説明

スケジュール管理システム及びスケジュール管理方法

【課題】ユーザに対してスケジュール情報を最適に通知すること。
【解決手段】スケジュール管理システム1は、ユーザにおける複数のスケジュール情報が記憶されたスケジュールデータベース75と、ユーザの現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報のうち、現在時刻から所定期間内のスケジュール情報と、現在位置情報取得手段により取得された現在位置情報と、の類似度Uを算出する類似度算出手段76aと、類似度算出手段76aにより算出された類似度Uに基づいて、ユーザに対して通知するスケジュール情報を抽出するスケジュール情報抽出手段76bと、スケジュール情報抽出手段76bにより抽出されたスケジュール情報を通知する通知手段と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザのスケジュール情報を管理するスケジュール管理システム及びスケジュール管理方法に関し、より詳細には、そのスケジュール情報をユーザに対して最適に通知するスケジュール管理システム及びスケジュール管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、指定した文字列を合成音にて発信する機能を備えたスケジュール管理システムが知られている(特許文献1参照)。また、選択された通知方法で所定のイベントの発生を通知する情報処理装置が知られている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平11−213048号公報
【特許文献2】特開2006−113744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1及び2の従来技術において、ユーザに対して通知するスケジュール情報が複数存在し、そのスケジュール情報を通知する場合、その数が多過ぎると、ユーザはそのスケジュール情報を理解出来ない又は困難となる虞がある。一方で、通知するスケジュール情報の数が少な過ぎると、ユーザにとって不便である。
【0004】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、ユーザに対してスケジュール情報を最適に通知できるスケジュール管理システム及びスケジュール管理方法を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ユーザにおける複数のスケジュール情報が記憶されたスケジュールデータベースと、ユーザの現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、前記スケジュールデータベースに記憶された前記複数のスケジュール情報のうち、現在時刻から所定期間内の該スケジュール情報と、前記現在位置情報取得手段により取得された前記現在位置情報と、の類似度を算出する類似度算出手段と、前記類似度算出手段により算出された前記類似度に基づいて、複数のスケジュール情報の中から、ユーザに対して通知する前記スケジュール情報を抽出するスケジュール情報抽出手段と、前記スケジュール情報抽出手段により抽出された前記スケジュール情報を通知する通知手段と、を備える、ことを特徴とするスケジュール管理システムである。この一態様によれば、ユーザに対してスケジュール情報を最適に通知することができる。
【0006】
また、この一態様において、前記スケジュール情報抽出手段は、複数のスケジュール情報の中から、前記類似度算出手段により算出された前記類似度が所定値以上となる前記スケジュール情報を抽出してもよい。
【0007】
さらに、この一態様において、ユーザの移動速度を検出する移動速度検出手段を更に備え、前記スケジュール情報抽出手段は、前記類似度算出手段により算出された前記類似度と、前記移動速度検出手段により検出された前記移動速度と、に基づいて、複数のスケジュール情報の中から、前記ユーザに対して通知する前記スケジュール情報を抽出してもよい。
【0008】
なお、この一態様において、前記スケジュール情報抽出手段は、前記移動速度検出手段により検出された前記移動速度が増加するに従って、前記ユーザに対して通知する前記スケジュール情報の数を減少させてもよい。
【0009】
この一態様において、前記スケジュール情報抽出手段は、複数のスケジュール情報の中から、前記類似度算出手段により算出された前記類似度が前記移動速度検出手段により検出された前記移動速度と所定係数とを乗算した値以上となる前記スケジュール情報を抽出してもよい。
【0010】
この一態様において、所定の単語と該単語の説明文とが対応付けられた言語情報を記憶する国語辞典データベースを更に備え、前記類似度算出部は、前記国語辞典データベースに記憶された前記言語情報に基づいて、前記スケジュール情報及び前記現在位置情報の形態素解析を行い、該形態素解析が行われた前記スケジュール情報と前記現在位置情報との前記類似度を、類似度関数を用いて算出してもよい。
【0011】
この一態様において、前記現在位置情報取得手段は、所定位置に配設され、前記現在位置の情報が記憶された環境センサと、該環境センサに記憶された前記現在位置の情報を読み取る位置計測センサと、前記位置計測センサに読み取られた前記現在位置の情報を処理する現在位置情報処理部と、を有していてもよい。
【0012】
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、ユーザの現在位置の情報を取得する現在位置情報取得工程と、スケジュールデータベースに記憶された複数のスケジュール情報のうち、現在時刻から所定期間内の該スケジュール情報と、前記現在位置情報取得工程で取得された前記現在位置の情報と、の類似度を夫々算出する類似度算出工程と、前記類似度算出工程で算出された前記類似度に基づいて、複数のスケジュール情報の中から、ユーザに対して通知する前記スケジュール情報を抽出するスケジュール情報抽出工程と、前記スケジュール情報抽出工程で抽出された前記スケジュール情報を通知する通知工程と、を含む、ことを特徴とするスケジュール管理方法であってもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザに対してスケジュール情報を最適に通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら一実施形態を挙げて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスケジュール管理システムのハードウェア構成の概略を示すブロック図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るスケジュール管理システムの処理コンピュータのソフトウェア構成の概略を示すブロック図である。
【0015】
本実施形態に係るスケジュール管理システム1は、通路の床等に設置された環境センサ2と、ユーザを乗せて移動する移動ロボットに配設された、入力装置3と、速度センサ4と、位置計測センサ5と、出力装置6と、処理コンピュータ7と、を備えている。
【0016】
環境センサ2は、現在位置又はその近傍の環境情報(現在位置情報)を記憶する装置(RFIDタグ、ICタグ等)であり、例えば、病室の入口の床面、壁面、天井等に設置されている。また、現在位置情報は、例えは、各部屋、各場所に関するキーワード情報(「病室、外科、303号室等」)を含んでいる。
【0017】
入力装置3は、任意の入力情報を処理コンピュータ7へ入力するための装置であり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイク、スイッチ等を含んでいる。入力装置3は、ユーザの入力操作に応じて、処理コンピュータ7の入力処理部71に対して操作信号を出力する。
【0018】
速度センサ4は、移動ロボット(車椅子型ロボット、同軸二輪車等)の車輪の回転情報(回転位置、回転速度等)を検出する、ロ―タリエンコーダ等の回転センサで構成されている。速度センサ4は、検出した車輪の回転情報を処理コンピュータ7の速度計算部72に対して出力する。
【0019】
位置計測センサ5は、環境センサ2に記憶された現在位置情報を読み取るセンサであり、例えば、RFIDリーダ装置等が用いられている。位置計測センサ5は、検出した環境センサ2の現在位置情報を、処理コンピュータ7の現在位置情報処理部73に対して出力する。
【0020】
出力装置6は、ユーザに対して、スケジュール情報を通知するための装置であり、例えば、スピーカ、ディスプレイ等が用いられている。
【0021】
処理コンピュータ7は、入力処理部71と、速度計算部72と、現在位置情報処理部73と、国語辞典データベース74と、スケジュールデータベース75と、スケジュール通知処理部76と、出力処理部77と、を有している。
【0022】
なお、処理コンピュータ7は、制御処理、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)と、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。
【0023】
また、入力処理部71と、速度計算部72と、現在位置情報処理部73と、スケジュール通知処理部76と、出力処理部77と、は上記ROMに記憶され、上記CPUによって実行されるプログラムにより実現することができる。
【0024】
入力処理部71は、入力装置3からの操作信号に応じて、ユーザに対してスケジュール情報を通知開始する際のトリガー信号となる、スケジュール通知開始信号を、スケジュール通知処理部76に対して出力する。
【0025】
例えば、入力処理部71は、入力装置3のマイクにより検出されたユーザの音声情報を音声認識し、その認識結果(「スケジュールを教えて下さい」等)に単語「スケジュール」が含まれていると判断した場合、スケジュール通知開始信号をスケジュール通知処理部76に対して出力する。
【0026】
速度計算部72は、速度センサ4により検出された車輪の回転情報に基づいて、周知の演算処理を行い、移動ロボットの移動速度Vを算出する。速度計算部72は、算出した移動ロボットの移動速度Vをスケジュール通知処理部76に対して出力する。
【0027】
例えば、速度計算部72は、速度センサ4からのパルス信号に基づいて、移動ロボットの移動速度Vを算出する。より具体的には、タイヤ外周が0.5mであり、速度センサ4が車輪1回転毎に360パルスのパルス信号を出力する場合を想定する。この場合、速度センサ4が3600(パルス/分)のパルス信号を出力すると、速度計算部72は、3600/360×0.5=5(m/分)=0.3(km/時)として、移動速度Vを算出する。
【0028】
現在位置情報処理部73は、位置計測センサ5からの現在位置情報に対して解析処理等を行い、その処理結果をスケジュール通知処理部76に対して出力する。例えば、現在位置情報処理部73は、位置計測センサ5によって読み取られた病室入口の床面に配設された環境センサ2の現在位置情報「病室、外科、303号室」を解析し、その解析結果をスケジュール通知処理部76に対して出力する。
【0029】
また、位置計測センサ5は、病室入口の天井又は壁面に配設された環境センサ2のQRコード、バーコード等のコード情報を読み取り、そのコード情報を現在位置情報処理部73に対して出力する。現在位置情報処理部73は、入力されたコード情報を解析し、そのコード情報を対応するテキスト列「病室、外科、303号室」に変換し、スケジュール通知処理部76に対して出力する。
【0030】
国語辞典データベース74は、単語と、その単語の説明文とを対応させた言語情報を記憶するデータベースである。
【0031】
具体例として、単語「病室」及び説明文{病人の部屋。病院で、患者を収容する部屋。}と、単語「外科」及び説明文{外科的な手法によって病気や怪我等を治療する医学分野。}と、単語「リハビリ」及び説明文{「リハビリテーション」の略。身体に障害を受けた者などが、再び社会生活に復帰するための、総合的な治療的訓練。}と、単語「トレーニング」及び説明文{練習をすること。訓練。鍛練。}と、単語「先生」及び{(1)学問や技術・芸能を教える人。特に、学校の教師。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。(2)教師・師匠・医師・代議士などの学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語。呼びかけるときなどに代名詞的に、また人名に付けて敬称としても用いる。(3)親しみやからかいの意を含めて他人を呼ぶこと。(4)自分より先に生まれた人。年長者。}と、単語「診断」及び説明文{医者が患者を診察して、健康状態、病気の種類や病状などを判断すること。}と、単語「バスケ」及び説明文{「バスケットボール」の略。球技の1種。1チーム5人ずつの2組が、規定時間内に1個のボールを奪い合い、相手ゴールのバスケットの中へ投げ入れて得点を競うゲーム。また、この球技に用いるボールのこと。籠球。}と、単語「サークル」及び説明文{(1)円。円形のもの。環状のもの。「ストーンサークル」。円盤投げ・砲丸投げ・ハンマー投げで、選手が投げる動作をする範囲を示す輪。フィギュアスケートで、氷上に描かれた円形図。(2)関心や趣味を同じくする人の集まり。同好会。「サークル活動」。「演劇サークル」。}と、単語「活動」及び説明文{活発に動くこと。ある動きや働きをすること。「暖かくなって虫が活動し始めた」。「活動範囲が広い」。「火山活動」。}と、が夫々関連付けられている。国語辞典データベース74は、スケジュール通知処理部76に接続されている。
【0032】
スケジュールデータベース75は、ユーザにおける複数のスケジュール情報を、図3に示すように、テーブル形式で時系列に記憶するデータベースである。各スケジュール情報は、例えば、開始日時[年、月、日、時、分]、終了日時[年、月、日、時、分]等の日時情報[]、およびスケジュール内容情報[]からなる1組の情報として構成されている。
【0033】
具体例として、各スケジュール情報は、(開始日時[2008、3、16、15、0]、終了日時[2008、3、16、16、0]、スケジュール内容[リハビリトレーニング])となっている。なお、スケジュールデータベース75は、スケジュール通知処理部76に接続されている。また、スケジュールデータベース75及び国語辞典データベース74は、例えば、磁気式ディスク装置、光学式ディスク装置等により構成されている。
【0034】
スケジュール通知処理部76は、入力処理部71からのスケジュール通知開始信号と、速度計算部72からの移動速度Vと、現在位置情報処理部73からの現在位置情報と、スケジュールデータベース75からのスケジュール情報と、国語辞典データベース74からの言語情報と、に基づいて、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報の中から、ユーザに通知するスケジュール情報を抽出する。そして、スケジュール通知処理部76は、抽出したスケジュール情報を出力処理部77に対して出力する。
【0035】
また、スケジュール通知処理部76は、類似度Uを算出する類似度算出部76aと、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報の中から、ユーザに対して通知するスケジュール情報を抽出するスケジュール情報抽出部76bと、を有している。
【0036】
類似度算出部76aは、入力処理部71からスケジュール通知開始信号を受信すると、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報のうち、現在時刻から所定期間内(例えば、1週間内)に計画されたスケジュール情報と、現在位置情報処理部73からの現在位置情報と、の類似度Uを、後述の類似度関数f(R[]、S[]、RS[])を用いて、夫々算出する。
【0037】
スケジュール情報抽出部76bは、類似度算出部76aにより算出された類似度Uと、速度計算部72により算出された移動速度Vと、に基づいて、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報の中から、ユーザに対して通知するスケジュール情報を抽出する。
【0038】
スケジュール情報抽出部76bは、抽出したスケジュール情報を出力処理部77に対して出力する。例えば、スケジュール情報抽出部76bは、抽出した、現在時刻からk番目に時間的に近いスケジュール開始日時と、そのスケジュール内容とを含むスケジュール情報を、スケジュール格納配列SA[i][]に格納(具体的に、SA[1][]={「16日15時」、「リハビリトレーニング」})し、出力処理部77に対して出力する。
【0039】
出力処理部77は、スケジュール情報抽出部76bからのスケジュール情報を、出力装置6を介して、ユーザに対して通知する。出力処理部77は、音声合成ソフトウェアにより音声化したスケジュール情報を、スピーカを用いて、例えば、「16日15時からリハビリトレーニングです。」と音声出力によりユーザに対して通知を行う。同様に、出力処理部77は、ディスプレイの表示画面上に、「16日15時からリハビリトレーニングです。」とテキストデータを表示させて、ユーザに対して通知を行う。このように、利用シーンに応じたスケジュール情報を、ユーザに対して適切に通知することができる。
【0040】
次に、本実施形態に係るスケジュール管理システム1の処理フローの一例について、詳細に説明する。図4及び図5は、本実施形態に係るスケジュール管理システムの処理フローの一例を示すフローチャートである。
【0041】
まず、スケジュール通知処理部76は、入力処理部71からのスケジュール通知開始信号を受信したか否かを判断する(ステップS100)。スケジュール通知処理部76は、入力処理部71からのスケジュール通知開始信号を受信していないと判断すると(ステップS100のNO)、上記(ステップS100)を繰り返す。
【0042】
一方、スケジュール通知処理部76は、入力処理部71からのスケジュール通知開始信号を受信したと判断すると(ステップS100のYES)、現在位置情報処理部73からの現在位置情報に対して形態素解析を行う(図6)。そして、スケジュール通知処理部76は、形態素解析された現在位置情報から自立語のみを選別したm個の形態素を、変数a〜aに夫々格納する(ステップS101)。例えば、現在位置情報が「病室、外科、303号室」である場合、a=「病室」、a=「外科」、a=「303号室」となる。
【0043】
次に、スケジュール通知処理部76は、変数a〜aに対応する説明文を国語辞典データベース74から夫々取得し、変数b〜bに格納する(ステップS102)。例えは、変数a=「外科」に対応して、変数b=「手術的な手法によって病気やけがなどを治療する医学の分野。」となる。
【0044】
さらに、スケジュール通知処理部76は、各変数b〜bに対して形態素解析を行い、自立語のみを単語配列変数r[]〜r[]に夫々格納する(ステップS103)。例えば、変数b=「手術的な手法によって病気やけがなどを治療する医学の分野。」に対応して、r[]={「手術」、「的」、「方法」、「病気」、「けが」、「治療」、「医学」、「分野」}となる。ここで、現在位置情報の単語配列集合をR[]=[r[]、・・・、r[]]とする。
【0045】
その後、スケジュール通知処理部76は、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報のうち、現在時刻から予め設定された設定期間(例えば、1週間)内にあるスケジュール情報の個数p(例えば、p=10)をカウントし、カウント変数k=1とする(ステップS104)。なお、上記設定期間は、入力装置3を介して、スケジュール通知処理部76に対して任意に設定及び変更を行うことができる。
【0046】
スケジュール通知処理部76は、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報のうち、現在時刻からk番目に時間的に近いスケジュール情報のスケジュール内容に対し、形態素解析を行い、自立語のみd個を変数e〜eに格納する(ステップS105)。例えば、e=「リハビリ」、e=「トレーニング」。また、スケジュール通知処理部76は、カウント変数i=1とし初期化を行う(ステップS106)。
【0047】
スケジュール通知処理部76は、変数eに対応する説明文を国語辞書データベース74から取得し、変数hに格納する(ステップS107)。例えば、e=「リハビリ」の場合、h={「リハビリテーション」の略。身体に障害を受けた者などが、再び社会生活に復帰するための、総合的な治療的訓練。}となる。
【0048】
また、スケジュール通知処理部76は、変数hに対して形態素解析を行い、自立語のみを配列変数s[]に格納し(ステップS108)、カウント変数i=dであるか否かを判断する(ステップS109)。
【0049】
例えば、変数h={「リハビリテーション」の略。身体に障害を受けた者などが、再び社会生活に復帰するための、総合的な治療的訓練。}の場合、配列変数s[]={「リハビリテーション」、「略」、「身体」、「障害」、「受け」、「者」、「再び」、「社会」、「生活」、「復帰」、「総合」、「的」、「治療」、「的」、「訓練」}となる。
【0050】
スケジュール通知処理部76は、カウント変数i=dであると判断したとき(ステップS109のYES)、スケジュール情報の単語配列集合S[]=[s[]、・・・・s[]]を生成する(ステップS110)。
【0051】
一方、スケジュール通知処理部76は、カウント変数i=dでないと判断したとき(ステップS109のNO)、カウント変数iをインクリメント(i=i+1)し(ステップS111)、上記(ステップS107)に戻る。
【0052】
さらに、スケジュール通知処理部76は、カウント変数k=pであるか否かを判断する(ステップS112)。スケジュール通知処理部76は、カウント変数k=pでないと判断したとき(ステップS112のNO)、カウント変数kをインクリメント(k=k+1)し(ステップS113)、上記(ステップS105)に戻る。
【0053】
一方、スケジュール通知処理部76は、カウント変数k=pであると判断したとき(ステップS112のYES)、現在位置情報の単語配列集合R[]とスケジュール情報の単語配列集合S[](k=1〜p)とを組み合わせた、RS[]=[R[]、S[]、・・・・・、S[]]を生成する(ステップS114)。そして、スケジュール通知処理部76は、カウント変数k=1とし、カウント変数kのリセットを行う(ステップS115)。
【0054】
次に、スケジュール通知処理部76の類似度算出部76aは、現在位置情報の単語配列集合R[]と、現在時刻からk番目に時間的に近いスケジュール情報の単語配列集合S[]との類似度Uを、類似度関数f(R[]、S[]、RS[])を用いて、算出する(ステップS116)。そして、類似度算出部76aは、カウント変数k=pであるか否かを判断する(ステップS117)。
【0055】
類似度算出部76aは、カウント変数k=pでないと判断したとき(ステップS117のNO)、カウント変数kをインクリメント(k=k+1)し(ステップS118)、上記(ステップS116)に戻る。一方、類似度算出部76aは、カウント変数k=pであると判断したとき(ステップS117のYES)、ユーザに対して通知を行うスケジュール情報を格納するためのスケジュール格納配列SA[][]を初期化する(ステップS119)。
【0056】
速度計算部72は、速度センサ4により検出された車輪の回転情報に基づいて、移動ロボットの移動速度Vを算出する(ステップS120)。また、スケジュール情報抽出部76bは、カウント変数k=1及びi=1とし、カウント変数k及びiのリセットを行う(ステップS121)。
【0057】
次に、スケジュール情報抽出部76bは、類似度算出部76aにより算出された類似度Uが、速度計算部72により算出された移動速度Vと調整パラメータ(所定係数)αとを乗算した値以上(類似度U≧移動速度V×調整パラメータα)であるか否かを判断する(ステップS122)。
【0058】
なお、このステップS122において、移動速度Vが増加するとユーザに対して通知されるスケジュール情報の数が減少する。これは、移動ロボットの移動速度Vが増加するに従って、通常、ユーザは移動ロボットの運転操作に集中することとなる。したがって、ユーザに対して通知するスケジュール情報の数を減少させることで、ユーザは、通知されるスケジュール情報をより容易かつ確実に理解できる。
【0059】
同様に、例えば、調整パラメータαを増加させることで、ユーザに対して通知されるスケジュール情報の数を減少させることができる。一方、調整パラメータαを減少させることで、ユーザに対して通知されるスケジュール情報の数を増加させることができる。このように、調整パラメータαを適切に設定することで、ユーザに通知するスケジュール情報の数を最適に設定することができる。
【0060】
スケジュール情報抽出部76bは、類似度U≧移動速度V×調整パラメータαでないと判断したとき(ステップS122のNO)、後述の(ステップS125)へ移行する。
【0061】
一方、スケジュール情報抽出部76bは、類似度U≧移動速度V×調整パラメータαであると判断したとき(ステップS122のYES)、現在時刻からk番目に時間的に近いスケジュール情報の日時及びスケジュール内容を、スケジュール格納配列SA[][]に格納する(ステップS123)。
【0062】
例えば、SA[1][]={「16日15時」、「リハビリトレーニング」}。そして、スケジュール情報抽出部76bは、カウント変数iをインクリメント(i=i+1)し(ステップS124)、下記の(ステップS125)に移行する。
【0063】
スケジュール情報抽出部76bは、カウント変数k=pであるか否かを判断する(ステップS125)。スケジュール情報抽出部76bは、カウント変数k=pでないと判断したとき(ステップS125のNO)、カウント変数kをインクリメント(k=k+1)し(ステップS126)、上記(ステップS122)に戻る。
【0064】
一方、スケジュール情報抽出部76bは、カウント変数k=pであると判断したとき(ステップS125のYES)、上記スケジュール情報が格納されたスケジュール格納配列SA[][]を、出力処理部77に対して出力する(ステップS127)。
【0065】
出力処理部77は、スケジュール情報抽出部76bからのスケジュール格納配列SA[][]を、予め設定された出力フォーマット(例えば、[日時]から[スケジュール内容]です。)に当て嵌めて、出力装置6から出力させる(ステップS128)。
【0066】
次に、類似度算出部76aが類似度関数f(R[]、S[]、RS[])を用いて上記類似度Uを算出する際の算出方法について、詳細に説明する。
【0067】
まず、一致関数f(t、t)は、t及びtを任意の単語としたとき、単語tと単語tとの一致又は不一致を求める関数であり、次のように定義することができる。(1)引数tと引数tとが完全に一致する場合、f(t、t)=1となる。例えば、f(略、略)=1、f(治療、治療)=1となる。また、(2)引数tと引数tとが異なる場合、f(t、t)=0となる。例えば、f(略、者)=0、f(略、戦略)=0、f(治療、復帰)=0となる。
【0068】
また、単語頻度関数f(t、T)は、tを任意の単語とし、Tを任意の単語集合として、単語集合Tの中での単語tの出現率を求める関数で、下記(1)式のように定義することができる。
【数1】

【0069】
なお、上記(1)式において、kをTの配列数(単語数)とする。例えば、T={「リハビリテーション」、「略」、「身体」、「障害」、「受け」、「者」、「再び」、「社会」、「生活」、「復帰」、「総合」、「的」、「治療」、「的」、「訓練」}とし、t=「リハビリテーション」とし、Tの単語数k=15とし、単語tの出現頻度数1とした場合を想定する。この場合、f(t、T)=1/15=0.067となる。
【0070】
さらに、文書頻度関数f(t、D)は、tを単語、T[]を単語集合、DをT[]の集合、kをD中のT[]の個数としたとき、下記(2)式のように定義することができる。
【数2】

【0071】
なお、上記(2)式において、Lは、lをT[]の配列数(単語数)として下記(3)式により求めることができる。
【数3】

【0072】
例えば、文書集合D=[T、T]とし、文書T={「リハビリテーション」、「略」、「身体」、「障害」、「受け」、「者」、「再び」、「社会」、「生活」、「復帰」、「総合」、「的」、「治療」、「的」、「訓練」}とし、文書T={「練習」、「する」、「こと」、「訓練」、「鍛錬」}とし、単語t=「治療」すると、f(t、D)=(L+L)/2=(1+0)/2=0.5となる。
【0073】
ここで、類似度関数f(R[]、S[]、RS[])の引数R[]、S[]、及びRS[]について説明する。まず、現在位置情報の単語配列集合R[]は、下記(3)式のように定義される。
R[]=[r[]、・・・・・、r[]] (3)式
【0074】
ここで、mは現在位置情報(例えば、「病室、外科、303号室」)の自立語の個数である。また、r[]は単語配列変数であり、例えば、r={「手術」、「的」、「方法」、「病気」、「怪我」、「治療」、「医学」、「分野」}となっている。また、nrをr[](i=1〜m)の単語個数とする。
【0075】
また、スケジュール情報の単語配列集合S[]は、下記(4)式のように定義される。
[]=[s[]、・・・・・、s[]] (4)式
【0076】
ここで、dは、スケジュール情報を形態素解析した時の自立語の個数である。また、s[]は、単語配列変数であり、例えば、s[]={「リハビリテーション」、「略」、「身体」、「障害」、「受け」、「者」、「再び」、「社会」、「生活」、「復帰」、「総合」、「的」、「治療」、「的」、「訓練」}となっている。
【0077】
さらに、現在位置情報の単語配列変数R[]と、スケジュール情報の単語配列変数S[]とを組み合わせた集合RS[]は、pを次元数とすると下記(5)式のように定義される。
RS[]=[R[]、S[]、・・・・・、S[]] (5)式
【0078】
次に、類似度計算部76aは、単語配列集合R[]に含まれる単語夫々に対して特徴量uij(i=1〜m、j=1〜nr)を上記(1)式及び(2)式を用いて、下記(6)式により算出する。
ij=f(r[j]、R2[])/f(r[j]、RS2[]) (6)式
【0079】
ただし、R2[]はR[]に含まれる単語を順に1次元配列に並べ直した配列である。また、nR2をR2[]の単語数(=配列数)とする。
【0080】
例えば、R[]=[r[]、r[]]とし、r[]={「手術」、「方法」}、r={「社会」、「生活」}とした場合、R2[]={「手術」、「方法」、「社会」、「生活」}となり、nR2=4となる。
【0081】
また、同様にRS2[]は、RS[]に含まれる単語を順に1次元配列に並べ直した配列である。そして、aをRS2[]の単語数(=配列数)とする。
【0082】
例えば、RS[]=[R[]、S[]、S[]]、R[]=[r[]、r[]]として、r[]={「手術」、「方法」}、r={「社会」、「生活」}とし、また、S[]=[S[]、S[]]として、S={「リハビリテーション」}、S={「社会」、「復帰」}とし、さらに、S[]=[S[]]として、S={「訓練」}とした場合に、
【0083】
RS2[]={「手術」、「方法」、「社会」、「生活」、「リハビリテーション」、「社会」、「復帰」、「訓練」}となり、a=8となる。
【0084】
そして、類似度算出部76aは、算出した特徴量uij(i=1〜m、j=1〜nr)を用いて、a次元の特徴ベクトルFR[]を生成する。また、類似度算出部76aは、図7に示すように、単語配列RS2[](a次元)の単語の順に対応する単語の特徴量uijを代入し、代入されない所には0を代入して、特徴ベクトルFR[]を生成する。
【0085】
同様に、類似度算出部76aは、単語配列変数S[](k=1〜p)の夫々に対して特徴量ukij(i=1〜d、j=1〜ns、k=1〜p)を用いて、a次元の特徴ベクトルFS[](k=1〜p)を生成する。
【0086】
ただし、d:S[]の配列数、S[]=[s1、・・・、s]、ns:s(i=1〜d)の単語個数とする。
【0087】
kij=f(s[j]、S2[])/f(s[j]、RS2[]) (7)式
【0088】
ただし、S2[]はSに含まれる単語を順に、1次元配列に並べ直した配列である。また、nS2kをS2[]の単語数(=配列数)とする。
【0089】
そして、類似度算出部76aは、算出した特徴量ukij(k=1〜p、i=1〜d、j=1〜ns)を用いて、a次元の特徴ベクトルFS[](k=1〜p)を生成する。図7に示すように、単語配列RS2[](a次元)の単語の順に対応する単語の特徴量ukijを代入し、代入されない所には0を代入して、特徴ベクトルFS[]を生成する。
【0090】
なお、R[]及びS[]に含まれる単語の種類がa種類だと想定して、類似度算出部76aは、上述のようにa次元の特徴ベクトルFR[]及びFS[]を生成する。
【0091】
最後に、類似度算出部76aは、上記算出された特徴ベクトルFR[]及びFS[]に基づいて、下記(8)式乃至(11)式により類似度Uを算出する。
【数4】

【0092】
なお、0≦f(R[]、S[]、RS[])≦1となる。
【0093】
図8は、類似度算出部76aが類似度関数f(R[]、S[]、RS[])を用いて上記類似度Uを算出する際の計算処理フローの一例を示すフローチャートである。
【0094】
図8に示すように、まず類似度算出部76aは、現在位置情報の単語配列集合R[]の特徴ベクトルFR[]と、スケジュール情報の単語配列集合S[]の特徴ベクトルFS[]と、のa次元配列(例えば、図6)を生成する(ステップS200)。このとき、初期値をFR[]={0、0、0、・・・・、0}、FS[]={0、0、0、・・・・、0}とする。
【0095】
次に、類似度算出部76aは、カウント変数i=1に設定し(ステップS201)、単語配列R2[]の単語夫々に対して特徴量を、上記(6)式により算出する(ステップS202)。
【0096】
その後、類似度算出部76aは、算出した特徴量夫々を、図6に示すように、a次元配列における特徴ベクトルFR[]の対応する単語の場所に代入し、保持する(ステップS203)。
【0097】
そして、類似度算出部76aは、カウント変数i=1とし(ステップS204)、単語配列S2[]の単語夫々に対して特徴量を、上記(7)式により算出する(ステップS205)。
【0098】
類似度算出部76aは、算出した特徴量を、図6に示すように、a次元配列における特徴ベクトルFS[]の対応する単語の場所に代入し、保持する(ステップS206)。
【0099】
次に、類似度算出部76aは、カウント変数i=pであるか否かを判断する(ステップS207)。類似度算出部76aは、カウント変数i=pでないと判断したとき(ステップS207のNO)、カウント変数iをインクリメント(i=i+1)(ステップS208)し、上記(ステップS205)に戻る。
【0100】
一方、類似度算出部76aは、カウント変数i=pであると判断したとき(ステップS207のYES)、上記算出した特徴ベクトルFR[]及びFS[]に基づいて、上記(8)式乃至(11)式を用いて、各スケジュール情報の類似度Uを算出する(ステップS209)。このように類似度関数f(R[]、S[]、RS[])を用いて、スケジュール情報と現在位置情報との類似度Uを求めることにより、現在位置と各スケジュール情報との関連性を夫々求めることができる。このため、現在位置と関連性の高く、ユーザにとって必要なスケジュール情報をタイムリーかつ的確に抽出することが可能となる。
【0101】
以上、本実施形態に係るスケジュール管理システム1において、類似度算出部76aは、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報のうち、現在時刻から所定期間内に計画されたスケジュール情報と、現在位置情報処理部73からの現在位置情報と、の類似度Uを、類似度関数f(R[]、S[]、RS[])を用いて、夫々算出する。そして、スケジュール情報抽出部76bは、類似度算出部76aにより算出された類似度Uと、速度計算部72により算出された移動速度Vと、に基づいて、スケジュールデータベース75に記憶された複数のスケジュール情報の中から、ユーザに対して通知するスケジュール情報を適切に抽出することができる。これにより、現在位置に関連し、ユーザが必要とするスケジュール情報のみを、ユーザに対して通知することができる。すなわち、ユーザに対してスケジュール情報を最適に通知することができる。
【0102】
なお、本発明を実施するための最良の形態について一実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした一実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0103】
例えば、上記一実施形態において、スケジュール情報抽出部76bは、類似度U≧移動速度V×調整パラメータαとなるスケジュール情報を抽出しているが、これに限らず、類似度Uが所定値以上となるスケジュール情報を抽出してもよい。
【0104】
また、上記一実施形態において、類似度算出部76aは、類似度Uを類似度関数f(R[]、S[]、RS[])を用いて算出しているが、これに限らず、任意の関数を用いて類似度を算出することができる。
【0105】
なお、上記一実施形態において、速度センサ4及び速度計算部72が特許請求の範囲に記載の移動速度検出手段に相当する。また、出力装置6及び出力処理部77が特許請求の範囲に記載の通知手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の一実施形態に係るスケジュール管理システムのハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るスケジュール管理システムの処理コンピュータのソフトウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図3】スケジュールデータベースに記憶された複数のスケジュール情報の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るスケジュール管理システムの処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係るスケジュール管理システムの処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図6】現在位置情報の形態素解析結果の一例を示す図である。
【図7】特徴ベクトルFR[]及びFS[]のa次元配列の一例を示す図である。
【図8】類似度算出部が類似度関数f(R[]、S[]、RS[])を用いて類似度を算出する際の計算処理フローの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0107】
1 スケジュール管理システム
2 環境センサ
3 入力装置
4 速度センサ
5 位置計測センサ
6 出力装置
7 処理コンピュータ
71 入力処理部
72 速度計算部
73 現在位置情報処理部
74 国語辞典データベース
75 スケジュールデータベース
76 スケジュール通知処理部
76a 類似度算出部
76b スケジュール情報抽出部
77 出力処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにおける複数のスケジュール情報が記憶されたスケジュールデータベースと、
ユーザの現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
前記スケジュールデータベースに記憶された前記複数のスケジュール情報のうち、現在時刻から所定期間内の該スケジュール情報と、前記現在位置情報取得手段により取得された前記現在位置情報と、の類似度を算出する類似度算出手段と、
前記類似度算出手段により算出された前記類似度に基づいて、複数のスケジュール情報の中から、ユーザに対して通知する前記スケジュール情報を抽出するスケジュール情報抽出手段と、
前記スケジュール情報抽出手段により抽出された前記スケジュール情報を通知する通知手段と、を備える、ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項2】
請求項1記載のスケジュール管理システムであって、
前記スケジュール情報抽出手段は、複数のスケジュール情報の中から、前記類似度算出手段により算出された前記類似度が所定値以上となる前記スケジュール情報を抽出する、ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2記載のスケジュール管理システムであって、
ユーザの移動速度を検出する移動速度検出手段を更に備え、
前記スケジュール情報抽出手段は、前記類似度算出手段により算出された前記類似度と、前記移動速度検出手段により検出された前記移動速度と、に基づいて、複数のスケジュール情報の中から、前記ユーザに対して通知する前記スケジュール情報を抽出する、ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項4】
請求項3記載のスケジュール管理システムであって、
前記スケジュール情報抽出手段は、前記移動速度検出手段により検出された前記移動速度が増加するに従って、前記ユーザに対して通知する前記スケジュール情報の数を減少させる、ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項5】
請求項4記載のスケジュール管理システムであって、
前記スケジュール情報抽出手段は、複数のスケジュール情報の中から、前記類似度算出手段により算出された前記類似度が前記移動速度検出手段により検出された前記移動速度と所定係数とを乗算した値以上となる前記スケジュール情報を抽出する、ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のスケジュール管理システムであって、
所定の単語と該単語の説明文とが対応付けられた言語情報を記憶する国語辞典データベースを更に備え、
前記類似度算出部は、前記国語辞典データベースに記憶された前記言語情報に基づいて、前記スケジュール情報及び前記現在位置情報の形態素解析を行い、該形態素解析が行われた前記スケジュール情報と前記現在位置情報との前記類似度を、類似度関数を用いて算出する、ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちいずれか1項記載のスケジュール管理システムであって、
前記現在位置情報取得手段は、所定位置に配設され、前記現在位置の情報が記憶された環境センサと、該環境センサに記憶された前記現在位置の情報を読み取る位置計測センサと、前記位置計測センサに読み取られた前記現在位置の情報を処理する現在位置情報処理部と、を有する、ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項8】
ユーザの現在位置の情報を取得する現在位置情報取得工程と、
スケジュールデータベースに記憶された複数のスケジュール情報のうち、現在時刻から所定期間内の該スケジュール情報と、前記現在位置情報取得工程で取得された前記現在位置の情報と、の類似度を夫々算出する類似度算出工程と、
前記類似度算出工程で算出された前記類似度に基づいて、複数のスケジュール情報の中から、ユーザに対して通知する前記スケジュール情報を抽出するスケジュール情報抽出工程と、
前記スケジュール情報抽出工程で抽出された前記スケジュール情報を通知する通知工程と、を含む、ことを特徴とするスケジュール管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−72949(P2010−72949A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−239759(P2008−239759)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】