説明

シリンダロックのために形作られたキー

回転可能なキープラグを伴う円筒状の錠において使用するキーは、形成されたキーウェイを有する。キーは、少なくともキーブレードの長さの一部に沿って延在する長手形状の溝(122)を有する長尺で実質的に平坦なキーブレードを有する。溝は、キーブレードのリッジ部(128)に隣接するアンダーカット部(129)を有し、外側は前記キーブレードの前記側面(123)の一部を形成する。長手形状溝のアンダーカット部(129;129’)は、リッジ部の内側の最億部において、長手方向のポケット(135)へと拡張される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、形作られたキー穴やキー溝を有する回転可能なキープラグを有するシリンダーロックにおいて使用するためのキーに関し、前記キーは、
平坦なキーブレードの側面に対して実質的に平行である前記溝の内壁と共に、少なくともキーブレードの全長の少なくとも一部に沿って延在している長手形状の溝を有する、長くて実質的に平坦なキーブレードを備え、
前記長手形状の溝は、キーブレードの頂部(稜線、突起部)に隣接し、かつ内側のアンダーカット部を有し、前記頂部の外側は、キーブレードの側面を形成している。
【背景技術】
【0002】
アンダーカット溝を有するそのようなキーは、すでに知られている。例えば、米国特許第5,715,717号明細書(特許文献1)又は特許文献2(米国特許第5,640,865号明細書)。そのようなキーは、それらが改善されたセキュリティを提供するという点において非常に使い易いということが証明された。そのキーの形状は、従来のキーとは全く異なっており、そのようなキーを複製することはかなり困難である。さらに、それらは断面形状の大きな変化を許容し、それは大きな利点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第5,715,717号明細書
【特許文献2】米国特許第5,640,865号明細書
【特許文献3】米国特許第4,756,177号明細書
【特許文献4】国際特許出願公開WO2005/028789号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、やがて、さらなる特徴的な形状と、より多くの可能な変化が絶えず必要とされる。
【0005】
本発明のさらなる目的は、鍵鍛冶工具でそのような形状のキーを複製することをさらに困難にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これらの目的を達成するため、本願発明には、アンダーカット溝と、対向側壁と実質的に平坦または僅かにカーブした最も低い横端壁を有する細長いポケットへとリッジ部の内側の最奥部において拡張する部分とが設けられている。リッジ部の内壁は、キーブレードの側面に対して実質的に平行であっても良く、その結果、リッジ部はキーブレードの側面と平行に延在する重く強い素材を形成する。リッジ部の内側のポケットは、実質的に長方形の断面、相対的に大きな湾曲を有する実質的に円形の断面、またはいくつかの他の形状を有しても良い。
【発明の効果】
【0007】
このようにして、キーブレードの素材は、最善の方法に使用され、かつ新たな種類の形状が得られ、さらに特に、スタンピングやフライス加工によってそれらが形成されるならば、そのようなキーを複製するのは非常に困難になる。切削ディスクは、通常、十分ではない。むしろ、溝のポケットのような延在の正確な寸法を確保するためにブローチ加工工具を使用すること、およびそのような工具の十分に制御された使用が必要になる。これは、キー制御にとって非常に重要であり、かつキーの消費者に対して高いセキュリティになる。
【0008】
アンダーカット溝の構成で、さらに以下に説明されるように、多くの効果が同時に得られる。
【0009】
他の好ましい特徴は、従属する請求項に述べられており、それらは、詳細な記載から以下に明らかになるであろう。
【0010】
本発明は、添付の図面を参照することにより以下により十分に記載されてるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来の鍵穴を示す図である。
【図2】従来のキーを示す図である。
【図3】図2に示されたキーの側面図である。
【図4】挿入されたキーを伴う従来の鍵穴の断面図である。
【図5】従来のキーブレードの断面図である。
【図6】波状のコードパターンを伴う実施形態のための本実施形態に係る形状付けられたキーの側面図である。
【図7】図6のキーの断面図である。
【図8】キープラグとサイドタンブラー(side tumbler)を伴う組み立てられた鍵穴の断面図である。
【図9】キー穴と、キー穴へ挿入された本発明のキーの同様の図面である。
【図10】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図11】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図12】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図13】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図14】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図15】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図16】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図17】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図18】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図19】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図20】本発明に係る形状付けられたキーの追加の実施形態の断面図である。
【図21】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図22】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図23】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図24】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図25】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図26】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図27】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図28】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図29】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図30】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【図31】本発明に係る形状付けられたキーのさらに変更を加えた実施形態の同様の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1ないし図5は、特許文献1に示されるシステムのように、従来の鍵穴および側面におけるアンダーカット形状の溝を有するキーブレードを伴うキーシステムを示している。鍵穴10は、ハウジングの円筒状の穴に適合する回転可能なキープラグ12を伴うハウジングを有する種類のものである。キープラグ12には、中央の細長いキーウェイ、または上縁に従来の凹所21が設けられた関連キー20に対応する断面外形を有するキー穴13がある。図3に表されるように、キーも把持部24を有している。
【0013】
鍵溝の方向は、図4における断面図からより容易に理解される。キープラグ12は、ハウジング11内で回転可能であり、かつ上側および下側のロッキングピン14a,14bの長手方向の列によって、回転に抗してロックされ得る。そのような各ロッキングピンの各ペアーは、キープラグ12とハウジング11との間の境界面(shear line)で、それらの当接端面と共に位置付けられ得る。この位置において、図4に示すように、キープラグ12は回転可能である。ここで、当技術分野で周知のように、ロッキングピンは、適正にキー20を複製することによって、ロックを解除するように位置付けられている。
【0014】
キー20の完全な外形(従来のデザインの)は、前述の特許文献1に開示されているように、図5に描かれている。従って、この従来技術のキーは、キーブレードの厚さの1/2よりも僅かに大きい深さでキーブレードに沿って長手方向に延在している細長い外形の溝22を有している。図5では、キーブレードの中央平面は、“A”で示されている。細長い溝22は、内壁24および対向する壁25および26を有している。これらの対向する壁の1つは、キーブレードのベースエッジ27に最も近接して配置された壁または面が、アンダーカットされ、底壁または面24に向けて内側に面するように傾けられている平面に延在している。アンダーカット溝22の低い側壁26は、リッジ部28の内壁を形成し、キーブレードの前述の側面23の部分を形成する。
【0015】
図2,3,4および5に示される従来のキーブレードも、キーの他側(図5の左)に2つのさらに細長い溝30および31を有している。
【0016】
細長い溝22のアンダーカット部29は、前述の特許文献1で述べられたように、多くの効果を有しており、特に可能な外形変更の数を増大させることに関し、鍵穴をピッキングすること及びキーを無断で複製することに対する高いセキュリティに対する耐性が改善された。
【0017】
図6から図9に示されているように、本願発明に従い、アンダーカットの変更においてさらなる改善が存在する。この変更は、細長いポケット状の構成135を形成するように、溝122(図7)のアンダーカット部最も内側の部分の拡張または延在を備えている。これらの図面において、キーに関連する全ての参照番号は、図5において付与されている番号の前に“1”の数字が補足されているが、図5に示されているものに対応する。
【0018】
変更されたアンダーカットされた溝122の、下方に延在するポケット状の構成135は、(この特定の実施形態では)断面において実質的に長方形であり、対向する側壁132と133は互いに平行であり、かつ最も低い横端壁134は、キーブレードの低い端面127に対して平行であり、かつキーブレードの中央平面Aの方向において上方に面している。
【0019】
対向する側壁133は、キーブレードの側壁123に対して平行にリッジ部128の内壁を形成するのに対して、ポケット状の延在部分135の最奥部の側壁132は、アンダーカット溝の内壁124に連結しているが、段差136を形成するように僅かに内方にずれている(溝開口から離れている)。従って、面123,133および132は、実質的に互いに平行である。
【0020】
キーブレードの中央面Aに対して平行に測定すると、リッジ部128は、従来の構成(図5)より若干長い。より詳しくは、リッジ部128は、垂直な寸法hを有し、それはアンダーカット溝122の最も小さい幅wの1/2以上であり、この最も小さい幅は長手方向の溝122の底壁124上に垂直の突出部として測定されている。リッジ部128の垂直の寸法hは、最も低い横端壁134とキーブレードの低縁面127との間の距離dよりも大きい。
【0021】
この構造は数個の理由のための利点であり:
幅、深さ(平面Aにおける)及びポケット状の形状の長手方向への延在を変化させることにより、外形状は大幅に変化させることができ、
対向する外側壁部132,133のため、形状溝122のアンダーカット部の合計幅は横方向に制限された領域に適合されることができ、その結果、キーブレードの合計幅は、かなり小さく保たれ得る。新たなキーブレードの合計幅がほぼ同一であるということは、図5および図7に表されている。
キーウェイ(図8および図9)の側壁で細長リブ150の一側壁を形成することが可能な対応する舌部はより強くあり、かつ従来技術の構造と同様に先鋭または鋭利な端部を持たなくとも良い(図4と比較)。
溝122のアンダーカット部の中のポケット状の延在135は、カッターディスクのみを使用することでは不十分であるので、そのようなキーの複製をより一層困難にしている。通常は、他の工具も使用する必要がある。
【0022】
したがって、そのようなキーブランクを製造することは、専門の製造業者以外のものにとっては困難になるであろう。
【0023】
リッジ部128の相対的に長い垂直方向の延在は、キーブレードの中央平面Aと平行に、リッジ部においてかなり深い凹所を切削することを可能にするであろう。従って、図1〜5の従来の実施形態と同様に、この重要な領域におけるコード凹所の多くの垂直方向のレベルを提供することが可能である(図6参照)。勿論、これは非常に多数のコードの組合せを有する鍵穴およびキーシステムも促進するであろう。
【0024】
図8および図9には、回転可能なキープラグ112における円筒状の空洞に案内されるサイドロックタンブラー105を有する実施形態がある。原理的には、その配列は特許文献3および特許文献1に開示されたものと同様である。
【0025】
先の従来技術の実施形態(図5)に対応する部分は、図5に示されている数の前に“1”の数字と共に同一の参照符号が付与されている。
【0026】
従って、サイドタンブラー105は円柱軸の周囲に回転可能であり、突出するフィンガー105aがキーブレード(図6参照)の側面上の波状のコード面に追従するとき、リッジ部128(図7参照)においてこのケースでは、垂直方向に突出するフィンガー105aが前後に旋回するであろう。サイドタンブラー105が正しく位置決めされたとき、円筒面における凹所105bは、サイドバー108(図9)における対応する突出部108aと共に位置合わせされるであろう。このようにして、サイドバーは、キープラグ112の回転を許容するように、内側に向けて径方向に移動するであろう。
【0027】
サイドタンブラー105における突出フィンガー105aは、前後に旋廻し、かつ垂直方向への昇降も行いつつ、図6に示すように、キーブレード120の側面上の波状コードパターンに接触するであろう。キーブレードが十分に挿入されるとき、種々のサイドタンブラー突出部105aが凹面102a,102b,102c,102d,102eおよび場合によっては、最上位の追加のコードレベルで上位のコード面部102f上へも配置されるであろう。そのような上位である追加のコードレベルは、特許文献4に開示されている。
【0028】
形状溝のアンダーカット部の均一でより深いポケット状の延在135を、キーブレードの中央垂直面Aに対して平行に提供することが可能である。それからリッジ部133(図6および図7参照)における可能なコードレベルの数が、従来の構造におけるよりも大きいであろう。
【0029】
なお、ポケット状の延在135を伴うアンダーカット溝122の新たな形状は、サイドタンブラー105を持たなかったとしても有効である。その結果、リッジ部は基本的に連続し、どのような切り込みまたはコードももっていない。
【0030】
同様に、仮に少なくとも1つのサイドタンブラーが使用されたならば、それは回転可能である必要はないが、昇降移動のためだけに案内され得る。さらに、サイドタンブラーは、回転に抗してキープラグを係止するための係止手段として作用する必要はない。代わりにそれは、不正確にカットされたキーが完全に錠10のキーウェイ13へ挿入されるのを防ぐ遮断要素としてだけ作用する。そのような遮断要素は、本出願の最も早い優先日と同日に、同一の出願人によって出願されている特許出願において開示されている。
【0031】
長手方向に延在しているポケットの正確な構成または形状は、本発明の範囲内で種々の方法で変更されても良い。図10において、長手形状の溝122の内壁124は、なんらの工程なしに(図7の136)、ポケット状の構成135の隣接している側壁132に対してスムーズに結合する。
【0032】
図11において、ポケット状の構成135は、図7における1つと同様であるが、最下方の横端壁134’は、円形または湾曲形状である。
【0033】
図12に示される実施形態は、図11における1つと同様であるが、最下方の横端壁134’’は、短く(但し湾曲している)、そして溝の内壁124は、隣接する側壁132にスムーズに結合する(図10のように)。
【0034】
図13において、ポケット状の形状135’は、円形断面へと変更されている。従って、この実施形態では、側壁132,133および最下方の端壁134は全て、互いに結合されている円弧のように形成されている。
【0035】
図14に示される実施形態は、図10に示されるものに似ているが、内壁124に隣接する側壁132には、断面長方形の細長い凹所132aが設けられている。
【0036】
図15の実施形態は、図14のものと同様であるが、細長い凹所132aと対向して、側壁133に細長い凹所133aがある。
【0037】
図16における実施形態は、図15に示すものと同様であるが、細長い凹所132aに対向して細長いリブ133(凹所133aに代えて)があります。
【0038】
図17に示される変形された実施形態は、側壁133および132および最下方の端壁134に一部円形の断面を有する相対的に小さい細長い凹所132c,133c,134cをそれぞれ備えている。これらの部分的円形凹部を除き、この実施形態は、図7に示されるものに対応する。
【0039】
図14ないし図17の実施形態は、対向する側壁部と細長いポケットの最下位の横端壁には、不規則な面部が設けられている。
【0040】
図18および図19に示される実施形態では、キーブレード120’は、相対的に広い下部140’と、相対的に狭い上部141’との間の遷移領域に棚または段部面(step surface)142’がある。両実施形態において、長手形状の溝122’は、この棚面142’に隣接して配置されている。図10ないし図17に示される他の実施形態におけるように、長手方向のアンダーカット溝122’は、その側壁部126’に隣接して、ポケット状の構成135’へと延在している。示される実施形態において、これらのポケット状の構成は、実質的に長方形であるが、それらは、好ましくは不規則なまたは望む形状に、例えば先の実施形態に示したように、形成しても良い。図18において、側壁132’は、アンダーカット溝122’の内壁124’にスムーズに結合し、さらに後段が段144’を介してキーブレードの相対的に狭い部分141’である上部の結合した側壁143’接合する。一方、図19において、そのような段144’がなく、側壁143’は全て共通する側面にスムーズに結合されている。
【0041】
図20に示されるキーブレード120’’は、図10ないし図19に示されるキーブレードの下方部140,140’に一致するまたは同様の下方部150’’と、下方部150’’と一致するが上下が転倒する上方部151’’とから成っている。このように、キーブレード150’’,151は、いずれにしても結合されたキーホールへと挿入されることができ、図20に示されるように、どちらかが、上下に折り返される(その外形は下方部と上方部とが対称であるため、正確に同一である。)。
【0042】
最後に、図21ないし図29は、図10ないし図18に示されるものと同様である。従って、リッジ部228の上方部が均一な厚さであり、かつ内側226がキーブレードの中央平面に対して平行であることを除いて、キー321ないし329は、それぞれ図10ないし図18に示されるものに対応する断面形状を有している。
【0043】
最も低い横端壁234が平坦であることを除いて、図30は図20に対応し、図31は図11および図22に対応する。
【0044】
前述の全ての実施形態および添付の請求項において、長手方向のアンダーカット溝122,122’,122’’の内壁124はキーブレードの中央平面Aおよび側面123,123’,123’’に対して実質的に平行であると見なされる。この定義内で、内壁は中央平面Aに対して小さい角度となるように方向付けられることが可能であり、この角度は通常、せいぜい15°であり、場合によっては(相対的に厚いキーブレードのような)、幾分大きい。
【0045】
長手方向に延在しているポケットは、キーブレードの長さより短く、かつ1つの部分のみに沿って延在しても良い。
【0046】
同様に、キープラグにおいて細長い外形のリブは、中断されていたり、あるいはまたキープラグに搭載されている一つ以上の分割要素として形成されていたりしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
形成されたキーウェイを有する回転可能なキープラグを伴う円筒状の錠において使用するキーであって、前記キーは、 少なくとも前記キーブレードの長さの一部に沿って延在する長手形状の溝(122)を有する長尺で実質的に平坦なキーブレードであって、前記平坦なキーブレードの側面(123)に対して実質的に平行である前記溝の内壁(124)を伴うキーブレードと、
前記キーブレードのリッジ部(128)に隣接しかつ内側のアンダーカット部(129)を有する長手形状溝(122)であって、前記リッジ部の外側は前記キーブレードの前記側面(123)の一部を形成する長手形状溝と、を備え、
前記リッジ部(128)の内側の最奥部において前記長手形状溝の前記アンダーカット部は、対向する側壁部(132,133)と、実質的に平坦または僅かに湾曲している最下方の横端壁(134)と、を有する長手方向のポケット(135)へと拡張されることを特徴とするキー。
【請求項2】
前記ポケットは、前記形状溝の前記アンダーカット部の延在を形成し、前記延在はキーブレード端部に向かう方向に実質的に方向付けられており、前記方向は、前記キーブレードの前記側面に対して平行であることを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項3】
前記最下方の横端壁(134)は、キーブレードの下方の端部(127)と実質的に平行であり、かつキーブレードの中央平面(A)における方向において上向きに面していることを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項4】
前記リッジ部(128)の前記垂直方向の寸法(h)は、前記端壁(134)と前記下方端面(127)との間の距離より大きいことを特徴とする請求項3に記載のキー。
【請求項5】
前記ポケットは、実質的に長方形の断面を有していることを特徴とする請求項2に記載のキー。
【請求項6】
前記対向する側壁部と前記ポケットの前記最下方の横端壁は、湾曲していることを特徴とする請求項2に記載のキー。
【請求項7】
前記ポケットの前記対向する側壁部は、前記平坦なキーブレードの前記側面に対して実質的に平行であることを特徴とする請求項2に記載のキー。
【請求項8】
前記ポケットの前記最下方の横端壁は、前記ポケットの幅の1/2より大きい径をもって湾曲していることを特徴とする請求項6に記載のキー。
【請求項9】
前記対向する側壁部と前記最下方横端壁の少なくとも一方には、不規則な面部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項10】
前記長手形状溝の前記内壁(124)は、前記ポケットの前記対向する側壁部(132,133)の1つに結合していることを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項11】
前記キーブレードの前記側面の一平面において測定された、前記リッジ部(128)の垂直方向の寸法(h)は、前記側面に隣接する前記アンダーカット溝の最も小さな幅(w)の1/2よりも大きく、前記最も小さい幅は、前記長手溝の前記内壁(124)に対する垂直な突出として測定されていることを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項12】
前記リッジ部の前記垂直方向の寸法(h)は、前記最も小さい幅(w)以上であることを特徴とする請求項11に記載のキー。
【請求項13】
コード付けられた凹所がカットされるのを許容するように構成された連続する上縁部を伴うキーブランクを構成することを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項14】
前記キーブレード錠に前記コードを形成するように、前記リッジ部へと切り込まれたコード付けられた凹所を有し、前記サイドコード凹所は、関連する錠において、少なくとも1つのサイドタンブラーと協働するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項15】
前記サイドコードを形成する前記コード凹所は、長手方向への波状のコードパターンを構成することを特徴とする請求項14に記載のキー。
【請求項16】
前記サイドコード凹所が、全て、前記リッジ部の外面から前記アンダーカット形状溝の前記長手方向のポケットへと到達するように、前記サイドコード凹所は、前記リッジ部の素材の厚さ全体に切り込まれていることを特徴とする請求項14に記載のキー。
【請求項17】
前記サイドコード凹所は、前記リッジ部の上縁から、前記上方エッジと前記長手方向に延在しているポケット最下方部との間の種々のレベルへと切り込まれていることを特徴とする請求項14に記載のキー。
【請求項18】
前記サイドコード凹所は、異なるレベルの数で配置された下側底部を伴う凹面を形成し、各々がコードを表すことを特徴とする請求項14に記載のキー。
【請求項19】
前記異なるレベルは、前記リッジ部の上縁での最上のレベルを含むことを特徴とする請求項18に記載のキー。
【請求項20】
前記異なるレベルの数は、少なくとも3であることを特徴とする請求項18に記載のキー。
【請求項21】
前記長手形状溝と前記隣接する長手方向のポケットの前記内壁は、前記キーブレードの厚さの1/2より大きい、前記キーブレードの前記側面からの深さに配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項22】
前記実質的に平坦なキーブレードは、前記長手形状溝が配置された相対的に広く低い部分と、相対的に狭い上方部を有していることを特徴とする請求項1に記載のキー。
【請求項23】
前記実質的に平坦なキーブレードは、上方および下方部を有し、各々は前記最奥の長方向のポケットを伴うアンダーカット溝を有し、前記キーは対称であり、前記シリンダのキーウェイへと挿入される前に上下を転倒することができることを特徴とする請求項1に記載のキー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公表番号】特表2012−518106(P2012−518106A)
【公表日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551038(P2011−551038)
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際出願番号】PCT/SE2010/050189
【国際公開番号】WO2010/096009
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(511201196)ウィンロック アーゲー (1)