説明

シート搬送装置および画像形成装置

【課題】 リブを装着した部材とリブとの隙間にシート端部が入りこみ紙つまりの原因となってしまう。
【解決手段】 シートを搬送するシート搬送手段と、シート搬送手段によって搬送されるシートをガイドする搬送ガイド部材と、搬送ガイド部材に着脱自在に取り付けられる、前記シート搬送手段のシート搬送方向に略平行に延びるリブ部材と、搬送ガイド部材の、前記リブ部材の近傍に形成され、前記搬送ガイド部材と前記リブ部材との間にシートが入り込むのを防ぐための突起部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シートを搬送する装置において、シートとシート搬送ガイドとの搬送抵抗を低減するためにリブを設けたものがある。(特許文献1参照)。
【0003】
また、排紙カバーの裏面側に着脱可能な、排紙カバーとは別部品のリブを装着するものがある(特許文献2参照)。特許文献2では、リブだけをPOMやフッ素入り樹脂等の摺動性や離型性の良い材料で成形できるようにすることで、リブが装着される、搬送路を形成する排紙カバーに関して自由に材質を選ぶことができるようにしている。
【特許文献1】特開2003−312918号公報
【特許文献2】特開平11−327231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献2に示されたように、リブを、別部材化し、搬送路を形成する部材に取り付けるように構成した場合には、以下の問題がある。
【0005】
即ち、リブが装着される部材とリブとの隙間にシートの端部が入り込むことで、紙つまりが発生する恐れがある。
【0006】
本発明は上述した課題に鑑み成されたものであり、搬送路を形成する部材と別部材化されたリブを用いた場合において、紙つまりを少なくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、シートを搬送するシート搬送手段と、前記シート搬送手段によって搬送されるシートをガイドする搬送ガイド部材と、前記搬送ガイド部材に着脱自在に取り付けられる、前記シート搬送手段のシート搬送方向に沿って延びるリブ部材と、前記搬送ガイド部材に形成され、前記搬送ガイド部材と前記リブ部材との間にシートが入り込むのを防ぐための突起部と、を有するシート搬送装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、紙つまりの発生を少なくしたシート搬送装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
図1には本発明の実施形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の概略断面図を示す。
【0011】
図1において、像担持対である感光ドラム1は回転自在に担持される。感光ドラム1の周りに、前露光ランプ、コロナ耐電器、レーザ露光光学系2、電位センサ、中間転写体3、クリーニング器4及び回転型現像体5が配置される。感光ドラム1、前露光ランプ、コロナ耐電器、レーザ露光光学系2、中間転写体3、クリーニング器4及び回転型現像体5等によって画像形成部が構成されている。
【0012】
回動可能な回転型現像体5は、ブラック用現像器5K、イエロー用現像器5Y、マゼンタ用現像器5M、シアン用現像器5Cの4色の現像器を有している。回転型現像体5は、回転型現像体の中心に設けられた円筒状の回転軸の周りを図中矢印aの反時計方向に回転し、必要時に所望の色の現像器を感光ドラム1と対向する現像位置へと移動させることが可能である。
【0013】
レーザ露光光学系2において画像信号が、レーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光ドラム1の面に投影される。
【0014】
画像形成時には感光ドラム1を回転させ、前露光ランプで除電した後の感光ドラム1を帯電器により一様に帯電させて、1色目の光像Eを照射し、感光ドラム上に潜像を形成する。次に現像器により感光ドラム上の潜像を現像し、感光ドラム上に樹脂と顔料を基体としたトナーの画像を形成する。
【0015】
その後、感光ドラム1上に形成されたトナー画像は中間転写体3に一次転写される。
【0016】
1色目の現像が終わると回転型現像体5は図中矢印aの方向に90°回転し2色目の現像器が感光ドラム1と対向する現像位置に移動される。1次転写が終わりクリーニング器4によりクリーニングされた感光ドラム1は、1色目同様、2色目、3色目、4色目と潜像、現像、1次転写を繰り返し、中間転写体3上に各色のトナー画像を順次重ねていく。
【0017】
ここで、現像器内のトナーはトナー収納部から現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つ様に所望のタイミングにて随時補給される。
【0018】
一方、シート(記録媒体)は、収納部61もしくは手差し給紙部64からの夫々給紙手段71、74によって1枚ずつ搬送され、レジストローラ75にて斜行を矯正され、所望のタイミングにて2次転写部76に搬送される。
【0019】
2次転写部76にてトナー像が転写されたシートは搬送部77を通り、定着器8にてトナー像を定着させ、ストレートパス51を経て、カール矯正装置90に到達する。カール矯正装置90を通過した後、排紙ローラ92によって排紙トレイ65に排紙される。
【0020】
また、シートの両面に画像を形成する場合には、定着器8をシートが通過後、搬送パス切換揺動ガイド52によって、シートを第1反転パス66に導く。そして、なお、本発明のシート搬送手段を構成する搬送ローラ53によって第2反転パス68および第3反転パス69内へと搬送される。その後、シートは、本発明のシート搬送手段を構成する第1および第2反転ローラ78A、Bによって搬送される。第1および第2反転ローラ78A、Bによって、両面切り替えしガイド81Aを後端が通過するまでシートは搬送される。
【0021】
ここで、両面切り替えしガイド81Aは、図1の時計回りの方向にばね力で付勢されている。ばね力で付勢された両面切り替えしガイド81Aは図示しないスペーサにより、第1反転パス66を形成するガイドとの間に所定の隙間が空くようになっている。搬送ローラ53によって搬送されるシートによって、両面切り替えしガイド81Aは反時計回りの方向に回動する。シートの後端が第2反転パス68の所定箇所に来た時点で、第1反転ローラ78A及び第2反転ローラ78Bを逆転させ、送り込まれた際のシートの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対方向に搬送する。
【0022】
なお、両面切り替えしガイド81Aの下方であって第2反転パス68を構成するガイドには第1ジャンプガイド部68Aが形成されている。第1反転ローラ78A及び第2反転ローラ78Bの逆転によって、搬送方向が反対方向となったシートは両面切り替えしガイド81Aによって両面搬送パス67へと案内される。その後、シートは両面搬送パス67を通過しレジストローラ75へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を転写し定着器8にてトナー像を定着させ、カール矯正装置90に到達する。その後、カールが矯正されて排紙ローラ対92により排紙トレイ65上に排出される。
【0023】
また、シートを反転排紙させる場合には、以下のようにシートは搬送される。定着器8を記録材が通過後、すぐに搬送パス切換揺動ガイド52によって、シートを第1反転パス66に導かれて搬送ローラ53によって搬送される。その後、シートは、第2反転パス68、第3反転パス69、引き込み反転パス70中を第1反転ローラ78A、第2反転ローラ78B、反転部搬送ローラ78C、第3反転ローラ78Dによって、後端が両面切り替えしガイド81Bを通過するまで搬送される。
【0024】
両面切り替えしガイド81Bは、図1の反時計回りの方向にばね力で付勢されている。ばね力で付勢された両面切り替えしガイド81Aは図示しないスペーサにより、第3反転パス69を形成するガイドとの間に所定の隙間を空くようになっている。第1反転ローラ78Aおよび第2反転ローラ78Bによって搬送されるシートによって、両面切り替えしガイド81Aは時計回りの方向に回動する。両面切り替えしガイド81Aの右方であって、第3反転パス69を構成するガイドには第2ジャンプガイド部70Aが形成されている。本発明のシート搬送手段を構成する第3反転ローラ78Dの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、第1排紙パス95及び第2排紙パス96にシートは送り込まれる。その後、第1排紙パス95および第2排紙パス96に設けられた排紙縦搬送ローラ55a、55b、55cによってシートはカール矯正装置90へ搬送される。そして、カール矯正装置90から排紙ローラ92に送られ、排紙ローラ92によって排紙トレイ65上に排出される。
【0025】
本発明の実施形態における両面切り替えしガイド81A及び反転切り替えしガイド81Bは、同じ構成のものが用いられている。図2、図3は、夫々、両面切り替えしガイド81A及び反転切り替えしガイド81Bとその周辺部分の拡大断面図である。図2、3中の矢印はシートの搬送方向を示している。図2及び図3に示すように、両面切り替えしガイド81の搬送面a1及び搬送面b1を通過するシートの搬送方向は反対の方向となっている。反転切り替えしガイド81Bの搬送面a2及び搬送面b2を通過するシートの搬送方向も反対の方向となっている。
【0026】
以下に、両面切り替えしガイド81A及び反転切り替えしガイド81Bの構成について、図4及び図5を用いて切り替えしガイド81として説明する。
【0027】
図4は切り替えしガイド81の構成を説明するための斜視図である。切り替えしガイド81は、切り替えしシート搬送ガイド部材82と、切り替えしシート搬送ガイド部材82に着脱自在に取り付けられる複数の搬送リブ部材83と、によって構成されている。切り替えしシート搬送ガイド部材82は、両端に設けられた軸82aによって装置本体に回動自在に取り付けられている。切り替えし搬送リブ部材83は、シート搬送方向に略平行に延びている。
【0028】
切り替えしシート搬送ガイド部材82は、金属によって形成されている。一方、複数の搬送リブ部材83は、少なくとも表面が、フッ素系樹脂が含有された物質で覆われた部材である。フッ素系樹脂が表面にあるために搬送されるシートとの摺動抵抗が低減されるためにシートの搬送抵抗を少なくできる。つまり、切り替えし搬送リブ部材83は切り替えしシート搬送ガイド部材82よりもシートに対しての摺動抵抗が低い。
【0029】
切り替えしシート搬送ガイド部材82には複数の突起部82bが形成されている。複数の突起部82bは、複数の搬送リブ部材83が取り付けられた状態において、複数の突起部82bの近傍に設けられている。即ち、図4に示すように、複数の突起部82bは、搬送リブ部材83の搬送方向と交差する方向の両側に、搬送リブ部材83に近接して設けられている。複数の突起部82bは、シートの搬送方向に沿った方向に延びるリブ状の突起である。
【0030】
搬送リブ部材83の高さは、複数の突起部82bよりも高い。搬送されるシートは搬送リブ部材83と接して、案内される。ここで、搬送されるシートの先端が切り替えしガイド81に達したときにシートの角部が切り替えしシート搬送ガイド83と、切り替えし搬送リブ部材83との間に入り込んで搬送不良が生じることが考えられる。このような問題に対応するために、複数の突起部82bによって、切り替えしシート搬送ガイド83と搬送リブ部材83との間へのシートの入り込みが防がれる。
【0031】
図5は、切り替えしシート搬送ガイド部材82の切り替えしシート搬送ガイド部材82に対する取り付けに関して説明するための拡大斜視図である。図5(a)は、搬送リブ部材83を取り外した状態の切り替えしシート搬送ガイド部材82の拡大斜視図であり、図5(b)は、搬送リブ部材83の拡大斜視図である。切り替えし搬送リブ部材83のフックFを切り替えしシート搬送ガイド部材82に設けられている角穴Gに引掛けることにより両者を一体化すると共に横方向の位置が決まる。また切り替えし搬送リブ部材83には図示しない突起が形成され、切り替えしシート搬送ガイド部材82に設けられている長丸形状穴Hに入れることにより、縦方向の位置が決まる。
【0032】
図6は、切り替えしガイド81における切り替えしシート搬送ガイド部材82の突起部82bと、切り替えし搬送リブ部材83との位置関係を説明するための模式図である。搬送されるシートPは切り替えしガイド81、それに対向する対向ガイド部材Nとの間を通過する。図6は、シートの搬送方向と垂直な面できった断面図であり、搬送されるシート材Pの、搬送方向と交差する方向の端部周辺を示している。
【0033】
既述のように本実施形態において、切り替えし搬送リブ部材83の、切り替えしシート搬送ガイド部材82の基体表面Qからのリブ部材の高さをXとする。切り替えし搬送ガイド部材82に形成された突起部82bの基体表面Qからの高さをTとする。搬送されるシートは主に切り替えし搬送リブ部材83と接するようにするために、リブ部材高さXよりも突起部82bの高さTを低くしている。シートの切り替えしガイド81に対するシートの摺動性を低く保つようにするためである。
【0034】
シートに搬送方向に平行な方向にカールが生じていた場合には、仮に突起部82bが無い時には以下のような状態となってシート詰まりが発生する可能性がある。シートは、第2反転パスガイド68と対向ガイド部材Nとの間で規制される。よって、カールの外側を第2反転パスガイド68に接点Sで接し、シートの搬送方向と交差する方向の端部が、設置境界部Bにくる状態となる可能性がある。ここで設置境界部Bとは、切り替えし搬送リブ部材83の搬送方向と交差する方向の端部と切り替えしシート搬送ガイド部材82の基体表面Qとの境界線(境界部)である。シートの端部が設置境界部Bにおいて、切り替えし搬送リブ部材83と切り替えしシート搬送ガイド部材82の基体表面Qとの間に、潜りこむことでシート詰まりが発生する可能性が生じる。
【0035】
以上のような切り替えし搬送リブ部材83と切り替えしシート搬送ガイド部材82の基体表面Qとの間へのシートの潜り込みを防ぐべく以下のように突起部82bを切り替えしシート搬送ガイド部材82に形成している。
【0036】
突起部82bの高さTは、突起部82bの先端Uと設置点Bを結んだ直線と、切り替し搬送ガイド部材82の基体表面Qとの角度が、カールしたシートPの設置点Bでの接線Vと切り替えしシート搬送ガイド部材82の基体表面Qとのなす接線角度Zよりも大きくなるようにしている。このように切り替えし搬送リブ部材83を形成することで、設置点Bにシート材Pの端部を侵入させることを防ぐことが可能となる。なお、カールしたシートPの設置点Bでの接線Vと切り替えしシート搬送ガイド部材82の基体表面Qとのなす接線角度Zとは、仮に切り替えし搬送リブ部材83を形成しなかった場合における角度である。図7に示したように、シートに形成されるカールの半径をR、ガイド間ギャップを(対向ガイド部Nと切り替えしシート搬送ガイド部材82の基体表面Qとの距離)Yとする。接線角度Zは図7におけるZ’に等しい。したがって、接線角度Zは、
【0037】
【数1】

【0038】
によって、導き出される。
【0039】
つまり、切り替えしシート搬送ガイド部材82の突起部82bの先端と、切り替えし搬送リブ部材83の取り付け根元位置を結んだ直線の、切り替えし搬送ガイド部材82の基体表面Qとの角度がZよりも大きくなるように、切り替えしシート搬送ガイド部材82の突起部82bを形成する。この場合、装置内を搬送されるシートに形成されるカールとして、最小の径のカールを想定して、角度Zを算出すればよい。
【0040】
ここで、本実施形態では、第3反転パス69と引き込み反転パス70の一部を形成している反転ガイド部101も着脱自在な搬送リブ部材が装着されている。
【0041】
図8乃至図10を用いて反転ガイド部101の構成について説明する。反転ガイド部101は、搬送ガイド部材としてのメインガイド部材102と、メインガイド部材102に着脱自在に取り付けられる搬送リブ部材103と、によって構成されている。図8は、搬送リブ部材103が装着された状態の反転ガイド部101を示した図である。図9は、搬送リブ部材103が取り外された状態のメインガイド部材102を示した図である。図8および図9のいずれも、装置の下方から見た斜視図であり、第3反転ローラ78D(図1参照)によって第1の方向110に搬送され、その後の第3反転ローラ78Dの逆転によって第2の方向111に搬送されるシートを反転ガイド部101が案内する。搬送リブ部材103は、搬送抵抗を低減するために、少なくとも表面が、フッ素系樹脂が含有された物質で覆われた部材となっている。
【0042】
メインガイド部材102には、反転部搬送ローラ78Cに望む位置にローラ開口102bが形成されている。また、図8に示すように、複数の搬送リブ部材103が装着された状態で、複数のリブ部材103の両側に、搬送方向に延びた突起部102aが形成されている。メインガイド部材102に取り付けられるメインガイド部材102の突起部と搬送リブ部材103とのの高さおよび位置関係は切り替えしガイド部材82と同様である。そして、切り替えしガイド部材82と同様に、突起部102aによって、メインガイド部材102と搬送リブ部材103との間にシートは入り込んでしまうことが防がれる。
【0043】
メインガイド部材102には、搬送リブ部材103を装着するために第1取り付け開口104、第2取り付け開口108および複数のフック受け入れ開口105、106、107が形成されている。
【0044】
図10は、搬送リブ部材103の形状を説明するための斜視図である。搬送リブ部材103は、シートと接触する表面部103Sと、表面部103Sの裏側に形成された、複数のフック部103a、103b、103c、103dが形成されている。
【0045】
メインガイド部材102に、搬送リブ部材103を装着する際には、搬送リブ部材103の先端部106、フック部103dを、夫々メインガイド部材102の第1取り付け開口104、第2取り付け開口108に挿入する。また、搬送リブ部材103の複数のフック部103a、103b、103cの夫々を、メインガイド部材102のフック受け入れ開口105、106、107に挿入して搬送リブ部材103をメインガイド部材102に取り付ける。
【0046】
なお、シートが第3反転ローラ78Dの逆転によって、搬送方向が反転させるのは、反転ポイントにシートの後端が到達したときに行われる。そして、既述のように第3反転ローラ78Dの逆転前まではシートの後端であった端部を先頭にして第1排紙パス95へ送り込まれる。即ち、反転ガイド部101の搬送リブ部材103は、第3反転ローラ78Dが正回時には図8における第1の方向110に搬送されるシートを案内し、逆転時には第2の方向111に搬送されるシートを案内する。
【0047】
ここで、一つの方向だけに搬送されるシートをガイドする場合には、搬送リブを、搬送方向の下流にいくに従って幅方向で末広となるように、搬送方向に対して傾けて延ばすことも考えられる。しかしながら、反転ガイド部101がガイドするシートのように互いに搬送方向が反対なシートのいずれもガイドする場合には、本実施形態で示したように搬送リブ部材103を搬送方向と略平行に延びるように設ける必要がある。ここで、このように搬送リブ部材103を搬送方向と略平行に延びるように設けたとき、搬送されるシートが、搬送リブ部材とメインガイド部材との間に入り込む可能性がある。本実施形態で示したようにメインガイド部材に突起部を形成することでシートの入り込みが防がれてシート詰まりを少なくできる。
【0048】
なお、上述の本実施形態では、切り替えしシート搬送ガイド部材82やメインガイド部材102に形成した突起部としてメインガイド部材102から隆起させるようにしたリブ形状を例示して説明した。しかしながら、突起部は、メイン搬送ガイドの一部を曲げるようにして形成した形状で有っても良い。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の断面図。
【図2】両面切り替えしガイドおよびその周辺の拡大断面図。
【図3】反転切り替えしガイドおよびその周辺の拡大断面図。
【図4】切り替えしガイドの斜視図。
【図5】切り替えしガイドにおける切り替え搬送リブ部材の取り付けについて説明するための図。
【図6】シート搬送ガイド部材の突起部と、切り替えし搬送リブ部材との位置関係を説明するための模式図。
【図7】シート搬送ガイド部材の突起部と、切り替えし搬送リブ部材との位置関係を説明するための模式図。
【図8】反転ガイド部の構成を示す斜視図。
【図9】反転ガイド部のメインガイドの斜視図。
【図10】反転ガイド部の搬送リブ部材の斜視図。
【符号の説明】
【0050】
82 切り替えしシート搬送ガイド
82b 突起部
83 切り替えし搬送リブ部材
101 反転ガイド部
102 メインガイド部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを搬送するシート搬送手段と、
前記シート搬送手段によって搬送されるシートをガイドする搬送ガイド部材と、
前記搬送ガイド部材に着脱自在に取り付けられる、前記シート搬送手段のシート搬送方向に沿って延びるリブ部材と、
前記搬送ガイド部材に形成され、前記搬送ガイド部材と前記リブ部材との間にシートが入り込むのを防ぐための突起部と、を有することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記シート搬送手段は、シートを第1の方向および前記第1の方向と反対の第2の方向にシートを搬送可能であり、前記搬送ガイド部に取り付けられた前記リブ部材は、前記第1の方向および前記第2の方向に搬送されるシートをガイドする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記リブ部材の高さは、前記搬送ガイド部材の突起部の高さよりも、高いがことを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記リブ部材は、前記搬送ガイド部材よりも、シートとの摺動抵抗が低い部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記搬送ガイド部材の突起部の先端と、前記リブ部材の搬送方向と交差する方向の端部と前記搬送ガイド部材の基体表面との境界部と、を結んだ直線が、装置内を搬送されるシートに形成されるカールとして最小の径のカールを想定した場合における該カールしたシートの前記境界部での接線よりも、前記搬送ガイド部材の基体表面とのなす角度が大きくなるように前記突起部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシート搬送装置。
【請求項6】
シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で画像が形成されたシートを搬送する請求項1乃至5のいずれかに記載のシート搬送装置と、を備えることを有することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−286553(P2009−286553A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−139671(P2008−139671)
【出願日】平成20年5月28日(2008.5.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】