説明

スリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械

熱圧縮スリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械(1)であり、ラベリング用容器(3)を操作し、少なくとも1つのラベリング用容器(3)の外面(3a)にスリーブ状ラベル(5)を移動させるように構成された少なくとも1つのアプリケータ(4)が設けられた少なくとも1つの操作装置を支持するフレームと、前記スリーブ状ラベル(5)を前記少なくとも1つのアプリケータ(4)に提供するように構成された供給手段(10)とを備え、前記スリーブ状ラベル(5)の少なくとも一部に装飾を施すように構成された印刷手段(20)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、ボトル等の容器に連続状ラベルを付す機械が広く知られている。この機械は、高分子熱収縮材よりなる「シュリンクスリーブ(shrink sleeve)」として知られたスリーブ状ラベルを容器へ移動させることを許容する。具体的には、スリーブ状ラベルが容器を覆った後、容器はヒートステーションに送られ、容器の外面上でスリーブ状ラベルが収縮して容器と一致した形状に変形する。通常、この種の機械は、カルーセルを備える。カルーセルは、垂直回転軸の周りを回転可能で、ラベリングする各容器に用いられる複数の支持皿をその周辺領域に有する。各容器は、ベルトフィーダーによって供給され、カルーセルが一定角度を軸回転した後、特別なコンベヤーでヒートステーションに送られる。
【0003】
この種の公知の機械の最初のものでは、カルーセルから分離し、熱圧縮材の印刷フィルムで作られた平坦管状部材のロールに用いる支持用ローラを設けたスリーブ状ラベル供給ステーションが設けられている。支持用ローラの下流には、カルーセル上にある容器に付すスリーブ状ラベルを順序通りに供給するため、管状部材用の切断手段が設けられている。
【0004】
公知の機械の別のものでは、カルーセルの支持皿の上方にあるスピンドルの周りを印刷フィルム片で包み、スリーブ状ラベルがカルーセル上で直接作られる。スピンドルに巻かれる印刷フィルム片は、切断手段で測定しながら切断される印刷済みの連続状フィルムをリールから引き出すことで得られる。切断手段は、連続状フィルムの長さに沿って、連続状フィルムの切断領域を示す適切な図形サイン又は「マーカー」を検知するように構成されている。印刷されたフィルム片がスピンドル上に一旦巻かれると、前記スピンドルが、カルーセルの軸回転によって引き寄せられて、ヒートステーションへ運搬される。ヒートステーションは、印刷されたフィルム片の2つの対向フラップを溶着し、ラベリング用容器を覆うスリーブ状ラベルを製造する。場合によっては、ヒートステーションは、各スピンドルに連結され、スピンドルとともに回転する。
【0005】
上述の全ての機械には、例えば、フレキソ印刷機、オフセット印刷機、グラビア印刷機等の適切な印刷機で事前に印刷されたリールを使用することが明らかである。このことは、様々な不利益を招き、特に、異なる種類のラベルの様々なリールを保管しておく必要があり、また、リールから引き出されたフィルムをカットする領域を検知する光学手段又は認識手段を設ける必要性が通常は生じる。今日使用されている機械では、スリーブ状にするためにラベルのフラップ同士をヒートシールする工程時に、事前に塗布されたインクの効果が、ヒートシールに必要とされる高い温度によって頻繁に弱められるという、もう1つの不利益を招くことが決定づけられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、操作性に優れ、利用するラベルの保存管理を公知技術に比べて簡易にすることを許容するスリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械を提供することによって上述の問題を解決することにある。
【0007】
この課題の範囲内で、本発明は、使用時の信頼性及び安全性を幅広く保証することを提案することができるスリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械を提供することを目的とする。また、本発明は、今日使用されている機械ではリールの引出しに沿って一定しない印刷工程を「踏む」又は管理する必要のないスリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械を提供することも目的とする。さらに、本発明は、構造を簡易にし、単なる経済的な観点からも有利に働くスリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題、上記目的及び後述でさらに明確となる他の目的は、ラベリング用容器を操作し、少なくとも1つのラベリング用容器の外面にスリーブ状ラベルを移動させるように構成された少なくとも1つのアプリケータが設けられた少なくとも1つの操作装置を支持するフレームと、スリーブ状ラベルをアプリケータに提供するように構成された供給手段とを備える発明に係るスリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械において、スリーブ状ラベルの少なくとも一部に装飾を施すように構成された印刷手段を備えることを特徴とするラベリング機械によって達成される。
【0009】
別の側面によれば、本発明は、少なくとも1つのスリーブ状ラベルをアプリケータに運搬する工程と、アプリケータに運搬された前記スリーブ状ラベルを、ラベリング機械に支持された容器に移動する工程とを含み、容器のラベリング機械を用いて熱圧縮のスリーブ状ラベルで容器をラベリングする方法において、移動工程前に、スリーブ状ラベルの少なくとも一部を印刷する工程を含むことを特徴とする方法に関するものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のさらなる特徴と有利な点は、添付の図面で非限定的に例示した本発明の非限定的な好ましい実施形態を詳述することでさらに明らかとなる。
【図1】本発明の最初の実施形態に係るラベリング機械の概略平面図である。
【図2】本発明の異なる実施形態に係るラベリング機械の概略平面図である。
【図3】本発明の異なる実施形態に係るラベリング機械の概略平面図である。
【図4】本発明に係るラベリング機械の部分拡大平面図である。
【図5】別の実施形態に係る供給手段の側面図である。
【図6】図5のVI−VI線における機械の断面図である。
【図7】カルーセルの周辺領域上に印刷すべきフィルム片を引き出した状態の側面図である。
【図8】スリーブ状ラベルを得るために対向フラップをヒートシールしている状態の側面図である。
【図9】スリーブ状ラベルを印刷している状態の側面図である。
【図10】容器にスリーブ状ラベルを移動させている状態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照すると、スリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械は、通常、参照符号1で示されており、具体的には、固定フレームを備える。固定フレームには、ラベリング用容器3を操作する装置が取り付けられている。
【0012】
本明細書及び添付図面では、このような操作装置は、少なくとも1つのカルーセル2を備える。カルーセル2は、実質的な垂直回転軸100の周りを回転可能で、スリーブ状ラベルを使用する工程中では、ラベリング用容器3を支持するように構成されている。しかしながら、本発明の主題は、例えば、いわゆる直線状ラベル用機械のような異なる構造を有する機械に応用できない訳ではない。カルーセル2は、固定フレームに対して回転軸100の周りを回転し、その回転方向は図面において参照符号Aで示されている。カルーセル2は、周辺領域に沿って複数のアプリケータ4を有する。アプリケータ4は、少なくとも1つのラベリング用容器3の外面3aにスリーブ状ラベル5を移動させるように構成されている。少なくとも1つの容器3は、カルーセル2によって支持される。
【0013】
ラベリング用容器3が、ベルトフィーダー6によってカルーセル2に搬送される。一方、コンベヤー7は、カルーセル2からラベルが巻かれた容器3を受け取って、スリーブ状ラベル5を熱収縮させて容器3の外形形状に一致させるためにそれらをヒートステーション(不図示)に運搬する。
【0014】
通常、ベルトフィーダー6とカルーセル2との間には、入口搬送用ホイール8が設けられる。入口搬送用ホイール8は、ラベリング用容器3をカルーセル2に運搬するように機能する。同様に、カルーセル2とコンベヤー7との間には、出口搬送用ホイール9が設けられる。出口搬送用ホイール9は、ラベルが貼付された容器3をカルーセル2から取り除き、それらをコンベヤー7へ移動させるように機能する。
【0015】
ラベリング機械1には、以下に詳述する供給手段10がさらに設けられる。供給手段10は、容器3に移動させるスリーブ状ラベル5をアプリケータ4に提供するように構成されている。
【0016】
本発明によれば、ラベリング機械1には、印刷手段20が設けられる。印刷手段20は、スリーブ状ラベル5の少なくとも一部を装飾するように構成されている。望ましくは、印刷手段20は、カルーセル2に対して定位置に配置されるか、カルーセル2に一体的に連結される方がよい。一般に、必要に応じて、印刷手段20は、インクジェット印刷装置、レーザ印刷装置、スクリーン印刷装置、フレキソ印刷装置、オフセット印刷装置、プロッターベースの印刷装置(plotter-based printing device)、昇華インク印刷装置(sublimatic ink)のいずれかで構成されてもよい。
【0017】
これよりラベリング機械1のいくつかの実施形態を記載することとする。特に図1を参照すると、第1実施形態に係る供給手段10には、引出部材が使用されている。引出部材は、例えば、移動用ドラム11で構成される。移動用ドラム11は、リール12から印刷フィルム13を引き出す。
【0018】
望ましくは、供給手段10は、切断手段14を備えている方がよい。切断手段14は、最終的にフィルム片15をスリーブ状ラベル5の製造に用いるため、リール12から引き出した印刷フィルム13を細断する。図1〜図3に示すように、移動用ドラム11は、カルーセル2の回転方向Aと反対である参照符号Bで示した方向を回転方向として、運動軸101の周りを回転する。
【0019】
本実施形態によれば、移動用ドラム11は、それ自体公知なものであるが、複数の孔が形成された円筒状周壁を有する。複数の孔は、空気圧装置に接続される。空気圧装置は、移動用ドラム11が運動軸に対して回転する間、前記孔から想定される角度位置によって、前記孔から移動用ドラム11内へ空気を吸引したり、移動用ドラム11から空気を吐出させたりする。具体的には、孔から空気を吸引すると、切断手段14で1枚ずつ切断された各フィルム片15を移動用ドラム11の円筒状周壁に付着させて保持することが可能となる。一方、移動用ドラム11から空気を吐出させると、各フィルム片15を移動用ドラム11から離脱させることが可能となり、それらを包装手段16に移動させることを許容する。包装手段16は、移動用ドラム11の下流に位置して、カルーセル2の周辺領域に沿いながらラベリング用容器3の上方に配置される。
【0020】
スリーブ状ラベル5を完成させるために、ヒートシール手段17が設けられる。ヒートシール手段17は、カルーセル2の包装手段16によって包まれたフィルム片15の対向フラップ15a,15b同士を接着する。例えば、ヒートシール手段17は、国際公開2004/020291号に開示された超音波タイプのものや国際公開2004/020291号に開示されたレーザータイプであってもよい。
【0021】
有効な包装手段16は、複数のスピンドル18を備える。スピンドル18は、略円筒状で周辺領域に沿って相互に等角度で配置されるように分散している。各スピンドル18は、各自の軸とカルーセル2の回転軸とが平行となるように設置され、スピンドル18がカルーセル2の回転中に移動用ドラム11と対向すると、移動用ドラム11によって使用可能となったフィルムはスピンドル18の外面上に装着される。さらに、各スピンドル18は、移動用ドラム11から離脱したフィルム片15をその外面に巻くために、各自の軸の周りを回転するように作動する。スピンドル18の外面上にフィルム片15を最適に装着するには、スピンドル18の外面に形成された複数の開口部を介して空気を吸引する吸気手段が設けられる。
【0022】
有効な印刷手段20は、各フィルム片15又は各スリーブ状ラベル5が包装手段に装着される時、各フィルム片15又は各スリーブ状ラベル5を装飾するように構成される。具体的には、印刷手段20は、カルーセル2の周辺領域に配置されることで、回転軸100の周りのカルーセル2の回転中、スピンドル18の少なくとも1つと対向する。注目すべきは、印刷手段20は、図1に示すように、カルーセル2の回転軸100に対してスピンドル18が通過する領域の外側に配置されてもよいし、図2に示すように、スピンドル18が通過する領域とカルーセル2の回転軸100との間に配置されてもよいことである。図1及び図2を参照すると、印刷手段20は、ラベリング用容器3から離隔したスリーブ状ラベル5の側面に装飾を施すことが可能なように配置されている。より具体的に言うと、図1に示すものでは、スリーブ状ラベル5が既に形成されてそれらが各スピンドルに支持されている時に、システムがスリーブ状ラベル5の印刷を進めるように構成されている。この場合、印刷手段20は、カルーセル2の回転方向Aにおいて、ヒートシール手段17の下流に配置される。あるいは、図2に示すように、印刷手段20は、移動用ドラム11とヒートシール手段との間に配置されてもよく、この場合、各フィルム片15がスピンドル18の周りに巻かれている時に、各フィルム片15に印刷が施される。望ましくは、カルーセル2が回転軸100の周りを回転する間、印刷手段がスピンドル18の円形路に沿ってスピンドル18と対向するように、印刷手段は円弧状に配置されている方がよい。各フィルム片15又は各スリーブ状ラベル5の面全体に印刷することを許容するため、スピンドル18は、印刷手段の通過中、各自の軸の周りを有効に回転する。
【0023】
他の実施形態においては、印刷手段20は、ラベリング用容器3に対向するように構成されたスリーブ状ラベル5の側面を装飾するように構成されてもよい。この場合、スリーブ状ラベル5は、実質的に透明なフィルムで製造されなければならないことは明らかである。この種の可能な解決方法として、印刷手段20は、スピンドル18の内部に少なくとも部分的に収容され、スピンドル18の内側から、スピンドル18の周りを包んだ各フィルム片15又はスリーブ状ラベル5を装飾するように構成される。この解決方法は、不図示のインクスプレーを用いることで達成される。インクスプレー手段は、スピンドル18の軸上キャビティ内に配置され、スピンドル18の外面に形成されたミクロホール手段を介して外部空間と連通する。
【0024】
他に可能な解決方法として、印刷手段20は、各フィルム片15をスピンドル18に移動させる前に印刷層をスピンドル18の外面に塗布するように構成された少なくとも1つの印刷装置21を用いることで達成される。印刷装置21によって塗布された印刷層は、インクで構成されてもよく、スピンドル18の周りを包む各フィルム片15に移動するように構成される。図3に示すように、印刷装置21は、1つ以上の印刷シリンダ22で構成されてもよい。例えば、印刷シリンダ22として、フィルム片15がスピンドル18に巻かれる前にカルーセル2に引き寄せられたスピンドル18と外面上で嵌合する印刷プレート付のラバー製タイプが挙げられる。しかしながら、このことは、印刷装置21が他の実施形態で示されたものと類似するものを用いてはならない理由とはならない。
【0025】
本発明に係るラベリング機械の別の実施形態として、印刷手段20は、リール12と包装手段16との間に配置される。これにより、リール12から引き出され、切断手段の上流にあるフィルム片15の少なくとも一方の側面、又は、リール12の引出し方向に対して切断手段14の下流にあって包装手段16に装着していない各フィルム片15の少なくとも一方の側面に装飾が施される。この場合、印刷手段20は、例えば、レーザプリンター又はインクジェットプリンターの中の適切な機種のもの、又は、移動用ドラム11に付着したフィルム片15の装飾を可能にするために移動用ドラム11と嵌合する印刷シリンダで構成されてもよい。図5及び図6を参照すると、別の実施形態に係る供給手段10には、印刷可能なフィルムからなる平坦管状部材33のロール32を支持する支持用ローラ31が設けられ、また、ロール32を支持する支持用ローラ31から引き出された平坦管状部材33を切断する切断手段34も設けられている。切断手段34は、平坦管状部材33の長手の長さ方向に対して横方向に働き、平坦管状部材33を一片35ごとに切断する。平坦管状部材33は、カルーセル2により運搬された容器3を被覆するスリーブ状ラベル5を形成するため、放射状に開口するように構成される。このような特別な場合には、印刷手段20がロール32と切断手段34との間に設けられるのが望ましく、これにより、支持用ローラ31から引き出された平坦管状部材33は印刷時に平坦な状態を維持しながら、少なくとも一部に装飾が施されることが許容される。ここで、平坦管状部材33の一片35を展開させた後は、それらをカルーセル2のスピンドル18に移動させることができない理由とはならないし、また、このような一片がスピンドル18に装着した時に、印刷手段20が上記実施形態と同様の方法でそれらの一片に装飾を施すことができない理由とはならない。
【0026】
また、印刷手段20は、スリーブ状ラベル5がラベリング用容器3に送られる時に印刷を実行するように設けられてもよい。しかしながら、この場合、吸引器を設けるのが望ましい。吸引器は、ラベリング用容器3の外面と既に移動が完了したスリーブ状ラベル5との間で機能して、正確な印刷を許容するために、ラベリング用容器3の外面にスリーブ状ラベル5を付着させる。
【0027】
完全な装飾を施すため、アプリケータ4は、装飾されたスリーブ状ラベル5を印刷手段20から容器3に送る公知の送り手段19を有する。送り手段19は、例えば、押出リングで構成されてもよい。押出リングは、各スピンドル18の下方に位置してラベリング用容器3に向かって、各スピンドル18包んだスリーブ状ラベル5を押し出すため、各スピンドル18に沿って移動する。この操作を容易にするため、スピンドル18上で機能する吸引手段を停止させるとともに、スピンドル18の外面上にある開口部から空気を吐出する吐出手段を作動させるのが望ましく、これにより、スリーブ状ラベル5が、装着しているスピンドル18の外面から離脱する。
【0028】
実際、本発明に係るラベリング機械によれば、カルーセル2の外周に配置されたアプリケータ4へ少なくとも1つのスリーブ状ラベルを移動させる工程と、ラベリング機械1で支持され、具体的には、カルーセル2で支持された容器3へアプリケータ4に供給されたスリーブ状ラベルを移動させる工程とからなる、スリーブ状ラベルで容器をラベリングする方法を実行することができる。スリーブ状ラベル5を容器3へ移動させる上述の工程前に、スリーブ状ラベル5の少なくとも一部を印刷する工程を提供する点に顕著な特徴が見られる。好ましい実施形態に係る方法によれば、上述の移動工程は、以下の操作を実行するために行われる。前記操作は、リール12から印刷フィルム13を引き出す工程と、印刷フィルム13を切断することでスリーブ状ラベル5を提供するように構成されたフィルム片15を得る工程と、各自の軸の周りを回転可能で、カルーセル2の周辺領域に支持された各スピンドル18の周りを各フィルム片15で包む工程と、好ましくはフィルム片15又はスリーブ状ラベル5で各スピンドル包んだ時に印刷を実行する工程とからなる。
【0029】
実際に、全ての実施形態によれば、本発明の目的を完全に達成することが可能である。有効なもの、望ましいもの、類似のものとして上述した本発明の特徴は、全て必要とされなくてもよいし、又は、同等の特徴で置換されてもよい。一般的な教示又は具体的な実施形態に関して説明された個々の特徴は、すべて他の実施形態に存在してもよいし、又は、他の実施形態に見られる特徴に置換されてもよい。着想される発明は、全て添付の特許請求の範囲内にあれば、数多くの改良又は変更を行うことが可能である。実際には、使用材料は、具体的な使用に対応するだけでなく、寸法や形状も、必要に応じて任意とされる。さらに、細部については、技術的に同等な他の部材で置換されてもよい。本願の基礎出願であるイタリア特許出願VR2009A000112号の開示内容は、参照することにより本明細書の一部を構成する。請求項に記載された技術的特徴の後に参照符号が付されている場合、これらの参照符号は、単に特許請求の範囲を理解しやすいように記載されたものに過ぎない。したがって、このような参照符号は、各参照符号で例示された各部材の解釈を制限する効果を奏するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベリング用容器(3)を操作し、少なくとも1つのラベリング用容器(3)の外面(3a)にスリーブ状ラベル(5)を移動させるように構成された少なくとも1つのアプリケータ(4)が設けられた少なくとも1つの操作装置を支持するフレームと、前記スリーブ状ラベル(5)を前記少なくとも1つのアプリケータ(4)に提供するように構成された供給手段(10)とを備える熱圧縮スリーブ状ラベル使用の容器のラベリング機械(1)において、
前記スリーブ状ラベル(5)の少なくとも一部に装飾を施すように構成された印刷手段(20)を備えることを特徴とする、ラベリング機械(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの操作装置は、前記少なくとも1つのアプリケータ(4)が周囲に設けられた支持用カルーセル(2)を備えることと特徴とする、請求項1に記載のラベリング機械(1)。
【請求項3】
前記供給手段(10)は、リール(12)の印刷フィルムを引き出す引出部材と、前記リール(12)から引き出された印刷用フィルム(13)を切断して前記スリーブ状ラベル(5)を形成するように構成されたフィルム片(15)を提供する切断手段(14)と、前記フィルム片(15)を巻き付ける包装手段(16)と、前記スリーブ状ラベル(5)を提供するために該包装手段(16)によって巻き付けた前記フィルム片(15)の対向フラップ(15a,15b)をヒートシールするヒートシール手段(17)とを備えることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項4】
前記包装手段(16)は、円筒状で前記カルーセル(2)の周辺領域に沿って相互に等角度で配置されるように分散した複数のスピンドル(18)を備え、
該スピンドル(18)は、その外面上に前記フィルム片(15)を装着させることが可能で、前記フィルム片(15)で包まれるように軸回転運動することが可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項5】
前記印刷手段(20)は、前記ラベリング用容器(3)から離隔する前記スリーブ状ラベル(5)の側面を装飾するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項6】
前記印刷手段(20)は、前記フィルム片(15)又は前記スリーブ状ラベル(5)が包装手段(16)に装着されている時に、前記フィルム片(15)又は前記スリーブ状ラベル(5)を装飾するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項7】
前記印刷手段(20)は、前記カルーセル(2)が回転軸(100)の周りを回転する間、スピンドル(18)の少なくとも1つと対向するように前記カルーセル(2)の周辺領域に配置されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項8】
前記印刷手段(20)は、前記カルーセル(2)が回転軸(100)の周りを回転する間、スピンドル(18)の円形路に沿ってスピンドル(18)と対向するように円弧状に配置されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項9】
前記印刷手段(20)は、前記ラベリング用容器(3)と対向する前記スリーブ状ラベル(5)の側面を装飾するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項10】
前記印刷手段(20)は、スピンドル(18)内に少なくとも一部が収納され、スピンドル(18)の内側から、スピンドル(18)の周りを包む前記フィルム片(15)又は前記スリーブ状ラベル(5)を装飾するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項11】
前記印刷手段(20)は、スピンドル(18)を包むフィルム片(15)に移動するように構成された印刷層をスピンドル(18)の外面に塗布するように構成された少なくとも1つの印刷装置(21)を備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項12】
前記印刷手段(20)は、印刷用フィルム(13)又は前記フィルム片(15)の少なくとも一部を印刷するために、リール(12)と包装手段(16)との間に配置されることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項13】
前記供給手段は、フィルムからなる平坦管状部材(33)のロール(32)を支持する支持用ローラと、スリーブ状ラベル(5)を提供するように、前記支持用ローラ(32)から引き出された前記平坦管状部材(33)を、長手方向の延在に対して横方向に切断する切断手段(34)とを備え、
前記印刷手段(20)は、前記支持用ローラ(31)から引き出された前記平坦管状部材(33)の少なくとも一片を装飾するように構成されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項14】
前記印刷手段(20)は、カルーセル(2)に対して定位置に配置されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項15】
前記印刷手段(20)は、カルーセル(2)に一体的に連結されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項16】
前記印刷手段(20)は、インクジェット印刷装置、レーザ印刷装置、スクリーン印刷装置、フレキソ印刷装置、オフセット印刷装置、プロッターベースの印刷装置、昇華インク印刷装置のいずれかで構成されることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1以上に記載のラベリング機械(1)。
【請求項17】
少なくとも1つのスリーブ状ラベル(5)をアプリケータ(4)に運搬する工程と、
該アプリケータ(4)に運搬された前記スリーブ状ラベル(5)を、ラベリング機械(1)に支持された容器(3)に移動する工程とを含み、
該容器(3)のラベリング機械を使用して熱圧縮スリーブ状ラベル(5)で容器をラベリングする方法において、
前記移動工程の前に、スリーブ状ラベルの少なくとも一部を印刷する工程を含むことを特徴とする、方法。
【請求項18】
前記運搬工程は、リール(12)から印刷用フィルム(13)を引き出す工程と、前記スリーブ状ラベル(5)を提供するように構成されたフィルム片(15)を得るために該印刷用フィルム(13)を切断する工程と、各自の軸の周りを回転可能でカルーセル(2)の周辺領域に支持された各スピンドル(18)の周りを各フィルム片(15)で包む工程とを実行するものからなり、
前記印刷工程は、各スピンドル(18)の周りを包む前記フィルム片(5)又はスリーブ状ラベル(5)に対して実行することを特徴とする、請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−500206(P2013−500206A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521130(P2012−521130)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【国際出願番号】PCT/IB2010/053217
【国際公開番号】WO2011/010248
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(512019516)サクミ・ヴェローナ・ソシエタ・ペル・アチオニ (3)
【氏名又は名称原語表記】SACMI VERONA S.P.A.
【Fターム(参考)】