説明

セクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置

【課題】従来、コーンチャック形のセクションインシュレータからトロリ線を取り外すのが困難であるという問題があった。
【解決手段】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置は、一端下面にセクションインシュレータの上面に当接される当接部を有する、長尺状の下部材と、一端に上記セクションインシュレータに固定されたトロリ線の端部を固定する固定部を有する、上記下部材上に配置される長尺状の上部材と、上記下部材に対して上記上部材を傾動自在に連結する連結部材と、上記下部材の他端と上記上部材の他端とを互いに接近させる接近手段とよりなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置、特に、電車線路用のトロリ線における2つの異なる電気区間を互いに電気的に絶縁して連結するコーンチャック形のセクションインシュレータに固定されたトロリ線を、上記セクションインシュレータから取り外す装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図14は、コーンチャック形のセクションインシュレータを示し、1は、電車のパンタグラフを連続的に摺動させるための棒状のFRP製の本体部、2は、この本体部1の両端に固定した、トロリ線3,3の端部をそれぞれ固定する固定部である。
【0003】
また、図15は、上記コーンチャック形のセクションインシュレータの固定部2の詳細を示し、上記トロリ線3の端部は、上記固定部2の貫通孔4に挿入され、上記貫通孔4と上記トロリ線3との間に介挿されたクサビ状筒部材5によるクサビ効果により、上記固定部2と上記トロリ線3とが強固に結合されるようになる。
【0004】
なお、6は、上記固定部2の上面2a側の上記貫通孔4の一端開口部から挿入されるクサビ用ナットであり、このクサビ用ナット6を上記一端開口部に螺合することにより、上記クサビ状筒部材5が上記クサビ用ナット6により押圧されて、上記貫通孔4の他端開口部側に深く挿入されるようになる。
【0005】
また、7は、上記固定部2に設けたネジ孔2bに螺合されボルトであり、このボルト7を上記ネジ孔2bに螺合することにより、上記ボルト7の先端部が上記貫通孔4内のトロリ線3を垂直方向から押圧して、上記固定部2にトロリ線3が固定されるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記トロリ線3を上記セクションインシュレータの固定部2から取り外すために、上記固定部2から上記ナット6及び上記ボルト7を取り外し、上記クサビ状筒部材5を上記貫通孔4から取り外そうとしても、上記クサビ状筒部材5が上記貫通孔4内に強固に挿入されてしまって、クサビ状筒部材5が上記貫通孔4から抜けず、上記セクションインシュレータからトロリ線3を取り外すことが困難であった。
【0007】
本発明は上記困難を解消しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置は、一端下面にセクションインシュレータの上面に当接される当接部を有する、長尺状の下部材と、一端に上記セクションインシュレータに固定されたトロリ線の端部を固定する固定部を有する、上記下部材上に配置される長尺状の上部材と、上記下部材に対して上記上部材を傾動自在に連結する連結部材と、上記下部材の他端と上記上部材の他端とを互いに接近させる接近手段とよりなることを特徴とする。
【0009】
また、上記当接部が、上記下部材の長手方向において弧状に形成されており、上記接近手段により、上記下部材の他端と上記上部材の他端とを接近させるに従って、上記セクションインシュレータの上面に対して上記下部材を傾動させて、上記上部材の固定部で固定したトロリ線を、上記セクションインシュレータのトロリ線貫通孔の上記上面側の開口部に位置するトロリ線の軸方向に沿って、上記セクションインシュレータから離間させることを特徴とする。
【0010】
また、上記接近手段が、上記下部材の他端に設けたネジ孔と、上記上部材の他端に設けた貫通孔と、上記上部材の貫通孔に挿入されると共に、上記ネジ孔に螺合されるボルトと、上記上部材と上記ボルトネジの頭部間に設けた座金とよりなり、上記座金の上部材側当接面が、上記上部材の長手方向において弧状に形成されており、上記接近手段により、上記下部材の他端と上記上部材の他端とを接近させるに従って、上記上部材の上面に対して上記座金及び上記ボルトが傾動することを特徴とする。
【0011】
また、上記上部材の固定部が、上記上部材に設けた、上下方向に伸びる貫通孔と、上記上部材の外面から上記貫通孔内まで貫通すると共に、上記貫通孔に対して垂直方向に設けられたネジ孔と、上記貫通孔の内周面のうち上記ネジ孔に対向する側の面に、周方向に沿って設けた凸部と、上記ネジ孔に螺合されるボルトとよりなることを特徴とする。
【0012】
また、上記下部材に、上記セクションインシュレータのトロリ線貫通孔とトロリ線間に挿入されたクサビ状筒部材を固定する手段を更に有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置によれば、容易にコーンチャック形のセクションインシュレータからトロリ線を取り外すことができるという大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の正面図である。
【図2】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の下部材の平面図である。
【図3】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の上部材の平面図である。
【図4】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の上部材の一部縦断正面図である。
【図5】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の上部材の側面図である。
【図6】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の使用状態を示す正面図である。
【図7】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の上部材の使用状態を示す平面図である。
【図8】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の上部材の使用状態を示す一部縦断正面図である。
【図9】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の使用状態を示す正面図である。
【図10】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の使用状態を示す正面図である。
【図11】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の他の実施例の下部材の平面図である。
【図12】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の他の実施例の下部材の正面図である。
【図13】本発明のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置の他の実施例の使用状態を示す一部横断平面図である。
【図14】セクションインシュレータの正面図である。
【図15】セクションインシュレータの固定部の縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0016】
図1〜図6は、本発明の第1の実施例のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置を示し、8は、断面矩形状の長尺材からなる下部材、9は、この下部材8の一端下面に設けた、コーンチャック形のセクションインシュレータの固定部2の上面2aに当接される当接部、10は、上記下部材8上に並列して配置した、断面矩形状の長尺材からなる上部材、11は、この上部材10の一端に設けた、上記セクションインシュレータに固定されたトロリ線3の端部を固定するトロリ線固定部、12は、上記下部材8に対して上記上部材10を傾動自在に連結する連結部材、13は、上記下部材8の他端と上記上部材10の他端とを互いに離接する離接部材である。
【0017】
また、図2に示すように、上記下部材8の一端には、上記トロリ線3の端部を挿入するための、上下方向に伸びる貫通孔14が設けられ、上記下部材8の他端には、上下方向に伸びるネジ孔15が設けられ、上記下部材8の中間よりも一端側には、上下方向に伸びる長孔状の貫通孔16が設けられ、この貫通孔16内には横架した枢支ピン17が設けられている。そして、上記貫通孔14は上記トロリ線3の径よりも大きく形成されており、上記枢支ピン17には上記連結部材12の一端が傾動自在に枢支されている。
【0018】
また、上記当接部9は、上記下部材8の長手方向に対して弧状に形成されており、上記セクションインシュレータの固定部2の上面2a上において、上記下部材8が、上記下部材8の長手方向に対して傾動するように設けられている。
【0019】
また、図3に示すように、上記上部材10の他端には、上下方向に伸びる長孔状の貫通孔18が設けられ、上記下部材10の中間より一端側には、上下方向に伸びる長孔状の貫通孔19が設けられ、この貫通孔19内には横架した枢支ピン20が設けられている。そして、上記貫通孔18は後述する離接部材13のボルト21の径よりも大きく形成されており、上記枢支ピン20には上記連結部材12の他端が傾動自在に枢支されている。
【0020】
また、上記トロリ線固定部11は、図3〜図6に示すように、上下方向に伸びる貫通孔22と、上記上部材10の一端端面10aから上記貫通孔22内にまで貫通すると共に、上記貫通孔22に対して垂直方向に設けられたネジ孔23と、このネジ孔23に螺合されるボルト24と、上記貫通孔22の内周面のうち上記ネジ孔23に対向する側の面に、周方向に沿って設けた、断面形状が三角形状の凸部25とよりなる。そして、図7及び図8に示すように、上記ネジ孔23に上記ボルト24を螺合し、上記ボルト24の先端部と上記凸部25の尖部25aとにより、上記トロリ線3の端部を強固に挟持せしめて、上記トロリ線3を上記上部材10に固定するようにする。
【0021】
また、上記離接部材13は、図1に示すように、上記上部材10の貫通孔18に挿入されると共に、その先端部が上記下部材8のネジ孔15に螺合されるボルト21と、上記ボルト21の頭部21aと上記上部材10との間に介挿される座金26と、上記ボルト21の頭部21aの上面に固定したハンドル27と、上記ボルト21に貫通される、上記下部材8と上部材10間に挿入された圧縮バネ28とよりなる。そして、この圧縮バネ28により、上記下部材8の他端と上記上部材10の他端は常時離れる方向に付勢され、上記ハンドル27の回転により、上記下部材8の他端と上記下上部材10の他端が互いに離接するようになる。
【0022】
また、上記座金26の下面は、上記上部材10の長手方向において弧状に形成されおり、上記ボルト21が、上記上部材10上において、上記上部材10の長手方向に対して傾動するように設けられている。
【0023】
なお、上記下部材8の貫通孔14と上記ネジ孔15との距離は例えば、180mmであり、上記下部材8の貫通孔14と上記枢支ピン17との距離は例えば、40mmであり、上記上部材10の固定手段11と上記貫通孔18との距離は例えば、180mmであり、上記上部材10の固定手段11と上記枢支ピン20との距離は例えば、40mmであり、上記連結部材12の両端を枢支する、上記下部材8の枢支ピン17と上記上部材10の枢支ピン20との距離は例えば、35mmであり、上記当接部9及び座金26の下面の曲率半径は例えば、100mmである。
【0024】
本発明の第1の実施例のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置は、上記のような構成であるから、セクションインシュレータに固定されたトロリ線に張力が働いていない状態において、まず、セクションインシュレータの固定部2からクサビ用ナット6を取り外し、ボルト7を緩める。
【0025】
そして、図9に示すように、上記取り外し装置の上下部材10、8の貫通孔22、14に、上記セクションインシュレータの固定部2の上面2aから突出するトロリ線3の端部を挿入して、上記下部材8の当接部9を上記固定部2の上面2aに当接させる。
【0026】
そして、上記ボルト24を上記上部材10の上記ネジ孔23に螺合して、上記トロリ線3の端部を、上記ボルト24の先端部と上記貫通孔22の凸部25とにより挟持させると共に、上記凸部25の尖部25aを上記トロリ線3に食い込ませて、上記上部材10に上記トロリ線3の端部を固定させる。
【0027】
この状態で、上記ハンドル27を回動して、上記圧縮バネ28に抗して、上記下部材8の他端と上記上部材10の他端とが互いに接近する方向に移動させる。これにより、図10に示すように、上記枢支ピン20を支点として、上記上部材10の一端が上記セクションインシュレータの固定部2の上面2aに対して、上方に移動するようになり、それと共に、上記トロリ線3の端部及びクサビ状筒部材5が上記固定部2に対して上方に移動するようになる。
【0028】
これにより、上記貫通孔4内に挿入されていたクサビ状筒部材5のクサビ効果がなくなり、上記貫通孔4から、上記トロリ線3を抜き取ることができるようになる。
【0029】
なお、上記下部材8の当接部9を弧状に湾曲させたので、上記下部材8の他端と上記上部材10の他端が互いに接近するに従って、上記上部材10を上記セクションインシュレータの固定部2の上面2aに対して平行を維持するように、上記下部材8を上記固定部2の上面2aに対して傾動させれば、上記トロリ線固定部11に固定した上記トロリ線3を常時、上記固定部2の上面2aに対して垂直方向上に引き上げることができる。
【0030】
即ち、上記上部材10の固定部11に固定したトロリ線3を、上記固定部2の上面2aに対して垂直方向に形成されているトロリ線貫通孔4の上記上面2a側の開口部に位置するトロリ線3の軸方向に沿って、上記セクションインシュレータの固定部2に対して離間する方向に引き上げることができるので、少ない力で上記ハンドル27を操作しても、上記トロリ線3を上記セクションインシュレータから取り外すことができるようになる。
【0031】
なお、上記座金26の下面も弧状に湾曲させたので、図9及び図10に示すように、上記下部材8の他端と上記上部材10の他端とを接近させるに従って、上記上部材10の上面10aに対して上記座金26及び上記ボルト21が傾動して、上記ボルト21の頭部21aにより上記座金26を介して、上記上部材10を下方に押圧することができるようになる。
【0032】
本発明の第1の実施例のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置によれば、容易にコーンチャック形のセクションインシュレータからトロリ線を取り外すことができるという大きな利益がある。
【実施例2】
【0033】
本発明の第2の実施例においては、図11〜図13に示すように、上記第1の実施例における下部材8に、この下部材8の両側面8a、8aの一端側から上記貫通孔14内まで貫通すると共に、上記貫通孔14に対して垂直方向となるネジ孔29をそれぞれ更に設け、また、この各ネジ孔29に螺合される、先端が尖るボルト30を更に設ける。
【0034】
本発明の第2の実施例は上記のような構成であるから、上記下部材8のネジ孔29に上記ボルト30を螺合しない状態で、上記第1の実施例と同様に、セクションインシュレータに固定されたトロリ線に張力が働いていない状態において、まず、セクションインシュレータの固定部2からクサビ用ナット6取り外し、ボルト7を緩め、上記取り外し装置の上下部材10、8の貫通孔22、14に、上記セクションインシュレータの固定部2の上面2aから突出するトロリ線3の端部を挿入して、上記下部材8の当接部9を上記固定部2の上面2aに当接させる。
【0035】
そして、上記ボルト24を上記上部材10の上記ネジ孔23に螺合して、上記トロリ線3の端部を、上記ボルト24の先端部と上記貫通孔22の凸部25とにより挟持させると共に、上記凸部25の尖部25aを上記トロリ線3に食い込ませて、上記上部材10に上記トロリ線3の端部を固定させる。
【0036】
この状態で、上記ハンドル27を回動して、上記圧縮バネ28に抗して、上記下部材8の他端と上記上部材10の他端とが互いに接近する方向に移動させ、上記枢支ピン20を支点として、上記上部材10の一端を上記セクションインシュレータの固定部2の上面2aに対して、上方に移動させて、上記トロリ線3の端部及びクサビ状筒部材5が上記固定部2に対して上方に移動するようになる。
【0037】
そして、上記下部材8の各ネジ孔29に上記各ボルト30を螺合せしめて、上記各ボルト30の先端により上記クサビ状筒部材5を挟持せしめて、上記下部材8に上記クサビ状筒部材5を固定せしめ、上記トロリ線取り外し装置を上方に持ち上げ、上記クサビ状筒部材5を上記固定部2の貫通孔4から抜き取る。
【0038】
本発明の第2の実施例によれば、上記ハンドル27を回動して、上記トロリ線3の端部及びクサビ状筒部材5を上記固定部2に対して上方に移動させても、上記クサビ状筒部材5が少ししか上方に移動せず、依然として上記クサビ状筒部材5のクサビ効果により、上記クサビ状筒部材5が貫通孔4から抜けない場合があっても、上記クサビ状筒部材5を上記ボルト30を介して上記下部材8に固定し、上記トロリ線取り外し装置を上方に持ち上げれば、クサビ効果の薄れた上記クサビ筒上部材5を上記固定部2の貫通孔4から抜き取ることができるようになる。
【0039】
なお、上記ネジ孔29を両側面に設けず、上記下部材8の一側面にのみ設け、このネジ孔29に螺合せしめた一つのボルト30のみで上記クサビ状筒部材5を押圧して、上記クサビ状筒部材5を上記下部材8に固定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 本体部
2 固定部
2a 上面
2b ネジ孔
3 トロリ線
4 貫通孔
5 クサビ状筒部材
6 クサビ用ナット
7 ボルト
8 下部材
8a 側面
9 当接部
10 上部材
10a 一端端面
11 トロリ線固定部
12 連結部材
13 離接部材
14 貫通孔
15 ネジ孔
16 貫通孔
17 枢支ピン
18 貫通孔
19 貫通孔
20 枢支ピン
21 ボルト
21a 頭部
22 貫通孔
23 ネジ孔
24 ボルト
25 凸部
26 座金
27 ハンドル
28 圧縮バネ
29 ネジ孔
30 ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端下面にセクションインシュレータの上面に当接される当接部を有する、長尺状の下部材と、
一端に上記セクションインシュレータに固定されたトロリ線の端部を固定する固定部を有する、上記下部材上に配置される長尺状の上部材と、
上記下部材に対して上記上部材を傾動自在に連結する連結部材と、
上記下部材の他端と上記上部材の他端とを互いに接近させる接近手段とよりなることを特徴とするセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置。
【請求項2】
上記当接部が、上記下部材の長手方向において弧状に形成されており、
上記接近手段により、上記下部材の他端と上記上部材の他端とを接近させるに従って、上記セクションインシュレータの上面に対して上記下部材を傾動させて、上記上部材の固定部で固定したトロリ線を、上記セクションインシュレータのトロリ線貫通孔の上記上面側の開口部に位置するトロリ線の軸方向に沿って、上記セクションインシュレータから離間させることを特徴とする請求項1記載のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置。
【請求項3】
上記接近手段が、上記下部材の他端に設けたネジ孔と、上記上部材の他端に設けた貫通孔と、上記上部材の貫通孔に挿入されると共に、上記ネジ孔に螺合されるボルトと、上記上部材と上記ボルトネジの頭部間に設けた座金とよりなり、上記座金の上部材側当接面が、上記上部材の長手方向において弧状に形成されており、
上記接近手段により、上記下部材の他端と上記上部材の他端とを接近させるに従って、上記上部材の上面に対して上記座金及び上記ボルトが傾動することを特徴とする請求項2記載のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置。
【請求項4】
上記上部材の固定部が、上記上部材に設けた、上下方向に伸びる貫通孔と、
上記上部材の外面から上記貫通孔内まで貫通すると共に、上記貫通孔に対して垂直方向に設けられたネジ孔と、上記貫通孔の内周面のうち上記ネジ孔に対向する側の面に、周方向に沿って設けた凸部と、上記ネジ孔に螺合されるボルトとよりなることを特徴とする請求項1、2または3記載のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置。
【請求項5】
上記下部材に、上記セクションインシュレータのトロリ線貫通孔とトロリ線間に挿入されたクサビ状筒部材を固定する手段を更に有することを特徴とする請求項1、2、3または4記載のセクションインシュレータからのトロリ線取り外し装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−158224(P2012−158224A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18162(P2011−18162)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(390031934)日本リーテック株式会社 (7)
【出願人】(708002159)株式会社千代田技工 (1)