説明

タバコ製品の剛性パッケージ

一群(3)のタバコ製品を収容し、かつ第一容器(2)が第二容器(4)へ完全に挿入される閉鎖位置と、第一容器(2)の一部が第二容器(4)から突出する開放位置との間で第二容器(4)に対して摺動するように第二容器(4)内に収納される二つの第一容器(2)を有する、タバコ製品の硬質パッケージ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ製品の剛性パッケージに関する。
【0002】
本発明はシガレットの剛性パッケージに特に有利に使用できる。続く説明は例示として記載されている。
【背景技術】
【0003】
シガレットの剛性スライド式開放パケットは特許出願FR2499947−A3、US4534463−A1またはUS5080227−A1に記載されたタイプとして既知である。シガレットの剛性スライド式開放パケットは、第一容器を有し、第一容器は、一枚のフォイル内に包まれた一群のシガレットを収容し、かつ第一容器が第二容器の内側へ完全に挿入される閉鎖位置と、第一容器の一部が第二容器から突出する開放位置との間で、第二容器に対して摺動するように第二容器内に収納される。
【0004】
上述タイプのシガレットの剛性スライド式開放パケットは、生産が容易であることから市販されかつ喫煙者に馴染まれているが、通常、25本を越えるような多数のシガレットを収容するために通常の寸法よりも大きくする場合には機械的に脆弱であることが知見されている。更に、多数本のシガレット用のスライド式開放パケットは殆ど空になると、最後の方のシガレット、例えばパケットの内側に空間ができ、そこに倒れて取り出し憎くなる傾向がある。
【0005】
【特許文献1】特許出願FR2499947−A3
【特許文献2】特許出願US4534463−A1
【特許文献3】特許出願US5080227−A1
【特許文献4】特許出願EP−A1−1066205
【特許文献5】特許出願IT−BO01A000584
【特許文献6】特許出願EP−A1−0764595
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、上述の欠点を解消するように設計され、かつ特に低廉かつ製造容易なタバコ製品の剛性パッケージを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、請求項1に記載の、または請求項1に直接的もしくは間接的に従属する続く従属請求項に記載のタバコ製品の剛性パッケージが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
添付図面において参照番号1は、一枚のフォイル内に包んだ一群3のシガレットを各々が収容する二つの容器2、および二つの容器2を収納する単一容器4を含むシガレットの剛性パケットの全体を示す。各容器2は、容器2が容器4の内側へ完全に挿入される閉鎖位置(図1)と容器2の一部が容器4から突出する開放位置(図2)との間で容器4に対して摺動する。二つの容器2は容器4に対して独立に摺動し、それにより容器2のいずれか一方または容器2の両方が開放位置に移動できる(図2)。
【0009】
例示として、シガレットの各群3は通常平行二列に配置された12から20本のシガレットを含み、パケット1は総数20から40本のシガレットを収容する。
【0010】
図3に示されたように、容器4は六面体に形成され、かつ下端壁5、上端壁6、上下端壁6,5により結合された側面7を含む。側面7は二つの平行に対峙する主側壁8、二つの長手縁10により主側壁8から分離した小側壁9、小側壁9と反対側にあって閉鎖位置(図1)と開放位置(図2)間で容器2の通過を可能にする開放端11により形成される。容器4の側壁8,9は長手を横切る縁12により上下端壁6,5から分離し、長手を横切る縁12は主側壁8と上下端壁6,5と長手を横切る小縁12との間に位置する長手を横切る主縁12を含む。
【0011】
各容器2は実質的平行六面体であり、かつ下端壁13、上端壁14、上下端壁14,13により結合された側面15を含む。側面15は二つの平行に対峙する主側壁16、および四つの長手縁18により主側壁16から分離した二つの平行に対峙する小側壁17により形成される。容器2の側壁16,17は、主側壁16と下端壁13と上端壁14との間に位置する四つの長手を横切る主縁19、および小側壁17と下端壁13と上端壁14との間に位置する四つの長手を横切る小縁19を含む八つの長手を横切る縁19により上下端壁14および13から分離する。
【0012】
容器2の上端壁14は、容器2が開放位置(図2)のときに、容器2からのシガレット、即ちタバコ製品、の抜き取りを可能にする、主側壁16の一部上に拡がる開口部20を有する。
【0013】
自明なように、容器2が閉鎖位置(図1)のときに、容器4の主側壁8は容器2の対応する主側壁に対面かつ整列し、かつ容器4の小側壁9は容器2の対応する小側壁17に対面しかつ整列する。
【0014】
各容器2および4は、一群3のシガレットを収容できる寸法であり、かつ容器2は最小限の隙間を有し、従って容器2および4の形成、同様に、各容器内のシガレット群3の運動、容器4内の容器2の運動に必要なパッケージ材料を最小限にする。自明なように、各容器2からのシガレットの抜き取りを容易にするために、容器4から容器2の引き出しを容易にするために、シガレット群3と容器2との間、容器2と容器4との間の隙間を完全に排除することはできない。
【0015】
容器4の小側壁9は二つ押し孔21を有し、各押し孔はユーザーの少なくとも一本の指の挿入を可能にする形状および寸法に形成される。押し孔21の目的は、容器2が閉鎖位置(図1)のときに押し孔21に対面する各容器2の小側壁17の部分をユーザーが押すことができるようにすることによって容器4から容器2の引き出しを促進することにある。添付図面に示された好適形態において、各押し孔21は容器4の小側壁9および主側壁8の両側壁上に延在する。容器4の小側壁9上の各押し孔21の部分は半円形であり、かつ容器4の主側壁8上の各押し孔21の部分は矩形でありかつ半円形部で終端している。
【0016】
一つの容器2の小側壁9の一部のみを露出させるために、各押し孔21は容器4の小側壁9の限られた部分上に延在するので、各押し孔21は一つの容器2を押し出すためにのみ使用できる。最後に、二つの押し孔21は垂直方向にオフセットして寸法を増大し、かつ従って二つの押し孔21を分離する容器4の小側壁9の細片の機械的強度を増大する。
【0017】
図示されていない他の形態において、押し孔21(または少なくとも一つの押し孔21)は引き裂きタブにより初期に、または少なくとも一部が被覆されている。引き裂きタブの各々は引き裂き線に沿って容器2に取り付けられかつ容器2を最初に引き出すときに引き裂かれるものである。
【0018】
図示されていない他の形態は、容器4の小側壁9のみを含むか、または容器4の小側壁9および主側壁8を含む一つの押し孔21を含む。
【0019】
図示されていない他の形態において、容器4の各主側壁8は、閉鎖位置のときに、容器2の対応する主側壁16上をユーザーが握りかつ引っ張ることができることにより容器4から各容器2の引き抜きを促進するために開放端11近接にリセスを有する。
【0020】
パケット1は、容器4に対して容器2の摺動を制限するための停止手段を含み、かつそれにより容器4からの容器2の離脱を防止する。前記停止手段は容器2の主側壁16から突出する二つのタブ22、および容器4の主側壁8から突出する二つのタブ23により形成される。各容器2の、容器4の主側壁8に対面するタブ22は、容器2の主側壁16から容器2の外方へ突出し、他方、各タブ23は、容器4の主側壁8から容器4の内方へ突出し、容器4の開放端11に近接設置される。更に、容器4の主側壁8に対面する各タブ22は、容器2が容器4から外へ摺動するときに、対応するタブ23と係合するように位置決めされ、そのようにして容器4からの容器2の離脱を防止する。指摘されるべきことは、各容器2は単一タブ(即ち容器4の主側壁8に対面するタブ22)により拘束され、他方、他のタブ22(即ち他の容器2に対面するタブ22)は無効である。無効タブ22の存在は、各容器2が二つのタブ22を有する場合に二つの容器2が同一でありかつ同一ブランク24から形成できることにより正当化される。他方、各容器2が有効タブ22のみを有する場合に、二つの容器2は相違し(特に一方が右側に一つのタブ22を有しかつ他方が左側にタブ22を有する)、かつ従って異なるブランク24から形成される。
【0021】
図4に示されたように、各容器2は、実質的に細長い矩形の形態のフラットブランク24から形成され、かつその構成要素は可能であれば同一参照番号を使用し、容器2の対応する要素について上書きされている。
【0022】
ブランク24は二つの長手折り目線25、および長手折り目線25間に上端壁14の外部を形成するパネル14’、一つの主側壁16を形成するパネル16’)、下端壁13を形成するパネル13’、他の主側壁16を形成するパネル16”、および上端壁14の内部を形成するパネル14”を形成する複数の長手を横切る折り目線26を有する。パネル16’は二つのウイング17’を有し、ウイング17’はパネル16’の両側に位置し、長手折り目線25によりパネル16’から分離し、かつ小側壁17の外部を形成し、パネル16”は二つのウイング17”を有し、ウイング17”はパネル16”の両側に位置し、長手折り目線25によりパネル16”から分離し、かつ小側壁17の内部を形成し、ウイング17”には下端壁13の内部を形成する二つのタブ13”が連結されている。
【0023】
図5に示されたように、容器4は実質的矩形のフラットブランク27から形成され、かつその構成要素は可能であれば同一参照番号を使用し、容器4の対応する要素について上書きされている。
【0024】
ブランク27は二つの長手を横切る折り目線28、および長手を横切る折り目線28間に一つ主側壁8を形成するパネル8’、小側壁9を形成するパネル9’、および他の主側壁8を形成するパネル8”を形成する複数の長手折り目線29を有する。パネル8’は二つのウイング5’および6’を有し、ウイング5’および6’はパネル8’の両側に位置し、長手を横切る折り目線28によりパネル8’から分離し、かつ上下端壁6および5の内部を形成する。パネル9’は二つのウイング5”および6”を有し、ウイング5”および6”はパネル9’の両端に位置し、長手を横切る折り目線28によりパネル9’から分離し、かつ上下端壁6および5の内部を形成し、かつパネル8”は二つのウイング5”’および6”’を有し、ウイング5”’および6”’はパネル8”の両端に位置し、長手を横切る折り目線28によりパネル8”から分離し、かつ上下端壁6および5の外部を形成する。図5に示されたように、ウイング5’および6’、ならびにウイング5”および6”は、ウイング5”’および6”’に対して折り畳まれて容器4の上下端壁6および5を形成するときに重合しないように形成される。
【0025】
容器4は好適には二つの容器2を収容し、各容器2は一枚のフォイルに包まれた一群3のシガレットを含む。図示されていない他の形態において、容器4は三つまたは四つの容器2を収納し、各容器2が一枚のフォイルに包まれた一群3のシガレットを収容する。
【0026】
二つのタバコ製品2内のシガレットは、通常、同一、即ち同一タイプであるが、一つの容器2が一タイプのシガレットを収容し、かつ他の容器2が異なるタイプのシガレットを収容する意味で異なってよい。異なるタイプのシガレットを収容する場合、二つの容器2は異なってよい、即ち、一つの容器2が他の容器2よりも大きくてよい。
【0027】
図1から5の図示形態において、容器2の長手縁18、容器2の長手を横切る縁19、容器4の長手縁10、および容器4の長手を横切る縁12は四角い縁である。
【0028】
図6において、各容器2の四つの長手縁、容器4の二つの長手縁10は非四角形で、丸く、かつ容器4および2の長手を横切る縁12および9は角である。図示されていない他の形態において、容器4の一つまたは二つの長手縁、かつ/または容器2の一つまたはそれ以上の長手縁18は角であり、角のない丸い長手縁10および18、そして角長手縁10および18を有するようにしてよい。図示されていない他の形態において、容器4の長手を横切る縁12かつ/または容器2の長手を横切る縁19は角がなく丸い縁であり、二つの角無しの丸い長手を横切る縁12および/または19を有し、かつ角無しの丸い長手縁10および/または18であってよい。
【0029】
図7の図示形態において、容器2の長手縁10および容器2の長手縁18は非四角形で面取り縁であり、かつ容器4および2の長手を横切る縁12および19は角縁である。
【0030】
図8の図示形態において、容器2の各主側壁16は外方へ膨出する外形を有し、それぞれのシャープな長手縁18に沿って各小壁17に連結され、かつ対応する各小側壁17と共に実質的鈍角の二面角を形成する。図8の容器2の各主側壁16はフラット中央部、予め形成された長手折り目線を有する二つの側細片を有し、各側細片は内方に凹状に湾曲してフラット中央部を対応する小側壁17へ連結し、かつ小側壁17と共に実質的鈍角二面角を形成し、かつ各上下端壁14,13は実質的矩形であり、かつ主側壁16の外方に膨出した形状に適合する面取りコーナを有する。
【0031】
図8において容器4の各主側壁8は外方へ膨出する半割形状を有し、シャープな長手縁10に沿って小端壁9に連結され、かつ小端壁9に対して実質的鈍角二面角を形成する。更に詳細には、図8の容器4の各主側壁8はフラット中央部、および予め形成された長手折り目線を有する二つの側細片を有する。側細片は内方に凹状に湾曲してフラット中央部を対応する小側壁17へ連結し、かつ小側壁17と共に実質的鈍角二面角を形成する。各上下端壁6,5は実質的矩形であり、かつ主側壁8の外方に膨出した形状に適合する面取りコーナを有する。
【0032】
基本的に、図8の形態は特許出願EP−A1−1066205に記載のシガレットのパケットに類似する。
【0033】
図9の図示形態において、容器2の各主側壁16は外方に膨出した形状を有し、それぞれ長手を横切るシャープな縁19に沿って上下端壁14,13に連結され、かつ各上下端壁14,13に対して実質的鈍角二面角を形成する。更に詳細には、図9の容器2の各主側壁16はフラット中央部、および予め形成された長手折り目線を有する二つの側細片を有する。各側細片は内方に凹状に湾曲してフラット中央部を対応する小端壁13,14へ連結し、かつ端壁13,14に対して実質的鈍角二面角を形成する。各小側壁17は実質的矩形であり、かつ主側壁16の外方に膨出した形状に適合する面取りコーナを有する。
【0034】
図9の容器4の各主側壁8は外方に膨出した半割形状を有し、長手を横切るそれぞれのシャープな縁12に沿って上下端壁6,5に連結され、かつ上下端壁6,5に対して実質的鈍角二面角を形成する。更に詳細には、容器4の各主側壁8はフラット中央部、および予め形成された長手折り目線を有する二つの側細片を有する。各側細片は内方に凹状に湾曲してフラット中央部を上下端壁6,5へ連結し、かつ上下端壁6,5に対して実質的鈍角二面角を形成する。各小側壁9は実質的矩形であり、かつ主側壁8の外方に膨出した半割形状に適合する面取りコーナを有する。
【0035】
基本的に、図9は特許出願IT−BO01A000584に記載のシガレットのパケットに類似する。
【0036】
明らかなように、図8および9のパケットに対して、部分的に膨出した壁を形成するとか、または二つの対面する膨出壁は反対に、唯一の膨出壁等の変更を加えることができる。
【0037】
図10の形態において、容器4の長手縁10および容器2の長手縁18は角縁であり,かつ容器4の長手を横切る主縁12および容器2の長手を横切る主縁19は角無しの丸い縁である。自明なように、容器4の長手を横切る主縁12および容器2の長手を横切る主縁19は角無し面取り縁である。基本的に、図10の形態は特許出願EP−A1−0764595に記載のシガレットのパケットに類似である。
【0038】
上述のごとくパケット1は、二つの独立した容器2を含むことにより特に強力であり、高度の剛性をパケット1に付与する。更に、各容器2は制限された数のシガレットを含む一群3を収容し、従って最後のシガレットの抜き取りの困難性を解消する。
【0039】
上述のシガレットのパケット1の有利点として、パケット1の形状は、シガレットのパケットのカートン、またはシガーパケット等のタバコ製品用の他のタイプの剛性容器の製造に一体的に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】閉鎖形態の、本発明によるシガレットの剛性パケットの好適形態の前方斜視図を示す。
【図2】一部開放形態の図1のシガレットの剛性パケットの前方斜視図を示す。
【図3】説明のために一部を除去した図1のシガレットの剛性パケットの分解斜視図を示す。
【図4】図1から3のシガレットの剛性パケットの内容器を形成するブランクの平面図を示す。
【図5】図1から3のシガレットの剛性パケットの外容器を形成するブランクの平面図を示す。
【図6】一部開放形態の本発明によるシガレットの剛性パケットの他の実施形態の前方斜視図を示す。
【図7】一部開放形態の本発明によるシガレットの剛性パケットの他の実施形態の前方斜視図を示す。
【図8】一部開放形態の本発明によるシガレットの剛性パケットの他の実施形態の前方斜視図を示す。
【図9】一部開放形態の本発明によるシガレットの剛性パケットの他の実施形態の前方斜視図を示す。
【図10】一部開放形態の本発明によるシガレットの剛性パケットの他の実施形態の前方斜視図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一群(3)のタバコ製品を収容する第一容器(2)、および第一容器(2)を収容する第二容器(4)を含み、第一容器(2)が第二容器(4)へ完全に挿入される閉鎖位置と、第一容器(2)の一部が第二容器(4)から突出する開放位置との間で第一容器(2)が第二容器(4)に対して摺動するタバコ製品の硬質パッケージにおいて、
前記パッケージが少なくとも二つの第一容器(2)を含み、その各々がそれぞれ一群(3)のタバコ製品を収容し、かつ第二容器(4)に対して摺動自在に収容されていることを特徴とする、タバコ製品の硬質パッケージ。
【請求項2】
第二容器(4)は実質的平行六面体であり、かつ上下端壁(6,5)、上下端壁(6,5)により結合され、かつ長手縁(10)により相互から分離した側壁(8,9)により画定された側面(7)を含み、
第二容器(4)の前記側面(7)は二つの平行に対峙する主側壁(8)、二つの長手縁(10)により主側壁(8)から分離した小側壁(9)を含み、
開放端(11)が第二容器(4)の小側壁(9)の反対側に設けられて第一容器(2)の通過を可能にする、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
各第一容器(2)は実質的平行六面体であり、かつ上下端壁(14,13)、上下端壁(14,13)により結合され、かつ長手縁(18)により相互から分離した側壁(16,17)により画定された側面(15)を含み、
各第一容器(2)の前記側面(15)は二つの平行に対峙する主側壁(16)、および四つの長手縁(18)により主側壁(16)から分離した二つの平行に対峙する小側壁(17)を含み、
各第一容器(2)の上端壁(14)は、第一容器(2)が開放位置のときに、第一容器(2)からのタバコ製品の抜き取りを可能にする開口部(20)を有する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
第二容器(4)の小側壁(9)はユーザーの指の挿入を可能にする寸法の少なくとも一つの貫通押し孔(21)を有する、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
第二容器(4)の小側壁(9)は二つの貫通押し孔(21)を有する、請求項4に記載のパッケージ。
【請求項6】
各貫通押し孔(21)は第二容器(4)の小側壁(9)および主側壁(8)の両側壁上に延在する、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
第二容器(4)の小側壁(9)上の各貫通押し孔(21)の部分は半円形であり、第二容器(4)の主側壁(8)上の各貫通押し孔(21)の部分は矩形でありかつ半円形部で終端している、請求項6に記載のパッケージ。
【請求項8】
一つの第一容器(2)の小側壁(9)の一部のみを露出させるために、各貫通押し孔(21)は第二容器(4)の小側壁(9)の限られた部分上に延在する、請求項5、6または7のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項9】
二つの貫通押し孔(21)は相互に対して一直線でない、請求項5から8のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項10】
少なくとも一つの貫通押し孔(21)は引き裂きタブにより少なくとも一部が被覆されている、請求項5から9のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項11】
複数の貫通押し孔(21)は引き裂きタブにより少なくとも一部が被覆されている、請求項5から9のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項12】
第二容器(4)の各主側壁(8)は開放端(11)に近接のリセスを有する、請求項3から11のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項13】
停止手段(22,23)が第二容器(4)に対して第一容器(2)の摺動を制限するために設けられ、かつそれにより第二容器(4)からの第一容器(2)の分離を防止する、請求項3から12のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記停止手段(22,23)は少なくとも一対の第一タブを含み、各第一タブは第一容器(2)の主側壁(16)から第一容器(2)の外方へ突出し、かつ
少なくとも一対の第二タブ(23)を含み、各第二タブは第二容器(4)の主側壁(8)から第二容器(4)の内方へ突出し、かつ各第二タブは第二容器(4)の開放端(11)に近接設置され、
第一および第二タブ(22,23)は、第一容器(2)が第二容器(4)から外へ摺動するときに、第一タブ(22)が第二タブ(23)と係合するように位置決めされている、請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
各第一容器(2)は第一容器(2)の主側壁(16)上に対称的に設置された一対の第一タブ(22)を有する、請求項14に記載のパッケージ。
【請求項16】
二つの第一容器(2)は同一である、請求項1から15のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項17】
二つの第一容器(2)は相違する、請求項1から14のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項18】
二つの第一容器(2)はそれぞれ同一群(3)のシガレットを収容している、請求項1から17のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項19】
二つの第一容器(2)はそれぞれ異なる群(3)のシガレットを収容している、請求項1から17のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項20】
第一容器(2)の四つの長手縁(18)、および第二容器(4)の二つの長手縁(10)は四角形でなく、丸いかまたは面取り縁である、請求項3から19のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項21】
第二容器(4)の二つの長手縁(10)、および第二容器(4)の二つの長手縁(10)に対面する第一容器(2)の二つの長手縁は四角形でなく、丸いかまたは面取り縁である、請求項3から19のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項22】
端壁(13,14)により画定された第一容器(2)の四つの長手を横切る縁(19)、および端壁(5,6)と主側壁(8)との間に画定された第二容器(4)の四つの長手を横切る縁(12)は四角形でなく、丸いかまたは面取り縁である、請求項3から19のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項23】
第一容器(2)の各主側壁(16)は外方へ膨出した外形を有し、それぞれのシャープ長手縁(18)に沿って各対応する小壁(17)に連結され、かつ対応する各小側壁(17)と共に実質的鈍角二面角を形成し、
第二容器(4)の各主側壁(8)は外方に膨出した半割形状を有し、それぞれシャープ長手縁(10)に沿って小側壁(9)に連結され、かつ小側壁(9)と共に実質的鈍角二面角を形成している、請求項9から19のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項24】
第一容器(2)の各主側壁(16)は外方へ膨出した外形を有し、長手を横切るそれぞれのシャープ縁(19)に沿って各端壁(13,14)に連結され、かつ各端壁(13,14)に対して実質的鈍角二面角を形成し、
第二容器(4)の各主側壁(8)は外方に膨出した外形を有し、長手を横切るそれぞれのシャープ縁(12)に沿って各端壁(5,6)に連結され、かつ各端壁(5,6)に対して実質的鈍角二面角を形成している、請求項9から19のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項25】
各第一容器(2)は、二つの長手折り目線(25)、および長手折り目線(25)間に上端壁(14)の一部を形成する第一パネル(14’)、一つの主側壁(16)を形成する第二パネル(16’)、下端壁(13)を形成する第三パネル(13’)、他の主側壁(16)を形成する第四パネル(16”)、および上端壁(14)の一部を形成する第五パネル(14”)を形成する複数の長手を横切る折り目線(26)を有する第一フラットブランク(24)から形成され、
第二パネル(16’)は二つの第一ウイング(17’)を有し、第一ウイング(17’)は第二パネル(16’)の両側に位置し、長手折り目線(25)により第二パネル(16’)から分離し、かつ小側壁(17)の一部を形成し、
第四パネル(16”)は二つの第二ウイング(17”)を有し、第二ウイング(17”)は第四パネル(16”)の両側に位置し、長手折り目線(25)により第四パネル(16”)から分離し、かつ小側壁(17)の一部を形成している、請求項3から24のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項26】
第二容器(4)は、二つの長手折り目線(28)、および長手折り目線(28)間に一つ主側壁(8)を形成する第一パネル(8’)、小側壁(9)を形成する第二パネル(9’)、および他の主側壁(8)を形成する第三パネル(8”)を形成する複数の長手折り目線(29)を有する第二フラットブランク(27)から形成され、
第一パネル(8’)は二つの第一ウイング(5’,6’)を有し、第一ウイング(5’,6’)は第一パネル(8’)の両側に位置し、長手を横切る折り目線(28)により第一パネル(8’)から分離し、かつ端壁(5,6)の内部を形成し、
第二パネル(9’)は二つの第二ウイング(5”,6”)を有し、第二ウイング(5”,6”)は第二パネル(9’)の両端に位置し、長手を横切る折り目線(28)により第二パネル(9’)から分離し、かつ端壁(5,6)の内部を形成し、かつ
第三パネル(8”)は二つの第三ウイング(5”’,6”’)を有し、第三ウイング(5”’,6”’)は第三パネル(8”)の両端に位置し、長手を横切る折り目線(28)により第三パネル(8”)から分離し、かつ端壁(5,6)の外部を形成している、請求項3から25のいずれか1に記載のパッケージ。
【請求項27】
第一ウイング(5’,6’)および第二ウイング(5”,6”)は、第三ウイング(5”’,6”’)に対して折り畳まれて第二容器(4)の端壁(5,6)を形成するときに重合しないように形成されている、請求項26に記載のパッケージ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2007−527826(P2007−527826A)
【公表日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502347(P2007−502347)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【国際出願番号】PCT/EP2005/051080
【国際公開番号】WO2005/090172
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(392003937)ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ (102)
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
【Fターム(参考)】