説明

ソーラー自転車における太陽電池の自動太陽追従装置

【目的】 ソーラー自転車における太陽電池を、駐輪中も、走行中も常に自動的に太陽に向かって追従させることを目的とするものである。
【構成】 図1の如く2個の傾斜したセンサーと出力差検出回路、その指令で動く可傾機構によって構成された太陽電池の自動太陽追従装置で、この装置から電気回路で接続すれば複数個の太陽電池も同時に同角度、傾斜させることが出来る。

【発明の詳細な説明】
この発明はソーラー自転車における太陽電池の自動太陽追従に関するものである。太陽電池は、その受光面が太陽に向かって直交する状態のときが最大の出力を受けるものであり、実験によれば水平状態から太陽に直交する状態での出力は60%もアップすることがわかった。又、試作の結果、追従装置の機構が消費する電力は極めて小電力で良いことが、実証できたので、その差し引き有効エネルギーを最大限に活用するべく発明した。以下その構造を図1により説明する。太陽電池の下面中心部を左右自由に傾斜可能なるよう支持したうえで太陽電池の前方又は後方の一辺に、左右対象位置に小片の太陽電池2個1組みを適当な傾斜をつけて固定する。(これを以下センサーと呼ぶ)今太陽が中天にあるときは左右のセンサー出力が同じであるので回路は、Offである。太陽が右上部にあるときは右センサーの出力が大となり、その出力差を検出リレー回路で処理して小型モーターを回転させ可傾機構を経て、太陽電池を右傾斜させる。センサーも傾くのでセンサー出力の差が“0”になると傾斜は止まる。又、太陽が左上部にくると左センサーの出力が大となり、太陽電池は左傾斜し同様にセンサー出力が、“0”になると傾斜は止まる。以上の如く2個の傾斜センサーと検出回路及び可傾機構によって構成された、太陽電池の自動太陽追従装置。この装置により複数個の太陽電池にも回路で接続し同時傾斜させることが出来る。
【効果】 この装置を製作、実用した結果、駐輪中は勿論、走行中も常に全自動的に太陽電池を太陽に向けることが出来た。
【実施例】
(1)このセンサーは太陽光および太陽熱により起電力を発生する物質であれば、太陽電池に限らずセンサーとなり得る。
(2)説明の容易さのために太陽電池の左右傾斜について説明したが、本案を用いれば太陽電池の支持機構を(例えば球座方式、万能継手方式等)変化させ、センサーを左右方向にも追加することにより、前後左右ともに傾斜可能となり複合傾斜によって自転車が東西南北どの方向を向いていても常に太陽電池は太陽の方向を向き、太陽エネルギーを充分吸収することが可能となる。
(3)可傾機構について図1でネジ方式を採用したが他にロッド方式、ワイヤー方式等、公知の技術でも作動させることが出来る。尚、検出回路、支持部、可傾装置等の説明は公知の技術であるので省略した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図である。
(1)は太陽電池、 (2)はセンサー、 (3)は太陽電池の支持部
(4)は可傾機構、 (5)は太陽電池を取り付ける架台、

【特許請求の範囲】
【請求項1】

【図1】
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