説明

スライドリングシール

【課題】スライドリングシールは、ある使用条件下でそれらがノイズを発生するという問題を有している。
【解決手段】このノイズを効率的に抑制するために、スライドリングシールは、少なくとも1つの異形シートメタル部分を有する少なくとも1つの減衰部分を有する。また、異形シートメタル部分は、プレテンションにより支持された少なくとも1つの弾性変形可能なばね部分を具備する。減衰部分と支持領域の間で、効率的なノイズ減衰作用をもたらす微小摩擦が生成される。スライドリングシールは有利には自動車の分野で使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプレアンブル部分に従うスライドリングシールに関する。
【背景技術】
【0002】
スライドリングシールは、ある使用条件下でそれらがノイズを発生するという問題を有している。現在、スライドリングシールを満足のゆくように減衰し、ノイズを防ぐための有効な手段はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、安価に製造することができ、有効なノイズ減衰作用が保障されるように、前述した種類のスライドリングシールを構成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、請求項1の特徴を有する本発明による前述した種類のスライドリングシールによって達成される。
【0005】
減衰部分は、簡単且つ安価な方法で製造される異形シートメタル部分を有する。その形状安定性のために、それは簡単な方法でスライドリングシールに設置される。シートメタル部分は減衰部分の長い耐用寿命を保障する。ばね部分(スプリング部分)によって、減衰部分はプレテンションを有して保持される。減衰部分は金属で作られているので、スライドリングシールの使用の観点から最適に調節される減衰作用が得られるように、目標とするプレテンション力は調整される。減衰部分と支持領域の間に、減衰作用になる微小摩擦(microfriction)が存在する。減衰部分は、極端な操作条件下でも効果的にノイズを抑制する。それは安価に製造することができ、問題なく設置され、同時に長い耐用寿命を保障する。スライドリングシールは有利には自動車の分野で使用される。
【0006】
本発明の1つの実施形態では、減衰部分は、半径方向のプレテンションによりスライドリングシールの設置スペースの壁に支持された外壁を有する。その周囲の周りのばね部分がプロファイリング(凹凸形状)、好ましくは波形プロファイリングを備えていると有利である。一方で、ばね部分は最適な減衰作用を保障する。他方で、減衰部分の高い安定性がばね部分により実現される。
【0007】
本発明に従うスライドリングシールは、好ましくはノイズ減衰のためにウォータポンプ内で使用される。減衰部分、特にそのばね部分は、それが最適なノイズ減衰作用を生じる微小摩擦を生成するようにデザインされる。
【0008】
本発明のさらなる特徴は、付加的な請求項、明細書及び図面から生じる。
以下に、本発明を以下の図面に示された複数の実施形態を用いてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図(横断面図)である。
【図2】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図3】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図4】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図5】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図6】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図7】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図8】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図9】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図10】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図11】本発明に従うスライドリングシールの実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図12】本発明に従うスライドリングシールの環状減衰部分の第1実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図12a】図12に従う減衰部分の側面図である。
【図12b】図12aに従う減衰部分の平面図である。
【図13】図12に従うイラストレーションで示された、環状減衰部分の第2実施形態である。
【図14】本発明に従うスライドリングシールの別な実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図15】図14に従うスライドリングシールの環状減衰部分の側面図である。
【図16】図15に従う減衰部分の平面図である。
【図17】本発明に従うスライドリングシールの別な実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図18】図17に従うスライドリングシールの環状減衰部分の別な実施形態を示す図である。
【図19】図18に従う減衰部分の平面図である。
【図20】本発明に従うスライドリングシールの別な実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図21】本発明に従うスライドリングシールの別な実施形態の半分を示す軸断面図である。
【図22】本発明に従うスライドリングシールの別な実施形態の半分を示す軸断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に示されたシールは、公知のように、カップ形状のハウジング1、スリーブ形状のホルダー2、スライドリング3及びカウンターリング4を有するスライドリングシールとして具体化されている。ホルダー2は、管状内壁29によって圧入によりシャフト5に着座している。カウンターリング4は、その端面31がスライドリング3から離れてホルダー2の半径方向外側に突出した環状ボトム32に面するように位置決めされている。
【0011】
スライドリング3は、カウンターリング4がシャフト5によって回転する間回転しないように支持されている。スライドリング3は、圧力ばね7の力によりカウンターリング4に対してスライドリング3を付勢するベロー(ベローズ)として具体化された第2シール6(2次シール6)に取り付けられている。圧力ばね7は、一方の端部7’がハウジング1の半径方向ボトム8に接し、他方の端部7’’がばねプレート9の半径方向に延在する環状ステー9’に接するように、位置決めされている。
【0012】
ハウジング1は、その自由端10’が半径方向外側に屈曲した円筒外壁10を有している。ハウジング壁10は、円筒内壁11に隣接(接合)する、半径方向内側に延在するボトム8に隣接(接合)している。略半分の軸方向長さのところで、それは、半径方向内側に突出するショルダー面12を介して、半径方向及び軸方向にさらに内側に位置する自由内壁部11’まで延びる。外壁10と内壁11の軸はシャフト5の軸に一致する。
【0013】
第2シール6は、円錐部分13の厚めの内側リム13’によって、ショルダー面12と内壁部11’で形成される外側ショルダー14に突出している。第2シール6又はその円錐部分13を軸方向にショルダー14に押圧するために、内壁部11’の外側サイド及び円錐部分13の環状リム13’に当接するスリーブ15が設けられる。図1に従うイラストレーションにおける第2シール6は、半径方向内側に突出した環状部分17により円錐部分13に延びる円筒外壁16を有する実質的にZ型の断面を有する。
【0014】
スライドリング3とカウンターリング4は公知のように具体化され、ゆえに詳細には説明しない。
【0015】
第2シール6は、有利には、環状部分17でその全体の環状表面によりスライドリング3の隣接端面18に当接する。その円筒外壁16により、第2シール6は、スライドリング3の外壁面19に当接する。第2シール6と同様に、ばねプレート9は、Z型の断面形状を有する。第2シール6と異なり、ばねプレート9の半径方向内側部分20は円筒形である。ばねプレート9の半径方向外側部分21も円筒形であり、その軸方向延在部の大体半分以上にわたってスライドリングを取り囲んでいる。ばねプレート9の円筒部分21は、半径方向外側に曲げられた環状リム22に移行している。リム22及び円筒部分21により境界付けられたばねプレート9の外側ショルダー23には、図12により詳細に示されている減衰部分24が当接している。減衰部分24は、微小摩擦を生成することにより振動減衰の機能を果たす。微小摩擦は、減衰部分24と、ハウジング1の外壁10の内側サイド及びばねプレート9の円筒部分21の外側サイドとの間に創出される。
【0016】
ホルダー2の内壁29は、環状ボトム32に接合する軸方向に窪んだ円筒セクション28を有する。セクション28は、カウンターリング4の軸方向幅よりも最小限に大きい軸方向延在部を有する。フランジ32は、別な円筒セクション38に外側に移行しており、このセクション38はセクション28と同軸に延在し、最小限に小さめの軸方向延在部を有する。セクション38はカウンターリング4の軸方向幅と同一である。シーリング作用をもたらすために、環状スリーブ30が、ホルダー2の円筒セクション28とカウンターリング4の円筒壁面27に当接している。その軸方向延在部は、セクション28のそれよりも僅かに小さく、カウンターリング4又はホルダー2のセクション38のそれよりも僅かに大きい。スリーブ30は、ホルダー2内にカウンターリング4を固定する機能も果たす。
【0017】
ハウジング1は、その円筒内壁11により軸方向の遊びを有して、スライドリング3とホルダー2の内壁29の間に形成される環状スペース33に突出する。
【0018】
環状減衰部分24の構造を、図12、図12a及び図12bを用いてより詳細に説明する。減衰部分24の壁55は波形に形作られている。このようにして、周囲リブ39と凹部25が交互の配置で形成される。有利には、リブ39と凹部25は軸断面で湾曲している。リブ39により、減衰部分24は、ハウジング1の内壁と、ばねプレート9の円筒部分21の外側サイドとにプレテンションをもって当接する。図1に示されるように、減衰部分24は、ハウジング1のリム10’から離れるある軸方向間隔で位置決めされた第2シール6のリム22に向かう方向にハウジング1から軸方向に突出している。減衰部分24’は、一方の端面が環状リム22に接して位置決めされる。減衰部分24の他方の端面は、ハウジングボトム8から軸方向に間隔を置いている。
【0019】
図12a、図12bに示されるように、減衰部分24は、多数のリブ39と凹部25を有する。減衰部分24は閉じていない。このようにして、減衰部分の最適な弾性が得られる。取り付け位置では、減衰部分24の2つの端部73,74が互いから離れ得る。取り付け位置における端部73,74が互いに重なるようにすることも可能である。減衰部分24の2つの端部73,74は、減衰部分の周方向に互いに動くことができる。
【0020】
減衰部分24は、好ましくはばね鋼からなる異形シートメタル部分により形成される。このような減衰部分は、簡単且つ安価に製造することができる。
【0021】
減衰部分24は、ハウジング1上及びばねプレート上に半径方向に取り付け位置においてリブ39によって支持される。この半径方向支持により、スライドリングシールの軸方向に作用する力であって、スライドリング3に作用する押圧力又は近接力は、実際には弱められない。このようにして、スライドリング3とカウンターリング4の間のシーリングギャップの領域におけるスライドリングシールの摩擦特性は、減衰部分24の設置に影響されない。減衰部分24は、シーリング作用に不利な効果を与えることなくその使用の間スライドリング3の回転振動又は周囲振動を効率的に回避する。
【0022】
減衰部分24は、例えば腐食保護、摩耗保護などを呈するために少なくとも一方のサイドをコーティングされてもよい。また、このようなコーティングは、減衰部分24とハウジング1又はばねプレート9の間の目標の微小摩擦を得るために使用することもできる。
【0023】
減衰部分24は、完全に包囲されてもよい。
【0024】
さらには、減衰部分24の内側サイド及び外側サイドに異なるコーティングを施すこともできる。このようにして、減衰部分24の両サイドにおいて異なる微小摩擦値を得ることができる。これにより、様々な取り付け条件に対する非常に簡単且つ依然として有効な適合が可能になる。
【0025】
所望の微小摩擦値を得るために、減衰部分24は適切な表面構造体を具備してもよい。このような表面構造体は、例えば粗面化、レーザーにより生成される構造体などにより得られる。
【0026】
さらに、減衰部分24に代えて、ハウジング1又はばねプレート9上の適切な対向表面に対応するコーティング及び/又は適切な表面構造体を備えることもできる。
【0027】
減衰部分24により、スライドリングシールを使用する際のノイズ発生が確実に防がれる。減衰部分24により、リブ39を介してばねプレート9とハウジング1の間の半径方向接触が作られる。
【0028】
ホルダー2は、シールされるべきシャフト5上に支持され回転に抗して固定された鋼部品により形成されると有利である。カウンターリング4は動的なシーリング作用をもたらし、カウンターリング4は、ホルダー2内に設置されているので、シャフト5とともに回転する。スリーブ15は、スライドリングシールの静的なシーリング作用を与える第2シール6の円錐部分13に軸方向の押圧作用をもたらす。ハウジング1により、スライドリングシールは、構成部品(図示せず)の受容スペース、例えばポンプハウジングに押圧される。よって、ハウジング1の外壁10は、圧入により受容スペースの壁に当接している。半径方向外側に指向した外壁10のフランジ10’は、ハウジング1が受容スペースに押されたときにスライドリングシールを取り付けるためのストッパとして機能する。圧力ばね7は、スライドリング3がカウンターリング4に対して軸方向に押され、それによりスライドリング3とカウンターリング4の間のシールギャップが適切に閉じられることを保障する。ばねプレート9は、ばねプレート9を過ぎて軸方向に突出しているスライドリング3及び第2シール6用の圧入シート(pressfit seat)として機能する。
【0029】
減衰部分24は、金属、好ましくは異形ばね鋼板からなる。それは、最小の設置スペースしか要さず、簡単に製造することができる。減衰部分24は、ばねプレート9の壁21とハウジング1の壁10の間に半径方向にクランプされ、それで減衰部分24のリブ39はプレテンションによりばねプレート9とハウジング1の壁10に当接する。減衰部分24は、リブ39と凹部25の適切な弾性変形によってスライドリング3の半径方向の動きを補償することができる。さらに、減衰部分24の前述した微小摩擦は優れた減衰作用をもたらす。
【0030】
図13における例示の形態に示されるように、リブ39と凹部25は、減衰部分24の軸方向幅全体の周りに備えられなければならない。プロファイルされた(凹凸の付けられた)壁55のリブ39と凹部25は、壁55の軸方向幅の約半分だけ延在している。これらは斜めに延在する中間セクション34を介して狭い円筒セクション35に移行する。凹部25は、図13に従う軸断面で見て、円筒セクション35の内側サイド36がその内側サイドで凹部25の最深箇所をも形成するように深いと有利である。このような構成により、減衰部分24は、微小摩擦による優れたノイズ減衰をもたらす。
【0031】
リブ39と凹部25に代えて、この実施形態では、互いから離れて位置し、減衰部分24の周囲に分配された配置になっている舌片が備えられてもよい。また、円筒セクション35は、次々に間隔を置いて周囲方向に連続的に位置する個々の舌片から構成されてもよい。
【0032】
図1に従うスライドリングシールでは、減衰部分24は、図12,12a,12b又は図13に従ってデザインしてもよい。
【0033】
図2は、その外壁面19に、端面18に向かって開放した凹所40を具備したスライドリング3を有するスライドリングシールを示している。この環状凹所40は第2シール6と係合する。第2シール6は、凹所に充満する円筒セクション41を有し、円筒セクション41は軸断面が一部円形に曲がったばね部分42への移行部を有する。それは、第2シール6がハウジング1のボトム8の内側サイドに当接している半径方向平面内に延在する環状ディスクセクション43への移行部を有する。湾曲したばね部分がプレテンションをかけられ、このようにしてスライドリング3をカウンターリング4に押圧するように、第2シール6は設計されている。カウンターリング4は、スリーブ30の介入によってホルダー2の円筒セクション28上に位置決めされる。
【0034】
先の実施形態とは対照的に、ホルダー2の環状ボトム32は隣接する円筒セクションを有していない。このようにして、カウンターリング4の外壁面44は覆われていない。半径方向の環状ボトム32は、その自由端面がカウンターリング4の壁面44と面一になる長さしか有していない。このようにして、汚れ粒子などがスライドリングシールの操作の間に堆積し得る妨害ステップは形成されない。
【0035】
第2シール6は、スライドリング3及びハウジングボトム8に対してばね要素9により押圧される。軸断面におけるばね要素9は第2シール6と同様の形状を有している。ばね要素9は、円筒セクション45で第2シールに当接する異形部分である。円筒セクション45は、軸断面が部分的に円形である湾曲したばねセクション46に接合しており、これは第2シール6のばね部分42の外側サイドに当接し、端部セクション47に移行している。端部セクション47は、半径方向に延在し、第2シール6の環状ディスクセクション43に当接している。端部セクション47により、環状ディスクセクション43はハウジングボトム8に押圧される。
【0036】
前述の実施形態のように、減衰部分24はばね要素9とハウジング1の間に配置されている。減衰部分24は、弾性プレテンションを受けてそのリブ39により、ばね要素9の円筒セクション45とハウジング1の外壁10上に位置決めされる。第2シール6は、前述の実施形態と対照的に、半径方向外側に突出した環状リムを有していない。減衰部分24は、カウンターリング4の方向にハウジング1を軸方向に僅かに通過し、ばね要素9の端部セクション47及び第2シール6の環状ディスクセクション43から間隔を有している。減衰部分24は、図12,12a,12b又は図13に従って具体化され得る。前述の実施形態のように、減衰部分24は、ばね要素9とハウジング1との半径方向の接触を創出する。
【0037】
図3は、図1に従うスライドリングと同様の構成を有するスライドリングシールを示す。差異は、減衰部分24がハウジング1の外壁10に直接当接しておらず、保持要素48に直に接して位置決めされる点にある。保持要素48は、半径方向内側に延在するフランジ49を備えたL型の断面を有し、このフランジによって保持要素48は減衰部分24の端面に当接する。半径方向平面内に位置決めされたフランジ49は、ハウジング1に突出した円筒壁50に半径方向外側で接合し、その長さの一部の周りでハウジングの外壁10の内壁面に当接する。円筒壁50はその全長で減衰部分24に接しており、すなわち減衰部分24のリブ39が円筒壁50の内壁面に接触している。フランジ49により、減衰部分24は1方向において軸方向に固定される。フランジ49の結果、図1に従う実施形態におけるように、ばねプレート9の半径方向外側に指向した環状リム22は必要でない。減衰部分24は、前述の態様でばねプレート9に当接しており、同様に第2シール6上に配置されている。他の点では、この実施形態は図1の実施形態と同じ構成である。
【0038】
図4は、図3に従うスライドリングと実質的に同じ構成を有する実施形態を示す。保持要素48は、一方の端部に減衰部分24の端面に係合するフランジ49を有するだけでなく、他方の端部にさらに半径方向に指向したフランジ51をも有する。フランジ51は、ハウジング1の半径方向外側に指向したフランジ10’に当接しており、そこに固定的に連結している。2つのフランジ51,10’は有利には同じ長さを有する。フランジ51,10’の移行部に分裂的なステップがないように、ハウジング1の外壁10の円筒内側サイドと保持要素48の円筒内側サイドは有利には互いに一直線に位置決めされる。このようにして、半径方向プレテンションを受けてそのリブ39(図12,12a,12b又は図13)により第2シール6、ばねプレート9、保持要素48及びハウジング1の外壁10に対して当接する、減衰部分24のための連続的な円筒支持面も形成される。保持要素48の半径方向内側に指向したフランジ49は、その外側サイドが共通の半径方向平面内においてばねプレート9の円筒セクション21の端面と一直線になるように、有利には配置される。しかし、第2シール6の外壁16の端面もこの半径方向平面内に位置決めされると有利である。
【0039】
他の点では、図4に従うスライドリングシールは、図1の実施形態と同じ構成である。
【0040】
図5は、図2の実施形態と同じ構成を有するホルダー2を備えたスライドリングシールを示す。カウンターリング4は、ホルダー2の環状ボトム32によってハウジング1から離れる側の端面のみ覆われているのに対して、その半径方向の外壁面44は露出している。図2の実施形態のように、カウンターリング4には、第2シール6の円筒セクション41と係合する凹所40を有するスライドリング3が当接している。円筒セクション41には、図2の実施形態と異なり、有利には円筒セクション41と同様の構成の別な円筒セクション52に移行するばね部分42が接合している。
【0041】
スライドリングシールは、互いに軸方向の間隔を有する2つのばねプレート9a,9bを有し、これらの間に圧力ばね7が延在している。ばねプレート9aは、内側円筒セクション53により第2シール6の円筒セクション41上に位置決めされる。円筒セクション53の自由端は半径方向内側に指向した環状フランジ54を有し、それにより第2シール6の円筒セクション41は軸方向に付勢される。他方の端部では、円筒セクション53は、半径方向外側に指向した環状フランジ56によって外側円筒セクション57に移行する。外側円筒セクション57は、ハウジング1に向かって延び、半径方向外側方向にそのほとんどの長さにわたって圧力ばね7を覆う。環状フランジ56はショルダー面58と同じ高さに位置決めされ、それによりスライドリング3における凹所40はカウンターリング4に向かう方向において軸方向に境界付けられる。圧力ばね7の力によって、第2シール6の円筒セクション41は、このショルダー面58とばねプレート9aのフランジ54の間で軸方向にクランプされる。
【0042】
ばね要素9aの半径方向外側の円筒壁57とハウジング1の外壁10の間に、図12,12a,12b又は図13に従って具体化された減衰部分24が位置決めされる。前述の実施形態と異なり、減衰部分24はハウジング1から軸方向に突出していない。
【0043】
ばねプレート9bは、L型の断面を有し、圧力ばね7によって半径方向外側に指向した短いフランジ59をハウジングボトム8に押し付けられる。フランジ59は円筒壁56に接合し、円筒壁56によりばねプレート9bは半径方向プレテンションによって第2シール6の円筒セクション52に当接する。円筒セクション52は、ハウジング1の内壁11上に位置決めされる。ハウジング1の内壁セクション11’は、内壁セクション11’から半径方向の間隔を有したスライドリング3より下の位置まで延在する。それにより、第2シール6のばね部分は半径方向内側に覆われる。
【0044】
圧力ばね7は、ばねプレート9aの円筒セクション53,57により適当に軸方向にセンタリングされる(調整される)。減衰部分24は、今度はばねプレート9aとハウジング1の間に配置される。減衰部分24のリブ39は、半径方向のプレテンションを受けてハウジングボトム10とばねプレート9aの円筒セクション57に当接している。
【0045】
図6は、図5に従う実施形態の変形例を示す。ばねプレート9aは、Z型の断面を有し、その半径方向外側に指向した環状フランジ56によって減衰部分24の端面上に位置する。前述の実施形態と異なり、減衰部分24はハウジング1から軸方向に突出している。ばね部分9aの環状フランジ56により、減衰部分24は軸方向に固定される。前述の実施形態のように、ばねプレート9aは、圧力ばね7用の支持部として機能するだけでなく、減衰部分24用の軸方向固定手段としても機能する。減衰部分24は、軸方向のほとんど全長にわたって圧力ばね7を取り囲み、それで圧力ばね7は適切に軸方向にセンタリングされる。この実施形態では、減衰部分24と圧力ばね7とハウジング1の外壁10の間に半径方向接触がもたらされる。
【0046】
他の点では、この実施形態は、図5に従うスライドリングシールに一致する。
【0047】
図7に従う実施形態では、減衰部分24はばねプレート9aの円筒セクション61に当接している。円筒セクション61は、環状フランジ56から離れてカウンターリング4の方向に延在する。円筒セクション61は、最小の半径方向間隔でカウンターリング4に重なる。ばねプレート9aのショルダー面56とばねプレート9bのフランジ59の間に、圧力ばね7が延在している。
【0048】
減衰部分24は、ハウジング1から外側に軸方向に延びる。ハウジング1内では、減衰部分24は、半径方向のプレテンションによりハウジングの外壁の内壁面に押し当たっている。ハウジング1の外側では、減衰部分24は、ばねプレート9aの円筒セクション61により支持されている。円筒セクション61は減衰部分24によってさらに半径方向内側に負荷をかけられ、それで円筒セクション61はスライドリング3に対して第2シール6の半径方向円筒セクション41を押し付ける。
【0049】
減衰部分24は、スライドリング3に対向しているカウンターリング4の端面の高さまで延在する。前述の実施形態のように、減衰部分24はハウジングボトム8から軸方向の間隔を有している。
【0050】
図8に従う実施形態では、減衰部分24は、ばねプレート9aとポンプハウジング64の受容スペース63の内壁62の間に配置されている。ばねプレート9aは、半径方向外側に指向したフランジ56を有する。フランジ56は、前述の実施形態と異なり、著しく幅広く、外側の半径方向端部では減衰部分24の当接している円筒セクション65に移行している。円筒セクション65は、カウンターリング4の上方の領域に突出しており、自由端に、減衰部分24の端面に当接してそれを軸方向に固定する、半径方向外側に指向したフランジ66を備えている。フランジ56は、半径方向外側に指向したハウジングフランジ10’に対して軸方向の間隔をもって位置決めされており、ハウジングフランジ10’によってハウジング1は受容スペース63のボトム67に押し当たる。減衰部分24はフランジ10’から軸方向の間隔を有している。
【0051】
フランジ56は、ハウジングフランジ10’の高さに位置するように、半径方向外側に遠くまで突出している。
【0052】
圧力ばね7は、フランジ56と、ばねプレート9bの半径方向外側に指向したフランジの間に延在する。圧力ばね7は、2つのばねプレート9a,9bの円筒セクション53,60に当接している。
【0053】
他の点では、この実施形態は前述の実施形態と同じ構成である。
【0054】
図9に従うスライドリングシールは、減衰部分24と異なり、リブと凹部に代えて円筒ばねセクションを有する減衰部分68を有している。この実施形態は、減衰部分の構成を除いて、図2に従う実施形態と同一の構成である。減衰部分68は、半径方向外側の円筒壁69と、半径方向ボトム71により互いに通じている半径方向内側の円筒壁70とを有する、環状カップとして具体化されている。2つの円筒壁69,70は、互いに同軸に且つシールされるべきシャフト5に同軸に位置している。外側円筒壁69は内側円筒壁70よりも軸方向に長い。外側円筒壁69は、ハウジング1に張り出し、また半径方向プレテンションによりハウジング壁10の内壁面に押し当たる。短い方の円筒壁70は、第2シール6の円筒セクション41上に位置し、円筒セクション41を半径方向に付勢する。円筒壁70は、ばねプレート9の円筒セクション45から最小の軸方向間隔を有している。半径方向平面内に位置する減衰部分68のボトム71は、スライドリング3のショルダー面58の高さに位置している。
【0055】
円筒壁69は、それが弾性変形によってスライドリング3の対応する半径方向移動を補償するように、半径方向に弾性的に撓んでいる。それによりノイズの発生が防がれる。減衰部分24の場合のように、生成される微小摩擦が最適な減衰作用をもたらす。
【0056】
図10に従うスライドリングシールは、図9に従う実施形態に実質的に一致する。減衰部分68は、ハウジング1の壁10の内側サイドに半径方向プレテンションによって前述のように当接する円筒外壁69を有する。前述の実施形態と異なり、半径方向内側に位置した円筒壁70は、外側円筒壁69と同じ方向に延在せず、カウンターリング4の方向に延在する。内側円筒壁70は、凹所40の外側領域でスライドリング3の外壁面19上に位置している。円筒壁69は、その軸方向長さのために十分に弾力があって弾性的であり、よってそれは半径方向に撓む。
【0057】
他の点ではスライドリングシールは、図9の実施形態と同じ構成を有する。
【0058】
図11は、軸断面においてそのボトム71が部分的に円形に湾曲した減衰部分68を示す。半径方向内側の円筒壁70は、半径方向プレテンションによりばねプレート9の円筒セクション45上に位置する。
【0059】
図9〜11に従う前述の実施形態では、図12,12a,12b及び図13に従う外側円筒壁69は、その周囲に波形の構造を有してもよく、それで円筒壁はリブ型の突出部分によってのみハウジング壁10に押し当たる。
【0060】
図14に従うスライドリングシールは、その構造において図1に従う実施形態に実質的に一致する。差異は、減衰部分24の構造と配置にある。減衰部分24は、ばねプレート9の円筒部分21上に軸方向に支持されている。ばねプレート9は第2シール6上に位置し、圧力ばね7によって係合されている。減衰部分24は、ハウジング1の半径方向外側に突出するリム10’上にも支持されている。
【0061】
減衰部分24は、図15,16に示された構造を有する。それは、閉じたリングとして具体化されており、平坦な環状ディスクとして具体化されたリング部分75を有する。リング部分75の内側サイド76上には、円周周りに分配された、有利には同一構造を有し、有利には互いに同一間隔を隔てたばね舌片77がある。ばね舌片は内側に傾いて突出しており、減衰部分24の設置位置において弾性的に変形する。
【0062】
図14に従うスライドリングシールでは、ばね舌片77は、弾性変形によりばねプレート9の円筒部分21上に載っている。平坦な環状ディスク75によって、減衰部分24は、ハウジング1の半径方向外側に指向した環状リム10’に当接する。ばね舌片77は、ばねプレート9の環状ステー9’を僅かに過ぎてハウジング1のボトム8に向かう方向に突出する。ばね舌片77はまた、ハウジング1の外壁10の内壁面からある半径方向間隔を有している。
【0063】
ばね舌片77が周方向のノイズ減衰のための微小摩擦を生成するように、減衰部分24は設置される。この周方向は、図12,12a,12b及び図13に従う減衰部分24のように、微小摩擦を生成する主方向であるのに対して、スライドリングシールの軸方向は振動減衰の役割をしない。
【0064】
図17に従うスライドリングシールは、図14のスライドリングシールと同じ構成を有する。減衰部分24だけが異なる実施形態であり、異なる取り付け位置を有する。図18,19に示されるように、減衰部分24のばね舌片77は、ディスク型の環状部分75の外側サイドに配置されている。ばね舌片77は、外側に傾いて指向している。ばね舌片77は、設置位置において弾性変形によりハウジング1の外壁10の内側サイドに抗して位置決めされる(図17)。ばね舌片77は、リング部分75からハウジング1の半径方向外側に指向した自由リム10’を僅かに過ぎて延在する。ばね舌片77は、ばねプレート9から半径方向の間隔を有する。
【0065】
減衰部分24のリング部分75は、圧力ばね7の力を受けてばねプレート9の半径方向環状アレー9’に当接する。リング部分75は、ばねプレート9の半径方向内側に位置した円筒部分20まで延在する。
【0066】
この実施形態では、弾性ばね舌片77は、弾性プレテンションによりハウジング1に当接している一方、半径方向平面内に位置したリング部分75は、ばねプレート9の半径方向環状ステー9’に押し当たる。
【0067】
図20は、図14〜17に従うスライドリングシールと実質的に同じ構成を有するスライドリングシールを示す。減衰部分24だけが異なる構成を有する。減衰部分24は、2つのディスク型のリング部分78,79を有する。リング部分78,79は、それぞれスライドリングシールの半径方向平面内に配置され、ばね部分として機能する円錐部分80によって互いに移行している。半径方向外側のリング部分78はハウジング1の自由エッジ10’上に位置する。半径方向内側のリング部分79はばねプレート9の半径方向環状ステー9’に載っている。リング部分79は、圧力ばね7によってばねプレート9の半径方向環状ステー9’に押圧される。
【0068】
この実施形態では、微小摩擦は、減衰部分24の半径方向に延在するリング部分78,79とハウジング1の半径方向リム10’及びばねプレート9の半径方向環状ステー9’との間に生成される。
【0069】
図21に従うスライドリングシールでは、減衰部分24は円筒リング部分78’,79’を有する。環状部分78’がばねプレート9の円筒部分21の外側サイドに当接して、リング部分79’がハウジング1の外壁10の内側サイドに当接するように、減衰部分24は配置されている。円筒リング部分78’,79’は円錐部分80によって互いに連結している。他の点では、スライドリングシールは、図20に従うスライドリングシールと同じ構成を有する。
【0070】
リング部分69,70;77,78,79;78’,79’は分割(セグメント)されてもよい。
【0071】
図22に従うスライドリングシールでは、減衰部分24は、ばねプレート9と一体的に形成されている。スライドリングシールは、図1に従うスライドリングシールと同じ構成を有する。ばねプレート9の半径方向外側に指向した環状リムは、保持要素48で取り囲まれた減衰部分24を形成する。保持要素48は、図4に従って具体化され、そのフランジ51によってハウジング1の自由リム10’に締結されている。保持要素48の半径方向内側に突出したフランジ49には、フランジ49と減衰部分24の間に延びるばね部分81が支持され、軸方向プレテンションによりこれらの2つの部分に当接している。ばねプレート81は、例えば波形ばねの形状をしている。基本的に、減衰部分24の周囲に分布させて、フランジ49と減衰部分24の間に延びる圧力ばねを配置することも可能である。圧力ばね7によって加えられる圧力は、ばね部分81によって加えられるばね力より高い。このようにして、スライドリング3とカウンターリング4が、シーリング作用に必要な要求される軸方向力によって互いに押し付けられることが保障される。
【符号の説明】
【0072】
1 ハウジング
3 スライドリング
3,4 シーリング要素
9,9a ばねプレート
24,68 減衰部分
25,39 プロファイリング(凹凸形状)
39 突起部分
55,69,77,80,81 ばね部分
62 壁
63 受容スペース
69,70 壁セクション
71 ボトム
75 リング部分
77 ばね要素
78,79 2つのリング部分
78’,79’ 2つの円筒部分
80 円錐部分


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シーリングリング及びカウンターリングにより形成されたシーリング要素であって、軸方向力の作用を受けて互いに密封して当接する少なくとも1つのシーリング要素用の少なくとも1つのホルダーを備えたスライドリングシールにおいて、
プレテンションにより支持される少なくとも1つの弾性変形可能なばね部分(55,69,77,80,81)を具備した少なくとも1つの異形シートメタル部分を有する少なくとも1つの減衰部分(24,68)を有することを特徴とするスライドリングシール。
【請求項2】
ばね部分(55,69,77,80)はハウジング(1)に支持されることを特徴とする請求項1に記載のスライドリングシール。
【請求項3】
ばね部分(55,69,77,80)は半径方向のプレテンションによりハウジング(1)に支持されることを特徴とする請求項2に記載のスライドリングシール。
【請求項4】
ばね部分(55,69,77,80,81)はばねプレート(9)に支持されることを特徴とする請求項2に記載のスライドリングシール。
【請求項5】
ばね部分(55,69,77,80)は軸方向のプレテンションによりハウジング(1)に支持されることを特徴とする請求項2に記載のスライドリングシール。
【請求項6】
ばね部分(55,69)は、間隔を置いてシーリング要素(3,4)を取り囲むリング部分であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスライドリングシール。
【請求項7】
ばね部分(55)は、その周囲にプロファイリング(25,39)を具備することを特徴とする請求項6に記載のスライドリングシール。
【請求項8】
プロファイリング(25,39)は、波形状に周方向に延在することを特徴とする請求項7に記載のスライドリングシール。
【請求項9】
ばね部分(55)は、プロファイリングの突起部分(39)によりハウジング(1)に支持されることを特徴とする請求項8に記載のスライドリングシール。
【請求項10】
減衰部分(24,68)は、ばねプレート(9,9a)の介入によりスライドリング(3)に当接することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のスライドリングシール。
【請求項11】
減衰部分(24,68)は、第2シール(6)の介入によりスライドリング(3)に当接することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のスライドリングシール。
【請求項12】
少なくともばね部分(55,69)は、ハウジング(1)から部分的に突出することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のスライドリングシール。
【請求項13】
ばね部分(69)は、減衰部分(68)の内側の壁セクション(70)と同軸に位置決めされた外側の壁セクションであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のスライドリングシール。
【請求項14】
2つの壁セクション(69,70)は、減衰部分(68)の縦軸を横断して延在するボトム(71)により互いに連結されることを特徴とする請求項13に記載のスライドリングシール。
【請求項15】
ボトム(71)は断面が部分的に円形に湾曲していることを特徴とする請求項14に記載のスライドリングシール。
【請求項16】
壁セクション(69,70)は、同じ方向又は反対方向にボトム(71)から離れて延在することを特徴とする請求項14又は15に記載のスライドリングシール。
【請求項17】
ばね部分(55,69)は、半径方向のプレテンションにより、スライドリングシールの受容スペース(63)の壁(62)に支持されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のスライドリングシール。
【請求項18】
ばね要素(77)は、減衰部分(24)のリング部分(75)から傾いて突出するばね舌片であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載のスライドリングシール。
【請求項19】
減衰部分(24)は、円錐部分(80)によって互いに連結した2つのリング部分(78,79)又は2つの円筒部分(78’,79’)を有することを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載のスライドリングシール。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図12a】
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【図12b】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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