説明

スーパーキャパシタモジュール

【課題】本発明は、スーパーキャパシタモジュールを提供する。
【解決手段】複数のスーパーキャパシタ130と、該複数のスーパーキャパシタ130の収容のための収容部120を備え、各スーパーキャパシタ130の側面から放出される熱を放熱する水冷ジャケット110と、該水冷ジャケット110に供給する冷却水を外部から流入する流入部140と、該水冷ジャケット110から排出される冷却水を外部に放出する流出部150とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーキャパシタモジュールに関し、水冷ジャケットを備えるスーパーキャパシタモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーキャパシタは電気自動車、ハイブリッド電気自動車、燃料電池自動車、重装備及び携帯用電子装置等に適用可能な新材生エネルギー分野の高品質エネルギー源として脚光を浴びている。
【0003】
スーパーキャパシタは、電気二重層原理を用いる電気二重層キャパシタ(Electrical double layer)と電気化学的酸化−還元反応を用いるハイブリッドスーパーキャパシタ(Hybrid super capacitor)とに大別される。該スーパーキャパシタは、高出力エネルギー特性を必要とする分野において多用されているが、2次電池に比べて小さい容量を有している。ハイブリッドスーパーキャパシタは、電気二重層キャパシタの容量特性を改善する新たな対案として多くの研究がなされている。特に、ハイブリッドスーパーキャパシタのうちリチウムイオンキャパシタ(Lithium ion capacitor:LIC)は電気二重層キャパシタに比べて3〜4倍程の蓄積容量を有している。
【0004】
このようなスーパーキャパシタは、交互に積層された陽極及び陰極と、積層された陽極及び陰極間に設けられ、それらを電気的に分離するセパレータとを備える。
一方、スーパーキャパシタは高出力特性または低エネルギー保存特性を有することによって、自動車や重装備において幾つかのスーパーキャパシタを直列または並列に連結するモジュールの形態で用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−197277
【特許文献2】特開2005−349955
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
スーパーキャパシタモジュールは、複数のスーパーキャパシタの駆動によってエネルギー保存特性を向上することができるが、該スーパーキャパシタモジュールの駆動時に発生する熱も共に急増してスーパーキャパシタモジュールの信頼性や安定性が低下することになる。そのため、スーパーキャパシタモジュールに設けられるべきスーパーキャパシタの個数や使用環境に制限があるという不都合がある。
【0007】
そのため、スーパーキャパシタモジュールは、複数のスーパーキャパシタの駆動時に発生した熱を効率よく放熱するための技術が必要となる。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであって、水冷ジャケットを備えて各々のスーパーキャパシタから発生する熱を放熱できるスーパーキャパシタモジュールを提供するにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を解決するために、本実施形態によるスーパーキャパシタモジュールは、複数のスーパーキャパシタと、前記複数のスーパーキャパシタの収容のための収容部とを備え、前記各スーパーキャパシタの側面から放出される熱を放熱する水冷ジャケットと、前記水冷ジャケットに供給する冷却水を外部から流入する流入部と、前記水冷ジャケットから排出される前記冷却水を外部に放出する流出部とを含むことができる。
【0010】
前記収容部は、前記スーパーキャパシタに対応する形状の溝またはホールで形成されることができる。
【0011】
また、前記水冷ジャケットは、内部に前記冷却水の流れのための水路を備え、前記各スーパーキャパシタの四方に配設されて前記スーパーキャパシタを支持する複数の水冷ブロックを含むことができる。
【0012】
また、前記収容部は、前記複数の水冷ブロックの結合により形成されることができる。
【0013】
また、前記水冷ジャケットは、前記複数の水冷ブロックの下部に配設されて前記複数の水冷ブロックを互いに連結し、前記複数の水冷ブロックへ前記冷却水を供給する水冷連結部をさらに含むことができる。
【0014】
また、前記水冷連結部は、前記複数のスーパーキャパシタ及び前記複数の水冷ブロックの下部に配設される基板で構成されることができる。
【0015】
また、前記水冷連結部は、内部に前記流入部、前記水冷ブロックの水路及び前記流出部を互いに連結する連結水路を備えることができる。
【0016】
また、前記水冷ブロックは、前記複数のスーパーキャパシタのうち一列で配設されるスーパーキャパシタの一部を収容する第1の水冷ブロックと、前記第1の水冷ブロックに連結され、前記一列で配設されるスーパーキャパシタの残りを収容する第2の水冷ブロックとを含むことができる。
【0017】
また、前記複数のスーパーキャパシタの上面及び下面のうちのいずれか一つの面上に配設され、冷却媒体の流れのための冷却流路を備える放熱プレートをさらに含むことができる。
【0018】
上記目的を解決するために、本実施形態によるスーパーキャパシタモジュールは、複数のスーパーキャパシタと、前記複数のスーパーキャパシタの収容のための収容部を備える水冷ジャケットと、前記水冷ジャケットに供給する冷却水を外部から流入する流入部と、前記水冷ジャケットから排出される前記冷却水を外部に放出する流出部とを含むことができる。
【0019】
前記水冷ジャケットは、前記各スーパーキャパシタの側面から放出される熱を放熱するために垂直方向に冷却水を移動させる複数の水冷ブロックを備えることができる。
【0020】
前記収容部は、前記各スーパーキャパシタの四方に配設される水冷ブロックの結合により形成されることができる。
【0021】
また、前記水冷ジャケットは前記複数の水冷ブロックの下部に配設されて前記複数の水冷ブロックを互いに連結し、前記複数の水冷ブロックへ前記冷却水を供給する水冷連結部をさらに含むことができる。
【0022】
また、前記水冷連結部は、前記各スーパーキャパシタを支持するために基板の形態を有し、前記水冷連結部は、前記各スーパーキャパシタの下部に連結されて前記スーパーキャパシタの下部から放出される熱を放熱することができる。
【0023】
また、上記目的を解決するために、本実施形態によるスーパーキャパシタモジュールは、複数のスーパーキャパシタと、前記複数のスーパーキャパシタの収容のための収容部を備える水冷ジャケットと、前記水冷ジャケットに供給する冷却水を流入する流入部と、前記水冷ジャケットから排出される前記冷却水を外部に放出する流出部とを含むことができる。
【0024】
前記水冷ジャケットは、前記各スーパーキャパシタの側面から放出される熱を放熱するために垂直方向及び水平方向に冷却水を移動する水冷ブロックを備えることができる。
【0025】
ここで、前記水冷ブロックは、前記複数のスーパーキャパシタのうち一列で配設されるスーパーキャパシタの一部を収容する第1の水冷ブロックと、前記第1の水冷ブロックに連結され、前記一列で配設されるスーパーキャパシタの残りを収容する第2の水冷ブロックとを含むことができる。
【0026】
また、前記第1及び第2の水冷ブロックを互いに連結し、前記第1及び第2の水冷ブロックに冷却水を供給する水冷連結部をさらに含むことができる。
【0027】
また、前記収容部は、前記水冷ブロックの本体に設けられる溝またはホールの形態を有し、該水冷ブロックの本体は、内部に冷却水の流れのための水路を備えることができる。
【発明の効果】
【0028】
本実施形態によれば、各スーパーキャパシタ間に水冷ジャケットを設けて、各スーパーキャパシタの側面から発生する熱を効果よく除去できる。
【0029】
また、本実施形態のスーパーキャパシタモジュールに設けられる水冷ジャケットによれば、スーパーキャパシタの垂直方向だけでなく左右方向にも冷却水流れを備え、スーパーキャパシタの熱をさらに効果よく逃がすことができる。
【0030】
また、本実施形態のスーパーキャパシタモジュールに設けられる水冷ジャケットによれば、複数のスーパーキャパシタを収容するための収容部を有することによって、スーパーキャパシタモジュールの組立性を向上させることができる。
【0031】
また、本実施形態のスーパーキャパシタモジュールによれば、スーパーキャパシタの上部や下部に放熱基板をさらに設け、スーパーキャパシタモジュールの上部や下部の熱を効果よく逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態によるスーパーキャパシタモジュールの概略斜視図である。
【図2】本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第1の形態の水冷ジャケットの斜視図である。
【図3】図2中のI−I’線に沿う断面図である。
【図4】本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第2の形態の水冷ジャケットの斜視図である。
【図5】本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第3の形態の水冷ジャケットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の好適な実施の形態は図面を参考にして詳細に説明する。次に示される各実施の形態は当業者にとって本発明の思想が十分に伝達されることができるようにするために例として挙げられるものである。従って、本発明は以下示している各実施の形態に限定されることなく他の形態で具体化されることができる。そして、図面において、装置の大きさ及び厚さなどは便宜上誇張して表現されることができる。明細書全体に渡って同一の参照符号は同一の構成要素を示している。
【0034】
図1は、本発明の実施形態によるスーパーキャパシタモジュールの概略斜視図である。
【0035】
図1を参照して、本発明の実施形態によるスーパーキャパシタモジュール100は、複数の収容部120を備える水冷ジャケット110と、各収容部12Oに収容されるスーパーキャパシタ130とを含むことができる。
【0036】
水冷ジャケット110は、本体内部に冷却水の流れのための水路部を備え、該冷却水の流れを通じて放熱することができる。該水冷ジャケット110は、優秀な熱伝導率の材料、例えばアルミニウム及び銅等の金属素材から成ることができる。しかし、本発明の実施形態では水冷ジャケットの材料に対して限定するのではない。
【0037】
スーパーキャパシタ130は、水冷ジャケット110に設けられる収容部120に挿入されており、該スーパーキャパシタ130の底面だけでなく側面は、水冷ジャケット110と接触されることができる。これにより、スーパーキャパシタ130の底面及び側面から発生される熱は効果よく放熱することができる。また、スーパーキャパシタ130は水冷ジャケット110の収容部120に挿入組立てられることによって、スーパーキャパシタモジュール100の組立性を向上することができる。
【0038】
また、収容部120の形態は、スーパーキャパシタ130に対応する形態で形成されることができる。例えば、スーパーキャパシタ130が円柱状で形成される場合、収容部120は円柱状の溝または円柱状のホールを有することができる。該溝は、水冷ジャケット110をなす本体の内部に陥没された形態を意味し、該ホールは水冷ジャケット110をなす本体を貫通する開口を意味する。これにより、スーパーキャパシタ130は収容部120の内部に一致するように挿入され、スーパーキャパシタ130と水冷ジャケット110との密着力を確保することができるため、スーパーキャパシタ130の放熱効果を増大させることができる。
【0039】
水冷ジャケット110は、複数のスーパーキャパシタ130の各々の間に設けられ、スーパーキャパシタ130の側面から発生する熱を効果よく放熱させ、該放熱に伴って信頼性及び安定性を確保すると共に、スーパーキャパシタモジュール100に設けられるスーパーキャパシタ130の個数やスーパーキャパシタモジュール100の作業環境に対する制約も解消されることができる。
【0040】
スーパーキャパシタモジュールは、冷却水を外部から供給されて水冷ジャケット110に供給する流入部140と、水冷ジャケット110から排出される冷却水を外部に放出する流出部150とをさらに含むことができる。
【0041】
流入部140は、水冷ジャケット110の内側に設けられ、水路と連結されることができる。また、示されていないが、流入部140に冷却水を供給するためのポンプに連結され、水冷ジャケット110に投入される冷却水の速度及び冷却水の量を効果よく制御することができる。
【0042】
流入部140及び流出部150は、スーパーキャパシタモジュール100の下部に配設されるが、これに限定されるのではない。例えば、流入部140は水冷ジャケットへの冷却水の流入を容易に行うためにスーパーキャパシタモジュール100の上部に配設され、流出部は、水冷ジャケット110から冷却水の流出を容易に行うためにスーパーキャパシタモジュール100の下部に配設されることができる。
【0043】
また、スーパーキャパシタモジュール100は、示されていないが、複数のスーパーキャパシタ130の上面及び下面うちの少なくともいずれか一つに放熱プレートをさらに設けることができる。該放熱プレートは、内部に冷却媒体の流れのための冷却流路を備えることができる。これにより、スーパーキャパシタモジュール100の上面及び下面のうちの少なくとも一面から発生する熱を逃がし、スーパーキャパシタモジュール100の放熱効果をさらに増大させることができる。
【0044】
以下、本発明のスーパーキャパシタに設けられる水冷ジャケット対してより具体的に説明することにする。
【0045】
図2は、本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第1の形態の水冷ジャケットの斜視図である。
【0046】
図3は、図2中のI−I’線に沿う断面図である。
【0047】
図2及び図3を参照して、本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第1の形態の水冷ジャケット110は水冷連結部160と、水冷連結部160から上部へ突出する複数の水冷ブロック111とを含むことができる。
【0048】
水冷ジャケット110は、スーパーキャパシタ130の収容のための収容部120を備えることができる。該収容部120は、スーパーキャパシタ130の四方に配設される水冷ブロック111の結合によって形成されることができる。例えば、水冷ブロック111は、スーパーキャパシタ130の四方に配設される第1〜第4の水冷ブロック111a、111b、111c、111dを含むことができる。該スーパーキャパシタ130の形態が円柱状の場合、第1〜第4の水冷ブロック111a、111b、111c、111dの各側壁112は扇子形態に陥没される。第1〜第4の水冷ブロック111a、111b、111c、111dの各側壁112が結合され、円柱状の収容部120を形成することができる。各水冷ブロック111の内部に冷却水の流れのための水路113を備えることができる。これにより、水冷ブロック111の水路113を通じて冷却水は、垂直の上下方向に循環することができる。すなわち、スーパーキャパシタ130間に介在する水冷ブロック111の内部で冷却水が上下に往復して流れることによって、スーパーキャパシタ130各々の側面から発生する熱を効果よく逃がすことができる。
【0049】
水冷連結部160は、基板の形態で構成されることができる。該水冷連結部160は、複数の水冷ブロック111の下部に配設されて複数の水冷ブロック111を支持する役割をする。また、水冷連結部160は水冷ブロック111だけでなく水冷ジャケット110に収容された各スーパーキャパシタ130の下部に連結され、複数のスーパーキャパシタ130を支持すると共にその下部から発生する熱を逃がすことができる。
【0050】
また、水冷連結部160は、内部に冷却水の流れのための連結水路を備えることができる。該連結水路は、冷却水の流入のための流入部140と冷却水の流出のための流出部150と連結されている。これにより、流入部140から流入する冷却水は、水冷連結部160の連結水路を通じて各水冷ブロック111に供給されることができる。また、各水冷ブロック111から排出される冷却水は、水冷連結部160の連結水路を経由して流出部150を通じて外部に放出されることができる。
【0051】
また、示されていないが、複数のスーパーキャパシタ130の上面を覆う放熱プレートをさらに含むことができる。該放熱プレートは、内部に冷却媒体の循環のための冷却流路を備えることができる。該冷却媒体は、冷却水、高揮発性の溶媒、例えばアセトン及びアルコール等の液体またはフレオンガスのような機体であってもよい。これにより、スーパーキャパシタモジュール100は、各スーパーキャパシタ130の側面及び下面だけでなくスーパーキャパシタ130の上面から発生する熱を逃がして、スーパーキャパシタモジュール100の放熱効果をさらに向上させることができる。
【0052】
図4は、本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第2の形態の水冷ジャケットの斜視図である。
【0053】
図4を参照して、本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第2の形態の水冷ジャケット210は、上部に突出される水冷ブロック211と、該水冷ブロック211に冷却水を供給する流入部240と、該水冷ブロック211から冷却水を流出する流出部250とを含むことができる。流入部240及び流出部250は水冷ブロック211の下部に配設されているが、これに限定されるのではない。例えば、流入部240は水冷ブロック211に冷却水の流入を容易に行うために水冷ブロック211の上部に配設されてもよい。また、流出部250は冷却水の流出を容易に行うために水冷ブロック211の下部に配設されてもよい。
【0054】
水冷ブロック211は、スーパーキャパシタ(図1の130)を収容するための収容部220を備えることができる。該収容部220は、スーパーキャパシタ130を挿入可能な溝またはホールを備えることができる。該収容部220の形態は、スーパーキャパシタ130に対応する形態を有してもよい。これにより、スーパーキャパシタ130は水冷ブロック211に密着して収容され、スーパーキャパシタ130の放熱効果をさらに向上させることができる。
【0055】
収容部220が溝の形態で形成される場合、スーパーキャパシタ130の下部は、水冷ブロック211の下部と接触するようになり、スーパーキャパシタ130の下部から発生される熱は、容易に放熱されることができる。ここで、複数のスーパーキャパシタの上面を覆う放熱プレートをさらに備え、スーパーキャパシタの上部から発生される熱を逃がすことができる。
【0056】
また、収容部220がホールの形態で形成される場合、スーパーキャパシタ130の上部及び下部に各々放熱プレートをさらに備え、スーパーキャパシタ130の全面から発生する熱を効果よく逃がすことができる。
【0057】
水冷ブロック211は、内部に冷却水の流れのための水路213を備えることができる。該水路213は、水冷ブロック211の外皮及び内皮により画定される。これにより、水冷ブロック211の水路213は一体になり、水冷ブロック211の水路を通じて、冷却水は垂直及び水平の方向に流れることができる。これにより、冷却水は、スーパーキャパシタ130の上下及び左右方向へ移動して、スーパーキャパシタから発する熱を逃がすことができ、スーパーキャパシタモジュール(図1の100)の放熱効果をさらに増大させることができる。
【0058】
図5は、本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第3の形態の水冷ジャケットの斜視図である。
【0059】
図5を参照して、本発明の実施形態によるスーパーキャパシタに設けられる第3の形態の水冷ジャケット310は、上部に突出される複数の水冷ブロック311と、該水冷ブロック311に冷却水を供給する流入部340と、該水冷ブロック311から冷却水を流出する流出部350とを含むことができる。
【0060】
水冷ブロック311は、互いに結合して一列で配設される複数の収容部320を形成する第1及び第2の水冷ブロック311a、311bを含むことができる。スーパーキャパシタが円形の形態で構成される場合、第1の水冷ブロック311aは半楕円形の第1の溝部315aを有する第1の側壁314aを備え、第2の水冷ブロック311bは第1の側壁314aと左右対称構造を有する半楕円形の第2の溝部315bを有する第2の側壁314bを備えることができる。第1及び第2の側壁314a、314bが互いに向かい合うように第1及び第2の水冷ブロック311a、311bを結合する場合、スーパーキャパシタ100の収容のための収容部320が形成されることができる。
【0061】
第1及び第2の側壁314a、314bは各々、第1及び第2の溝部315a、315bを多数具備でき、第1及び第2の水冷ブロック311a、311bが結合される場合、複数の収容部320を形成することができる。すなわち、第1の水冷ブロック311aは複数のスーパーキャパシタ100のうち一列で配設されるスーパーキャパシタの一部を収容ことができる。また、第2の水冷ブロック311bは第1の水冷ブロック311aと結合され一列で配設されるスーパーキャパシタ100の残りを収容することができる。
【0062】
第1及び第2の水冷ブロック311a、311bは、内部に各々冷却水の流れのための水路313を備えることができる。
【0063】
第1及び第2の水冷ブロック311a、311bは、水冷連結部360により互いに連結されることができる。第1及び第2の水冷ブロック311a、311bに各々設けられる水路313は、水冷連結部により連結されることができる。また、水冷連結部360は、冷却水の流入のための流入部340と、第1及び第2の水冷ブロック311a、311bから流出される冷却水を流出する流出部350とに連結できる。
【0064】
第1及び第2の水冷ブロック311a、311bは、水冷連結部360により連結され、冷却水は、垂直の上下方向だけでなく水平の左右方向に流れることができる。これにより、冷却水は、スーパーキャパシタ100の上下及び左右方向へ移動し、スーパーキャパシタから発する熱を効率よく逃がすことができる。
【0065】
したがって、本発明の実施形態のように、本発明のスーパーキャパシタモジュールは、水冷ジャケットの内部に複数のスーパーキャパシタを収容することによって、スーパーキャパシタの側面から発生する熱を効果よく逃がすことができる。
【0066】
また、本発明のスーパーキャパシタモジュールに設けられる水冷ジャケットは、複数のスーパーキャパシタを収容するための収容部を有することによって、スーパーキャパシタモジュールの組立性を向上させることができる。
【0067】
また、本発明のスーパーキャパシタモジュールは、スーパーキャパシタの上部や下部に放熱プレートをさらに備え、スーパーキャパシタモジュールの上部や下部の熱を効果よく逃がすことができる。
【0068】
また、本発明のスーパーキャパシタモジュールに設けられる水冷ジャケットはスーパーキャパシタの垂直の上下方向だけでなく水平の左右方向に冷却水流れを有することができ、スーパーキャパシタの熱をさらに効果よく逃がすことができる。
【0069】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0070】
100 スーパーキャパシタモジュール
110、210、310 水冷ジャケット
120、220、320 収容部
130 スーパーキャパシタ
111、211、311 水冷ブロック
140、240、340 流入部
150、250、350 流出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスーパーキャパシタと、
前記複数のスーパーキャパシタの収容のための収容部を備え、前記複数のスーパーキャパシタの側面から放出される熱を放熱する水冷ジャケットと、
前記水冷ジャケットに供給する冷却水を外部から流入する流入部と、
前記水冷ジャケットから排出される前記冷却水を外部に放出する流出部と、
を含むスーパーキャパシタモジュール。
【請求項2】
前記収容部は、前記スーパーキャパシタに対応する形状の溝またはホールで設けられる請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項3】
前記水冷ジャケットは、内部に前記冷却水の流れのための水路を備え、前記各スーパーキャパシタの四方に配設されて前記スーパーキャパシタを支持する水冷ブロックを含む請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項4】
前記収容部は、前記水冷ブロックの結合により形成される請求項3に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項5】
前記水冷ジャケットは、前記複数の水冷ブロックの下部に配設されて前記複数の水冷ブロックを互いに連結し、前記複数の水冷ブロックへ前記冷却水を供給する水冷連結部をさらに含む請求項3に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項6】
前記水冷連結部は、前記複数のスーパーキャパシタ及び前記複数の水冷ブロックの下部に配設される基板の形態から成る請求項5に記載のーパーキャパシタモジュール。
【請求項7】
前記水冷連結部は、内部に前記流入部、前記水冷ブロックの水路及び前記流出部を互いに連結する連結水路を備える請求項6に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項8】
前記水冷ブロックは、
前記複数のスーパーキャパシタのうち一列で配設されるスーパーキャパシタの一部を収容する第1の水冷ブロックと、
前記第1の水冷ブロックに連結され、前記一列で配設されるスーパーキャパシタの残りを収容する第2の水冷ブロックと、を含む請求項3に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項9】
前記複数のスーパーキャパシタの上面及び下面のうちのいずれか一つの面上に配設され、冷却媒体の流れのための冷却流路を備える放熱プレートをさらに含む請求項1に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項10】
複数のスーパーキャパシタと、
前記複数のスーパーキャパシタの収容のための収容部を備える水冷ジャケットと、
前記水冷ジャケットに供給する冷却水を外部から流入する流入部と、
前記水冷ジャケットから排出される前記冷却水を外部に放出する流出部と、
を含み、
前記水冷ジャケットは、前記各スーパーキャパシタの側面から放出される熱を放熱するために垂直方向に冷却水を移動させる複数の水冷ブロックを備えるスーパーキャパシタモジュール。
【請求項11】
前記収容部は、前記各スーパーキャパシタの四方に配設される水冷ブロックの結合により設けられる請求項10に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項12】
前記水冷ジャケットは、前記複数の水冷ブロックの下部に配設されて前記複数の水冷ブロックを互いに連結し、前記複数の水冷ブロックへ前記冷却水を供給する水冷連結部をさらに含む請求項11に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項13】
前記水冷連結部は、前記各スーパーキャパシタを支持するために基板の形態を有し、前記水冷連結部は、前記各スーパーキャパシタの下部に連結されて前記スーパーキャパシタの下部から放出される熱を逃がす請求項12に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項14】
複数のスーパーキャパシタと、
前記複数のスーパーキャパシタの収容のための収容部を備える水冷ジャケットと、
前記水冷ジャケットに供給する冷却水を流入する流入部と、
前記水冷ジャケットから排出される前記冷却水を外部に放出する流出部と、
を含み、
前記水冷ジャケットは、前記各スーパーキャパシタの側面から放出される熱を放熱するために垂直方向及び水平方向に冷却水を移動する水冷ブロックを備えるスーパーキャパシタモジュール。
【請求項15】
前記水冷ブロックは、
前記複数のスーパーキャパシタのうち一列で配設されるスーパーキャパシタの一部を収容する第1の水冷ブロックと、
前記第1の水冷ブロックに連結され、前記一列で配設されるスーパーキャパシタの残りを収容する第2の水冷ブロックと、
を含む請求項14に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項16】
前記第1及び第2の水冷ブロックを互いに連結し、前記第1及び第2の水冷ブロックに冷却水を供給する水冷連結部をさらに含む請求項15に記載のスーパーキャパシタモジュール。
【請求項17】
前記収容部は、前記水冷ブロックの本体に設けられる溝またはホールの形態を有し、該水冷ブロックの本体は、内部に冷却水の流れのための水路を備える請求項14に記載のスーパーキャパシタモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−49536(P2012−49536A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182233(P2011−182233)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】