説明

シート搬送胴並びに対応する搬送装置及び印刷機並びに当該搬送胴を使用する方法

本発明は、扁平な基体のための搬送胴(54)であって、円筒状のベースボディ(70)を有しており、該ベースボディ(70)は、第1の材料から成る円筒状のベースボディ表面(74)を有していて、該表面へと導出されている複数の開口(82)を有している形式のものに関する。
搬送胴(54)が、円筒状のベースボディ表面(74)上に配置されたスリーブ(72)を有しており、該スリーブ(72)は、前記開口(82)の少なくとも幾つかと整合する複数の貫通孔(92)を有している。前記スリーブ(72)は、第2の材料から成る外側被覆面(88)を有している。外側被覆面(88)は、第1の材料の表面エネルギよりも低い表面エネルギを有している。
輪転印刷機への適用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扁平な基体のための搬送胴であって、円筒状のベースボディを有しており、該ベースボディは、第1の材料から成る円筒状のベースボディ表面を有していて、該表面へと導出されている複数の開口を有している形式の、扁平な基体を搬送するための胴に関する。
【0002】
先行技術により、紙のシートのような印刷物を搬送するための装置が公知である。この搬送装置は例えばオフセット印刷機で、印刷されたシートを搬送するために使用される。
【0003】
この搬送装置は、搬送したいシートと接触する搬送表面を有した中空の搬送ローラを有している。
【0004】
搬送ローラにシートを密着させるために、搬送ローラは、真空を形成するための装置と接続されている切欠を有している。
【0005】
しかしながら印刷されたシートは、搬送表面を早期に摩耗させ、結果として印刷されたシート上に切欠の形跡が残される。その結果、製品品質は低下する。
【0006】
本発明の課題は、印刷機により製作することのできる印刷物の品質を簡単に向上させることである。
【0007】
この課題を解決するために本発明の構成では、冒頭で述べた形式の搬送胴を改良して、当該搬送胴が、円筒状のベースボディ表面上に配置された被覆部材を有しており、該被覆部材は、前記開口の少なくとも幾つかと整合する複数の貫通孔を有していて、前記被覆部材は外側被覆面を有しており、該外側被覆面は、前記第1の材料とは異なる第2の材料から成っていて、外側被覆面は、第1の材料の表面エネルギよりも低い表面エネルギを有しているようにした。
【0008】
有利な実施形態によれば、搬送胴は以下の特徴のうち1つ又は2つ以上を有する:
−外側被覆面がインキ反発性材料から成っている;
−第2の材料が、ポリテトラフルオロエチレン又はシリコンを含んでいて、有利には、ポリテトラフルオロエチレン又はシリコンから成っている;
−前記貫通孔が、外側被覆面との接合部で丸く形成されている;
−前記貫通孔が、被覆部材の無応力状態で、開口の直径よりも小さい直径を有している;
−被覆部材が、貫通孔が設けられた第1の軸方向区分と、貫通孔を有していない中実の第2の軸方向区分とを有しており、中実の第2の軸方向区分は、開口が設けられたベースボディの軸方向部分を覆っている;
−被覆部材が円筒状スリーブであって、外側被覆面がスリーブの表面である;
−被覆部材が第1の厚さを有しており、予備の被覆部材が設けられており、予備の被覆部材は、第1の厚さとは異なる第2の厚さを有している。
【0009】
本発明はさらに、扁平な製品を搬送するための装置であって、扁平な製品のための搬送胴と、真空を形成するための真空装置とを有している形式のものに関し、搬送胴が上記のように規定された搬送胴であって、複数の開口の少なくとも一部が、真空装置に接続されている。
【0010】
有利な構成によれば、搬送装置が、ストリップを複数のシートに裁断するための装置であって、該装置が裁断胴を有しており、搬送胴が裁断胴の圧胴である。
【0011】
本発明はさらに、紙ストリップ上に印刷するための印刷ユニットと、上記の形式の搬送装置とを備えている印刷機に関する。
【0012】
本発明はさらに、上記形式の搬送胴の使用法に関し、
−搬送胴を使用して、規定された量の紙を搬送し、
−ベースボディから被覆部材を取り外し、
−ベースボディ上に、摩耗されていない被覆部材を配置する、のステップを有している。
【0013】
本発明はさらに、上記形式のアッセンブリを使用する方法に関し、
−搬送胴を使用して、規定された量の紙を搬送し、
−ベースボディから被覆部材を取り外し、
−ベースボディ上に予備の被覆部材を配置することにより、紙に作用する張力を調整する、のステップを有している。
【0014】
本発明は、添付の図面を参照しながら、単に例として示された以下の詳細な説明を読むことによりさらに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による印刷機の概略的な側面図である。
【図2】本発明による印刷機の選択的な形態の、図1に対応する図である。
【図3】図1及び図2の印刷機の裁断及び積層装置の概略図である。
【図4】圧胴の軸方向断面図である。
【図5】図4の細部Vを拡大して示した図である。
【0016】
図1には、本発明による輪転印刷機が符号2で示されている。
【0017】
印刷機2は、巻出し機4と、4つの印刷ユニット6と、トラクション装置8と、裁断及び積層装置10とを有している。印刷機2はさらに、ストリップ捕捉装置14とパウダリング装置16とを有している。
【0018】
印刷機2は、論理的には1〜n個のあらゆる数の印刷ユニット6を有していても良い。
【0019】
巻出し機4は、印刷される連続的なストリップ18を繰り出すために形成されている。
【0020】
印刷されるストリップ18は、コーテッドペーパーのストリップである。コーテッドペーパーとは、紙の機械的又は視覚的特性を向上させるために、例えば、白土や白亜から成るコーティング層を有した紙である。このような紙により、高品質の印刷製品を得ることができる。選択的には、印刷されるストリップはコーテッドペーパーでなくても良い。
【0021】
印刷機2は、巻出し機4から、印刷ユニット6、ストリップ捕捉装置14、パウダリング装置16、トラクション装置8を通り、裁断及び積層装置10に到るまでのストリップ18の印刷経路を規定している。
【0022】
各印刷ユニット6は、紙のストリップ18に印刷するために供給されるインキ24を有したインキタンク22を備えたインキローラ装置20を有している。本発明に関連して使用されるインキ24については後述する。各インキローラ装置20は、インキ24を印刷ローラ28に転移させるためのインキ引渡しローラ26も有している(後述する)。
【0023】
印刷ユニット6は、紙のストリップ18に印刷するために適したこれらの印刷ローラ28を有している。
【0024】
裁断及び積層装置10は、印刷されるストリップ18を個々のシート30に裁断し、裁断された個々のシートのパイルを形成するのに適している。
【0025】
トラクション装置8は、印刷ユニット6の最も下流、かつ裁断及び積層装置10の上流に配置されている。トラクション装置8は、最も下流で印刷ユニット6から出てくるストリップ18に、所定の機械的な張力を提供するのに適している。
【0026】
図1に示されたように、ストリップ捕捉装置14とパウダリング装置16を場合によっては除外して、印刷機2は、最も下流の印刷ユニット6とトラクション装置8との間の全経路において、印刷されるストリップ18を、懸吊せずに大気中で搬送するのに適している。さらに、印刷機2は、印刷されるストリップ18を大気中で、トラクション装置8と裁断及び積層装置10との間の全経路において搬送するのにも適している。従って、図1の印刷機2は乾燥機を有しておらず、小さな容積を有している。
【0027】
図2に示された選択的な構成による印刷機2は、図1の印刷機2とは異なり、ストリップ捕捉装置14とトラクション装置8との間に赤外線乾燥機32が設けられており、この赤外線乾燥機32を通って印刷されたストリップ18が搬送される。赤外線乾燥機32は、温風乾燥機のような別のストリップ用加熱乾燥機装置と置き換えられても良い。乾燥機32は、従来技術の乾燥機に比べて小さな寸法を有している。
【0028】
ストリップ捕捉装置14は、紙ストリップ18における破損部を検出し、破損が生じた場合に、紙ストリップ18の自由端部を捕捉する。そのために、ストリップ捕捉装置14は適当な捕捉エレメント34を有している。選択的には、ストリップ捕捉装置14は省略される。
【0029】
パウダリング装置16は、印刷されたストリップ18の各表面上に、裏移り防止粉末を供給する。パウダリング装置16は、印刷されたストリップ18の片面又は両面に裏移り防止粉末を供給することができる。そのためにパウダリング装置16は、紙ストリップ18の各面のために、粉末38を収容しているタンク36と、管42によってタンク36に接続されているパウダリングヘッド40とを有している。
【0030】
パウダリング装置16は、継続的に、有利には、印刷長さの少なくとも2倍に相当する長さにわたって中断することなく、紙ストリップ18に裏移り防止粉末を供給する。
【0031】
紙ストリップ18をパウダリングするために使用される粉末38は有利には野菜粉末、例えばコーンを主体とする野菜粉末、又は鉱物粉末である。
【0032】
印刷機の別のユニットと接続されるトラクション装置8は、紙12のストリップを乾燥させずに、インキ溶剤を蒸発させることによって、紙ストリップに印刷するのを可能にし、紙ストリップを裁断及び積層装置10において受容する。
【0033】
印像は、インキタンク22内のインキ24によって印刷される。有利には、インキは、乾燥性インキ又は水なしインキ、又は両成分インキである。乾燥性インキの乾燥は、「媒体への浸透」と言われる第1の現象と、「油及び樹脂ラッカーの酸化重合」と言われる第2の現象の組み合わせである。
【0034】
水なしインキは、予め湿された親水性の表面により油性インキをはじくことに基づく従来の平版法を使用せずに、非印刷区域を規定することができるような特別な刷版と共に使用される。このインキの使用は、上記の従来の乾燥性インキと同様に考えることができ、乾燥機を不要にでき、省スペースにすることができる。
【0035】
他方、ヒートセットインキは、樹脂と混合された鉱物溶剤の蒸発により乾燥する。UVインキは、紫外線放射作用下での樹脂の重合により乾燥する。
【0036】
図3には、裁断及び積層装置10が概略的に示されている。
【0037】
裁断及び積層装置10は、2つの導入ローラ50と、裁断胴52と、圧胴54と、引渡しローラ56と、制動ローラ58とを有している。
【0038】
裁断及び積層装置10は、定置の構造体S又はフレームを有している。
【0039】
裁断及び積層装置10は、装置の入口から、継続的に、導入ローラ50、圧胴54、引渡しローラ56、制動ローラ58上を通って、個々のシート30から成るスタック31に到るまでの紙ストリップ18及びシート30の経路Tを規定している。
【0040】
導入ローラ50は、裁断胴52と圧胴54の上流側の経路Tに配置されている。
【0041】
2つの導入ローラ50は、軸線AとBとを中心として、定置の構造体Sに対して相対的に回転する。各導入ローラ50は、貫通孔62を有したジャケット60を有している。
【0042】
裁断胴52は、軸線Cを中心として回転し、刃66を有している。刃66は、圧胴54に配置された対圧ブロック68と協働する。
【0043】
圧胴54は胴ベースボディ70と円筒スリーブ72とを有している。
【0044】
ベースボディ70は、中空環状区分を有した円筒体で、この円筒体が、ベースボディ70の外周面74と内周面76とを規定している。ベースボディ70は、有利には硬質の、鋼やセラミックのような第1の材料から成っている。第1の材料は、所定の表面エネルギを有している。
【0045】
圧胴54はフランジ78を有していて、このフランジ78にベースボディ70が固定されている(図4参照)。フランジ78はローラ80に受容されている。従ってベースボディ70、スリーブ72、フランジ78は、回転軸Dを中心としてフレームSに対して相対的に回転するように支承されている。
【0046】
ベースボディ70は、内周面76から外周面74へと延びていて、この外周面74上に導出されている貫通切欠82を有している。この場合、貫通切欠82は、軸線Dに対して半径方向に延びる貫通孔である。切欠82は直径D1を有している。
【0047】
ベースボディ70は、切欠82が設けられた第1の軸方向部分84と、切欠82が設けられていない少なくとも1つの第2の軸方向部分86とを有している。第2の軸方向部分86は中実の壁を有している。この場合、第1の軸方向部分84は、ベースボディ70の軸方向中央に位置していて、ベースボディ70は、第1の軸方向部分84の両側に位置する2つの第2の軸方向部分86を有している。
【0048】
スリーブ72は円筒状で、外側円筒スリーブ面88と内側円筒スリーブ面90とを有している。スリーブ72は、ベースボディ70の外周面74上に配置されている。
【0049】
スリーブ72は、外側円筒スリーブ面88から内側円筒スリーブ面90へと延びる複数の貫通孔92を有している。
【0050】
多数のこれらの貫通孔92はそれぞれ、切欠82の1つと整合している。有利には、各貫通孔92が切欠82の1つと整合している。貫通孔92は、スリーブ72の応力のない状態で、即ち、切欠82が大気圧にさらされている場合に、切欠82の第1の直径D1よりも小さい第2の直径D2を有している。
【0051】
スリーブ72は、ベースボディ70の第1の材料の表面エネルギよりも低い表面エネルギを有した第2の材料から成っている。第2の材料は、ストリップ18の印刷に使用されるインキをはじく。また、スリーブ72の材料は、ベースボディ70の材料よりもフレキシブルである。有利にはスリーブ72は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはシリコンから成っている。少なくともスリーブ72の外側面88は第2の材料の特性を有している。スリーブ72は厚さDMを有している。
【0052】
スリーブ72は、孔92が設けられた第1の軸方向区分100を有している。また、スリーブ72は、孔92が設けられておらず全周にわたって中実の壁を有している少なくとも1つの第2の軸方向区分102を有している。この実施例では、スリーブ72は、第1の軸方向区分100の両側に位置する2つの第2の軸方向区分102を有している。
【0053】
第2の軸方向区分102はベースボディ70の第1の軸方向部分84上に配置されているので、切欠82の一部をカバーしている。有利には第2の軸方向区分102は、ストリップ18又はシート30によって覆われていない軸方向の全幅にわたって切欠82をカバーしている。
【0054】
有利には第1の区分100は、紙ストリップ18幅LからサイドレーRをひいた長さに相当する軸方向長さlを有している。従って、スリーブ72は、カウンタ裁断胴54を紙ストリップ18の幅Lに合わせることができる。
【0055】
有利には孔92は、スリーブ72の外側面88との接合部で丸くされている。これにより、シート30又はストリップ18におけるマーキングは減じられる。
【0056】
カウンタ裁断胴54は、構造体Sに固定された円筒内側壁110と2つのシールガスケット112とを有している。壁110とシールガスケット112とベースボディ70とは、真空室114を規定していて、この真空室114は周面の一部でのみ切欠82に連通されている。この場合、真空室114は、カウンタ裁断胴54上の紙ストリップ18の接触角度に相当する角度αにわたって延びている。角度αは例えば90°〜180°であり、いずれにせよ360°より小さい。
【0057】
カウンタ裁断胴54は大気圧にさらされている大気圧室116も規定している。大気圧室116は軸線Dを中心として角度βにわたって延びている。βは360°からαをひいた角度である。
【0058】
裁断装置10は真空室114に連通された真空装置120も有しており、この真空装置120は真空室114内に負圧を形成する。真空装置120は導入ローラ50と、引渡しローラ56と、制動ローラ58とにも接続されていて、これらのローラ周面の一部分上に負圧を形成する。
【0059】
本発明は以下のように操作される。
【0060】
真空装置120は、真空室114内に負圧を形成する。真空室114と周囲との間の圧力差の作用下で、孔92の周りのスリーブ72の部分が切欠82内に吸引され(図5参照)、弾性的に変形する。これはスリーブ72の柔軟性により可能にされることである。
【0061】
ストリップ18は印刷ユニット6によって印刷され、裁断装置10へと搬送される。紙ストリップ18は導入ローラ50によって裁断胴52と圧胴54へと搬送される。
【0062】
紙ストリップ18は刃66によって複数のシート30となるように裁断される。
【0063】
圧胴54の周りの紙の部分は、切欠82と孔92によって吸引され、スリーブ72の外側面88上に保持される。
【0064】
スリーブ72の外側面88の特性により、インキはその面88に付着しない。さらに、スリーブ72の外側面88の丸くされた部分により紙は、孔92の位置で塑性変形されることはない。
【0065】
スリーブ72が摩耗したら、摩耗していない別のスリーブ72と交換される。従って本発明による胴により、材料を保護することができ、維持費の点で経済的である。
【0066】
本発明は、カウンタ裁断胴54を例として説明された。前記特徴は、紙を搬送することができる全ての搬送胴について同様に当てはまる。
【0067】
前記特徴は、紙ではない平らな基板の搬送のためにも同様に当てはまる。
【0068】
1つの選択的な構成では、ベースボディ70は、閉じられたスリーブ72によって覆われてはおらず、1つ又は幾つかの平らなプレートのような別のカバーエレメントによって覆われている。形状の相違以外は、これらの平らなプレートは、前記スリーブ72と同じ特徴を有している。平らなプレートはベースボディ70上に重ねられる。
【0069】
スリーブ72は、紙ストリップ18上に作用する張力を調節するためにも使用することができる。そのためには、厚さDMを有するスリーブ72は、厚さDMとは異なる厚さを有する予備のスリーブと交換される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平な基体のための搬送胴(54)であって、
円筒状のベースボディ(70)を有しており、該ベースボディ(70)は、第1の材料から成る円筒状のベースボディ表面(74)を有していて、該表面へと導出されている複数の開口(82)を有している形式のものにおいて、
当該搬送胴が、円筒状のベースボディ表面(74)上に配置された被覆部材(72)を有しており、該被覆部材(72)は、前記開口(82)の少なくとも幾つかと整合する複数の貫通孔(92)を有していて、前記被覆部材(72)は外側被覆面(88)を有しており、該外側被覆面(88)は、前記第1の材料とは異なる第2の材料から成っていて、外側被覆面(88)は、第1の材料の表面エネルギよりも低い表面エネルギを有していることを特徴とする、搬送胴。
【請求項2】
外側被覆面(88)がインキ反発性材料から成っている、請求項1記載の搬送胴。
【請求項3】
第2の材料が、ポリテトラフルオロエチレン又はシリコン含んでいて、有利には、ポリテトラフルオロエチレン又はシリコンから成っている、請求項1又は2記載の搬送胴。
【請求項4】
前記貫通孔(92)が、外側被覆面(88)との接合部で丸く形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の搬送胴。
【請求項5】
前記貫通孔(92)が、被覆部材(72)の無応力状態で、開口(82)の直径(D1)よりも小さい直径(D2)を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の搬送胴。
【請求項6】
被覆部材(72)が、貫通孔(92)が設けられた第1の軸方向区分(100)と、貫通孔(92)を有していない中実の第2の軸方向区分(102)とを有しており、中実の第2の軸方向区分(102)は、開口が設けられたベースボディ(70)の軸方向部分を覆っている、請求項1から5までのいずれか1項記載の搬送胴。
【請求項7】
被覆部材が円筒状スリーブであって、外側被覆面がスリーブの表面である、請求項1から6までのいずれか1項記載の搬送胴。
【請求項8】
被覆部材(72)が第1の厚さ(DM)を有しており、予備の被覆部材が設けられており、予備の被覆部材は、第1の厚さ(DM)とは異なる第2の厚さを有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の搬送胴を有していることを特徴とするアッセンブリ。
【請求項9】
扁平な製品を搬送するための搬送装置であって、
扁平な製品のための搬送胴(54)と、
真空を形成するための真空装置(120)とを有している形式のものにおいて、
搬送胴が請求項1から7までのいずれか1項記載の搬送胴であるか、又は当該装置が、請求項8記載のアッセンブリを有していて、複数の開口(82)の少なくとも一部が、真空装置に接続されていることを特徴とする、扁平な製品を搬送するための搬送装置。
【請求項10】
ストリップを複数のシートに裁断するための装置(10)であって、該装置(10)が裁断胴(52)を有しており、搬送胴が裁断胴の圧胴である、請求項9記載の搬送装置。
【請求項11】
紙ストリップ(18)上に印刷するための印刷ユニット(6)と、
請求項9又は10記載の搬送装置とを備えたことを特徴とする、印刷機。
【請求項12】
搬送胴(54)を使用して、規定された量の紙を搬送し、
ベースボディ(70)から被覆部材(72)を取り外し、
ベースボディ(70)上に、摩耗されていない被覆部材(72)を配置する、
のステップを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の搬送胴を使用する方法。
【請求項13】
搬送胴(54)を使用して、規定された量の紙を搬送し、
ベースボディ(70)から被覆部材(72)を取り外し、
ベースボディ(70)上に予備の被覆部材(72)を配置することにより、紙に作用する張力を調整する、
のステップを特徴とする、請求項8記載のアッセンブリを使用する方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2011−520723(P2011−520723A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506749(P2011−506749)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際出願番号】PCT/FR2009/050709
【国際公開番号】WO2009/138633
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(594141705)ゴス インターナショナル モンタテール ソシエテ アノニム (41)
【氏名又は名称原語表記】Goss International Montataire,S.A.
【住所又は居所原語表記】Square H.Marinoni,F−60761 Montataire,France
【出願人】(510290175)ヴィッツ プリント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (3)
【氏名又は名称原語表記】Vits Print GmbH
【住所又は居所原語表記】Winkelsweg 172, D−40764 Langenfeld, Germany
【Fターム(参考)】