説明

ジョブ編集装置、ジョブ管理装置およびジョブ管理システム

【課題】 エンタープライズシステムの複雑化にともなって、システム管理者の作業負担はますます増大しつつある。
【解決手段】 ジョブ編集装置200は、エンタープライズシステムにおいて、各ジョブの実行内容を定義する原本データとしてジョブ定義情報を保持するジョブ管理装置100と通信回線により接続される。定義情報受信部222は、ジョブ管理装置100からジョブ定義情報を受信する。表示部214は、受信されたジョブ定義情報を画面表示させる。入力部212は、画面表示されたジョブ定義情報の内容を変更するためのユーザによる変更指示入力を受け付ける。コマンド送信部224は、ユーザの変更指示入力による変更内容をジョブ管理装置100のジョブ定義情報に反映するために、その変更内容を示す変更指示データをジョブ管理装置100に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、業務システムにおいてジョブの実行を制御するための技術、特に、ジョブの実行内容を定義するための技術、に関する。
【背景技術】
【0002】
企業や公共施設などの運用を支えるエンタープライズシステム(Enterprise System)は、今や、大小さまざまな組織の基盤システムとして導入が広がっている。エンタープライズシステムは、ノード端末から得られるデータを集計、蓄積、解析、加工した上でより付加価値の高い情報を出力する。エンタープライズシステムは複雑化する組織マネジメントをより効率化するために発展を続けている。
【0003】
このようなエンタープライズシステムは、ジョブの集合体としてモデリングされることが多い。ジョブとは、たとえば、データベースの更新処理や、ノード端末から得られたデータに対する演算処理など、システムにおいて基本的な実行単位となる処理である。
実行スケジュールにしたがって各ジョブが実行されることにより業務全体の管理がなされる。
【特許文献1】特開平7−129415号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エンタープライズシステムは、その導入先となる組織の大きさ、業務の複雑さによってその運用設計は多様である。また、組織の業務にあわせて設計されるべきシステムであるため、業務の変化に応じてエンタープライズシステムの設計も変更される必要がある。エンタープライズシステムには、高い機能性や信頼性が必要であることはもちろんであるが、設計変更に対する柔軟性も同様に重要である。
【0005】
一般的には、組織の部門ごとに必要とされるジョブの仕様が定義される。そして、定義されたジョブの仕様書はジョブ登録申請書として、システムの運用を担当する管理者に渡される。管理者は、ジョブの設計者から渡されたジョブ登録申請書に基づいて、ジョブをシステムに新規登録する。このような運用モデルの場合、管理者がシステム全体について大きな責任を負うことになる。
【0006】
しかし、複数の拠点をもつ企業のように規模の大きい組織に導入されるエンタープライズシステムにおいては、ジョブの数は膨大な数にのぼる。管理者は、多くのジョブ登録申請書を吟味して登録作業を行う必要があり、その作業負担は大きなものとなってきている。システムの巨大化は、ジョブの設計者にとってもシステムの全体像を把握しにくくしている。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、エンタープライズシステムにおいてシステムの設計変更を好適に実行するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある態様は、組織業務の基本構成単位として定義される複数のジョブを複数のジョブ実行装置に割り当てることにより、組織業務を複数のジョブ実行装置に分散して実行する業務コンピュータシステムにおいて、各ジョブの実行内容を編集するためのジョブ編集装置である。
この装置は、各ジョブの実行内容を定義する原本データとしてジョブ定義情報を保持するジョブ管理装置からジョブ定義情報を受信する。受信されたジョブ定義情報は画面表示される。ユーザは画面表示されたジョブ定義情報の内容を変更する。この装置は、その変更内容を原本データとしてのジョブ定義情報に反映させるために、変更内容を示す変更指示データをジョブ管理装置に送信する。
【0009】
この態様によると、ユーザはジョブ管理装置とは物理的に分離されたジョブ編集装置にて、ジョブ定義情報の内容を変更し、その変更結果をジョブ管理装置のジョブ定義情報として反映させることができる。また、ジョブ編集装置にて、システム全体についてのジョブ定義情報を取得できるため、ジョブの設計に際してもシステムの全体構造を把握しやすくなる。
これにより、ジョブ登録申請書の作成業務やジョブ登録申請書に基づく登録業務が実質的に不要となるため、システムの設計変更が容易となる。
【0010】
本発明の別の態様は、組織業務の基本構成単位として定義される複数のジョブを複数のジョブ実行装置に割り当てることにより、組織業務を複数のジョブ実行装置に分散して実行する業務コンピュータシステムにおいて各ジョブの実行内容を定義する原本データとしてジョブ定義情報を管理するジョブ管理装置である。
この装置は、外部のジョブ編集装置に対してジョブ定義情報を送信し、そのジョブ定義情報に対する変更内容を示す変更指示データをジョブ編集装置から受信して、変更内容をジョブ定義情報に反映させる。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムにより表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、エンタープライズシステムにおいてシステムの設計変更を好適に実行するための技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、エンタープライズシステムのハードウェア構成図である。
エンタープライズシステム320は、企業や公共施設のような組織の業務管理のために導入されるシステムである。エンタープライズシステム320は、地理的に分散された複数の組織を統合するシステムとして構成されてもよい。
【0014】
本実施例におけるエンタープライズシステム320は、ジョブ管理装置100、ジョブ実行装置群300、ノード群310およびジョブ編集装置200を含む。ジョブ管理装置100、ジョブ実行装置群300、ノード群310およびジョブ編集装置200はイントラネット(Intranet)により互いに接続されている。
ジョブ管理装置100は、実行スケジュールにしたがって複数のジョブの実行をジョブ実行装置群300に指示する。ジョブ管理装置100については、図3に関連して詳述する。
【0015】
ジョブ実行装置群300は、複数のジョブ実行装置302を含む。
ジョブ実行装置302は、ジョブ管理装置100から割り当てられたジョブを実行する。ジョブ管理装置100は、ジョブ実行装置群300に含まれるジョブ実行装置302のうちあらかじめ定められた割当ルールに応じて、いずれかのジョブ実行装置302にジョブを割り当ててもよい。あるいは、各ジョブ実行装置302の間で処理負荷が分散するように、他のジョブ実行装置302よりも処理負荷が軽い状態にあるジョブ実行装置302に対して優先的にジョブを割り当ててもよい。
ジョブ実行のためのプログラムデータはあらかじめジョブ実行装置302が保持してもよい。あるいは、ジョブ実行指示に際してジョブ管理装置100からジョブ実行装置302にプログラムデータがダウンロードされてもよい。ジョブ実行装置302は、ジョブの実行に際し、ジョブの実行状態をジョブ管理装置100やノード群310に通知する。
【0016】
ノード群310は、複数のノード端末312を含む。
各ノード端末312は、ユーザが、業務遂行のために使用するコンピュータ端末である。ノード端末312は業務上のさまざまなデータを取得する。ジョブ実行装置302は、ジョブの実行に際して、ノード端末312とデータを送受する。ジョブ実行装置302は、ジョブ実行装置302から取得したデータに基づいてジョブを実行する。
【0017】
まとめると、ノード端末312により得られたデータを変数として、ジョブ実行装置302はさまざまなジョブを実行する。ジョブの実行タイミングは、ジョブ管理装置100によって制御されることになる。このように、ノード端末312から得られるデータに基づいて、あらかじめ内容定義された複数のジョブが定期的に実行されることにより、エンタープライズシステム320の運用がなされている。
【0018】
ここで、ジョブ管理装置100は、ジョブの実行内容を定義したジョブ定義情報を管理する。このジョブ定義情報は、ジョブの親子関係や実行スケジュールなどを含む情報である。親子関係については、特に、図2に関連して後述する。ジョブ管理装置100は、このジョブ定義情報を参照して各ジョブ実行装置302にジョブを割り当てる。ジョブ編集装置200は、ジョブ管理装置100が一元的に管理するこのジョブ定義情報を編集するための装置である。1つのジョブ管理装置100に対して、複数のジョブ編集装置200からアクセスが可能となっている。
このジョブ編集装置200の詳細については、図4に関連して説明する。
【0019】
エンタープライズシステム320において、通常業務の従業者はノード群310を介して組織業務を遂行する。いいかえれば、業務従事者は、ノード群310以外にはエンタープライズシステム320について特に関知する必要はない。ジョブ管理装置100やジョブ実行装置群300のメンテナンスは、システムの管理者が担当する装置群である。ジョブ編集装置200は、新たなジョブの追加や、既存のジョブの設計変更を行う設計者が担当する装置である。
このようにシステムの運用責任を負う管理者、システムを利用して組織業務を遂行する従業者、組織業務にあわせてシステムの設計を担当する設計者の3者によってエンタープライズシステム320は利用される。
【0020】
設計者は業務上の必要に応じて、新たなジョブを設計する。一般的に、設計者は設計したジョブの仕様を示すジョブ登録申請書を管理者に渡す。管理者は、ジョブ登録申請書に記載された仕様のジョブをジョブ管理装置100のジョブ定義情報に登録する。設計者が既存のジョブの実行内容や各ジョブの関係について設計変更したときも同様である。
【0021】
本発明者はジョブ編集装置200とジョブ管理装置100を通信回線により接続した上で、その装置間における処理を工夫することにより、システムの設計変更をより簡易に実行できることに想到した。本実施例におけるジョブ編集装置200は、ジョブ管理装置100からジョブ定義情報をダウンロードする。設計者は、ダウンロードされたジョブ定義情報の内容を変更した後、この変更後の内容を示すデータ(以下、「定義変更データ」とよぶ)をジョブ管理装置100にアップロードする。ジョブ管理装置100のジョブ定義情報は、ジョブ編集装置200から送信された定義変更データにより更新される。
【0022】
ジョブ編集装置200は、ジョブ管理装置100のジョブ定義情報のすべてをダウンロードしてもよい。設計者はジョブ編集装置200にダウンロードすべきデータ範囲を指定することもできる。このときには、ジョブ編集装置200から範囲指定をするためのコマンド(以下、「範囲指定コマンド」とよぶ)が送信される。
また、ジョブ管理装置100は、最新のジョブ定義情報だけでなく、ジョブ定義情報の設計変更履歴としてさまざまな時期におけるジョブ定義情報も保持している。設計者は、ジョブ編集装置200にダウンロードすべきジョブ定義情報の日付を指定することにより、過去のジョブ定義情報をダウンロードすることもできる。このときには、ジョブ編集装置200から日付指定するためのコマンド(以下、「日時コマンド」とよぶ)が送信される。
以下、本実施例におけるジョブ管理装置100とジョブ編集装置200の機能および作用について説明するが、そのまえに、ジョブの親子関係について説明しておく。
【0023】
図2は、本実施例において初期設定時におけるジョブのスケジュールチャートである。
同図では、ジョブ1〜ジョブ6の6つのジョブを例として説明するが、実際には、これらのほかにも多くのジョブがスケジュール管理の対象となりうる。ジョブ編集装置200は、同図に示すような態様にてスケジュールチャートを画面表示することもできる。
ジョブ1は、10:00に実行開始予定のジョブである。そして、10:30に実行終了が予定されている。ただし、ジョブの実行は、ジョブ実行装置302における処理負荷の影響を受けるので、実行終了予定時刻はあくまでも予定の時刻である。
【0024】
ジョブ1の実行終了を条件として、ジョブ2とジョブ5が実行可能となる。ジョブ2とジョブ5は共に、親にあたるジョブ1の実行終了予定時刻よりも遅い時刻を実行開始時刻としている。ここでは、ジョブ1の子にあたるジョブ(以下、単に「子ジョブ」とよぶ)は、ジョブ2とジョブ5である。このように、あるジョブに対する直接的な子ジョブのことを「狭義の子ジョブ」とよぶ。一方、ジョブ3、ジョブ4、ジョブ6も、ジョブ1の実行終了を条件として実行されるジョブである。ただし、これらのジョブはジョブ1に対する直接的な子ジョブではない。以下、このような、あるジョブに対する間接的な子ジョブまで含めていうときには「広義の子ジョブ」とよぶ。
【0025】
ここではジョブ1〜ジョブ6として示したが、さらにジョブの数が多いときには、複数のジョブをまとめてグループ化してもよい。このようなグループを「ネット」とよぶ。たとえば、組織の部門ごとにネットが定義されてもよい。範囲指定コマンドは、このネットを単位として範囲指定するコマンドであってもよいし、ジョブを単位として範囲指定するコマンドであってもよい。あるいは、ジョブの設定データの一部を指定するコマンドであってもよい。
【0026】
ジョブ管理装置100は、ジョブ定義情報により示される実行スケジュールにしたがって、各ジョブをジョブ実行装置302に割り当てる。ジョブ実行装置302は割り当てられたジョブを実行する。このとき、ジョブ管理装置100は、ジョブ実行装置302との通信により、ジョブの実行状態を監視する。
【0027】
図3は、ジョブ管理装置の機能ブロック図である。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。これは、次の図4に示すジョブ編集装置200の機能ブロック図についても同様である。
ここでは、主として各機能ブロックの発揮すべき機能について述べ、その具体的な作用については、図6等に関連して説明する。
【0028】
ジョブ管理装置100は、管理通信部110、管理データ処理部140、管理ユーザインタフェース処理部150および定義情報記憶部160を含む。
管理ユーザインタフェース処理部150は、管理者からの入力処理や管理者に対する情報表示のようなユーザインタフェース全般に関する処理を担当する。なお、管理者は所定のノード端末312を介して管理ユーザインタフェース処理部150とアクセスしてもよい。
管理通信部110は、通信処理を担当する。管理通信部110は、イントラネットのほかにも、インターネットなどの一般的な通信回線と接続されてもよい。
【0029】
管理データ処理部140は、管理ユーザインタフェース処理部150や管理通信部110から取得されたデータをもとにして各種のデータ処理を実行する。管理データ処理部140は、管理ユーザインタフェース処理部150、管理通信部110および定義情報記憶部160の間のインタフェースの役割も果たす。
定義情報記憶部160は、ジョブ定義情報を記憶する。定義情報記憶部160は、最新のジョブ定義情報だけではなく、ジョブ編集装置200による設計変更履歴として、各時期ごとに複数のジョブ定義情報も記憶している。このうち、最新のジョブ定義情報は、最新のジョブの実行内容を定義する原本データとしてのジョブ定義情報である。
【0030】
管理通信部110は、編集処理通信部120と実行制御通信部130を含む。
編集処理通信部120は、ジョブ編集装置200との通信処理を担当する。実行制御通信部130は、ジョブ実行装置群300との通信処理を担当する。
【0031】
実行制御通信部130は、更に実行指示部132と状態監視部134を含む。
実行指示部132は、各ジョブ実行装置302に対してジョブの実行を指示する。状態監視部134は、各ジョブ実行装置302におけるジョブの実行状態を実行情報として取得する。実行情報とは、たとえば、ジョブの実行開始時刻、実行終了時刻、実行に要した時間、終了ステータスなどである。ジョブ実行装置302は、このような実行情報をジョブ管理装置100に適宜送信する。ここで、終了ステータスとは、正常終了、異常終了、あるいは、ジョブが実行途中でユーザにより実行キャンセルされた場合のスキップ終了など、ジョブの終了態様を示す情報である。
【0032】
編集処理通信部120は、定義情報送信部122とコマンド受信部124を含む。
定義情報送信部122は、ジョブ編集装置200からの要求に応じてジョブ定義情報を送信する。コマンド受信部124は、ジョブ編集装置200から各種コマンドを受信する。ここでいうコマンドとは、範囲指定コマンドや日時指定コマンド、ジョブ定義情報のダウンロードを要求するコマンド(以下、「ダウンロードコマンド」とよぶ)、定義変更データのアップロードを要求するコマンド(以下、「アップロードコマンド」とよぶ)など、ジョブ編集装置200がジョブ管理装置100に対して各種制御を要求するために送信されるデータである。
【0033】
管理データ処理部140は、定義変更部142と実行制御部144を含む。
実行制御部144は、ジョブ定義情報にしたがって、各ジョブの実行開始タイミングを制御する。実行開始タイミングに至ったときには、実行指示部132にジョブの実行を指示する。実行制御部144は、そのために時計機能を内蔵する。
【0034】
定義変更部142は、定義情報記憶部160にアクセスしてジョブ定義情報を変更する。コマンド受信部124が、アップロードコマンドを受信したときには、定義変更部142は、アップロードコマンドに付随して送信される定義変更データに応じて定義情報記憶部160のジョブ定義情報を変更する。
【0035】
図4は、ジョブ編集装置の機能ブロック図である。
ジョブ編集装置200は、設計ユーザインタフェース処理部210、編集通信部220、編集データ処理部230、編集データ記憶部240、形式変換部250および印刷部260を含む。
設計ユーザインタフェース処理部210は、ジョブの設計者からの入力処理や設計者に対する情報表示のようなユーザインタフェース全般に関する処理を担当する。
編集通信部220は、ジョブ管理装置100との通信処理を担当する。編集通信部220も、イントラネットのほかにインターネットなどの一般的な通信回線と接続されてもよい。
【0036】
編集データ処理部230は、設計ユーザインタフェース処理部210や編集通信部220から取得されたデータをもとにして各種のデータ処理を実行する。編集データ処理部230は、設計ユーザインタフェース処理部210、編集通信部220、編集データ記憶部240および形式変換部250の間のインタフェースの役割も果たす。
編集データ記憶部240は、編集通信部220がジョブ管理装置100から受信したジョブ定義情報を記憶する。また、設計ユーザインタフェース処理部210を介して設計者がジョブ定義情報を変更したときには、その変更内容を示すデータである定義変更データを記憶する。
【0037】
形式変換部250は、定義変更データをあらかじめ定められた印刷のためのフォーマットに変換する。印刷部260は、定義変更データをそのフォーマットにて印刷する。このときのフォーマットは、ジョブの設計変更の内容を正式の書類として残すためにエンタープライズシステム320に含まれる複数のジョブ編集装置200の間で統一されたフォーマットであることが望ましい。
【0038】
設計ユーザインタフェース処理部210は、入力部212と表示部214を含む。
入力部212は、設計者からの各種入力操作を受け付ける。また、表示部214は、設計者に対してデータを画面表示する。
編集通信部220は、定義情報受信部222とコマンド送信部224を含む。
定義情報受信部222は、ジョブ管理装置100からジョブ定義情報を受信する。コマンド送信部224は、ジョブ管理装置100に対して各種のコマンドを送信する。
【0039】
図5は、ジョブ編集装置において表示されるジョブ表示画面を示す画面図である。
設計者は、入力部212を介してジョブ定義情報のダウンロードを要求する。このとき、ダウンロードの対象となる範囲や日時を指定するための入力がなされてもよい。コマンド送信部224は、ダウンロードコマンドや範囲指定コマンド、日時指定コマンドなどをジョブ管理装置100に送信する。定義情報受信部222は、これらのコマンドにしたがってジョブ管理装置100からジョブ定義情報をダウンロードする。編集データ処理部230は、ダウンロードされたジョブ定義情報を編集データ記憶部240に記録する。表示部214はジョブ定義情報を同図のジョブ表示画面280に示す態様にてグラフィック表示する。
【0040】
ジョブオブジェクト294は、ジョブを示す図形オブジェクトである。表示部214は、ジョブ定義情報における親子関係に基づいて、各ジョブについてのジョブオブジェクト294を画面上に配置する。ジョブオブジェクト294には、そのジョブの実行開始時刻と実行終了予定時刻が図示される。設計者は、表示されているジョブオブジェクト294をマウスでクリックすることにより、設計変更画面282を開くことができる。同図においてはジョブ5の設計変更画面282が表示されている。
【0041】
運用開始日付欄284は、ジョブの運用が開始された日付を示す。ここでは、2005年3月3日にジョブ5の運用が開始されたことが示されている。親ジョブ名欄286は、親にあたるジョブ(以下、単に「親ジョブ」とよぶ)の名前を示す。ここでは、直接の親となる狭義の親ジョブのみを示す。子ジョブ名欄288は、子ジョブの名前を示す。ここでも直接の子となる狭義の子ジョブのみを示す。開始時刻欄290は、ジョブの実行開始時刻を示す。終了予定時刻欄292は、ジョブの実行終了予定時刻を示す。実行終了予定時刻は、設計者の見積り時刻が設定されてもよい。
【0042】
設計者が設計変更画面282において設定内容を変更すると、編集データ処理部230はその変更内容を示す定義変更データを編集データ記憶部240に記録する。また、設計者は、ジョブオブジェクト294をドラッグアンドドロップ(Drag and Drop)により移動して、ジョブの親子関係を変更することもできる。ジョブの実行スケジュールや親子関係だけでなく、ジョブが実行すべき処理内容についても、ジョブ表示画面280を介して設計変更可能である。
【0043】
ジョブ編集装置200の表示部214は、設計変更や追加、削除の対象となったジョブのジョブオブジェクト294や、ジョブの設計変更対象となった設定データの表示領域を、編集対象となっていないデータとは異なる色彩や形状、フォントにて表示してもよい。このように、表示部214は、編集対象となったデータとそうでないデータを異なる表示態様にて表示させてもよい。これにより、設計者は、設計中にジョブ表示画面280にて自己の編集内容を容易に視認できる。
編集データ処理部230は、ダウンロードされたジョブ定義情報に対する変更部分だけを示す差分データを定義変更データとして編集データ記憶部240に記録してもよい。あるいは、変更後のジョブ定義情報そのものが定義変更データとして記録されてもよい。
【0044】
日時指定コマンドにより、ジョブ編集装置200は過去のジョブ定義情報をダウンロードすることもできる。設計者は、過去のジョブ定義情報がダウンロードされたときにはその内容を変更することができない。日時指定コマンドにより、日付や時間を指定してもよいし、あるいは、過去のジョブ定義情報についてバージョン管理されている場合には、そのバージョンナンバーを指定してもよい。
【0045】
複数のジョブ編集装置200のうち、ジョブ編集装置200ごとにジョブ定義情報のうち設計変更可能な範囲があらかじめ定められてもよい。たとえば、ジョブ定義情報のあるネットはジョブ編集装置200Aによって設計変更可能であるが、ジョブ編集装置200Bによっては設計変更不許可とされてもよい。一方、別のネットについては、ジョブ編集装置200Aによっては設計変更が不許可とされるが、ジョブ編集装置200Bによっては設計変更可能としてもよい。また、ジョブ編集装置200Cは、これらのどちらのネットについても設計変更が可能としてもよい。ジョブ定義情報においては、各ジョブごとに設計変更権限が与えられるべきジョブ編集装置200の情報が含まれてもよい。このような態様によれば、設計者が明示的に範囲指定をしない場合であっても、ダウンロードされるべきジョブ定義情報の範囲が限定される。このような態様によれば、ジョブ編集装置200ごとに設計変更権限を定義することができる。
【0046】
図6は、ジョブ定義情報の更新処理を示すシーケンス図である。
まず、ジョブ編集装置200のコマンド送信部224はジョブ管理装置100に対してダウンロードコマンドを送信する(S10)。このとき、ジョブ編集装置200は、ダウンロードコマンドとあわせて、範囲指定コマンドや日時指定コマンドを送信してもよい。ジョブ管理装置100のコマンド受信部124は、こうして送信されたコマンドを受信する。
【0047】
ジョブ管理装置100の管理データ処理部140は、定義情報記憶部160から該当するジョブ定義情報を取得する。定義情報送信部122は、この取得されたジョブ定義情報をジョブ編集装置200に送信する(S12)。ジョブ定義情報は、CSV(Comma Separated Values)形式やテキスト形式、あるいはバイナリ形式としてジョブ編集装置200に送信されてもよい。ジョブ編集装置200の定義情報受信部222は、ジョブ定義情報を受信する。表示部214は、ダウンロードされたジョブ定義情報を示すジョブ表示画面280を表示する(S14)。設計者は、ジョブ表示画面280を介して編集処理を実行する(S16)。ジョブ編集装置200の編集データ処理部230は、編集による定義変更データを編集データ記憶部240に記録する。
【0048】
設計者は、設計変更作業が終了したときには、その変更内容をジョブ管理装置100のジョブ定義情報に反映させるための指示を入力する。ジョブ編集装置200のコマンド送信部224は、定義変更データを含むアップロードコマンドをジョブ管理装置100に送信する(S20)。このとき、定義変更データはCSV形式、テキスト形式あるいはバイナリ形式などにてアップロードされてもよい。ジョブ管理装置100のコマンド受信部124は、アップロードコマンドと、それにともなう定義変更データを受信する。定義変更部142は、受信された定義変更データを反映した新たなジョブ定義情報を定義情報記憶部160に記録する(S22)。こうして、ジョブ定義情報が更新される。なお、アップロードに際しては、ジョブ編集装置200は、スペルチェック、レコード長、レコード数などのチェックを行う。ジョブ編集装置200は、チェックの結果、問題があった場合はエラーとしてアップロード処理を実行することなくエラー内容を表示する。
【0049】
ジョブ管理装置100のジョブ定義情報に対して、複数のジョブ編集装置200により同時に設計変更が実行されないように排他制御がなされてもよい。あるジョブ編集装置200がジョブ定義情報をダウンロードすると、そのジョブ編集装置200のアップロード処理が完了するまでは、別のジョブ編集装置200がジョブ定義情報をダウンロードできないように制御してもよい。このときには、ジョブ管理装置100のコマンド受信部124は、アップロードコマンドを受信するまでは、他のジョブ編集装置200からのコマンドを受け付けないように制御してもよい。
あるいは、ジョブ管理装置100からジョブ編集装置200Aにジョブ定義情報がダウンロードされたあとに、別のジョブ編集装置200Bがジョブ管理装置100のジョブ定義情報を更新してしまった場合、ジョブ管理装置100は最初のジョブ編集装置200Aからの定義変更データを受け付けないとしてもよい。このために、ジョブ管理装置100は、ジョブ編集装置200から受信した定義変更データとジョブ管理装置100が管理する原本データである定義情報記憶部160のジョブ定義情報との整合性をチェックする。すなわち、その定義変更データが基づく過去にダウンロードされたジョブ定義情報が、現在の定義情報記憶部160におけるジョブ定義情報と同一であるかをチェックする。整合がとれなければ、ジョブ管理装置100は、受信した定義変更データによってジョブ定義情報の更新を行わない。また、ジョブ管理装置100は、不整合の内容を示す情報をジョブ編集装置200に送信する。
【0050】
S22において、管理者が定義変更の可否を最終的に判定してもよい。管理者が許可をしない限り、定義変更データは定義情報記憶部160のジョブ定義情報として反映されない。このような運用方法によれば、管理者はシステムの設計変更を管理する権限を担保できる。このような方法においても、ジョブ登録申請書を介する場合に比べて、設計者や管理者の作業負担を大きく軽減できるというメリットにかわりはない。
【0051】
一方、アップロードコマンドが送信された後のジョブ編集装置200においては、形式変換部250は定義変更データを所定のフォーマットに変換する(S24)。そして、印刷部260は、フォーマット変換された定義変更データをプリントアウトする(S26)。形式変換部250は、ジョブ管理装置100においてジョブ定義情報の変更がなされたことを条件として、フォーマット変換を実行してもよい。この場合、ジョブ管理装置100の編集処理通信部120は、ジョブ定義情報を更新が完了したことを示す更新完了信号をジョブ編集装置200の編集通信部220に対して送信してもよい。
【0052】
以上、本実施例におけるエンタープライズシステム320によれば、システムの設計変更にともなう設計者や管理者の作業負担を軽減できる。特に、規模が大きく、複数の管理者や設計者が関わるエンタープライズシステム320の場合には、ジョブ登録申請書の作成や、ジョブの登録作業負担が大きくなる。本実施例に示したエンタープライズシステム320によれば、設計者はジョブ編集装置200に表示されるジョブ表示画面280にて、ジョブの設定変更をGUI(Graphical User Interface)を介して実行できるため、ジョブ登録申請書を作成するような場合に比べて作業負荷が軽減される。ジョブ編集装置200は、最新のジョブ定義情報をジョブ管理装置100からダウンロードできる。そのため、複数の設計者やジョブ編集装置200が介在する場合であっても、各設計者は最新のジョブ定義情報を簡単に取得できる。
【0053】
設計者は、ジョブ管理装置100からジョブ編集装置200にダウンロードされるべきジョブ定義情報のデータ範囲を指定できる。設計の対象となるデータだけダウンロード対象とすることにより、不必要に通信負荷が高くならないように処置できる。ジョブ編集装置200ごとに、あるいは、設計者ごとに設定変更可能なジョブ定義情報の範囲を定義することにより、ジョブ定義情報の設計変更についての安全性を高めることができる。本実施例に示したように、ジョブ定義情報に含まれるデータについて設計変更権限が与えられるべきジョブ編集装置200を特定するための情報が、ジョブ定義情報の一部として含まれてもよい。あるいは、設計変更権限が与えられるべき設計者のIDを特定するための情報がジョブ定義情報に含まれてもよい。
【0054】
ジョブ定義情報の設計変更権限については、たとえば、以下のように分けてもよい。
(1)どの設計者も自由に変更可能なデータ、あるいは、特定の設計者が自由に変更可能なデータの範囲。
(2)(1)に加えて管理者の承認を条件として変更可能なデータ範囲。
(3)(2)に加えてジョブ登録申請書の提出を条件として変更可能なデータ範囲。
このように、一般的な運用方法と組み合わせてシステム設計変更業務の柔軟な運用が可能となる。
【0055】
本実施例におけるジョブ編集装置200は、最新のジョブ定義情報だけでなく過去のジョブ定義情報をダウンロードできる。したがって、設計者は過去のジョブ定義情報を参照しながら、ジョブの設計を考えることができるため設計利便性が向上する。また、過去のジョブ定義情報をジョブ管理装置100にて一元的に管理するため、複数のジョブ編集装置200ごとに不要にジョブ定義情報のコピーが残存しにくくなる。ジョブ編集装置200は、必要なときにジョブ管理装置100から原本データとしてのジョブ定義情報をダウンロードできるからである。
本実施例におけるジョブ編集装置200は、定義変更データを印刷することができるので、ジョブ登録申請書のような変更結果を示す書類を容易に作成できる。
【0056】
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。なお本発明はこの実施の形態に限定されることなく、そのさまざまな変形例もまた、本発明の態様として有効である。
【0057】
なお、請求項に記載の変更入力部や範囲入力部、日時入力部の各機能は、本実施例においては主としてジョブ編集装置200の入力部212により実現される。請求項に記載の変更指示送信部や範囲コマンド送信部、日時コマンド送信部の各機能は、本実施例においては主としてコマンド送信部224により実現される。請求項に記載の定義情報表示部の機能は、本実施例においては主として表示部214により実現される。
請求項に記載の変更指示受信部や範囲コマンド受信部、日時コマンド受信部の各機能は、本実施例においてはジョブ管理装置100のコマンド受信部124により実現される。
なお、これら請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
【0058】
なお、請求項に記載のジョブ管理装置は、
ジョブ定義情報のうち編集対象となるべき範囲を指定する範囲コマンドを前記ジョブ編集装置から受信する範囲コマンド受信部を更に備えてもよく、
前記定義情報送信部は、前記ジョブ定義情報のうち前記範囲コマンドにより編集対象として指定された範囲の情報を前記ジョブ編集装置に送信してもよい。
また、ジョブ管理装置は、前記ジョブ編集装置のユーザにより指定された日時を示す日時コマンドを前記ジョブ編集装置から受信する日時コマンド受信部を更に備えてもよく、
前記定義情報保持部は、所定期間におけるジョブ定義情報の変更履歴を保持しており、
前記定義情報受信部は、前記日時コマンドにより指定された日時におけるジョブ定義情報を前記ジョブ編集装置に送信してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】エンタープライズシステムのハードウェア構成図である。
【図2】本実施例において初期設定時におけるジョブのスケジュールチャートである。
【図3】ジョブ管理装置の機能ブロック図である。
【図4】ジョブ編集装置の機能ブロック図である。
【図5】ジョブ編集装置において表示されるジョブ表示画面を示す画面図である。
【図6】ジョブ定義情報の更新処理を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0060】
100 ジョブ管理装置、 110 管理通信部、 120 編集処理通信部、 122 定義情報送信部、 124 コマンド受信部、 130 実行制御通信部、 132 実行指示部、 134 状態監視部、 140 管理データ処理部、 142 定義変更部、 144 実行制御部、 150 管理ユーザインタフェース処理部、 160 定義情報記憶部、 200 ジョブ編集装置、 210 設計ユーザインタフェース処理部、 212 入力部、 214 表示部、 220 編集通信部、 222 定義情報受信部、 224 コマンド送信部、 230 編集データ処理部、 240 編集データ記憶部、 250 形式変換部、 260 印刷部、 300 ジョブ実行装置群、 302 ジョブ実行装置、 310 ノード群、 312 ノード端末、 320 エンタープライズシステム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織業務の基本構成単位として定義される複数のジョブを複数のジョブ実行装置に割り当てることにより、組織業務を前記複数のジョブ実行装置に分散して実行する業務コンピュータシステムにおいて、各ジョブの実行内容を定義する原本データとしてジョブ定義情報を保持するジョブ管理装置と通信回線により接続され、
前記ジョブ管理装置からジョブ定義情報を受信する定義情報受信部と、
前記受信されたジョブ定義情報を画面表示させる定義情報表示部と、
前記画面表示されたジョブ定義情報の内容を変更するためのユーザによる変更指示入力を受け付ける変更入力部と、
ユーザの変更指示入力による変更内容を前記ジョブ管理装置のジョブ定義情報に反映するために、その変更内容を示す変更指示データを前記ジョブ管理装置に送信する変更指示送信部と、
を備えることを特徴とするジョブ編集装置。
【請求項2】
前記複数のジョブの間には、親にあたるジョブの実行終了を条件として子にあたるジョブが実行されるように親子関係が定められており、
前記ジョブ定義情報は、それら複数のジョブの親子関係を定義する情報を含み、
前記変更入力部は、前記ジョブ定義情報におけるジョブの親子関係を変更するための変更指示入力を受け付けることを特徴とする請求項1に記載のジョブ編集装置。
【請求項3】
前記定義情報表示部は、ジョブに対応する図形オブジェクトにより各ジョブの親子関係を図画像として画面表示することを特徴とする請求項2に記載のジョブ編集装置。
【請求項4】
前記ジョブ管理装置が保持するジョブ定義情報のうち編集対象となるべき範囲を指定するためのユーザによる範囲指定入力を受け付ける範囲入力部と、
ユーザにより指定された編集対象となるべき範囲を示す範囲コマンドを前記ジョブ管理装置に送信する範囲コマンド送信部と、を更に備え、
前記定義情報受信部は、前記ジョブ定義情報のうちユーザにより編集対象として指定された範囲の情報を前記ジョブ管理装置から受信することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のジョブ編集装置。
【請求項5】
前記ジョブ管理装置は、所定期間におけるジョブ定義情報の変更履歴を保持しており、
前記所定期間における日時を指定するためのユーザによる日時指定入力を受け付ける日時入力部と、
ユーザにより指定された日時を示す日時コマンドを前記ジョブ管理装置に送信する日時コマンド送信部と、を更に備え、
前記定義情報受信部は、ユーザにより指定された日時におけるジョブ定義情報を前記ジョブ管理装置から受信することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のジョブ編集装置。
【請求項6】
ユーザの変更指示入力による変更内容を示すデータを所定のデータ形式に変換する形式変換部と、
前記データ形式にて前記変更内容を印刷する変更情報印刷部と、
を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のジョブ編集装置。
【請求項7】
組織業務の基本構成単位として定義される複数のジョブを複数のジョブ実行装置に割り当てることにより、組織業務を前記複数のジョブ実行装置に分散して実行する業務コンピュータシステムにおいて、
各ジョブの実行内容を定義する原本データとしてジョブ定義情報を保持する定義情報保持部と、
通信回線を介して接続される外部のジョブ編集装置に対して、ジョブ定義情報を送信する定義情報送信部と、
前記送信されたジョブ定義情報に対する変更内容を示す変更指示データを前記ジョブ編集装置から受信する変更指示受信部と、
前記変更指示データにより指定される変更内容を前記定義情報保持部におけるジョブ定義情報に反映させる定義変更部と、
を備えることを特徴とするジョブ管理装置。
【請求項8】
請求項1に記載のジョブ編集装置と、
前記ジョブ編集装置とネットワークを介して接続される請求項7に記載のジョブ管理装置と、
を備えることを特徴とするジョブ管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−268508(P2006−268508A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−86383(P2005−86383)
【出願日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)