シャワー装置
【課題】着座姿勢で使用するシャワー装置と身体の洗浄に使用する水栓や鏡を一体に構成し、省スペースと使い勝手の向上を図るシャワー装置を提供する。
【解決手段】ノズルユニット１３を所定幅の開放面１８を介して左右に設置し、ノズルアーム１６を回動および保持自在に設置し、開放空間の上方に鏡１９を設置し、下部には洗い場吐水口２０と制御手段を備えた着座手段２２を設置し、前記鏡１９を隠蔽する背もたれカバー２１を略１８０度回動自在に設置することにより、着座手段２２に着座してシャワー浴を行い、また着座手段２２に洗面器２３を載置して洗顔や身体の洗浄作業を行うことができるため、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手の向上を図ることができる。
【解決手段】ノズルユニット１３を所定幅の開放面１８を介して左右に設置し、ノズルアーム１６を回動および保持自在に設置し、開放空間の上方に鏡１９を設置し、下部には洗い場吐水口２０と制御手段を備えた着座手段２２を設置し、前記鏡１９を隠蔽する背もたれカバー２１を略１８０度回動自在に設置することにより、着座手段２２に着座してシャワー浴を行い、また着座手段２２に洗面器２３を載置して洗顔や身体の洗浄作業を行うことができるため、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手の向上を図ることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は着座姿勢で使用するシャワー装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種のシャワー装置は、正面中央に鏡を設置した収納ユニットの両側部に、複数のノズルを備えたアームを垂直な回転軸を介して横方向に回転するように設置し、収納ユニットの下方に水栓を備えたカウンターを設置するとともに、水栓の下方には洗面器を載置する可倒式の洗面器台を設置した構成において、着座してシャワー浴を行うときは洗面器台を倒した状態で、収納ユニットの前に置いた椅子に着座してシャワーを浴びるものである。また、洗顔等の洗面器を使用する入浴作業を行うときは、洗面台を起こしその上に洗面器を載置して入浴作業を行っている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
図８は、特許文献１に記載された従来のシャワー装置を示すものである。
【０００４】
図に示すように、収納ユニット１の一側方には収納棚２設置してあり、他方には通常シャワー３が設置してある。収納ユニット１の左右には複数のノズル４を備えたアーム５が水平方向に回動自在に設置してある。また収納ユニット１の中央部には鏡６が設置してあり、その下方には水栓７を備えたカウンター８が設置してあり、カウンター８の下方には可倒式の洗面器台９を設置した構成となっている。
【特許文献１】特開２００１−２０４６４４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、前記従来の構成では、着座してシャワー浴を行う場合には専用の椅子が必要であり、また洗顔等の一般の入浴作業を行うときは、別の椅子が必要なので余分な浴室スペースや椅子の収納スペースが必要である。また、着座してシャワー浴を行う場合に背中が不用意に鏡に接触し、不快感を感じたり鏡の破損により身体に損傷を受けるという安全面での課題を有していた。
【０００６】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、着座姿勢で使用するシャワー装置と身体の洗浄に使用する水栓や鏡を一体に構成し、浴室内の省スペースと使い勝手の向上を図るシャワー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記従来の課題を解決するために、本発明のシャワー装置は、ノズルユニットを所定幅の開放面を介して左右に設置し、ノズルアームを収納位置と上方に回動および保持自在に設置し、開放面の上部に鏡を設置し下部に洗い場吐水口を設置し、下方に着座手段を設置し、着座手段に制御手段を設置し、前記鏡の前に鏡の少なくとも一部を隠蔽する背もたれカバーを開閉自在に設置し、背もたれカバーは略１８０度回動可能とし、開放状態においては収納位置のノズルアームを隠蔽する構成としたものである。
【０００８】
これによって、背もたれカバーにもたれて着座し着座手段に設置した制御手段を操作することによりノズルユニットとノズルアームのノズルから噴霧する湯水が全身を包み込むようにシャワーを浴びることができる。またシャワーを使用しないときは、着座手段に洗面器を載置して洗い場吐水口から湯水を吐水することにより、洗顔や身体の洗浄作業を行うことができることとなり、同一場所でシャワー浴と一般の入浴の洗浄作業を行うことができるため、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手を向上することができる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明のシャワー装置は、同一場所でシャワー浴と一般の入浴の洗浄作業を行うことができるため、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
第１の発明は使用者の後方より噴霧するノズルを有するノズルユニットと、使用者の身体を包み込むように噴霧する複数のノズルを配設したノズルアームと、着座手段と、洗い場吐水口と、鏡と、鏡の少なくとも一部を隠蔽する背もたれカバーと、ノズルと洗い場吐水口に供給する湯水を制御する制御手段を備え、ノズルユニットは所定幅の開放面を介して左右に設置し、ノズルアームは収納位置と上方間を略上下方向に回動および保持自在に設置し、鏡は開放面の上部に設置し、背もたれカバーは鏡の前面に開閉自在に設置し、洗い場吐水口は開放面の下部に設置し、洗い場吐水口の下方に所定の空間を確保した位置に着座手段を設置し、着座手段に制御手段を設置し、前記背もたれカバーは略１８０度回動可能とし、開放状態においては収納位置のノズルアームを隠蔽する構成とすることにより、ノズルアームを上方に回動し所定位置に保持し、背もたれカバーで鏡を隠蔽した状態で、使用者は着座手段に着座し着座手段に設置した制御手段を操作することにより、ノズルユニットのノズルとノズルアームのノズルから噴霧する湯水が全身を包み込むように浴びることができる。またシャワーを使用しないときは、背もたれカバーを１８０度回動してノズルアームを隠蔽し、着座手段に洗面器を載置し、洗い場吐水口から湯水を吐水することにより洗顔や身体の洗浄作業を行うことができることとなり、シャワー使用時は背もたれカバーを閉じた状態で使用し、洗い場吐水口使用時は背もたれカバーを開放して鏡が見える状態で使用することができ、シャワー使用時に使用者の背中が直接冷たい鏡に接触する不快感がなく、また鏡の破損やそれによる入浴者の損傷を防止することができる。また洗い場吐水口使用時は入浴者の前面に鏡が配置されるため、洗顔や髭剃り等の作業を快適に行うことができる。また、背もたれカバーを開けた状態では、ノズルアーム等が隠蔽されるため入浴時にノズルアームが目に入らなくなり入浴時の快適性を向上することができる。
【００１１】
第２の発明は、特に、第１の発明における背もたれカバーは芯材を強度を有する硬質材料で形成し、表面層は断熱性を有する樹脂で形成した構成することにより、中芯部が金属等の強度を備えた材料であるために背もたれカバー単品の強度が向上するとともに、表面層が断熱性を有する樹脂材料で構成されているので、使用者の背中が直接接触しても冷たくなく不快感がなく使い勝手を向上することができる。
【００１２】
第３の発明は、第２の発明の背もたれカバーの表面層を表面と裏面で色柄が異なる構成とすることにより、例えば背もたれカバーを開けてノズルアーム等が隠蔽された場合に、着座手段と同系色柄に統一すれば、デザイン性が向上しより快適に使用できる。
【００１３】
第４の発明は、第２または第３の発明の背もたれカバーの表面層を軟質材料で形成したことにより、シャワー使用時に背もたれカバーを閉じた状態で使用した際に、使用者の背中がいわゆるソフトマテリアルに接触することになり、不快感がなく使い勝手を向上することができる。
【００１４】
第５の発明は、第１〜４のいずれか１つの発明の背もたれカバーの内部にヒータを備えることにより、シャワー使用時に背もたれカバーを閉じた状態で使用した際に、使用者の背中が直接接触してもヒータにより加熱されているため冷たくないため、不快感がなく使い勝手を向上することができる。
【００１５】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１６】
（実施の形態１）
図１は本発明の第１の実施形態におけるシャワー装置を浴室に設置した状態の斜視図を示すものであり、図２、図６はシャワー装置を着座姿勢でシャワー浴を行う状態の斜視図を示すものであり、図３、図７はシャワー装置を通常の入浴作業を行う状態の斜視図を示すものであり、図４はシャワー浴と通常の入浴作業の切り換え途中の状態の斜視図を示すものであり、図５は背もたれカバーのの断面図を示すものである。
【００１７】
図１に示すように、本発明のシャワー装置は浴室１０の洗い場１１に対応する壁面１２に設置してある。
【００１８】
図２に示すように浴室１０の壁面１２固定した本発明のシャワー装置は、両側部には樹脂材料を略直方形状に成型したノズルユニット１３が配置してあり、左右のノズルユニット１３の前面上部には、使用者の主に肩に向かって衝撃的な水流を噴出するマッサージノズル１４がそれぞれ設置してあり、前面下部には使用者の主に腰部に向かって微細水流を噴出するシャワーノズル１５がそれぞれ設置してある。
【００１９】
左右のノズルユニット１３の外側部には、上端部を支点として略上下方向に回動自在で、かつ任意の角度で保持が可能なように略直方体形状のノズルアーム１６がそれぞれ設置してある。左右のノズルアーム１６は連結バー（図示せず）で連結することにより、一方のノズルアーム１６を回動すれば他方も同様に回動する構成となっている。また図４に示すようにノズルアーム１６をノズルユニット１４の側方に収納した状態では、ノズルアーム１６をノズルユニット１４の前面はほぼ同一面となっており、上下端もほぼ同一の位置をなしている。
【００２０】
ノズルアーム１６の裏面には微細水流を使用者の身体を包み込むように噴出する複数のシャワーノズル１５と、ミスト状の水流を使用者の身体全体を包み込むように噴出するミストノズル１７がノズルアーム１６のほぼ全長にわたり所定の間隔で交互に配設してある。
【００２１】
マッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７は種類毎にノズルユニット１３とノズルアーム１６の内部に配設した配管（図示せず）により互いに連通する構成となっている。また、マッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７は個々に水流の噴出方向を変更できる調整機能を備えている。
【００２２】
図４に示すように左右のノズルユニット１３の間に位置する開放面１８の上部には鏡１９が設置してあり、鏡１９の下端部には下方に向かって開放した洗い場吐水口２０が設置してある。
【００２３】
開放面１８の前面には左右のノズルユニット１３の上下端部に枢支し、左右に開閉自在な背もたれカバー２１が設置してある。図５に示すように背もたれカバー２１は、中空のアルミ材で形成し芯材２１２１ａの表面に軟質ウレタン樹脂で成型した表面層２１ｂを接着してある。表面層２１ｂは表側表面層２１ｃと裏側表面層２１ｄでは色が異なっており側端面で切り換えている。また、芯材２１ａの表側の裏面には面状のヒータ２１ｅが接着してある。
【００２４】
図６に示すように着座姿勢で使用するときは、また、図７に示すように通常の入浴作業を行うときは背もたれカバー２１は図２、図６に示すように、シャワー浴を行うときは開放面１８を閉じることにより、鏡１９のほぼ全面と洗い場吐水口２０を隠蔽することができ、この状態ではノズルユニット１３の前面と背もたれカバー２１の前面がほぼ同一面となるように構成してあり、表面層２１ｂの表側表面層２１ｃが前面に現れ入浴者がもたれかかって着座する。
【００２５】
また、図３、図７に示すように通常の入浴作業の状態においては、背もたれカバー２１を略１８０度外方に開放することにより、ノズルユニット１３とノズルアーム１６の前面を隠蔽し、鏡１９と洗い場吐水口２０が露出する。背もたれカバー２１の幅寸法はノズルユニット１３とノズルアーム１６の全幅に略等しい寸法となっており、ノズルユニット１３とノズルアーム１６の前面のほぼ全体を隠蔽、この状態では表面層２１ｂの裏側表面層２１ｄが前面に向いた構成となっている。
【００２６】
開放面１８の下方にはノズルユニット１３の下端とほぼ等しい高さの着座手段２２が設置してある。着座手段２２の上面２２ａはほぼフラットな形状をなし、シャワー浴で使用する場合は使用者が着座し、通常の入浴作業の時は図に示すように洗面器２３等の入浴用品を載置するカウンター機能として使用できる。
【００２７】
シャワー装置の側方の壁面１３にはハンドシャワー２４が着脱自在に掛止してあり、シャワーホース２４ａは着座手段２２に設けた所定のシャワー接続口２５に接続してある。
【００２８】
着座手段２２の一方の側面にはマッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７と洗い場吐水口２０とハンドシャワー２４に供給する湯水の止水と流量を制御する流量制御手段２６が設置してあり、ハンドル２６ａの操作で流量を制御することができる。また、着座手段２２の他方の側面には湯水の温度を制御する温度制御手段２７が設置してあり、ハンドル２７ａを操作することにより温度を設定することができる。
【００２９】
また、温度制御手段２７の後方には湯水の供給先を選択する切換制御手段２８が設置してあり、ハンドル２８ａの操作で５カ所の供給先であるマッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７と洗い場吐水口２０とハンドシャワー２４のうちの１カ所を選択して切換ができる。
【００３０】
流量制御手段２６と温度制御手段２７と切換制御手段２８は着座手段２２の内部で配管（図示せず）により連通しており、切換制御手段２８はマッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７と洗い場吐水口２０とハンドシャワー２４と個別の配管により連通している。
【００３１】
以上のように構成されたシャワー装置について、以下その動作、作用を説明する。
【００３２】
まず、図６に示すようにノズルアーム１６を回動して使用者の体格にあわせた位置に保持し、使用者が着座手段２２に着座する。このとき鏡１９の前面は背もたれカバー２１で隠蔽した状態で、表側表面層２１ｃが前面に現れており、その裏面には芯材２１ａを介してヒータ２１ｅが配置されているため、使用者の背中が直接鏡１９に接触することがなく軟質材料の表側表面層２１ｃに接触し、しかもヒータ２１ｅに通電することにより暖かく快適に着座することができる、着座した状態で切換制御手段２８を「座シャワー」の位置に設定し、温度制御手段２７を所定の温度に設定し、流量制御手段２６を開放すると、ノズルユニット１３とノズルアーム１６のシャワーノズル１５から微細な水流が噴出する。ノズルユニット１３から噴出した微細水流は使用者の腰部を中心に背面に向かって噴出し、ノズルアーム１６から噴出した微細水流は使用者の肩から脚まで身体全体を包み込むように噴出する。
【００３３】
上記のように使用者の全身を包み込むように微細水流を浴びることにより、使用者はバスタブ入浴と同様の温熱効果を得ることができ、しかも、バスタブ入浴時に加わる静水圧負荷を受けないため、使用者への肉体的な負荷が軽減される。
【００３４】
切換制御手段２８を「ミスト」の位置に切り換えると、ノズルアーム１６のミストノズル１７からより微細なミスト状の水流が使用者の全身を包み込むように噴出する。水流をより微細なミスト状にすることにより、体感温度は低くなるため上記の「座シャワー」の位置での使用の場合より温度制御手段２７の設定温度を高くすることができ、より高温でのシャワー浴が可能となり、発汗作用を促進することができる。
【００３５】
また、切換制御手段２８を「マッサージ」の位置に切り換えると、ノズルユニット１３のマッサージノズル１４から強弱のある衝撃的な水流が使用者の主に肩に向かって噴出し、入浴者はマッサージ効果を得ることができる。
【００３６】
着座姿勢のまま、洗髪や洗顔を行う場合は、切換制御手段２８を「ハンドシャワー」の位置に切り換えることにより、ハンドシャワー２４より湯水が噴出するので、ハンドシャワー２４を壁面１２より外して洗髪や洗顔に使用することができる。
【００３７】
図７に示すように、ノズルアーム１６を収納し背もたれカバー２１を１８０度回動した状態では、背もたれカバー２１は裏側表面層２１ｄが前面を向き、ノズルユニット１３とノズルアーム１６を隠蔽することによりスッキリとした外観となる。
【００３８】
着座手段２２は洗面器２３や入浴用品を載置するカウンターとして使用することができる。この状態では、切換制御手段２８を「ハンドシャワー」の位置にすることにより、上記同様にハンドシャワー２４を使用することができる。また、切換制御手段２８を「洗い場吐水口」の位置にすることにより、洗い場吐水口２０から湯水を吐水することができるので、洗面器２３に湯水を貯めて行う洗顔やタオルの洗浄など通常の入浴作業を効率的に行うことができる。
【００３９】
以上のように、本実施の形態においてはノズルアームを上方に回動し所定位置に保持し、着座手段に着座し制御手段を操作することにより、ノズルユニットのノズルとノズルアームのノズルとハンドシャワーから噴出する湯水により、４種類のシャワー浴を行うことができる。また、ノズルアームを収納した状態では、ハンドシャワーを使用した洗浄作業と、着座手段に洗面器を載置し、洗い場吐水口から湯水を吐水することにより洗顔や身体の洗浄等の通常の入浴作業を行うことができる。
【００４０】
このように同一場所でシャワー浴と通常の入浴作業を行うことができるので、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手を向上することができる。
【００４１】
また、背もたれカバーを硬質材料であるアルミ製の芯材と軟質材料のウレタン樹脂で形成したことにより、十分な強度、剛性を備え、かつ使用者の背中が直接接触しても冷たさや不快感を感じることがなく使い勝手と快適性を向上することができるものである。また、背もたれカバーの内部にヒータを設置したことにより冬場でも快適にシャワー浴を行うことができるものである。
【００４２】
また、背もたれカバーの表面層の表側と裏側の色を変えたことにより、使用方法により外観イメージを切り換えることにより、より快適に使用することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【００４３】
以上のように、本発明にかかるシャワー装置は、同一場所でシャワー浴と一般の入浴の洗浄作業を行うことができるため、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手を向上するが可能となるので、介護装置などの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００４４】
【図１】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の浴室設置状態の斜視図
【図２】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の着座使用状態の斜視図
【図３】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の通常使用状態の斜視図
【図４】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の切換状態を示す斜視図
【図５】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の背もたれカバーの断面図
【図６】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の着座使用状態の斜視図
【図７】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の通常使用状態の斜視図
【図８】従来のシャワー装置の正面図
【符号の説明】
【００４５】
１３ ノズルユニット
１４ マッサージノズル（ノズル）
１５ シャワーノズル（ノズル）
１６ ノズルアーム
１７ ミストノズル（ノズル）
１８ 開放面
１９ 鏡
２０ 洗い場吐水口
２１ 背もたれカバー
２１ａ 芯材
２１ｂ 表面層
２１ｅ ヒータ
２２ 着座手段
２６ 流量制御手段（制御手段）
２７ 温度制御手段（制御手段）
２８ 切換制御手段（制御手段）
【技術分野】
【０００１】
本発明は着座姿勢で使用するシャワー装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、この種のシャワー装置は、正面中央に鏡を設置した収納ユニットの両側部に、複数のノズルを備えたアームを垂直な回転軸を介して横方向に回転するように設置し、収納ユニットの下方に水栓を備えたカウンターを設置するとともに、水栓の下方には洗面器を載置する可倒式の洗面器台を設置した構成において、着座してシャワー浴を行うときは洗面器台を倒した状態で、収納ユニットの前に置いた椅子に着座してシャワーを浴びるものである。また、洗顔等の洗面器を使用する入浴作業を行うときは、洗面台を起こしその上に洗面器を載置して入浴作業を行っている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
図８は、特許文献１に記載された従来のシャワー装置を示すものである。
【０００４】
図に示すように、収納ユニット１の一側方には収納棚２設置してあり、他方には通常シャワー３が設置してある。収納ユニット１の左右には複数のノズル４を備えたアーム５が水平方向に回動自在に設置してある。また収納ユニット１の中央部には鏡６が設置してあり、その下方には水栓７を備えたカウンター８が設置してあり、カウンター８の下方には可倒式の洗面器台９を設置した構成となっている。
【特許文献１】特開２００１−２０４６４４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、前記従来の構成では、着座してシャワー浴を行う場合には専用の椅子が必要であり、また洗顔等の一般の入浴作業を行うときは、別の椅子が必要なので余分な浴室スペースや椅子の収納スペースが必要である。また、着座してシャワー浴を行う場合に背中が不用意に鏡に接触し、不快感を感じたり鏡の破損により身体に損傷を受けるという安全面での課題を有していた。
【０００６】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、着座姿勢で使用するシャワー装置と身体の洗浄に使用する水栓や鏡を一体に構成し、浴室内の省スペースと使い勝手の向上を図るシャワー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記従来の課題を解決するために、本発明のシャワー装置は、ノズルユニットを所定幅の開放面を介して左右に設置し、ノズルアームを収納位置と上方に回動および保持自在に設置し、開放面の上部に鏡を設置し下部に洗い場吐水口を設置し、下方に着座手段を設置し、着座手段に制御手段を設置し、前記鏡の前に鏡の少なくとも一部を隠蔽する背もたれカバーを開閉自在に設置し、背もたれカバーは略１８０度回動可能とし、開放状態においては収納位置のノズルアームを隠蔽する構成としたものである。
【０００８】
これによって、背もたれカバーにもたれて着座し着座手段に設置した制御手段を操作することによりノズルユニットとノズルアームのノズルから噴霧する湯水が全身を包み込むようにシャワーを浴びることができる。またシャワーを使用しないときは、着座手段に洗面器を載置して洗い場吐水口から湯水を吐水することにより、洗顔や身体の洗浄作業を行うことができることとなり、同一場所でシャワー浴と一般の入浴の洗浄作業を行うことができるため、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手を向上することができる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明のシャワー装置は、同一場所でシャワー浴と一般の入浴の洗浄作業を行うことができるため、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
第１の発明は使用者の後方より噴霧するノズルを有するノズルユニットと、使用者の身体を包み込むように噴霧する複数のノズルを配設したノズルアームと、着座手段と、洗い場吐水口と、鏡と、鏡の少なくとも一部を隠蔽する背もたれカバーと、ノズルと洗い場吐水口に供給する湯水を制御する制御手段を備え、ノズルユニットは所定幅の開放面を介して左右に設置し、ノズルアームは収納位置と上方間を略上下方向に回動および保持自在に設置し、鏡は開放面の上部に設置し、背もたれカバーは鏡の前面に開閉自在に設置し、洗い場吐水口は開放面の下部に設置し、洗い場吐水口の下方に所定の空間を確保した位置に着座手段を設置し、着座手段に制御手段を設置し、前記背もたれカバーは略１８０度回動可能とし、開放状態においては収納位置のノズルアームを隠蔽する構成とすることにより、ノズルアームを上方に回動し所定位置に保持し、背もたれカバーで鏡を隠蔽した状態で、使用者は着座手段に着座し着座手段に設置した制御手段を操作することにより、ノズルユニットのノズルとノズルアームのノズルから噴霧する湯水が全身を包み込むように浴びることができる。またシャワーを使用しないときは、背もたれカバーを１８０度回動してノズルアームを隠蔽し、着座手段に洗面器を載置し、洗い場吐水口から湯水を吐水することにより洗顔や身体の洗浄作業を行うことができることとなり、シャワー使用時は背もたれカバーを閉じた状態で使用し、洗い場吐水口使用時は背もたれカバーを開放して鏡が見える状態で使用することができ、シャワー使用時に使用者の背中が直接冷たい鏡に接触する不快感がなく、また鏡の破損やそれによる入浴者の損傷を防止することができる。また洗い場吐水口使用時は入浴者の前面に鏡が配置されるため、洗顔や髭剃り等の作業を快適に行うことができる。また、背もたれカバーを開けた状態では、ノズルアーム等が隠蔽されるため入浴時にノズルアームが目に入らなくなり入浴時の快適性を向上することができる。
【００１１】
第２の発明は、特に、第１の発明における背もたれカバーは芯材を強度を有する硬質材料で形成し、表面層は断熱性を有する樹脂で形成した構成することにより、中芯部が金属等の強度を備えた材料であるために背もたれカバー単品の強度が向上するとともに、表面層が断熱性を有する樹脂材料で構成されているので、使用者の背中が直接接触しても冷たくなく不快感がなく使い勝手を向上することができる。
【００１２】
第３の発明は、第２の発明の背もたれカバーの表面層を表面と裏面で色柄が異なる構成とすることにより、例えば背もたれカバーを開けてノズルアーム等が隠蔽された場合に、着座手段と同系色柄に統一すれば、デザイン性が向上しより快適に使用できる。
【００１３】
第４の発明は、第２または第３の発明の背もたれカバーの表面層を軟質材料で形成したことにより、シャワー使用時に背もたれカバーを閉じた状態で使用した際に、使用者の背中がいわゆるソフトマテリアルに接触することになり、不快感がなく使い勝手を向上することができる。
【００１４】
第５の発明は、第１〜４のいずれか１つの発明の背もたれカバーの内部にヒータを備えることにより、シャワー使用時に背もたれカバーを閉じた状態で使用した際に、使用者の背中が直接接触してもヒータにより加熱されているため冷たくないため、不快感がなく使い勝手を向上することができる。
【００１５】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１６】
（実施の形態１）
図１は本発明の第１の実施形態におけるシャワー装置を浴室に設置した状態の斜視図を示すものであり、図２、図６はシャワー装置を着座姿勢でシャワー浴を行う状態の斜視図を示すものであり、図３、図７はシャワー装置を通常の入浴作業を行う状態の斜視図を示すものであり、図４はシャワー浴と通常の入浴作業の切り換え途中の状態の斜視図を示すものであり、図５は背もたれカバーのの断面図を示すものである。
【００１７】
図１に示すように、本発明のシャワー装置は浴室１０の洗い場１１に対応する壁面１２に設置してある。
【００１８】
図２に示すように浴室１０の壁面１２固定した本発明のシャワー装置は、両側部には樹脂材料を略直方形状に成型したノズルユニット１３が配置してあり、左右のノズルユニット１３の前面上部には、使用者の主に肩に向かって衝撃的な水流を噴出するマッサージノズル１４がそれぞれ設置してあり、前面下部には使用者の主に腰部に向かって微細水流を噴出するシャワーノズル１５がそれぞれ設置してある。
【００１９】
左右のノズルユニット１３の外側部には、上端部を支点として略上下方向に回動自在で、かつ任意の角度で保持が可能なように略直方体形状のノズルアーム１６がそれぞれ設置してある。左右のノズルアーム１６は連結バー（図示せず）で連結することにより、一方のノズルアーム１６を回動すれば他方も同様に回動する構成となっている。また図４に示すようにノズルアーム１６をノズルユニット１４の側方に収納した状態では、ノズルアーム１６をノズルユニット１４の前面はほぼ同一面となっており、上下端もほぼ同一の位置をなしている。
【００２０】
ノズルアーム１６の裏面には微細水流を使用者の身体を包み込むように噴出する複数のシャワーノズル１５と、ミスト状の水流を使用者の身体全体を包み込むように噴出するミストノズル１７がノズルアーム１６のほぼ全長にわたり所定の間隔で交互に配設してある。
【００２１】
マッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７は種類毎にノズルユニット１３とノズルアーム１６の内部に配設した配管（図示せず）により互いに連通する構成となっている。また、マッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７は個々に水流の噴出方向を変更できる調整機能を備えている。
【００２２】
図４に示すように左右のノズルユニット１３の間に位置する開放面１８の上部には鏡１９が設置してあり、鏡１９の下端部には下方に向かって開放した洗い場吐水口２０が設置してある。
【００２３】
開放面１８の前面には左右のノズルユニット１３の上下端部に枢支し、左右に開閉自在な背もたれカバー２１が設置してある。図５に示すように背もたれカバー２１は、中空のアルミ材で形成し芯材２１２１ａの表面に軟質ウレタン樹脂で成型した表面層２１ｂを接着してある。表面層２１ｂは表側表面層２１ｃと裏側表面層２１ｄでは色が異なっており側端面で切り換えている。また、芯材２１ａの表側の裏面には面状のヒータ２１ｅが接着してある。
【００２４】
図６に示すように着座姿勢で使用するときは、また、図７に示すように通常の入浴作業を行うときは背もたれカバー２１は図２、図６に示すように、シャワー浴を行うときは開放面１８を閉じることにより、鏡１９のほぼ全面と洗い場吐水口２０を隠蔽することができ、この状態ではノズルユニット１３の前面と背もたれカバー２１の前面がほぼ同一面となるように構成してあり、表面層２１ｂの表側表面層２１ｃが前面に現れ入浴者がもたれかかって着座する。
【００２５】
また、図３、図７に示すように通常の入浴作業の状態においては、背もたれカバー２１を略１８０度外方に開放することにより、ノズルユニット１３とノズルアーム１６の前面を隠蔽し、鏡１９と洗い場吐水口２０が露出する。背もたれカバー２１の幅寸法はノズルユニット１３とノズルアーム１６の全幅に略等しい寸法となっており、ノズルユニット１３とノズルアーム１６の前面のほぼ全体を隠蔽、この状態では表面層２１ｂの裏側表面層２１ｄが前面に向いた構成となっている。
【００２６】
開放面１８の下方にはノズルユニット１３の下端とほぼ等しい高さの着座手段２２が設置してある。着座手段２２の上面２２ａはほぼフラットな形状をなし、シャワー浴で使用する場合は使用者が着座し、通常の入浴作業の時は図に示すように洗面器２３等の入浴用品を載置するカウンター機能として使用できる。
【００２７】
シャワー装置の側方の壁面１３にはハンドシャワー２４が着脱自在に掛止してあり、シャワーホース２４ａは着座手段２２に設けた所定のシャワー接続口２５に接続してある。
【００２８】
着座手段２２の一方の側面にはマッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７と洗い場吐水口２０とハンドシャワー２４に供給する湯水の止水と流量を制御する流量制御手段２６が設置してあり、ハンドル２６ａの操作で流量を制御することができる。また、着座手段２２の他方の側面には湯水の温度を制御する温度制御手段２７が設置してあり、ハンドル２７ａを操作することにより温度を設定することができる。
【００２９】
また、温度制御手段２７の後方には湯水の供給先を選択する切換制御手段２８が設置してあり、ハンドル２８ａの操作で５カ所の供給先であるマッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７と洗い場吐水口２０とハンドシャワー２４のうちの１カ所を選択して切換ができる。
【００３０】
流量制御手段２６と温度制御手段２７と切換制御手段２８は着座手段２２の内部で配管（図示せず）により連通しており、切換制御手段２８はマッサージノズル１４とシャワーノズル１５とミストノズル１７と洗い場吐水口２０とハンドシャワー２４と個別の配管により連通している。
【００３１】
以上のように構成されたシャワー装置について、以下その動作、作用を説明する。
【００３２】
まず、図６に示すようにノズルアーム１６を回動して使用者の体格にあわせた位置に保持し、使用者が着座手段２２に着座する。このとき鏡１９の前面は背もたれカバー２１で隠蔽した状態で、表側表面層２１ｃが前面に現れており、その裏面には芯材２１ａを介してヒータ２１ｅが配置されているため、使用者の背中が直接鏡１９に接触することがなく軟質材料の表側表面層２１ｃに接触し、しかもヒータ２１ｅに通電することにより暖かく快適に着座することができる、着座した状態で切換制御手段２８を「座シャワー」の位置に設定し、温度制御手段２７を所定の温度に設定し、流量制御手段２６を開放すると、ノズルユニット１３とノズルアーム１６のシャワーノズル１５から微細な水流が噴出する。ノズルユニット１３から噴出した微細水流は使用者の腰部を中心に背面に向かって噴出し、ノズルアーム１６から噴出した微細水流は使用者の肩から脚まで身体全体を包み込むように噴出する。
【００３３】
上記のように使用者の全身を包み込むように微細水流を浴びることにより、使用者はバスタブ入浴と同様の温熱効果を得ることができ、しかも、バスタブ入浴時に加わる静水圧負荷を受けないため、使用者への肉体的な負荷が軽減される。
【００３４】
切換制御手段２８を「ミスト」の位置に切り換えると、ノズルアーム１６のミストノズル１７からより微細なミスト状の水流が使用者の全身を包み込むように噴出する。水流をより微細なミスト状にすることにより、体感温度は低くなるため上記の「座シャワー」の位置での使用の場合より温度制御手段２７の設定温度を高くすることができ、より高温でのシャワー浴が可能となり、発汗作用を促進することができる。
【００３５】
また、切換制御手段２８を「マッサージ」の位置に切り換えると、ノズルユニット１３のマッサージノズル１４から強弱のある衝撃的な水流が使用者の主に肩に向かって噴出し、入浴者はマッサージ効果を得ることができる。
【００３６】
着座姿勢のまま、洗髪や洗顔を行う場合は、切換制御手段２８を「ハンドシャワー」の位置に切り換えることにより、ハンドシャワー２４より湯水が噴出するので、ハンドシャワー２４を壁面１２より外して洗髪や洗顔に使用することができる。
【００３７】
図７に示すように、ノズルアーム１６を収納し背もたれカバー２１を１８０度回動した状態では、背もたれカバー２１は裏側表面層２１ｄが前面を向き、ノズルユニット１３とノズルアーム１６を隠蔽することによりスッキリとした外観となる。
【００３８】
着座手段２２は洗面器２３や入浴用品を載置するカウンターとして使用することができる。この状態では、切換制御手段２８を「ハンドシャワー」の位置にすることにより、上記同様にハンドシャワー２４を使用することができる。また、切換制御手段２８を「洗い場吐水口」の位置にすることにより、洗い場吐水口２０から湯水を吐水することができるので、洗面器２３に湯水を貯めて行う洗顔やタオルの洗浄など通常の入浴作業を効率的に行うことができる。
【００３９】
以上のように、本実施の形態においてはノズルアームを上方に回動し所定位置に保持し、着座手段に着座し制御手段を操作することにより、ノズルユニットのノズルとノズルアームのノズルとハンドシャワーから噴出する湯水により、４種類のシャワー浴を行うことができる。また、ノズルアームを収納した状態では、ハンドシャワーを使用した洗浄作業と、着座手段に洗面器を載置し、洗い場吐水口から湯水を吐水することにより洗顔や身体の洗浄等の通常の入浴作業を行うことができる。
【００４０】
このように同一場所でシャワー浴と通常の入浴作業を行うことができるので、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手を向上することができる。
【００４１】
また、背もたれカバーを硬質材料であるアルミ製の芯材と軟質材料のウレタン樹脂で形成したことにより、十分な強度、剛性を備え、かつ使用者の背中が直接接触しても冷たさや不快感を感じることがなく使い勝手と快適性を向上することができるものである。また、背もたれカバーの内部にヒータを設置したことにより冬場でも快適にシャワー浴を行うことができるものである。
【００４２】
また、背もたれカバーの表面層の表側と裏側の色を変えたことにより、使用方法により外観イメージを切り換えることにより、より快適に使用することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【００４３】
以上のように、本発明にかかるシャワー装置は、同一場所でシャワー浴と一般の入浴の洗浄作業を行うことができるため、浴室内に余分なスペースを確保する必要がなく浴室の省スペースと使い勝手を向上するが可能となるので、介護装置などの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【００４４】
【図１】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の浴室設置状態の斜視図
【図２】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の着座使用状態の斜視図
【図３】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の通常使用状態の斜視図
【図４】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の切換状態を示す斜視図
【図５】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の背もたれカバーの断面図
【図６】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の着座使用状態の斜視図
【図７】本発明の実施の形態１におけるシャワー装置の通常使用状態の斜視図
【図８】従来のシャワー装置の正面図
【符号の説明】
【００４５】
１３ ノズルユニット
１４ マッサージノズル（ノズル）
１５ シャワーノズル（ノズル）
１６ ノズルアーム
１７ ミストノズル（ノズル）
１８ 開放面
１９ 鏡
２０ 洗い場吐水口
２１ 背もたれカバー
２１ａ 芯材
２１ｂ 表面層
２１ｅ ヒータ
２２ 着座手段
２６ 流量制御手段（制御手段）
２７ 温度制御手段（制御手段）
２８ 切換制御手段（制御手段）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
使用者の後方より噴霧するノズルを有するノズルユニットと、使用者の身体を包み込むように噴霧する複数のノズルを配設したノズルアームと、着座手段と、洗い場吐水口と、鏡と、鏡の少なくとも一部を隠蔽する背もたれカバーと、ノズルと洗い場吐水口に供給する湯水を制御する制御手段を備え、ノズルユニットは所定幅の開放面を介して左右に設置し、ノズルアームは収納位置と上方間を略上下方向に回動および保持自在に設置し、鏡は開放面の上部に設置し、背もたれカバーは鏡の前面に開閉自在に設置し、洗い場吐水口は開放面の下部に設置し、洗い場吐水口の下方に所定の空間を確保した位置に着座手段を設置し、着座手段に制御手段を設置し、前記背もたれカバーは略１８０度回動可能とし、開放状態においては収納位置のノズルアームを隠蔽する構成のシャワー装置。
【請求項２】
前記背もたれカバーは芯材を強度を有する硬質材料で形成し、表面層は断熱性を有する樹脂で形成した構成のシャワー装置。
【請求項３】
背もたれカバーの表面層は表面と裏面で色柄が異なる構成の請求項２に記載のシャワー装置。
【請求項４】
背もたれカバーの表面層を軟質材料で形成した請求項２または３に記載のシャワー装置。
【請求項５】
背もたれカバーの内部にヒータを備えた請求項１〜４のいずれか１項に記載のシャワー装置。
【請求項１】
使用者の後方より噴霧するノズルを有するノズルユニットと、使用者の身体を包み込むように噴霧する複数のノズルを配設したノズルアームと、着座手段と、洗い場吐水口と、鏡と、鏡の少なくとも一部を隠蔽する背もたれカバーと、ノズルと洗い場吐水口に供給する湯水を制御する制御手段を備え、ノズルユニットは所定幅の開放面を介して左右に設置し、ノズルアームは収納位置と上方間を略上下方向に回動および保持自在に設置し、鏡は開放面の上部に設置し、背もたれカバーは鏡の前面に開閉自在に設置し、洗い場吐水口は開放面の下部に設置し、洗い場吐水口の下方に所定の空間を確保した位置に着座手段を設置し、着座手段に制御手段を設置し、前記背もたれカバーは略１８０度回動可能とし、開放状態においては収納位置のノズルアームを隠蔽する構成のシャワー装置。
【請求項２】
前記背もたれカバーは芯材を強度を有する硬質材料で形成し、表面層は断熱性を有する樹脂で形成した構成のシャワー装置。
【請求項３】
背もたれカバーの表面層は表面と裏面で色柄が異なる構成の請求項２に記載のシャワー装置。
【請求項４】
背もたれカバーの表面層を軟質材料で形成した請求項２または３に記載のシャワー装置。
【請求項５】
背もたれカバーの内部にヒータを備えた請求項１〜４のいずれか１項に記載のシャワー装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００６−２７１４４３（Ｐ２００６−２７１４４３Ａ）
【公開日】平成１８年１０月１２日（２００６．１０．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−９０９００（Ｐ２００５−９０９００）
【出願日】平成１７年３月２８日（２００５．３．２８）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年１０月１２日（２００６．１０．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年３月２８日（２００５．３．２８）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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