説明

シート材

【課題】既存のダブルラッセル機を使用し、編組織の限定と、糸素材,糸量等の組み合わせにより、前側基布から糸を確実且つ均一に膨出させると共に後ろ側基布の形状の安定化を図ることのできるシート材を提供する。
【解決手段】相対する前側基布60及び後ろ側基布70と、該前側基布60及び後ろ側基布70を連結編成してなる連結糸80とよりなるダブルラッセル立体編地であって、前記前側基布60及び後ろ側基布70の地糸11,12,15、16の編組織は、開き目であり、かつ前側基布60には起毛が施されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車,電車等の車両用座席を始め、応接椅子等に用いられるシート材に係り、特にクッション性を付与するために従来用いられているポリウレタンフォームを使用せずにクッション性,ファッション性,スプリング性に優れたシート材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車,電車等のシート材を始め、各種椅子等のシート材は、相対する前側基布及び後ろ側基布と、該前側基布及び後ろ側基布を連結編成してなる連結糸よりなる二面式経編地において、前側基布又は後ろ側基布を少なくとも2種の編組織の地糸の組み合わせにより構成し、1種の地糸を除く他の地糸のオーバーラップ方向と除かれた上記地糸と連結糸のオーバーラップとを逆方向とすると共に、他の地糸をオーバーフィードに設定して編成し、該地糸を外方に膨出させ起毛面としたダブルラッセル編が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】 特許第3136342号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記提案に係る第2図に示す実施例の連結糸(L4)の編み組織は閉じ目(クローズドループとも云う)且つ1針振りであり、オーバーラップの方向もアンダーラップの方向も前側基布外側の編み組織の地糸の編組織に対して逆方向であるので、前側基布は、その地糸の編組織の振りが窮屈になり、起毛時の起毛手段に引っ掛かる場合と引っ掛からない場合とが生じ、起毛の膨出が不均一となる。
【0005】
また、上記提案に係る第4図に示す別の実施例の連結糸(L3,L4)の編み組織は、挿入形態であり、ルーピングしていないから、編み針に引っかからず、連結糸の一方(L3)は、後ろ側基布の外側から二番目の編組織の地糸ガイド(L5)に止まり、連結糸の一方(L4)は、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸ガイド(L2)に止まっている。つまり、ルーピングしていない連結糸(L3,L4)は、前側基布及び後ろ側基布の間に挟まっているだけであるので、シート材としての形状の安定性を欠き、シートの外観と感触に難を有している。
【0006】
更に、一番最後のループを抜ける状態の編み針の位置と新しいループの編み針の位置との距離は、常に一定であり、その状態で、糸量をオーバーフィードをかけると、ループのところで抵抗が生じて、入っていかないので、ループがたるむことになる。
【0007】
本発明は、上述の如き実状に対処し、既存のダブルラッセル機を使用し、編組織の限定と、糸素材,糸量等の組み合わせにより、前側基布から糸を確実且つ均一に膨出させると共に後ろ側基布の形状の安定化を図ることのできるシート材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
即ち、上記目的に適合する請求項1に記載の発明は、相対する前側基布及び後ろ側基布と、該前側基布及び後ろ側基布を連結編成してなる連結糸とよりなるダブルラッセル立体編地であって、前記前側基布及び後ろ側基布の地糸の編組織は、開き目であり、かつ前側基布には起毛が施されてなることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記前側基布の一番外側の編組織の地糸位置が、編針位置番号の3から2乃至5から4、望ましくは4から3にオーバーラップした後、編針位置番号の0までアンダーラップし、編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、編針位置番号の4までアンダーラップすることでワンサイクルとし、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸位置が、編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、編針位置番号の2までアンダーラップし、編針位置番号の2から1にオーバーラップした後、編針位置番号の0までアンダーラップすることでワンサイクルとし、前記連結糸の編組織の地糸位置が、編針位置番号の4から5へオーバーラップした後、編針位置番号の5から1へアンダーラップし、続いて編針位置番号の1から0へオーバーラップした後、編針位置番号の0から3へアンダーラップし、続いて編針位置番号の3から2へオーバーラップした後、続いて編針位置番号の2から6へアンダーラップし、続いて編針位置番号の6から7へオーバーラップした後、続いて編針位置番号の7から4へアンダーラップすることでワンサイクルすることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記連結糸は、前記前側基布及び後ろ側基布に一体になる部分を有すると共に、前記後ろ側基布の一番外側の編組織の地糸位置に対して逆方向にオーバーラップし且つ同方向にアンダーラップしてなり、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸位置に対して同方向にオーバーラップし且つ逆方向にアンダーラップしてなり、2針振り以上に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、連結糸が、ポリアミド,ポリテリメチレンテレフタレート,ポリエステルの各モノフィラメントから選ばれた1種のモノフィラメントであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、前記前側基布及び後ろ側基布の地糸の編組織は、1本の糸が交差することなく開き目であり、かつ前側基布には起毛が施されてなることで、既存のダブルラッセル機を使用し、編組織の限定と、糸素材,糸量等の組み合わせにより、前側基布から糸を確実且つ均一に膨出させると共に後ろ側基布の形状の安定化を図ることのできるシート材を提供することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸位置が、編針位置番号の0から1の方向にオーバーラップする際、前記連結糸の編組織の地糸位置が、編針位置番号の4から5にオーバーラップすることで、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸と前記連結糸の編組織の地糸とが同一方向に導糸されるため、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸は、前記連結糸の編組織の地糸の裏側に隠れることになる。他方、前記前側基布の一番外側の編組織の地糸位置が、編針位置番号の4から3の方向、即ち、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸の逆方向にオーバーラップすることで、前記前側基布の一番外側の編組織の地糸位置は、表面側に露出することになる。従って、既存のダブルラッセル機を使用しているにもかかわらず、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸が前記前側基布の一番外側の編組織の地糸より表面側に出ず、起毛する際に不用意に起毛手段に引っ掛かることを防止でき、よって起毛を均一に膨出させるシート材を提供することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、前記連結糸が、前記前側基布及び後ろ側基布に一体になる部分を有すると共に、前記前側基布の一番外側の編組織の地糸位置に対して逆方向にオーバーラップし且つ同方向にアンダーラップしてなることで、前側基布の一番外側の編組織の地糸を越えず、起毛手段に連結糸が引っ掛からず前記前側基布の一番外側の編組織の地糸のみが引っ掛かり易くなり、起毛しやすいことになる、また、連結糸が2針振り以上であることにより倒れ込みやすく、その分充分なクッション性が確保できることになる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、連結糸が、ポリアミド,ポリテリメチレンテレフタレート,ポリエステルの各モノフィラメントから選ばれた1種のモノフィラメントであるため、弾性回復性に優れると共にファッション性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
既存のダブルラッセル機を使用し、編組織の限定と、糸素材,糸量等の組み合わせにより、前側基布から糸を確実且つ均一に膨出させると共に後ろ側基布の形状の安定化を図ることのできるシート材を提供するため、相対する前側基布及び後ろ側基布と、該前側基布及び後ろ側基布を連結編成してなる連結糸とよりなるダブルラッセル立体編地であって、前記前側基布及び後ろ側基布の地糸の編組織は、開き目であり、かつ前側基布には起毛が施されてなることで、実現した。
【実施例】
【0017】
図1〜図3は、本発明の一実施例を示す図である。
【0018】
図1は、この実施例に係るダブルラッセル立体編地を編成するために使用する複列の編み針列を有する経編み機の構成要部を示している。図中のL1〜L6は、編み糸を導糸するガイドを示し、符号7は前部の針釜、同8は後部の針釜である。同9は、前記前部の針釜7に併設してなる編み針であって、前部の編み針列Fを形成する。符号10は、前記後部の針釜8に併設してなる編み針であって、後部の編み針列Bを形成する。
【0019】
前記ガイドL1,L2には、前側基布60用の地糸11,12を通糸する。前記ガイドL5,L6には、後ろ側基布70用の地糸15,16を通糸する。前記ガイドL3,L4には、前側基布60と、後ろ側基布70との連結糸80を通糸する。
【0020】
図2は、この実施例に係るダブルラッセル立体編地を編成するために使用する各構成糸の編み組織を示している。図3は、図2における編み組織の地糸11,12,13の関係を示す拡大説明図である。図中、・印は、各編み針9,10位置を示しており、前記した前部の編み針列F及び後部の編み針列Bを矢印F,Bでそれぞれ示している。
【0021】
そして、この編み組織の編成においては、前記前側基布60の一番外側の編み組織の地糸11の位置は、ガイドL1により、前部の編み針列Fに対して編針位置番号4から3にオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の0までアンダーラップし、編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の4までアンダーラップすることでワンサイクルとする開き目(オープンループとも云う)である。
【0022】
前記前側基布60の外側から二番目の編組織の地糸12の位置は、ガイドL2により、前部の編み針列Fに対して編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の2までアンダーラップし、編針位置番号の2から1にオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の0までアンダーラップすることでワンサイクルとする開き目である。
【0023】
前記連結糸80の編組織の地糸13,14の位置は、ガイドL3,L4により、編針位置番号の4から5へオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の5から1へアンダーラップし、続いて編針位置番号の1から0へオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の0から3へアンダーラップし、続いて編針位置番号の3から2へオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の2から6へアンダーラップし、続いて編針位置番号の6から7へオーバーラップした後、スイングアウトして続いて編針位置番号の7から4へアンダーラップすることでワンサイクルとする閉じ目である。
【0024】
前記後ろ側基布70の外側から二番目の編組織の地糸15の位置が、ガイドL5により、後部の編み針列Bに対して編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の2までアンダーラップし、編針位置番号の2から1にオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の0までアンダーラップすることでワンサイクルとする開き目である。
【0025】
前記後ろ側基布70の一番外側の編組織の地糸16の位置が、ガイドL6により、後部の編み針列Bに対して編針位置番号3から2にオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の0までアンダーラップし、編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、スイングアウトして編針位置番号の3までアンダーラップすることでワンサイクルとする開き目である。
【0026】
以上のこの実施例によれば、前記前側基布60及び後ろ側基布70の地糸11,12,15,16の編組織は、1本の糸が交差することなく開き目であり、かつ前側基布60となる地糸11には起毛が施されてなることで、既存のダブルラッセル機を使用し、編組織の限定と、糸素材,糸量等の組み合わせにより、前側基布60から糸を確実且つ均一に膨出させると共に後ろ側基布70の形状の安定化を図ることのできるシート材を提供することができる。
【0027】
また、前記前側基布60の外側から二番目の編組織の地糸12の位置が、編針位置番号の0から1の方向にオーバーラップする際、前記連結糸80の編組織の地糸13の位置が、編針位置番号の4から5にオーバーラップすることで、前記前側基布60の外側から二番目の編組織の地糸12と前記連結糸80の編組織の地糸13とが同一方向に導糸されるため、前記前側基布60の外側から二番目の編組織の地糸12は、前記連結糸80の編組織の地糸13の裏側に隠れることになる。他方、前記前側基布60の一番外側の編組織の地糸11の位置が、編針位置番号の4から3の方向、即ち、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸12の逆方向にオーバーラップすることで、前記前側基布60の一番外側の編組織の地糸11の位置は、表面側に露出することになる。従って、既存のダブルラッセル機を使用しているにもかかわらず、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸12が前記前側基布60の一番外側の編組織の地糸11より表面側に出ず、起毛する際に不用意に起毛手段に引っ掛かることを防止でき、よって起毛を均一に膨出させるシート材を提供することができる。
【0028】
更に、前記連結糸13,14が、前記前側基布60及び後ろ側基布70に一体になる部分を有すると共に、前記前側基布60の一番外側の編組織の地糸11の位置に対して逆方向にオーバーラップし且つ同方向にアンダーラップしてなることで、前側基布60の一番外側の編組織の地糸11を越えず、起毛手段に連結糸13,14が引っ掛からず、前記前側基布60の一番外側の編組織の地糸11のみが引っ掛かり易くなる。つまり、起毛しやすいことになる、また、連結糸13,14が2針振り以上であることにより倒れ込みやすく、その分充分なクッション性が確保できることになる。
【0029】
前記前側基布60及び後ろ側基布70を形成する糸11,12,15,16と、連結糸13,14とに用いる糸素材は、適宜選択可能であり、綿などの天然繊維の外、ナイロン,アラミド,ポリエステル,ポリアクリル系合成繊維などが使用可能であり、特に前側基布60及び後ろ側基布70の編目編成糸11,12,15,16としては、一般的にポリエステル糸の使用が好適である。しかし、一方、連結糸13,14としては、強度があり、弾性回復性に優れている糸が好適である。
【0030】
この種の糸としては、例えば、芳香族ポリアミド,ポリテリメチレンテレフタレートモノフィラメント糸の如きものが挙げられる。なお、前記編目形成糸、緯糸11,12,15,16としては、モノフィラメント糸に限らず、マルチフィラメント糸でもよいが、マルチフィラメント糸や集束糸は、以後の表面起毛に有利であり、編地面の劣化を少なくする。また、13,14としては、モノフィラメント,マルチフィラメントあるいは集束糸も使用可能であるが、弾性回復機能,強度面よりしてモノフィラメントの使用が有効であり、とりわけ可及的多数のモノフィラメントによる集束状態で連結糸層を形成することはクッション性,スプリング性を高める上から効果的である。そして、これら各糸の太さは、特に大,細を問わないが、シート材としてファブリック性を高めるために表面の起毛外観を形成するには、これに見合う太さが適当であり、通常120〜200デニール前後、好ましくは150デニール前後が用いられる。
【0031】
また、前記前側基布60及び後ろ側基布70の形成にあたって、特に1番外側のガイドL1による表面側編目を前述のように起毛するためには張力を可及的低張力とし、無緊張状態下で編地の糸量を通常の編地に比し多量使用するようにすることが好ましく、従って、目付を1000g/m以上、好ましくは1250g/m程度とすることが好適である。但し、表面起毛面の筬2枚分の重量としては300g/m位であり、通常150g/m位である。
【0032】
更に、連結糸13,14についても使用する糸量が多いことは、構造体としての圧縮弾性回復性を良好にし、クッション性,スプリング性を良くする上で効果的であるが、特に多くすることは必要でない。この場合、シート材の厚さとしては3〜10mm、特に5〜8mm程度が好ましいことは前述の通りである。
【0033】
ここで糸量は単位当たりの糸の量であり、必らずしも糸の本数に限らず、単位当たりの糸の重量も考えられるが、糸の太さとの関係があり、全体としてシート材に適した糸の太さ,目付,糸の密度が選択されることは云うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0034】
前記実施例に説明したシート材は、主として自動車,電車等の車両用に用いて好適であるが、家庭内の椅子あるいは建屋内の応援セットを始め、座席シート材としても利用することができる。
【0035】
前記実施例に説明した前側基布60の一番外側の編組織の地糸11の位置が、編針位置番号の4から3にオーバーラップした後、編針位置番号の0までアンダーラップし、編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、編針位置番号の4までアンダーラップすることでワンサイクルと説明したが、この説明に限定されるものではなく、地糸11の位置が、編針位置番号の3から2にオーバーラップしても、編針位置番号の5から4にオーバーラップしても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】 本発明の一実施例に係るダブルラッセル立体編地を編成するために使用する複列の編み針列を有する経て編み機の構成要部の側面図である。
【図2】 図1のダブルラッセル立体編地の各構成糸のラッピング状態を分解して示す編み組織図である。
【図3】 図2に示された各構成糸の一部のラッピング状態を重ねてオーバーラップ、アンダーラップの位置関係示す拡大編み組織図である。
【符号の説明】
【0037】
11 前側基布の一番外側の編組織の地糸
12 前側基布の外側から二番目の編組織の地糸
13、14 連結糸の編組織の地糸
15 後ろ側基布の外側から二番目の編組織の地糸
16 後ろ側基布の一番外側の編組織の地糸
60 前側基布
70 後ろ側基布
80 連結糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対する前側基布及び後ろ側基布と、該前側基布及び後ろ側基布を連結編成してなる連結糸とよりなるダブルラッセル立体編地であって、
前記前側基布及び後ろ側基布の地糸の編組織は、開き目であり、かつ前側基布には起毛が施されてなることを特徴とするシート材。
【請求項2】
前記前側基布の一番外側の編組織の地糸位置が、編針位置番号の3から2乃至5から4、望ましくは4から3にオーバーラップした後、編針位置番号の0までアンダーラップし、編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、編針位置番号の4までアンダーラップすることでワンサイクルとし、
前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸位置が、編針位置番号の0から1にオーバーラップした後、編針位置番号の2までアンダーラップし、編針位置番号の2から1にオーバーラップした後、編針位置番号の0までアンダーラップすることでワンサイクルとし、
前記連結糸の編組織の地糸位置が、編針位置番号の4から5へオーバーラップした後、編針位置番号の5から1へアンダーラップし、続いて編針位置番号の1から0へオーバーラップした後、編針位置番号の0から3へアンダーラップし、続いて編針位置番号の3から2へオーバーラップした後、続いて編針位置番号の2から6へアンダーラップし、続いて編針位置番号の6から7へオーバーラップした後、続いて編針位置番号の7から4へアンダーラップすることでワンサイクルすることを特徴とするシート材。
【請求項3】
前記連結糸は、前記前側基布及び後ろ側基布に一体になる部分を有すると共に、前記前側基布の一番外側の編組織の地糸位置に対して逆方向にオーバーラップし且つ同方向にアンダーラップしてなり、前記前側基布の外側から二番目の編組織の地糸位置に対して同方向にオーバーラップし且つ逆方向にアンダーラップしてなり、2針振り以上に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート材。
【請求項4】
連結糸が、ポリアミド,ポリテリメチレンテレフタレート,ポリエステルの各モノフィラメントから選ばれた1種のモノフィラメントであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のシート材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−127730(P2008−127730A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337606(P2006−337606)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(593046212)北陸エステアール協同組合 (13)
【Fターム(参考)】