説明

スプレー装置

【課題】ボトル内の液体を使い切る際に課せられる噴射方向の制約を従来よりも緩和させる。
【解決手段】スプレー装置10は、ボトル14と、前記ボトル14に取り付けられ、前記ボトル14内の液体28を吸引口50から吸い上げて吐出口71から吐出する吸引管74が設けられたスプレーボディ部12と、前記スプレーボディ部12に対して回転可能に取り付けられ、前記吐出口71から吐出された液体28の噴射方向を変更可能な噴射ノズル部22と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスプレー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ボトルにスプレーボディ部が装着されたスプレー装置が知られている。このようなスプレー装置には、ボトル内に収容された液体を最後まで使い切るための手段が設けられている。例えば特許文献1では、図8に示すように、ボトル110内の液体112をスプレーボディ部114まで吸い上げる吸引パイプ116の形状について、液体112を吸い込む吸引口118がボトル110の隅部120に配置されるように吸引パイプ116を屈曲させている。ボトル内の液体が減ってくると、図9に示すように、スプレー装置100を前傾させて隅部120に液体112を溜めることで、溜まった液体112を吸引口118から吸引パイプ116に吸い込ませることができる。したがって、液体112を最後まで使い切ることが可能となる。
【0003】
また、特許文献2では、薬剤と共に、高圧の噴射剤をボトル内に封入する技術が開示されている。噴射ボタンを押すと、噴射剤が薬剤を押し出して薬液が噴霧される。薬液の全量が噴射されるのに十分な量の噴射剤を充填することで、薬液を最後まで使い切ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−332422号公報
【特許文献2】特開2002−1171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、スプレー装置を前傾させて使用する場合、噴射方向に制約が生じるという別の問題が生じる。すなわち、図9に示すようにスプレー装置を前傾させて液体を噴射させようとすると通常時に比べて噴射口が下向きになり、水平方向や上向き方向に噴射することが困難となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はスプレー装置に関する。当該スプレー装置は、ボトルと、前記ボトルに取り付けられ、前記ボトル内の液体を吸引口から吸い上げて吐出口から吐出する吸引管が設けられたスプレーボディ部と、前記スプレーボディ部に対して回転可能に取り付けられ、前記吐出口から吐出された液体の噴射方向を変更可能な噴射ノズル部と、を備える。
【0007】
また、上記発明において、前記スプレーボディ部は、前記ボトルを下にした正立状態において上端に噴射ガイド面を有し、前記噴射ノズル部は、噴射方向を前記噴射ガイド面に沿った方向に変更可能であることが好適である。
【0008】
また、上記発明において、前記ボトルを下にした正立状態で前記噴射ノズル部からの噴射方向が最も下方となるようにした状態において、前記噴射ノズル部の噴射方向が前記噴射ガイド面に沿った方向となることが好適である。
【0009】
また、上記発明において、前記ボトルを下にした正立状態で前記噴射ノズル部からの噴射方向が最も上方となるようにした状態において、前記噴射ノズル部の噴射方向が前記噴射ガイド面より上方となることが好適である。
【0010】
また、上記発明において、前記吸引口側の前記吸引管の延伸方向と前記噴射ノズル部の噴射方向とのなす角度が80°以上100°以下に調整可能であることが好適である。
【0011】
また、上記発明において、前記ボトルを下にした正立状態で前記噴射ノズル部からの噴射方向が最も上方となるようにした状態において、前記吸引口側の前記吸引管の延伸方向と前記噴射ノズル部の噴射方向とのなす角度が80°以上100°以下に調整可能であることが好適である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ボトル内の液体を使い切る際に課せられる噴射方向の制約を従来より緩和させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係るスプレー装置の側面を例示する図である。
【図2】本実施形態に係るスプレー装置の断面を例示する図である。
【図3】本実施形態に係るスプレー装置の拡大断面を例示する図である。
【図4】本実施形態に係るスプレー装置の拡大断面を例示する図である。
【図5】噴射方向の切り替わりを説明する図である。
【図6】本実施形態に係るスプレー装置の断面を例示する図である。
【図7】他の実施形態に係るスプレー装置の断面を例示する図である。
【図8】従来技術に係るスプレー装置の側面を例示する図である。
【図9】従来技術に係るスプレー装置の側面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本実施形態に係るスプレー装置の側面図を図1に例示する。図1には、ボトル14を下にした正立状態のスプレー装置10が例示されている。なお、以下の説明においては、ボトル14の底面30を載置面としてスプレー装置10を水平面に置いた状態を正立状態とする。また、当該水平面に対する垂直方向をZ軸方向と定め、図1の紙面においてZ軸に直交する軸をX軸とし、さらにZ軸及びX軸に直交する紙面の奥行き方向をY軸とする。
【0015】
図2に、スプレー装置10のX−Z断面図を例示する。スプレー装置10は、スプレーボディ部12、ボトル14及び噴射ノズル部22を含んで構成される。
【0016】
ボトル14は、噴射される液体28を収容する容器である。液体28は、例えば、殺菌剤、殺虫剤、液体洗剤や衣料用糊剤等とすることができる。ボトル14の内壁は、これらの液体28に侵されないような材料から構成することが好適である。
【0017】
ボトル14は、載置面としての底面30を有する底壁31、底壁31を囲んで底壁31からZ軸方向に立ち上がる側壁32、及び側壁32のZ軸方向上端(底面30に対向する側)に設けられた開口部34を含んで構成される。また、底壁31と側壁32とによって隅部36が形成される。後述するように、液体28の残量が少なくなったとき(使用終期)にはボトル14をZ軸に対して傾けることによって隅部36に液体28を溜めることができる。
【0018】
スプレーボディ部12は、吸引パイプ16、加圧部18、送液管20、スプレーカバー26及び固定キャップ27を含んで構成される。加圧部18は垂直管60を含む。また、吸引パイプ16、垂直管60及び送液管20によって吸引口50から吐出口71まで延伸する吸引管74が構成される。加圧部18の操作によって吸引口50から液体28が吸い上げられ、吐出口71から噴射ノズル部22に向かって液体28が吐出される。
【0019】
吸引パイプ16は、一端がボトル14の液体28を吸引する吸引口50、他端が加圧部18に液体を送り込む接続口51である管形状を有する。吸引パイプ16は、スプレーボディ部12をボトル14に装着した状態において、吸引口50がボトル14の隅部36に位置するような形状とすることが好適である。例えば、吸引パイプ16は、スプレーボディ部12をボトル14に装着した状態において、接続口51からボトル14の底壁31に向かって垂直に延伸する第1の延伸部46と、屈曲部47を介してボトル14の隅部36に向かって延伸する第2の延伸部48とを含んで構成される。ここで、第1の延伸部46に対する第2の延伸部48の角度(屈曲角θ0)は、90°<θ0<180°の角度範囲とすることが好適である。
【0020】
図3に、スプレーボディ部12周辺の拡大断面図を例示する。固定キャップ27は、スプレーボディ部12をボトル14に装着するために設けられる。例えば固定キャップ27には加圧部18のフランジ44が挿入されており、このフランジ44の抜けを防止する断面鉤状の保持部42が形成されている。また、固定キャップ27には固定部40が設けられている。例えば、固定部40及びボトル14の被固定部38にはねじ溝等の固定手段が設けられており、非固定部38に対して固定部40を固定(例えばねじ回し)することでスプレーボディ部12をボトル14に装着可能としている。
【0021】
加圧部18は、レバー52、ピストン54、シリンダー56、ばね58、垂直管60、ボール62及びバルブ64を含んで構成される。加圧部18は、レバー52の操作によって吸引管74を介してボトル14内の液体28を吐出させる。レバー52は、支持部66によって回転可能に支持される。使用者がレバー52を引くことによってレバー52が支持部66を中心に回転し、これによりピストン54が押し込まれる。押し込まれることによってピストン54はシリンダー56内の容積を減少させる。これによりバルブ64が押し上げられて垂直管60内の液体28が吐出口71から吐出される。一方でボール62は押し下げられてボール止め72に着座して垂直管60を塞ぐ。これにより垂直管60から吸引パイプ16への液体の逆流が防止される。
【0022】
また、使用者がレバー52の握りを緩めるとばね58の弾性によりレバー52が戻される。これに伴ってピストン54が引かれてシリンダー56内の容積が増加する。これによりボール62がボール止め72から引き上げられて吸引パイプ16の液体がシリンダー56内に流入する。一方でバルブ64はバルブ止め63に着座して垂直管60を塞ぐ。これにより垂直管60から送液管20への流れが遮断される。
【0023】
また、スプレーカバー26は加圧部18の少なくとも一部を覆うカバーである。スプレーカバー26には支持面67を設けることが好適である。支持面67は、垂直管60を挟んでレバー52に対向した位置に設けられ、固定キャップ27よりもX軸方向に張り出して形成されている。スプレー装置10を持つ際に支持面67を手に引っ掛けるように持つことでスプレー装置10の落下を防ぐことができる。
【0024】
さらに、スプレーカバー26には、噴射ガイド面69を設けることが好適である。噴射ガイド面69は、スプレー装置10を正立状態にしたときのスプレーカバー26のZ軸方向の上端面に設けられる。噴射ガイド面69は、スプレーカバー26の上端面にX軸方向に沿った方向を示す形状を設けることによって構成される。噴射ガイド面69は、使用者が噴射を行う際に噴射方向を案内するために設けられ、使用者が噴射ガイド面69を視認することによって、噴射ガイド面69に沿った方向に液体28が噴射されるであろうと認識することを可能とする。
【0025】
本実施形態では、噴射ガイド面69はスプレー装置10の正立状態において、X軸に沿ってスプレーカバー26の上端面を平面状に加工して構成している。なお、噴射ガイド面69は、X−Y平面内になくてもよく、X−Y平面に対して傾斜させてもよい。また、噴射ガイド面69は、平面状でなく曲面を含んだ構成としてもよい。
【0026】
また、送液管20は垂直管60に接続され、加圧部18により加圧された液体を噴射ノズル部22に送り込む。また、送液管20は噴射ガイド面69の延伸方向に対して非平行に延伸することが好適である。
【0027】
また、噴射ノズル部22は接続部68、吐出管70及び噴射キャップ24を含んで構成されている。接続部68は、送液管20に接続可能とされる。例えば、接続部68は、送液管20より一回り大きい径の管部材として構成され、接続部68を送液管20に被せることで両者が接続される。
【0028】
さらに、噴射ノズル部22は、接続部68において送液管20の延伸方向L1に沿った回転軸周りに送液管20に対して相対的に回転可能となっている。後述するように、接続部68を回転させることで液体の噴射方向を変えることが可能となる。ここで、接続部68と送液管20との間には所定の摩擦力が働きつつ接続部68が回転可能となっていることが好適である。例えば、噴射される液体の圧力によって接続部68が回転しない程度の摩擦力を持たせることが好適である。こうすることで、噴射によって噴射方向が不必要に変えられることを防ぐことができる。さらに、例えば、図1に示すように、接続部68の外周の少なくとも一部に凹凸形状等の滑り止め加工を施すことが好適である。こうすることで、使用者が噴射方向を変更させる際に、摩擦力に抗して接続部68を回転させ易くなる。
【0029】
吐出管70は接続部68に連結されており、接続部68の回転に伴って回転する。また、接続部68が送液管20に接続された際に、吐出管70の延伸方向L2は送液管20の延伸方向L1とは非平行となるように構成することが好適である。例えば、送液管20の延伸方向L1に対して吐出管70を屈曲させて延伸させる。
【0030】
吐出管70の延伸方向L2が送液管20の延伸方向L1に対して非平行となっているため、接続部68を回転させると噴射方向は回転軸L1を中心軸とした円錐状の軌跡を描いて変化する。これにより、接続部68を回転させることで液体の噴射方向を変更することが可能となる。
【0031】
また、噴射キャップ24は、吐出管70から吐出された液体を所定の噴射パターンにて外部に噴射する。例えば、噴射キャップ24は吐出口71から吐出管70に被せられ、噴射口73から液体が噴射される。噴射口73は例えば吐出管70の断面中央に吐出管70の延伸方向L2に沿って設けられており、いわゆる直線パターンの液体が噴射可能となっている。またこれに代えて、延伸方向L2に沿った中心軸の円周上に複数の噴射口73を設けてもよい。この場合には、吐出管70の延伸方向L2を中心軸として円錐状に拡散するいわゆる丸吹きパターンの液体が噴射される。なお、以下の説明においては断りのない限り、噴射方向とは液体の中心軸の延伸方向を指すものとする。例えば、本実施形態においては、吐出管70の延伸方向L2が噴射方向となる。
【0032】
次に、噴射ノズル部22の噴射角度について説明する。以下では噴射ガイド面69に対する送液管20の延伸方向L1の角度をθ1で表し、送液管20の延伸方向L1に対する吐出管70の延伸方向L2の角度をθ2とする。また、噴射ガイド面69に対する噴射方向(延伸方向L2)の角度をθ3とする。図3に示すように、Z軸方向を上下の基準軸として取ったときに噴射方向が最も下向きとなるのは角度θ3がθ1−θ2のときである。また、図4に示すように、噴射方向が最も上向きとなるのは角度θ3がθ1+θ2のときである。すなわち、噴射角度θ3の範囲はθ1−θ2≦θ3≦θ1+θ2となる。
【0033】
ここで、噴射方向は、噴射ガイド面69に沿った方向に設定可能とすることが好適である。すなわち、噴射角度θ3を0°に設定可能なように角度θ1及び角度θ2を設定することが好適である。具体的には、θ1−θ2≦0°≦θ1+θ2となるように角度θ1及び角度θ2を設定する。
【0034】
なお、Z軸方向に対して噴射方向を最も下向き、又は、最も上向きにした際に噴射方向が噴射ガイド面69に沿った方向となるように角度θ1及び角度θ2を設定することがより好適である。すなわち、上記角度範囲のうちθ1−θ2=0°又はθ1+θ2=0°を満たすように角度θ1及び角度θ2を定めることが好適である。噴射ノズル部22を回転させると、図5に示すように、Z軸方向に対して噴射口73の最上点となる角度θ3(角度θ1+角度θ2)および最下点となる角度θ3(角度θ1−角度θ2)において、液体28の噴射方向はY軸方向には逸れずにX−Z平面上となる。つまり、液体28はスプレー装置10の横方向(Y軸方向)に逸れずに噴射される。このように、θ1−θ2=0°又はθ1+θ2=0°を満たすように角度θ1及び角度θ2とすることで通常時の噴射における横方向への逸れを防ぐことができる。
【0035】
また、スプレー装置10の使用終期においては、図6に示すように、スプレー装置10をZ軸に対して傾けて液体28を隅部36に溜めて液体28が吸上げられ易いような状態で使用することが多い。このような場合において、噴射方向を水平方向又はそれより上向き方向にできるように角度θ1及び角度θ2を設定することが好適である。
【0036】
すなわち、水平面(X−Y平面)に対してスプレー装置10が角度θxほど傾けられた状態において、噴射方向を上記角度範囲のうちθx≦θ1+θ2となるように角度θ1及び角度θ2を設定することが好適である。人工工学的に人間の手首の折り曲げ可能な角度からスプレー装置10は最大で20°程度傾けて使用されるので、角度θx=20°とすることが好適である。
【0037】
また、吸引パイプ16の吸引口50をZ軸方向下向き(鉛直方向)に向けるようにスプレー装置10を傾けた状態において液体28が最も吸上げられやすい状態となっている。このような状態において、液体28の噴射方向を水平方向に近い方向にできるように角度θ1及び角度θ2を設定することが好適である。すなわち、図4に示すように、吸引口50側の吸引パイプ16の延伸方向(第2の延伸部48の延伸方向)に対する噴射方向L2の角度を80°以上100°以下の範囲内の角度θ4に設定できるように角度θ1及び角度θ2を定めることが好ましい。具体的には、吸引パイプ16の屈曲角θ0のうち、第1の延伸部46の延伸方向と噴射ガイド面69とのなす角をθ5とし、残りの角度(θ0−θ5)をθ6とすると、θ1−θ2≦θ4−θ6≦θ1+θ2となるように角度θ1及び角度θ2を設定する。
【0038】
ここで、上記角度範囲のうち、θ4−θ6=θ1+θ2を満たすように角度θ1及び角度θ2を定めることがより好適である。このような条件を満たすことによって、図5に示すように、Z軸方向に対して噴射口73の最上点となる角度θ1+角度θ2において、噴射方向が横方向(Y軸方向)に逸れることを防ぐことができる。このとき、θ1−θ2=0°の条件を満たすように角度θ1及び角度θ2とすることで、スプレー装置10を正立させた状態において噴射が横方向への逸れることを同時に防ぐことができる。
【0039】
例えば、図4において、吸引パイプ16の屈曲角θ0が130°であって、第1の延伸部46の延伸方向と噴射ガイド面69とのなす角θ5が90°である場合(したがってθ6=40°)、吸引パイプ16の第2の延伸部48の延伸方向に対する噴射方向L2の角度θ4を90°とするにはθ1−θ2=0°及びθ4−θ6=θ1+θ2からθ1=θ2=25°とすればよい。
【0040】
また、通常時における噴射角θ3を0°としたが、この形態に限られない。例えば通常時の噴射に際して噴射ガイド面69に対して角度αだけ傾けて噴射したい場合はθ3=α及びθ1−θ2=αとして上記の算出を行えばよい。
【0041】
さらに、本実施の形態における角度は、製造過程における寸法誤差等を考慮したものとしてもよい。例えば、角度に対する条件は厳密なものではなく、加工上の寸法誤差を許容するものとする。例えば、各条件において±5°程度の誤差を許容するものとする。
【0042】
なお、上述で説明した実施形態の他にも種々の噴射ノズル部22が適用可能である。例えば図7に示すように、噴射ノズル部22の回転軸L11と内壁面82の延伸方向L12を非平行とするとともに、回転軸L11周りに噴射ノズル部22を送液管20に対して回転可能とする。例えば送液管20と噴射ノズル22の接続面に対する垂線を回転軸L11とする。さらに、送液管20と噴射ノズル部22の一方に例えば断面鉤状または円形状の接続部84を回転軸L11周りに設けて他方に接続部84を回転可能に受け入れるスロットを設ける。
【0043】
この場合においては、角度θ1は噴射ガイド面69(ガイド面69の平行線をL13に示す)に対する回転軸L11の角度を指し、角度θ2は回転軸L11に対する内壁面の延伸方向L12の角度を指す。さらに、角度θ3は噴射ガイド面69に対する内壁面の延伸方向L12の角度を指し、角度θ4は吸引パイプ16の第2の延伸部48の延伸方向に対する内壁面の延伸方向L12の角度を指す。このような構成を備えることで、噴射ノズル部22の回転に伴ってその噴射方向を変更することができる。
【符号の説明】
【0044】
10 スプレー装置、12 スプレーボディ部、14 ボトル、16 吸引パイプ、18 加圧部、20 送液管、22 噴射ノズル部、24 噴射キャップ、26 スプレーカバー、27 固定キャップ、28 液体、30 底面、31 底壁、32 側壁、34 開口部、36 隅部、38 被固定部、40 固定部、42 保持部、44 フランジ、46 第1の延伸部、48 第2の延伸部、50 吸引口、51 接続口、52 レバー、54 ピストン、56 シリンダー、60 垂直管、62 ボール、63 バルブ止め、64 バルブ、66 支持部、67 支持面、68 接続部、69 噴射ガイド面、70 吐出管、71 吐出口、72 ボール受け、73 噴射口、74 吸引管、82 内壁面、84 接続部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトルと、
前記ボトルに取り付けられ、前記ボトル内の液体を吸引口から吸い上げて吐出口から吐出する吸引管が設けられたスプレーボディ部と、
前記スプレーボディ部に対して回転可能に取り付けられ、前記吐出口から吐出された液体の噴射方向を変更可能な噴射ノズル部と、
を備えることを特徴とするスプレー装置。
【請求項2】
請求項1に記載のスプレー装置であって、
前記スプレーボディ部は、前記ボトルを下にした正立状態において上端に噴射ガイド面を有し、
前記噴射ノズル部は、噴射方向を前記噴射ガイド面に沿った方向に変更可能であることを特徴とするスプレー装置。
【請求項3】
請求項2に記載のスプレー装置であって、
前記ボトルを下にした正立状態で前記噴射ノズル部からの噴射方向が最も下方となるようにした状態において、前記噴射ノズル部の噴射方向が前記噴射ガイド面に沿った方向となることを特徴とするスプレー装置。
【請求項4】
請求項3に記載のスプレー装置であって、
前記ボトルを下にした正立状態で前記噴射ノズル部からの噴射方向が最も上方となるようにした状態において、前記噴射ノズル部の噴射方向が前記噴射ガイド面より上方となることを特徴とするスプレー装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のスプレー装置であって、
前記吸引口側の前記吸引管の延伸方向と前記噴射ノズル部の噴射方向とのなす角度が80°以上100°以下に調整可能であることを特徴とするスプレー装置。
【請求項6】
請求項5に記載のスプレー装置であって、
前記ボトルを下にした正立状態で前記噴射ノズル部からの噴射方向が最も上方となるようにした状態において、前記吸引口側の前記吸引管の延伸方向と前記噴射ノズル部の噴射方向とのなす角度が80°以上100°以下に調整可能であることを特徴とするスプレー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−1455(P2013−1455A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138202(P2011−138202)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(511153079)
【Fターム(参考)】