説明

シールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法および装置

【課題】 テールシールに滞留する裏込め注入材を容易に除去することができるシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法および装置を提供する。
【解決手段】 シールド掘進機1におけるテールシール20には、冷却装置36が設けられている。テールシール20に裏込め注入材Uが滞留した際には、冷却装置36に冷却液を循環供給し、裏込め注入材を凍結させる。その後、冷却装置36に温水を循環供給して凍結した裏込め注入材Uを解凍する。解凍後の裏込め注入材は構造破壊を起こすことから、脆弱な状態となっている。このときに、グリース噴射孔SGからグリースを噴射することにより、テールシール20から裏込め注入材Uを除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シールド掘進機においては、その後方において、セグメントと地山との間におけるテールボイドを塞ぐために、セグメントと地山との間に裏込め注入材を注入している。また、シールド掘進機における外筒部の後端部には、裏込め注入材が外筒部内への流入を阻止するテールシールが設けられている。このテールシールは、地下水が外筒部内に流入することも防止している。
【0003】
テールシールに裏込め注入材が流入すると、流入した裏込め注入材がテールシールで固化し、セグメントとの間で競ることによってセグメントにひび割れを起こす原因となる。また、テールシールの止水性が低下し、地下水の流入量を増加させる原因となる。このため、シールド掘進機による掘進の途中における休工中などに、テールシールを洗浄してテールシールにおける裏込め注入材を除去している。
【0004】
従来におけるテールシールの除去方法としては、たとえば、セグメントの先端に発泡ウレタンで形成されたテールシールブラシを設け、このテールシールブラシで外筒部とセグメントとの間を止水するシールド機テールシールの緊急止水装置を用いる(たとえば特許文献1)。この緊急止水装置を用いてテールブラシへの地下水の浸入を阻止しながら、テールシールにおいて固化している裏込め注入材を除去するようにしている。
【特許文献1】特開平10−131683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、テールシールに滞留する裏込め注入材は固化した状態にある。このため、上記特許文献1に開示された緊急止水装置を用いて止水を行ったとしても、固化した裏込め注入材をテールシールから除去するためには、たとえば裏込め注入材を破砕するなどしなければならない。したがって、テールシールに滞留する裏込め注入材を除去するのは容易ではないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の課題は、テールシールに滞留する裏込め注入材を容易に除去することができるシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法および装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決した本発明に係るシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法は、シールド掘進機における外筒部の後端部に設けられたテールシールに滞留する裏込め注入材を除去してテールシールを洗浄するにあたり、裏込め注入材が、一旦凍結した後に解凍することにより構造破壊を起こすものであり、テールシールに滞留する裏込め注入材を凍結装置によって凍結させ、その後、裏込め注入材を解凍した後、テールシールから裏込め注入材を除去することを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係るシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法では、一旦凍結した後に解凍することにより構造破壊を起こす裏込め注入材が用いられている。ここで、テールシールに滞留して固化した裏込め注入材を凍結させ、その後、解凍した後、テールシールから裏込め注入材を除去する。このため、テールシールから除去しようとする際の裏込め注入材は、構造破壊を起こし自立性を失って脆弱化している。したがって、テールシールに滞留する裏込め注入材が固化した場合でも、その裏込め注入材を容易に除去することができる。
【0009】
ここで、裏込め注入材を凍結装置によって凍結させた後、加熱装置によって裏込め注入材を解凍する態様とすることができる。
【0010】
このように、裏込め注入材を凍結させた後、加熱装置によって裏込め注入材を解凍することにより、テールシールに滞留する裏込め注入材を短時間で脆弱化することができる。
【0011】
また、テールシールで解凍された裏込め注入材を、除去装置によってテールシールから除去する態様とすることもできる。
【0012】
このように、裏込め注入材を、除去装置によってテールシールから除去することにより、裏込め注入材を、容易にテールシールから除去することができる。ここでの除去装置としては、テールシールにグリースを注入するグリース注入装置や水などの液体をジェット噴射するジェット噴射などを用いることができる。
【0013】
さらに、裏込め注入材として、水ガラスが混合された裏込め注入材を用いる態様とすることができる。
【0014】
このように、裏込め注入材として、水ガラスが混合された裏込め注入材を用いることにより、凍結してから解凍した後に確実に構造破壊を起こす裏込め注入材を製造することができる。
【0015】
また、上記課題を解決した本発明に係るシールド掘進機におけるテールシールの洗浄装置は、外筒部の後方におけるセグメントと地山との間に裏込め注入材を注入する裏込め注入装置を備え、外筒部の後端部に設けられたテールシールを有するシールド掘進機において、裏込め注入材が、一旦凍結した後に解凍することにより構造破壊を起こすものであり、テールシールに流入して滞留する裏込め注入材を凍結させる凍結装置を備えるものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法および装置によれば、テールシールに滞留する裏込め注入材を容易に除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する部分については同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。図1は本発明の実施形態に係るシールド掘進機の側断面図、図2は本発明の実施形態に係るシールド掘進機における後端部の拡大側断面図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係るシールド掘進機1は、外筒部10を備えている。外筒部10の前端開口部よりも前方位置には、カッタ部となるカッタヘッド11が設けられている。さらに、外筒部10の前端部よりやや後方位置に仕切り板12が設けられている。これらのカッタヘッド11と仕切り板12との間にチャンバ13が形成されている。
【0019】
カッタヘッド11の正面には、多数のカッタビット11Aが設けられている。カッタヘッド11は、モータによって回転させられる回転軸14を介して仕切り板12に取り付けられている。この回転軸14が回転することによりカッタヘッド11が回転する。カッタヘッド11の回転によって地山がカッタビット11Aを削り、掘削が行われる。
【0020】
仕切り板12は、外筒部10の前方開口部を塞ぐようにして配設されている。この仕切り板12は、チャンバ13内における土砂やその周囲の地山に含まれる地下水の外筒部10の内部への浸入を阻止している。また、仕切り板12は、チャンバ13における掘削土が外筒部10の内側に流入するのを防止している。
【0021】
仕切り板12の下方位置にはスクリューコンベア16が接続されている。スクリューコンベア16は、チャンバ13内の残土を排出する。スクリューコンベア16によってチャンバ13から排出された残土は、外筒部10の外部に搬送される。
【0022】
さらに、外筒部10における後部には、シールドジャッキ17が設けられている。シールドジャッキ17は、シールドジャッキシリンダ17Bおよびシールドジャッキロッド17Aを備えており、シールドジャッキロッド17Aの先端は、組み立てられたセグメントSを押圧する。シールドジャッキロッド17AでセグメントSを押圧することにより、セグメントSに反力をとってシールド掘進機1を前進させる。
【0023】
さらに、外筒部10の後端部には、テールシール20が設けられている。テールシール20は、シールド掘進機1の後端部において、セグメントSとシールド掘進機1との間を止水している。テールシール20は、図2に示すように、1段目テールシール21と、2段目テールシール22と、3段目テールシール23と、を備えている。このうち、3段目テールシール23が外筒部10の内側の最後端部に設けられており、外筒部10の内側におけるその前方に2段目テールシール22が設けられ、外筒部10の内側におけるさらにその前方に1段目テールシール21が設けられている。後方に組み立てたセグメントSと外筒部10の内側とをテールシール20によって塞ぐことにより、外筒部10内への土砂や地下水の侵入を防止している。なお、本実施形態では、テールシール20は3段とされているが、テールシールの段数は3段でなく、1段、2段、あるいは4段以上である態様とすることもできる。
【0024】
また、組み立てたセグメントSのうち、裏込め注入用セグメントS1には、裏込め材注入孔SHが形成されており、裏込め材注入孔SHには、裏込め材注入装置30が接続されている。裏込め材注入装置30は、裏込め材注入孔SHに対して裏込め注入材を供給する、裏込め材注入孔SHに供給された裏込め注入材Uは、セグメントSと地山との間に注入される。
【0025】
ここで、本実施形態で用いられる裏込め注入材Uとしては、一旦凍結した後に解凍することにより構造破壊を起こすものが用いられる。裏込め注入材としては、A液として固化剤、助剤、および水を含むもの、B液として水ガラスを含むものが用いられる。
【0026】
さらに、外筒部10における後端部の内側面には、図2に示すように、冷却装置36が設けられている。さらに、外筒部10における後端部の内部には、冷却装置36に連通する冷却管37が設けられている。冷却装置36は、第2テールシール22および第3テールシール23のそれぞれ前部に設けられており、冷却流体としての冷却液が循環可能とされている。ここでの冷却流体としては、冷却流体が冷熱を有する液体や気体、たとえば液体窒素や液体空気などを用いることができる。冷却装置36は、外筒部10の内側面においてその周方向に沿って設けられている。
【0027】
冷却管37の一方端は、冷却装置36に連通しており、他方端は冷却液供給装置38に接続されている。冷却液供給装置38からは、冷却液が冷却管37を介して冷却装置36に対して循環供給される。冷却装置36は、冷却液が循環供給されることにより、外筒部10の内側に滞留する裏込め注入材Uを凍結させる。また、冷却管37には、温水を供給可能とされている。裏込め注入材Uが凍結した後、冷却管37に温水を循環供給することにより、凍結した裏込め注入材Uの解凍が促進される。
【0028】
また、外筒部10の後端部には、図示しないグリース給脂機構が設けられており、このグリース給脂機構には、グリース供給装置40が接続されている。グリース供給装置40は、グリース給脂機構に対してグリースを供給しており、グリース給脂機構に供給されたグリースは、セグメントSとテールシール20との間に給脂される。
【0029】
さらに、外筒部10の後端部における外側面には、ヒータ45が設けられている。ヒータ45には、図示しない電熱線が設けられており、この電熱線に電流を供給することにより、外筒部10の外側を加熱する。冷却管37に冷凍液を循環供給して裏込め注入材Uを凍結させる際、電熱線に電流を供給してヒータ45を作動させることにより、冷却管37を循環する冷却液の冷熱が外筒部10の外側における地山に伝熱されることを防止している。
【0030】
次に、本実施形態に係るシールド掘進機1におけるテールシールの洗浄方法の手順について説明する。
【0031】
シールド掘進機1によって掘進を行っている際には、カッタヘッド11を回転させることにより、地山を掘削する。地山を掘削することによって発生する残土は、スクリューコンベア16によって外筒部10内へと排出される。また、シールド掘進機1を前進させる際、シールドジャッキ17の伸縮を繰り返し、シールド掘進機1が前進する際にセグメントSが組み立てられる。セグメントSの組み立てを行うとともに、裏込め材注入装置30によって、セグメントSと地山との間に裏込め注入材Uを注入する。なお、裏込め注入材Uは、マシンテールから注入する態様とすることもできる。
【0032】
シールド掘進機1の後端部には、テールシール20が設けられている。シールド掘進機1が掘進を行う際には、テールシール20によってシールド掘進機1の後端部とセグメントSとの間における止水が図られるとともに、裏込め注入材Uの外筒部10内への流入が阻止される。
【0033】
ところが、シールド掘進機1の掘進が進行すると、少しずつテールシール20に流入する裏込め注入材Uがテールシール20に滞留する。テールシール20に滞留した裏込め注入材Uは、テールシール20で固化する。テールシール20で固化した裏込め注入材Uの量が多くなると、テールシール20の止水性が低下するなどの弊害が生じる。そこで、この場合に、テールシール20を洗浄し、テールシール20に滞留する裏込め注入材Uの除去作業を行う。
【0034】
テールシール20の洗浄を行う際には、まず、図3(a)に示すように、先頭のセグメントSとして、グリース噴出孔SGが形成された洗浄用セグメントS2を設ける。このとき、テールシール20には、大量の裏込め注入材Uが滞留している。続いて、一旦シールド掘進機1における掘削を中断し、図1に示す冷却液供給装置38から冷却管37を介して冷却装置36へと循環供給される。
【0035】
冷却装置36に冷却液が循環供給されると、図3(b)に示すように、テールシール20における裏込め注入材が凍結して凍結裏込め注入材UFとなる。裏込め注入材Uが完全に凍結するまでの規定時間冷却装置36に冷却液を循環供給したら、冷却液の循環供給を停止する。続いて、冷却装置36に対して冷却管37を介して温水を循環供給する。冷却装置36に温水を循環供給することにより、凍結したテールシール20における裏込め注入材Uが短時間で解凍する。このとき、冷却管37は、温水を供給されることにより温水管として機能し、冷却装置36は加熱装置として機能する。
【0036】
テールシール20における滞留する裏込め注入材Uは、一旦凍結した後に解凍することにより構造破壊を起こす裏込め注入材である。このため、テールシール20で解凍した裏込め注入材Uは、構造破壊を起こしており、脆弱な状態となっている。このときに、図3(c)に示すように、裏込め材注入孔SHから水ジェット噴射を行うことにより、水ジェットの流れに伴って裏込め注入材Uがテールシール20から外筒部10の外筒部10の内側に排出される。このとき、裏込め材注入孔SHから棒状部材を挿入して裏込め注入材Uを破砕することもできる。あるいは、外筒部10の後端部に設けられたグリース給脂機構からグリースまたは水ジェットを噴出することにより、外筒部10の外側に裏込め注入材Uを排出させることができる。こうして、テールシール20の洗浄が終了する。テールシール20の洗浄が済んだら、シールド掘進機1における掘進を再開する。
【0037】
このように、本実施形態に係るテールシールの洗浄方法では、一旦凍結した後に解凍することにより構造破壊を起こす裏込め注入材が用いており、テールシール20に滞留して固化した裏込め注入材Uを凍結させて解凍し、その後テールシール20から裏込め注入材Uを除去している。このため、テールシール20から除去しようとする際の裏込め注入材Uは、構造破壊を起こし自立性を失って脆弱化している。したがって、裏込め注入材はUセグメントSを外して強打等することなく、単に水ジェットやグリースを流すなどによって簡単に除去することができるので、テールシール20に滞留する裏込め注入材Uが固化した場合でも、その裏込め注入材Uを容易に除去することができる。
【0038】
次に、裏込め注入材が示す解凍脆弱性についての実験結果について説明する。ここでは、下記の表1に示す配合の試料1〜5を用意し、各試料について、解凍後の構造破壊状況を調べた。その結果を表1に示す。
【0039】
【表1】

【0040】
表1に示すように、セメントミルクのみからなる試料1およびセメントベントナイトからなる試料2では、いずれも作液時よりも重量が増加し、解凍後に構造破壊を起こさない結果となった。また、セメントベントナイトに急硬材を添加した試料3では、作液時よりも重量は減少したが、解凍後に構造破壊を起こさない結果となった。
【0041】
さらに、セメントベントナイトに水ガラスを添加した試料4は、作液時よりも重量が減少し、ゲル化していることから、水が抜けなかった。また、解凍後は構造破壊を起こした。構造破壊を起こす原因としては、凍結から解凍の過程において、粒状成分と液状成分とに分離したことにあると考えられる。また、従来の裏込め注入材として用いられる試料5では、ゲル化していることから水が抜けず、わずかに構造破壊を起こす結果となった。
【0042】
以上の実験結果から、裏込め注入材としては、水ガラスが混合されていることが解凍脆弱性を発揮するために好適である。さらに、その水ガラスの混合量が多い方が好適解凍脆弱性を良好に発揮される。また、水分が多くセメント量が少ない場合にも、解凍脆弱性を発揮すると考えられる。
【0043】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態ではテールシール20の裏込め注入材Uが凍結した後、冷却装置36に温水を供給して解凍を促進しているが、温水を供給することなく、ヒータ45のみによって裏込め注入材Uを加熱したり、自然解凍を待ったりする態様とすることもできる。また、上記実施形態では、外筒部10の外側にヒータ45を設けているが、ヒータ45の代わりに断熱材を設けたり、ヒータと断熱材の両方を設けたりすることもできる。あるいは、ヒータなどを設けない態様とすることもできる。
【0044】
さらに、上記実施形態では、解凍した後の裏込め注入材UをグリースGによってテールシール20の外部に除去しているが、そのほか、水などの液体をジェット噴射したり、テールシール20に棒状の部材を挿入して除去したりする態様とすることもできる。さらには、テールシール20における最後段のテールブラシの地山側の凍結を行い、止水性を確保した上でテールシール20内側のセグメントを除去して、テールシール20を清掃することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の形態に係るシールド掘進機の側断面図である。
【図2】シールド掘進機における後端部の拡大側断面図である。
【図3】テールシールの洗浄工程を側面視した工程図であるである。
【符号の説明】
【0046】
1…シールド掘進機
10…外筒部
11…カッタヘッド
11A…カッタビット
12…仕切り板
13…チャンバ
14…回転軸
16…スクリューコンベア
17…シールドジャッキ
17A…シールドジャッキロッド
17B…シールドジャッキシリンダ
20…テールシール
21…1段目テールシール
22…2段目テールシール
23…3段目テールシール
30…裏込め材注入装置
36…冷却装置(加熱装置)
37…冷却管(温水管)
38…冷却液供給装置
40…グリース供給装置
45…ヒータ
S…セグメント
S1…注入用セグメント
SH…裏込め材注入孔
U…裏込め注入材
UF…凍結裏込め注入材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールド掘進機における外筒部の後端部に設けられたテールシールに滞留する裏込め注入材を除去して前記テールシールを洗浄するにあたり、
前記裏込め注入材が、一旦凍結した後に解凍することにより構造破壊を起こすものであり、
前記テールシールに滞留する前記裏込め注入材を凍結装置によって凍結させ、その後、前記裏込め注入材を解凍した後、前記テールシールから前記裏込め注入材を除去することを特徴とするシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法。
【請求項2】
前記裏込め注入材を凍結装置によって凍結させた後、加熱装置によって前記裏込め注入材を解凍する請求項1に記載のシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法。
【請求項3】
前記テールシールで解凍された前記裏込め注入材を、除去装置によって前記テールシールから除去する請求項1または請求項2に記載のシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法。
【請求項4】
前記裏込め注入材として、水ガラスが混合された裏込め注入材を用いる請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載のシールド掘進機におけるテールシールの洗浄方法。
【請求項5】
外筒部の後方におけるセグメントと地山との間に裏込め注入材を注入する裏込め注入装置を備え、前記外筒部の後端部に設けられたテールシールを有するシールド掘進機において、
前記裏込め注入材が、一旦凍結した後に解凍することにより構造破壊を起こすものであり、
前記テールシールに流入して滞留する裏込め注入材を凍結させる凍結装置を備えることを特徴とするシールド掘進機におけるテールシールの洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−74318(P2009−74318A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−246202(P2007−246202)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【出願人】(000001373)鹿島建設株式会社 (1,387)
【Fターム(参考)】