説明

スタティック・ミキサ用の混合要素

【課題】2つの成分が所望の混合比で混合要素に到達するようになされたスタティック・ミキサ用の混合要素を提供すること。
【解決手段】管状ミキサ・ハウジング99に設置するための混合要素100が提供される。混合要素の長手方向軸線10に沿って少なくとも第1の設置本体1と第2の設置本体101とが連ねて配置される。第1の設置本体の上流に入口要素50が設けられ、接続要素60を介して第1の設置本体と接続される。入口要素は、ミキサ・ハウジング内に封止的に取り込まれる本体57を有し、本体は、第1の入口経路51と、接続要素60の内部空間61へと延びる第2の入口経路52とを有している。連続経路62が、接続要素60の内部空間61から第1の設置本体の混合空間65に通じている。ミキサ入口における長手方向軸線に垂直な断面平面内において、残りの空いている断面領域と、連続経路62との断面積比が少なくとも4:1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状ミキサ・ハウジングに設置するための設置本体を含むプラスチックからなるスタティック・ミキサ用の混合要素に関する。そのようなミキサ及び関連のミキサ・ハウジングは、国際公開第WO2008/113196A1号におけるように多成分カートリッジの出口に接続することができ、また国際公開第WO2008/113196A1号の図2に示されているように全体をカートリッジ構成にすることもできる。
【背景技術】
【0002】
混合要素、特にその設置本体は、設置本体内に流れる流体の方向に向けられた長手方向軸線を有し、それにより、ミキサ・ハウジングの内部空間内で設置本体が混合空間を占めることができる。混合空間は、長手方向軸線に垂直な平面内に断面流れ領域を有し、これは、本質的に管状ミキサ・ハウジングの断面流れ領域に対応する。設置本体は、長手方向軸線から逸れる方向に流体の流れを分割及び/又は偏向するための壁要素を含む。
【0003】
そのようなスタティック・ミキサは、例えば欧州特許第1426099B1号から知られている。そのスタティック・ミキサでは、2つの成分が、3部式の混合プロセスで同じタイプの複数の混合要素によって互いに混合され、混合プロセス中、材料は、まず分割され、次いで拡散され、移動される。この混合プロセスは、成分の物理的特性に応じて複数回行わなければならない。このため、スタティック・ミキサは、連ねて配置された同じ構造の複数の設置本体を含む。これらのミキサは、特に少量の成分、すなわち数ミリリットルから約1000ミリリットルまでの量の成分の混合に使用される。したがって、これらのミキサは、直径が16mm未満であり、長さが50mmよりも長い混合空間を有する。その結果、このミキサの壁要素の壁厚さは1mm未満、しばしばさらには0.5mm未満でよい。
【0004】
プラスチックからなる欧州特許第1426099B1号によるそのようなスタティック・ミキサは、好ましくは射出成形プロセスで製造される。この特許の図1に示されるように、射出成形プロセスを使用して3mm未満の壁厚さを有する長さ30mmのミキサを製造することは、以前には可能でなかった。なぜなら、射出成形ツールの射出点から、反対側に配設されたミキサの端部までの流路が、非常に高いツール内圧(工具圧力)を必要とするからである。そのような小さい壁厚さを有するスタティック・ミキサを射出成形プロセスで経済的に製造することができるように、各設置本体は、バー要素を介して、隣接する設置本体に接続される。これらのバー要素は、射出成形ツール内のポリマー溶融物が1つの設置本体から隣接する設置本体に移動することを可能にし、また、ツール内圧を1000バール未満に維持して、射出成形ツールの故障を防止することを可能にする。入口要素が設置本体の前に挿間されることに留意しなければならない。入口要素は2つの入口経路を含み、これらの入口経路は、カートリッジ出口からミキサ・ハウジング内に成分を導き入れる。混合要素は、設置本体を含む。成分は、設置本体によって偏向、分割、及び再合流され、それにより成分の混合が行われる。したがって、成分は、出口端部で、均質に混合されたフィラー材料となる。
【0005】
国際公開第WO2008/113196A1号のミキサは、1つの成分の先行が防止され、流路内に狭窄部が提供され、すなわち意図的に狭窄効果が装備される構成を有する。国際公開第WO2008/113196A1号の図13に示されるように、この目的で入口経路に隣接するミキサの入口領域内にバー要素が提供され、前記バー要素が、流れの障害物となり、このバー要素を迂回する流れの偏向を提供する。したがって、左側で流れる成分は、右側で流れる成分よりも課される流路が長い。欧州特許出願公開第0885651号に示される別の実施例によれば、2つの入口開口それぞれの上に分離バーが提供される。対応する入口開口を通って流れる成分は、この分離バーを迂回して流れる。また、この実施例においては、2つの成分の体積流量が異なる。より大きい体積流量を有する第1の成分は、アダプタ要素の外面に平行なバー要素によって、分離バーに隣接して第2の成分の入口開口の方向へ案内される。より小さい体積流量を有する第2の成分は、第1の成分によって取り込まれ、混合要素に入る前でさえ接触する。これは、より大きい体積流量を有する第1の成分が、第2の成分に比べて遅れてミキサに達すること、すなわち追加の経路長によって第1の成分の流れが遅延されることを意味する。
【0006】
欧州特許出願公開第0723807A2号では、成分が1:1でない混合比であるときに入口チャンバが異なる体積を有する変形形態が示されている。これらの入口チャンバは、混合要素に入る前にカートリッジから搬送される成分を取り込む。より大きい体積流量を成す第1の成分の入口チャンバは、より小さい体積流量を成す第2の成分の入口チャンバよりも大きい体積を有する。したがって、第1の成分が入口チャンバ内に移動するとき、成分がスタティック・ミキサの第1の混合要素に達する前に入口チャンバがまず完全に充填される。同時に、第2の成分は、実質的により小さい体積を有する第2の入口チャンバを通って流れる。したがって、体積比は、第1の成分と第2の成分が第1の混合要素に同時に達するように設定することができる。
【0007】
また、欧州特許出願公開第0584428号によれば、より高い割合の体積を有する成分はせき止められる。このために、スタティック・ミキサの入口にあるプレートによって流路が遮断される。このプレートにスリット状の開口が設けられ、この開口を通して、プレートの前に設けられたリザーバ空間を埋めていた成分がスタティック・ミキサ内に移動する。それにより、より大きい体積流量を有する成分の先行が抑制される。
【0008】
したがって、一般に、カートリッジとミキサの間に設けられる体積は、混合された材料が使用不能なものとならないように、先行をできるだけ小さくするように、対応する混合比に適合させるべきであると言うことができる。したがって、第1の手法は、所望の混合比に従って供給ラインの断面積を適合させることである。しかし、混合比が非常に異なる場合には、より小さな体積流量を有する成分のための断面領域を作ることができなくなる。したがって、より大きい体積流量を有する成分に対して、追加の体積、例えば、欧州特許出願公開第0723807A2号に記載される入口チャンバや、欧州特許出願公開第0584428A1号に記載される混合要素の入口端部にあるチャンバが提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開第WO2008/113196A1号
【特許文献2】欧州特許第1426099B1号
【特許文献3】国際公開第WO2008/113196A1号
【特許文献4】欧州特許出願公開第0885651A1号
【特許文献5】欧州特許出願公開第0723807A2号
【特許文献6】欧州特許出願公開第0584428A1号
【特許文献7】欧州特許第1312409B1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、2つの成分それぞれが、所望の混合比で混合要素の第1の設置本体に達する混合要素を提供することである。特に、本発明の目的は、他の成分に対するある成分の先行を減少させることである。先行する成分は、他の成分よりも前に混合要素に達する。本発明のさらなる目的は、同様に先行の問題を有する既知の解決策に比べて圧力損失を減少させることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的は、少なくとも1つの設置本体と、第1及び第2の入口経路を有する本体を有する入口要素とを含む混合要素によって満足される。対応する成分は、入口経路によって別々に設置本体に伝達される。特に、第1の設置本体と第2の設置本体を、混合要素の長手方向軸線に沿って連ねて配置することができる。
【0012】
入口要素が第1の設置本体の上流に配置され、入口要素と設置本体が接続要素を介して互いに接続される。接続要素は、同時にその設置本体でもあるヘリカル・ミキサの螺旋要素であってよく、又は第1の設置本体の一部であるバー要素であってもよい。設置要素の本体は、ミキサ・ハウジング内に周縁側面で封止して取り込まれることができる。第1の入口経路と第2の入口経路はそれぞれ進入開口と出口開口を有し、それにより、対応する成分を、対応する入口経路を通して進入開口から出口開口に伝達することができる。第1の入口経路は、第2の入口経路から空間的に離れて延在する。第1の入口経路は、プレチャンバに通じ、プレチャンバは、本体の出口側と、接続要素と、ミキサ・ハウジングの内壁と、第1の設置本体とによって画定され、第2の経路は、接続要素の内部空間内に延在し、接続要素から第1の設置本体に通じている。
【0013】
ミキサ入口での長手方向軸線に垂直な断面平面内において、残りの空いている断面積と連続経路の断面積の比は、少なくとも4:1である。成分の混合比は4:1でよいが、代替実施例によれば少なくとも5:1でもよい。また、少なくとも10:1、又はさらにはそれより大きくてもよい。好ましくは、同じ寸法を有する混合要素が、成分のすべての混合比に関して使用される。したがって、5:1〜10:1以上の断面積の比にも、以下のさらなる幾何学的条件が同様に適用される。これに関して、「少なくとも4:1」は、4:1、5:1、6:1、10:1、20:1の比、及びそれらの間の比、又はこれを超える比も意味するものと意図される。一実施例によるミキサ・ハウジングは、本体の出口側が位置する段差を有する。特に、断面平面は、この段差と第1の設置本体との間に配置することができる。
【0014】
出口開口にすぐ隣接した位置で、この点で成分に利用可能な断面領域の断面積の比は、少なくとも5:1でよい。進入開口の断面積の比は、少なくとも5:1である。
【0015】
出口開口に隣接した断面領域に向かって、入口開口の断面積は、成分の少なくとも1つに関して少なくとも2倍に増加する。特に、入口開口から、出口開口に隣接した断面領域に向かって、断面積は各成分に関して少なくとも2倍に増加する。
【0016】
これに関し、設置本体をヘリカル・ミキサとして設計することができ、各螺旋部を設置本体とみなすことができる。螺旋部は、その長手方向軸線の周りである角度ねじられたバー要素である。この角度は、例えば90°でよい。ここで、隣接する螺旋部がさらなる設置本体である。螺旋部は、互いにずれた角度で配置することができる。すなわち、隣接する螺旋部は、特に、互いに90°ずらして配置させることができる。別法として、そのような混合要素の設置本体を、共通のバー要素を介して互いに接続することができる。
【0017】
一実施例によれば、第2の入口経路は、接続要素の内部空間内で狭まる。この狭窄によって、動作状態でこの第2の入口経路を通って流れる第2の成分の流速を高めることができる。特に、第2の成分は、第1の入口経路を通って流れる第1の成分よりも少量で混和させることができる。この狭窄によって、第2の成分が、第1の成分と共に、供与プロセスの開始時に適切な混合比でスタティック・ミキサ内に既に入っていることが保証される。
【0018】
第2の入口経路は、接続要素の内部空間内で、入口側から出口側に逓減する内径を有する。内径が逓減するとき、最小の損失で流速を高めることができ、すなわち、流速を最大限に高めることができる。
【0019】
混合要素は、管状ミキサ・ハウジングに設置するためにスタティック・ミキサ用に提供される。混合要素は、長手方向軸線を有し、長手方向軸線に沿って、複数の設置本体が連ねて配置され、第1の設置本体は、長手方向軸線の方向に延在する第1の壁要素を有する。壁要素は、第1の側壁と、第1の側壁と反対側に配置された第2の側壁とを有する。特に、第1の壁要素は、接続要素を形成する。第1の壁要素に隣接して案内要素を配置することができる。案内要素は、第1の成分の流路を延長する働き、又は混合要素への第1の成分の流入を遅延させる働きをすることができる。案内要素は、偏向要素として形成することができ、又はこの偏向要素の一部として形成することができる。偏向要素は、壁要素の両側で、壁要素に対して横方向に延在する偏向面を有し、第1の開口は、壁要素の第1の側壁に面する側で偏向面に設けられる。特に、偏向要素は、第1の出口開口を少なくとも部分的に覆うことができる。
【0020】
さらなる実施例によれば、第1の入口経路は、それぞれの出口開口において、第2の入口経路の対応する出口開口の断面積とは異なる断面積を有することができる。特に、第1の入口経路の断面積は、第1の出口開口において、第2の入口経路の第2の出口開口の断面積よりも大きい。
【0021】
一実施例によれば、第2及び第3の壁要素は、第1の開口に隣接して配置され、第2及び第3の壁要素は、長手方向軸線の方向に延在し、それぞれ、実質的に長手方向軸線の方向に延在する内壁と外壁を有する。内壁と外壁はそれぞれ、第1の壁要素の第1又は第2の側壁と20°〜160°の角度を成す。第1の開口は、第2及び第3の壁要素の内壁の間に配置され、第2の開口は、第2又は第3の壁要素の外壁の一方の外側に配置され、第2の開口は、第1の壁要素の第2の側壁に面する側で偏向面に設けられる。したがって、第2及び第3の壁要素は、第1の開口に隣接して、長手方向軸線の方向で第1の壁要素とは反対側に配置され、第2及び第3の壁要素は、第1の開口から始まって長手方向軸線の方向に延在する経路を画定する。第2の開口が、壁要素の第2の側壁に面する側で偏向面に設けられ、第2又は第3の壁要素が第2の開口に隣接する。さらに、第2の設置本体の第1の壁要素は、第2及び第3の壁要素に隣接している。6つ以上の設置本体が共通のバー要素を介して互いに接続されると特に有利であることが実証されている。これは、共通のバー要素がない場合よりも圧力損失が驚くほど小さいためである。
【0022】
また、特に、第2の設置本体は第1の壁要素を有することもでき、第1の壁要素は、長手方向軸線の方向に延在し、第1の側壁と、第1の側壁とは反対側に配置された第2の側壁とを有する。偏向要素は、第1の壁要素に隣接して配置することができ、偏向要素は、壁要素の両側で、壁要素に対して横方向に延在する偏向面を有することができ、第1の開口は、壁要素の第1の側壁に面する側で偏向面に設けることができる。
【0023】
一方、第2及び第3の壁要素は、第1の開口に隣接して配置することができ、第2及び第3の壁要素は、長手方向軸線の方向に延在し、実質的に長手方向軸線の方向に延在するそれぞれの1つの内壁と1つの外壁を有する。内壁と外壁はそれぞれ、第1の壁要素の第1又は第2の側壁と20°〜160°の角度を成すことができる。第1の開口は、第2及び第3の壁要素の内壁の間に配置することができ、第2の開口は、第2又は第3の壁要素の外壁の一方の外側に配置することができ、第2の開口は、第1の壁要素の第2の側壁に面する側で偏向面に設けることができる。
【0024】
したがって、これは、第2及び第3の壁要素を、第1の開口に隣接して、長手方向軸線の方向で第1の壁要素とは反対側に配置することができ、第2及び第3の壁要素が、第1の開口から始まって長手方向軸線の方向に延在する経路を画定することができることを意味する。第2の開口は、壁要素の第2の側壁に面する側で偏向面に設けることができ、第2又は第3の壁要素は、第2の開口に隣接することができ、第1の壁要素と、偏向要素と、第2及び第3の壁要素とから構成される第2の設置本体は、長手方向軸線の周りで、第1の設置本体に対して10°から180°以下の角度だけ回転させて配置することができる。
【0025】
特に、第2の設置本体は、第1の設置本体と同じ構造を有することができる。第1の設置本体は、第2の設置本体に対して180°回転させて配置することができる。
【0026】
特に、混合要素のすべての設置本体を1つのバー要素によって接続することができる。バー要素は、偏向要素の外周縁部に配置することができる。壁要素の各側に1つのバー要素を提供することができるが、複数のバー要素を提供することもできる。特に、壁要素の各側に2つのそれぞれのバー要素を提供することができる。
【0027】
壁要素は、偏向面と90〜130°の角度を成すことができる。
【0028】
偏向面は、長手方向軸線とは異なる方向に流体の流れを偏向させるために、流れる流体の方向に少なくとも部分的に湾曲された表面を有することができる。特に、流れ方向及びミキサの方向への漸進的な湾曲を与えることができる。
【0029】
代替実施例によれば、偏向面は実質的に平坦でよい。特に、偏向面は、壁要素に対して実質的に90°の角度で延在することができる。
【0030】
特に、第1の設置本体の偏向面は、長手方向軸線の方向で第2の設置本体の開口を覆うように設計される。
【0031】
さらなる実施例によれば、壁要素の第1の側壁に面する側での偏向要素の表面は、長手方向軸線に対して60°〜90°の角度に向けられた横方向平面内に少なくとも部分的に位置することができる。さらに、壁要素の第2の側壁に面する側での偏向要素の表面は、長手方向軸線に対して60°〜90°の角度で位置された横方向平面内に少なくとも部分的に位置することができる。
【0032】
補強要素は、第1の設置本体の第2及び第3の壁要素と、第2の設置本体の第1の壁要素との間で、それらの接続点に提供することができる。この補強要素によって、第1の設置本体と第2の設置本体の移行部の形状安定性及び剛性を改良することができる。また、補強要素を有する接続点で、ポリマー溶融物のための流れ断面が増大される。補強要素は、例えば、肥厚部分として、又はリブとして形成することができる。
【0033】
静止混合要素は、特に発泡ポリマーを含むことがある。この場合において従来の射出成形プロセスでは、射出中又は射出直後に発泡する発泡剤を含むポリマーがスタティック・ミキサの製造のために使用される。特に、射出成形法は、発泡剤を含むポリマーを600バール未満、特に好ましくは500バール未満のツール内圧で射出成形ツール内に射出するステップを含む。
【0034】
スタティック・ミキサは、前述の実施例の1つによる混合要素と、混合要素を取り囲むミキサ・ハウジングとを含む。
【0035】
設置本体は、特定の長さ寸法と、特定の直径とを有する。非円形の管状ミキサ・ハウジングに関して、直径は、管状ミキサ・ハウジングの断面領域が正方形であるときの辺の長さに対応する。例えば長方形又は楕円形の断面を有するものなど、ミキサ・ハウジングの他の形状に関しては、等価な直径Dは、断面領域が円形でないと仮定して、すなわち公式D=2×(A/π)1/2を使用して決定される。ここで、Dは、等価な直径を意味し、Aは、実際の断面積を意味する。直径に対する長手方向寸法の比は少なくとも1であり、ここで、直径として、円形断面の直径又は非円形断面に関する等価な直径を使用しなければならない。
【0036】
長さ寸法は、長手方向軸線の方向での設置本体の大きさである。特に、直径に対する長さ寸法の比は、1よりも大きいことがある。
【0037】
特に、複数の設置本体を、長手方向軸線に沿って連ねて配置することができる。これらの設置本体は、同じ構造を有することができ、又は欧州特許第1312409B1号に示されるようなミキサ構成が得られるように異なる構造の設置本体を互いに組み合わせることもできる。隣接する設置本体は、この複数の設置本体から構成される混合要素がモノリシック(monolithick)部品として設計されるように、少なくともバー要素を介して互いに接続される。これは、混合要素が、全体を単一の射出成形ツールで製造されることを意味する。
【0038】
設置本体、又は設置本体の全体は、5〜500mmの間、好ましくは5〜300mmの間、より好ましくは50〜100mmの間の長手方向寸法を有することができる。
【0039】
スタティック・ミキサは、前述の実施例の1つによる混合要素と、混合要素を取り囲むミキサ・ハウジングとを含む。混合要素は、組み立てられた状態で、ミキサ・ハウジングの長手方向軸線と一致する長手方向軸線を有する。したがって、各設置本体もこの長手方向軸線を有する。長手方向軸線は、スタティック・ミキサ内に流れる流体の方向に向けられる。流体は、混合要素の上流に配置された入口要素を通して供給される少なくとも2つの成分を含む。
【0040】
混合すべき流体の流れは、偏向要素によって混合空間の内部で偏向され、したがって、設置された混合要素を有する管状ミキサ・ハウジング内にストランドとして入る成分が、スタティック・ミキサを通るそれらの経路中に連続的に分割されて、幅が狭まったストリップとなり、それにより、このスタティック・ミキサによって、混合が難しい又は高い粘性を有する成分を処理することもできる。
【0041】
基本的に、混合すべき流体は、2つの異なる成分を含む。ほとんどの場合、成分は、流体状態で存在するか、又は粘性の材料として存在する。これらは、例えばペーストや接着剤を含むが、さらに、製薬剤を含めた医療分野で使用される流体や、化粧品や食品用の流体も含む。また、そのようなスタティック・ミキサは、多成分接着剤や封止材の混合など、流動可能な成分の硬化混合生成物の混合のための使い捨てミキサとしても使用される。別の好ましい用途は、歯科分野での印象材の混合におけるものである。
【0042】
成分は、2:1から20:1以下の比、特に4:1から10:1以下の比で混合可能にすることができる。
【0043】
上述したスタティック・ミキサは、対応する射出成形ツールが製造されればミキサの製造及び材料コストは低いので、使い捨てミキサとして適している。さらに、スタティック・ミキサは、計量及び/又は混合ユニットにおいて使用される。スタティック・ミキサは、供与ユニット又は供与カートリッジ、特に多成分カートリッジに取り付けることができる。特に、多成分カートリッジは、供与装置と、供与装置に結合されたパイプとを含み、且つ前述の実施例の1つによるスタティック・ミキサを含む実例として挙げることができる。特に、多成分カートリッジは、2つのカートリッジ出口であって、それぞれのカートリッジ出口と前述した実施例の1つによる静止混合要素の進入開口との取込式液密接続のための2つのカートリッジ出口、及びミキサ・ハウジングを拘束して受け取るためのホルダを含む。
【0044】
以下、図面を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1の実施例による混合要素の一区域の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例による混合要素の一区域の一実施例を示す図である。
【図3a】図2による設置本体を有する混合要素を示す図である。
【図3b】図2による設置本体を有する混合要素を示す図である。
【図3c】図2による設置本体を有する混合要素を示す図である。
【図3d】図2による設置本体を有する混合要素を示す図である。
【図4】図2による設置本体を通る断面を示す図である。
【図5】図4による設置本体に隣接して配置された設置本体を通る断面を示す図である。
【図6a】図3によるスタティック・ミキサ及び混合要素の入口部分を通る断面を示す図である。
【図6b】図3によるスタティック・ミキサ及び混合要素の入口部分を通る断面を示す図である。
【図7a】組み立てられた状態での前述の図の1つによるスタティック・ミキサのミキサ・ハウジング、混合要素、及び保持要素を通る断面を示す図である。
【図7b】組み立てられた状態での前述の図の1つによるスタティック・ミキサのミキサ・ハウジング、混合要素、及び保持要素を通る断面を示す図である。
【図8】連続経路の高さで混合要素を通る断面を示す図である。
【図9】図8の詳細図である。
【図10】本体の出口側に沿った混合要素を通る断面図である。
【図11】図9の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
本発明の第1の実施例によるスタティック・ミキサ用の混合要素100の一実施例が図1に示されている。混合要素は、管状ハウジング(図示せず)内に設置された設置本体1を含む。管状ハウジングは、管状ハウジングの内部に位置された混合空間20の境界として働く。基本的には少なくとも2つの異なる成分からなる混合すべき流体が、混合空間20を通って流れる。ほとんどの場合、成分は、流体状態で存在するか、又は流動可能な、特に粘性の材料として存在する。これらは、例えばペーストや接着剤を含むが、さらに、製薬剤を含めた医療分野で使用される流体や、化粧品や食品用の流体も含む。また、そのようなスタティック・ミキサは、多成分接着剤の混合など、流動可能な成分の硬化混合生成物の混合のための使い捨てミキサとしても使用される。別の好ましい用途は、歯科分野での印象材の混合におけるものである。
【0047】
したがって、図1による混合要素は、管状ミキサ・ハウジング内に設置するための設置本体1を含み、設置本体1、101は、設置本体1内に流れる流体の方向に向けられた長手方向軸線10を有する。ミキサ・ハウジング(図示せず)によって周縁側面で画定された混合空間20を設置本体1が占めることができる。理解を容易にするために、図1には立方形の混合空間が示されている。この立方体の側面が、ミキサ・ハウジングの内壁を表すことができる。流体は、流れ断面領域22を形成する立方体の上面から、設置本体101の方向に流れる。
【0048】
設置本体1と設置本体101は同じ構造であるが、設置本体101は、長手方向軸線10の周りで180°回転されている。混合空間20と同様に、混合空間120は、長手方向軸線10に垂直な平面121内に流れ断面領域122を有し、これは、本質的に、設置本体101を取り囲む管状ミキサ・ハウジングの流れ断面領域に対応する。混合空間を2つの等しい部分に分割する少なくとも1つの対称面を有する設置本体1、101に関して、長手方向軸線は、この対称面内に配設される。混合空間は、ミキサ・ハウジング(図示せず)によって周縁側面で画定される。この実施例では、混合要素は、長方形又は正方形の断面を有するミキサ・ハウジング内に設置すべきである。等価な直径を決定するために使用されるミキサ・ハウジングの内径は、基準線36によって与えられる。
【0049】
設置本体1は、少なくとも1つの第1の壁要素2を含み、壁要素2は、流体の流れを、長手方向軸線10に実質的に平行に流れる2つの部分流に分割する働きをする。壁要素2は、第1の側壁3と第2の側壁4を有する。第1の壁要素2と平面21との交差面が、断面領域23を成す。この断面領域23は、設置本体なしでの混合空間20の流れ断面領域22の最大1/5、好ましくは最大1/10、特に好ましくは最大1/20である。したがって、流体は、壁要素2の側壁3、4の両側を流れる。流体の流れ方向は矢印で示されている。壁要素は、実質的に長方形の断面を有する。第1の壁要素2は、第1の幅広の辺5と、第2の幅広の辺6と、第1と第2の長い辺25、35とを有する。第1の幅広の辺5と、第2の幅広の辺6と、第1の長い辺25と、第2の長い辺35とが、各側壁3、4の周縁を成す。長い辺25、35は、実質的に長手方向軸線10の方向に延在し、第1の幅広の辺5と第2の幅広の辺6は、長手方向軸線の方向に対して横方向に延在する。第1の壁要素2は、混合空間を2つの部分に分割する。壁要素2は、流体の流れを2つの部分に分割するバー要素として働き、2つの部分の偏向は、第1の幅広の辺5の縁部での偏向を除いて無視することができる。通常、壁要素2の壁厚さ7は、100mmまでの全長を有する混合要素に関して1mm未満である。
【0050】
長手方向軸線とは異なる方向に部分流を偏向させる働きをする偏向要素11が、第1の壁要素2に隣接している。偏向要素は、壁要素の両側で、壁要素2に対して横方向に延在する偏向面を有する。第1の開口12が、壁要素2の第1の側壁3に面する側で偏向面に設けられる。
【0051】
第1の壁要素2と第2又は第3の壁要素8、9との交差角は、図1による実施例ではそれぞれ90°である。図1によれば、第1の壁要素2は、偏向要素11を介して第2の壁要素8及び第3の壁要素9に接続されている。偏向要素11は、好ましくは、平面21に平行に向けられた平面内に配設されるか、又はその平面に対してある傾斜角で配置され、傾斜角は、60°以下、好ましくは45°以下、特に好ましくは30°以下である。偏向要素11の表面と平面21との傾斜角が小さければ小さいほど、必要な構造の長さが小さくなる。或いは、言い換えると、偏向要素11の表面は、長手方向軸線10に対して、45°〜90°、好ましくは60°〜90°、特に好ましくは75°〜90°の角度に向けられた横方向平面内に実質的に配設される。
【0052】
偏向要素11に隣接する壁要素8、9は、第1の開口12から始まって長手方向軸線10の方向に延在する経路を画定する。表現「偏向要素に隣接する」は、第2及び第3の壁要素8、9が、長手方向軸線の方向で第1の壁要素2と反対側に配置される、すなわち流れの方向で第1の壁要素2の下流に配置されることを意味する。
【0053】
第2の開口が、壁要素2の第2の側壁4に面する側で偏向面に設けられ、第2又は第3の壁要素8、9が第2の開口に隣接する。第2及び第3の壁要素8、9は、やはり第1の開口12から始まる同じ経路を画定する。
【0054】
したがって、第2及び第3の壁要素8、9は、第1の開口12に隣接して配置される。第2及び第3の壁要素8、9は、長手方向軸線10の方向に延在し、それぞれ、実質的に長手方向軸線10の方向に延在する内壁81、91と外壁82、92を有する。第2の壁要素8は、内壁81と外壁82を有する。第3の壁要素9は、内壁91と外壁92を有する。この実施例では、内壁81、91と外壁82、92は、長手方向軸線の方向、すなわち図面の方向では垂直方向に延在する。内壁81、91と外壁82、92はそれぞれ、第1の壁要素2の第1又は第2の側壁3、4と20°〜160°の角度を成すことができる。第1の開口12は、第2及び第3の壁要素8、9の内壁81、91の間に配置される。第2の開口13及び任意選択の第3の開口14は、第2又は第3の壁要素8、9の外壁82、92の一方の外側に配置される。第2の開口13及び第3の開口14は、第1の壁要素2の第2の側壁4に面する側で偏向面に設けられる。特に、各壁要素の内壁は、その外壁に平行でよい。さらに、第2及び第3の壁要素は、互いに平行な内壁81、91と外壁82、92をそれぞれ有することができる。
【0055】
第2の設置本体101の第1の壁要素102は、第2及び第3の壁要素8、9に隣接している。第2の設置本体101は第1の壁要素102を有し、第1の壁要素102は、混合要素の長手方向軸線10の方向に延在し、第1の側壁103と、第1の側壁103とは反対側に配置された第2の側壁104とを有する。第1の側壁103及び第2の側壁104は、長手方向軸線10に実質的に平行に配置される。
【0056】
偏向要素111が、第1の壁要素102に隣接して配置される。偏向要素111は、壁要素102の両側で壁要素102に対して横方向に延在する偏向面を有する。第1の開口112が、壁要素102の第2の側壁104に面する側で偏向面に設けられる。第2及び第3の壁要素108、109は、第1の開口112に隣接して、長手方向軸線10の方向で第1の壁要素102とは反対側に配置される。
【0057】
すなわち、第2及び第3の壁要素108、109は、第1の壁要素102の下流に位置される。第2及び第3の壁要素108、109は、第1の開口112から始まって長手方向軸線10の方向に延在する経路を画定する。第2の開口113、114が、壁要素102の第1の側壁103に面する側で偏向面に設けられる。第2又は第3の壁要素108、109は、第2の開口113、114に隣接する。
【0058】
第2の壁要素108及び第3の壁要素109は、第1の開口112に隣接して配置される。第2及び第3の壁要素108、109は、混合要素の長手方向軸線10の方向に延在する。第2の壁要素は内壁181と外壁182を有し、第3の壁要素は内壁191と外壁192を有する。外壁182、192と内壁181、191は、実質的に混合要素の長手方向軸線10の方向に延在する。この実施例では、それらの壁はそれぞれ互いに平行である。内壁181、191と外壁182、192はそれぞれ、第1の壁要素102の第1又は第2の側壁103、104と20°〜160°の角度、この場合には90°の角度を成す。第1の開口112は、第2及び第3の壁要素108、109の内壁181、191の間に配置され、少なくとも1つの第2の開口113、114は、第2又は第3の壁要素108、109の外壁182、192の一方の外側に配置される。第2の開口113及び/又は第3の開口114は、第1の壁要素102の第2の側壁104に面する側で偏向面に設けられる。
【0059】
第1の壁要素102と、偏向要素111と、第2及び第3の壁要素108、109とを含む第2の設置本体101は、長手方向軸線10の周りで、第1の設置本体1に対して10°から180°以下の角度、特定の実例では180°回転させて配置される。
【0060】
第1の設置本体1と第2の設置本体101は同じ構造であり、すなわち、それらは、それぞれ互いに同じ角度及び間隔で配置された同じ壁要素及び同じ偏向要素を含む。
【0061】
第1の設置本体1と第2の設置本体101は、複数の共通のバー要素15、16、17、18を介して互いに接続される。
【0062】
図2は、本発明の第2の実施例による混合要素の一区域の一実施例を示す。混合要素の構造は、図1による混合要素と実質的に異ならない。したがって、同じ部分に関しては、図1と同じ参照番号を使用する。図1による実施例との相違点のみを以下で述べる。ここでも、混合要素の第1の設置本体1及び第2の設置本体101が示されている。これらの設置本体は、円形又は楕円形の断面を有するミキサ・ハウジング内への設置向けのものである。ミキサ・ハウジング(図示せず)の内壁の断面範囲が一点鎖線で示されている。ミキサ・ハウジングの直径は、基準線36で示されている。
【0063】
図3a〜図3dはそれぞれ、本発明による混合要素の第1の実施例の図を示す。図2に示されるように、混合要素100は、複数の設置本体を含む。すべての設置本体が、バー要素15、16、17、18によって互いに接続される。さらに、混合要素100は入口要素50を含み、入口要素50は、混合すべき成分のための入口経路51、52を含む。2つの成分の混合比は1:1でよいが、異なっていてもよく、すなわち1:1でなくてもよい。成分は、2:1から20:1以下の比、特に4:1から10:1以下の比で混合可能にすることができる。
【0064】
入口要素50は、第1の設置本体1の上流に配置される。入口要素50と設置本体1は、接続要素60を介して互いに接続される。入口要素50は、ミキサ・ハウジング内に周縁側面で封止して取り込むことができる本体57を有する。本体57は、第1の入口経路51と第2の入口経路52を有する。入口経路51、52はそれぞれ進入開口53、54と出口開口55、56を有し、それにより、対応する成分を、対応する入口経路51、52を通して進入開口53、54から出口開口55、56に伝達することができる。第1の入口経路51は、第2の入口経路52から空間的に離れて延在する。第1の入口経路51は、プレチャンバ58に通じている。プレチャンバ58は、本体57の出口側59と、接続要素60と、ミキサ・ハウジングの内壁と、第1の設置本体とによって画定される。第2の入口経路52は、出口開口56から、接続要素60の内部空間61内に延在する。接続要素60の内部空間61から第1の設置本体1の混合空間65に連続経路62が通じている。
【0065】
図4は、図2の設置本体1を通る断面を示す。第1の壁要素2とバー要素15、16、17、18は断面が見えている。偏向要素11は、図4による断面内に見える。偏向要素11は第1の開口12を含み、第1の開口12は、図4の第1の壁要素2の左側、すなわち第1の壁要素2の第1の側壁3の側に配置される。第2の開口13と第3の開口14は、反対側、すなわち第2の側壁4に配置される。第1の開口12は、第2及び第3の開口13、14に対してずらして配置される。偏向要素の部分要素26が、第2の開口と第3の開口の間に配置される。部分要素26に当たる流体は、第2の開口13及び第3の開口14の方向に偏向される。周縁側面で、第2の開口13及び第3の開口14は、ミキサ・ハウジング99によって画定される。
【0066】
図5は、設置本体1の第2及び第3の壁要素8、9を通る断面を示す。紙面に垂直な方向が流れの方向にあり、したがって設置本体101の第1の壁要素102が見える。偏向要素111は、設置本体101の第1の壁要素102に隣接する。偏向要素111は、第2の側壁104の側に配置された第1の開口112を含む。第2の開口113及び第3の開口114は、第1の側壁103の側に配置される。第2の開口113及び第3の開口114は、第1の開口112とはずらして配置される。第1、第2、及び第3の開口112、113、114は、部分要素がそれぞれ各開口の向かい側に配置されるように配置され、すなわち第1の部分要素が第1の開口112の向かい側に配置され、第2の部分要素127が第2の開口113の向かい側に配置され、第3の部分要素128が第3の開口の向かい側に配置される。
【0067】
図6a及び図6bは、図3a〜図3dによるスタティック・ミキサの入口要素50及び混合要素100を通る断面を示す。スタティック・ミキサはミキサ・ハウジング99を含み、ミキサ・ハウジング99内に混合要素100及び入口要素50が受け取られる。ミキサ・ハウジング99は保持要素98内に受け取られ、保持要素98は、カートリッジ(ここでは図示せず)を接続する働きをする。図6aは、その長手方向軸線10に沿って配置されたスタティック・ミキサを通る長手方向断面を示す。この断面は、入口経路51を含むスタブ63が見えないように取られている。これは、このスタブ63が図面の平面よりも手前に位置するからである。入口経路52を含むスタブ64が見える。
【0068】
入口要素の本体57の一部分であるキャップ要素66が、ミキサ・ハウジング内に保持される。入口経路51、52は、キャップ要素66を通って延在し、これは図6bで見える。キャップ要素66は、周縁突起72を有することができ、周縁突起72は、キャップ要素66のジャケット71に沿って延在する。突起72は、ミキサ・ハウジング99の対応する切欠97に受け取られる。キャップ要素66は、ミキサ・ハウジング99内に拘束して保持することができる。しかし、ミキサ・ハウジング99に対するキャップ要素66の回転が可能であり、混合要素50をカートリッジの出口に正確に配置できることを保証する。この目的で、スタブ63、64が、対応する出口に被せて配置されるか、又は対応する出口に挿入され、したがって、スタブ63、64が出口を取り囲むか、又は出口63、64がスタブ63、64を囲む。
【0069】
フランジ要素67が、ミキサ・ハウジング99のための支持部として働く。ミキサ・ハウジング99は、2段階で形成される。ミキサ・ハウジング99の入口部分96は、ミキサ・ハウジングの主要部分95よりも大きい内径を有する。ミキサ・ハウジング99の主要部分95は、混合要素の設置本体を含み、入口部分96は、入口要素50の本体57のキャップ要素66を含む。また、フランジ要素は、保持要素98内に受け取られる。また、フランジ要素67は、混合要素の入口部分96の端部の支持部を形成する。保持要素98は、スタティック・ミキサをカートリッジに固定する働きをする。この目的で、通常、保持要素98は差込接続固定手段を設けられる。
【0070】
入口経路51は、スタブ63の内部に延在し、フランジ要素67を通ってキャップ要素66内に続く。したがって、入口経路51は、進入開口53から始まり、出口開口55で終わる。入口経路52は、スタブ64の内部に延在し、フランジ要素67を通ってキャップ要素66内に続く。したがって、入口経路52は、進入開口54から始まり、出口開口56で終わる。連続経路62は、入口経路52から、接続要素60の内部空間61内に延びる。接続要素60は、特に、第1の設置本体1の第1の壁要素として形成することができる。第2の入口経路52は、特に、接続要素60の内部空間61内に構成することができる。第2の入口経路52は、接続要素60の内部空間61内で入口側75から出口側76に延在する。入口経路52は、入口側75から出口側76まで逓減する内径を有する。
【0071】
第1の出口開口55と接続要素60の間で、プレチャンバ内に案内要素を提供することができる。この案内要素は、図面には示されていない。案内要素は、例えばダム要素として形成することができる。この出口開口55から出た成分は、このダム要素に沿って偏向されて分割される。このダム要素は、ビーム形状に形成することができる。そのようなダム要素に関する実例は、欧州特許出願公開第0885651A1号で見ることができ、そこでは分割縁部(dividing edge)と呼ばれている。案内要素は、特に、第1の出口開口55を少なくとも部分的に覆うことができる。
【0072】
入口経路50の第1の入口経路51は、出口開口55において、出口開口56での第2の入口経路52の断面積とは異なる断面積を有する。そのような入口要素50は、2:1から20:1以下、特に4:1から10:1以下の比で混合することができる成分に使用される。
【0073】
図7aと図7bはそれぞれ、ミキサ・ハウジング99内に受け取られた混合要素100全体を通る断面を示す。ミキサ・ハウジング99は、入口部分96と主要部分95から形成される。入口部分96は、混合要素100の入口要素50を含む。主要部分95は、混合要素100の設置本体1、101を含む。ミキサ・ハウジングは、入口端部94と出口端部93を有する。2つ以上の成分が、入口要素を通って別々にミキサ・ハウジング内に入り、第1の設置本体1内で互いに接触する。設置本体の壁要素は、成分の流れを分割する働きをし、偏向要素は、成分の流れを偏向する働きをし、すなわち成分の流れの局所的な成層破壊を引き起こす働きをする。成分は、混合要素の長さにわたって続けられる成分の流れの分割及び偏向によって混合される。ミキサ・ハウジング99の出口端部93から均質なフィラー材料が出る。
【0074】
バー要素15、16、17、18は、互いに接続された混合要素100のすべての設置本体を保持する。各バー要素が、スタティック・ミキサの曲げ剛性を高める。さらに、特に少なくとも2つの混合要素が第1の壁要素の両側に配置されているとき、ミキサの動作中に混合要素の破損が生じるのをバー要素によって防止することができる。さらに、バー要素によって、射出成形プロセスでの設置本体の製造中に、ポリマー溶融物が、第1の設置本体1から、第1の設置本体及び下流に配置されたすべてのさらなる設置本体101に流れることができることが保証される。すなわち、バー要素がない場合、壁要素8又は9から下流に配設された壁要素102への移行部は、共通の断面表面及びその任意の補強材のみから構成される。すなわち、この場合の断面表面は、壁厚さ7に対応する辺の長さを有する2つの正方形から構成される。下流に配設された設置本体のためのすべてのポリマー溶融物がこれらの狭窄点を通過しなければならず、これはツール内で局所的な圧力ピークをもたらすことになる。さらに、使用時に管状ハウジングに近い位置となる壁要素の領域内で、ポリマー溶融物の滞留時間が長くなり、これは、ポリマー溶融物の変化を引き起こすことになり、特定の状況下では物理的特性の劣化及び不均質性を引き起こすことになり、したがって、従来技術においては、そのような混合要素は、発泡構造を形成するため発泡剤を含む溶融物の使用によってのみ製造することができる。
【0075】
このために、好ましい実施例によれば、製造プロセスにおいてポリマー溶融物を先に送るためのバー要素が、1つの設置本体から、隣接する設置本体それぞれに提供される。
【0076】
通常、スタティック・ミキサはプラスチックから製造され、これにより、比較的複雑な幾何形状でさえ射出成形プロセスで実現することができる。設置本体1、101の全体は長さ寸法24を有し、各断面領域23、123が、特に複数の設置本体1、101を含むスタティック・ミキサに関して壁厚さ7を有する。長さ寸法24と壁厚さ7の比は、少なくとも40、好ましくは少なくとも50、特に好ましくは少なくとも75である。少量のフィラー材料のためのスタティック・ミキサの好ましい使用に関して、壁厚さ7は、3mm未満、好ましくは2mm未満、特に好ましくは1.5mm未満である。設置本体1、101の全体は、5〜500mmの間、好ましくは5〜300mmの間、より好ましくは50〜100mmの間の長手方向寸法24を有する。
【0077】
図8は、連続経路の高さでの混合要素を通る断面を示す。この断面は、コーディング要素を有する部分断面の形での保持要素98と、保持要素98を多成分カートリッジに接続することができる差込閉止体のいくつかの部分とを含む。ミキサ・ハウジング99の一部分であるキャップ要素66は、保持要素98の内部に配置される。キャップ要素66は、中央に配置された円形の開口70を有し、開口70内に接続要素60が受け取られる。接続要素60は、開口を完全には埋めず、2つの切欠を有し、それらの切欠が接続要素61の内部空間を形成する。これらの切欠は、詳細には図10に示される。切欠は流体伝達経路であり、それらの経路を通して、混合すべき成分が混合要素の設置本体に供給される。
【0078】
図9は、図8の詳細、すなわちキャップ要素66の開口70を示す。接続要素61の内部空間を形成する2つの切欠73、74を含む接続要素60が開口70内に位置される。切欠73は、より大きい体積流量を有する成分のために提供され、切欠74は、より小さい体積流量を有する成分のための経路として働く。したがって、切欠74は、連続経路62を通る一区域である。好ましい実施例によれば、切欠73と切欠74の断面積の比は、4:1〜5:1の間である。特に、切欠73の断面積は2.8mmであり、切欠74の断面積は0.6mmである。
【0079】
図10は、入口経路51、52(図6b参照)を含む本体57の出口側に沿った混合要素を通る断面を示す。入口経路51の出口開口55は、プレチャンバ58に通じており、プレチャンバ58は、接続要素60と本体57の出口側59との間に延在する。入口経路52の出口開口56は、出口側59を形成する壁要素77によってプレチャンバ58から切り離されており、したがってプレチャンバ内では2つの成分がまだ接触しない。接続要素60につながる接続経路78を画定する壁要素77は、図11に詳細に示されている。この断面で示されるようなプレチャンバ58と接続経路78の断面積の比は、少なくとも5:1であり、より大きい体積流量を有する成分がプレチャンバ58内に含まれる。一実施例によれば、プレチャンバの断面積は特に32.4mmでよく、接続経路78の断面積は6.2mmでよい。このとき、出口開口55に属し、図6bに示されている進入開口53の断面積は、15.9mmである。このとき、出口開口56に属し、図6bに示されている進入開口54の断面積は、2.8mmである。この実施例に関して、入口領域内、すなわち対応する進入開口53、54から混合要素の第1の設置本体への入口までの2つの成分の体積は、より大きい体積流量を有する成分に関しては171mmであり、より小さな体積流量を有する成分に関しては28mmである。これは、約6:1の比に相当する。
【0080】
図11は、図10の詳細、すなわち接続要素60につながる接続経路78を画定する壁要素77を示す。図11は、特に、接続経路78が、出口開口56から接続要素61の内部空間への入口まで狭窄することを示す。この狭窄は、特に、少なくとも部分的に円錐の経路壁によって行うことができる。
【0081】
ミキサ入口における長手方向軸線に垂直な断面平面内での、連続経路の断面積と残りの空いている断面積との比は、少なくとも4:1である。成分の混合比は4:1でよいが、代替実施例によれば少なくとも5:1でもよい。また、少なくとも10:1、又はさらにはそれより大きくてもよい。好ましくは、同じ寸法を有する混合要素が、成分のすべての混合比に関して使用される。したがって、5:1〜10:1以上の断面積の比にも、以下のさらなる幾何学的条件が同様に適用される。
【0082】
一実施例によるミキサ・ハウジングは、本体の出口側が位置する段差を有する。特に、断面平面は、この段差と第1の設置本体との間に配置することができる。
【0083】
出口開口にすぐ隣接した位置で、この点で成分に利用可能な断面領域の断面積の比は、少なくとも5:1でよい。進入開口の断面積の比は、少なくとも5:1である。
【0084】
出口開口に隣接した断面領域に向かって、入口開口の断面積は、成分の少なくとも1つに関して少なくとも2倍に増加する。特に、入口開口から、出口開口に隣接した断面領域に向かって、断面積は各成分に関して少なくとも2倍に増加する。
【符号の説明】
【0085】
1 設置本体
2 壁要素
3 第1の側壁
4 第2の側壁
5 第1の幅広の辺
6 第2の幅広の辺
7 壁厚さ
8 第2の壁要素
9 第3の壁要素
10 長手方向軸線
11 偏向要素
12 第1の開口
13 第2の開口
14 第3の開口
20 混合空間
22 流れ断面領域
23 断面領域
25 第1の長い辺
35 第2の長い辺
50 入口要素
51 第1の入口経路
52 第2の入口経路
53 第1の出口経路
54 第2の出口経路
57 本体
58 プレチャンバ
59 出口側
60 接続要素
61 内部空間
62 連続経路
65 混合空間
81 内壁
82 外壁
91 内壁
92 外壁
99 ミキサ・ハウジング
100 混合要素
101 設置本体
102 壁要素
103 第1の側壁
104 第2の側壁
108 第2の壁要素
109 第3の壁要素
111 偏向要素
112 第1の開口
113 第2の開口
114 第2の開口
120 混合空間
121 平面
181 内壁
191 内壁
182 外壁
192 外壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状ミキサ・ハウジング(99)に設置するためのスタティック・ミキサ用の混合要素(100)であって、前記混合要素(100)が長手方向軸線(10)を有し、前記長手方向軸線(10)に沿って、少なくとも1つの第1の設置本体(1)と少なくとも1つの第2の設置本体(101)とが連ねて配置され、入口要素(50)が、前記第1の設置本体(1)の上流に配置されるように提供され、前記入口要素(50)及び前記第1の設置本体(1)が接続要素(60)を介して互いに接続され、前記入口要素(50)が、前記ミキサ・ハウジング(99)内に封止的に周方向に取り込まれることができる本体(57)を有し、前記本体(57)が、第1の入口経路(51)と第2の入口経路(52)とを有し、前記第1の入口経路(51)が、第1の進入開口(53)と第1の出口開口(55)とを有し、前記第2の入口経路(52)が、第2の進入開口(54)と第2の出口開口(56)とを有し、それによって、対応する成分を、対応する入口経路(51、52)を通して前記進入開口(53、54)から前記出口開口(55、56)に導くことができ、また前記第1の入口経路(51)が前記第2の入口経路(52)から空間的に離れて延び、前記第1の入口経路(51)がプレチャンバ(58)に通じ、前記プレチャンバ(58)が、前記本体(57)の出口側(59)と、前記接続要素(60)と、前記ミキサ・ハウジングの内壁と、前記第1の設置本体(1)とによって画定され、前記第2の入口経路(52)が、前記出口開口(56)から前記接続要素(60)の内部空間(61)内へと延び、連続経路(62)が、前記接続要素(60)の前記内部空間(61)から前記第1の設置本体(1)の混合空間(65)に通じ、前記ミキサの入口に位置する長手方向軸線に垂直な断面平面内において、残りの空いている断面領域の断面積と前記連続経路(62)の断面積との比が少なくとも4:1である混合要素(100)。
【請求項2】
前記第2の入口経路(52)が、前記接続要素(60)の前記内部空間(61)内で収縮している請求項1に記載の混合要素。
【請求項3】
前記第2の入口経路(52)が、前記接続要素(60)の前記内部空間(61)内で入口側(75)から出口側(76)まで延びており、また前記第2の入口経路(52)が、前記入口側(75)から前記出口側(76)まで連続的に減少する内径を有している請求項1又は請求項2に記載の混合要素。
【請求項4】
前記進入開口(55、56)にすぐ隣接した位置で、この点で成分に利用可能な前記断面の断面積比が、少なくとも5:1である請求項1から3までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項5】
前記進入開口の断面積比が少なくとも5:1である請求項1から4までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項6】
前記出口開口(55)に隣接した断面積に対する前記入口開口の断面積が、前記成分の少なくとも1つに関して少なくとも2倍である請求項1から5までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項7】
前記第1の設置本体(1)が第1の壁要素(2)を有し、前記第1の壁要素(2)が、前記長手方向軸線(10)の方向に延び、また第1の側壁(3)と、前記第1の側壁(3)とは反対側に配置された第2の側壁(4)とを有し、前記第1の壁要素(2)が前記接続要素(60)を形成している請求項1から6までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項8】
偏向要素(11)が、前記第1の壁要素(2)に隣接して配置され、前記偏向要素(11)が、前記壁要素(2)の両側で前記第1の壁要素(2)に対して横方向に延びる偏向面を有し、第1の開口(12)が、前記第1の壁要素(2)の前記第1の側壁(3)に面する側で前記偏向面に設けられ、第2及び第3の壁要素(8、9)が、前記第1の開口(12)に隣接して配置され、前記第2及び第3の壁要素(8、9)が、前記長手方向軸線(10)の方向に延び、且つそれぞれ内壁(81、91)と外壁(82、92)を有し、前記壁が、実質的に前記長手方向軸線(10)の方向に延び、前記内壁(81、91)と外壁(82、92)がそれぞれ、前記第1の壁要素(2)の前記第1又は第2の側壁(3、4)と20°〜160°の角度を成し、前記第1の開口(12)が、前記第2及び第3の壁要素(8、9)の前記内壁(81、91)の間に配置され、第2の開口(13、14)が、前記第2又は第3の壁要素(8、9)の前記外壁(82、92)の一方の外側に配置され、前記第2の開口(13、14)が、前記第1の壁要素(2)の前記第2の側壁(4)に面する側で偏向面に設けられ、第2の設置本体(101)の第1の壁要素(102)が、前記第2及び第3の壁要素(8、9)に隣接している請求項1から7までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項9】
前記第2の設置本体(101)が第1の壁要素(102)を有し、前記第1の壁要素(102)が、前記長手方向軸線(10)の方向に延び、且つ、第1の側壁(103)と、前記第1の側壁(103)とは反対側に配置された第2の側壁(104)とを有し、偏向要素(111)が、前記第1の壁要素(102)に隣接して配置され、前記偏向要素(111)が、前記壁要素(102)の両側で、前記壁要素(102)に対して横方向に延びる偏向面を有し、第1の開口(112)が、前記壁要素(102)の前記第2の側壁(104)に面する側で前記偏向面に設けられ、第2及び第3の壁要素(108、109)が、前記第1の開口(112)に隣接して配置され、前記第2及び第3の壁要素(108、109)が、前記長手方向軸線(10)の方向に延び、且つそれぞれが、実質的に前記長手方向軸線(10)の方向に延びる内壁(181、191)と外壁(182、192)とを有し、前記内壁(181、191)及び外壁(182、192)がそれぞれ、前記第1の壁要素(102)の前記第1又は第2の側壁(103、104)と20°〜160°の角度を成し、前記第1の開口(112)が、前記第2及び第3の壁要素(108、109)の前記内壁(181、191)の間に配置され、第2の開口(113、114)が、前記第2又は第3の壁要素(108、109)の前記外壁(182、192)の一方の外側に配置され、前記第2の開口(113、114)が、前記第1の壁要素(102)の前記第2の側壁(104)に面する側で前記偏向面に設けられ、前記第1の壁要素(102)と、前記偏向要素(111)と、前記第2及び第3の壁要素(108、109)とを含む前記第2の設置本体(101)が、前記長手方向軸線(10)の周りで、前記第1の設置本体(1)に対して10°から180°以下の角度だけ回転させて配置される請求項1から8までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項10】
6つ以上の設置本体が、共通のバー要素(15、16、17、18)を介して互いに接続されている請求項1から9までのいずれか一項に記載の混合要素。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか一項に記載の混合要素(100)と、前記混合要素を取り囲むミキサ・ハウジング(99)とを含むスタティック・ミキサ。
【請求項12】
2つのカートリッジ出口であって、請求項1から11までのいずれか一項に記載の混合要素(100)の前記進入開口(53、54)をそれぞれ受け入れて液密接続するためのカートリッジ出口と、
前記ミキサ・ハウジング(99)の捕捉受け入れするための保持要素(98)と
を有する多成分カートリッジ。
【請求項13】
2:1から20:1以下、特に4:1から10:1以下の比で混合され得る成分のための、請求項12に記載の多成分カートリッジ。
【請求項14】
流動可能な成分を混合するための請求項1から10までのいずれか一項に記載の混合要素の使用。
【請求項15】
多成分接着剤、封止材、又は歯科印象材を混合するための、請求項1から10までのいずれか一項に記載の混合要素の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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