説明

セキュリティ装置

【課題】レーザービームを出射して不審者の侵入を検出するためのセンサ部を取り付ける取付基体の左右方向幅を狭小化する。
【解決手段】角度調整板9の左右に、後方に突出する突片12を設けて当該突片12にねじ孔12aを形成し、取付基体の支持板部13の左右両側縁部に後方に突出する側板14をそれぞれ設け、支持板部13に角度調整板9の突片12を通す透孔19を形成し、支持板部13の側板14に、角度調整板9が上部の掛合片を中心に前後方向に回動されたとき、その回動に伴う突片12のねじ孔12aの回動軌跡に沿って延びる長孔21を形成し、長孔21に固定用ねじ22を通して該固定用ねじ22を突片12のねじ孔12aに螺合して締め付けることにより角度調整板9を、調節された回動位置に固定する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザービームを出射して不審者の侵入を検出するセキュリティ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のセキュリティ装置では、レーザービームをほぼ水平方向に出射して検出エリア内に不審者が侵入したことを検知するようにしている。レーザービームの出射方向が狂うと、不審者が検出エリア内に侵入したとき、これを正しく検出することができなくなる恐れがあるため、セキュリティ装置の取付基体を壁面に取り付ける際、レーザービームが正規の方向に出射されるように、センサ部の取付角度を俯仰方向に調節できるようにしている。
【0003】
即ち、取付基体は支持板部を有し、当該支持板部の前面が表側になるようにして壁面に取り付けられる。支持板部の前面には、レーザービームを出射するセンサ部を固定した角度調整部材がその上部を中心にして前後方向に回動可能に取り付けられ、当該角度調整部材の回動角度を変えると、センサ部の取付角度が俯仰方向に変化するので、角度調整部材の角度調整によってレーザービームの出射方向を俯仰方向に調整することができる。
【0004】
レーザービームの出射方向を調整した後、角度調整部材をその調整された回動位置に固定する構成は、角度調整部材の左右両側に前方に突出する一対の突片を設けて各突片にねじ孔を形成する一方、取付基体の支持板部の前面の左右両側に角度調整部材の突片の外側に位置するようにして前方に突出する一対の固定用フランジを設けて各固定用フランジに前後方向に延びる長孔を形成し、そして、固定用フランジの長孔に固定用ねじを通し、当該固定用ねじを突片のねじ孔に螺合して突片を固定用フランジに締め付け固定することにより、角度調整部材を調整された回動位置に固定するというものである。
【0005】
なお、本発明とは直接の関係はないが、特許文献1には、指向性アンテナ素子を固定する上部プレートと、この上部プレートの下部に配置されて支持体に固定される下部プレートを備えたアンテナ角度調整装置において、下部プレートに上部プレートを球面ベアリングを介して揺動自在に取り付け、上部プレートの揺動中心の周りの3位置に形成されたねじ孔に調整ねじを螺合して下部プレート側に貫通させ、これら3本の調整ねじによって下部プレートの傾きを調整した後、ねじと2個のナットからなるロック手段によって上部プレートの調整された位置を下部プレートに対して保持する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−332918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述のセキュリティ装置におけるセンサ部の角度調整機構では、角度調節部材を調整された回動位置に固定するために、固定用フランジを角度調整部材の左右の一対の突片の外側に位置するようにして設ける必要がある。
この場合、角度調整部材の前面にはセンサ部が取り付けられるので、固定用フランジはセンサ部の左右両側面よりも外側に位置させねばならない。
このため、取付基体の左右方向幅としては、センサ部の左右方向幅よりも、少なくとも一対の突片および一対の固定用フランジの厚さの合計分だけ大きくしなければならず、昨今の小型化の要請に対応できないという問題があった。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、取付基体の左右方向幅を狭小化でき、全体としての小型化を図ることができるセキュリティ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、角度調整部材に、後方に突出する突片を設けて当該突片にねじ孔を形成し、取付基体の支持板部の左右両側縁部に後方に突出する側板をそれぞれ設け、取付基体の支持板部に角度調整部材の突片を通す透孔を形成し、取付基体の側板に、角度調整部材の回動に伴う突片のねじ孔の回動軌跡に沿って延びる長孔を形成し、長孔に固定用ねじを通して該固定用ねじを突片のねじ孔に螺合して締め付けることにより角度調整部材を、調節された前後方向の回動位置に固定することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、角度調整部材に設ける突片を後方に突出するように設けるため、当該突片を角度調整部材の前面に配置するセンサ部の左右両側面の外側に位置させずとも、センサ部の左右両側面よりも内側に位置して設けることができる。このため、取付基体の左右方向幅をセンサ部の左右方向幅と同等或いは同等以下とすることができ、全体の小型化を図ることができる。
また、支持板部の左右両側縁にそれぞれ側板を後方に突出するように形成することにより、支持板部の裏側に凹状部が形成されるので、この凹状部の内側にセンサ部への配線用リード線および突片を収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態を示す要部の横断面図
【図2】要部の縦断側面図
【図3】要部の分解斜視図
【図4】短いねじ回しで固定用ねじを操作する状態を示す要部の平面図
【図5】全体の正面図
【図6】全体の側面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態につき図面を参照しながら説明する。図5および図6に示すように、セキュリティ装置1は、建物の外壁面2に取り付けられ、前方の検出エリア内への侵入者の検出機能の他、検出エリア内の撮影機能および侵入者の電波による個体識別機能を有する。
【0013】
検出エリア内への侵入者の検出は、センサ部3によって行われる。このセンサ部3は、周知のように、検出エリアに向けてレーザービームを例えば水平に出射し、その反射光を検出することによって検出エリア内への不審者の侵入を検出する。また、検出エリア内の撮影はカメラ部4によって行われ、その撮影画像は建物内に設置されたモニター(図示せず)に表示される。侵入者の電波による個体識別はタグリーダ部5によって行われる。このタグリーダ部5は、センサ部3により検出エリア内へ何者かが侵入したことが検出されると、RFIDタグと通信する電波を出力し、応答電波を受信しないときは、不審者が侵入したと判定し、予め登録されたID情報をもったRFIDタグから応答電波を受信したときは、侵入者は予め登録された人物であって不審者ではないと判定する。
【0014】
センサ部3、カメラ部4およびタグリーダ部5を外壁面2に取り付けるために、セキュリティ装置1は取付基体6を備えている。この取付基体6は、上下に長い矩形状のもので、外壁面2側を裏(後)側とした場合、建物の外壁面2に、取付面である前面が表側になるようにして取り付けられ、その取付面(前面)に前記センサ部3、カメラ部4およびタグリーダ部5が上下方向に並べて取り付けられている。これらセンサ部3、カメラ部4およびタグリーダ部5には、それらの機能を損なわない範囲でカバー7が着脱可能に装着されている。
【0015】
さて、前記センサ部3は取付基体6が外壁面2に固定された状態で、レーザービームの出射方向を俯仰方向に調整できるようになっている。このレーザービームの出射方向を俯仰方向に調整可能にするために、センサ部3は角度調整機構8を介して取付基体6に固定されている。以下にこの角度調整機構8について説明する。
【0016】
角度調整機構8は角度調整部材としての角度調整板9を主体とするもので、この角度調整板9は、図2および図3に示すように、センサ部3の上下方向中央の幅広部3aから上半部3bにわたる部分の後面よりもやや小さい角形に形成されている。この角度調整板9の上辺および左右両辺には取付片9aおよび9bが形成されている。これら取付片9aおよび9bは、センサ部3の上半部3bにおける上部および左右両側部に形成された取付部3cおよび3dに対応している。なお、取付部3dは左側のものだけが図示されている。
【0017】
そして、センサ部3は、幅広部3aから上半部3bにわたる部分の後面を角度調整板9に当てた状態で、取付部3cおよび3dに形成された通し孔3eおよび3fに取付ねじ10を通して当該取付ねじ10を取付片9aおよび9bに形成されたねじ孔9cに螺合し締め付けることにより角度調整板9に固定されている。
【0018】
この場合、センサ部3の上部の取付部3cの通し孔3eは丸孔であるが、左右両側の取付部3dの通し孔3fは左右に長い長孔とされ、これにより、センサ部3は、左右の取付部3dの通し孔(長孔)3fに取付ねじ10を通した状態で、上部の取付部3cに通された取付ねじ10を中心に左右方向に回動できるようになっている。そして、このセンサ部3の左右の回動により、センサ部3の垂直度が調整可能とされ、外壁面2に取付基体6を取り付ける際に、取付基体6が正規の垂直状態から多少傾いて取り付けられたとしても、センサ部3の垂直度を調整することによってレーザービームが左右にスキャンされる場合、水平面内でスキャンされるようにしている。
【0019】
角度調整板9の上辺には、後方に突出する半円状の掛合片11が取付片9aの左右両側に位置して形成されている。また、角度調整板9の左右両辺の下端部には、後方に向けて直角に折り曲げられた突片12が形成されており、これら一対の突片12には、ねじ孔12aが形成されている。ここで、角度調整板9にセンサ部3を取り付けたとき、突片12は、図2に示すように、幅広部3aとほぼ同じ高さに位置するようになっている。
【0020】
一方、取付基体6は、センサ部3、カメラ部4およびタグリーダ部5を取り付ける部分を支持板部13としており、この支持板部13の左右両側縁部には、それぞれ後方に突出する側板14が形成されている。なお、図示はしないが、支持板部13の上下両縁部にも、端板が後方に突出して形成されている。そして、この支持板部13の左側縁部および右側縁部にそれぞれ存する側板14によって支持板部13の後側は凹状にされ、この凹状部15は着脱可能な裏板16によって塞がれるようになっている。
【0021】
取付基体6の支持板部13において、角度調整板9の配置部位の上端部からその上方の所定範囲には、横方向に延びる帯状凹部13aが形成され、この帯状凹部13aの下端部分に一対の横長の通し孔17が形成されている。そして、この通し孔17の下開口縁には、後側に突出する断面円形の支持軸部(枢支部)18が形成されている。また、支持板部13の角度調整板9の配置部位内の下端部分の左右両側には、一対の縦長の透孔19が形成されている。
【0022】
ところで、センサ部3は、上半部3bの下部位においては左右両側の取付部3cの横方向への突出により実質的に横幅が広がって幅広部3aと同等の広い横幅になっており、また、下半部3gの上部は、幅広部3aの横幅が下方に向かって次第に小さくなる逆ハの字形の形状をなしている。そして、支持板部13におけるセンサ部3の配置部分のうち、取付部3dから下半部3gの上部にかけての部位が配置される部位については、その横幅が拡大されており、この支持板部13の拡幅部13bにおける左右両側板14は外側に膨らむ膨出部14aとなっている。また、支持板部13のうち、センサ部3の下半部3gが配置される部位については、これを囲むリブ13cが側板14と面一に前方に突出して形成されている。
【0023】
そして、左右一対の側板14の膨出部14aのうち、透孔19の左右両側に位置する部分には窪み部20が形成されており、この窪み部20の形成によって、左右両側板14の膨出部14aの一部が部分的に透孔19に外側から近接する形態となっている。この側板14の透孔19に近接する部分、つまり窪み部20の奥面相当部分には、長孔21が形成されている。この長孔21には突片12のねじ孔12aに螺合される固定用ねじ22が通されるが、後述のように、掛合片11が支持軸部18に掛けられることにより、角度調整板9が支持軸部18を中心に回動可能になされるため、長孔21は、前後方向、つまりねじ孔12aの支持軸部18を中心とした回動軌跡に沿うように前後方向に延びている。
【0024】
前記角度調整板9は、掛合片11を通し孔17に通して当該掛合片11を支持軸部18に掛けるようにしており、これにより、当該支持軸部18を中心にして前後方向に回動可能に支持された状態となる。また、掛合片11を支持軸部18に掛ける際、突片12を支持板部13の透孔19に通すものであり、これにより、突片12は透孔19から凹状部15内に突出し、側板14、具体的には窪み部20の奥面相当部分の裏面に接するようになっている。なお、支持板部13の支持軸部18から下方の部分は、下方に行くに従って後方に傾くように傾斜しており、この傾斜と帯状凹部13aとによってセンサ部3が支持軸部18を中心に俯仰方向に所定角度範囲で回動できるようになっている。
【0025】
レーザービームの出射方向を俯仰方向に調整する作業は、取付基体6を外壁面2に取り付けた後に行う。つまり、取付基体6を外壁面2に固定した後、センサ部3を固定した角度調整板9の掛合片11を支持軸部18に掛ける。すると、角度調整板9は支持軸部18を中心に前後方向に回動できるようになる。そこで、角度調整板9を支持軸部18を中心に前後に回動させると、レーザービームの出射方向が、角度調整板9を前方に回動させたときには仰角方向に変化し、逆に角度調整板9を後方に回動させたときには俯角方向に変化するので、レーザービームの出社方向が水平となるように角度調整板9の回動角度を調整する。調整後、固定用ねじ22を左右両側板14の長孔21に通し、当該固定用ねじ22を突片12のねじ孔12aに螺合して締め付け固定する。これにより、角度調整板9が調製された回動角度で側板14に固定される。
【0026】
ここで、突片12を角度調整板9の例えば左右の取付片9bよりも上の部位に設けたり、逆に、角度調整板9をセンサ部3の下端部に達するまで長くして突片12をその下端部に設けたりせずに、センサ部3の中央部の幅広部3aに相当する部分に設けた理由は、長孔21の限られた長さで、角度調整板9の調整可能角度を所定角度範囲にしなければならなず、そのためには、突片12はできるだけ支持軸部18に近づけたいという要求があり、逆に、角度調整後の角度調整板9を固定用ねじ22により確実に固定するためには、突片12はできるだけ支持軸部18から離したいという要求があり、この2つの要求を、ある程度満足できるようにするために、中央の幅広部3aに相当する部分に突片12を設けたのである。
【0027】
ところで、取付基体6を外壁面2に取り付けた状態において、図5および図6に示すように、外壁面2にはチューブ23が敷かれており、当該チューブ23の先端は取付基体6の下端部に連結されている。このチューブ23内には、電源、建物内に設置された制御装置やモニターなどに接続された電源線や信号線などの複数本の配線用リード線24が通されている。そして、図1に示すように、リード線24は、チューブ23から取付基体6の凹状部15内に導入され、支持板部13の帯状凹部13aに形成された引出孔25から支持板部13の前面側に導出されている。
【0028】
図示はしないが、支持板部13の前面には、帯状凹部13aとその上のカメラ部4との間に位置して基板が取り付けられており、支持板部13の前面側に導出されたリード線24は当該基板に接続される。そして、基板とセンサ部3、カメラ部4およびタグリーダ部5との間はコネクタによって接続されるようになっている。
ちなみに、チューブ23から引き出されたリード線24を凹状部15内に導入し、引出孔25から引き出す作業は、取付基体6を外壁面2に取り付ける前に裏板16を外した状態で行う。
【0029】
以上のように構成したセキュリティ装置1によれば、角度調整板9の突片12を後方に突出するように形成したので、突片12をセンサ部3の幅広部3aの左右両側面よりも内側に位置させることができる。つまり、一対の突片12の間隔をセンサ部3の幅広部3aの横幅よりも小さくすることができるのである。このため、突片12を固定する部分の左右両側板14の間隔、つまり窪み部20における左右両側板14の間隔をセンサ部3の幅広部3aの横幅よりも小さくすることができる。
【0030】
これに対し、従来では、突片12を前方に突出させていたため、左右一対の突片12の間隔はセンサ部3の幅広部3aの横幅よりも大きくしなければならず、加えて、センサ部3が上側の取付部3cを中心に左右方向に回動可能にするために、更に一対の突片12の間隔を広げねばならず、従って、一対の突片12を固定するために支持板部13に前方に突出して形成する一対の固定用フランジの間隔はセンサ部3の幅広部3aの横幅よりも相当大きくならざるを得ず、支持板部13が横幅方向に大型化せざるを得ない。
しかし、本実施形態では、窪み部20における左右両側板14の間隔をセンサ部3の幅広部3aの幅よりも小さくすることができるので、支持板部13の横幅方向の大型化を回避することができる。
【0031】
また、本実施形態では、側板14を後側に突出させて支持板部13の後側に凹状部15が形成されるようにしたので、この凹状部15内に突片12を収納して隠すことができると共に、リード線24を凹状部15内に収納して隠すことができるという副次的な効果を得ることができる。
【0032】
更に、支持板部13の後側に突出する側板14に突片12を固定するので、その固定用の固定用ねじ22の頭部22aが外壁面2の直ぐ近くに位置することとなる。このため、誰かが、図4に示すように、ねじ回し26の先端を固定用ねじ22の頭部22aの溝に当てて固定用ねじ22を緩めようとしても、外壁面2が邪魔になってねじ回し26を斜めにしないと溝に入れることができず、しかも、溝に入れ得たとしても不完全で、この状態でねじ回し26を回すと、先端が滑ってしまって固定用ねじ22を緩めることができなくなる。ねじ回し26が相当長ければ、その先端を固定用ねじ22の溝に入れて回すことができるであろうが、そのような長いねじ回し26では、隠し持つことができないので、実際に固定用ねじ22を緩める行為にまで及ぶことは不可能と考えられる。
【0033】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは変更が可能である。
カメラ部4、タグリーダ部5はなくとも良い。
支持板部13の拡幅部13bはなくとも良い。
角度調整部材は板状でなくとも良い。
角度調整板9は、支持板部13に、下部を中心にして前後方向に回動可能に取り付けるようにしても良い。勿論、上部を中心に回動可能に取り付ければ、センサ部3を取り付けてある重い支持板部13を支持軸部18に支持させた状態で角度調整作業を行うことができるので、楽に作業することができるという利点がある。
支持軸部18の断面形状は必ずしも円形である必要はない。
【符号の説明】
【0034】
図面中、2は建物の外壁面、3はセンサ部、6は取付基体、9は角度調整板(角度調整部材)、12は突片、13は支持板部、14は側板、15は凹状部、18は支持軸部、19は透孔、21は長孔、22は固定用ねじ、24は配線用リード線を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持板部を有し、壁面に前記支持板部の前面が表側になるようにして取り付けられる取付基体と、
前記取付基体の前記支持板部の前面に、上部または下部を中心に前後方向に回動可能に配設される角度調整部材と、
前記角度調整部材の前部に取り付けられ、レーザービームを前方に出射して不審者の侵入を検出するセンサ部と
を備え、前記角度調整部材の回動角度を調節することにより、前記センサ部からのレーザービームの出射方向を俯仰方向に調節可能に構成したセキュリティ装置において、
前記角度調整部材の左右両側に後方に突出して設けられた一対の突片と、
前記各突片に形成されたねじ孔と、
前記取付基体の前記支持板部の左右両側に形成され、前記角度調整部材の前記突片が通される左右一対の透孔と、
前記支持板部の左右両側縁部に、少なくとも前記一対の透孔に近接する部分が当該一対の透孔の外側に位置するように後方に突出された、前記支持板部の左側縁部および右側縁部のそれぞれに存する側板と、
前記取付基体の前記各側板に、前記角度調整部材の回動に伴う前記突片の前記ねじ孔の回動軌跡に沿って延びるように形成された長孔と
を具備し、
前記取付基体の前記支持板部の左右両側縁部にそれぞれ前記側板を後方に突出させて形成することによって前記支持板部の後側に形成された凹状部内に前記センサ部に接続される配線用リード線を収納し、且つ、前記角度調整部材の前記突片を前記透孔から前記凹状部内に通して当該凹状部内に収納し、前記長孔に固定用ねじを通して当該固定用ねじを前記突片の前記ねじ孔に螺合し締め付けることにより、前後方向の回動位置が調整された前記角度調整部材を前記取付基体の前記側板に固定することを特徴とするセキュリティ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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