説明

ストロボ装置

【課題】凸レンズ3の入射面に入射する光の入射角αを小さくする。
【解決手段】光源1と、光源1から放射された光を反射する楕円系反射面2a1,2b1を有するリフレクタ部2a,2bと、凸レンズ3とを具備し、リフレクタ部2a,2bの楕円系反射面2a1,2b1の第1焦点の近傍に光源1を配置したストロボ装置において、リフレクタ部2a,2bの楕円系反射面2a1,2b1を光源1の中心軸線CLよりも前側に配置し、リフレクタ部2a,2bの楕円系反射面2a1,2b1の第2焦点2af2,2bf2を光源1よりも後側に配置し、光源1よりも後側の第2焦点2af2,2bf2に向かって進むリフレクタ2a,2bの楕円系反射面2a1,2b1からの反射光を反射し、光源1の前側の凸レンズ3に入射させるリフレクタ2c,2dを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源と、光源から放射された光を反射するための楕円系反射面を有するリフレクタと、光源からの光および/またはリフレクタからの光を集光させるための凸レンズとを具備し、リフレクタの楕円系反射面の第1焦点の近傍に光源を配置したストロボ装置に関する。
【0002】
詳細には、本発明は、ストロボ装置全体の前後方向寸法(奥行き寸法)を小型化しつつ、凸レンズの入射面に入射する光の入射角を小さくすることができるストロボ装置に関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、光源と、光源から放射された光を反射するための楕円系反射面を有するリフレクタと、リフレクタからの反射光を集光させるための凸レンズとを具備し、リフレクタの楕円系反射面の第1焦点の近傍に光源を配置した照明装置が知られている。この種の照明装置の例としては、例えば特開平5−40223号公報の図1に記載されたものがある。
【0004】
特開平5−40223号公報の図1に記載された照明装置では、リフレクタの楕円系反射面の第2焦点が、光源の前側に配置されている。詳細には、リフレクタの楕円系反射面の第2焦点が、光源と凸レンズとの間に配置されている。
【0005】
つまり、特開平5−40223号公報の図1に記載された照明装置では、光源から放射された光の一部が、リフレクタの楕円系反射面によって反射され、その楕円系反射面の第2焦点に集光せしめられる。次いで、その第2焦点から広がりながら進む光が、凸レンズによって集光せしめられ、照明装置の照射方向に照射される。
【0006】
詳細には、特開平5−40223号公報の図1に記載された照明装置では、光源から放射された光の利用効率を向上させるために、リフレクタの楕円系反射面が、光源の後側のみならず、光源の前側にも配置されている。
【0007】
ところで、特開平5−40223号公報の図1に記載された照明装置をストロボ装置に適用し、ストロボ装置全体の前後方向寸法(奥行き寸法)を小型化するために、リフレクタの楕円系反射面の第1焦点と第2焦点との間隔を小さくすることが考えられる。
【0008】
ところが、リフレクタの楕円系反射面の第1焦点と第2焦点との間隔を小さくすると、リフレクタの楕円系反射面のうち、光源よりも前側の部分からの反射光が凸レンズの入射面に入射する入射角が大きくなってしまい、その結果、リフレクタの楕円系反射面のうち、光源よりも前側の部分からの反射光が凸レンズの入射面において全反射されるおそれが増加してしまう。
【0009】
つまり、ストロボ装置全体の前後方向寸法(奥行き寸法)を小型化するために、リフレクタの楕円系反射面の第1焦点と第2焦点との間隔を小さくしようとすると、光源から放射された光の利用効率が低下するおそれが生じてしまう。
【0010】
【特許文献1】特開平5−40223号公報の図1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前記問題点に鑑み、本発明は、ストロボ装置全体の前後方向寸法(奥行き寸法)を小型化しつつ、凸レンズの入射面に入射する光の入射角を小さくすることができるストロボ装置を提供することを目的とする。
【0012】
詳細には、本発明は、ストロボ装置全体の前後方向寸法(奥行き寸法)を小型化しつつ、凸レンズの入射面に入射する光の入射角を小さくすることにより、光源から放射された光の利用効率を向上させることができるストロボ装置を提供することを目的とする。
【0013】
更に、本発明は、ストロボ装置全体の前後方向寸法(奥行き寸法)を小型化しつつ、凸レンズの入射面に入射する光の入射角を小さくすることにより、凸レンズの上下方向寸法を小型化することができるストロボ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、光源と、光源から放射された光を反射するための楕円系反射面を有する第1リフレクタと、光源からの光および/または第1リフレクタからの光を集光させるための凸レンズとを具備し、第1リフレクタの楕円系反射面の第1焦点の近傍に光源を配置したストロボ装置において、第1リフレクタの楕円系反射面の少なくとも一部を光源の中心よりも前側に配置すると共に、第1リフレクタの楕円系反射面の第2焦点を光源よりも後側に配置し、光源よりも後側の第2焦点に向かって進む第1リフレクタの楕円系反射面からの反射光を反射し、光源の前側の凸レンズに入射させるための第2リフレクタを設けたことを特徴とするストロボ装置が提供される。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、光源として、左右方向に延びている管状の光源を用い、光源から光源の後側に放射された光を管状の光源の中心軸線の近傍に戻すための半円筒状反射面を有する第3リフレクタを光源の後側に配置し、第3リフレクタの上下方向寸法を凸レンズの上下方向寸法よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のストロボ装置が提供される。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより第1リフレクタの楕円系反射面を構成し、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより凸レンズを構成し、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより第2リフレクタを構成したことを特徴とする請求項2に記載のストロボ装置が提供される。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、光源から光源の前側に放射された光、および、光源から光源の後側に放射され、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光を凸レンズに入射させるためのインナーレンズを光源と凸レンズとの間に配置し、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることによりインナーレンズを構成したことを特徴とする請求項3に記載のストロボ装置が提供される。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、前後方向に延びる水平な軸線を中心に楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面を複数個左右方向に配列することによって第1リフレクタの楕円系反射面を構成し、前後方向に延びる水平な軸線を中心に曲線および/または直線を回転させることにより得られる回転体を複数個左右方向に配列することによって凸レンズを構成したことを特徴とする請求項2に記載のストロボ装置が提供される。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、光源から光源の前側に放射された光、および、光源から光源の後側に放射され、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光を凸レンズに入射させるためのインナーレンズを光源と凸レンズとの間に配置したことを特徴とする請求項5に記載のストロボ装置が提供される。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に記載のストロボ装置では、光源から放射された光を反射するための楕円系反射面を有する第1リフレクタが設けられている。詳細には、第1リフレクタの楕円系反射面の少なくとも一部が、光源の中心よりも前側に配置されている。また、第1リフレクタの楕円系反射面の第1焦点の近傍に光源が配置され、第1リフレクタの楕円系反射面の第2焦点が光源よりも後側に配置されている。
【0021】
また、請求項1に記載のストロボ装置では、光源からの光および/または第1リフレクタからの光を集光させるための凸レンズが設けられている。更に、光源よりも後側の第2焦点に向かって進む第1リフレクタの楕円系反射面からの反射光を反射し、光源の前側の凸レンズに入射させるための第2リフレクタが設けられている。
【0022】
詳細には、請求項1に記載のストロボ装置では、光源から放射され、第1リフレクタの楕円系反射面によって反射された光が、光源よりも後側の第2焦点に向かって進み、次いで、第2リフレクタによって反射され、次いで、光源の前側の凸レンズに入射し、次いで、ストロボ装置の画角内に照射される。
【0023】
つまり、請求項1に記載のストロボ装置では、光源から放射され、第1リフレクタの楕円系反射面によって反射された光が、特開平5−40223号公報の図1に記載された照明装置のように光源の前側の凸レンズに直接入射するのではなく、第2リフレクタによって反射された後に光源の前側の凸レンズに入射する。
【0024】
そのため、請求項1に記載のストロボ装置によれば、リフレクタの楕円系反射面からの反射光が光源の前側の凸レンズに直接入射する特開平5−40223号公報の図1に記載された照明装置よりも、凸レンズに入射する光の入射角を小さくすることができる。
【0025】
すなわち、請求項1に記載のストロボ装置によれば、凸レンズに入射する光の入射角を小さくすることにより、凸レンズに入射する光が凸レンズの入射面において全反射されてしまうおそれを低減することができ、それにより、光源から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0026】
換言すれば、請求項1に記載のストロボ装置によれば、光源と凸レンズとを近接させて配置することによってストロボ装置全体の前後方向寸法(奥行き寸法)を小型化しつつ、凸レンズの入射面に入射する光の入射角を小さくすることにより、光源から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0027】
更に、請求項1に記載のストロボ装置によれば、光源と凸レンズとを近接させて配置することによってストロボ装置全体の前後方向寸法(奥行き寸法)を小型化しつつ、凸レンズの入射面に入射する光の入射角を小さくすることにより、凸レンズの上下方向寸法を小型化することができる。
【0028】
請求項2に記載のストロボ装置では、光源として、左右方向に延びている管状の光源が用いられている。また、光源から光源の後側に放射された光を管状の光源の中心軸線の近傍に戻すための半円筒状反射面を有する第3リフレクタが、光源の後側に配置されている。
【0029】
詳細には、請求項2に記載のストロボ装置では、光源から光源の後側に放射された光の一部が、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻され、次いで、第1リフレクタの楕円系反射面、第2リフレクタおよび凸レンズを介してストロボ装置の画角内に照射される。
【0030】
あるいは、請求項2に記載のストロボ装置では、光源から光源の後側に放射された光の一部が、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻され、次いで、凸レンズを介してストロボ装置の画角内に照射される。
【0031】
そのため、請求項2に記載のストロボ装置によれば、光源から光源の後側に放射された光がストロボ装置の画角内に照射されない場合よりも、光源から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0032】
更に、請求項2に記載のストロボ装置では、光源の後側に配置された第3リフレクタの反射面が半円筒状反射面によって構成され、第3リフレクタの上下方向寸法が凸レンズの上下方向寸法よりも小さくされている。その結果、請求項2に記載のストロボ装置では、第3リフレクタの半円筒状反射面が管状の光源よりも後側に突出する量が小さく抑えられている。そのため、請求項2に記載のストロボ装置によれば、特開平5−40223号公報の図1に記載された照明装置のように構成されたストロボ装置に比べ、ストロボ装置のうち、光源よりも後側に突出する部分を小さくすることができる。
【0033】
請求項3に記載のストロボ装置では、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより第1リフレクタの楕円系反射面が構成されている。また、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより凸レンズが構成されている。更に、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより第2リフレクタが構成されている。そのため、請求項3に記載のストロボ装置によれば、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより第1リフレクタの楕円系反射面、凸レンズおよび第2リフレクタが構成されていない場合よりも、第1リフレクタの楕円系反射面、凸レンズおよび第2リフレクタの設計を容易にすることができる。
【0034】
請求項4に記載のストロボ装置では、光源から光源の前側に放射された光、および、光源から光源の後側に放射され、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光を凸レンズに入射させるためのインナーレンズが、光源と凸レンズとの間に配置されている。好ましくは、光源から放射された光の一部が、インナーレンズによって凸レンズの焦点の近傍に集光せしめられる。
【0035】
詳細には、請求項4に記載のストロボ装置では、光源から光源の前側に放射された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光が、インナーレンズおよび凸レンズを介してストロボ装置の画角内に照射される。
【0036】
そのため、請求項4に記載のストロボ装置によれば、光源から光源の前側に放射された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光がストロボ装置の画角内に照射されない場合よりも、光源から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0037】
また、請求項4に記載のストロボ装置では、光源から光源の後側に放射された光の一部が、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻され、次いで、インナーレンズおよび凸レンズを介してストロボ装置の画角内に照射される。
【0038】
そのため、請求項4に記載のストロボ装置によれば、光源から光源の後側に放射され、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光がストロボ装置の画角内に照射されない場合よりも、光源から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0039】
更に、請求項4に記載のストロボ装置では、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることによりインナーレンズが構成されている。そのため、請求項4に記載のストロボ装置によれば、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることによりインナーレンズが構成されていない場合よりも、インナーレンズの設計を容易にすることができる。
【0040】
前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより第1リフレクタの楕円系反射面が構成され、前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより凸レンズが構成されている場合には、光源から放射された光の左右方向の拡散度合いを、第1リフレクタの楕円系反射面および凸レンズによって制御することができない。
【0041】
この点に鑑み、請求項5に記載のストロボ装置では、前後方向に延びる水平な軸線を中心に楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面を複数個左右方向に配列することによって第1リフレクタの楕円系反射面が構成されている。更に、前後方向に延びる水平な軸線を中心に曲線および/または直線を回転させることにより得られる回転体を複数個左右方向に配列することによって凸レンズが構成されている。
【0042】
そのため、請求項5に記載のストロボ装置によれば、光源から放射された光の左右方向の拡散度合いを、第1リフレクタの楕円系反射面および凸レンズによって制御し、凸レンズからの光をストロボ装置の画角内に照射することができる。
【0043】
請求項6に記載のストロボ装置では、光源から光源の前側に放射された光、および、光源から光源の後側に放射され、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光を凸レンズに入射させるためのインナーレンズが、光源と凸レンズとの間に配置されている。好ましくは、光源から放射された光の一部が、インナーレンズによって凸レンズの焦点の近傍に集光せしめられる。
【0044】
詳細には、請求項6に記載のストロボ装置では、光源から光源の前側に放射された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光が、インナーレンズおよび凸レンズを介してストロボ装置の画角内に照射される。
【0045】
そのため、請求項6に記載のストロボ装置によれば、光源から光源の前側に放射された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光がストロボ装置の画角内に照射されない場合よりも、光源から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0046】
また、請求項6に記載のストロボ装置では、光源から光源の後側に放射された光の一部が、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻され、次いで、インナーレンズおよび凸レンズを介してストロボ装置の画角内に照射される。
【0047】
そのため、請求項6に記載のストロボ装置によれば、光源から光源の後側に放射され、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光がストロボ装置の画角内に照射されない場合よりも、光源から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下、本発明のストロボ装置の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態のストロボ装置を示した図である。詳細には、図1(A)は第1の実施形態のストロボ装置を左側から見た鉛直断面図、図1(B)は第1の実施形態のストロボ装置を右側から見た鉛直断面図である。図2〜図4は図1(A)に示す鉛直断面内を進む光の光路を示した図である。図5は第1の実施形態のストロボ装置の効果を説明するための図である。
【0049】
図1〜図5において、1はストロボ装置の左右方向に延びている例えばキセノン管のような管状の光源を示しており、CLは管状の光源1の中心軸線を示しており、2は光源1から放射された光を反射するためのリフレクタを示している。2aはリフレクタ2の一部を構成するリフレクタ部を示しており、2a1は図1に示す鉛直断面内の楕円弧をストロボ装置の左右方向にスイープさせることにより得られる楕円系反射面を示しており、2af2は楕円系反射面2a1の第2焦点(詳細には、第2焦線)を示している。2bはリフレクタ2の一部を構成するリフレクタ部を示しており、2b1は図1に示す鉛直断面内の楕円弧をストロボ装置の左右方向にスイープさせることにより得られる楕円系反射面を示しており、2bf2は楕円系反射面2b1の第2焦点(詳細には、第2焦線)を示している。
【0050】
第1の実施形態のストロボ装置では、光源1が、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1の第1焦点(詳細には、第1焦線)の近傍に配置されると共に、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1の第1焦点(詳細には、第1焦線)の近傍に配置されている。
【0051】
更に、第1の実施形態のストロボ装置では、図1に示すように、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1が管状の光源1の中心軸線CLよりも前側(図1(A)の右側、図1(B)の左側)に配置されている。更に、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1の第2焦点2af2が光源1よりも後側(図1(A)の左側、図1(B)の右側)に配置されている。また、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1が管状の光源1の中心軸線CLよりも前側(図1(A)の右側、図1(B)の左側)に配置されている。更に、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1の第2焦点2bf2が光源1よりも後側(図1(A)の左側、図1(B)の右側)に配置されている。
【0052】
また、図1〜図5において、2cはリフレクタ2の一部を構成するリフレクタ部を示しており、2dはリフレクタ2の一部を構成するリフレクタ部を示している。第1の実施形態のストロボ装置では、図1に示すように、リフレクタ部2c,2dの反射面(図1(A)の右側の面、図1(B)の左側の面)が、ストロボ装置の前後方向(図1の左右方向)に対して直交する鉛直面によって構成されている。つまり、リフレクタ部2c,2dの反射面(図1(A)の右側の面、図1(B)の左側の面)が、図1に示す鉛直断面内を上下方向に延びている線分をストロボ装置の左右方向にスイープさせることによって構成されている。第2の実施形態のストロボ装置では、代わりに、リフレクタ部2cの上端がリフレクタ部2cの下端よりも前側(図1(A)の右側、図1(B)の左側)に位置するようにリフレクタ部2cの反射面を傾斜させ、リフレクタ部2dの下端がリフレクタ部2dの上端よりも前側(図1(A)の右側、図1(B)の左側)に位置するようにリフレクタ部2dの反射面を傾斜させることも可能である。
【0053】
更に、図1〜図5において、2eはリフレクタ2の一部を構成するリフレクタ部を示している。2e1は、光源1から光源1の後側(図1(A)の左側、図1(B)の右側)に放射された光を管状の光源1の中心軸線CLの近傍に戻すためにリフレクタ部2eに形成された半円筒状反射面を示している。第1の実施形態のストロボ装置では、図1に示すように、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1と管状の光源1とが概略同軸関係になるように、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1が形成されている。
【0054】
また、図1〜図5において、2fはリフレクタ2の一部を構成する右側壁を示しており、2gはリフレクタ2の一部を構成する左側壁を示している。3はリフレクタ2のリフレクタ部2c,2dからの反射光を集光させるための凸レンズを示しており、3fは凸レンズ3の焦点(詳細には、焦線)を示している。第1の実施形態のストロボ装置では、図1に示す鉛直断面内の凸レンズ3の形状をストロボ装置の左右方向にスイープさせることにより、凸レンズ3が構成されている。また、第1の実施形態のストロボ装置では、図1に示すように、凸レンズ3が光源1の前側(図1(A)の右側、図1(B)の左側)に配置されており、リフレクタ部2eの上下方向寸法が、凸レンズ3の上下方向寸法H3(図5参照)よりも小さくされている。
【0055】
第1の実施形態のストロボ装置では、リフレクタ部2a,2b,2c,2d,2eが例えば押出成形によって一体的に形成されている。また、右側壁2fがリフレクタ部2a,2b,2c,2d,2eの右端面に対して例えばねじ止め、接着などによって固定され、左側壁2gがリフレクタ部2a,2b,2c,2d,2eの左端面に対して例えばねじ止め、接着などによって固定されている。更に、例えば側壁2f,2gによって凸レンズ3を狭持することにより、凸レンズ3がリフレクタ2に対して固定されている。
【0056】
第1の実施形態のストロボ装置では、リフレクタ部2a,2b,2c,2d,2eが例えば押出成形によって一体的に形成されているが、第3の実施形態のストロボ装置では、代わりに、リフレクタ部2a,2b,2c,2d,2eを別個の部材として形成したり、リフレクタ部2a,2b,2c,2d,2eを押出成形以外の任意の手法によって形成したりすることも可能である。
【0057】
詳細には、第1の実施形態のストロボ装置では、図2(A)に示すように、光源1から光源1の前側(図2(A)の右側)かつ上側(図2(A)の上側)に放射された光L1が、まず最初に、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1によって反射される。次いで、楕円系反射面2a1からの反射光が、光源1よりも後側(図2(A)の左側)の第2焦点2af2に向かって進み、リフレクタ部2cの反射面によって反射される。次いで、リフレクタ部2cの反射面からの反射光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L1’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0058】
同様に、第1の実施形態のストロボ装置では、図2(A)に示すように、光源1から光源1の前側(図2(A)の右側)かつ上側(図2(A)の上側)に放射された光L2が、まず最初に、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1によって反射される。次いで、楕円系反射面2a1からの反射光が、光源1よりも後側(図2(A)の左側)の第2焦点2af2に向かって進み、リフレクタ部2cの反射面によって反射される。次いで、リフレクタ部2cの反射面からの反射光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L2’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0059】
第1の実施形態のストロボ装置では、図2(A)に示すように、凸レンズ3からの光L1’,L2’が共に概略水平な光になるように設定されているが、第4の実施形態のストロボ装置では、代わりに、凸レンズ3からの光L1’がストロボ装置の画角内の下縁部付近に照射されるように、凸レンズ3からの光L1’を下向きの光に設定することも可能である。
【0060】
また、第1の実施形態のストロボ装置では、図2(B)に示すように、光源1から光源1の前側(図2(B)の右側)かつ下側(図2(B)の下側)に放射された光L3が、まず最初に、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1によって反射される。次いで、楕円系反射面2b1からの反射光が、光源1よりも後側(図2(B)の左側)の第2焦点2bf2に向かって進み、リフレクタ部2dの反射面によって反射される。次いで、リフレクタ部2dの反射面からの反射光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L3’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0061】
同様に、第1の実施形態のストロボ装置では、図2(B)に示すように、光源1から光源1の前側(図2(B)の右側)かつ下側(図2(B)の下側)に放射された光L4が、まず最初に、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1によって反射される。次いで、楕円系反射面2b1からの反射光が、光源1よりも後側(図2(B)の左側)の第2焦点2bf2に向かって進み、リフレクタ部2dの反射面によって反射される。次いで、リフレクタ部2dの反射面からの反射光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L4’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0062】
第1の実施形態のストロボ装置では、図2(B)に示すように、凸レンズ3からの光L3’,L4’が共に概略水平な光になるように設定されているが、第4の実施形態のストロボ装置では、凸レンズ3からの光L3’がストロボ装置の画角内の上縁部付近に照射されるように、凸レンズ3からの光L3’が上向きの光に設定されている。
【0063】
また、第1の実施形態のストロボ装置では、図3(A)に示すように、光源1から光源1の後側(図3(A)の左側)かつ下側(図3(A)の下側)に放射された光L5”が、まず最初に、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1によって反射される。次いで、半円筒状反射面2e1からの反射光L5が、管状の光源1の中心軸線CLの近傍を通過し、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1によって反射される。次いで、楕円系反射面2a1からの反射光が、光源1よりも後側(図3(A)の左側)の第2焦点2af2に向かって進み、リフレクタ部2cの反射面によって反射される。次いで、リフレクタ部2cの反射面からの反射光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L5’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0064】
同様に、第1の実施形態のストロボ装置では、図3(A)に示すように、光源1から光源1の後側(図3(A)の左側)かつ下側(図3(A)の下側)に放射された光L6”が、まず最初に、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1によって反射される。次いで、半円筒状反射面2e1からの反射光L6が、管状の光源1の中心軸線CLの近傍を通過し、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1によって反射される。次いで、楕円系反射面2a1からの反射光が、光源1よりも後側(図3(A)の左側)の第2焦点2af2に向かって進み、リフレクタ部2cの反射面によって反射される。次いで、リフレクタ部2cの反射面からの反射光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L6’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0065】
第1の実施形態のストロボ装置では、図3(A)に示すように、凸レンズ3からの光L5’,L6’が共に概略水平な光になるように設定されているが、第4の実施形態のストロボ装置では、凸レンズ3からの光L5’がストロボ装置の画角内の下縁部付近に照射されるように、凸レンズ3からの光L5’が下向きの光に設定されている。
【0066】
また、第1の実施形態のストロボ装置では、図3(B)に示すように、光源1から光源1の後側(図3(B)の左側)かつ上側(図3(B)の上側)に放射された光L7”が、まず最初に、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1によって反射される。次いで、半円筒状反射面2e1からの反射光L7が、管状の光源1の中心軸線CLの近傍を通過し、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1によって反射される。次いで、楕円系反射面2b1からの反射光が、光源1よりも後側(図3(B)の左側)の第2焦点2bf2に向かって進み、リフレクタ部2dの反射面によって反射される。次いで、リフレクタ部2dの反射面からの反射光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L7’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0067】
同様に、第1の実施形態のストロボ装置では、図3(B)に示すように、光源1から光源1の後側(図3(B)の左側)かつ上側(図3(B)の上側)に放射された光L8”が、まず最初に、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1によって反射される。次いで、半円筒状反射面2e1からの反射光L8が、管状の光源1の中心軸線CLの近傍を通過し、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1によって反射される。次いで、楕円系反射面2b1からの反射光が、光源1よりも後側(図3(B)の左側)の第2焦点2bf2に向かって進み、リフレクタ部2dの反射面によって反射される。次いで、リフレクタ部2dの反射面からの反射光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L8’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0068】
第1の実施形態のストロボ装置では、図3(B)に示すように、凸レンズ3からの光L7’,L8’が共に概略水平な光になるように設定されているが、第4の実施形態のストロボ装置では、凸レンズ3からの光L7’がストロボ装置の画角内の上縁部付近に照射されるように、凸レンズ3からの光L7’が上向きの光に設定されている。
【0069】
更に、第1の実施形態のストロボ装置では、図4(A)に示すように、光源1から光源1の前側(図4(A)の右側)かつ上側(図4(A)の上側)に放射された光L9であって、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1に入射しない光L9が、凸レンズ3に直接入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L9’が、下向きの光になってストロボ装置の画角内の下縁部付近に照射される。
【0070】
また、第1の実施形態のストロボ装置では、図4(A)に示すように、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1からの反射光L9であって、光源1の前側(図4(A)の右側)かつ上側(図4(A)の上側)に進み、かつ、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1に入射しない光L9が、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L9’が、下向きの光になってストロボ装置の画角内の下縁部付近に照射される。
【0071】
更に、第1の実施形態のストロボ装置では、図4(B)に示すように、光源1から光源1の前側(図4(B)の右側)かつ下側(図4(B)の下側)に放射された光L10であって、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1に入射しない光L10が、凸レンズ3に直接入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L10’が、上向きの光になってストロボ装置の画角内の上縁部付近に照射される。
【0072】
また、第1の実施形態のストロボ装置では、図4(B)に示すように、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1からの反射光L10であって、光源1の前側(図4(B)の右側)かつ下側(図4(B)の下側)に進み、かつ、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1に入射しない光L10が、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L10’が、上向きの光になってストロボ装置の画角内の上縁部付近に照射される。
【0073】
すなわち、第1の実施形態のストロボ装置では、図5に示すように、リフレクタ部2の楕円系反射面2a1からの反射光が、リフレクタ部2cの反射面によって反射され、入射角αで凸レンズ3に入射する。そのため、第1の実施形態のストロボ装置によれば、リフレクタ部2の楕円系反射面2a1からの反射光が凸レンズ3に直接入射する場合の入射角βよりも、凸レンズ3に入射する光の入射角α(<β)を小さくすることができる。その結果、第1の実施形態のストロボ装置によれば、凸レンズ3に入射する光が凸レンズ3の入射面において全反射されてしまうおそれを低減することができ、それにより、光源1から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0074】
換言すれば、第1の実施形態のストロボ装置では、光源1と凸レンズ3とを近接させて配置することによってストロボ装置全体の前後方向(図5の左右方向)寸法を小型化する場合であっても、凸レンズ3の入射面に入射する光の入射角αを小さくすることにより、光源1から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0075】
更に、第1の実施形態のストロボ装置では、図5に示すように、リフレクタ部2の楕円系反射面2a1からの反射光が入射角βで凸レンズ3に直接入射する場合よりも、凸レンズ3の入射面に入射する光の入射角α(<β)を小さくすることができるため、第1の実施形態のストロボ装置によれば、リフレクタ部2の楕円系反射面2a1からの反射光が入射角βで凸レンズ3に直接入射する場合の凸レンズ3’の上下方向寸法H3’よりも、凸レンズ3の上下方向寸法H3(<H3’)を小型化することができる。
【0076】
また、第1の実施形態のストロボ装置では、図3に示すように、光源1から光源1の後側(図3の左側)に放射された光L5”,L6”,L7”,L8”がストロボ装置の画角内に照射される。そのため、第1の実施形態のストロボ装置によれば、光源1から光源1の後側(図3の左側)に放射された光L5”,L6”,L7”,L8”がストロボ装置の画角内に照射されない場合よりも、光源1から放射された光の利用効率を向上させることができる。
【0077】
更に、第1の実施形態のストロボ装置では、図1に示すように、光源1の後側(図1(A)の左側、図1(B)の右側)に配置されたリフレクタ部2eの反射面が半円筒状反射面2e1によって構成され、リフレクタ部2eの上下方向寸法が凸レンズ3の上下方向寸法H3(図5参照)よりも小さくされている。その結果、第1の実施形態のストロボ装置では、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1が管状の光源1よりも後側(図1(A)の左側、図1(B)の右側)に突出する量が小さく抑えられている。そのため、第1の実施形態のストロボ装置によれば、特開平5−40223号公報の図1に記載された照明装置のように構成されたストロボ装置に比べ、ストロボ装置のうち、光源1よりも後側(図1(A)の左側、図1(B)の右側)に突出する部分を小さくすることができる。
【0078】
第1の実施形態のストロボ装置では、リフレクタ部2c,2dの反射面が例えば単一の平面によって構成されているが、第5の実施形態のストロボ装置では、代わりに、リフレクタ部2c,2dの反射面を、単一の曲面によって構成したり、複数の平面を組み合わせることによって構成したり、複数の曲面を組み合わせることによって構成したり、複数の平面および曲面を組み合わせることによって構成したりすることも可能である。第5の実施形態のストロボ装置によれば、リフレクタ部2c,2dの反射面からの反射光を凸レンズ3の焦点3fから少しずらすことにより、上向きの光および下向きの光を凸レンズ3からストロボ装置の画角内に照射することができる。
【0079】
以下、本発明のストロボ装置の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態のストロボ装置は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のストロボ装置とほぼ同様に構成されている。従って、第6の実施形態のストロボ装置によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態のストロボ装置とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0080】
図6は第6の実施形態のストロボ装置を示した図である。詳細には、図6(A)は第6の実施形態のストロボ装置を左側から見た鉛直断面図、図6(B)および図6(C)は図6(A)に示す鉛直断面内を進む光の光路を示した図である。
【0081】
第1の実施形態のストロボ装置では、図1に示すように、光源1と凸レンズ3との間にインナーレンズが配置されていないが、第6の実施形態のストロボ装置では、図6(A)に示すように、光源1と凸レンズ3との間にインナーレンズ4が配置されている。また、第6の実施形態のストロボ装置では、図6(A)に示す鉛直断面内のインナーレンズ4の形状をストロボ装置の左右方向にスイープさせることにより、インナーレンズ4が構成されている。更に、例えば側壁2f,2gによってインナーレンズ4を狭持することにより、インナーレンズ4がリフレクタ2に対して固定されている。
【0082】
詳細には、第6の実施形態のストロボ装置では、図6(B)に示すように、光源1から光源1の前側(図6(B)の右側)かつ上側(図6(B)の上側)に放射された光L11であって、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1に入射しない光L11が、インナーレンズ4に入射する。次いで、インナーレンズ4によって屈折された光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L11’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0083】
また、第6の実施形態のストロボ装置では、図6(B)に示すように、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1からの反射光L11であって、光源1の前側(図6(B)の右側)かつ上側(図6(B)の上側)に進み、かつ、リフレクタ部2aの楕円系反射面2a1に入射しない光L11が、インナーレンズ4に入射する。次いで、インナーレンズ4によって屈折された光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L11’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0084】
更に、第6の実施形態のストロボ装置では、図6(C)に示すように、光源1から光源1の前側(図6(C)の右側)かつ下側(図6(C)の下側)に放射された光L12であって、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1に入射しない光L12が、インナーレンズ4に入射する。次いで、インナーレンズ4によって屈折された光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L12’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0085】
また、第6の実施形態のストロボ装置では、図6(C)に示すように、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1からの反射光L12であって、光源1の前側(図6(C)の右側)かつ下側(図6(C)の下側)に進み、かつ、リフレクタ部2bの楕円系反射面2b1に入射しない光L12が、インナーレンズ4に入射する。次いで、インナーレンズ4によって屈折された光が、凸レンズ3の焦点3fの近傍を通過し、凸レンズ3に入射する。次いで、凸レンズ3によって屈折された光L12’が、概略水平な光になってストロボ装置の画角内に照射される。
【0086】
以下、本発明のストロボ装置の第7の実施形態について説明する。第7の実施形態のストロボ装置は、後述する点を除き、上述した第6の実施形態のストロボ装置とほぼ同様に構成されている。従って、第7の実施形態のストロボ装置によれば、後述する点を除き、上述した第6の実施形態のストロボ装置とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0087】
図7は第7の実施形態のストロボ装置を左側から見た鉛直断面図である。第6の実施形態のストロボ装置では、図6(A)に示すように、リフレクタ部2c,2dの反射面(図6(A)の右側の面)が、ストロボ装置の前後方向(図6(A)の左右方向)に対して直交する鉛直面によって構成されている。つまり、リフレクタ部2c,2dの反射面(図6(A)の右側の面)が、図6(A)に示す鉛直断面内を上下方向に延びている線分をストロボ装置の左右方向にスイープさせることによって構成されている。それに対し、第7の実施形態のストロボ装置では、図7に示すように、リフレクタ部2cの上端がリフレクタ部2cの下端よりも前側(図7の右側)に位置するようにリフレクタ部2cの反射面が傾斜せしめられ、リフレクタ部2dの下端がリフレクタ部2dの上端よりも前側(図7の右側、)に位置するようにリフレクタ部2dの反射面が傾斜せしめられている。そのため、第7の実施形態のストロボ装置によれば、リフレクタ部2c,2dの反射面からの反射光のうち、インナーレンズ4に衝突し、凸レンズ3に入射しなくなってしまう光を低減することができる。
【0088】
以下、本発明のストロボ装置の第8の実施形態について説明する。第8の実施形態のストロボ装置は、後述する点を除き、上述した第6の実施形態のストロボ装置とほぼ同様に構成されている。従って、第8の実施形態のストロボ装置によれば、後述する点を除き、上述した第6の実施形態のストロボ装置とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0089】
図8〜図10は第8の実施形態のストロボ装置を示した図である。詳細には、図8(A)は第8の実施形態のストロボ装置の平面図、図8(B)はリフレクタ2と凸レンズ3とインナーレンズ4とを連結するための連結部材5a,5bを透視して見た第8の実施形態のストロボ装置の正面図、図8(C)は連結部材5a,5bを透視して見た第8の実施形態のストロボ装置の左側面図、図8(D)は連結部材5a,5bを透視して見た第8の実施形態のストロボ装置の斜視図である。図9(A)は図8(B)のA−A線に沿った拡大鉛直断面図、図9(B)は図8(B)のB−B線に沿った拡大鉛直断面図、図9(C)は図8(B)のC−C線に沿った拡大鉛直断面図である。図10(A)は図8(B)のD−D線に沿った水平断面図、図10(B)は図10(A)に示す水平断面内を進む光の光路を示した図である。
【0090】
第6の実施形態のストロボ装置では、図6(A)に示す鉛直断面内の楕円弧をストロボ装置の左右方向にスイープさせることによりリフレクタ部2aの楕円系反射面2a1が構成されているが、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(A)に示すストロボ装置の前後方向(図9(A)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(A)中の一点鎖線)を中心に図9(A)に示す鉛直断面内の楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面によって、リフレクタ部2a−1の楕円系反射面2a1−1が構成されている。更に、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(B)に示すストロボ装置の前後方向(図9(B)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(B)中の一点鎖線)を中心に図9(B)に示す鉛直断面内の楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面によって、リフレクタ部2a−2の楕円系反射面2a1−2が構成されている。また、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(C)に示すストロボ装置の前後方向(図9(C)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(C)中の一点鎖線)を中心に図9(C)に示す鉛直断面内の楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面によって、リフレクタ部2a−3の楕円系反射面2a1−3が構成されている。
【0091】
更に、第6の実施形態のストロボ装置では、図6(A)に示す鉛直断面内の楕円弧をストロボ装置の左右方向にスイープさせることによりリフレクタ部2bの楕円系反射面2b1が構成されているが、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(A)に示すストロボ装置の前後方向(図9(A)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(A)中の一点鎖線)を中心に図9(A)に示す鉛直断面内の楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面によって、リフレクタ部2b−1の楕円系反射面2b1−1が構成されている。更に、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(B)に示すストロボ装置の前後方向(図9(B)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(B)中の一点鎖線)を中心に図9(B)に示す鉛直断面内の楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面によって、リフレクタ部2b−2の楕円系反射面2b1−2が構成されている。また、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(C)に示すストロボ装置の前後方向(図9(C)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(C)中の一点鎖線)を中心に図9(C)に示す鉛直断面内の楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面によって、リフレクタ部2b−3の楕円系反射面2b1−3が構成されている。
【0092】
詳細には、第8の実施形態のストロボ装置では、図8および図9に示すように、楕円系反射面2a1−1を有するリフレクタ部2a−1と、楕円系反射面2a1−2を有するリフレクタ部2a−2と、楕円系反射面2a1−3を有するリフレクタ部2a−3とをストロボ装置の左右方向に配列し、楕円系反射面2b1−1を有するリフレクタ部2b−1と、楕円系反射面2b1−2を有するリフレクタ部2b−2と、楕円系反射面2b1−3を有するリフレクタ部2b−3とをストロボ装置の左右方向に配列することによって、リフレクタ2の一部が構成されている。
【0093】
また、第6の実施形態のストロボ装置では、図6(A)に示す鉛直断面内の凸レンズ3の形状をストロボ装置の左右方向にスイープさせることにより、凸レンズ3が構成されているが、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(A)に示すストロボ装置の前後方向(図9(A)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(A)中の一点鎖線)を中心に図9(A)に示す鉛直断面内の凸レンズ部3−1の形状を回転させることにより得られる回転体によって、凸レンズ3の一部が構成されている。更に、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(B)に示すストロボ装置の前後方向(図9(B)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(B)中の一点鎖線)を中心に図9(B)に示す鉛直断面内の凸レンズ部3−2の形状を回転させることにより得られる回転体によって、凸レンズ3の一部が構成されている。また、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(C)に示すストロボ装置の前後方向(図9(C)の左右方向)に延びる水平な軸線(図9(C)中の一点鎖線)を中心に図9(C)に示す鉛直断面内の凸レンズ部3−3の形状を回転させることにより得られる回転体によって、凸レンズ3の一部が構成されている。
【0094】
詳細には、第8の実施形態のストロボ装置では、図8および図9に示すように、概略回転体の凸レンズ部3−1と、概略回転体の凸レンズ部3−2と、概略回転体の凸レンズ部3−3とをストロボ装置の左右方向に配列することによって、凸レンズ3が構成されている。
【0095】
更に、第8の実施形態のストロボ装置では、図8〜図10に示すように、光源1からの直射光の一部およびリフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1からの反射光の一部を凸レンズ3の凸レンズ部3−1の焦点3f−1の近傍に集光させるためのインナーレンズ部4−1が設けられている。また、光源1からの直射光の一部およびリフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1からの反射光の一部を凸レンズ3の凸レンズ部3−2の焦点3f−2の近傍に集光させるためのインナーレンズ部4−2が設けられている。更に、光源1からの直射光の一部およびリフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1からの反射光の一部を凸レンズ3の凸レンズ部3−3の焦点3f−3の近傍に集光させるためのインナーレンズ部4−3が設けられている。更に、インナーレンズ部4−1と、インナーレンズ部4−2と、インナーレンズ部4−3とをストロボ装置の左右方向に配列することによって、インナーレンズ4が構成されている。
【0096】
詳細には、第8の実施形態のストロボ装置では、図9(A)に示す鉛直断面内を進む光の光路が、図2(A)、図2(B)、図3(A)、図3(B)、図6(B)および図6(C)に示す鉛直断面内を進む光の光路とほぼ同様になる。更に、図9(B)に示す鉛直断面内を進む光の光路が、図2(A)、図2(B)、図3(A)、図3(B)、図6(B)および図6(C)に示す鉛直断面内を進む光の光路とほぼ同様になる。また、図9(C)に示す鉛直断面内を進む光の光路が、図2(A)、図2(B)、図3(A)、図3(B)、図6(B)および図6(C)に示す鉛直断面内を進む光の光路とほぼ同様になる。
【0097】
更に、第8の実施形態のストロボ装置では、図10(B)に示すように、図10(B)に示す水平断面内を進む光のうち、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に対して角度をなして光源1から放射された光L13が、まず最初に、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1によって反射される。次いで、半円筒状反射面2e1からの反射光が、インナーレンズ4のインナーレンズ部4−1に入射し、次いで、インナーレンズ部4−1によって屈折される。次いで、インナーレンズ部4−1によって屈折された光が、凸レンズ3の凸レンズ部3−1に入射し、次いで、凸レンズ部3−1によって屈折され、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に概略平行な光L13’としてストロボ装置の画角内に照射される。
【0098】
また、第8の実施形態のストロボ装置では、図10(B)に示すように、図10(B)に示す水平断面内を進む光のうち、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に対して角度をなして光源1から放射された光L14が、まず最初に、インナーレンズ4のインナーレンズ部4−1に入射し、次いで、インナーレンズ部4−1によって屈折される。次いで、インナーレンズ部4−1によって屈折された光が、凸レンズ3の凸レンズ部3−1に入射し、次いで、凸レンズ部3−1によって屈折され、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に概略平行な光L14’としてストロボ装置の画角内に照射される。
【0099】
更に、第8の実施形態のストロボ装置では、図10(B)に示すように、図10(B)に示す水平断面内を進む光のうち、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に対して角度をなして光源1から放射された光L15が、まず最初に、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1によって反射される。次いで、半円筒状反射面2e1からの反射光が、インナーレンズ4のインナーレンズ部4−2に入射し、次いで、インナーレンズ部4−2によって屈折される。次いで、インナーレンズ部4−2によって屈折された光が、凸レンズ3の凸レンズ部3−2に入射し、次いで、凸レンズ部3−2によって屈折され、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に概略平行な光L15’としてストロボ装置の画角内に照射される。
【0100】
また、第8の実施形態のストロボ装置では、図10(B)に示すように、図10(B)に示す水平断面内を進む光のうち、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に対して角度をなして光源1から放射された光L16が、まず最初に、インナーレンズ4のインナーレンズ部4−2に入射し、次いで、インナーレンズ部4−2によって屈折される。次いで、インナーレンズ部4−2によって屈折された光が、凸レンズ3の凸レンズ部3−2に入射し、次いで、凸レンズ部3−2によって屈折され、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に概略平行な光L16’としてストロボ装置の画角内に照射される。
【0101】
更に、第8の実施形態のストロボ装置では、図10(B)に示すように、図10(B)に示す水平断面内を進む光のうち、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に対して角度をなして光源1から放射された光L17が、まず最初に、インナーレンズ4のインナーレンズ部4−3に入射し、次いで、インナーレンズ部4−3によって屈折される。次いで、インナーレンズ部4−3によって屈折された光が、凸レンズ3の凸レンズ部3−3に入射し、次いで、凸レンズ部3−3によって屈折され、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に概略平行な光L17’としてストロボ装置の画角内に照射される。
【0102】
また、第8の実施形態のストロボ装置では、図10(B)に示すように、図10(B)に示す水平断面内を進む光のうち、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に対して角度をなして光源1から放射された光L18が、まず最初に、リフレクタ部2eの半円筒状反射面2e1によって反射される。次いで、半円筒状反射面2e1からの反射光が、インナーレンズ4のインナーレンズ部4−3に入射し、次いで、インナーレンズ部4−3によって屈折される。次いで、インナーレンズ部4−3によって屈折された光が、凸レンズ3の凸レンズ部3−3に入射し、次いで、凸レンズ部3−3によって屈折され、ストロボ装置の前後方向(図10(B)の上下方向)に概略平行な光L18’としてストロボ装置の画角内に照射される。
【0103】
つまり、第8の実施形態のストロボ装置によれば、図10(B)に示すように、光源1から放射された光の左右方向の拡散度合いを、リフレクタ部2a−1の楕円系反射面2a1−1、リフレクタ部2a−3の楕円系反射面2a1−3、インナーレンズ4のインナーレンズ部4−1,4−2,4−3および凸レンズ3の凸レンズ部3−1,3−2,3−3によって制御し、凸レンズ3からの光をストロボ装置の画角内に照射することができる。
【0104】
第9の実施形態では、上述した第1から第8の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明のストロボ装置は、例えばカメラ等に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】第1の実施形態のストロボ装置を示した図である。
【図2】図1(A)に示す鉛直断面内を進む光の光路を示した図である。
【図3】図1(A)に示す鉛直断面内を進む光の光路を示した図である。
【図4】図1(A)に示す鉛直断面内を進む光の光路を示した図である。
【図5】第1の実施形態のストロボ装置の効果を説明するための図である。
【図6】第6の実施形態のストロボ装置を示した図である。
【図7】第7の実施形態のストロボ装置を左側から見た鉛直断面図である。
【図8】第8の実施形態のストロボ装置を示した図である。
【図9】第8の実施形態のストロボ装置を示した図である。
【図10】第8の実施形態のストロボ装置を示した図である。
【符号の説明】
【0107】
1 光源
CL 中心軸線
2 リフレクタ
2a,2b,2c,2d,2e リフレクタ部
2f,2g 側壁
2a1,2b1,2e1 反射面
2af2,2bf2 第2焦点
3 凸レンズ
3f 焦点
4 インナーレンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、光源から放射された光を反射するための楕円系反射面を有する第1リフレクタと、光源からの光および/または第1リフレクタからの光を集光させるための凸レンズとを具備し、第1リフレクタの楕円系反射面の第1焦点の近傍に光源を配置したストロボ装置において、
第1リフレクタの楕円系反射面の少なくとも一部を光源の中心よりも前側に配置すると共に、第1リフレクタの楕円系反射面の第2焦点を光源よりも後側に配置し、
光源よりも後側の第2焦点に向かって進む第1リフレクタの楕円系反射面からの反射光を反射し、光源の前側の凸レンズに入射させるための第2リフレクタを設けたことを特徴とするストロボ装置。
【請求項2】
光源として、左右方向に延びている管状の光源を用い、
光源から光源の後側に放射された光を管状の光源の中心軸線の近傍に戻すための半円筒状反射面を有する第3リフレクタを光源の後側に配置し、
第3リフレクタの上下方向寸法を凸レンズの上下方向寸法よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のストロボ装置。
【請求項3】
前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより第1リフレクタの楕円系反射面を構成し、
前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより凸レンズを構成し、
前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることにより第2リフレクタを構成したことを特徴とする請求項2に記載のストロボ装置。
【請求項4】
光源から光源の前側に放射された光、および、光源から光源の後側に放射され、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光を凸レンズに入射させるためのインナーレンズを光源と凸レンズとの間に配置し、
前後方向に平行な鉛直断面内の形状を左右方向にスイープさせることによりインナーレンズを構成したことを特徴とする請求項3に記載のストロボ装置。
【請求項5】
前後方向に延びる水平な軸線を中心に楕円弧を回転させることにより得られる概略回転楕円面を複数個左右方向に配列することによって第1リフレクタの楕円系反射面を構成し、
前後方向に延びる水平な軸線を中心に曲線および/または直線を回転させることにより得られる回転体を複数個左右方向に配列することによって凸レンズを構成したことを特徴とする請求項2に記載のストロボ装置。
【請求項6】
光源から光源の前側に放射された光、および、光源から光源の後側に放射され、第3リフレクタの半円筒状反射面によって管状の光源の中心軸線の近傍に戻された光のうち、第1リフレクタの楕円系反射面に入射しない光を凸レンズに入射させるためのインナーレンズを光源と凸レンズとの間に配置したことを特徴とする請求項5に記載のストロボ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−151252(P2009−151252A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−331262(P2007−331262)
【出願日】平成19年12月24日(2007.12.24)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】