説明

タイヤ空気圧検出装置

【目的】 構造が簡単でコストを低減できるとともに、高い検出精度を有するタイヤ空気圧検出装置を提供することを目的とする。
【構成】 センサ部31内に、タイヤ内の空気圧に応じて進退するピストン33と、支持部35に螺合する螺条36を備えるとともに、その一端をピストン33に当接させた回動軸34と、回動軸34に取り付けた磁石38と、回動軸34を回動方向に付勢する捩じりコイルバネ39とを備え、磁石38の磁気を検知するホール素子5をセンサ部31の近傍に車体と一体に配設して、タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるときと、適正範囲以下であるときとで、磁石38が回動軸34と一体に回転して、磁石38のN極とS極とが反転する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車等の車体に取り付けられたタイヤ内の空気圧を検出してこれを監視し、安全性を向上させるのに好適なタイヤ空気圧検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車等に取り付けられるタイヤ空気圧検出装置は、各ホイール毎に圧力センサを装着し、この圧力センサにより直接タイヤ内の空気圧を検出するようになっている。そして、回転するタイヤ側には圧力センサの出力を送信するトランスミッタが設けられる一方、車体側にはトランスミッタからの信号を受けるアンテナ等が設けられ、信号の伝達が行なわれるようになっている。しかしながら、このようなタイヤ空気圧検出装置では、信号伝達のためのトランスミッタやアンテナ等が必要であるため、構造が複雑で製造コストが高い等の問題があった。
【0003】近年、このような問題を解決するため、タイヤ側にタイヤ内の空気圧に応じて移動する磁石等を備えたセンサ部をタイヤと一体に設け、車体側にこの磁石等の移動を検出する検出部を設けた構成のタイヤ空気圧検出装置が提案されている。このような構成のタイヤ空気圧検出装置としては、例えば、以下に示すような数種類のものがある。
【0004】図3に示すように、タイヤ空気圧検出装置1は、ホイール2に装着されたタイヤ3内の空気圧を感知するため、ホイール2のリム部2aの外周面に沿って設けられたセンサ部4と、このセンサ部4の変位を検出するため、図示しない車体側に固定されたホール素子(検出部)5と、ホール素子5からの検出値を監視する図示しない監視回路とから構成されている。センサ部4には連通穴6が形成されて、その内部4aがホイール2とタイヤ3とに囲まれて構成される空気室7に連通した構造とされている。センサ部4内には、タイヤ3の内圧がかかるゴム製のダイヤフラム8と、センサ部4の軸線方向に進退自在な移動子9と、この移動子9を空気室7側に向けて付勢するスプリング10と、ホイール2のリム部2aの内周面側に突出するアーム11を介して移動子9に取り付けられた磁石12とが備えられている。このような構成のタイヤ空気圧検出装置1では、タイヤ3内の空気圧に応じて、ダイヤフラム8がセンサ部4の軸線方向に変形し、これに伴って磁石12が移動子9と一体に前記軸線方向に移動するので、磁石12とホール素子5との離間距離が変化し、ホール素子5でホール効果によって検出する磁石12の磁界強度が変化する。そして、ホール素子5での検出値が、予め設定した一定範囲から外れたときに、監視回路においてタイヤ3内の空気圧が異常であると判別するようになっている。
【0005】また、図4に示すタイヤ空気圧検出装置15のセンサ部16は、ホイール2のリム部2aの内周面側に設けられ、空気室7に連通したその内部16aには、ダイヤフラム8と、センサ部16の軸線方向に進退自在な磁石12と、この磁石12を空気室7側に向けて付勢するスプリング10とを備えた構造とされている。このような構成のタイヤ空気圧検出装置15では、タイヤ空気圧検出装置1(図3参照)と同様に、タイヤ3内の空気圧に応じて磁石12とホール素子5との距離が変化し、ホール素子5での検出値が予め設定した一定範囲から外れたときに、監視回路においてタイヤ3内の空気圧が異常であると判別するようになっている。
【0006】また、図5に示すタイヤ空気圧検出装置18のセンサ部19は、ホイール2のリム部2aの外周面側に設けられている。センサ部19には連通穴(図示なし)が形成されており、センサ部19内に配設されたダイヤフラム8にタイヤ3内の圧力がかかるようになっている。センサ部19内には、ダイヤフラム8に設けられた押圧板20と、回転自在に支持され、その外周面に磁石12を備えた円盤21と、これら押圧板20,円盤21を接続するリンク機構22とを備えた構造とされている。このようなタイヤ空気圧検出装置18では、タイヤ3内の空気圧の変化によりダイヤフラム8が変形して押圧板20が移動すると、この移動がリンク機構22を介して円盤21に伝達されて円盤21が回転するようになっている。そして、円盤21と一体に回転する磁石12の磁力線の方向の変化をホール素子5で検出し、その検出値が予め設定した一定範囲から外れたときに、監視回路においてタイヤ3内の空気圧が異常であると判別するようになっている。
【0007】図6(a)に示すタイヤ空気圧検出装置24のセンサ部25は、図3に示したタイヤ空気圧検出装置1のセンサ部4と同様に、ホイール2のリム部2aの外周面に沿って設けられ、その内部に、ダイヤフラム8と、センサ部25の軸線方向に進退自在な移動子26と、この移動子26を空気室7側に向けて付勢するスプリング10とを備えた構造とされている。そして、この移動子26には、アーム28の一端28aが回動自在に支持されており、その他端28bはセンサ部25に回動自在に支持されている。またこのアーム28の他端28bには磁石12が一体に設けられている。このような構成のタイヤ空気圧検出装置24では、図6(b)に示すように、タイヤ内の空気圧に応じてダイヤフラム8が変形して移動子26が移動するのに伴ってアーム28が他端28bを中心として回動し、これと一体に磁石12が回転する。この磁石12の回転による磁力線の方向の変化をホール素子5で検出し、その検出値が予め設定した一定範囲から外れたときに、監視回路においてタイヤ内の空気圧が異常であると判別するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したような従来のタイヤ空気圧検出装置では、以下に示すような問題が存在する。すなわち、タイヤ空気圧検出装置1,15のような、ホール素子5で、タイヤ3内の空気圧に応じた磁石12とホール素子5との距離の変化を検出する構造のものでは、その検出精度を確保するためには、センサ部4,16とホール素子5との位置を精度良く設置しなければならない。このため、これらセンサ部4,16、ホール素子5をタイヤ3,車体に組み付けるときや、車体にタイヤ3を組み付けるときに、従来以上の高い組み付け精度が要求され、これにより組み付けに余分な手間がかかり、この結果製造コストの上昇を招くという問題があった。また、このような問題を回避するために、電気的にホール素子5の検出値を補正する方法も考えられるが、これにもコストがかかるという問題があった。また、タイヤ空気圧検出装置18,24のような、ホール素子5で、タイヤ3内の空気圧に応じて回転する磁石12の磁力線の方向の変化を検出する構造のものでは、リンク機構22やアーム28が必要であるため、構造が複雑となり、コストがかかるという問題がある。しかも、構造が複雑になるとその重量も増加し、ホイールバランスなどにも影響を与え、回転時の遠心力も考慮しなければならなくなってしまう。さらには、タイヤ空気圧検出装置1,15,24では、スプリング10の押圧とタイヤ3内の空気圧との力のバランスにより磁石12を移動あるいは回転させるようになっているが、実際には、構成部品どうしの摩擦力にも影響を受けるため、検出誤差の要因となっている。まして、タイヤが高速で回転しているときには遠心力によって摩擦力が増大し、さらに誤差が増大してしまうという問題がある。本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、構造が簡単でコストを低減できるとともに、高い検出精度を有するタイヤ空気圧検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、車体に対して回転可能に取り付けられたタイヤ内の空気圧を検出するタイヤ空気圧検出装置であって、該タイヤと一体に設けられたセンサ部内には、タイヤ内の空気圧に応じて該センサ部の軸線方向に沿って進退する移動子と、前記軸線方向に延在し、センサ部に形成された支持部に螺合する螺条が形成されるとともに、その一端が該移動子に当接した回動軸と、該回動軸に取り付けられた磁石と、前記回動軸を回動方向に付勢する付勢部材とが備えられ、前記車体と一体に、前記磁石の磁気を検知する検出部が前記センサ部の近傍に配設され、前記タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるときと、適正範囲以下であるときとで、前記磁石が前記回動軸と一体に回転して、該磁石のN極とS極とが反転する構成とされていることを特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載のタイヤ空気圧検出装置において、前記移動子と前記回動軸の一端とが点接触する構成とされていることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、タイヤ内の空気圧に応じて移動子がセンサ部の軸線方向に沿って進退すると、この移動子に一端が当接する回動軸にはセンサ部に形成した支持部に螺合する螺条が形成されているため、この回動軸は付勢部材に付勢されて、軸線方向に進退しつつその軸線回りに回動することになる。そして、タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるときと、適正範囲以下であるときとで、磁石が回動軸と一体に回動して、磁石のN極とS極とが反転するようになっているので、検出部で磁石の極性を検出することにより、タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるかどうかを判別できる。
【0012】請求項2記載の発明では、移動子と回動軸の一端とが点接触するようになっているので、タイヤ内の空気圧に応じて移動子が進退するのに伴って回動軸が回動するときに移動子と回動軸との接触部で生じる摩擦力を抑さえることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図2に示す一実施例を参照して説明する。図1および図2は、本発明に係るタイヤ空気圧検出装置を備えた自動車の一部を示すものである。これらの図において、従来例として示した図3R>3ないし図6と共通する部分については、同一符号を付してある。図1に示すように、タイヤ空気圧検出装置Aは、ホイール2に装着されたタイヤ(図示なし)内の空気圧を感知するため、ホイール2のリム部2aの内周面に沿って設けられたセンサ部31と、このセンサ部31の磁気を検出するため、図示しない車体側に固定されたホール素子(検出部)5と、ホール素子5からの検出値を監視する図示しない監視回路とから構成されている。
【0014】センサ部31には連通穴6が形成されて、その内部31aがホイール2とタイヤ(図示なし)とに囲まれて構成される空気室7に連通した構造とされている。センサ部31内には、ゴム製等のダイヤフラム32と、このダイヤフラム32の先端部に取り付けられてセンサ部31の軸線方向に進退自在な、例えば潤滑性樹脂からなるピストン(移動子)33とが備えられている。これにより、ダイヤフラム32がタイヤ(図示なし)内の空気圧に応じて変形し、これにともなってピストン33が進退するようになっている。センサ部31内の先端31b側には、このセンサ部31の軸線方向に延在する回動軸34が配設されている。回動軸34の一端34aは、ピストン33と点接触するように、球状に形成されている。また、この回動軸34の一端34a側には縁部34bが形成されて、ピストン33の凹部33a内に回動自在に支持されており、これにより回動軸34が回動しつつピストン33と一体に進退可能となっている。一方、回動軸34の他端34cは、センサ部31と一体に形成された支持部35からこの回動軸34が抜けないようにかしめられている。この他端34c側には支持部35と螺合する螺条36が、例えば6mmのリード量で形成されている。回動軸34の軸線に直交する面内に形成された縁部34dには、環状の磁石38が接着等により取り付けられており、その極性は図1中上方がN極,下方がS極となるように配置されている。このような構成からなる回動軸34は、その軸線方向に3mmのストロークで進退可能な構造とされている。回動軸34の縁部34dと支持部35には、それぞれ、捩じりコイルバネ(付勢部材)39の端部が固定されており、回動軸34の軸線方向の回動を付勢する構造とされている。この捩じりコイルバネ39は、ダイヤフラム32にかかる圧力が予め設定した一定値になったときに、回動軸34がセンサ部31の基部31c側に移動する方向に回動するよう付勢するため、予め一定量圧縮されかつ回動軸34の回動方向に捩じられた状態となっている。
【0015】上記のような構成からなるタイヤ空気圧検出装置Aでは、タイヤ(図示なし)内の空気圧が予め設定した適正範囲(例えば自動車の場合1.9〜2.1kg/cm2)内であるときには、図1に示したように、ホール素子5では磁石38のS極を検出することになる。そして、パンク等、何らかの原因により、タイヤ(図示なし)内の空気圧が下限値(例えば1.7kg/cm2)以下に低下したときには、図2に示すように、この圧力低下に応じてダイヤフラム32が捩じりコイルバネ39に付勢されて基部31c側に変形し、これに伴ってピストン33が基部31c側に後退する。すると、このピストン33に一端34aが当接した回動軸34が軸線回りに回動し、支持部35に螺合する螺条36により、基部31c側に3mm後退するようになっている。このとき、回動軸34に形成された螺条36のリード量は6mmであるので、この回動軸34は軸線回りに180°回転することになり、これにより、回動軸34に取り付けられた磁石38の極性(N極,S極)が反転する。するとホール素子5では、磁石38のN極を検出することになる。このようにしてホール素子5で磁石38の極性がS極からN極に反転したのを検出したときには、図示しない制御回路によりタイヤ(図示なし)内の空気圧が下限値(1.7kg/cm2)以下に低下したと判別して、運転席に設けられたインジケータランプを点灯させる等して、圧力低下を表示するようになっている。
【0016】上述したような構造のタイヤ空気圧検出装置Aでは、タイヤ(図示なし)内の空気圧に応じてピストン33が捩じりコイルバネ39に付勢されてセンサ部31の軸線方向に沿って進退すると、回動軸34がその軸線方向に後退する。このとき、螺条36により回動軸34が後退しつつ回動するのにともなって、磁石38が180°回転し、タイヤ(図示なし)内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるときと、下限値以下であるときとで、磁石38のN極とS極とが反転するようになっている。そして、ホール素子5で磁石38の極性の反転を検出することにより、タイヤ(図示なし)内の空気圧が適正範囲内であるかどうかを容易かつ確実に判別できる。このようにして、万が一のパンク等によるタイヤ(図示なし)内の空気圧の低下を検出することにより、事故等を防止して安全性を向上させることが可能になる。しかも、磁石38とホール素子5との距離により判別するタイプではないので、センサ部31とホール素子5等を組み付けるに際して、タイヤ空気圧検出装置Aを備えない通常の場合と同等の組み付け精度でタイヤ空気圧検出装置Aの検出精度を確保することができ、その製造コストを低減することができる。また電気的に補正をする必要もなく、しかもその構造が簡単であるので、低コストでタイヤ空気圧検出装置Aを提供することが可能となる。また、回動軸34が捩じりコイルバネ39でその回動する方向に付勢される構成とされている。ここで、回動軸34には螺条36が形成されているので、この回動軸34を回動しつつ進退させるためには、捩じりコイルバネ39に代えて、例えば単なる圧縮バネを用いることも考えられるが、圧縮バネを採用した場合には、回動軸34が回動するときに回動軸34と圧縮バネとの間で摩擦力が生じて、回動軸34の回転トルクのロスとなってしまうという問題がある。これに対して、上述したタイヤ空気圧検出装置Aでは、回動軸34が捩じりコイルバネ39でその回動方向に付勢される構成とされているので、回動軸34が回動するときに、回動軸34と捩じりコイルバネ39との間で摩擦による回転トルクのロスが生じることがなく、タイヤ空気圧検出装置Aの検出精度の向上を図ることができる。また、タイヤ空気圧検出装置Aでは、ピストン33と回動軸34の一端34aとが点接触するようになっているので、タイヤ(図示なし)内の空気圧に応じてピストン33が進退するのに伴って回動軸34が回動するときに、ピストン33と回動軸34との接触部で生じる摩擦力を抑さえることができ、これにより、構成部品どうしの摩擦による回転トルクのロスを従来よりも大幅に低減させて、この点からもタイヤ空気圧検出装置Aの検出精度の向上を図ることができる。
【0017】なお、上記実施例において、ピストン33を、ダイヤフラム32で移動させる構成としたが、タイヤ(図示なし)内の圧力変化に応じて移動するのであれば、ピストン(移動子)の形状,ダイヤフラムの形状・材質等については限定するものではない。また、磁石38のN極とS極とを反転させた配置としても同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るタイヤ空気圧検出装置によれば、タイヤ内の空気圧に応じて移動子がセンサ部の軸線方向に沿って進退すると、回動軸にはセンサ部の支持部に螺合する螺条が形成されているため、この回動軸は付勢部材に付勢されて、軸線方向に進退しつつその軸線回りに回動することになる。そして、タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるときと、適正範囲以下であるときとで、磁石が回動軸と一体に回動して、磁石のN極とS極とが反転するようになっているので、検出部で磁石の極性を検出することにより、タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるかどうかを容易かつ確実に判別できる。このようにして、万が一のパンク等によるタイヤ内の空気圧の低下を検出して、事故等を防止して安全性を向上させることが可能になる。しかも、センサ部と検出部を組み付けるに際して、タイヤ空気圧検出装置を備えない通常の場合と同等の組み付け精度でタイヤ空気圧検出装置の検出精度を確保することができ、その製造コストを低減することができる。また電気的に補正をする必要もなく、しかもその構造が簡単であるので、低コストでタイヤ空気圧検出装置を提供することが可能となる。また、回動軸を付勢部材によってその回動方向に付勢する構成としたので、タイヤ内の空気圧に応じて移動子が進退するのに伴って回動軸が回動するときには、この回動軸と付勢部材との間で摩擦による回転トルクのロスが生じることなく、タイヤ空気圧検出装置の検出精度の向上を図ることができる。
【0019】請求項2に係るタイヤ空気圧検出装置によれば、移動子と回動軸の一端とが点接触するようになっているので、タイヤ内の空気圧に応じて移動子が進退するのに伴って回動軸が回動するときに、移動子と回動軸との接触部で生じる摩擦力を抑さえることができる。これにより、構成部品どうしの摩擦による回転トルクのロスを従来よりも大幅に低減させて、タイヤ空気圧検出装置の検出精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るタイヤ空気圧検出装置の一例であって、タイヤ内の空気圧が適正範囲内であるときの状態を示す正断面図である。
【図2】 同装置の、タイヤ内の空気圧が下限値以下であるときの状態を示す正断面図である。
【図3】 従来のタイヤ空気圧検出装置の一例を示す正断面図である。
【図4】 従来のタイヤ空気圧検出装置の他の例を示す正断面図である。
【図5】 従来のタイヤ空気圧検出装置の他の例を示す正断面図である。
【図6】 従来のタイヤ空気圧検出装置の他の例を示す正断面図である。
【符号の説明】
5…ホール素子(検出部)、31…センサ部、33…ピストン(移動子)、34…回動軸、34a…一端、35…支持部、36…螺条、38…磁石、39…捩じりコイルバネ(付勢部材)、A…タイヤ空気圧検出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体に対して回転可能に取り付けられたタイヤ内の空気圧を検出するタイヤ空気圧検出装置(A)であって、該タイヤと一体に設けられたセンサ部(31)内には、タイヤ内の空気圧に応じて該センサ部(31)の軸線方向に沿って進退する移動子(33)と、前記軸線方向に延在し、センサ部(31)に形成された支持部(35)に螺合する螺条(36)が形成されるとともに、その一端(34a)を前記移動子(33)に当接させた回動軸(34)と、該回動軸(34)に取り付けられた磁石(38)と、前記回動軸(34)を回動方向に付勢する付勢部材(39)とが備えられ、前記車体と一体に、前記磁石(38)の磁気を検知する検出部(5)が前記センサ部(31)の近傍に配設され、前記タイヤ内の空気圧が予め設定した適正範囲内であるときと、適正範囲以下であるときとで、前記磁石(38)が前記回動軸(34)と一体に回転して、該磁石(38)のN極とS極とが反転する構成とされていることを特徴とするタイヤ空気圧検出装置(A)。
【請求項2】 請求項1記載のタイヤ空気圧検出装置(A)において、前記移動子(33)と前記回動軸(34)の一端(34a)とが点接触する構成とされていることを特徴とするタイヤ空気圧検出装置(A)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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