説明

スランプ試験用シート、スランプ試験器具、及びスランプ試験方法

【課題】 より精度良くスランプを測定し得るスランプ試験用シートを提供することにある。
【解決手段】 スランプコーン内のフレッシュコンクリートの上面に配されるようにスランプコーンの上端開口部内に収まる大きさに形成されてなり、スランプコーン内のフレッシュコンクリートの上面に配された際に該上面の中央部を示すシート目印が設けられてなることを特徴とするスランプ試験用シートを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スランプ試験用シート、該スランプ試験用シートを備えてなるスランプ試験器具、及び該スランプ試験器具を用いてフレッシュコンクリートのスランプを測定するスランプ試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、フレッシュコンクリートのワーカビリティーを評価すべく、JIS A 1101「コンクリートのスランプ試験方法」に規定されている試験が実施されている。
【0003】
斯かる試験は、スランプコーンと呼ばれる試験用の入れ物を用いてフレッシュコンクリートの流動性を調べる試験である。図4、5に示すように、斯かる試験で用いられるスランプコーン101は、裁頭円錐形状且つ中空状であり、上端及び下端に開口部が形成され、上端の内径が100mm、下端の内径が200mm、高さが300mmとなるように形成されてなる。
斯かる試験は、具体的には、図6に示すように、スランプコーン101をスランプ板102上に載置し、該スランプコーン101の上端開口部101aからフレッシュコンクリート103を詰めて該スランプコーン101に詰められたフレッシュコンクリート103の上面を前記上端開口部101aに合わせる工程(図6(a))と、該フレッシュコンクリート103が詰められたスランプコーン101を鉛直に引き抜き、該引き抜きによるフレッシュコンクリート103の上面の中央部の下がり幅(スランプ)を測定する工程(図6(b))とを実施する。
また、斯かる試験では、スランプコーン101にフレッシュコンクリート103を詰める際にスランプコーン101が設置される中心軸に対して、フレッシュコンクリート103の上面の中央部が基準範囲(例えば、該中心軸から5cm以内)から外れた場合には、再試験を実施するのが一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、斯かる従来の試験方法では、スランプコーン101を引き抜いた際のフレッシュコンクリート103の崩れ方が歪な場合にこの引き抜き後のフレッシュコンクリート103の上面の中央部の位置が判別し難いため、スランプを精度良く測定することが難しいという問題がある。
また、引き抜き後のフレッシュコンクリート103の上面の中央部の位置が判別し難いと、フレッシュコンクリート103の上面の中央部と前記中心軸との間の距離の把握も難しいため、フレッシュコンクリート103の上面の中央部が基準範囲(例えば、該中心軸から5cm以内)から外れた状態において測定したスランプを採用してしまう虞もあり、この点からもスランプを精度良く測定することが難しいという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、より精度良くスランプを測定し得るスランプ試験用シート、スランプ試験器具、及びスランプ試験方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、スランプコーン内のフレッシュコンクリートの上面に配されるようにスランプコーンの上端開口部内に収まる大きさに形成されてなり、スランプコーン内のフレッシュコンクリートの上面に配された際に該上面の中央部を示すシート目印が設けられてなることを特徴とするスランプ試験用シートにある。
【0007】
斯かるスランプ試験用シートによれば、スランプコーンの上端開口部に合わされたフレッシュコンクリートの上面に該スランプ試験用シートを配し該スランプコーンを鉛直に引き抜くことにより、スランプコーンを引き抜いた後においても該上面に該スランプ試験用シートが留まり得るため、該上面の中央部の上部にシート目印が留まり、該中央部の位置がより精度良く判別され得る。従って、斯かるスランプ試験用シートによれば、より精度良くスランプが測定され得る。
【0008】
また、本発明に係るスランプ試験用シートにおいては、好ましくは、前記シート目印として開口部が設けられてなる。
【0009】
斯かるスランプ試験用シートによれば、スランプコーンの上端開口部に合わされたフレッシュコンクリートの上面に該スランプ試験用シートを配し該スランプ試験用シートを配したまま該スランプコーンを鉛直に引き抜く場合には、前記シート目印としての開口部からフレッシュコンクリートの上面の中央部の位置に、スランプを測定する測定器具等を直接当接させることができるため、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
また、斯かるスランプ試験用シートによれば、スランプコーンの上端開口部に合わされたフレッシュコンクリートの上面に該スランプ試験用シートを配した後に、前記シート目印としての開口部からフレッシュコンクリートに着色剤を塗布すれば、該着色剤によりフレッシュコンクリートの上面の中央部に直接目印を付けることができるため、フレッシュコンクリートの上面の中央部の位置に、スランプを測定する測定器具等を直接当接させることができるため、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。また、フレッシュコンクリートの上面の中央部に直接目印を付けずにフレッシュコンクリートの上面に該スランプ試験用シートを配したまま該スランプコーンを鉛直に引き抜く場合と異なり、該スランプコーンを鉛直に引き抜いた際にフレッシュコンクリートの上面の中央部の位置からシート目印がずれてしまって該中央部の位置が判別できなくなってしまうということがないため、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
【0010】
さらに、本発明に係るスランプ試験用シートにおいては、好ましくは、前記シート目印11として、着色剤が塗布され得るように形成された中央部が備えられてなる。
【0011】
斯かるスランプ試験用シートによれば、前記シート目印に着色剤を塗布し、該着色剤が塗布された部分がフレッシュコンクリートに接するように、スランプコーンの上端開口部に合わされたフレッシュコンクリートの上面に該スランプ試験用シートを配置すれば、フレッシュコンクリートの上面の中央部に直接目印を付けることができるため、フレッシュコンクリートの上面の中央部の位置に、スランプを測定する測定器具等を直接当接させることができるため、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。また、フレッシュコンクリートの上面の中央部に直接目印を付けずにフレッシュコンクリートの上面に該スランプ試験用シートを配したまま該スランプコーンを鉛直に引き抜く場合と異なり、該スランプコーンを鉛直に引き抜いた際にフレッシュコンクリートの上面の中央部の位置からシート目印がずれてしまって該中央部の位置が判別できなくなってしまうということがないため、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
【0012】
また、本発明は、前記スランプ試験用シートと、スランプコーンと、スランプコーンにフレッシュコンクリートを詰める際にスランプコーンが設置されるスランプ板とを備えてなるスランプ試験器具にある。
【0013】
また、本発明に係るスランプ試験器具においては、好ましくは、前記スランプ板には2本の交わる直線が表示されてなり、該2本の交わる直線の交差点がスランプコーンの設置位置の中心点を指し示し得る。
【0014】
斯かるスランプ試験器具によれば、スランプコーンを引き抜いた後のフレッシュコンクリートの上面の中央部と、スランプコーンを引き抜く前のスランプコーンの中心軸との位置関係の把握がより一層容易となり、該中央部と該中心軸との間の距離の把握がより一層容易となるため、フレッシュコンクリートの上面の中央部が基準範囲(例えば、該中心軸から5cm以内)から外れた状態において測定したスランプを採用してしまう虞を抑制することができ、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
また、斯かるスランプ試験器具によれば、不要に再試験をしてしまうことが抑制され、作業性が向上され得るという利点もある。
【0015】
前記スランプ板に前記交わる直線が表示されてなるスランプ試験器具においては、好ましくは、前記スランプ板に、前記交わる直線に平行し且つ該交わる直線の両側に所定間隔を有するように配された平行直線がそれぞれ表示されてなる。
【0016】
斯かるスランプ試験器具によれば、前記所定間隔が基準範囲の幅と同じであれば、前記中央部と前記中心軸との距離が基準範囲内に収まっているか否かの把握がより一層容易となるため、フレッシュコンクリートの上面の中央部が基準範囲から外れた状態において測定したスランプを採用してしまう虞を抑制することができ、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
また、斯かるスランプ試験器具によれば、不要に再試験をしてしまうことがより一層抑制され、作業性がより一層向上され得るという利点もある。
【0017】
また、前記スランプ板に前記交わる直線が表示されてなるスランプ試験器具においては、好ましくは、前記スランプ板に、前記スランプコーンの下端の外周と同じ大きさであり且つ前記交差点が中心となる円が表示されてなる。
【0018】
斯かるスランプ試験器具によれば、前記交差点がスランプコーンの設置位置の中心点となるように前記スランプ板上に前記スランプコーンをより一層正確に設置し得るため、前記中央部と前記中心軸との間の距離をより一層正確に把握でき、該中央部が基準範囲から外れた状態において測定したスランプを採用してしまう虞をより一層抑制することができ、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
また、斯かるスランプ試験器具によれば、不要に再試験をしてしまうことがより一層抑制され、作業性がより一層向上され得るという利点もある。
【0019】
さらに、本発明は、スランプコーンの上端開口部に合わされたフレッシュコンクリートの上面に前記スランプ試験用シートを配し前記スランプコーンを鉛直に引き抜いて、フレッシュコンクリートのスランプを測定するスランプ試験方法にある。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明によれば、より精度良くスランプを測定し得るスランプ試験用シート、スランプ試験器具、及びスランプ試験方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】一実施形態に係るスランプ試験用シートの正面図。
【図2】(a)一実施形態のスランプ試験器具のスランプ板の正面図、(b)スランプコーンが引き抜かれた後のスランプ板の正面図。
【図3】本実施形態のスランプ試験方法の概略図。
【図4】(a)スランプコーンの側面図、(b)スランプコーンの平面図。
【図5】スランプコーンの斜視図。
【図6】従来のスランプ試験方法の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
【0023】
図1に示すように、本実施形態のスランプ試験用シート1は、スランプコーン内のフレッシュコンクリートの上面に配されるようにスランプコーンの上端開口部内に収まる大きさに形成されてなり、スランプコーン内のフレッシュコンクリートの上面に配された際に該上面の中央部を示すシート目印11が設けられてなる。
【0024】
詳しくは、本実施形態のスランプ試験用シート1は、前記シート目印11として開口部が設けられてなる。本実施形態のスランプ試験用シート1は、前記シート目印11たる開口部が円形状に形成され、該開口部の直径が、例えば5〜35mm、好ましくは10〜30mmとなるように形成されてなる。
【0025】
また、本実施形態のスランプ試験用シート1は、外周が円形状に形成されてなる。本実施形態のスランプ試験用シート1の直径は、スランプコーンの上端開口部(直径:100mm)と同じ大きさ又はそれよりも小さく形成されてなり、例えば、85〜99mm、好ましくは、90〜95mmとなるように形成されてなる。
【0026】
また、本実施形態のスランプ試験用シート1は、厚さが、好ましくは0.05〜0.3mm、より好ましくは0.1〜0.2mmとなるように形成されてなる。
【0027】
さらに、本実施形態のスランプ試験用シート1の材料としては、本発明の効果を損ねない範囲であれば特に限定されるものではないが、例えば、ポリアミド(例えば、ナイロン等)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート等)等の合成繊維や、植物繊維(パルプ等)が挙げられ、この中で、好ましくは、パルプが挙げられる。本実施形態のスランプ試験用シート1は、該材料がパルプであることにより、剛性が比較的小さくなるため、コンクリートとの密着力が高まり、該スランプコーンを鉛直に引き抜いた際にフレッシュコンクリート上面の中央部からシート目印11がずれてしまう虞が抑制され、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。また、パルプは比較的軽量であるため、該スランプ試験用シート1自体の重さによってスランプの測定に影響を及ぼしてしまう虞も抑制される。
【0028】
本実施形態のスランプ試験用シート1は、上記の如く構成されてなるが、次ぎに、本実施形態のスランプ試験器具について説明する。
【0029】
本実施形態のスランプ試験器具は、本実施形態のスランプ試験用シート1と、スランプコーンと、スランプコーンにコンクリートを詰める際にスランプコーンが設置されるスランプ板とを備えてなる。
【0030】
図2に示すように、前記スランプ板2には2本の交わる直線21、詳しくは直交する2本の直線21が表示されてなる。そして、該2本の直線21は、交差点がスランプコーンの設置位置の中心点を指し示し得るように、詳しくは、交差点が前記スランプ板2の中央部又はその近傍に位置するように配されている。
【0031】
また、前記スランプ板2には、前記交わる直線21に平行し且つ該交わる直線21の両側に所定間隔を有するように配された平行直線22がそれぞれ表示されてなる。
【0032】
さらに、前記スランプ板2には、前記スランプコーンの下端の外周と同じ大きさであり且つ前記交差点が中心となる円23が表示されてなる。
【0033】
前記スランプコーンとしては、JIS A 1101「コンクリートのスランプ試験方法」に規定されているものが挙げられる。
【0034】
本実施形態のスランプ試験器具は、上記の如く構成されてなるが、次ぎに、本実施形態のスランプ試験方法について説明する。
【0035】
本実施形態のスランプ試験方法では、スランプコーンの上端開口部に合わされたフレッシュコンクリートの上面に本実施形態のスランプ試験用シート1を配し前記スランプコーンを鉛直に引き抜いて、フレッシュコンクリートのスランプを測定する。
【0036】
具体的には、図3に示すように、前記スランプコーン4の中心軸が前記2本の直線21の交差点上に位置するように前記スランプコーン4を前記スランプ板2上に載置し、該スランプコーン4の上端開口部からフレッシュコンクリート3を詰めてフレッシュコンクリート3の上面を前記上端開口部に合わせる詰め込み工程と、該フレッシュコンクリート3の上面に本実施形態のスランプ試験用シート1を載置するシート載置工程と、本実施形態のスランプ試験用シート1を載置したまま前記スランプコーン4を鉛直に引き抜いて、フレッシュコンクリート3のスランプを測定するスランプ測定工程とを実施する。
【0037】
本実施形態のスランプ試験用シート、スランプ試験器具、及びスランプ試験方法は、上記のように構成されているので、以下の利点を有するものである。
【0038】
即ち、本実施形態のスランプ試験器具は、前記2本の交わる線21が直交することにより、スランプコーンの設置位置の中心の把握がより一層容易となる。その結果、スランプコーンを引き抜いた後のフレッシュコンクリートの上面の中央部と、スランプコーンを引き抜く前のスランプコーンの中心軸との位置関係の把握がより一層容易となり、該中央部と該中心軸との間の距離の把握がより一層容易となるため、フレッシュコンクリートの上面の中央部が基準範囲(例えば、該中心軸から5cm以内)から外れた状態において測定したスランプを採用してしまう虞を抑制することができ、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
また、斯かるスランプ試験器具によれば、不要に再試験をしてしまうことがより一層抑制され、作業性がより一層向上され得るという利点もある。
【0039】
尚、本実施形態のスランプ試験用シート、スランプ試験器具、及びスランプ試験方法は、上記構成を有するものであったが、本発明のスランプ試験用シート、スランプ試験器具、及びスランプ試験方法は、上記構成に限定されず、適宜設計変更可能である。
【0040】
即ち、本実施形態のスランプ試験方法では、前記スランプ測定工程に於いて、本実施形態のスランプ試験用シート1を載置したまま前記スランプコーン4を鉛直に引き抜いて、フレッシュコンクリート3のスランプを測定するが、前記シート目印11としての開口部からフレッシュコンクリート3に着色剤を塗布し該上面から本実施形態のスランプ試験用シート1を取り除いた後に、前記スランプコーン4を鉛直に引き抜いてフレッシュコンクリート3のスランプを測定してもよい。
【0041】
斯かるスランプ試験方法は、フレッシュコンクリート3の上面の中央部に直接目印を付けずにフレッシュコンクリート3の上面に該スランプ試験用シート1を配したまま該スランプコーン4を引き抜く場合と異なり、該スランプコーン4を鉛直に引き抜いた際にフレッシュコンクリート3の上面の中央部の位置からシート目印11がずれてしまい、該中央部の位置が判別できなくなることが防止されるため、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
【0042】
前記着色剤としては、フレッシュコンクリート3を着色し得る顔料を含有してなるものを用いることができ、前記顔料としては、白色顔料(例えば、二酸化チタン、鉛白、亜鉛華等)、赤色顔料(例えば、鉛丹、酸化鉄赤等)、青色顔料(例えば、ウロトラマリン青、プロシア青等)、黒色顔料(例えば、カーボンブラック等)等が挙げられる。
【0043】
また、本実施形態のスランプ試験用シート1は、前記シート目印11として開口部が設けられてなるが、本発明に於いては、前記シート目印11として、着色剤が塗布され得るように形成された中央部が備えられてなるものであってもよい。
【0044】
斯かるスランプ試験用シート1を用いる場合に於いては、前記シート目印11に着色剤を塗布し、塗布された部分がフレッシュコンクリート3に接するようにスランプコーン4内のフレッシュコンクリート3の上面に該スランプ試験用シート1を配置することによりフレッシュコンクリート3の上面の中央部に直接目印を付けてから、スランプコーン4を引き抜いてもよい。この場合、スランプ試験用シートは、スランプコーン4を引き抜いてから剥離してもよく、スランプコーン4を引き抜く前に剥離してもよい。
斯かるスランプ試験方法は、フレッシュコンクリート3の上面の中央部に直接目印を付けずにフレッシュコンクリート3の上面に該スランプ試験用シート1を配したまま該スランプコーン4を鉛直に引き抜く場合と異なり、該スランプコーン4を鉛直に引き抜いた際にフレッシュコンクリート3の上面の中央部の位置からシート目印11がずれて該中央部の位置が判別できなくなることが防止されるため、より一層精度良くスランプを測定し得るという利点がある。
【符号の説明】
【0045】
1:スランプ試験用シート、2:スランプ板、3:フレッシュコンクリート、4:スランプコーン、11:シート目印、21:交わる直線、22:平行直線、23:円、101:スランプコーン、101a:上端開口部、102:スランプ板、103:フレッシュコンクリート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スランプコーン内のフレッシュコンクリートの上面に配されるようにスランプコーンの上端開口部内に収まる大きさに形成されてなり、スランプコーン内のフレッシュコンクリートの上面に配された際に該上面の中央部を示すシート目印が設けられてなることを特徴とするスランプ試験用シート。
【請求項2】
前記シート目印として開口部が設けられてなる請求項1記載のスランプ試験用シート。
【請求項3】
前記シート目印として、着色剤が塗布され得るように形成された中央部が備えられてなる請求項1記載のスランプ試験用シート。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかに記載のスランプ試験用シートと、スランプコーンと、スランプコーンにフレッシュコンクリートを詰める際にスランプコーンが設置されるスランプ板とを備えてなるスランプ試験器具。
【請求項5】
前記スランプ板には2本の交わる直線が表示されてなり、該2本の交わる直線の交差点がスランプコーンの設置位置の中心点を指し示し得る請求項4記載のスランプ試験器具。
【請求項6】
前記スランプ板には、前記交わる直線に平行し且つ該交わる直線の両側に所定間隔を有するように配された平行直線がそれぞれ表示されてなる請求項5記載のスランプ試験器具。
【請求項7】
前記スランプ板には、前記スランプコーンの下端の外周と同じ大きさであり且つ前記交差点が中心となる円が表示されてなる請求項5又は6記載のスランプ試験器具。
【請求項8】
スランプコーンの上端開口部に合わされたフレッシュコンクリートの上面に請求項1〜3の何れかに記載のスランプ試験用シートを配し前記スランプコーンを鉛直に引き抜いて、フレッシュコンクリートのスランプを測定するスランプ試験方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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