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タイルユニット
説明

タイルユニット

【課題】低融点のホットメルト接着剤を用いてネットをタイル裏面に接着したタイルユニットであって、日照等によって高温になってもタイルがネットから剥れたり、タイルユニット同士が融着するブロッキングなどが防止されるタイルユニットを提供する。
【解決手段】複数枚の方形のタイル2が、裏面に接着された合成樹脂製ネット3,4によって連結されたタイルユニットであって、該ネット3,4は接着剤によってタイル裏面に接着されているタイルユニットにおいて、該接着剤は融点が50〜100℃の反応性ホットメルト接着剤であることを特徴とするタイルユニット。好ましくは、ネット3,4の目開き寸法をタイルユニット1の縦目地の目地幅の1〜2倍とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚のタイルをネットによって一体化したタイルユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
複数枚のタイルを整列配置し、各タイルの裏面にネットを接着して複数のタイルを一体化させてなるタイルユニットは周知である。このようなタイルユニットは施工工数の低減において極めて有利であるが、特に、タイル裏面にネットを接着して一体化したタイルユニットは、タイルの表面側に連結用材料を接着して一体化したタイルユニットに比べて、タイルの表面側の凹凸に影響を受けることなく一体化が可能であり、施工後において、連結用材料の除去作業も不要であるといった利点を有する。
【0003】
特許文献1(特開2005−256486)には、枡目状の合成樹脂製のネットを馬踏み目地状に配列されたタイルの裏面に接着してなるタイルユニットが記載されている。特許文献1の0009段落には、接着剤としてホットメルト接着剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−256486
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ホットメルト接着剤によってネットをタイル裏面に接着する場合、ホットメルト接着剤の融点が低いと、タイルユニットの運搬、保管時等において日照などによってタイルユニットが高温になったときに接着剤が軟化し、タイルがネットから剥れたり、段積みされたタイルユニット同士が融着するブロッキングなどが生じるおそれがある。
【0006】
ホットメルト接着剤として高融点のものを用いるときには、合成樹脂製ネットとして耐熱性の高いものを採用することが必要となり、コスト高となる。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点を解消し、低融点のホットメルト接着剤を用いてネットをタイル裏面に接着したタイルユニットであって、日照等によって高温になってもタイルがネットから剥れたり、タイルユニット同士が融着するブロッキングなどが防止されるタイルユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のタイルユニットは、複数枚の方形のタイルが、裏面に接着された合成樹脂製ネットによって連結されたタイルユニットであって、該ネットは接着剤によってタイル裏面に接着されており、該ネットは、タイルユニットの横目地方向に延在した横糸及び縦目地方向に延在した縦糸よりなるタイルユニットにおいて、該接着剤は融点が50〜100℃の反応性ホットメルト接着剤であることを特徴とするものである。
【0009】
このネットの目開き寸法は、該タイルユニットの縦目地幅の1〜2倍であることが好ましい。
【0010】
本発明では、縦長のネットが左右に間隔をあけて複数枚配設されていることが好ましい。
【0011】
本発明の一態様では、該タイルユニットは通し縦目地を有しており、該ネットは、該通し縦目地を跨って上下に延在しており、該ネットの縦糸が該通し縦目地と重ならないように該ネットが配設されている。
【0012】
本発明では、ネットの縦糸及び横糸の太さは0.2〜0.4mmであることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明のタイルユニットにあっては、ネットを融点が100℃以下の低融点の反応性ホットメルト接着剤によってタイル裏面に接着している。このように、ホットメルト接着剤の融点が低いため、ネットとして耐熱性の低い合成樹脂製のものを用いることができる。この接着剤が反応性ホットメルト接着剤であるところから、タイルユニットが高温になっても接着剤は溶融しない。そのため、タイルユニットからタイルが剥れたり、段積みされたタイルユニット同士が付着することがない。
【0014】
ネットの目開き寸法をタイルユニットの縦目地幅の1〜2倍と広くすることにより、縦目地に存在するネット縦糸の数が少なくなり、目地を透してネットが目立つことが防止される。
【0015】
縦長のネットを左右に間隔をあけて上下方向に延設することにより、タイルユニットの裏面にネットで覆われていないタイル露呈領域が存在することになる。このタイル露呈領域を設けることにより、タイルの壁下地への貼り付け強度が高くなる。
【0016】
タイルユニットが通し縦目地を有する場合、ネットが縦目地を跨ぐように設け、左右の両側のタイル同士を連結するのが好ましい。この場合、ネットの縦糸が縦目地と重ならないようにすることにより、縦目地を透してネットの縦糸が見えないようになり、美観が向上する。
【0017】
ネットの糸の太さを0.2mm以上とすることにより、タイルユニットのコシが強くなる。また、ネットの糸の太さを0.4mm以下とすることにより、タイルユニットの壁下地への貼り付け強度を高くすることができる。また、ネットが目立ちにくいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態に係るタイルユニットの裏面図である。
【図2】ネットの説明図である。
【図3】別の実施の形態に係るタイルユニットの裏面図である。
【図4】さらに別の実施の形態に係るタイルユニットの裏面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1,2は第1の実施の形態に係るタイルユニット1を説明するものであり、図1の通り、複数枚の方形の陶磁器製タイル2が整列配置され、ネット3,4によって連結されている。この実施の形態では、タイル2は短辺が10〜100mm特に20〜50mm程度であり、長辺が短辺の2〜20倍の長方形状であるが、一辺が25〜100mm特に50〜75mm程度の正方形であってもよい。タイル2の厚さは、5〜20mm特に7〜15mm程度が好ましい。
【0020】
目地は、この実施の形態では縦横共に通し目地となっている。即ち、縦目地はタイルユニット1の上辺から下辺にまで一直線状に延在し、横目地はタイルユニット1の左辺から右辺にまで一直線状に延在している。目地幅は2〜8mm特に3〜5mm程度が好適である。1個のタイルユニット1を構成するタイル2の枚数は6〜36枚特に14〜18枚程度が好ましい。
【0021】
ネット3,4は、合成樹脂製の縦糸3aと横糸3bとからなるものであり、好ましくはポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ビニロン、アクリル、ポリエチレン、アラミドなどの、比較的低耐熱性ではあるが、耐候性に優れ、しかも安価な合成樹脂よりなる。ネット3,4は横幅が異なること以外は全く同一の構成のものである。ネット3は、タイル2,2の縦目地に跨って上下方向に延在している。ネット4は、タイルユニット1の左辺及び右辺に沿って延在している。ネット3の横幅は、縦目地の3〜10倍、特に4〜6倍程度が好適である。ネット4の横幅は、ネット3の横幅の約1/2程度(例えば40〜60%)が好適である。
【0022】
ネット3,4を構成する縦糸3a及び横糸の径は0.2〜0.4mm程度が好適である。この糸径が小さすぎると、ネット3,4の剛性(いわゆるコシ)が低くなり、タイルユニット1を吊り下げて所持したときに下段側のタイル2が左右に揺れ動き易くなる。糸径が大き過ぎると、空目地施工(目地詰めしないタイル張り)としたときに目地を透してネットの糸が目立つおそれがある。また、タイルユニット1を壁面に張り付ける際のタイル裏面と壁下地面との間隔が過大となり、接着剤使用量が多くなったり、タイルの接着強度が低下するおそれがある。
【0023】
ネット3,4の目開き寸法はタイルユニット1の縦目地の目地幅の1〜2倍程度が好適である。このように目開き寸法を縦目地幅以上とすることにより、縦目地間に存在するネットの縦糸の数を少なくすることができ、縦目地に存在する縦糸の数をゼロとすることもできる。一般に、縦目地に表われる縦糸は目立ち易いために、縦目地に縦糸が全く又は殆ど現われないようにすると、空目地タイル張りの仕上り美観が向上する。
【0024】
ネット3,4をタイル2に接着するための接着剤としては、融点が100℃以下好ましくは50〜100℃の低融点反応性ホットメルト接着剤を用いる。反応性ホットメルト接着剤としては、湿気硬化型のものなどが好適である。反応性ホットメルト接着剤をタイル2の裏面に塗布しておいてもよく、ネット3,4に付着させておいてもよく、タイルにネットを重ね、その上から塗布してもよい。
【0025】
この反応性ホットメルト接着剤を用いたことにより、タイルユニット製品が運搬、保管中に日照などにより高温になっても、タイル2がネット3,4から剥れたり、ブロッキングしてタイルユニット1同士が付着したりすることが防止される。
【0026】
上記実施の形態では、タイル2を枡目状に配列しているが、馬踏み状などの配列としてもよい。
【0027】
本発明では、タイルとして図3,4のように細長いものを用いてもよい。図3のタイルユニット5では、細長いタイル6を最上段側から奇数番目のものは右側に寄せ、偶数番目のものは左側に寄せた配列としている。ネット7はタイルユニット5の左端側及び右端側に縦長に付着されている。
【0028】
図4のタイルユニット8は、細長い棒状の同一長さのタイル9を複数本(この実施の形態では6本)平行に揃え、ネット10を裏面に接着して連結し一体化したものである。最上段(第1段)のタイル9に対し、第2,3段目のタイル9を少しずつ右側にシフトさせ、第4段目のタイル9を逆に最も左側に配置し、第5,6段目のタイル9を少しずつ右側にシフトさせている。ネット10は、左端側、右端側及び中央部に縦長に配置されている。
【0029】
本発明のタイルユニットは、好ましくは接着剤によって壁下地に接着され、目地詰めしない空目地仕上げとするようにして施工される。
【0030】
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。例えば、ネットの枚数や幅は上記以外とされてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1,5,8 タイルユニット
2,6,9 タイル
3,4,7,10 ネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の方形のタイルが、裏面に接着された合成樹脂製ネットによって連結されたタイルユニットであって、
該ネットは接着剤によってタイル裏面に接着されており、該ネットは、タイルユニットの横目地方向に延在した横糸及び縦目地方向に延在した縦糸よりなるタイルユニットにおいて、
該接着剤は融点が50〜100℃の反応性ホットメルト接着剤であることを特徴とするタイルユニット。
【請求項2】
請求項1において、前記ネットの目開き寸法が該タイルユニットの縦目地幅の1〜2倍であることを特徴とするタイルユニット。
【請求項3】
請求項1又は2において、縦長のネットが左右に間隔をあけて複数枚配設されていることを特徴とするタイルユニット。
【請求項4】
請求項3において、該タイルユニットは通し縦目地を有しており、該ネットは、該通し縦目地に跨って上下に延在しており、該ネットの縦糸が該通し縦目地と重ならないように該ネットが配設されていることを特徴とするタイルユニット。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、前記ネットの縦糸及び横糸の太さが0.2〜0.4mmであることを特徴とするタイルユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−28996(P2013−28996A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167217(P2011−167217)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】