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スプリンクラー
説明

スプリンクラー

【課題】簡単に設置することができるスプリンクラーを提供する。
【解決手段】分岐管5の先端部に、ボールバルブ4、電磁弁6及びベース体11を介して、スプリンクラーヘッド7を回転可能に接続し、このスプリンクラーヘッド7を囲い体9で全体的に覆う。囲い体9の下方に、ベース体11から、このベース体11の下方に配された基礎円筒14及び基礎13までを覆うように筒状のベース用カバー体77を設け、ボールバルブ4及び電磁弁6をこのベース用カバー体77内に収容する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学校の運動場や競技場あるいは公園や庭園等に設置されて、地面や樹木等への水撒きを行ったり、火災時の延焼を防止するために樹木や建物等に散水を行ったりするスプリンクラーに関する。
【背景技術】
【0002】
学校の運動場やゴルフ場あるいは公園や庭園等への水撒き又は散水は、広範囲にわたる放水が可能なスプリンクラーを用いて行われる場合が多い。このようなスプリンクラーでは、放水用ノズルの噴射口部からの放水を制御して効果的な水撒き又は散水を行うために、配管上に電磁弁が設けられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】実開平6−24763号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、グラウンド等に設置されるスプリンクラーでは、電磁弁は、スプリンクラーヘッドが接続される給水配管に、スプリンクラーヘッドと離隔して設けられる。したがって、電磁弁は地中に埋設されることとなるので、地中に電磁弁を収容する空間を構成することが必要となり、スプリンクラーの設置作業が面倒である。また、地中に設けることにより、電磁弁の耐久性が低下したり、電磁弁が故障しやすくなるといった問題も発生する。さらに、電磁弁にメンテナンスを施しにくく、電磁弁設置個所の美観が損われるといった問題もある。
【0005】
そこで本発明は、上述の課題の一部又は全部を解決することができるスプリンクラーの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するための本発明のスプリンクラーは、放水用ノズルを有する回転可能なスプリンクラーヘッドと、このスプリンクラーヘッドを回転させるモータが設けられた駆動装置と、少なくとも前記スプリンクラーヘッド及び給水配管の接続個所を覆う(例えば、少なくとも、スプリンクラーヘッドと給水配管とを接続する接続用部材を全体的に又は部分的に覆う)カバー体と、前記放水用ノズルの噴射口部からの放水を制御する電磁弁と、を備えたスプリンクラーであって、前記電磁弁は前記カバー体の内側に配置されているものである。ここでは、電磁弁を収容する空間を、地中に別途、構成する必要はない。電磁弁は、スプリンクラーヘッド及び給水配管の接続個所に設けることができる。電磁弁はまた、地上に設置することができる。電磁弁は、例えば開閉用であり、放水路又は給水路を遮断及び開放する。
【0007】
カバー体は通常、グラウンド等に設置されて固定されている。
【0008】
また、本発明のスプリンクラーは、散水範囲を自由に設定できるように、駆動装置に、スプリンクラーヘッドの回転角度を設定するための角度設定機構を含むことができる。すなわち、角度設定機構を駆動装置の一部として有することができる。角度設定機構は、スプリンクラーヘッドに設けられた、検出体及び被検出体のうちの一方体と、スプリンクラーヘッドの外周に複数配置された、検出体及び被検出体のうちの他方体と、を有し、検出体及び被検出体のうちの他方体はそれぞれ、スプリンクラーヘッドの回転軸を中心として回転的に移動できるように配置され、検出体及び被検出体のうちの一方体と他方体との接近により、モータを逆方向に回転させるように構成されている。このようなスプリンクラーでは、例えば、被検出体の接近にもかかわらず、被検出体が検出されず、設定された回転角度(例えば、開始回転角度位置と折り返し回転角度位置との間)を超えてスプリンクラーヘッドが回転することに対する安全構造を含めておく必要があるが、すなわち、安全装置を駆動装置の一部として有する必要があるが、角度設定機構に対応して簡単に調整できるように、安全構造を、スプリンクラーヘッドに設けられた、押圧部材及びリミットスイッチ部材のうちの一方部材と、スプリンクラーヘッドの外周に複数配置された、押圧部材及びリミットスイッチ部材のうちの他方部材と、を有し、押圧部材及びリミットスイッチ部材のうちの他方部材が検出体及び被検出体のうちの他方体に設けられ、リミットスイッチ部材が押圧部材に押されることにより、モータへの通電を遮断するように構成している。このような構成により、角度設定機構を設定すると、自動的に安全構造が設定される、といったように構成することが可能となる。安全構造は、例えば、設定された回転角度を超えてスプリンクラーヘッドが回転したときにあるいは、スプリンクラーヘッドが開始回転角度位置又は折り返し回転角度位置を超えた場合に、押圧部材によりリミットスイッチ部材が押されて、モータへの通電が遮断されるというように構成できる。
【0009】
一方部材を押圧部材、他方部材をリミットスイッチ部材とすることができる。このように構成することにより、リミットスイッチ部材が固定側に配置されるので、装置寿命を長くすることができる。
【0010】
本発明では、スプリンクラーを、スプリンクラーヘッドが、所定の回転角度だけ回転するように構成できる。また、放水用ノズルの噴射口部からの放水時間を設定できるように構成することが可能である。放水時間の設定は、開始回転角度位置から折り返し回転角度位置までのスプリンクラーヘッドの往路回転を一回、折り返し回転角度位置から開始回転角度位置までのスプリンクラーヘッドの復路回転を一回として計数する回転回数の指定により行うことができる。この場合、 奇数の回転回数を指定したときには、放水時間の経過により、すなわち放水終了により、スプリンクラーが開始回転角度位置まで、例えば自動的に、復帰するように構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明のスプリンクラーでは、スプリンクラーヘッドを配置するときに、電磁弁を設けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1乃至図7に示す本発明に係るスプリンクラー1は、学校の運動場3(グラウンド)に設置されて運動場3に水撒きを行うものであり、地下に埋設された水道管(図示せず)から地上(運動場3の上方)まで延びるあるいはほぼ運動場3まで延びる分岐管(給水配管)5の先端部(上端部)に、ボールバルブ4及び例えばスプリンクラーヘッドへの給水路の開閉を行なう電磁弁6を介して、スプリンクラーヘッド7を回転可能に接続し、このスプリンクラーヘッド7を囲い体9で全体的に覆うことにより構成されている。
【0014】
電磁弁6の先端部には、ニップル10を介して円盤状のベース体11が取り付けられ、この円盤状のベース体11の上面には、筒状のヘッド取付部材12が固定されている。ヘッド取付部材12は、下端に設けられた外向きフランジをベース体11にビス止め又はボルト締めすることにより、ベース体11に固定されている。ベース体11には取付貫通穴が形成されていて、ベース体11は、この取付貫通穴に、電磁弁6の先端部に固定されたニップル10の先端部を挿入することにより、ニップル10の先端部に取り付けられている。分岐管5の先端を除く先端部外周には、セメント等で基礎円筒14内に形成された、円柱状の基礎13Aが設けられ、基礎13Aは、セメント等で形成された基礎台13B上に配置されている。また、電磁弁6は、遠隔操作の制御装置94(図7参照)によって開閉できるように構成されている。なお、符号16Aは電磁弁6の逃し配管、16Bは電磁弁6の2次側排水管、18Aはスプリンクラーヘッド7のオートドレン、18Bはスプリンクラーヘッド7のオートドレン排水管である。また、符号20Aは排水集管、20Bは電線集管である。
【0015】
スプリンクラーヘッド7は、上方に延びる、金属パイプ等で形成された導水管15と、この導水管15の先端部に固定して接続された、斜め上方に向かって延びる放水用ノズル17と、を有し、導水管15は、下端部が取付貫通穴の端末で回転可能になるようにストリュームパイプ押え22で仕切られて、ヘッド取付部材12内に通されている。
【0016】
放水用ノズル17は、大口径の噴射口部21が形成されたメインノズル23と、先端にかけて内壁面が先細となる小口径の噴射小口部25が形成されたサブノズル27と、を有し、メインノズル23は、導水管15から供給される水29(図7参照)を加圧状態にして遠くに放水させるように構成されているとともに、サブノズル27は、噴射小口部25に細溝31を形成し、導水管15から供給される水29を加圧状態にして比較的近くに飛散させるように構成されている。メインノズル23の先端側では、内壁面が先端手前まで先細となるように構成することもできる。また、メインノズル23の先端側は、メインノズル23の基部にボールジョイント(図示せず)を介して接続されていて、傾斜角度を調整できるように構成されている(図1のメインノズル23の先端側を表わす仮想線及び図2の矢印参照)。したがって、メインノズル23の先端側の傾斜角度を大きくし、この状態でメインノズル23の先端側をメインノズル23の基部に固定状態とすることにより、例えばメインノズル23からより遠方に放水することが可能となる。反対に、メインノズル23の先端側の傾斜角度を小さくし、この状態でメインノズル23の先端側をメインノズル23の基部に固定状態とすることにより、例えばメインノズル23から比較的近距離に放水することが可能となる。
【0017】
メインノズル23の基部の外周上面には、雌ネジが形成されている固定穴33を備えた被せ体固定部35が一体的に設けられていて、この被せ体固定部35の固定穴33、より具体的には、固定穴33の中心は、スプリンクラーヘッド7の回転中心と一致するように配置されている。
【0018】
被せ体固定部35の固定穴33には、先端部が放水用ノズル17の先端よりも高い位置まで延びるように、所定の長さ寸法で形成されたボルト37が、例えば、高さ調節可能に、ねじ付けられていて、このボルト37は、ナット39、39によって被せ体固定部35に固定されている。
【0019】
メインノズル23の噴射口部21の上端部には、ヒンジ機構41を介してメインノズル23の噴射口部21を覆うカバー栓43が取り付けられていて、このカバー栓43は、放水時に開放されるとともに、停止後は、自重によって噴射口部21を塞ぐように構成されている。なお、カバー栓43が上方に必要以上に揺動しないようにするために、ヒンジ機構41にはストッパー手段(例えば、ストッパー片)が備えられている。なお、カバー栓43を、メインノズル23及びサブノズル27の噴射口部21及び噴射小口部25を覆うように構成してもよい。
【0020】
スプリンクラーヘッド7を回転させるための駆動装置45は、スプリンクラーヘッド7の導水管15にギアを介して接続され、この導水管15を回転させる電動モータ47と、このモータ47を収容してヘッド取付部材12に固定された、下部が開口し、上部に導水管15の先端部を挿通させる開口部49が形成されたケース体51と、を有して構成されている。モータ47は、制御装置94で制御されていて、この制御装置94により、放水時には、スプリンクラーヘッド7を、例えば、1分間に180度回転させるとともに、放水後(停止時)は、必要に応じて、放水用ノズル17が放水前の位置(開始回転角度位置)に戻るように、前記スプリンクラーヘッド7を復帰回転させることができるように構成されている。開始回転角度位置へのスプリンクラーヘッド7の復帰は、放水終了後、例えばモータ47の逆回転により自動的に行われる。ケース体51の上面又は天井部上面には、スプリンクラーヘッド7の回転軸又は導水管15を中心として、環状の取付部53が一体的に形成され、この環状の取付部53には、複数個、本実施の形態では2個の検出体(センサー)55、55が、この取付部53に沿ってスライド移動可能に取り付けられている。
【0021】
検出体55は、図5に示すように(図5等では構成部材の表示が省略される場合がある)、環状の取付部53に嵌め付けられるように下側に開口した弧状のガイド溝56が形成されているスライド基部59と、このスライド基部59に固定された、例えば、磁気検出型のセンサー本体61と、で構成されていて、ガイド溝56が環状の取付部53を収めた状態で、固定ビス57によって環状の取付部53に固定されている。固定ビス57を緩めることにより、検出体55を環状の取付部53上でスライド移動させることができるようになり、任意の位置に固定することが可能となる。なお、検出体55の移動は、環状の取付部53と、スライド基部59の弧状のガイド溝56とで行うものについて説明したが、上方に開口する環状のガイド溝を形成した環状の取付部53と、この環状の取付部53のガイド溝内にスライド移動可能に嵌り込む突起部が形成されているスライド基部59とで行うように構成してもよい。
【0022】
一対の検出体55、55で検出される被検出体63は、例えば、金属製のビス材等で構成されていて、スプリンクラーヘッド7の導水管15と放水用ノズル17との境界付近に一個固定されている。被検出体63は、スプリンクラーヘッド7の回転とともに回転移動して、検出体55に接近することによって検出され、この検出体55による被検出体63の検出に基づいて、制御装置94でモータ47の回転方向、したがってスプリンクラーヘッド7の回転角度を制御する。例えば、被検出体63が検出されると、モータ47を逆回転させるように制御する。
【0023】
なお、本形態では、環状の取付部53に一対の検出体55、55を取り付け、スプリンクラーヘッド7に被検出体63を設けた構成の、駆動装置45の一部としての角度設定機構65について説明したが、この角度設定機構65を、例えば、環状の取付部53に一対の被検出体63、63をスライド移動可能に取り付け、スプリンクラーヘッド7に検出体55を設けるように構成してもよい。
【0024】
囲い体9は、アルミ、ステンレス合金等の金属板をプレス成型することによって得られ、ベース体11にビス又はボルト固定された、駆動装置45を収容する又はほぼ収容するあるいは駆動装置45の多くの部分を収容する、底部が開口している半球ケース状の基体67と、この基体67の上方に配された、スプリンクラーヘッド7の放水用ノズル17の噴射口部21及び噴射小口部25が連なる開口部69が形成されて、放水用ノズル17を覆う半球ケース状の被せ体71と、を有して構成されていて、基体67及び被せ体71の全体が一つのオブジェ的外観を有する形状、例えば、球形状等に形成されている。なお、外面は、オブジェとしての装飾性をさらに付加するために、多彩な色彩や模様(例えば、図6に示すようなサッカーボール等を表した模様)、蛍光塗料等で装飾してもよい。なお、放水用ノズル17の噴射口部21及び噴射小口部25は、開口部69から外側にわずかに突出している。
【0025】
基体67には、下端部にベース体11にビス固定するための固定用フランジ73が形成され、上方開口部の内周面には、金属板でリング状に形成され、上端部が上方開口部よりも上方に突出するように形成された枠部材75が溶接等によって固定されている。枠部材75の内周面には、高さ方向中央で、内側に向かって突出するフランジ76が一体形成されている。なお、基体67の下方には、ベース体11から、このベース体11の下方に配された基礎円筒14及び基礎13A(基礎円筒14及び基礎13Aの下端部)までを覆うように、筒状のベース用カバー体(カバー体)77が設けられている。したがって、ボールバルブ4及び電磁弁6はベース用カバー体77内に収容されている。
【0026】
被せ体71の上部中央には、スプリンクラーヘッド7のボルト37が挿入されるボルト挿入孔79が形成された固定用凹部81が設けられていて、この固定用凹部81と被せ体固定部35との間に筒状の支持体83が配置されている。また、被せ体71の下方開口部寄りの内周面には、内側に向かって突出するフランジ85を有するリング部材が溶接等によって固定されていて、基体67の枠部材75の上端部は、被せ体71の内側に入り込んでいるが、フランジ85の下面と枠部材75の上端部との間には、隙間が形成されている。また、被せ体71の下端と基体67の上端との間にもわずかな隙間が形成されている。このように構成された被せ体71は、スプリンクラーヘッド7に固定されてスプリンクラーヘッド7とともに回転する。
【0027】
基体67及び被せ体71には、被せ体71(スプリンクラーヘッド7)が所定の角度(例えば、180度)以上回転しないように、駆動装置45の一部としての安全装置(安全構造)86が設けられている。この安全装置86は、被せ体71に取り付けられたリング部材のフランジ85の1個所に、後端部がビス等によって固定された、先端部がフランジ85よりも内側に向かって突出しているブロック状の突出片87と、基体67に取り付けられた枠部材75のフランジ76の対向する又はほぼ対向する2個所にボルト等によって固定された(周方向の位置を調整することができる)、突出片87を受け止めるためのブロック状の回り止め用片89、89と、この回り止め用片89、89に設けられた回り止めピン90、90と、を有して構成されている。すなわち、突出片87が回り止め用片89、89の回り止めピン90、90の間を往復できるように構成されている。なお、突出片87が回り止め用片89、89の回り止めピン90、90によって受け止められて、被せ体71(スプリンクラーヘッド7)の回転が阻止されると、モータ47に過負荷がかかるが、この過負荷を制御装置94で検出して、制御装置94によって、モータ47を逆方向に回転させたり、あるいはモータ47を非常停止させる。
【0028】
このような安全装置86を設けることによって、モータ47あるいはスプリンクラーヘッド7が所定の回転角度以上に回転するように作動してしまっても、スプリンクラーヘッド7(被せ体71)の回転を確実に阻止することができる。なお、安全装置86は、被せ体71に取り付けられたリング部材のフランジ85の1個所に突出片87を設け、基体67に取り付けられた枠部材75のフランジ76の対向する又はほぼ対向する2個所に回り止め用片89、89を設けたものについて説明したが、フランジ85の例えば2個所に突出片87を設け、フランジ76の1個所に回り止め用片89を設けてもよい。
【0029】
制御装置94は、運動場3の隅部や屋内等に設置されたボックス体91と、このボックス体91に収容された、モータ47及び電磁弁6を制御する制御機構部93と、を有して構成されている。制御機構部93は、モータ47の回転速度を調整したり、例えば電磁弁6の開閉又は開閉のタイミングを操作又は設定するためのスイッチ類(図示せず)を備えている。この制御装置94によって、モータ47の回転速度等の調整を遠隔操作することができる。また、制御装置94により、放水時間を設定できるように構成されている。放水時間の設定は、開始回転角度位置、例えば被検出体63が一方の検出体55で検出される回転角度位置から、折り返し回転角度位置、例えば被検出体63が他方の検出体55で検出される回転角度位置までの往路回転を1回、折り返し回転角度位置から開始回転角度位置までの復路回転を1回と計数して、キーから回転数を入力することにより行われる。スプリンクラーヘッド7は、放水しながら入力された回転数だけ回転する。入力された回転数が偶数のときは、放水終了又は放水時間の経過(所定回の回転終了)と同時に、スプリンクラーヘッド7が開始回転角度位置に戻っているが、入力された回転数が奇数のときは、放水終了時には、スプリンクラーヘッド7は折り返し回転角度位置に到達している。したがって、この場合には、モータ47を逆回転させて、すでに述べたように、スプリンクラーヘッド7を開始回転角度位置に復帰させる。この復帰回転時には、電磁弁6が給水を遮断しているので、放水は行われない。
【0030】
上記構成のスプリンクラー1は、先ず、基礎台13B上に基礎13Aを形成してから、分岐管5にボールバルブ4、電磁弁6、ニップル10及びベース体11を取り付け、ベース用カバー体77を配置する。次に、ベース体11に基体67及びベース用カバー体77とヘッド取付部材12とをビス又はボルト固定する。なお、ヘッド取付部材12の固定は、予めスプリンクラーヘッド7及び駆動装置45(駆動装置45の大部分)を取り付けた状態で行うと効率的である。
【0031】
次に、ベース体11上に基体67、ヘッド取付部材12及びスプリンクラーヘッド7が配設された状態で被せ体71を取り付ける。具体的には、筒状体83を被せ体固定部35上に載置してから、ボルト37の上端部が被せ体71のボルト挿入孔79より上方に突出するようにして、かつ、放水用ノズル17の先端部が開口部69より外方に多少突出するようにして、被せ体71を取り付け、固定用凹部81内でボルト37にナット88をねじ付けて被せ体71をスプリンクラーヘッド7に固定する。被せ体71をスプリンクラーヘッド7に固定した後は、固定用凹部81を、アルミ、ステンレス合金等の板材をプレス成型して得られたキャップ95を用いて複数のビスによって固定して塞ぐ。
【0032】
この場合、基体67の上端(上方開口縁部)と被せ体71の下端(下方開口縁部)とが当接しないように、両者を若干の隙間を設けて設置することにより、被せ体71を効率よく回転させることができる。なお、キャップ95は、プラスチック材、ゴム材等で形成されたものを用いて固定用凹部81内に圧入状態で嵌合させるように構成してもよい。
【0033】
このようにして運動場3(グラウンド)に設置されたスプリンクラー1は、停止時は、図2、図6に示すように、オブジェ的に用いられ、歩行者等の美感に訴えるとともに、被せ体71を回転させて放水する場合は、放水圧によってカバー栓43が上方に揺動して、メインノズル23の噴射口部21を開放する。この状態でスプリンクラーヘッド7及び被せ体71が回転することにより、図7に示すように、運動場3に広範囲に放水することができる。なお、放水の停止時には、上方に揺動した前記カバー栓43が自重によって下方に揺動し、メインノズル23の噴射口部21を閉塞する。メインノズル23及びサブノズル27からは水29を噴射させるが、液状の薬剤等を散布するように用いてもよい。
【0034】
また、スプリンクラー1は、運動場3に固定されて配置された基体67の上側で被せ体71を回転させるように構成しているので、運動場3に落ちているゴミや草、微粒土砂等に影響されずに、効率よく被せ体71を回転させることができる。
【0035】
なお、放水用ノズル17及び駆動装置45が、基体67及び被せ体71内に収容され、被せ体71を基体67の上側で回転させるように構成したものについて説明したが、放水用ノズル17及び駆動装置45を収容することができる被せ体を用いて(図示せず)、この被せ体を例えばベース用カバー体77の上部位置で回転させるように構成してもよい。なお、この場合、地面に落ちているゴミや草、微粒土砂等によって被せ体の回転が阻害されないようにするために、この被せ体の下部外周に、ゴミよけ等の枠材を設置すると効果的である。
【0036】
また、囲い体9は、アルミ、ステンレス合金等の金属板材をプレス成形することによって得られるものについて説明したが、例えば、強化プラスチック材を用いて、射出成形等によって製造したり、木材を切削加工する等して製造してもよい。
【0037】
さらに、カバー栓43は、メインノズル23の噴射口部21の上端部に取り付けられたものについて説明したが、カバー栓43を、被せ体71の開口部69の上部にヒンジ機構を介して取り付けるように構成してもよい。
【0038】
また、スプリンクラー1は、運動場3の日向部分と日陰部分とで放水量を調節できるように構成してもよい。具体的には、例えば、運動場3に、湿度、温度、明るさ等を測定するセンサーあるいは太陽光の直接照射等を感知するセンサー、すなわち、日向及び日陰あるいは日向又は日陰を検出するセンサーを複数点在させて設置し、このセンサーによる日向又は日陰の検出結果に基づいて、制御装置94でモータ47の回転速度、すなわち、スプリンクラーヘッド7の回転速度を調節することができるように構成する。そして、センサーによる検出に基づいて、日向部分では、制御装置94でモータ47の回転速度を遅くして、日向部分に多くの水を撒くようにする。また、日陰部分では、制御装置94でモータ47の回転速度を速くして、又は元に戻して水を撒く量を抑える。ここでは、モータ47にステッピングモータを使用することもできる。
【0039】
図8は別の安全装置の構成を説明するための斜視図、図9は別の安全装置の構成を説明するための平面図ある。
【0040】
駆動装置45の一部としての別の安全装置95は、それぞれの検出体55に設けられたリミットスイッチ(リミットスイッチ部材)97、97と、スプリンクラーヘッド7の導水管15と放水用ノズル17との境界付近に一個固定されている押圧片(押圧部材)99と、を備えている。リミットスイッチ97は、スライド基部59に設けられた取り付け部101に、スイッチレバー103の基部が回転可能に取り付けられた接点部105を固定することにより構成され、押圧片99は、スイッチレバー103の先端部を押してスイッチレバー103を回転させることができるように設けられている。被検出体63が検出体55により検出され、スプリンクラーヘッド7が所定の回転角度位置で逆回転する場合には、押圧片99はスイッチレバー103の先端部を押さないように、あるいは接点が切り換わるまでは押さないように構成されている。しかしながら、例えば、接近した被検出体63が検出体55によって検出されず、スプリンクラーヘッド7が所定の回転角度位置を超えて回転した場合には、押圧片99に先端部が押されてスイッチレバー103が回転し、スイッチレバー103のこの回転により接点部105で接点が切り換わり、モータ47への通電が遮断され、スプリンクラーヘッド7は回転を停止する(図9の仮想線参照)。スプリンクラーヘッド7を再び回転させるには、押圧片99がスイッチレバー103の先端部を押さない位置までスプリンクラーヘッド7を戻して制御装置94を操作する。なお、ここでは、突出片87、回り止め用片89及び回り止めピン90は設けられていない。また、スイッチレバー103は、元の回転角度位置に自動的に復帰するように、バネで付勢されている。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明のスプリンクラーは、学校の運動場や競技場あるいは公園や庭園等に設置されて優れた機能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のスプリンクラーの正面方向の断面図である。
【図2】本発明のスプリンクラーの斜視図である。
【図3】本発明のスプリンクラーの平面図である。
【図4】被せ体と基体との取り付け位置関係を示した要部拡大断面図である。
【図5】角度設定機構の説明図である。
【図6】囲い体の外面に模様を付した一例を示した斜視図である。
【図7】放水状態を示した斜視図である。
【図8】別の安全装置の構成を説明するための斜視図である。
【図9】別の安全装置の構成を説明するための平面図ある。
【符号の説明】
【0043】
1 スプリンクラー
6 電磁弁
7 スプリンクラーヘッド
17 放水用ノズル
21 噴射口部
45 駆動装置
47 モータ
77 ベース用カバー体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放水用ノズルを有する回転可能なスプリンクラーヘッドと、このスプリンクラーヘッドを回転させるモータが設けられた駆動装置と、少なくとも前記スプリンクラーヘッド及び給水配管の接続個所を覆うカバー体と、前記放水用ノズルの噴射口部からの放水を制御する電磁弁と、を備えたスプリンクラーであって、
前記電磁弁は前記カバー体の内側に配置されている、ことを特徴とするスプリンクラー。
【請求項2】
前記カバー体は、グラウンド等に設置されて固定されている、ことを特徴とする請求項1記載のスプリンクラー。
【請求項3】
前記駆動装置は、前記スプリンクラーヘッドの回転角度を設定するための角度設定機構及び設定された回転角度を超えて前記スプリンクラーヘッドが回転することに対する安全構造を含んでいて、
前記角度設定機構は、前記スプリンクラーヘッドに設けられた、検出体及び被検出体のうちの一方体と、前記スプリンクラーヘッドの外周に複数配置された、検出体及び被検出体のうちの他方体と、を有し、
検出体及び被検出体のうちの前記他方体はそれぞれ、前記スプリンクラーヘッドの回転軸を中心として回転的に移動できるように配置され、
検出体及び被検出体のうちの前記一方体と前記他方体との接近により、前記モータが逆方向に回転するように構成され、
前記安全構造は、前記スプリンクラーヘッドに設けられた、押圧部材及びリミットスイッチ部材のうちの一方部材と、前記スプリンクラーヘッドの外周に複数配置された、押圧部材及びリミットスイッチ部材のうちの他方部材と、を有し、
押圧部材及びリミットスイッチ部材のうちの前記他方部材は、検出体及び被検出体のうちの前記他方体に設けられ、
前記リミットスイッチ部材が前記押圧部材に押されることにより、前記モータへの通電が遮断されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2記載のスプリンク。
【請求項4】
前記一方部材は押圧部材であり、前記他方部材はリミットスイッチ部材である、ことを特徴とする請求項3記載のスプリンクラー。
【請求項5】
前記放水用ノズルの前記噴射口部からの放水時間を設定できるように構成されていて、
放水時間の設定は、開始回転角度位置から折り返し回転角度位置までの前記スプリンクラーヘッドの往路回転を一回、折り返し回転角度位置から開始回転角度位置までの前記スプリンクラーヘッドの復路回転を一回として計数する回転回数の指定により行われ、
奇数の回転回数を指定したときには、放水時間の経過により、前記スプリンクラーが開始回転角度位置まで復帰するように構成した、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスプリンクラー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−105650(P2007−105650A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−299736(P2005−299736)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【出願人】(593076909)ヒドロ工業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】