説明

ジルコニウム及びセリウムの混合酸化物を基とする組成物、その合成方法並びに使用方法

【目的】 熱安定性のある広い比表面積を有するジルコニウム及びセリウムの混合酸化物からなる組成物、その合成方法及び使用方法を提供すること。
【構成】 本発明は、(1)ジルコニウムゾル及びセリウムゾルを所望される最終生成物に対応する理論量で混合し、(2)得られた混合物に塩基を添加し、(3)形成された沈殿物を回収し、(4)回収された沈殿物をか焼する、段階からなることを特徴とするジルコニウム及びセリウムの混合酸化物からなる組成物の製造方法、該組成物、及びこのようにして得られた組成物の、特に自動車あと燃え分野に於ける、触媒又は触媒担体としての使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】 (1)所望される最終生成物に対応する理論比でジルコニウムゾル及びセリウムゾルを混合し(該ジルコニウムゾルを構成する粒子の平均直径r1 の該セリウムゾルを構成する粒子の平均直径r2 に対する比rは少なくとも5である)、(2)得られた混合物に塩基を添加し、(3)形成された沈殿物を回収し、(4)最後に回収された沈殿物をか焼する、段階を含むことを特徴とするジルコニウム及びセリウムの混合酸化物を基とする組成物の合成方法。
【請求項2】 該ジルコニウムゾルを構成する粒子の平均直径が5〜500nmであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】 該平均直径が10〜200nmであることを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】 該セリウムゾルを構成する粒子の平均直径が3〜100nmであることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項5】 該平均直径が5〜50nmであることを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項6】 該比rが10以上であることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項7】 該比rが20以上であることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】 酸化ジルコニウム及び(又は)酸化セリウムの比表面積を熱安定化することが知られている成分から選択される3番目の成分(ドーピング成分)が該混合物に加えられることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項9】 該ドーピング成分が、希土類金属、とりわけイットリウム、ランタン、プラセオジム、ネオジム;アルカリ土類金属、とりわけマグネシウム、カルシウム、バリウム;アルミニウム;シリコン;トリウム;スカンジウム;ガリウム;ホウ素;チタン;バナジウム;ニオブ;タンタル;クロム又はビスマスから単独で又は混合物として選択されることを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】 該ドーピング成分が、ランタン、アルミニウム、及びシリコンから単独で又は混合物として選択されることを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項11】 該塩基がアンモニア水、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムであることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項12】アンモニア水溶液が使用されることを特徴とする請求項11記載の方法。
【請求項13】 沈殿混合物の最終pHが少なくとも4になるまで塩基の添加が行なわれる前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項14】該pHが少なくとも7であることを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項15】 該沈殿物がろ過により回収されることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項16】 回収された沈殿物が次に、好ましくは水により洗浄されることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項17】 回収され、任意に洗浄された沈殿物が乾燥されることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項18】 該か焼が700〜1000℃の温度で行なわれることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項19】 該温度が800〜1000℃であることを特徴とする請求項18記載の方法。
【請求項20】 酸化物の形態で表して、51〜99重量%のジルコニウム及び1〜49重量%のセリウムを含有する組成物を得ることを特徴とする前記請求項何れか1つに記載の方法。
【請求項21】 酸化物の形態で表して、0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%の上記ドーピング成分を更に含有する組成物を得ることを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項22】 少なくとも10m2/gの比表面積を有することを特徴とするジルコニウム及びセリウムの混合酸化物を基とする組成物。
【請求項23】 該比表面積が少なくとも20m2/gであることを特徴とする請求項22記載の組成物。
【請求項24】 該比表面積が少なくとも30m2/gであることを特徴とする請求項23記載の組成物。
【請求項25】 該比表面積が少なくとも40m2/gであることを特徴とする請求項24記載の組成物。
【請求項26】 800℃でのか焼後、少なくとも20m2/gの比表面積を有することを特徴とする請求項22〜25の何れか1つに記載の組成物。
【請求項27】 該比表面積が少なくとも30m2/gであることを特徴とする請求項26記載の組成物。
【請求項28】 該比表面積が少なくとも40m2/gであることを特徴とする請求項27記載の組成物。
【請求項29】 900℃でのか焼後、少なくとも20m2/gの比表面積を有することを特徴とする請求項22〜28の何れか1つに記載の組成物。
【請求項30】 該比表面積が少なくとも30m2/gであることを特徴とする請求項29記載の組成物。
【請求項31】 該比表面積が少なくとも40m2/gであることを特徴とする請求項30記載の組成物。
【請求項32】 酸化物の形態で表して、51〜99重量%のジルコニウム及び49〜1重量%のセリウムを含有することを特徴とする請求項22〜31の何れか1つに記載の組成物。
【請求項33】 該セリウム含有量が1〜30重量%であることを特徴とする請求項32記載の組成物。
【請求項34】 0.1〜20重量%の上記ドーピング成分を更に含有することを特徴とする請求項32及び33の何れか1つに記載の組成物。
【請求項35】 該ドーピング成分の含有量が1〜10重量%であることを特徴とする請求項34記載の組成物。
【請求項36】 該ドーピング成分が酸化ジルコニウム及び(又は)酸化セリウムの固溶体中に存在することを特徴とする請求項34及び35の何れか1つに記載の組成物。
【請求項37】 請求項22〜36の何れか1つに記載の組成物又は請求項1〜21の何れか1つに記載の方法により得られる組成物の触媒又は触媒担体としての或はそれらを製造する為の使用方法。
【請求項38】 多孔質担体が、任意にアルミナとの混合物として、請求項22〜36の何れか1つに記載の組成物又は請求項1〜21の何れか1つに記載の方法により得られる組成物の少なくとも1種を含むことを特徴とする該多孔質担体及び触媒活性成分からなる触媒。
【請求項39】 多孔質層が、任意にアルミナとの混合物として、請求項22〜36の何れか1つに記載の組成物又は請求項1〜21の何れか1つに記載の方法により得られる組成物の少なくとも1種を含むことを特徴とする、触媒活性成分がその上に付着された該多孔質層(ウォッシュコート)に被覆された超耐熱性構造(担体)からなるモノリスタイプ触媒。
【請求項40】 内燃機関、特に自動車エンジン、からの排気ガスを処理する為の請求項38及び39何れか1つに記載の触媒の使用方法。