説明

シート処理装置、シート処理システム、画像形成装置

【課題】複数の後処理装置を連結した画像形成システムにおいて、画像形成装置等による後処理装置群の状態を容易に管理できるシート処理装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置が出力したシート状記録媒体に加工を施すシート処理装置101〜103であって、上流側の機器と通信する第1の通信手段121と、下流側の機器と通信する第2の通信手段122と、上流側の機器から受信した動作要求情報を下流側の機器に転送する転送手段16と、下流側の機器から動作結果情報を受信する動作結果情報受信手段17と、前記動作結果情報に、自機の動作結果を付け加える動作結果情報生成手段14と、前記動作結果情報を上流側の機器に送信する動作結果情報送信手段15と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状記録媒体を処理するシート処理装置に関し、特に、複数のシート処理装置が多段に接続された場合に同期可能なシート処理装置、シート処理システム及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスなどに設置されるプリンタや複写機などの画像形成装置には、ステープルや穴あけなどの簡単な後処理が可能なものがある。そして商用印刷などの分野では、このような後処理の機能をさらに発展させて、大量の印刷物にステープル、穴あけ、仕分け、用紙折り、綴じなどの加工を施す後処理方法が知られている。このような多様な後処理は一台の画像形成装置や後処理装置ではカバーしきれないので、画像処理装置に複数の後処理装置が多段に接続される。
【0003】
しかし、例えば、後段の後処理装置が起動していないのに、前段の後処理装置又は画像形成装置がシートを転送すると不具合が生じることが容易に推測されるように、複数の後処理装置を連結したシステムでは、画像形成装置と複数の後処理装置を同期させることが必要になる(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0004】
特許文献1には、シート状記録媒体の搬送中に上流機から各種信号を受信した時には、信号を記憶手段に一時記憶し、搬送中のシート状記録媒体の搬送位置に応じて、一時記憶していた一部又は全ての各種信号を下流機に送信するシート処理装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、システム構成を認識するための構成情報を、多段接続された後処理装置の一端から他端に向けて各後処理装置で自装置の識別情報を順次付加しながら転送する往路転送手段と、全ての後処理装置の識別情報が付加された構成情報を前記他端の後処理装置から前記一端の後処理装置に向けて順次転送する復路転送手段とを有する後処理システムが開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、下流側の他機から動作結果情報を受信すると、自機の動作状態が受信した動作結果情報と一致している場合には、即時に上流側の他機に前記動作結果情報を転送し、下流側の他機から受信した動作結果情報と自機の動作状態が不一致の場合には動作結果情報をRAMに保持し、自機の動作状態が受信した動作結果情報と一致するまで受信した動作結果情報の上流側の他機への転送を保留するシート処理装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、一対の前段の後処理装置と後段の後処理装置の間では同期が取れても、複数の後処理装置の状態を同期させることが困難である。また、特許文献2では、多段接続された後処理装置全体のシステム構成をすべての後処理装置で認識することができても、複数の後処理装置の状態を同期させることは困難である。
【0008】
また、特許文献3では、複数の後処理装置の状態を同期させることができるが、動作結果状態が一致しない場合において、以下の問題がある。
・動作結果状態が同一とならないため、動作結果情報が転送できない
・下流から受信した動作結果情報はそのまま転送し、不一致の場合は別の動作結果情報を生成通知することでこの問題は回避可能だが、下流側が動作に成功し、中継機において失敗した場合、画像形成装置においては、成功の動作結果情報を受信したからといって全ての後処理装置において成功したかどうかの判断がつかない。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑み、複数の後処理装置を連結した画像形成システムにおいて、画像形成装置等による後処理装置群の状態を容易に管理できるシート処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題に鑑み、本発明は、画像形成装置が出力したシート状記録媒体に加工を施すシート処理装置であって、上流側の機器と通信する第1の通信手段と、下流側の機器と通信する第2の通信手段と、上流側の機器から受信した動作要求情報を下流側の機器に転送する転送手段と、下流側の機器から動作結果情報を受信する動作結果情報受信手段と、前記動作結果情報に、自機の動作結果を付け加える動作結果情報生成手段と、前記動作結果情報を上流側の機器に送信する動作結果情報送信手段と、を有することを特徴とするシート処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
複数の後処理装置を連結した画像形成システムにおいて、画像形成装置等による後処理装置群の状態を容易に管理できるシート処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の画像形成システムの概略を説明する図の一例である。
【図2】シートの後処理装置を含む画像形成システムの概略構成図の一例である。
【図3】シートの後処理装置を含む画像形成システムの概略構成図の一例である。
【図4】画像形成システムの接続形態を模式的に示す図の一例である。
【図5】後処理装置及び画像形成装置のハードウェア構成図の一例を示す。
【図6】画像形成装置と後処理装置の機能ブロック図の一例である。
【図7】後処理装置102が、上流側の後処理装置101から起動動作要求情報を受信する手順を示すフローチャート図の一例である。
【図8】動作結果情報を模式的に示す図の一例である。
【図9】後処理装置が、上流側の後処理装置から初期動作要求情報を受信する手順を示すフローチャート図の一例である。
【図10】動作結果情報を模式的に示す図の一例である。
【図11】画像形成システムの最終段に連結された後処理装置が動作要求情報を受信した場合の動作手順を示すフローチャート図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の画像形成システム200の概略を説明する図の一例である。本実施形態の画像形成システム200は、下流側の後処理装置101〜103から上流側に向けて動作結果情報を送信する際、上流側の後処理装置は下流の後処理装置から受信した動作結果情報に自機の動作結果を付け加えて上流側の後処理装置に送信する。例えば次のような手順になる。
(1)後処理装置103は「○○」という動作結果の動作結果情報を後処理装置102に送信する。
(2)後処理装置102は動作結果情報に「△△」という動作結果を付け加えて後処理装置101に送信する。
(3)後処理装置101は動作結果情報に「××」という動作結果を付け加えて画像形成装置100に送信する。
【0014】
なお、動作結果情報とは、起動終了、起動失敗、初期動作終了、初期動作失敗、異常終了、正常終了など、動作の結果を含む情報である。後処理装置101〜103又は画像形成装置100は、自機よりも下流の後処理装置の全ての動作結果を取得できるので、自機よりも下流の後処理装置の全ての動作結果を把握することができる。したがって、例えば起動後のタイミングで処理を指示したり、正常終了のタイミングで次の処理を指示するなどの同期が可能になる。
【0015】
このような同期方法によれば、上流側の後処理装置は下流側の後処理装置と動作結果が同一とならなくても動作結果情報を転送できる。また、画像形成装置100又は相対的に上流の後処理装置は、全ての後処理装置の動作結果を含む動作結果情報を受信するので、例えば後処理装置103が起動に成功し、後処理装置102が失敗した場合でも、後処理装置毎に起動が成功したか否かを検出することができる。
【0016】
〔構成例〕
図2,3は、シートの後処理装置を含む画像形成システム200の概略構成図の一例である。シートとはシート状記録媒体の略で、普通紙、厚紙紙、光沢紙、コート紙、マット紙などの用紙、OHPなどのフィルム状転写紙、など、印刷が可能なシートであればよい。
【0017】
画像形成装置100には、種々の後処理装置が連結されている。各種の後処理装置は画像形成の上では必須でなく、最も簡単な構成は画像形成装置100が単体で存在する構成である。しかし、このような後処理装置が連結されていることで、印刷物の生産性を向上させることができる。画像形成装置100に1つ以上の後処理装置が接続されたシステムを画像形成システム200という。
【0018】
画像形成装置100は当初一般のオフィス等に普及したが、近年、小ロットへの対応性とバリアブル印刷(チラシやダイレクトメール等に可変データを印刷すること)の特長を生かし、これまでオフセット印刷機が主流であったプロダクション市場(商用印刷市場や企業内印刷市場)にも普及し始めている。
【0019】
プロダクション印刷においても画像形成装置100の印刷方式はオフィス用の画像形成装置100と同じ電子写真方式であるが、大量の転写紙に印刷することが多く、また、印刷物が商品となるため、画像品質がより重要視されることが多い。このため、画像形成装置100の感光体の直径もオフィス用の画像形成装置100のそれよりも大きくかつ高速に回転するようになっている。また、オフィス用の画像形成装置100より、消耗品が早く消費されるので、大容量の給紙装置、トナー供給装置等が設けられている。また、印刷後の用紙を顧客のニーズに合わせて製本等するため、下流工程に様々な後処理装置を連結することができる。
【0020】
なお、画像形成装置100は、シートに画像形成する機能を有すればよく、図2のような、プリンタ機能、複写機能、スキャナー機能及びFAX機能の1つ以上を備えているMFP(Multifunction Peripheral)でも、図3のようにプリンタ機能を主に有するタイプでもよい。
【0021】
後処理装置の一例として、折り装置101、積載装置102、及び、フィニッシャ103が画像形成装置100に接続されている。折り装置101は、シートを2つ折り又はZ折りする装置であり、積載装置102は印刷後のシートを積載する装置である。フィニッシャ103は、製本単位でシートを整合しステープル処理する装置である。最終的にシートはフィニッシャ103のトレイに積載される。この他、後処理装置には、おもて紙/うら紙、合紙をシート間にインサートするインサートフィーダ、印刷後(製本後)のシートを積載し、台車で搬送することが可能なスタッカー、リング製本するためのリング製本機、シートを冷却するための冷却装置、等がある。また、画像形成装置100よりも上流に大容量の給紙装置が接続されることもある。
【0022】
図2の画像形成装置100は、原稿画像を読み取って電気信号に変換するスキャナ1002、スキャナ1002に原稿を1枚ずつ搬送する自動原稿給紙装置1001、スキャナ1002によって読み取られた画像電気信号を給紙装置1004から給紙した用紙に形成する画像形成部1003を有する。
【0023】
自動原稿給紙装置1001は、原稿給紙台上に積載された原稿を、ADFモータで1枚ずつスキャナ1002のコンタクトガラス上に搬送し、原稿の画像データを読み取った後にADFモータが原稿を排紙トレイ上に排出する。
【0024】
スキャナ1002は、原稿を載置するためのコンタクトガラスと、光学走査系を有し、光学走査系は、露光ランプ、第1ミラー、第2ミラー、第3ミラー、レンズ及びフルカラーCCDを備える。露光ランプ及び第1ミラーは第1キャリッジに装備され、第1キャリッジは、原稿を読み取る際に、スキャナモータによって一定速度で副走査方向に移動する。第2ミラー及び第3ミラーは、第2キャリッジに装備され、第2キャリッジは、原稿を読み取る際に、スキャナモータによって第1キャリッジのほぼ1/2の速度で移動する。そして、第1キャリッジ及び第2キャリッジが移動することによって、原稿の画像面が光学的に走査され、読み取られたデータがレンズによってフルカラーCCDの受光面に結像され、光電変換される。
【0025】
画像形成部1003は、ドラム状の感光体の周囲に、ドラムクリーニング装置、除電装置、帯電装置、現像装置等を備えている。同じ構成をCMYKの各色毎に備えている。感光体の表面には画像データに応じて変調されたレーザ光によって静電潜像が形成される。この静電潜像に現像装置によりトナーが付着されトナー像が形成される。そして、トナー像は感光体の回転と中間転写ベルトの回転に伴って中間転写ベルトに中間転写される。
【0026】
中間転写ベルトはその無端移動に伴ってY,M,C,K用のトナー像が重ね合わされカラーのトナー像が形成される。このカラーのトナー像は、2次転写ニップでシートに転写される。2次転写ニップから送り出されたシートは定着装置のローラ間を通過し、その際に熱と圧力とにより表面に転写されたカラーのトナー像が定着される。以降、シートは折り装置101、積載装置102、及び、フィニッシャ103へと順番に搬送される。なお、本実施形態では電子写真方式の画像形成を例にしたがインクジェット方式で画像形成してもよい。
【0027】
折り装置101、積載装置102、及び、フィニッシャ103の各機能については、例えば、特開2007−106594号公報に開示されている。本実施形態では、折り装置101がどのように折り加工するか、積載装置102がどのように積載加工するか、及び、フィニッシャ103がどのように整合/ステープル処理するか、について制約はないので、各装置の詳細は省略する。
【0028】
画像形成装置100によって画像が形成されたシートは、後処理装置の一つである折り装置101によって折り加工され、積載装置102を中継してフィニッシャ103に搬送され、フィニッシャ103にて整合/ステープル処理されたのち、フィニッシャ103のトレイに積載される。または、画像形成装置100によって画像形成されたシートは、折り装置101を中継して積載装置102に搬送され、積載装置102にて整合積載される。
【0029】
図4は、本実施形態の画像形成システム200の接続形態を模式的に示す図の一例である。以下では上記の具体的な後処理装置を、後処理装置101〜103として図示する。後処理装置101〜103の数は2台以上であれば4台以上でもよい。後処理装置101は上流側の画像形成装置100と下流側の後処理装置102とそれぞれ接続通信線201を介して接続されている。後処理装置102は上流側の後処理装置101と下流側の後処理装置103とそれぞれ接続通信線201を介して接続されている。後処理装置103は最下流に配置されており、上流側の後処理装置102と接続通信線201を介して接続されている。
【0030】
このように画像形成装置100と複数の後処理装置101〜103が、上流から下流の配置順に接続される接続形態をデイジーチェーンと呼ぶ場合がある。デイジーチェーンにて接続することで、各接続通信線201の長さやI/Fを共通化することや、画像形成装置100に直接複数の後処理装置101〜103を接続する場合よりも画像形成装置100に搭載すべきI/Fの数を少なくすることができる(この場合は1つにできる)。
【0031】
図5は、後処理装置102、103及び画像形成装置100のハードウェア構成図の一例を示す。後処理装置101については後処理装置102と同様の構成なので図示を省略した。
【0032】
画像形成装置100は、UART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)142、RAM145、メモリカード装着部146、メモリ147、CPU140、及び、ASIC148を有する。なお、図示したブロックは主なものでありこの他に、NIC(ネットワークインタフェースカード)、USBデバイスI/F、IEEE1394デバイスI/F、セントロニクスデバイスI/F等を有していてもよい。
【0033】
ASIC148は、自動原稿給紙装置1001、スキャナ1002、画像形成部1003、給紙装置1004などのエンジン部の制御や、画像処理を行う専用のICである。ASIC148は、端末から受信した印刷データをレンダリングして文字、図形、背景などオブジェクト毎に適切なディザ処理を行うなどして画像形成部1003に送信する。また、ASIC148は、スキャナ1002が撮影した画像データに対し、写真や文字などに像域分離して、文字のエッジ強調、写真の階調補完等を行い、画像形成部1003に送信する。
【0034】
ASIC148には操作パネル149が接続されている。操作パネル149は、ユーザが画像形成装置100に印刷条件や後処理条件を入力するための操作部であると共に、画像形成装置100がユーザに操作画面やソフトキーを表示するための表示部である。
【0035】
メモリ147は、HDDやフラッシュメモリなどの不揮発メモリであり、画像データ、印刷データ、フォントデータ、プログラムなどを記憶するために使用される。CPU140は、プログラムを実行して種々の情報処理を行い画像形成装置100の全体を制御すると共に、アプリケーションやデバイスドライバ等をUNIX(登録商標)等のOS上でプロセス単位で並列的に実行する。RAM145はCPU140のワークメモリとなると共に、一時的に情報を記憶する揮発性のメモリである。
【0036】
メモリカード装着部146はメモリカード150の脱着が可能であり、メモリカード150からデータやプログラムを読み出し、また、メモリカード150にデータやプログラムを書き込む。CPUが実行するプログラムはメモリカード150に記憶された状態で配布されたり、不図示のサーバからNICを介して配布される。
【0037】
UART142は、非同期式(調歩同期式)の通信装置である。UART142はCPU140等が扱うパラレル形式のデータをシリアル形式に変換したり、この逆に、シリアル形式のデータをパラレル方式に変換する。規格としてはRS−232Cが知られている。なお、通信形式はUSRT(Universal Synchronous Receiver Transmitter)やUSART(Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter)でもよい。CPU140がUART142の送信バッファに書き込んだデータは接続通信線201を介して接続された他方のUART121に送信され、UART142が受信バッファにデータを受信すると割込みによりCPU140に通知する。CPU140は受信バッファからデータをRAM145に読み出すことができる。
【0038】
後処理装置102は、バス123を介して接続されたUART121、RAM125、UART122、メモリ127、及び、CPU120を有する。メモリ127には後処理装置102に特有の処理を行うプログラムが記憶されており、CPU120はこのプログラムを実行して後処理装置102の全体を制御する。なお、UART121は画像形成装置100のURAT142とデータを送受信し、UART122は後処理装置103のURAT131とデータを送受信する。RAM125には、後処理装置102が画像形成装置100から受信したデータが記憶され、このデータは後処理装置102が後処理装置131に送信するデータにもなる。逆に、RAM125には、後処理装置102が後処理装置103から受信したデータが記憶され、このデータは後処理装置102が画像形成装置100に送信するデータにもなる。
【0039】
メモリ127に記憶されるプログラムは出荷時に記憶されていてもよいし、画像形成装置100からダウンロードされてもよい。また、不図示のNICを介して、又は、メモリカード150に記憶された状態で配布されてもよい。
【0040】
後処理装置103は、バス133を介して接続されたUART131、RAM135、メモリ137、及び、CPU130を有する。さらに下流の後処理装置と通信するためのもう1つのUARTを有していてもよい。メモリ137には後処理装置103に特有の処理を行うプログラムが記憶されており、CPU130はこのプログラムを実行して後処理装置103の全体を制御する。なお、UART131は後処理装置102のURAT122とデータを送受信する。RAM135には、後処理装置103が後処理装置102から受信したデータが記憶される。CPU130は、UART131が1つしかないこと、又は、下流の後処理装置と通信するためのもう1つのUARTがある場合は下流側の後処理装置から応答がないこと、等から最下流の後処理装置103であることを検知する。
【0041】
メモリ137に記憶されるプログラムは出荷時に記憶されていてもよいし、画像形成装置100からダウンロードされてもよい。また、不図示のNICを介して、又は、メモリカード150に記憶された状態で配布されてもよい。
【0042】
図6は、画像形成装置100と後処理装置102、103の機能ブロック部の一例である。後処理装置101の機能ブロック図は後処理装置102と同様である。画像形成装置100の機能は画像形成装置100のCPU140がメモリ147に記憶されたプログラムを実行することで、後処理装置102の機能は後処理装置102のCPU120がプログラムを実行することで、後処理装置103の機能は後処理装置103のCPU130がプログラムを実行することで、それぞれ実現される。
【0043】
画像形成装置100は、動作要求送信部18(以下、動作要求送信部4という)及び動作結果情報受信部17(以下、動作結果情報受信部4という)を有する。動作要求送信部4は、後処理条件に基づき画像形成装置100が生成した動作要求を後処理装置101に送信する。動作結果情報受信部4は、後処理装置101から動作結果情報を受信する。
【0044】
後処理装置102の動作要求受信部11(以下、動作要求受信部1〜3という。)は、上流の後処理装置101から動作要求を受信し、動作要求転送部16(以下、動作要求転送部1〜3という。)及び動作内容判定部12(以下、動作内容判定部1〜3という。)に送出する。動作要求転送部2は、下流側に動作要求を転送する。動作内容判定部2はどのような動作要求を受信したかを判定し、動作制御部13(以下、動作制御部1〜3という。)に通知する。動作要求には、後処理装置102に固有の後処理に必要な動作(折り、整合/ステープル、積層等)の他、「起動」「初期動作」「終了動作」等がある。
【0045】
動作制御部2は、動作内容に応じて後処理装置102を制御する。動作結果情報生成部14(以下、動作結果情報生成部1〜3という。)は、下流から受信した動作結果情報に自機の動作結果を付け加えて動作結果情報を生成する。または、下流から受信した動作結果情報と自機の動作結果が一致する場合には、下流から受信した動作結果情報に自機の動作結果を付け加えず、一致しない場合にだけ下流から受信した動作結果情報に自機の動作結果を付け加え動作結果情報を生成する。動作結果情報送信部15(以下、動作結果情報送信部1〜3という。)は、動作結果情報を上流の後処理装置101に送信する。
【0046】
後処理装置103の機能ブロックの各機能は後処理装置102と同様なので説明は省略する。
【0047】
〔動作手順〕
図7は、後処理装置102が、上流側の後処理装置101から「起動」の動作要求情報を受信する手順を示すフローチャート図の一例である。
【0048】
後処理装置102の電源がオンにされると、後処理装置102は上流側から動作要求情報を受信するまで待機している(S200)。
【0049】
「起動」の動作要求情報を受信した場合(S200のYes)、動作要求受信部2は下流側の後処理装置103に動作要求情報を転送する(S201)。
【0050】
後処理装置102の動作内容判定部2は、動作要求情報の内容に基づき、「起動」の動作要求かを否かを判定する(S202)。
【0051】
「起動」の動作要求でない場合(S210のNo)、動作制御部2は動作要求情報が指示する他の動作要求に対する処理を実行する(S210)。
【0052】
「起動」の動作要求である場合(S210のYes)、動作制御部2は「起動」の動作要求に対し、自機において処理が必要かどうかを判定する(S203)。上記のように、動作要求情報は上流から下流に向けて次々と転送されるが、ユーザが画像形成装置100において設定した後処理条件が自機より上流にある別の後処理装置を最終の排出先とする場合がある。このような場合、動作制御部2は「起動」の動作要求情報を受信しても起動する必要がない。
【0053】
「起動」の動作要求に対し、自機において処理が必要でない場合(S203のNo)、後処理装置102は下流側の後処理装置103から「起動終了情報」を受信するまで待機する(S230)。
【0054】
「起動」の動作要求に対し、自機において処理が必要な場合(S203のYes)、動作制御部2は起動処理を開始する(S204)。この時点では、また、自機の起動処理が終了していない。
【0055】
自機の起動処理とは、シートを受入れて搬送するための機構の動作開始処理、自機において実施する後処理加工の準備のための機構の動作開始処理を指し、後処理装置102自体により、かつ、画像形成装置100から要求される後処理の内容によって異なる。よって、起動処理が終了するまでの時間は一定でない。
【0056】
次に、後処理装置102は、下流側の後処理装置103から「起動終了情報」を受信するまで待機する(S205)。「起動終了情報」は、起動が終了したことを示す動作結果情報の1つである。この間に、自機の起動処理が進行する。待機することで、下流の後処理装置103と同期することが可能になる。
【0057】
下流側の後処理装置103から動作結果情報受信部2が「起動終了情報」を受信した場合(S205のYes)、動作制御部2は自機の起動処理が終了しているか否かを判定する(S206)。
【0058】
自機の起動処理が終了している場合(S206のYes)、処理はステップS240に進む。
【0059】
自機の起動処理が終了していない場合(S206のNo)、動作結果情報受信部2は一時記憶手段であるRAM125に「起動終了情報」を記憶させる。
【0060】
その後、後処理装置102は、自機の起動処理が終了するまで待機する(S220)。自機の起動処理が終了することで(S221のYes)、下流から受信した「起動終了情報」が示す後処理装置103の動作結果と自機の動作結果状態が一致した場合、動作結果情報生成部2はRAM125から「起動終了情報」を読み出す(S222)。待機することで、自機以下の下流の装置の動作結果情報をまとめて送信できる。
【0061】
なお、ステップS221において、自機である後処理装置102が電圧不足や操作ミスにより、起動に失敗することも起こりえる。この場合、ステップS221の判定では、所定時間が経過しても起動が終了しないことから、後処理装置102は起動失敗と判定する。そして、動作結果情報生成部2はRAM125から「起動終了情報」を読み出し(S222)、S241で動作結果情報に起動失敗という動作結果を付け加えることになる。
<ステップS240の処理>
・S230経由
後処理装置102は、下流から受信した「起動終了情報」と、自機の動作結果を比較する(S240)。ステップS230を経由した場合、後処理装置102は起動自体が不要であったため、後処理装置102の動作結果は終了した状態である。終了した動作結果には、「正常終了」と「異常終了」とがあるが、ここでは「正常終了」しているとする。「異常終了」としても本実施形態の画像形成システム200の特徴には影響を与えない。
【0062】
「起動終了情報」と「正常終了」(又は異常終了)は一致しないので、ステップS240の判定はNoとなり、動作結果情報生成部2は、受信した「起動終了情報」に自機の動作結果を示す「正常終了」の動作結果を付け加える(S241)。
【0063】
図8は、動作結果情報を模式的に示す図の一例である。後処理装置103が送信した起動結果情報が図8(a)の場合、動作結果情報生成部2は「起動終了情報」に「正常終了」を付け加える。この結果、「起動結果情報」は、図8(b)に示すようになる。
【0064】
なお、下流から受信した動作結果情報が「起動失敗情報」の場合もステップS240の判定はNoとなり、動作結果情報生成部2は、受信した「起動失敗情報」に「正常終了」の動作結果を付け加える(S241)。
【0065】
したがって、動作結果情報には後処理装置101〜103で異なる動作結果が必ず付け加えられることになり、画像形成装置100は後処理装置101〜103の状態をそれぞれ検出できる。なお、動作結果情報に各後処理装置101〜103が動作結果を付け加えるデータフォーマット内の位置は、後処理装置101〜103毎に決まっている(例えば接続位置とデータフォーマット内の動作結果の記述位置が一対一に対応する)ことが好ましい。こうすることで、画像形成装置100は動作結果が付け加えられた位置によってどの後処理装置101〜103による動作結果であるかを把握できる。
【0066】
・S205経由
後処理装置102は、S205で受信した「起動終了情報」と、自機の動作結果を比較する(S240)。ステップS205を経由した場合、後処理装置102は起動終了した状態又は起動失敗した状態である。
【0067】
起動終了した場合、後処理装置103の「起動終了情報」と後処理装置102の「起動終了情報」とが一致するので、ステップS240の判定はYesとなり、動作結果情報生成部2はステップS205で受信した「起動終了情報」をそのまま上流側に転送する(S242)。
【0068】
後処理装置103が送信した動作結果情報が図8(a)の場合、後処理装置102は「起動終了情報」に何も付け加えないので、この結果、動作結果情報は、図8(c)に示すようになる。一致している場合には動作結果情報の編集が不要なので負荷を軽減できる。
【0069】
なお、S240での判定時に、動作結果情報に「正常終了」と「異常終了」の両方が混在している場合、後処理装置102は動作結果がいずれか一方と一致すれば、自機の動作結果と一致しているとみなすことができる。こうすることで負荷を軽減しやすくなる。
【0070】
また、S240で一致判定をおこなっているが、一致判定をおこなわず、一致/不一致にかかわらずS241の処理を実施するようにしても、本実施形態の基本的な効果は損なわれない。
【0071】
後処理装置101も図7と同様の処理を行う。したがって、後処理装置101が画像形成装置100に送信する動作結果情報は図8(d)〜(g)に示すようになる。
図8(d)は、図8(b)の動作結果情報と、後処理装置101の動作結果が不一致の場合を示し、例えば動作結果情報は、後処理装置103が起動終了、後処理装置102が正常終了、後処理装置101が異常終了、したことを示す。
図8(e)は、図8(b)の動作結果情報と、後処理装置101の動作結果が一致した場合を示し、例えば動作結果情報は、後処理装置103が起動終了、後処理装置102が正常終了、後処理装置101が起動終了又は正常終了、したことを示す。
図8(f)は、図8(c)の動作結果情報と、後処理装置101の動作結果が不一致の場合を示し、例えば動作結果情報は、後処理装置103が起動終了、後処理装置102が起動終了、後処理装置101が正常終了、したことを示す。
図8(g)は、図8(c)の動作結果情報と、後処理装置101の動作結果が一致した場合を示し、例えば動作結果情報は、後処理装置103が起動終了、後処理装置102が起動終了、後処理装置101が起動終了、したことを示す。
【0072】
したがって、画像形成装置100は動作結果情報に基づき、同期が取れているか否かを判定することができる。例えば、図8(g)のように、動作結果情報が「起動終了情報」だけなら、画像形成装置100は下流の全ての後処理装置101〜103が起動終了し同期が取れていることを検出できる。
【0073】
また、図8(d)〜(g)のように、「起動終了情報」以外の動作結果が含まれる動作結果情報の場合、画像形成装置100は起動終了していない後処理装置101〜103が、後処理条件に必要か否かを動作結果が記述されたデータフォーマット内の位置に基づき判定し、後処理条件に必要な後処理装置101〜103は起動終了しているか否か(同期が取れているか否か)を検出できる。
【0074】
画像形成装置100は、このように後処理に必要な後処理装置101〜103と状態の同期を取りながら、次々と動作要求を送信する。したがって、同期を取りながら最終的に後処理を実行できる。
【0075】
〔別の動作結果について〕
図9は、後処理装置102が、上流側の後処理装置101から「初期動作」の要求を受信する手順を示すフローチャート図の一例である。初期動作の要求は、後処理装置102に自律動作を許可し、各種動作機構の原点復帰動作等を要求である。
【0076】
図9の全体的な流れは図7と同一であるので、異なる点を主に説明する。図9と図7で異なるのは、後処理装置102が受信するのが「初期動作要求情報」か「起動動作要求情報」かの違いである。
【0077】
・S302
後処理装置102は、「初期動作要求情報」を受信したか否かを判定する。「初期動作」の処理とは、可動部を駆動する動作機構(モータやアクチュエータ)の応答確認、異常検出、位置特定及び初期位置への移動などの動作を指す。必要な初期動作は後処理装置毎に異なる。
【0078】
・S303
「初期動作要求情報」を受信した場合、後処理装置102は、自機において初期動作の処理が必要か否かを判定する。自機の初期動作の処理が必要でない場合とは、例えば、自機の開閉可能なカバーが開いており、動作を実施してはいけない場合等である。
【0079】
以降の処理は、図7と同様である。すなわち、後処理装置102は後処理装置103から初期動作終了情報を受信するまで待機する(S330、S305)。
【0080】
また、後処理装置102が自機の初期動作が必要だと判定した場合は、自機の初期動作を終了させる(S306、S321)。こうすることで、後処理装置103と上流にある自機の同期を取ることができる。
【0081】
そして、後処理装置102は、後処理装置103から受信した初期動作終了情報が自機の結果と一致しない場合、後処理装置103から受信した動作結果情報に自機の動作結果情報を付け加えて、画像形成装置100に動作結果情報を送信する(S340〜S341)。
【0082】
なお、後処理装置102がS303で初期動作が不要であった場合、後処理装置102の動作結果は「起動終了」や「正常終了」「異常終了」の状態である。
【0083】
図10は、動作結果情報を模式的に示す図の一例である。図10(a)は後処理装置103から送信された動作結果情報である。後処理装置102において処理がステップS341を通過した場合、動作結果情報は図10(b)に示すようになり、ステップS341を通過しない場合、動作結果情報は図10(c)に示すようになる。
【0084】
また、後処理装置101が生成して画像形成装置100に送信する動作結果情報は図10(d)〜(g)に示すようになる。これらについては図8と同様なので説明を省略する。
【0085】
<最下流の後処理装置103の動作手順>
図11は、画像形成システム200の最終段に連結された後処理装置103が動作要求情報を受信した場合の動作手順を示すフローチャート図の一例である。最下流の後処理装置103は、下流側の後処理装置から動作結果情報を受信することがないので、図7,図9に比べ図11では下流から動作結果情報を受信する処理が欠落している。
【0086】
後処理装置103の電源がオンにされると、後処理装置103は上流側から動作要求情報を受信するまで待機している(S400)。
【0087】
動作要求受信部3が動作要求情報を受信した場合(S400のYes)、動作内容判定部3は「起動」の動作要求かを否かを判定する(S402)。
【0088】
「起動」の動作要求でない場合(S402のNo)、動作制御部3は動作要求情報が指示する他の動作要求に対する処理を実行する(S410)。
【0089】
「起動」の動作要求である場合(S402のYes)、動作制御部3は「起動」の動作要求に対し、自機において処理が必要かどうかを判定する(S403)。上記のように、ユーザが画像形成装置100において設定した後処理条件が後処理装置103より上流にある別の後処理装置を最終の排出先とする場合、後処理装置103は起動動作要求情報を受信しても起動する必要がない。
【0090】
「起動」の動作要求に対し、自機において処理が必要でない場合(S403のNo)、処理はステップS407に進む。
【0091】
「起動」の動作要求に対し、自機において処理が必要な場合(S403のYes)、動作制御部3は起動処理を開始する(S404)。この時点では、また、自機の起動処理が終了していない。自機の起動処理については上記のとおりである。
【0092】
自機の起動処理が終了したる場合(S406のYes)、処理はステップS407に進む。
【0093】
ステップS407において、最下流の後処理装置103の動作結果情報生成部3は、S403で自機において起動処理が必要か否かに関係なく起動終了情報を生成し、動作結果情報送信部3が上流に送信する。最下流の後処理装置103が起動終了情報を上流側に送信しないと、後処理装置102が起動終了情報を受信できなくなるためである。なお、図11では、「起動」の動作要求についての処理のみ示しているが、「初期動作」についても同様である。
【0094】
以上説明したように、本実施形態の画像形成システム200は、上流側の後処理装置が下流側の後処理装置と動作結果が同一とならなくても動作結果情報を上流に転送できる。また、画像形成装置100又は相対的に上流の後処理装置は、全ての後処理装置の動作結果を含む動作結果情報を受信するので、下流の全ての後処理装置101〜103の動作結果を検出できる。
【符号の説明】
【0095】
100 画像形成装置
101 折り装置(後処理装置)
102 積載装置(後処理装置)
103 フィニッシャ(後処理装置)
120、130、140 CPU
121、122,131,142, UART
125,135、145 RAM
127,137、147 メモリ
148 ASIC
149 操作パネル
150 メモリカード
200 画像形成システム
1001 自動原稿給紙装置
1002 スキャナ
1003 画像形成部
1004 給紙装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0096】
【特許文献1】特開2007−106594号公報
【特許文献2】特許第3959689号公報
【特許文献3】特開2010−184799号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置が出力したシート状記録媒体に加工を施すシート処理装置であって、
上流側の機器と通信する第1の通信手段と、
下流側の機器と通信する第2の通信手段と、
上流側の機器から受信した動作要求情報を下流側の機器に転送する転送手段と、
下流側の機器から動作結果情報を受信する動作結果情報受信手段と、
前記動作結果情報に、自機の動作結果を付け加える動作結果情報生成手段と、
前記動作結果情報を上流側の機器に送信する動作結果情報送信手段と、
を有することを特徴とするシート処理装置。
【請求項2】
下流側の機器から受信した前記動作結果情報を記憶する記憶手段を備え、
前記動作結果情報生成手段は、下流側の機器から前記動作結果情報を受信した時に、自機の動作結果が確定している場合は、前記動作結果情報に自機の動作結果を付け加え、前記動作結果情報送信手段が上流側の機器に送信し、
前記動作結果情報生成手段は、下流側の機器から前記動作結果情報を受信した時に、自機の動作結果が確定していない場は、自機の動作結果が確定した後に前記記憶手段から読み出した前記動作結果情報に自機の動作結果を付け加え、前記動作結果情報送信手段が上流側の機器に送信する、
ことを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
【請求項3】
上流側の機器から受信した動作要求情報が、自機の動作を要求する場合、自機を動作させる制御手段を有し、
前記動作結果情報生成手段は、前記制御手段が自機の動作を終了すると、前記動作結果情報に自機の動作結果を付け加える、
ことを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。
【請求項4】
上流側の機器から受信した動作要求情報が、自機の動作を要求しない場合、前記制御手段が自機を動作させることなく、
前記動作結果情報生成手段は、下流側の機器から受信した動作結果情報に、過去に確定している自機の動作結果を付け加えて、
前記動作結果情報送信手段は、自機の動作の終了を待つことなく上流側の機器に送信する、
請求項3記載のシート処理装置。
【請求項5】
前記動作結果情報生成手段は、下流側の機器から受信した前記動作結果情報が自機の動作結果と一致している場合には、自機の動作結果を付け加えず、一致していない場合にだけ、自機の動作結果を付け加える、
請求項3記載のシート処理装置。
【請求項6】
前記動作要求情報が起動要求であり、下流側の機器から受信した前記動作結果情報が起動正常終了であり、かつ、自機が起動できずに失敗した場合、
前記動作結果情報生成手段は、前記動作結果情報に自機の動作結果として失敗情報を付け加え、
前記動作結果情報送信手段が上流側の機器に送信する、
請求項3記載のシート処理装置であって、
【請求項7】
前記動作要求情報が初期動作要求であり、下流側の機器から受信した前記動作結果情報が初期動作正常終了であり、かつ、自機が初期動作処理に失敗した場合、
前記動作結果情報生成手段は、前記動作結果情報に自機の動作結果として失敗情報を付け加え、
前記動作結果情報送信手段が上流側の機器に送信する、
請求項3記載のシート処理装置。
【請求項8】
請求項1〜7いずれか1項記載のシート処理装置が複数機連結されている、ことを特徴とするシート処理システム
【請求項9】
最終段に連結された前記シート処理装置が、前記動作結果情報を生成して上流側の機器に送信し、
他の上流側に連結された前記シート処理装置は、前記動作結果情報を生成せずに、下流側の機器から受信した前記動作結果情報に自機の動作結果を付け加えて上流側の機器に転送する、
請求項8記載のシート処理システム。
【請求項10】
1〜7いずれか1項記載のシート処理装置と接続された画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−128150(P2012−128150A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279020(P2010−279020)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】