの側面図である。
【図2】使用中のシャワーヘッドの平面図である。
【図3】すすぎ洗い操作中のシャワーヘッドの側面図である。
【図4】シャワーヘッドの底面図である。
【図5】シャワーヘッドの側面図である。
【図6】シャワーヘッドの平面図である。
【図7】シャワーヘッドの正面図である。
【図8】遮断装置がすすぎ洗い位置にある状態における図6の断面線VIII−VIIIに沿って切断された図である。
【図9】図8の断面線IX−IXに沿ったシャワーヘッドの断面を示す図である。
【図10】すすぎ洗い位置とした状態における図8の断面線X−Xに沿ったシャワーヘッドの断面を示す図である。
【図11】シャワー噴霧位置とした状態における図8に対応するシャワーヘッドの図である。
【図12】図11の断面線XII−XIIに沿ったシャワーヘッドの断面を示す図である。
【図13】シャワーヘッドのさらに別の実施形態の立体図である。
【図14】図13のシャワーヘッドの底面図である。
【図15】遮断装置が開いた状態における図13のシャワーヘッドの平断面図である。
【図16】遮断装置が閉じた状態における図15に対応するシャワーヘッドの図である。
【図17】図16のシャワーヘッドの側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
特に、図4から分かるように、シャワーヘッドは細長ハウジング1を備えており、このハウジング1の中心線は円に沿って延在している。管状コネクタ2がハウジング1に配置されている。このコネクタ2は、雄ネジ3を有する自由端部を有している。雄ネジ3は、水道管4への締結に役立つものである(図1〜図3を参照)。中空コネクタ2が、水を水道管4からハウジング1の内部に導くように構成されている。ハウジング1は、好都合にも、プラスチック射出成形によって製造可能になっている。
【0026】
5つのディフューザー5がハウジング1の底面に配置されており、これらのディフューザー5は多数の貫通孔を有している。貫通孔は、水を吐出するためのノズル6を構成している。特に、図5から分かるように、ディフューザー5は凸状に形成されており、これによって、円錐状の水噴射7がもたらされることになる。図4は、ディフューザー5が湾曲した細長ハウジング1の全長にわたって実質的に延在していることを示している。ディフューザー5の直径は、ハウジング1の幅よりもごくわずか小さくなっている。ディフューザー5の全てが使用状態にある場合、本発明によるシャワーヘッドは、湾曲したハウジング1の全面に行き渡る水カーテンを生じさせることになる。各ディフューザーの円錐状水噴射によって、個々のディフューザー5の水噴射は、シャワーヘッドの底面からわずかな距離を隔てた箇所で一緒になり、その結果、1つの閉じた水カーテンが形成されることになる。これは、例えば、図1及び図2から理解されるであろう。シャワーを浴びている人8は、好ましくは、本発明によるシャワーヘッドを首の領域に置き、これによって、水カーテンが、シャワーを浴びている人8の首及び肩に噴霧されることになるが(図1及び図2)、髪が濡れることはない。
【0027】
遮断装置の一部をなす手動レバー9が、シャワーヘッドの上側に配置されている。遮断装置はベル10を有している。ベル10は、レバー9に固定されており、かつハウジング1内に回転可能に収容されている。ベル10は、側部ディフューザー5に流れる水に対して環状の遮断スライドを構成している。第1の切換位置では、全てのノズルに対する水の流れが開放されている。この切換位置は、図11及び図12に示されている。ベル10は、互いに向き合って配置された窓11を有している。これらの窓11は、第1の切換位置では、ベル10を囲むハウジング1の壁に配置された貫通路12と一直線上に並んでいる。ベル内に流れる水は、窓11及び貫通路12を通ってハウジング1の側部領域内に流入することができ、シャワーヘッドの全長にわたって全てのディフューザー5から吐出することができる。
【0028】
生じた水カーテンは、図1及び図2に示されている。
【0029】
流入した水は、ベル10の上側領域の流入開口13を貫流するようになっている。流入開口13は、略90°の角度領域に拡がっており、互いに90°ずれた2つの切換位置間におけるベル10の任意の所望の回転位置にて、コネクタ2の内部からベル10の内部への水の貫通路を開放している。
【0030】
ベル10の第2の回転位置が、図8及び図10に示されている。ここでは、窓11は、貫通路12に対して90°回転している。ベル10の壁が、ハウジング1の側部領域内への水の通流を遮断している。図8から分かるように、ベル10のこの回転位置では、水は、ベル10の直下に位置する中心ディフューザー5を通ってしか吐出することができない。このようなベル10の回転位置では、中心ディフューザー5は、水道管4の水の全圧を受けることになる。図3から分かるように、すすぎ洗い噴射が、中心ディフューザー5から吐出されることになる。このすすぎ洗い噴射は、水が全てのディフューザー5を通って吐出される場合に、生じる水カーテンよりも強くなる。
【0031】
図8〜図12に示されている遮断装置は、特に、単なる一例を構成しているに過ぎないことに留意されたい。このような遮断装置のどのような他の望ましい実施形態も考えられる。例えば、側部ディフューザーに流れる水に対する貫通開口を遮断するスライドを用いることができる。同様に、ベル10をディフューザー5と一体品として作製することもでき、この場合、ディフューザー5を回転させることによって、側部ディフューザーを簡単に遮断することができる。側部ディフューザーへの水の流入を遮断するために、ハウジング1又はその近傍におけるどのような他の望ましい遮断機構が用いられてもよい。遮断装置は、有利には、遮断装置の2つの切換位置間での切換えに1つの握りしか必要としないように構成されているとよい。
【0032】
図13〜図17は、本発明によるシャワーヘッドのさらに別の実施形態を示している。
【0033】
ハウジング1’は、ここでは、プラスチック射出成形によって作製されている。このハウジングは、互いに接着されるか又は互いにネジ止めされる複数のハウジングシェルを備えている。ハウジング1’の下側シェルは、ノズル6’を有している。これらのノズル6’は、ゴム状プラスチック材料を用いる2成分射出成形によって、硬質ハウジングシェル内にもたらすことができる。
【0034】
ハウジングの側部翼のノズル6’、すなわち、ハウジング1’の中心から離れたノズル6’は、ハウジングの中心におけるノズル6’よりも大きい距離を隔てて互いに離間していることが、図14から特に分かるだろう。ハウジングの中心に配置されたノズルの1cm2当たりの数は、ハウジング1’の側部(翼)におけるノズルの1cm2当たりの数のほぼ2倍である。これは、ハウジング翼が遮断された場合に中心から吐出される水噴射が、極めて強く、石鹸又はシャンプーを確実にすすぎ洗いすることができることを意味している。
【0035】
図13〜図17の実施形態では、水の流れは、接触スライド14によって切り換えられるようになっている。接触スライド14は、プッシュボタンのように、コネクタ2’の方向にハウジング1’内に押し込まれるように構成されている。図15及び図16に示されるように、接触スライド14は、連結要素22を介して遮断体20に接続されている。接触スライド14の反対側において、戻りバネ21が遮断体20に対して作用することになる。戻りバネ21は遮断体を接触スライド14の方向に押している。ボールペンのラッチ機構と同じように作用するラッチ機構(図示せず)が、接触スライド14、従って、遮断体20の2つのラッチ位置を画成する構成になっている。第1のラッチ位置が図15に示されている。ここでは、接触スライド14はハウジング1’内に押し込まれており、遮断体20はシャワーヘッドの全てのノズル6’への水の流れを可能にしている。図15は、遮断体20が、2つの横アームを有しており、各アームがその端にシールリング15及びシールスタブ16を有していることを示している。中心ノズル6’に通じる第1の流れ横断面17が、遮断体20の2つのラッチ位置では開いている。側部ノズル6’に通じる第2の流れ横断面18は、第1の切換位置では完全に開いており(図15を参照)、第2の切換位置ではシールリング15によって完全に閉じられている(図16を参照)。その結果、第2の切換位置では(図16を参照)、シールリング15が、ハウジング1’の側部領域への水の流れを遮断することになる。
【0036】
ハウジングの側部領域への水の流れが一方では圧力印加体20の細長アームの周りに沿って、他方では比較的細い管19を通って生じることが、図15及び図16から理解されるであろう。これによって、ハウジング1’の側部領域への水の流れが絞られることになる。第2の流れ横断面18が開いた場合、中心ノズル6’への流れが側部ノズルへの流れよりも著しく大きくならないようにするために、第1の切換位置では、シールスタブ16が、第1の流れ横断面内に突出し、第1の流れ横断面を部分的に閉鎖するように構成されている。その結果、第1の流れ横断面17の開表面積が減少し、この流れ横断面17を通る流れが絞られることになる。これによって、ハウジング1’の側部領域のノズル6’及びハウジング1’の中心のノズル6’を通る本質的に均一な流れがもたらされることになる。
【0037】
接触スライド14のプッシュボタンに似た作動が、この遮断装置の操作を極めて簡単なものとし、これによって、シャワーを浴びる人は、仮に目を閉じていても、遮断装置を濡れた手によって確実に操作することができる。
【符号の説明】
【0038】
1’ハウジング
2’コネクタ
3 雄ネジ
4 水道管
5 ディフューザー
6,6’ノズル
7 水噴射
8 人
9 手動レバー
10 ベル
11 窓
12 貫通路
13 流入開口
14 接触スライド
15 シールリング
16 シールスタブ
17 第1の流れ横断面
18 第2の流れ横断面
19 側部通路
20 遮断体
21 戻りバネ
22 連結要素
【特許請求の範囲】
【請求項1】
剛性ハウジング(1,1’)を備えており、
前記剛性ハウジング(1,1’)が、水道管(4)に対する接続具と、前記水道管(4)に接続可能であり、かつノズル(6,6’)内で開口する少なくとも1つの水流路とを有し、
前記ノズル(6,6’)が、使用中に下方を向く前記ハウジング(1,1’)の側部に配置されており、かつ前記ノズルを通して水噴射を吐出させるように構成されており、
前記ハウジング(1,1’)が細長かつ平坦な形状を有している、シャワーヘッドにおいて、
前記ノズル(6,6’)が、実質的に前記ハウジング(1,1’)の全長にわたって分布するように配置され、
前記シャワーヘッドに手動式の遮断装置が配置され、
前記遮断装置によって、前記ノズル(6,6’)のいくつかに対する水の流れが遮断可能に構成されている、シャワーヘッド。
【請求項2】
前記ノズル(6,6’)が湾曲した中心線に沿って配置されている、請求項1に記載のシャワーヘッド。
【請求項3】
使用中に下方を向く前記ハウジング(1,1’)の側部が湾曲した中心線を有している、請求項1又は2に記載のシャワーヘッド。
【請求項4】
前記手動式の遮断装置が前記ハウジング(1,1’)上に配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項5】
前記遮断装置が、第1の切換位置にて、前記ノズル(6,6’)の全てに対する水の流れを開放し、かつ第2の切換位置にて、前記ハウジング(1,1’)の中心から離れた前記ノズル(6,6’)に対する水の流れを遮断するように構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項6】
前記シャワーヘッドが、少なくとも2つの流れ横断面(17,18)を有しており、
水が、第1の流れ横断面(17)を通って、前記ハウジングの中心に配置された前記ノズル(6’)に流れるように構成されており、かつ第2の流れ横断面(18)を通って、前記ハウジング(1’)の中心から離れた前記ノズル(6’)に流れるように構成されており、
前記遮断装置が、前記第2の切換位置にて、前記第2の流れ横断面(18)を閉鎖するように構成されている、請求項5に記載のシャワーヘッド。
【請求項7】
前記遮断装置が、前記第1の切換位置にて、前記第1の流れ横断面(17)を部分的に閉鎖し、かつ前記第2の流れ横断面(18)を開放するように構成されている、請求項6に記載のシャワーヘッド。
【請求項8】
前記遮断装置が、戻りバネに抗して配置可能とする接触スライド(14)を有しており、
前記接触スライド(14)が、第1の押込みを受けた場合、第1のラッチ位置にとどまり、かつ第2の押込みを受けた場合、第2のラッチ位置にとどまるように構成されており、
前記接触スライド(14)が、その第1のラッチ位置にある場合、前記遮断装置をその前記第1の切換位置に移動させ、かつその第2のラッチ位置にある場合、前記遮断装置をその前記第2の切換位置に移動させるように構成されている、請求項4〜7のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項9】
前記水道管(4)に対する接続具が、前記ハウジングの中心に配置されている構成、
前記ハウジング(1,1’)の締結手段が、前記ハウジングの中心に配置されている構成、及び
前記ハウジングの中心に配置されたノズル(6’)の単位表面積当たりの数が、前記ハウジング(1’)の中心から離れたノズル(6’)の単位表面積当たりの数よりも多くなっている構成、
のうち少なくとも1つの構成を有している、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項10】
前記水道管(4)に対する前記接続具が、雄ネジ(3)を有するコネクタ(2)になっており、
さらに、前記雄ネジ(3)が前記ハウジング(1,1’)の締結手段として機能するように構成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項11】
複数のディフューザー(5)が、前記中心線に沿って前記ハウジング(1,1’)の底面に配置されており、
前記ディフューザー(5)の各々は、前記ノズル(6,6’)を構成する複数の貫通孔を有している、請求項1〜10のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項12】
各ディフューザー(5)が、複数の個々の水噴射から成り、かつ円錐状に発散する水噴射を生じるように構成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項13】
スライドが、前記外側ノズルに通じる前記水流路を遮断するように構成されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項14】
前記スライドが、前記中心のディフューザーを環状に囲んでおり、第1の回転位置にて、前記外側ノズルに通じる前記水流路を遮断し、かつ第2の回転位置にて、前記水流路を開放するように構成されている、請求項13に記載のシャワーヘッド。
【請求項15】
前記ハウジング(1,1’)が、プラスチック又は金属の射出成形によって作製されている、請求項1〜14のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項1】
剛性ハウジング(1,1’)を備えており、
前記剛性ハウジング(1,1’)が、水道管(4)に対する接続具と、前記水道管(4)に接続可能であり、かつノズル(6,6’)内で開口する少なくとも1つの水流路とを有し、
前記ノズル(6,6’)が、使用中に下方を向く前記ハウジング(1,1’)の側部に配置されており、かつ前記ノズルを通して水噴射を吐出させるように構成されており、
前記ハウジング(1,1’)が細長かつ平坦な形状を有している、シャワーヘッドにおいて、
前記ノズル(6,6’)が、実質的に前記ハウジング(1,1’)の全長にわたって分布するように配置され、
前記シャワーヘッドに手動式の遮断装置が配置され、
前記遮断装置によって、前記ノズル(6,6’)のいくつかに対する水の流れが遮断可能に構成されている、シャワーヘッド。
【請求項2】
前記ノズル(6,6’)が湾曲した中心線に沿って配置されている、請求項1に記載のシャワーヘッド。
【請求項3】
使用中に下方を向く前記ハウジング(1,1’)の側部が湾曲した中心線を有している、請求項1又は2に記載のシャワーヘッド。
【請求項4】
前記手動式の遮断装置が前記ハウジング(1,1’)上に配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項5】
前記遮断装置が、第1の切換位置にて、前記ノズル(6,6’)の全てに対する水の流れを開放し、かつ第2の切換位置にて、前記ハウジング(1,1’)の中心から離れた前記ノズル(6,6’)に対する水の流れを遮断するように構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項6】
前記シャワーヘッドが、少なくとも2つの流れ横断面(17,18)を有しており、
水が、第1の流れ横断面(17)を通って、前記ハウジングの中心に配置された前記ノズル(6’)に流れるように構成されており、かつ第2の流れ横断面(18)を通って、前記ハウジング(1’)の中心から離れた前記ノズル(6’)に流れるように構成されており、
前記遮断装置が、前記第2の切換位置にて、前記第2の流れ横断面(18)を閉鎖するように構成されている、請求項5に記載のシャワーヘッド。
【請求項7】
前記遮断装置が、前記第1の切換位置にて、前記第1の流れ横断面(17)を部分的に閉鎖し、かつ前記第2の流れ横断面(18)を開放するように構成されている、請求項6に記載のシャワーヘッド。
【請求項8】
前記遮断装置が、戻りバネに抗して配置可能とする接触スライド(14)を有しており、
前記接触スライド(14)が、第1の押込みを受けた場合、第1のラッチ位置にとどまり、かつ第2の押込みを受けた場合、第2のラッチ位置にとどまるように構成されており、
前記接触スライド(14)が、その第1のラッチ位置にある場合、前記遮断装置をその前記第1の切換位置に移動させ、かつその第2のラッチ位置にある場合、前記遮断装置をその前記第2の切換位置に移動させるように構成されている、請求項4〜7のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項9】
前記水道管(4)に対する接続具が、前記ハウジングの中心に配置されている構成、
前記ハウジング(1,1’)の締結手段が、前記ハウジングの中心に配置されている構成、及び
前記ハウジングの中心に配置されたノズル(6’)の単位表面積当たりの数が、前記ハウジング(1’)の中心から離れたノズル(6’)の単位表面積当たりの数よりも多くなっている構成、
のうち少なくとも1つの構成を有している、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項10】
前記水道管(4)に対する前記接続具が、雄ネジ(3)を有するコネクタ(2)になっており、
さらに、前記雄ネジ(3)が前記ハウジング(1,1’)の締結手段として機能するように構成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項11】
複数のディフューザー(5)が、前記中心線に沿って前記ハウジング(1,1’)の底面に配置されており、
前記ディフューザー(5)の各々は、前記ノズル(6,6’)を構成する複数の貫通孔を有している、請求項1〜10のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項12】
各ディフューザー(5)が、複数の個々の水噴射から成り、かつ円錐状に発散する水噴射を生じるように構成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項13】
スライドが、前記外側ノズルに通じる前記水流路を遮断するように構成されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項14】
前記スライドが、前記中心のディフューザーを環状に囲んでおり、第1の回転位置にて、前記外側ノズルに通じる前記水流路を遮断し、かつ第2の回転位置にて、前記水流路を開放するように構成されている、請求項13に記載のシャワーヘッド。
【請求項15】
前記ハウジング(1,1’)が、プラスチック又は金属の射出成形によって作製されている、請求項1〜14のいずれか一項に記載のシャワーヘッド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2013−510608(P2013−510608A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538257(P2012−538257)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際出願番号】PCT/EP2010/064566
【国際公開番号】WO2011/057859
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(512124108)ルーフ・グルーヴ・パブリッシング・ソシエテ・ア・レスポンサビリテ・リミテ (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際出願番号】PCT/EP2010/064566
【国際公開番号】WO2011/057859
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(512124108)ルーフ・グルーヴ・パブリッシング・ソシエテ・ア・レスポンサビリテ・リミテ (1)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]