説明

ステアリングシステム及びカテーテルシステム

ステアリングシステム30は、駆動ホイール1、3の間に配置された管状物体5をステアリングする2つの半径方向に反対に配置された駆動ホイール1、3を有する。駆動ホイール1、3は、各々、ホイール回転軸40、42を持ち、各々、ホイール回転軸40、42のまわりに分散された複数のローラ7を含む。ローラ7は、回転可能に構成され、各ローラは、ローラ回転軸44と、ローラ回転軸44に対応する方向においてアーチ型にくぼんだ外側駆動面58とを持つ。ローラ回転軸44は、ホイール回転軸40、42に対して斜めに向けられ、各駆動ホイール1、3のローラ7は、管状物体5に対するステアリング表面を一緒に形成する。前記ステアリングシステムは、前記物体が前記ローラとの接触を失う危険なしで管状物体の回転を続行することを可能にする。ステアリングシステム30は、カテーテル5を有するカテーテルシステムに組み込まれることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動ホイールの間に配置された管状物体をステアリングする2つの半径方向に反対に配置された駆動ホイールを有するステアリングシステムに関する。
【0002】
本発明は、このようなステアリングシステムを有するカテーテルシステムにも関する。
【背景技術】
【0003】
このようなステアリングシステム、すなわちカテーテルシステムの一実施例は、特許出願US2004/0254566A1に開示されている。既知のシステムは、互いに平行にかつカテーテルに直行して配置された2つのローラを有する装置を含み、前記カテーテルは、これらのローラの間につかまれる(gripped)。前記ローラの少なくとも1つは、回転可能に駆動されることができ、前記ローラの少なくとも1つは、間に入れられたカテーテルの摩擦締め付けを提供するように他方に対して弾性的に押し付けられる。時計回り又は反時計回り方向におけるローラの回転の結果として、前記カテーテルは、長手方向にそれぞれ前方に又は後方に移動する。また、前記2つのローラの少なくとも1つは、軸方向の両方において軸方向に移動されることができ、この軸方向移動の結果として、前記ローラの間につかまれる前記カテーテルが、自らの軸に対してそれぞれ右方向又は左方向に回転される。前記カテーテルと係合されるローラの単一の対の使用は、前記カテーテルの長手方向に前方及び後方の移動、並びに場合により前記長手方向の移動と同時の右方向又は左方向の回転の両方を生成する。
【0004】
既知の装置において、前記カテーテルの回転は、前記ローラの軸方向の軸に沿った前記カテーテルの移動に関連付けられる。その欠点は、前記カテーテルの回転数が前記ローラの軸方向のサイズにより制限されることである。特に、前記カテーテルが連続的に回転される場合、前記カテーテルは、前記ローラの軸に沿った再配置の結果として特定の瞬間において前記ローラとの接触を失い、前記ローラによりつかまれなくなる。一度これが起こると、前記カテーテルの移動は、もはやローラにより制御されることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、管状物体がローラとの接触を失う危険のない管状物体の連続的な回転を可能にするよりよいステアリングシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1において規定される本発明によるステアリングシステムで達成される。前記ステアリングシステムは、2つの半径方向に反対に配置された駆動ホイールを有し、前記駆動ホイールは、前記駆動ホイールの間に配置された管状物体、例えばカテーテルをステアリングする。用語"管状物体をステアリングする"が、前記管状物体を配向する及び/又は伝搬することを含むことに注意する。前記駆動ホイールは、各々、ホイール回転軸を持ち、各々、前記ホイール回転軸の周りに分散された複数のローラを含む。前記ローラは、回転可能に構成される。各ローラは、ローラ回転軸と、ローラ回転軸に対応する方向にアーチ型にくぼんだ(concavely vaulted)外側駆動面とを持つ。前記ローラ回転軸は、ホイール回転軸に対して斜めに方向づけられる。各駆動ホイールのローラは、前記管状物体に対するステアリング表面を一緒に形成する。このようなステアリングシステムにおいて、前記管状物体の回転は、前記ローラ回転軸に沿った前記管状物体の移動を生じない。前記駆動ホイール及び前記ローラのこのような構成は、前記管状物体が、前記ローラ回転軸に対応する方向においてアーチ型にくぼんだ前記ローラの外側駆動面によって前記回転の量にかかわらず前記ホイールの前記ローラによりつかまれたままである。結果として、本発明によるステアリングシステムは、上述の従来技術の装置の上記の問題を所有しない。
【0007】
本発明によるステアリングシステムの一実施例は、前記ステアリングシステムが前記駆動ホイールを駆動するモータ装置を有するという特徴を持つ。
【0008】
本発明によるステアリングシステムを使用して前記管状物体をステアリングすることは、以下に記載されるように機能する。前記モータが、第1のホイールとして更に言及される前記駆動ホイールの1つを反時計回りにステアリングし、第2のホイールとして更に言及される他方の駆動ホイールを時計回りにステアリングする場合に、前記管状物体は、第1の軸方向に移動される。前記モータが前記第1のホイールを時計回りにかつ前記第2のホイールを時計回りにステアリングする場合に、前記管状物体は、第1の回転方向において回転される。前記モータが前記第1のホイールを反時計回りに、前記第2のホイールを反時計回りにステアリングする場合に、前記管状物体は、前記第1の回転方向の反対の第2の回転方向において回転される。
【0009】
本発明によるステアリングシステムの実際的な実施例は、各駆動ホイールが、前記回転軸の周りに延在する2つのホイールフランジを含むという特徴を持つ。
【0010】
本発明によるステアリングシステムの実際的な実施例は、前記ホイール回転軸が、互いに対して実質的に平行に配置されるという特徴を持つ。
【0011】
本発明によるステアリングシステムの実際的な実施例は、前記ローラ回転軸が、前記ホイール回転軸に対して10ないし80度の角度を形成するという特徴を持つ。好ましくは30ないし60度の角度が、前記ローラによる前記管状物体の良好なグリップを可能にする。
【0012】
本発明によるステアリングシステムの好適な実施例は、前記ローラ回転軸が、前記ホイール回転軸に対して実質的に45度の角度を形成するという特徴を持つ。このような角度は、前記ローラによる前記管状物体の最良のグリップを提供する。
【0013】
本発明によるステアリングシステムの一実施例は、前記管状物体を駆動するように前記駆動ホイールが互いに近い第1の位置と、前記管状物体をプラグイン及び/又はアウトするように前記駆動ホイールが互いに離れている第2の位置との間で前記駆動ホイールが移動可能であるという特徴を持つ。
【0014】
このような特徴は、前記ステアリングシステムのユーザが前記管状物体を前記システムから取り外し、前記管状物体を手動でステアリングし続ける可能性を提供する。
【0015】
本発明によるステアリングシステムの一実施例は、前記ステアリングシステムが、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記駆動ホイールを移動する駆動ホイール制御装置を有するという特徴を持つ。
【0016】
本発明によるステアリングシステムは、人間又は動物の体内におけるカテーテル又はガイドワイヤステアリング、非侵襲手術又は調査ツールステアリング及び超音波プローブステアリングのような、様々な応用において使用されることができる。
【0017】
本発明の目的は、カテーテルシステムを提供することでもある。本発明によるカテーテルシステムは、カテーテルと、本発明によるステアリングシステムとを有する。前記カテーテルは、前記管状物体を構成し、前記ステアリングシステムは、前記カテーテルをステアリングするように構成される。
【0018】
本発明によるカテーテルシステムの一実施例は、前記カテーテルが先端を有し、前記カテーテルシステムが、前記先端を操作する駆動ユニットを有するという特徴を持つ。前記駆動ユニットは、当技術分野において既知である如何なる駆動ユニットであってもよく、一度前記先端が体内の所要の位置まで駆動されると、体、特に人間又は動物の体に対して所望の動作を実行するために前記カテーテルシステムのユーザにより使用されることができる。
【0019】
本発明によるカテーテルシステムの一実施例は、前記カテーテルシステムが、前記ステアリングシステムの前記モータ装置をステアリングするモータステアリング装置を有するという特徴を持つ。
【0020】
前記モータステアリング装置は、前記ステアリングシステムをステアリングする適切なソフトウェアを備えた当技術分野において既知であるマイクロプロセッサユニットであってもよい。前記マイクロプロセッサユニットは、コマンドボタンを持つ制御テーブルを介して前記ユーザにより制御されることができる。適切なボタンを押すことにより、前記ユーザは、2つの軸方向の1つに前記管状物体を平行移動する及び/又は2つの回転方向の1つにおいて前記管状物体を回転させることを選択することができる。したがって、使用中に、前記モータ装置は、前記マイクロプロセッサからステアリングコマンドを受信し、前記管状物体の選択された平行移動及び/又は回転が達成されるように前記ステアリングシステムのホイールをステアリングする。
【0021】
本発明によるカテーテルシステムの一実施例は、前記カテーテルシステムが、体内において前記先端の位置及び/又は向きを決定する追跡手段と、前記追跡手段により決定された前記先端の位置及び/又は向きを表示するディスプレイとを有するという特徴を持つ。
【0022】
動作中に、前記カテーテルシステムのユーザは、前記先端の位置及び/又は向きを観察し、所要の動作によって前記駆動ユニットにより前記カテーテルの先端を操作する。
【0023】
本発明によるカテーテルシステムの一実施例は、前記ステアリングシステムの前記ホイールが使い捨てユニットとして構成され、前記駆動モータが再使用可能なアセンブリを形成するという特徴を持つ。
【0024】
以下、本発明及び更なる態様が、以下の図を使用して、例を用いて記載され、以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明によるステアリングシステムの例示的な実施例を概略的に示す。
【図2】本発明によるカテーテルシステムの第1の例示的な実施例及び前記カテーテルシステム内のステアリングシステムの位置を概略的に示す。
【図3】本発明によるカテーテルシステムの第1の例示的な実施例、前記カテーテルシステム内のステアリングシステムの位置及び患者に関する前記ステアリングシステムの可能な位置を概略的に示す。
【図4】カテーテルの先端の位置を示すディスプレイが示される本発明によるカテーテルシステムの第2の例示的な実施例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
好適な実施例の以下の記載において、前記記載の一部を形成する添付の図面が参照される。本発明が実施されうる特定の実施例は、説明によって以下の記載に示される。他の実施例が使用されてもよく、構造の変更が、本発明の範囲から逸脱することなしに行われうると理解されるべきである。同じ参照符号が複数の実施例において同じ又は同様の部分を示すのに使用されることに注意する。
【0027】
図1に示される本発明の第1の実施例は、斜視図で描かれている。ステアリングシステム30は、駆動ホイール1、3の間に配置された管状物体5をステアリングする2つの半径方向に反対に配置された駆動ホイール1、3を有する。駆動ホイール1、3は、各々、ホイール回転軸40、42を持ち、各々、ホイール回転軸40、42の周りに分散された複数のローラ7を含む。この実施例において、各ホイール1は、12のローラを持つ。ローラ7は、回転可能に構成され、各ローラは、ローラ回転軸44及び外側駆動面58を持つ。前記外側駆動面は、ローラ回転軸44に対応する方向においてアーチ型にくぼんでいる。ローラ回転軸44は、ホイール回転軸40、42に対して斜めに向けられる。各駆動ホイール1、3のローラ7は、管状物体5に対するステアリング表面を一緒に形成する。各駆動ホイール1、3は、回転軸40、42の周りに垂直に延在する2つのホイールフランジ50、52を含む。ローラ7は、2つのホイールフランジ50、52の間に取り付けられ、生やされる。
【0028】
前記システムは、駆動ホイール1、3を駆動する電気モータ装置21を更に有する。前記システムは、2つの電気モータ21を有することもでき、これら2つのモータの各々は、2つのホイール1、3の1つをステアリングする。
【0029】
本発明によるステアリングシステム30を使用する管状物体5のステアリングは、以下のように機能する。管状物体5のステアリングは、管状物体5と両方のホイール1、3のローラ7との間の摩擦の結果である。管状物体5の軸方向移動Z−又はZ+は、ホイール1、3を互いに対して異なる方向にステアリングすることにより達成される。具体的には、モータ21が第1のホイール1を反時計回りccwにステアリングし、第2のホイール3を時計回りcwにステアリングする場合に、管状物体5は、第1の軸方向Z−に移動され、モータ21が第1のホイール1を時計回りcwにステアリングし、第2のホイール3を反時計回りccwにステアリングする場合に、管状物体5は、第2の軸方向Z+に移動される。管状物体5の回転、反時計回りθccw又は時計回りθcwは、ホイール1、3を互いに対して同じ方向にステアリングすることにより達成される。具体的には、モータ21が第1のホイールを時計回りcwに、第2のホイール3を時計回りcwにステアリングする場合に、管状物体5は、第1の回転方向、反時計回りθccwに回転され、モータ21が第1のホイール1を反時計回りccwに、第2のホイール3を反時計回りccwにステアリングする場合に、管状物体5は、第1の回転方向θccwとは反対の第2の回転方向、時計回りθcwに回転される。
【0030】
ローラ7により管状物体5をつかむ強度は、ローラ回転軸がホイール回転軸と形成する角度に依存する。前記ステアリングシステムは、10ないし80度の如何なる角度とも機能するように適合される。実質的に45度の角度は、ローラ7による管状物体5の最良のグリップを提供し、結果として最良のステアリング結果を提供する。
【0031】
図2及び3は、本発明によるカテーテルシステムの例示的実施例を概略的に示す。前記カテーテルシステム内のステアリングシステム30は、人間の患者又は動物の体13の近くに配置される。カテーテル5は、前記管状物体を構成する。ステアリングシステム30は、駆動ホイール1、3が、カテーテル5を駆動するように前記駆動ホイールが互いに近い第1の位置と、カテーテル5をプラグイン及び/又はアウトするように前記駆動ホイールが互いから離れている第2の位置との間で移動可能である。このような特徴は、前記ステアリングシステムのユーザがステアリングシステム30からカテーテル5を取り外し、前記管状物体を手動でステアリングし続ける可能性を提供する。このような実施は、安全措置として必要とされうる。本発明によるステアリングシステムは、前記ステアリングシステムが、前記第1の位置と前記第2の位置との間で駆動ホイール1、3を移動する駆動ホイール制御装置60を有する。前記駆動ホイール制御装置は、モータ又は当技術分野において既知である他の適切な装置であることができる。
【0032】
可能な実施は、動作中にカテーテル5と、したがって患者の体13と接触するローラ7を持つホイールが使い捨てユニットを形成し、駆動モータ21が洗浄能力を助けるように再使用可能なアセンブリを形成するようなものであることができる。これは、各新しい患者に対して、新しいカテーテル及び新しいホイール1、3が使用されることを意味する。
【0033】
カテーテル5は、先端62を有し、前記カテーテルシステムは、先端62を操作する駆動ユニット11を有する。前記カテーテルシステムのユーザは、カテーテル5及び先端62を体13内の所要の位置に移動するのにステアリングシステム30を使用する。この目的で、前記カテーテルシステムは、ステアリングシステム30のモータ装置21をステアリングするモータステアリング装置9を有する。前記ユーザは、体13に対して前記先端による所望の動作を実行するために先端62を操作するのに駆動ユニット11を使用する。前記体は、特に、人間の体、例えば患者、又は動物の体であることができる。
【0034】
図4は、本発明によるカテーテルシステムの例示的な実施例を概略的に示し、前記カテーテルの先端の位置を示すディスプレイ32が図示される。前記カテーテルシステムのユーザは、ステアリングシステム30により前記先端を体13内の所望の位置に持っていくために先端62の位置を知る必要がある。一度先端62が前記所望の位置に配置されると、前記ユーザは、駆動ユニット11を使用して前記先端を操作することにより体13に対して所望の動作を実行するために先端62の向きを知る必要がある。この目的で、前記カテーテルシステムは、体13内の先端62の位置及び/又は向きを決定する追跡手段と、前記追跡手段により決定された先端62の位置及び/又は向きを表示するディスプレイ32とを有する。
【0035】
本発明は、図面及び先行する記載において詳細に図示及び説明されているが、このような図示及び説明は、説明的又は例示的であり、限定的ではないと見なされるべきであり、本発明は、開示された実施例に限定されない。
【0036】
開示された実施例に対する他の変形例は、図面、開示及び添付の請求項の検討により、請求された発明を実施する際に当業者に理解され、達成されることができる。請求項において、単語"有する"は、他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞"1つの"は複数を除外しない。特定の方策が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの方策の組み合わせが有利に使用されることができないことを示さない。このような特徴の可能な組み合わせは、本発明の一部である。請求項内の参照符号は、範囲を限定すると解釈されるべきでない。
【符号の説明】
【0037】
1、3:駆動ホイール
5:管状物体/カテーテル
7:ローラ
9:モータステアリング装置
11:駆動ユニット
13:患者
21:モータ装置
30:ステアリングシステム
32:ディスプレイ
40、42:ホイール回転軸
44:ローラ回転軸
50、52:ホイールフランジ
52:ホイールの第2のベース
54:ローラの第1の端部
56:ローラの第2の端部
58:外側駆動面
60:駆動ホイール制御装置
62:先端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの半径方向に反対に配置された駆動ホイールを有するステアリングシステムにおいて、前記駆動ホイールが、前記駆動ホイールの間に配置された管状物体をステアリングし、前記駆動ホイールが、各々、ホイール回転軸を持ち、各々、前記ホイール回転軸の周りに分散された複数のローラを含み、前記ローラが、回転可能に構成され、各ローラが、ローラ回転軸と、前記ローラ回転軸に対応する方向においてアーチ型にくぼんだ外側駆動面とを持ち、前記ローラ回転軸が、前記ホイール回転軸に対して斜めに向けられ、各駆動ホイールのローラが、前記管状物体に対するステアリング表面を一緒に形成する、ステアリングシステム。
【請求項2】
前記ローラ回転軸が、前記ホイール回転軸に対して10ないし80度、好ましくは30ないし60度の角度を形成する、請求項1に記載のステアリングシステム。
【請求項3】
前記ローラ回転軸が、前記ホイール回転軸に対して実質的に45度の角度を形成する、請求項1に記載のステアリングシステム。
【請求項4】
前記駆動ホイールは、前記管状物体を駆動するように前記駆動ホイールが互いに近い第1の位置と、前記管状物体をプラグイン及び/又はアウトするように前記駆動ホイールが互いから離れている第2の位置との間で移動可能である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項5】
前記ステアリングシステムが、前記駆動ホイールを駆動するモータ装置を有する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項6】
各駆動ホイールが、前記回転軸の周りに延在する2つのホイールフランジを含み、前記ローラが、前記2つのホイールフランジの間に取り付けられる、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項7】
前記ホイール回転軸が、実質的に平行に配置される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項8】
前記ステアリングシステムが、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記駆動ホイールを移動する駆動ホイール制御装置を有する、請求項7に記載のステアリングシステム。
【請求項9】
カテーテルと、
請求項1ないし8のいずれか一項に記載のステアリングシステムと、
を有するカテーテルシステムにおいて、
前記カテーテルが前記管状物体を構成する、カテーテルシステム。
【請求項10】
前記カテーテルが、先端を有し、前記カテーテルシステムが、前記先端を操作する駆動ユニットを有する、請求項9に記載のカテーテルシステム。
【請求項11】
前記カテーテルシステムが、前記ステアリングシステムのモータ装置21をステアリングするモータステアリング装置を有する、請求項9又は10のいずれか一項に記載のカテーテルシステム。
【請求項12】
前記カテーテルシステムが、体内の前記先端の位置及び/又は向きを決定する追跡手段と、前記追跡手段により決定された前記先端の位置及び/又は向きを表示するディスプレイを有する、請求項9、10又は11のいずれか一項に記載のカテーテルシステム。
【請求項13】
前記ステアリングシステムの前記ホイールが使い捨てユニットとして構成される、請求項9ないし12のいずれか一項に記載のカテーテルシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−510629(P2013−510629A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538451(P2012−538451)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055056
【国際公開番号】WO2011/058493
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】