スイッチ
【課題】固定端子を有するスイッチケースに、前記固定端子に接離される可動片と、該可動片を支持して摺動変位するプランジャと、プランジャを復帰付勢するバネとを組み込んだスイッチにおいて、プランジャの摺動部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動室に侵入して固定端子と可動片との接触不良をもたらすことを効果的に抑制する。
【解決手段】スイッチケース1に、固定端子6,7が臨設されるとともに可動片8が移動するスイッチング作動室5を形成し、スイッチケース1とプランジャ2とが相対摺接する摺接部位とスイッチング作動室5とを障壁11で隔離してある。
【解決手段】スイッチケース1に、固定端子6,7が臨設されるとともに可動片8が移動するスイッチング作動室5を形成し、スイッチケース1とプランジャ2とが相対摺接する摺接部位とスイッチング作動室5とを障壁11で隔離してある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の電気回路の開閉を行うスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、リミットスイッチなどの内臓スイッチでは、スイッチケースに収容された可動接点を有するプランジャが摺動変位して、可動接点が固定接点に接離するスイッチング機構がスイッチケースに組み込まれている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−79041号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる構成のスイッチでは、スイッチケースとプランジャとが相対摺接する摺接部位と、固定端子が設けられるとともに、可動片が移動するスイッチング作動空間とが広く連通されているために、摺接部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動空間に侵入しやすく、侵入した磨耗粉が固定接点と可動接点の間に付着して接触不良を引起すおそれがあった。
【0004】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、プランジャの摺動部位で発生した磨耗粉に起因して接触不良が発生すること効果的に抑制することができるスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明のスイッチは、固定端子を有するスイッチケースに、前記固定端子に接離される可動片と、該可動片を支持して摺動変位するプランジャと、プランジャを摺動方向に付勢する復帰バネとを組み込んだスイッチであって、前記スイッチケースに、前記固定端子が設けられるとともに前記可動片が移動するスイッチング作動室を形成し、スイッチケースとプランジャとが相対摺接する摺接部位と、前記スイッチング作動室とを障壁で隔離している。
【0006】
本発明によると、スイッチケースとプランジャとが相対摺接する摺接部で磨耗粉が発生しても、その磨耗粉がスイッチング作動室に侵入することが障壁によって抑止され、固定端子と可動片との間に磨耗粉が付着して接触不良が発生することが防止される。
【0007】
(2)本発明のスイッチの一つの実施形態では、前記プランジャを、案内溝とこれに係入される突起とによって摺接案内するようにしてもよい。
【0008】
この実施形態によると、案内溝におけるスイッチング作動室側の壁を、摺接部位とスイッチング作動室とを隔離する障壁として利用することが容易であり、専用の障壁を形成する必要なく磨耗粉の流動を抑制することができる。
【0009】
また、磨耗粉の発生を狭い案内溝の内部に集中して滞留させることができ、例えば、ブロック状に形成されたプランジャの広い扁平外側面をスイッチケースの内面に摺接させる構造でプランジャを摺動案内する場合に比べて、磨耗粉の拡散が阻止されてスイッチング作動室へ移動し難いものとなる。
【0010】
(3)上記(2)の実施形態では、前記案内溝をスイッチケースに形成し、前記突起をプランジャに形成してもよい。
【0011】
この実施形態によると、突起がプランジャの剛性を高めるリブとしても機能し、プランジャの形状精度が高く維持されて、長期間に亘って円滑に摺動作動させることができる。
【0012】
(4)上記(2)または(3)の実施形態では、前記案内溝の内面に磨耗粉収容用の凹部を形成してもよい。
【0013】
この実施形態によると、発生した磨耗粉が凹部に溜め置かれて、案内溝からの流出が抑制され、スイッチング作動室への磨耗粉の侵入を一層効果的に抑止することができる。特に、摺接部位に潤滑油を塗布すると、磨耗粉の発生が抑制されるとともに、発生した磨耗粉が潤滑油を介して凹部に止まりやすいものとなる。
【0014】
(5)本発明のスイッチの他の実施形態では、前記プランジャの前記スイッチング作動室とは反対側箇所に、前記復帰バネを組みつけるようにしてもよい。
【0015】
この実施形態によると、復帰バネが弾性変形する際にスイッチケースやプランジャに摺接して磨耗粉が発生しても、スイッチング作動室に侵入するおそれが少ないものとなる。
【0016】
(6)本発明のスイッチの一つの実施形態では、前記可動片を、前記プランジャに、該プランジャ摺動方向へ変位可能に支持するとともに、前記復帰バネで前記可動片をプランジャに押し付け保持してもよい。
【0017】
この実施形態によると、復帰バネを、可動片をプランジャの所定位置に押し付け保持するバネに兼用することができ、部品点数および組み付け工数を節減することができる。
【0018】
(7)本発明のスイッチの他の実施形態では、前記可動片を、前記固定端子の表面に沿って摺動変位させて接離させるようにしてもよい。
【0019】
この実施形態によると、スライドスイッチに適用することができる。特に、固定端子として、単一のコモン端子と、任意の数の常閉端子と常開端子を装備し、これらの固定端子に共通の可動片を摺動接離させよう構成することで、接触不良の発生し難い多極スライドスイッチを得ることができる。
【発明の効果】
【0020】
このように、本発明によれば、プランジャの摺動部位で発生した磨耗粉が固定端子と可動片との間に侵入して接触不良をもたらすことを効果的に抑制することができる高品質のスイッチを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例のいくつかを図面に基づいて説明する。
【0022】
〔第1例〕
図1ないし図8に、本発明に係るスイッチの第1例が示されている。
【0023】
図1は、第1例のスイッチを前面側からみた全体斜視図であり、図2は、背面側からみた全体斜視図であり、図3は、横断平面図であり、図4は、要部を拡大した横断平面図である。また、図5は、スイッチング機構を示す縦断正面図であり、図6は、図3におけるx−x断面図であり、図7は、縦断側面図であり、図8は、縦断正面図である。
【0024】
このスイッチは、スイッチケース1に、上下に摺動変位可能なプランジャ2、このプランジャ2の上下移動によって接離される図5等に示されるスイッチング機構3、および、プランジャ2を所定方向(この例では上方)に付勢するコイル型の復帰バネ4が組み付けられた構造となっている。
【0025】
スイッチケース1は、ケース本体1aと、その前面に接合連結される前ケース1bとからなり、ケース本体1aにおける上下中間の左右端から延出された係合爪1cを前ケース1bの左右外側面に設けられた突起1dに係合して、ケース本体1aと前ケース1bとを接合連結するよう構成されている。ケース本体1aは、前面が開放された箱状に形成されており、その内部空間が、図3および図5等に示すように、スイッチング機構3を収容するスイッチング作動室5となっている。
【0026】
スイッチング機構3は、適当な絶縁間隔をもってケース本体1aの背壁にインサート固定された左右一対の固定端子6,7と、両固定端子6,7の端部に備えられた固定接点6a,7aに下方から対向する可動接点8a,8bを左右両端に備えた導電金属板製の可動片8とから構成されており、可動片8を支持したプランジャ2が復帰バネ4によって上方に摺動付勢されて、プランジャ2の上端がスイッチケース1の上面から突出されるとともに、両固定端子6,7がスイッチケース1の背面から突出されて外部導線の接続が行われるようになっている。
【0027】
プランジャ2の左右両側には上下に長い直線状の突起9が設けられるとともに、前ケース1bの左右内側面には、前記突起9を上下動可能に係入する直線状の案内溝10が形成され、これら案内溝10と突起9とによってプランジャ2が上下方向に摺動自在に支持されている。なお、プランジャ2の突起9には潤滑油が塗布されて、摺動部位における摺動抵抗の低減が図られるとともに、摺接部位での磨耗の発生が抑制される。
【0028】
案内溝10におけるケース内方側の壁が、プランジャ2の摺接部位とスイッチング作動室5とを隔離する障壁11に構成されており、前記摺接部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動室5に侵入することが前記障壁11によって抑制されるようになっている。
【0029】
また、図4に示すように、案内溝10における入口側の内面には、上下方向に沿う溝状の凹部12が形成され、案内溝10の内部で発生した磨耗粉が凹部12に入り込んで貯留されるようになっている。
【0030】
プランジャ2の前向き側面には、図7および図8に示すように、前方に開放された縦長の凹入空間14が形成され、この凹入空間14に前記復帰バネ4が収容されるとともに、凹入空間14の上端部に形成した段部15に復帰バネ4の上端が受け止められ、復帰バネ4の弾性復元力がプランジャ2に上向きに作用するよう構成されている。
【0031】
前ケース1bの下部内面に、復帰バネ4の外径より小さい横幅のバネ支持部16が突設されるとともに、プランジャ2の下端における前側には、凹入空間14の横幅より小さい幅の開口17が形成されている。この開口17は前記バネ支持部16が上下に通過できる横幅に形成されており、凹入空間14に復帰バネ4を先組みし、その後、復帰バネ4の組み込まれたプランジャ2と前ケース1bとをプランジャ長手方向から組み付けることで、凹入空間14の下端に形成した開口17からバネ支持部16を下方から挿入して、復帰バネ4を上方に圧縮変形させながら復帰バネ4の下端をバネ支持部16で支持することができる。
【0032】
プランジャ2を組み込んだ前ケース1bをケース本体1aの前面に連結することで、プランジャ10を上下摺動可能、かつ、ケース上方に突出させたスイッチを得ることができる。
【0033】
前記スイッチング機構3を構成する可動片8がプランジャ2に次のようにして支持されている。つまり、図5〜図7に示すように、プランジャ2の上下中間部位に後方に開放された凹部18が形成され、この凹部18の下向き面18aから支持ピン19が下向きに突設されている。可動片8は透孔20を介して支持ピン19に下方から挿嵌されるとともに、可動片8と凹部18の上向き面との間にバネ21が介装され、このバネ21によって可動片8が上方に付勢されて固定端子6,7に押し付けられている。
【0034】
図5(a)に示すように、この例におけるスイッチング機構3は、プランジャ2が上方復帰している状態で、両固定端子6,7が可動片8を介して導通される常閉接点(b接点)仕様に構成されており、プランジャ2を復帰バネ4に抗して押し込み摺動変位させ、可動片8と凹部18の下向き面18aとの間に形成された間隙よりも大きく下方移動させることで、図5(b)に示すように、バネ21によって凹部18の下向き面18aに押し付け保持された可動片8が両固定端子6,7から離反して、固定端子6,7間の導通が断たれる。
【0035】
〔第2例〕
図9ないし図12に、本発明にかかるスイッチの第2例が示されている。
【0036】
図9は、第2例のスイッチの全体斜視図であり、図10は、横断平面図であり、図11は、図10におけるy−y断面図であり、図12は、スイッチのスイッチング機構を示す縦断正面図である。
【0037】
この例のスイッチも、上記第1例と同様に常閉接点(b接点)仕様に構成されている。この例において、前記可動片8は、前記凹部18に備えた前記支持ピン19に透孔を介して下方から挿嵌支持されるとともに、スイッチケース1の底部に設けたバネ支持部16との間に復帰バネ4が組み付けられており、復帰バネ4で可動片8が凹部18の下向き面18aに押し付け保持するとともに、復帰バネ4でプランジャ2を上方に付勢するよう構成されている。
【0038】
この例におけるスイッチケース1は箱状のケース本体1aと、その上端に嵌合止着される上カバー1eとで構成されており、可動片8および復帰バネ4をプランジャ2に先組みし、先組みしたプランジャ2をケース本体1aに上方から組み込んだ後、固定端子6,7をケース本体1aに上方から圧入止着し、その後、上カバー1eをケース本体1aの上端に嵌合止着してスイッチが完成されるようになっている。
【0039】
この例においても、図10に示すように、案内溝10におけるケース内方側の壁が、プランジャ2の摺接部位とスイッチング作動室5とを隔離する障壁11に構成されており、前記摺接部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動室5に侵入することが前記障壁11によって抑制されるようになっている。
【0040】
〔第3例〕
図13ないし図16に、本発明にかかるスイッチの第3例が示されている。
【0041】
図13は、第3例のスイッチを前面側からみた全体斜視図であり、図14は、背面側からみた全体斜視図であり、図15は、横断平面図であり、図16は、図15におけるz−z断面図である。
【0042】
この例のスイッチは、第1例と同様にに、スイッチング作動室5が形成されたケース本体1aと、案内溝10と突起9とを介してプランジャ2を上下に摺動変位可能に支持した前ケース1bとを接合連結して構成され、プランジャ2は第1例と同じ構造で前ケース側に組み込まれた復帰バネ4によってケース上方に付勢突出されている。
【0043】
スイッチング作動室5に収容されたスイッチング機構5は、左右に並列されてケース内面と略面一に固定配備された3つの固定端子25,26,27と、各固定端子25,26,27にスライド接離する3本の接触片8c,8d,8eを備えてプランジャ2の背面にカシメ付け固定された可動片8とから構成されている。ここで、中央の固定端子26は、プランジャ2の摺動変位にかかわらず常に接触子8dに接触導通されるコモン端子となり、一方の固定端子25は、プランジャ2が上方位置に復帰している時に接触子8cが接触導通し、プランジャ2が下方移動すると接触子8cが外れる常閉端子となり、また、他方の固定端子27は、プランジャ2が上方位置に復帰している時に接触子8eが外れ、プランジャ2が下方移動すると接触子8eが接触導通する常開端子となっている。
【0044】
この例においても、図15に示すように、案内溝10におけるケース内方側の壁が、プランジャ2の摺接部位とスイッチング作動室5とを隔離する障壁11に構成されており、前記摺接部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動室5に侵入することが前記障壁11によって抑制されるようになっている。更に、案内溝10における入口側の内面には、上下方向に沿う溝状の凹部12が形成され、案内溝10の内部で発生した磨耗粉が凹部12に入り込んで貯留されるようになっている。
【0045】
〔他の実施例〕
(1)上記実施例とは逆に、前記プランジャ2を摺動案内する突起9をスイッチケース1に形成し、突起9を係入する案内溝10をプランジャ2に形成して実施することもできる。
【0046】
(2)前記突起9は、上記実施例のように長い突条に構成するほかに、案内溝10の複数個所に係入される摺動方向に短い突起で構成して実施することもできる。
【0047】
(3)上記第1例および第2例には、常閉接点仕様のスイッチを例示しているが、復帰バネ4をプランジャに逆向きに組み付けて常開接点仕様に構成して実施することもできる。
【0048】
(4)上記各実施例では、案内溝10のスイッチング作動室側の壁を障壁11に利用しているが、摺接部位とイッチング作動室との間に専用の障壁11を設けて実施することもできる。
【0049】
(5)本発明のスイッチは、単投単極タイプの独立したスイッチとして使用することができる他に、接点モジュールとして利用することもできる。例えば、常閉接点仕様に構成された適当数のスイッチと常開接点仕様に構成された適当数のスイッチを、各プランジャ2がそれぞれ上向きに突出するよう並列して大型のスイッチケースに組み込み、揺動可能なアクチュエータの遊端部に各スイッチのプランジャ2を対向配置し、押しボタンなどの押し込み操作によってアクチュエータを揺動させ、全プランジャ2を押し込み操作して各スイッチを同時に切換え、押しボタンの押し込み解除によって各スイッチを同時に復帰作動させるよう構成して実施することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、各種のスイッチとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】第1例のスイッチを前面側からみた全体斜視図である。
【図2】第1例のスイッチを背面側からみた全体斜視図である。
【図3】第1例のスイッチの横断平面図である。
【図4】第1例のスイッチの要部を拡大した横断平面図である。
【図5】第1例のスイッチのスイッチング機構を示す縦断正面図である。
【図6】図3におけるx−x断面図である。
【図7】第1例のスイッチの縦断側面図である。
【図8】第1例のスイッチの縦断正面図である。
【図9】第2例のスイッチの全体斜視図である。
【図10】第2例のスイッチの横断平面図である。
【図11】図10におけるy−y断面図である。
【図12】第2例のスイッチのスイッチング機構を示す縦断正面図である。
【図13】第3例のスイッチを前面側からみた全体斜視図である。
【図14】第3例のスイッチを背面側からみた全体斜視図である。
【図15】第3例のスイッチの横断平面図である。
【図16】図15におけるz−z断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 スイッチケース
2 プランジャ
3 スイッチング機構
4 復帰バネ
5 スイッチング作動室
6 固定端子
7 固定端子
8 可動片
9 突起
10 案内溝
11 障壁
12 凹部
25 固定端子(常閉端子)
26 固定端子(コモン端子)
27 固定端子(常開端子)
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の電気回路の開閉を行うスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、リミットスイッチなどの内臓スイッチでは、スイッチケースに収容された可動接点を有するプランジャが摺動変位して、可動接点が固定接点に接離するスイッチング機構がスイッチケースに組み込まれている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−79041号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる構成のスイッチでは、スイッチケースとプランジャとが相対摺接する摺接部位と、固定端子が設けられるとともに、可動片が移動するスイッチング作動空間とが広く連通されているために、摺接部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動空間に侵入しやすく、侵入した磨耗粉が固定接点と可動接点の間に付着して接触不良を引起すおそれがあった。
【0004】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、プランジャの摺動部位で発生した磨耗粉に起因して接触不良が発生すること効果的に抑制することができるスイッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明のスイッチは、固定端子を有するスイッチケースに、前記固定端子に接離される可動片と、該可動片を支持して摺動変位するプランジャと、プランジャを摺動方向に付勢する復帰バネとを組み込んだスイッチであって、前記スイッチケースに、前記固定端子が設けられるとともに前記可動片が移動するスイッチング作動室を形成し、スイッチケースとプランジャとが相対摺接する摺接部位と、前記スイッチング作動室とを障壁で隔離している。
【0006】
本発明によると、スイッチケースとプランジャとが相対摺接する摺接部で磨耗粉が発生しても、その磨耗粉がスイッチング作動室に侵入することが障壁によって抑止され、固定端子と可動片との間に磨耗粉が付着して接触不良が発生することが防止される。
【0007】
(2)本発明のスイッチの一つの実施形態では、前記プランジャを、案内溝とこれに係入される突起とによって摺接案内するようにしてもよい。
【0008】
この実施形態によると、案内溝におけるスイッチング作動室側の壁を、摺接部位とスイッチング作動室とを隔離する障壁として利用することが容易であり、専用の障壁を形成する必要なく磨耗粉の流動を抑制することができる。
【0009】
また、磨耗粉の発生を狭い案内溝の内部に集中して滞留させることができ、例えば、ブロック状に形成されたプランジャの広い扁平外側面をスイッチケースの内面に摺接させる構造でプランジャを摺動案内する場合に比べて、磨耗粉の拡散が阻止されてスイッチング作動室へ移動し難いものとなる。
【0010】
(3)上記(2)の実施形態では、前記案内溝をスイッチケースに形成し、前記突起をプランジャに形成してもよい。
【0011】
この実施形態によると、突起がプランジャの剛性を高めるリブとしても機能し、プランジャの形状精度が高く維持されて、長期間に亘って円滑に摺動作動させることができる。
【0012】
(4)上記(2)または(3)の実施形態では、前記案内溝の内面に磨耗粉収容用の凹部を形成してもよい。
【0013】
この実施形態によると、発生した磨耗粉が凹部に溜め置かれて、案内溝からの流出が抑制され、スイッチング作動室への磨耗粉の侵入を一層効果的に抑止することができる。特に、摺接部位に潤滑油を塗布すると、磨耗粉の発生が抑制されるとともに、発生した磨耗粉が潤滑油を介して凹部に止まりやすいものとなる。
【0014】
(5)本発明のスイッチの他の実施形態では、前記プランジャの前記スイッチング作動室とは反対側箇所に、前記復帰バネを組みつけるようにしてもよい。
【0015】
この実施形態によると、復帰バネが弾性変形する際にスイッチケースやプランジャに摺接して磨耗粉が発生しても、スイッチング作動室に侵入するおそれが少ないものとなる。
【0016】
(6)本発明のスイッチの一つの実施形態では、前記可動片を、前記プランジャに、該プランジャ摺動方向へ変位可能に支持するとともに、前記復帰バネで前記可動片をプランジャに押し付け保持してもよい。
【0017】
この実施形態によると、復帰バネを、可動片をプランジャの所定位置に押し付け保持するバネに兼用することができ、部品点数および組み付け工数を節減することができる。
【0018】
(7)本発明のスイッチの他の実施形態では、前記可動片を、前記固定端子の表面に沿って摺動変位させて接離させるようにしてもよい。
【0019】
この実施形態によると、スライドスイッチに適用することができる。特に、固定端子として、単一のコモン端子と、任意の数の常閉端子と常開端子を装備し、これらの固定端子に共通の可動片を摺動接離させよう構成することで、接触不良の発生し難い多極スライドスイッチを得ることができる。
【発明の効果】
【0020】
このように、本発明によれば、プランジャの摺動部位で発生した磨耗粉が固定端子と可動片との間に侵入して接触不良をもたらすことを効果的に抑制することができる高品質のスイッチを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施例のいくつかを図面に基づいて説明する。
【0022】
〔第1例〕
図1ないし図8に、本発明に係るスイッチの第1例が示されている。
【0023】
図1は、第1例のスイッチを前面側からみた全体斜視図であり、図2は、背面側からみた全体斜視図であり、図3は、横断平面図であり、図4は、要部を拡大した横断平面図である。また、図5は、スイッチング機構を示す縦断正面図であり、図6は、図3におけるx−x断面図であり、図7は、縦断側面図であり、図8は、縦断正面図である。
【0024】
このスイッチは、スイッチケース1に、上下に摺動変位可能なプランジャ2、このプランジャ2の上下移動によって接離される図5等に示されるスイッチング機構3、および、プランジャ2を所定方向(この例では上方)に付勢するコイル型の復帰バネ4が組み付けられた構造となっている。
【0025】
スイッチケース1は、ケース本体1aと、その前面に接合連結される前ケース1bとからなり、ケース本体1aにおける上下中間の左右端から延出された係合爪1cを前ケース1bの左右外側面に設けられた突起1dに係合して、ケース本体1aと前ケース1bとを接合連結するよう構成されている。ケース本体1aは、前面が開放された箱状に形成されており、その内部空間が、図3および図5等に示すように、スイッチング機構3を収容するスイッチング作動室5となっている。
【0026】
スイッチング機構3は、適当な絶縁間隔をもってケース本体1aの背壁にインサート固定された左右一対の固定端子6,7と、両固定端子6,7の端部に備えられた固定接点6a,7aに下方から対向する可動接点8a,8bを左右両端に備えた導電金属板製の可動片8とから構成されており、可動片8を支持したプランジャ2が復帰バネ4によって上方に摺動付勢されて、プランジャ2の上端がスイッチケース1の上面から突出されるとともに、両固定端子6,7がスイッチケース1の背面から突出されて外部導線の接続が行われるようになっている。
【0027】
プランジャ2の左右両側には上下に長い直線状の突起9が設けられるとともに、前ケース1bの左右内側面には、前記突起9を上下動可能に係入する直線状の案内溝10が形成され、これら案内溝10と突起9とによってプランジャ2が上下方向に摺動自在に支持されている。なお、プランジャ2の突起9には潤滑油が塗布されて、摺動部位における摺動抵抗の低減が図られるとともに、摺接部位での磨耗の発生が抑制される。
【0028】
案内溝10におけるケース内方側の壁が、プランジャ2の摺接部位とスイッチング作動室5とを隔離する障壁11に構成されており、前記摺接部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動室5に侵入することが前記障壁11によって抑制されるようになっている。
【0029】
また、図4に示すように、案内溝10における入口側の内面には、上下方向に沿う溝状の凹部12が形成され、案内溝10の内部で発生した磨耗粉が凹部12に入り込んで貯留されるようになっている。
【0030】
プランジャ2の前向き側面には、図7および図8に示すように、前方に開放された縦長の凹入空間14が形成され、この凹入空間14に前記復帰バネ4が収容されるとともに、凹入空間14の上端部に形成した段部15に復帰バネ4の上端が受け止められ、復帰バネ4の弾性復元力がプランジャ2に上向きに作用するよう構成されている。
【0031】
前ケース1bの下部内面に、復帰バネ4の外径より小さい横幅のバネ支持部16が突設されるとともに、プランジャ2の下端における前側には、凹入空間14の横幅より小さい幅の開口17が形成されている。この開口17は前記バネ支持部16が上下に通過できる横幅に形成されており、凹入空間14に復帰バネ4を先組みし、その後、復帰バネ4の組み込まれたプランジャ2と前ケース1bとをプランジャ長手方向から組み付けることで、凹入空間14の下端に形成した開口17からバネ支持部16を下方から挿入して、復帰バネ4を上方に圧縮変形させながら復帰バネ4の下端をバネ支持部16で支持することができる。
【0032】
プランジャ2を組み込んだ前ケース1bをケース本体1aの前面に連結することで、プランジャ10を上下摺動可能、かつ、ケース上方に突出させたスイッチを得ることができる。
【0033】
前記スイッチング機構3を構成する可動片8がプランジャ2に次のようにして支持されている。つまり、図5〜図7に示すように、プランジャ2の上下中間部位に後方に開放された凹部18が形成され、この凹部18の下向き面18aから支持ピン19が下向きに突設されている。可動片8は透孔20を介して支持ピン19に下方から挿嵌されるとともに、可動片8と凹部18の上向き面との間にバネ21が介装され、このバネ21によって可動片8が上方に付勢されて固定端子6,7に押し付けられている。
【0034】
図5(a)に示すように、この例におけるスイッチング機構3は、プランジャ2が上方復帰している状態で、両固定端子6,7が可動片8を介して導通される常閉接点(b接点)仕様に構成されており、プランジャ2を復帰バネ4に抗して押し込み摺動変位させ、可動片8と凹部18の下向き面18aとの間に形成された間隙よりも大きく下方移動させることで、図5(b)に示すように、バネ21によって凹部18の下向き面18aに押し付け保持された可動片8が両固定端子6,7から離反して、固定端子6,7間の導通が断たれる。
【0035】
〔第2例〕
図9ないし図12に、本発明にかかるスイッチの第2例が示されている。
【0036】
図9は、第2例のスイッチの全体斜視図であり、図10は、横断平面図であり、図11は、図10におけるy−y断面図であり、図12は、スイッチのスイッチング機構を示す縦断正面図である。
【0037】
この例のスイッチも、上記第1例と同様に常閉接点(b接点)仕様に構成されている。この例において、前記可動片8は、前記凹部18に備えた前記支持ピン19に透孔を介して下方から挿嵌支持されるとともに、スイッチケース1の底部に設けたバネ支持部16との間に復帰バネ4が組み付けられており、復帰バネ4で可動片8が凹部18の下向き面18aに押し付け保持するとともに、復帰バネ4でプランジャ2を上方に付勢するよう構成されている。
【0038】
この例におけるスイッチケース1は箱状のケース本体1aと、その上端に嵌合止着される上カバー1eとで構成されており、可動片8および復帰バネ4をプランジャ2に先組みし、先組みしたプランジャ2をケース本体1aに上方から組み込んだ後、固定端子6,7をケース本体1aに上方から圧入止着し、その後、上カバー1eをケース本体1aの上端に嵌合止着してスイッチが完成されるようになっている。
【0039】
この例においても、図10に示すように、案内溝10におけるケース内方側の壁が、プランジャ2の摺接部位とスイッチング作動室5とを隔離する障壁11に構成されており、前記摺接部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動室5に侵入することが前記障壁11によって抑制されるようになっている。
【0040】
〔第3例〕
図13ないし図16に、本発明にかかるスイッチの第3例が示されている。
【0041】
図13は、第3例のスイッチを前面側からみた全体斜視図であり、図14は、背面側からみた全体斜視図であり、図15は、横断平面図であり、図16は、図15におけるz−z断面図である。
【0042】
この例のスイッチは、第1例と同様にに、スイッチング作動室5が形成されたケース本体1aと、案内溝10と突起9とを介してプランジャ2を上下に摺動変位可能に支持した前ケース1bとを接合連結して構成され、プランジャ2は第1例と同じ構造で前ケース側に組み込まれた復帰バネ4によってケース上方に付勢突出されている。
【0043】
スイッチング作動室5に収容されたスイッチング機構5は、左右に並列されてケース内面と略面一に固定配備された3つの固定端子25,26,27と、各固定端子25,26,27にスライド接離する3本の接触片8c,8d,8eを備えてプランジャ2の背面にカシメ付け固定された可動片8とから構成されている。ここで、中央の固定端子26は、プランジャ2の摺動変位にかかわらず常に接触子8dに接触導通されるコモン端子となり、一方の固定端子25は、プランジャ2が上方位置に復帰している時に接触子8cが接触導通し、プランジャ2が下方移動すると接触子8cが外れる常閉端子となり、また、他方の固定端子27は、プランジャ2が上方位置に復帰している時に接触子8eが外れ、プランジャ2が下方移動すると接触子8eが接触導通する常開端子となっている。
【0044】
この例においても、図15に示すように、案内溝10におけるケース内方側の壁が、プランジャ2の摺接部位とスイッチング作動室5とを隔離する障壁11に構成されており、前記摺接部位で発生した磨耗粉がスイッチング作動室5に侵入することが前記障壁11によって抑制されるようになっている。更に、案内溝10における入口側の内面には、上下方向に沿う溝状の凹部12が形成され、案内溝10の内部で発生した磨耗粉が凹部12に入り込んで貯留されるようになっている。
【0045】
〔他の実施例〕
(1)上記実施例とは逆に、前記プランジャ2を摺動案内する突起9をスイッチケース1に形成し、突起9を係入する案内溝10をプランジャ2に形成して実施することもできる。
【0046】
(2)前記突起9は、上記実施例のように長い突条に構成するほかに、案内溝10の複数個所に係入される摺動方向に短い突起で構成して実施することもできる。
【0047】
(3)上記第1例および第2例には、常閉接点仕様のスイッチを例示しているが、復帰バネ4をプランジャに逆向きに組み付けて常開接点仕様に構成して実施することもできる。
【0048】
(4)上記各実施例では、案内溝10のスイッチング作動室側の壁を障壁11に利用しているが、摺接部位とイッチング作動室との間に専用の障壁11を設けて実施することもできる。
【0049】
(5)本発明のスイッチは、単投単極タイプの独立したスイッチとして使用することができる他に、接点モジュールとして利用することもできる。例えば、常閉接点仕様に構成された適当数のスイッチと常開接点仕様に構成された適当数のスイッチを、各プランジャ2がそれぞれ上向きに突出するよう並列して大型のスイッチケースに組み込み、揺動可能なアクチュエータの遊端部に各スイッチのプランジャ2を対向配置し、押しボタンなどの押し込み操作によってアクチュエータを揺動させ、全プランジャ2を押し込み操作して各スイッチを同時に切換え、押しボタンの押し込み解除によって各スイッチを同時に復帰作動させるよう構成して実施することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、各種のスイッチとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】第1例のスイッチを前面側からみた全体斜視図である。
【図2】第1例のスイッチを背面側からみた全体斜視図である。
【図3】第1例のスイッチの横断平面図である。
【図4】第1例のスイッチの要部を拡大した横断平面図である。
【図5】第1例のスイッチのスイッチング機構を示す縦断正面図である。
【図6】図3におけるx−x断面図である。
【図7】第1例のスイッチの縦断側面図である。
【図8】第1例のスイッチの縦断正面図である。
【図9】第2例のスイッチの全体斜視図である。
【図10】第2例のスイッチの横断平面図である。
【図11】図10におけるy−y断面図である。
【図12】第2例のスイッチのスイッチング機構を示す縦断正面図である。
【図13】第3例のスイッチを前面側からみた全体斜視図である。
【図14】第3例のスイッチを背面側からみた全体斜視図である。
【図15】第3例のスイッチの横断平面図である。
【図16】図15におけるz−z断面図である。
【符号の説明】
【0052】
1 スイッチケース
2 プランジャ
3 スイッチング機構
4 復帰バネ
5 スイッチング作動室
6 固定端子
7 固定端子
8 可動片
9 突起
10 案内溝
11 障壁
12 凹部
25 固定端子(常閉端子)
26 固定端子(コモン端子)
27 固定端子(常開端子)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定端子を有するスイッチケースに、前記固定端子に接離される可動片と、該可動片を支持して摺動変位するプランジャと、プランジャを摺動方向に付勢する復帰バネとを組み込んだスイッチであって、
前記スイッチケースに、前記固定端子が設けられるとともに前記可動片が移動するスイッチング作動室を形成し、スイッチケースとプランジャとが相対摺接する摺接部位と、前記スイッチング作動室とを障壁で隔離してあることを特徴とするスイッチ。
【請求項2】
前記プランジャを、案内溝とこれに係入される突起とによって摺接案内する請求項1記載のスイッチ。
【請求項3】
前記案内溝をスイッチケースに形成し、前記突起をプランジャに形成してある請求項2記載のスイッチ。
【請求項4】
前記案内溝の内面に磨耗粉収容用の凹部を形成してある請求項2または3記載のスイッチ。
【請求項5】
前記プランジャの前記スイッチング作動室とは反対側箇所に、前記復帰バネを組みつけてある請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスイッチ。
【請求項6】
前記可動片をプランジャにプランジャ摺動方向へ変位可能に支持するとともに、前記復帰バネで可動片をプランジャに押し付け保持してある請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスイッチ。
【請求項7】
前記可動片を、前記固定端子の表面に沿って摺動変位させて接離させる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスイッチ。
【請求項1】
固定端子を有するスイッチケースに、前記固定端子に接離される可動片と、該可動片を支持して摺動変位するプランジャと、プランジャを摺動方向に付勢する復帰バネとを組み込んだスイッチであって、
前記スイッチケースに、前記固定端子が設けられるとともに前記可動片が移動するスイッチング作動室を形成し、スイッチケースとプランジャとが相対摺接する摺接部位と、前記スイッチング作動室とを障壁で隔離してあることを特徴とするスイッチ。
【請求項2】
前記プランジャを、案内溝とこれに係入される突起とによって摺接案内する請求項1記載のスイッチ。
【請求項3】
前記案内溝をスイッチケースに形成し、前記突起をプランジャに形成してある請求項2記載のスイッチ。
【請求項4】
前記案内溝の内面に磨耗粉収容用の凹部を形成してある請求項2または3記載のスイッチ。
【請求項5】
前記プランジャの前記スイッチング作動室とは反対側箇所に、前記復帰バネを組みつけてある請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスイッチ。
【請求項6】
前記可動片をプランジャにプランジャ摺動方向へ変位可能に支持するとともに、前記復帰バネで可動片をプランジャに押し付け保持してある請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスイッチ。
【請求項7】
前記可動片を、前記固定端子の表面に沿って摺動変位させて接離させる請求項1ないし5のいずれか1項に記載のスイッチ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−130411(P2008−130411A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−315165(P2006−315165)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】
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