説明

セーフティバンパ

【課題】 格別に余分な部品を要することなく、簡素で安価な構造のセーフティバンパを提供することを目的とする。
【解決手段】 車体1の前端部の軟質バンパ2と車体1との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板8、9と、これら一対のスイッチ板8、9の両端部を絶縁して隔離する不感帯Fとを有し、前記一対のスイッチ板8、9が接触したときブレーキを作動させるように構成したセーフティバンパにおいて、不感帯Fから所定の長さLを隔てて車体の幅方向内側まで柔軟部材5を配設したことにより、格別の部品を要することなく、軟質バンパ2を介して、柔軟部材5と車体1との境界部Pを支点として不感帯Fを含むスイッチ板8、9が容易に変形するので、車両前方はもとより車両側方からの衝突荷重に対しても感度よくスイッチ板8、9を閉成させて、車両のブレーキ動作が行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の外周部に配設された軟質バンパ部と、該軟質バンパ部と車体との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板と、これら一対のスイッチ板の両端部を絶縁して隔離する不感帯とを有し、前記一対のスイッチ板が接触したときブレーキを作動させるように構成したセーフティバンパに関する。
【背景技術】
【0002】
工場内等で使用される荷役車両は、荷物が置かれたり設備機器が設置された狭隘な空間の床上を走行しつつ、運搬や各種作業を行うため、少なくとも車両の前後端部にセーフティバンパが配設されている。これらのセーフティバンパは通常、車体の外周部に配設された軟質バンパ部と、該軟質バンパ部と車体との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板と、これら一対のスイッチ板の両端部を絶縁して隔離する不感帯とを有し、前記一対のスイッチ板が接触したときブレーキを作動させるように構成されている。このようなセーフティバンパの前記軟質バンパ部に接触荷重が加わった際のスイッチ板の接触感度を向上させるものとして下記特許文献1に開示されたものが提案された。
【特許文献1】特開2002−104108号公報(請求項1参照)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図7を用いて前記特許文献1に開示されたバンパスイッチを説明する。車体の前部に配置されたバンパスイッチ31は、ベース板32上に、オン・オフ動作する平板状のスイッチ素子33をその両端部で一対の端末処理部37を介して配置し、スイッチ素子33の前方に分割された両端の側部アクチュエータ板34a、中央部の中央アクチュエータ板34cが配置される。これらのアクチュエータ板34のさらに前方にはバンパを構成する緩衝材35が配置される。前記両端の側部アクチュエータ板34aは、バンパスイッチ31両端部に設置された支点部材38を支点として撓み易く構成されている。このような構成により、押圧力bが加わると緩衝材35が押し潰され、支点部材38を支点として側部アクチュエータ板34a撓み、スイッチ素子33を閉成して別途のブレーキ装置を作動させることができる。このように、車体斜め方向からの衝突に対しても感度よくブレーキ動作を行えるようになった。
【0004】
しかしながら、従来のバンパスイッチにおいては、支点部材38が車両の最も外側に配置されることから、この支点部材38の蔭となる端末処理部37(スイッチ素子33の支持部材)近傍が死角となる虞れがあった。また、スイイッチ素子33にアクチュエータ板34や支点部材38を組み合わせるため、構造がやや複雑になり製造工程も多くなり、コストアップを招いた。そのようなことから、スイッチ素子をパンバーの前面から側面まで回り込ませて配設することで側方からの衝突感度を向上させることも考慮されたが、スイッチ素子が有せざるを得ない両端部の不感帯(スイッチを構成する一対のスイッチ素子同士の絶縁部)部近傍に直接作用する衝突に対しては感度が低下するのが避けられなかった。
【0005】
そこで本発明は、このような従来のセーフティバンパにおける諸課題を解決して、格別に余分な部品を要することなく、簡素で安価な構造のセーフティバンパを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため本発明は、車体の外周部に配設された軟質バンパ部と、該軟質バンパ部と車体との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板と、これら一対のスイッチ板の両端部を絶縁して隔離する不感帯とを有し、前記一対のスイッチ板が接触したとき車両を制御する作動信号を発生させるセーフティバンパにおいて、前記車体とスイッチ板との間で不感帯から所定の長さを隔てて車体の幅方向内側まで柔軟部材を配設したことを特徴とする。また本発明は、車体の外周部に配設された軟質バンパ部と、該軟質バンパ部と車体との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板と、これら一対のスイッチ板の両端部を絶縁して隔離する不感帯とを有し、前記一対のスイッチ板が接触したとき車両を制御する作動信号を発生させるセーフティバンパにおいて、前記車体とスイッチ板との間で不感帯から所定の長さを隔てて車体の幅方向内側まで空隙を設けたことを特徴とする。また本発明は、前記一対のスイッチ板が導電性ゴムにより構成されたことを特徴とする。また本発明は、前記一対のスイッチ板の両端部における不感帯の車体幅方向の内側に位置する柔軟部材間または空隙間と車体との間に硬質部材を配設したことを特徴とする。また本発明は、前記柔軟部材あるいは空隙と車体あるいは硬質部材との間の境界部のスイッチ板側に、最大でほぼ車体側面前端とを結ぶ直線と車体幅方向の直線とでなす角度の屈曲点を設けたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車体の外周部に配設された軟質バンパ部と、該軟質バンパ部と車体との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板と、これら一対のスイッチ板の両端部を絶縁して隔離する不感帯とを有し、前記一対のスイッチ板が接触したとき車両を制御する作動信号を発生させるセーフティバンパにおいて、前記車体とスイッチ板との間で不感帯から所定の長さを隔てて車体の幅方向内側まで柔軟部材を配設したことにより、格別の部品を要することなく、軟質バンパ部を介して、柔軟部材と車体との境界部を支点として不感帯を含むスイッチ板が容易に変形するので、車両前方はもとより車両側方からの衝突荷重に対しても感度よく良好にスイッチ板を閉成させて、車両のブレーキ動作等の車両制御が行える。
【0008】
また、車体の外周部に配設された軟質バンパ部と、該軟質バンパ部と車体との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板と、これら一対のスイッチ板の両端部を絶縁して隔離する不感帯とを有し、前記一対のスイッチ板が接触したとき車両を制御する作動信号を発生させるセーフティバンパにおいて、前記車体とスイッチ板との間で不感帯から所定の長さを隔てて車体の幅方向内側まで空隙を設けたことにより、前述の柔軟部材さえ廃止してより簡素な構造により、車両前方はもとより車両側方からの衝突荷重に対しても感度よく良好にスイッチ板を閉成させて、車両のブレーキ動作等の車両制御が行える。
【0009】
さらに、前記一対のスイッチ板が導電性ゴムにより構成された場合は、スイッチ板を構成する合成ゴムに導電性剤等を含有させて、同様に合成ゴム等から構成されるスイッチ板収容部材とともに一体成形することができて、製造工程が簡略化される。さらにまた、前記一対のスイッチ板の両端部における不感帯の車体幅方向の内側に位置する柔軟部材間または空隙間と車体との間に硬質部材を配設した場合は、前記柔軟部材や空隙との間にて境界部を形成する車体に代えて硬質部材が採用できるので、曲折を繰り返すスイッチ板の支点としての材質が自由に選定できて、スイッチ板の寿命を延ばすための設計の自由度を向上させることができる。
【0010】
また、前記柔軟部材あるいは空隙と車体あるいは硬質部材との間の境界部のスイッチ板側に、最大でほぼ車体側面前端とを結ぶ直線と車体幅方向の直線とでなす角度の屈曲点を設けた場合は、屈曲点によるスイッチ板の撓み支点としての機能を最大限に引き出して、不感帯を含むスイッチ板が容易に変形することができ、車両前方はもとより車両側方からの衝突荷重に対しても感度よく良好にスイッチ板を閉成させて、車両のブレーキ動作が行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明のセーフティバンパの実施例を図面に基づいて説明する。図1および図2は本発明のセーフティバンパの第1実施例を示すもので、図1は車体前部のセーフティバンパの平断面図およびスイッチ板収容部材の横断面図、図2はバンパ端部に斜め前方からの衝突荷重が作用した状態を示す平断面図、図3は本発明のセーフティバンパの第2実施例を示す車体前部の平断面図である。図4はスイッチ板の拡大平断面図およびスイッチ板収容部材の横断面図、図5はスイッチ板の変形例の拡大平断面図およびスイッチ板収容部材の横断面図、図6は本発明のセーフティバンパが設置された車両の概略側面図である。
【0012】
本発明のセーフティバンパの基本的な構成は、図1に示すように、車体の外周部に配設された軟質バンパ部2と、該軟質バンパ部2と車体1との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板8、9と、これら一対のスイッチ板8、9の両端部を絶縁して隔離する不感帯Fとを有し、前記一対のスイッチ板8,9が接触したとき車両を制御する作動信号を発生させるセーフティバンパにおいて、前記車体1とスイッチ板8,9との間で不感帯Fから所定の長さLを隔てて車体の幅方向内側まで柔軟部材5を配設したことを特徴とする。
【実施例1】
【0013】
図1(A)に示すように、車体1の前端部にウレタン等からなる軟質バンパ部2が配設される。軟質バンパ部2と車体1との間には、合成ゴム等からなるスイッチ板収容部材3内に収容された前後一対の金属ベルト状体からなるスイッチ板8、9が車体幅方向に延びて配設される。接触し易いスイッチ板8、9の両端部は、図4(B)にも示されるように、これらのスイッチ板8、9を前後に隔てるために絶縁部7を介設するとともに、絶縁テープ等でスイッチ板8、9の端部同士が相対移動しないように固められて不感帯F、Fを構成する。図1(B)および図4(B)に示すように、スイッチ板収容部材3を構成するスイッチ板表皮6の上下(図では左右)の一部7が、スイッチ板8、9の間に侵入する形態が採用される。この侵入部である絶縁部7は車体幅方向の全長に形成される。前記車体1とスイッチ板8,9との間で不感帯Fから所定の長さLを隔てて車体の幅方向内側まで柔軟部材5が配設される。したがって、本実施例では、車体1の一部が柔軟部材5、5間で前方に突出した突起1Aとして構成される。柔軟部材5は、密度10〜50kg/m3 、硬度5〜30kgfの比較的柔らかい材料が採用される。
【0014】
前記柔軟部材5と車体1との間の境界部のスイッチ板8、9側に、最大でほぼ車体側面前端とを結ぶ直線gと車体幅方向の直線とでなす角度θの屈曲点Pを設けた。これにより、屈曲点Pによるスイッチ板8、9の撓み支点としての機能を最大限に引き出して、不感帯Fを含むスイッチ板8、9が容易に変形することができ、車両前方はもとより車両側方からの衝突荷重に対しても感度よく良好にスイッチ板8、9を閉成させて、例えば、車両のブレーキ動作を行える。図示の例では、屈曲点Pの角度は車体幅方向の直線に対して略90°に形成されている。なお、符号18、19はリード線を示す。
【0015】
図2に示すように、このような構成のセーフティバンパにおける軟質バンパ部2の両端部の範囲A(図1(A))に斜め前方から衝突荷重Sが作用すると、軟質バンパ部2の肩部が変形し、不感帯Fを含むスイッチ板8、9の端部を柔軟部材5の方に押し込む。このとき、スイッチ板8、9は車体1の突起部1Aの肩部における屈曲点Pを支点として撓むことになるので、屈曲点P近傍にて接触してスイッチング動作を行い、衝突荷重Sが軟質バンパ部2の両端部に斜め前方から加わっても感度を損ねることなく、別途のブレーキ装置を確実に作動させることができる。従来の構造では、スイッチがオン状態になるには、200N以上の荷重が必要であったが、本発明の構成のものでは、200N以下の感度でスイッチがオン状態になることが確認された。
【0016】
発明のスイッチ板8、9の接触は、斜め前方から作用する衝突荷重Sが、軟質バンパ部2の肩部を変形させて、不感帯Fを含むスイッチ板8、9の端部を柔軟部材5の方に押し込むので、衝突荷重Sが範囲Aにおけるほぼ車体幅方向に対する直線近傍まで可能である。構成としては、スイッチ板8、9の後部において、車体1の突起部1Aの前端両肩部に段差を形成して、ここに柔軟部材5を配設するだけの簡素な構造で済む。詳述はしないが、前記軟質バンパ部2の両肩部である範囲A部間では、言うまでもなく、感度よく車両前方からの衝突荷重によりスイッチ板8、9が接触してブレーキ操作が行える。
【実施例2】
【0017】
図3は本発明のセーフティバンパの第2実施例を示す車体前部の平断面図である。本実施例のものは、車体1とスイッチ板8、9との間で不感帯Fから所定の長さLを隔てて車体幅方向の内側まで空隙10を設けたことにより、前述の柔軟部材5さえ廃止してより簡素な構造により、車両前方はもとより車両側方からの衝突荷重に対しても感度よく良好にスイッチ板8、9を閉成させて、車両のブレーキ動作が行える。また、本実施例では、前記実施例のものが車体1の前端部の中央部側を突起部1Aとして突出させていたのに対して、前記一対のスイッチ板8、9の両端部における不感帯F、F間の車体幅方向の内側に位置する柔軟部材5、5(実施例1の場合)または空隙10、10間と車体1との間に硬質部材4を配設した。これにより、前記柔軟部材5や空隙10との間にて境界部を形成する車体1Aに代えて硬質部材4が採用できるので、曲折を繰り返すスイッチ板8,9の支点としての材質が自由に選定できて、スイッチ板8,9の寿命を延ばすための設計の自由度を向上させることができる。
【0018】
図5はスイッチ板の変形例の拡大平断面図およびスイッチ板収容部材の横断面図である。本例は、一対のスイッチ板8A、9Aが導電性ゴムにより構成されたもので、スイッチ板8A、9Aを構成する合成ゴムに導電性剤等を含有させて、同様に合成ゴム等から構成されるスイッチ板収容部材3であるスイッチ板表皮6とともに一体成形することができて、製造工程が簡略化されるものである。本例では、スイッチ板8A、9Aの両端部の不感体Fとして、空間部が形成されているが、図4の実施例のように絶縁部7をスイッチ板8A、9Aの両端部間に侵入させて絶縁テープ等にて固めてもよい。本例では、スイッチ板表皮自体の剛性(弾性体としての)により、スイッチ板8A、9A間のの空隙が保持される。
【0019】
図6は本発明のセーフティバンパが設置された車両の概略側面図である。車両の車体1の前端部には軟質バンパ部2が配設され、軟質バンパ部2の後部に配設されたスイッチ板収容部材3内にスイッチ板(8、9)が収容されている。車体1の後端部には後続車両の連結具13が設置される。車体1の上部にはハンドルホイール12が設置され、車両の転向がなされる。前記軟質バンパ部2が衝突により変形荷重を受けて、スイッチ板8、9が閉成すると、制御装置11からブレーキ信号が車輪に設置されたブレーキB、Bに対して発せられ、車両が制動される。軟質バンパおよびスイッチ板は車両の外周に設置されてもよい。さらに、スイッチ板の閉成により、ブレーキ制御の他に、車輪の反転や転向等適宜の制御形態も採用され得る。
【0020】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、セーフティバンパの配設部位(車体の前端部、後端部あるいは側部に配設することも可能である)、軟質バンパ部の形状(両肩部が円形、方形あるいはスイッチ板の撓みを促進させるためにやや膨出させてもよい)、形式および材質(ウレタン等の他、適宜の樹脂が採用され得る)、該一対のスイッチ板の形状(ベルト状、棒状等)、形式(スイッチ板収容部材の前後の対向面に金属等による表面処理を行って導電性を持たせてもよい)および材質(導電性金属、導電性ゴム等)ならびに隔離配置される間隔、スイッチ板の両端部の不感帯における絶縁形態(空間の形成、絶縁部のスイッチ板間への侵入、別途の絶縁体の介設等)、スイッチ板の接触によるブレーキ信号の送出形態、ブレーキ制御部の形式、ブレーキの形式、柔軟部材の形状、形式およびその材質(軟質バンパ部よりも充分に柔軟である適宜のウレタン等)、柔軟部材に代わる空隙の形状、一対のスイッチ板を構成する導電性ゴムの形状(ベルト状、棒状等)、形式および材質(ゴムに含有させる導電性剤の種類)、柔軟部材間または空隙間に配設される硬質部材の形状、形式および材質(木、金属、樹脂等)、車体または硬質部材における屈曲点の角度(90°を好適とするが、最大でほぼ車体側面前端と屈曲点を結ぶ直線と車体幅方向の直線とでなす角度の鈍角まで採用可能である)等については適宜選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明のセーフティバンパの第1実施例を示す車体前部の平断面図およびスイッチ板収容部材の横断面図である。
【図2】同、バンパ端部に斜め前方からの衝突荷重が作用した状態を示す平断面図である。
【図3】本発明のセーフティバンパの第2実施例を示す車体前部の平断面図である。
【図4】本発明のスイッチ板の拡大平断面図およびスイッチ板収容部材の横断面図である。
【図5】本発明のスイッチ板の変形例の拡大平断面図およびスイッチ板収容部材の横断面図である。
【図6】本発明のセーフティバンパが設置された車両の概略側面図である。
【図7】従来のバンパスイッチの平断面である。
【符号の説明】
【0022】
1 車体
1A 突起部
2 軟質バンパ部
3 スイッチ板収容部材
4 硬質部材
5 柔軟部材
7 絶縁部
8 第1スイッチ板
9 第2スイッチ板
10 空隙
18 リード線
19 リード線
F 不感帯
L 屈曲腕長
P 屈曲点
S 衝突荷重


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の外周部に配設された軟質バンパ部と、該軟質バンパ部と車体との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板と、これら一対のスイッチ板の両端部を絶縁して隔離する不感帯とを有し、前記一対のスイッチ板が接触したとき車両を制御する作動信号を発生させるセーフティバンパにおいて、前記車体とスイッチ板との間で不感帯から所定の長さを隔てて車体の幅方向内側まで柔軟部材を配設したことを特徴とするセーフティバンパ。
【請求項2】
車体の外周部に配設された軟質バンパ部と、該軟質バンパ部と車体との間に車体幅方向に延びて前後に隔離配置された一対のスイッチ板と、これら一対のスイッチ板の両端部を絶縁して隔離する不感帯とを有し、前記一対のスイッチ板が接触したとき車両を制御する作動信号を発生させるセーフティバンパにおいて、前記車体とスイッチ板との間で不感帯から所定の長さを隔てて車体の幅方向内側まで空隙を設けたことを特徴とするセーフティバンパ。
【請求項3】
前記一対のスイッチ板が導電性ゴムにより構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のセーフティバンパ。
【請求項4】
前記一対のスイッチ板の両端部における不感帯の車体幅方向の内側に位置する柔軟部材間または空隙間と車体との間に硬質部材を配設したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のセーフティバンパ。
【請求項5】
前記柔軟部材あるいは空隙と車体あるいは硬質部材との間の境界部のスイッチ板側に、最大でほぼ車体側面前端とを結ぶ直線と車体幅方向の直線とでなす角度の屈曲点を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のセーフティバンパ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−290212(P2006−290212A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−115366(P2005−115366)
【出願日】平成17年4月13日(2005.4.13)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)