説明

ソーラーシステムハウス

【課題】屋根面直下で集熱した空気を、屋根裏空間である小屋裏に設置したダンパー、ファンを設けたハンドリングボックスを介して立下りダクトにより床下に送るソーラーシステムハウスにおいて、床下に集熱した熱が立下りダクト内をドラフトで上に放熱することを防止して、効果的な暖房が実現でき、また、補助暖房を有効に活用でき、さらに、1階のみならず、2階の部屋の暖房も確実に実現できるソーラーシステムを提供する。
【解決手段】立下りダクト10の下端に第2のハンドリングボックス24を設け、この第2のハンドリングボックス24には床下への送風口25と、室内への送風口26を形成し、この2つの送風口を選択的に開閉するダンパー27を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽エネルギーを利用するものとして、太陽で温められる空気によって暖房等を行うソーラーシステムハウスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
生活のレベルを低下させることなく、生活の高度化をはかりつつ、環境負荷を低減させる方法を生み出すために、風およびその他気象条件だけではなく、外部環境条件に柔軟に対応する住居および建物を建設して室内暖房、冷房、換気、除湿、および給湯のための太陽エネルギー利用を最適化することが求められる。
【0003】
日本の伝統的住宅においても、太陽熱利用をはかる方法としては住宅の南部に大きな開口部を取って冬の日射を大量に取入れ、夏にはその一部を開け放って通風を図ることが行われることがある。
【0004】
さらに、これを一歩進めて、居室の外側にサンルームを作り、これを温室としてここから居室へ温められた空気を取入れることも行われている。その場合、蓄熱されるのは空気だけであるが、例えばコンクリート外壁の外側にガラス等でカバーを施し、その間を室内への空気循環路とすれば、この外壁自体が蓄熱体として作用し安定した熱の供給が得られる。
【0005】
しかし、これらの方式はいずれも比較的南面した室内空間のコントロールにのみ限定されてしまい、北面した室内空間との間に大きな温度差が生じてしまうという欠点がある。
【0006】
これを一歩進めて、居室の外側にサンルームを作り、これを温室としてここから居室へ温められた空気を取入れることも行われている。これを合理的に推進させ、方位に限定されず、太陽光により集熱した空気を効果的に利用できるソーラーシステムハウスの特許が下記特許文献に示すように存在する。
【特許文献1】特許第2640297号(特開平6−281263号)
【0007】
前記特許文献1のソーラーシステムハウスは、図12にあるように、集熱面であるカラー鉄板の金属製屋根板1の直下に屋根勾配を有する空気流路2を形成し、この空気流路2の一方の端は軒先に空気取入口3として開口し、さらに空気流路2の他方の端は集熟ダクトとしての棟ダクト4に連通させる。屋根板1の一部はガラス23で覆い、ガラス付き集熱面とする。
【0008】
内部に逆流防止兼流路切換えダンパー6、ファン7及び流路切換えダンパー8を設けたハンドリングボックス5を屋根裏空間である小屋裏33に設置し、ハンドリングボックス5の流路切換えダンパー8の流出側の一方は排気ダクト9により屋外に開口する。
【0009】
また、ハンドリングボックス5の逆流防止兼流路切換えダンパー6の流入側は、前記棟ダクト4に連通させる接続ダクト32と室内20からの循環ダクト18とに選択的に接続し、流路切換えダンパー8の流出側の他の一方を立下りダクト10の上端に連結する。
【0010】
立下りダクト10の下端は床下蓄熱体としての土間コンクリート11と床パネル12との間の空気流通空間13に開口した。さらに、該空気流通空間13から室内への床吹出口14を設けた。
【0011】
ハンドリングボックス5の内部またはハンドリングボックス5と棟ダクト4との間にお湯とりコイル15を設け、このお湯とりコイル15は循環配管16で貯湯槽17に連結する。図示は省略するが貯湯槽17は循環ポンプと有し、また、必要に応じて追焚き用の給湯ボイラーを途中へ設けて、風呂や洗面所、台所へとつながる給湯配管をこの貯湯槽17に接続する。
【0012】
このようにして、暖房が必要な冬の昼間は、軒先の空気取入口3から入った冷たい空気は、屋根板1に降り注ぐ太陽の熱によって徐々に暖められる。この温められた空気は屋根勾配に沿って上昇する。そして、この加熱空気は棟ダクト4に集められてからファン7によりハンドリングボックス5に入り、ハンドリングボックス5から立下りダクト10内へ流下し、床下に送られる。
【0013】
空気は床下に広がり、蓄熱土間コンクリート11に熱を奪われ(蓄えさせ)ながら、床吹出口14から温風として室内20へと流れ出る。夕方、外気温が下がり始める頃から、昼間蓄熱土間コンクリート11に蓄えられた熱が放熱を始め、床を温める。
【0014】
つまり、太陽エネルギーは昼間に偏在しており、それを集熱してそのまま室内に放熱した場合は、逆に室温が高くなり過ぎてしまうのである。それを避けるために、昼間に集熱した熱を、床下の土間コンクリートに蓄熱、集熱部位と蓄熱部位を分ける。
【0015】
コンクリートは、熱容量(熱を蓄える量)や熱伝導率(熱の伝わりやすさ)が大きい。コンクリートがもつこの性質は、昼間に蓄熱し夜間に放熱するという、一日のサイクルに適応しており、夜になって外気温が低下するとともに、昼間床下に蓄えられた熱が放熱し始め、室内の暖房用として使われる。
【0016】
夏の昼間は暖房の不要な期間であり、図13に示すように、太陽熱で温められた空気は、昼間、貯湯槽17内の水を温めることに利用される。すなわち、流路切換えダンパー8の流出側を排気ダクト9に接続し、お湯とりコイル15で湯を作るだけで、前記排気ダクト9から戸外へ捨てられる。
【0017】
お湯とりコイル15では、ここに循環配管16を介して貯湯槽17から送り込まれる熱媒が加熱され、湯として貯湯槽17へ蓄えられ、さらにここから必要に応じて追焚き用の給湯ボイラーで再加熱されて給湯配管から各所へ給湯される。
【0018】
快晴の日の雲のない夏の夜は、図14に示すように、ファン7を駆動して軒先の空気取入口3から外気を空気流路2に取り込み、放射冷却現象(放射冷却で屋根全体が冷える)を利用して、涼しい外気を室内に取り込む。冷房のようには冷えないが、寝苦しくない夏の夜を演出できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
この特許文献1では、ファン7を駆動している間は空気が床下に押し込まれるが、太陽光集熱が出来なくなった夕刻からではファン7を停止すると立下りダクト10の煙突現象により床下の空気が立下りダクト10を介して上昇してしまい、昼間蓄熱土間コンクリート11に蓄えられた熱の放熱が暖房に有効に生かせないおそれがある。
【0020】
また、補助暖房として、室内にストーブ等を置き、もしくは床下にファンベクターを設置することも考えられるが、かかる補助暖房はシステムとしては別個のものであり、2重設備となって面倒である。
【0021】
さらに、2階の居室の暖房についてはシステムは作用せず、図12〜14に示すように2階家屋でも吹き抜けタイプに限定して、1階の部屋の暖房を間接的に得るしか方法がなかった。
【0022】
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、床下に集熱した熱がドラフトで上に放熱することを防止して、効果的な暖房が実現でき、また、補助暖房を有効に活用でき、さらに、1階のみならず、2階の部屋の暖房も確実に実現できるソーラーシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は前記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、屋根面を集熱面としてその直下に勾配を有する空気流路を形成し、この空気流路を集熟ダクトとしての棟ダクトに連通させ、内部に逆流防止ダンパー、集熱用ファン及び流路切換えダンパーを設けたハンドリングボックスを屋根裏空間である小屋裏に設置し、ハンドリングボックスの流路切換えダンパーの流出側の一方は排気ダクトにより屋外に開口し、また、ハンドリングボックスの逆流防止ダンパーの流入側を接続ダクトを介して前記棟ダクトに連通させ、流路切換えダンパーの流出側の他の一方を立下りダクトの上端に連結したソーラーシステムハウスにおいて、立下りダクトの下端に第2のハンドリングボックスを設け、この第2のハンドリングボックスには床下への送風口と、室内への送風口を形成し、この2つの送風口を選択的に開閉するダンパーを設けたことを要旨とするものである。
【0024】
請求項1記載の本発明によれば、第2のハンドリングボックスはダンパーで床下への送風口と室内への送風口を選択的に開閉することができるので、通常の集熱運転で暖房が必要な冬の昼間は、ダンパーで床下への送風口を開き、室内への送風口を閉じれば、屋根での加熱空気は棟ダクトに集められてからファンによりハンドリングボックスに入り、第1のハンドリングボックスから第2のハンドリングボックスを経て、立下りダクト内へ流下し、床下に送られる。
【0025】
そして加熱空気は床下に広がり、蓄熱土間コンクリートに熱を奪われ(蓄えさせ)ながら、温風として室内へと流れ出る。
【0026】
夕方、外気温が下がり始める頃から、昼間蓄熱土間コンクリートに蓄えられた熱が放熱を始め、床を温めるが、この場合は第2のハンドリングボックスのダンパーで床下への送風口を閉じれば、床下の熱が立下りダクト内をドラフトすることはない。
【0027】
さらに、梅雨時等で太陽光集熱の暖房を行わない場合にも、第2のハンドリングボックスのダンパーで床下への送風口を閉じ、室内への送風口を開いて室内に送風するようにすれば、循環ダクト→第1のハンドリングボックス→第2のハンドリングボックス→室内と空気が循環し、湿気対策になる。
【0028】
請求項2記載の本発明は、温水ボイラーに接続するコイルを補助暖房として第2のハンドリングボックス内に設けることを要旨とするものである。
【0029】
請求項2記載の本発明によれば、第2のハンドリングボックス内に温水ボイラーに接続するコイルが設けられており、立下りダクト内を流下してくる空気が充分な熱を持たない場合には、温水ボイラーからのお湯でコイルを補助暖房として、加温することができる。この加温した空気は、床下への送風口から床下へ送り込む場合と、室内への送風口へ送り込む場合、およびその両方を行う場合(中間位置にダンパーを置く)とを選択できる。
【0030】
請求項3記載の本発明は、第2のハンドリングボックスは、2階の床に設け、床下への送風口は1階床下の蓄熱体としての土間コンクリートと床パネルとの間の空気流通空間に開口する立下りダクトへの接続口であることを要旨とするものである。
【0031】
請求項3記載の発明によれば、1階のみならず、2階への暖房を可能とするものであり、第2のハンドリングボックスは、2階の床に設けることでダンパーを操作して室内への送風口からの送り出しは2階の室内へのものであり、また、床下への送風口へ送る場合は蓄熱土間コンクリートと1階の床パネルとの間の空気流通空間へ入り、この空気流通空間では加熱空気が床パネルを介して直接1階の床面下を温めるのと、蓄熱土間コンクリ−トに蓄熱させるのと床吹出口から温風として直接1階の室内へ吹き出させるのとの3通りの暖房作用を行う。
【0032】
2階では、直接室内に送風することで、屋根で集熱し、空気を媒体にして取り込んだ熱をそのまま室内に放熱することで、特定の一室だけを短時間に間欠的に暖房することも可能である。
【0033】
請求項4記載の本発明は、2階の床は床下空間を有し、第2のハンドリングボックスの室内への送風口はこの床下空間に開口し、2階の床の2階室内への吹き出し口を介して2階室内へ送気することを要旨とするものである。
【0034】
請求項4記載の本発明によれば、前記請求項3の作用に加えて、2階の床下に加熱空気を広げ、床下暖房しながら、2階室内の暖房を行うことができる。
【発明の効果】
【0035】
以上述べたように本発明のソーラーシステムハウスは、床下に集熱した熱がドラフトで上に放熱することを防止して、効果的な暖房が実現でき、また、補助暖房を有効に活用でき、さらに、1階のみならず、2階の部屋の暖房も確実に実現できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のソーラーシステムハウスの第1実施形態を示す縦断正面図、図2は要部の縦断正面図である。
【0037】
ソーラーシステムハウス全体としては、前記従来例として図12に示したのとほぼ同じであり、集熱面である金属製屋根板1の直下に屋根勾配を有する空気流路2を形成し、この空気流路2の一方の端は軒先に空気取入口3として開口し、さらに空気流路2の他方の端は集熟ダクトとしての棟ダクト4に連通させる。屋根板1の一部はガラス23で覆い、ガラス付き集熱面とする。
【0038】
内部に逆流防止兼流路切換えダンパー6、ファン7及び流路切換えダンパー8を設けたハンドリングボックス5を屋根裏空間である小屋裏33に設置し、ハンドリングボックス5の流路切換えダンパー8の流出側の一方は排気ダクト9により屋外に開口する。
【0039】
また、ハンドリングボックス5の逆流防止兼流路切換えダンパー6の流入側は、前記棟ダクト4に連通させる接続ダクト32と室内からの循環ダクト18とに選択的に接続し、流路切換えダンパー8の流出側の他の一方を立下りダクト10の上端に連結する。
【0040】
ハンドリングボックス5の内部またはハンドリングボックス5と棟ダクト4との間にお湯とりコイル15を設け、このお湯とりコイル15は循環配管16で貯湯槽17に連結する。図示は省略するが貯湯槽17は循環ポンプと有し、また、必要に応じて追焚き用の温水ボイラー19を途中へ設けて、風呂や洗面所、台所へとつながる給湯配管をこの貯湯槽17に接続する。
【0041】
本発明は前記小屋裏33に設置するハンドリングボックス5を第1のハンドリングボックスとし、1階室内の床上で立下りダクト10の下端に第2のハンドリングボックス24を設置した。
【0042】
この第2のハンドリングボックス24は、床下への送風口25と、室内への送風口26を形成し、この2つの送風口25、26を選択的に開閉するダンパー27を設けた。27aはこのダンパー27の回転駆動モータである。
【0043】
また、前記温水ボイラー19に接続するコイル28を補助暖房としてこの第2のハンドリングボックス24内の上部に設けた。
【0044】
第2のハンドリングボックス24を設置する床パネル12の下側は、床下蓄熱体としての土間コンクリート11と床パネル12との間の空気流通空間13に開口した。さらに、該空気流通空間13から室内への床吹出口14を設けた点は前記従来例と同じである。
【0045】
室内20と屋根板1の直下の空気流路2とに温度センサー30a、30bを設置し、これでファン7及び温水ボイラー19、ダンパー27を制御するようにする。
【0046】
次に、使用法および動作について説明する。図2〜図4はダンパー27の切り換フローを示すもので、まず図2の運転フローを説明する。ステップ(ロ)で運転モードを選択し、暖房が必要な冬の昼間等の通常運転の場合と夜間外気取り入れの場合とに分かれ、また、通常運転の場合にはさらに補助暖房のサブルーチン[ステップ(ハ)]が必要な場合であるか否かによる。補助暖房が必要な場合は温水ボイラー19を焚いてコイル28に温水を送る。この補助暖房運転フローは図3に示すように、温水ボイラー19の運転開始後、タイマーにより温水ボイラー19の運転を停止する。
【0047】
ステップ(ニ)で、ファン7が駆動しているか否かを判断し、さらに、室温+α(設定温度)であるかを判断する。設定温度よりも室温+αが低い場合、さらに設定温度よりも室温が低い場合はダンパー27は図5に示すように床下への送風口25を開き、室内への送風口26を閉じる。
【0048】
これにより、軒先の空気取入口3から入った冷たい空気は、屋根板1に降り注ぐ太陽の熱によって徐々に暖められ、この温められた空気は屋根勾配に沿って上昇して、棟ダクト4に集められてからファン7によりハンドリングボックス5に入り、ハンドリングボックス5から立下りダクト10内へ流下し、第2のハンドリングボックス24を経て床下に送られる。
【0049】
そして、空気は床下に広がり、蓄熱土間コンクリート11に熱を奪われ(蓄えさせ)ながら、床吹出口14から温風として室内20へと流れ出る。
【0050】
設定温度よりも室温+αが高い場合、すなわち、ほぼ蓄熱土間コンクリート11の蓄熱が完了した場合には、図6に示すように、床下への送風口25を閉じ、室内への送風口26を開く。これにより、温められた空気は図6に示すように直接室内20へ送り出される。
【0051】
また、図4に示すような停止フローの場合も図7に示すように、床下への送風口25を閉じ、室内への送風口26を開くが、この場合はファン7の運転は停止しており、床下への送風口25が閉じられていることで、床下の熱が立下りダクト10内をドラフトすることを防止できる。
【0052】
図8は送風を循環させる場合で、ファン7を駆動させ、室内20からの循環ダクト18を介してハンドリングボックス5に送り込む。梅雨時等で太陽光集熱の暖房を行わない場合にも、前記図6と同じく第2のハンドリングボックス24のダンパー27で床下への送風口25を閉じ、室内20への送風口26を開いて室内20に送風するようにすれば、循環ダクト18→第1のハンドリングボックス5→立下りダクト10→第2のハンドリングボックス24→室内20と空気が循環し、湿気対策になる。
【0053】
図9、図10は本発明の第2実施形態を示すもので、吹き抜けを設けずに、上下階で独立した部屋が形成される2階の家屋の場合である。
【0054】
この場合、第2のハンドリングボックス24は、2階の床31に設け、床下への送風口25は1階床下の蓄熱体としての土間コンクリート11と床パネル12との間の空気流通空間13に開口する立下りダクト10′への接続口となる。他の構成は、前記図1で説明したのを同様であり、説明を省略する。
【0055】
また、さらに応用形態として、図11に示すように、2階の床31は1階天井35との間に床下空間34を有し、第2のハンドリングボックス24は床下空間34に埋め込むことで室内への送風口26はこの床下空間34に開口するものとした。
【0056】
前記図10の場合も図11の場合も、1階のみならず、2階への暖房を可能とするものであり、2階の部屋を暖房する場合は、ダンパー27により床下への送風口25を閉じ、室内への送風口26を開く。
【0057】
これにより、図10の場合は温められた空気は直接2階の室内へ送り出され、図11の場合は、床下空間34に入り床下暖房しながら、床吹出口14から出て2階室内の暖房を行うことができる。
【0058】
1階の部屋を暖房する場合は前記のごとく、床下への送風口25を開き、室内への送風口26を閉じればよいが、ダンパー27を中間位置にして床下への送風口25、室内への送風口26の両方を開くことで、1階、2階の同時暖房も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明のソーラーシステムハウスの第1実施形態を示す要部の縦断正面図である。
【図2】本発明のソーラーシステムハウスのダンパー切換えフローの運転フロー図である。
【図3】本発明のソーラーシステムハウスのダンパー切換えフローの補助暖房運転フロー図である。
【図4】本発明のソーラーシステムハウスのダンパー切換えフローの停止フロー図である。
【図5】本発明のソーラーシステムハウスの第2のハンドリングボックスの運転態様の第1例を示す縦断正面図である。
【図6】本発明のソーラーシステムハウスの第2のハンドリングボックスの運転態様の第2例を示す縦断正面図である。
【図7】本発明のソーラーシステムハウスの第2のハンドリングボックスの運転態様の第3例を示す縦断正面図である。
【図8】循環モードを示す説明図である。
【図9】本発明のソーラーシステムハウスの第2実施形態を示す縦断正面図である。
【図10】本発明のソーラーシステムハウスの第2実施形態を示す要部の縦断正面図である。
【図11】本発明のソーラーシステムハウスの第2実施形態の応用例を示す要部の縦断正面図である。
【図12】ソーラーシステムハウスの全体概要を示す縦断正面図である。
【図13】ソーラーシステムハウスの全体概要を示す夏の昼間の説明図である。
【図14】ソーラーシステムハウスの全体概要を示す夏の夜間の説明図である。
【符号の説明】
【0060】
1…屋根板 2…空気流路
3…空気取入口 4…棟ダクト
5…ハンドリングボックス 6…逆流防止兼流路切換えダンパー
7…ファン
8…流路切換えダンパー 9…排気ダクト
10…立下りダクト 11…土間コンクリート
12…床パネル 13…空気流通空間
14…床吹出口 15…お湯とりコイル
16…循環配管 17…貯湯槽
18…循環ダクト 19…温水ボイラー
20…室内 21…給湯配管
23…ガラス 24…第2のハンドリングボックス
25…床下への送風口 26…室内への送風口
27…ダンパー 27a…回転駆動モータ
28…コイル 30a、30b…温度センサー
31…2階の床 32…接続ダクト
33…小屋裏 34…床下空間
35…1階天井

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根面を集熱面としてその直下に勾配を有する空気流路を形成し、この空気流路を集熟ダクトとしての棟ダクトに連通させ、内部に逆流防止ダンパー、集熱用ファン及び流路切換えダンパーを設けたハンドリングボックスを屋根裏空間である小屋裏に設置し、ハンドリングボックスの流路切換えダンパーの流出側の一方は排気ダクトにより屋外に開口し、また、ハンドリングボックスの逆流防止ダンパーの流入側を接続ダクトを介して前記棟ダクトに連通させ、流路切換えダンパーの流出側の他の一方を立下りダクトの上端に連結したソーラーシステムハウスにおいて、立下りダクトの下端に第2のハンドリングボックスを設け、この第2のハンドリングボックスには床下への送風口と、室内への送風口を形成し、この2つの送風口を選択的に開閉するダンパーを設けたことを特徴とするソーラーシステムハウス。
【請求項2】
温水ボイラーに接続するコイルを補助暖房として第2のハンドリングボックス内に設ける請求項1記載のソーラーシステムハウス。
【請求項3】
第2のハンドリングボックスは、2階の床に設け、床下への送風口は1階床下の蓄熱体としての土間コンクリートと床パネルとの間の空気流通空間に開口する立下りダクトへの接続口である請求項1または請求項2記載のソーラーシステムハウス。
【請求項4】
2階の床は床下空間を有し、第2のハンドリングボックスの室内への送風口はこの床下空間に開口し、2階の床の2階室内への吹き出し口を介して2階室内へ送気する請求項3記載に記載のソーラーシステムハウス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−180414(P2008−180414A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−12439(P2007−12439)
【出願日】平成19年1月23日(2007.1.23)
【出願人】(399015986)オーエム計画株式会社 (7)