説明

タンクの残量表示装置

【課題】タンク内の液体の残量を表示手段に正確に表示することができるタンクの残量表示装置を提供する。
【解決手段】位置検出手段33の検出値に対する液体の残量を表示手段54に表示する制御手段Hを備えたタンクの残量表示装置Aにおいて、人為的に操作可能な人為操作具56を備え、タンク23に所定量L1の液体を入れた状態で人為操作具56を操作すると、制御手段Hが、所定量L1の液体を入れた状態での位置検出手段33の検出値を基準値V1として記憶し、この記憶した基準値V1に基づいて位置検出手段33の検出値に対する液体の残量L2を表示手段54に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンク内の液体の残量に応じて上下動する浮上体と、前記浮上体の位置を検出する位置検出手段と、タンク内の液体の残量を表示する表示手段と、前記位置検出手段の検出値に対する液体の残量を前記表示手段に表示する制御手段と、を備えたタンクの残量表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
かかるタンクの残量表示装置は、例えば、自動車やトラクタ等の車両に設けられ、タンク内に入った液体の量を検出して表示する。
【0003】
従来のタンクの残量表示装置としては、例えば、特許文献1及び2に記載されているように、位置検出手段にて検出された浮上体の上下位置によってタンクの内部に収容された液体の残量を表示するものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−46549号公報
【特許文献2】特開平7−186745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のタンクの残量表示装置では、例えば樹脂製のタンクをブロー成形等により製造する場合において、その成形時の製作誤差等によりタンク内の液体の量に対するその液面の高さが一定な高さになり難かった。また、例えばタンクに位置検出手段を取り付ける場合において、タンクに対して正確な位置及び角度で位置検出手段を取り付けることが難しく位置検出手段の取付誤差等が生じ易かった。
【0006】
このように、タンクの製作誤差等や位置検出手段の取付誤差等が生じると、タンク内の液体の量に対する位置検出手段の検出値にばらつきが生じ易く、タンク内の液体の残量を位置検出手段で精度よく検出することが難しくなって、タンク内の液体の残量を表示手段に正確に表示し難くなるといった問題がある。逆に、タンクの製作誤差等が生じないように精度よくタンクを製造し位置検出手段を精度よく取り付けようとすると、その製造や取り付けにコストや時間がかかって、タンク及び残量表示装置の製造コストが高騰する一因になるといった問題がある。
【0007】
また、位置検出手段自体においても同様に、その検出値の検出誤差が生じる場合があり、この場合においても同様に、その検出値に基づいてタンク内の液体の量を正確に表示できないといった問題があり、この問題を解決するために検出精度の高い位置検出手段を取り付けようとすると、位置検出手段が比較的高価になりタンク及び残量表示装置の製造コストが高騰する一因になるといった問題がある。
【0008】
また、タンクの破損や位置検出手段の故障等によりタンク又は位置検出手段をメンテナンス(修理又は交換)する場合には、タンクと位置検出手段との相対的な位置関係が変更され易くなるため、メンテナンス前とメンテナンス後とで位置検出手段により検出されるタンク内の液体の残量が変更されて、メンテナンス前とメンテナンス後とで表示手段により表示されるタンク内の液体の残量が変更され易くなるといった問題がある。
【0009】
特に、タンクの容量が小さい場合にはタンクの製作誤差が液体の液面の高さに影響し易く、また、タンクが空の状態を表示手段で表示する場合にはタンク内の液体の残量が少なくなるので、タンク内の液体の量に対する位置検出手段の検出値にばらつきが生じ易くなる傾向にあり、上記の問題が顕著であった。
【0010】
本発明の目的は、タンク及び残量表示装置の製造コストの高騰を招くことなく、タンク内の液体の残量を表示手段に正確に表示することができるタンクの残量表示装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1特徴構成は、タンク内の液体の残量に応じて上下動する浮上体と、前記浮上体の位置を検出する位置検出手段と、タンク内の液体の残量を表示する表示手段と、前記位置検出手段の検出値に対する液体の残量を前記表示手段に表示する制御手段と、を備えたタンクの残量表示装置において、
人為的に操作可能な人為操作具を備え、タンクに所定量の液体を入れた状態で前記人為操作具を操作すると、前記制御手段が、所定量の液体を入れた状態での前記位置検出手段の検出値を基準値として記憶し、この記憶した基準値に基づいて前記位置検出手段の検出値に対する液体の残量を前記表示手段に表示するように構成してある点にある。
【0012】
本発明の第1特徴構成によると、例えば作業者がタンクに入れる液体の量を計量してタンクに入れて人為操作具を操作するだけで、制御手段により所定量の液体を入れた状態での位置検出手段の検出値が基準値として記憶されて、その計量してタンクに所定量入れたときの基準値に基づいて液体の残量が表示手段に自動的に表示される。これにより、例えばタンクの製作誤差、位置検出手段の取付誤差、位置検出手段自体の検出値の検出誤差等が生じた場合であっても、所定量の液体を入れた状態での位置検出手段の検出値(基準値)、すなわち、タンクに実際に入っている所定量の液体と、その所定量の液体に対して上下動した浮上体の実際の位置に対して検出して制御手段に記憶した位置検出手段の基準値に基づいて、その所定量の液体と一致又は略一致する基準値との関係により位置検出手段の検出値に対する液体の残量の表示手段への表示を正確に行うことができる。
【0013】
従って、タンクの製作誤差等や位置検出手段の取付誤差等が生じてタンク内の液体の量に対する位置検出手段の検出値にばらつきが生じ易く、タンク内の液体の残量を位置検出手段で精度よく検出することが難しい場合や、位置検出手段自体の検出値の検出誤差が生じてその検出値に基づくタンク内の液体の量を正確に表示できないような場合であっても、例えば位置検出手段をタンクに取り付けた後に、作業者がタンクに入れる液体の量を計量してタンクに入れて人為操作具を操作することで、位置検出手段の検出値に対する液体の残量の表示手段への正確な表示が可能になり、これによって、タンク及び残量表示装置の製造コストの高騰を招くことなく、タンク内の液体の残量を表示手段に正確に表示することができる。
【0014】
また、タンクの破損や位置検出手段の故障等によりタンク又は位置検出手段をメンテナンス(修理又は交換)し、タンクと位置検出手段との相対的な位置関係が変更された場合であっても、例えばメンテナンス後に、作業者がタンクに入れる液体の量を計量してタンクに入れて人為操作具を操作することで、位置検出手段の検出値に対する液体の残量の表示手段への正確な表示が可能になり、これによって、メンテナンス後においてタンク内の液体の残量を表示手段に正確に表示することができる。
【0015】
本発明の第2特徴構成は、前記表示手段がタンク内の液体の空状態を表示する空状態表示手段であり、前記制御手段は、前記位置検出手段の検出値が、前記所定量から一定量増加したときの前記位置検出手段の検出値の変化量を前記基準値に加えた値になると、タンク内の液体の空状態を前記空状態表示手段に表示するように構成してある点にある。
【0016】
一般に車両では、空状態表示手段が空状態を表示しても、一定時間の作業又は走行が行えるように、燃料タンク(タンクに相当)にはある程度の燃料(液体に相当)が残されている。ここで、前述の一定時間の作業又は走行が行える燃料の量を所定量として、空の燃料タンクに所定量(一定時間の作業が行える燃料の量)を入れて、この所定量の燃料に対応する位置検出手段の検出値を基準値として設定することが考えられる。
しかしながら、車両の生産工程での燃料の取り扱いと言う面からは、空状態表示手段の空状態に対応する燃料は少し多いものであり、基準値の設定の為に空状態表示手段の空状態に対応する燃料を燃料タンクに入れるとなると、車両の生産工程での燃料の取り扱いに手間を要することになる。
【0017】
本発明の第2特徴構成によると、所定量から一定量増加したときの位置検出手段の出力値の変化量を基準値に加えた値で、空状態表示手段の空状態に対応する液体の量として表示手段に表示することができ、基準値の設定に際して、タンクには空状態表示手段の空状態に対応する液体の量よりも少ない量の液体(所定量)を入れればよいことになる。従って、例えば車両の生産工程で、タンクに入れる燃料の量を少ないものにすることができ、車両の生産工程での燃料の取り扱いの手間を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】4輪駆動型トラクタの全体側面図である。
【図2】燃料タンク及び制御ブロックを示す図である。
【図3】燃料の量と燃料残量ゲージの出力値との関係の一例を示す図である。
【図4】制御フロー図である。
【図5】制御フロー図である。
【図6】第2実施形態での制御フロー図である。
【図7】第2実施形態での制御フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔第1実施形態〕
以下、本発明に係るタンクの残量表示装置を車両の一例としてのトラクタに適用した実施形態について図面に基づいて説明する。なお、図面中において、燃料タンク23の空状態を「E」と表示し、燃料タンク23の満杯状態を「F」と表示する。
【0020】
〔トラクタの全体構成〕
図1に示すように、このトラクタの車体は、エンジン1、主クラッチハウジング2、ミッションケース3を順次連結して構成されている。エンジン1の下部には、前フレーム4が前方に延出する状態で設けられている。前フレーム4には、前車軸ケース6がローリング可能に支持されており、この前車軸ケース6に、左右の前輪5が操向可能および駆動可能に軸支されている。また、ミッションケース3の後部には、左右の後輪7が駆動可能に軸支されている。
【0021】
車体の前部には、ボンネット8で覆われた原動部9が配備されるとともに、この原動部9の後方には、操縦パネル10、ステアリングハンドル11、運転座席12、ステップ13、等を備えた運転部14が配備されている。
【0022】
ボンネット8の内部には、エンジンルームRが形成されている。エンジンルームRの後部空間には、エンジン1が配備されている。エンジンルームRの前部空間には、ラジエータ15、オイルクーラ16、エアークリーナ17、バッテリ18、等が配備されている。エンジン1の横側上部には、マフラー19が配備されている。
【0023】
原動部9の後端部には、リヤフレーム21が立設配備されている。このリヤフレーム21は、ボンネット8と略同幅、略同高さのアーチ形に構成されている。リヤフレーム21の内側には、燃料タンク23(タンクの一例)が挿通配備されている。
【0024】
〔残量表示装置の構成〕
図2に示すように、残量表示装置Aは、フロート31(浮上体の一例)と、揺動アーム32と、燃料残量ゲージ33(位置検出手段の一例)と、制御装置H(制御手段の一例)と、を備えて構成されている。
【0025】
フロート31は、燃料を収容する燃料タンク23の内部に設けられ、燃料の液面高さの変動に伴って上下動する。揺動アーム32は、その基端部が燃料タンク23の上壁部23aに揺動可能に枢支され、その先端部にフロート31が取り付けられている。燃料残量ゲージ33は、揺動アーム32の基端部に設けられ、揺動アーム32の揺動角度(揺動アーム32の先端部に取り付けられたフロート31の燃料タンク23内での位置)を検出する。燃料残量ゲージ33は、後述する制御装置Hに接続されており、この燃料残量ゲージ33としては、例えばポテンショメータ等が使用される。
【0026】
図2に示すように、制御装置Hには、燃料タンク23の燃料の空状態を表示する空状態表示ランプ54(表示手段の一例)と、燃料タンク23の燃料の満杯状態を表示する満杯状態表示ランプ55(表示手段の一例)と、燃料タンク23の燃料の残量をメータ針で表示する燃料メータ35とが接続されている。空状態表示ランプ54は、燃料タンク23の燃料が空状態になると制御装置Hからの出力により赤色に点灯するように構成され、満杯状態表示ランプ55は、燃料タンク23の燃料が満杯状態になると制御装置Hからの出力により緑色に点灯するように構成されている。
【0027】
なお、空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55が赤色及び緑色にそれぞれ点灯するように構成した例を示したが、点灯や点滅等の表示方法、点灯色として異なるものを採用してもよく、また、表示手段として視覚で認識できるように表示するものに限らず、音等により聴覚で認識できるように表示するものであってもよい。
【0028】
制御装置Hには、空状態表示ランプ54に表示する燃料タンク23の残量を設定する押しボタン式の空状態設定スイッチ56(人為操作具の一例)と、満杯状態表示ランプ55に表示する燃料タンク23の残量を設定する押しボタン式の満杯状態設定スイッチ57(人為操作具の一例)とが接続されている。空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57は、運転部14又は原動部9に配備されており、トラクタの組立時、販売店でのメンテナンス時、ユーザー側でのメンテナンス時等に、その押しボタン操作により上記空状態及び満杯状態を設定できるように構成されている。
【0029】
燃料メータ35は、空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55とは別に、予め制御装置Hに記憶された燃料タンク23の燃料の量と燃料残量ゲージ33の出力電圧値との関係式(又は関係データ)、及び燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、制御装置Hからの出力により燃料メータ35のメータ針を連続的に変更操作して、燃料タンク23内の燃料の残量を空位置と満杯位置との間で連続的に表示するように構成されている。なお、燃料メータ35の空位置で、後述する所定量L1の燃料を入れると、燃料メータ35のメータ針が振れるようにその表示範囲が設定されている。
【0030】
なお、この実施形態では、空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57を押しボタン式のスイッチで構成した例を示したが、揺動切換式のスイッチやダイアル式のスイッチ等の異なる操作態様のスイッチを採用してもよく、これらの異なる操作態様のスイッチを併用したものを採用してもよい。また、この実施形態では、人為操作具として、空状態及び満杯状態を設定する専用の空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57をそれぞれ別々に設けた例を示したが、これらを単一の人為操作具の操作態様の変更等によって設定するように構成してもよく、また、トラクタを操作する操作スイッチ(図示せず)、トラクタの他の機能を設定する設定スイッチ(例えば水平制御又はローリング制御等の設定スイッチ(図示せず))等の既存のスイッチを、その操作態様の変更等によって、空状態設定スイッチ56又は満杯状態設定スイッチ57として機能させてそれらを兼用するように構成してもよい。
【0031】
〔燃料タンクの燃料の量と燃料残量ゲージの出力値との関係〕
図3に示すように、燃料残量ゲージ33は、フロート31が上下動して揺動アーム32が揺動すると、この揺動によって燃料残量ゲージ内の抵抗の抵抗値が変化し、その抵抗にかかる電圧値の変化でフロート31の上下位置(揺動アーム32の揺動角度)を検出するものであり、この電圧値が燃料残量ゲージ33から制御装置Hに出力されるように構成されている。
【0032】
この実施形態での燃料残量ゲージ33では、図3の曲線で示すように、燃料タンク23内の燃料の量が多いと、燃料残量ゲージ33の出力値(出力電圧値)が低くなり、燃料タンク23の燃料の量が少ないと、燃料残量ゲージ33の出力値(出力電圧値)が高くなるように、その出力特性が設定されている。この場合、燃料タンク23内の燃料の量をフロート31及び揺動アーム32を介して検出するように構成されているので、燃料タンク23の燃料の量と燃料残量ゲージ33の出力電圧値との関係は比例したものではなく、図3のような反比例した曲線になる。
【0033】
なお、燃料残量ゲージ33として異なる出力特性や異なる出力値のものを採用してもよく、例えば、燃料の量が多くなるにつれて燃料残量ゲージ33の出力値が高くなるように比例したものや、電流値や抵抗値等が出力されるもの等を採用してもよい。
【0034】
ここで、従来の残量表示装置の問題点について説明する。従来の残量表示装置では、同じような製造過程で製造された残量表示装置であっても、例えば燃料タンク23の製作誤差等や燃料残量ゲージ33の取付誤差等が生じた場合、所定量の燃料(例えば、3リットル)を燃料タンク23に入れた状態での燃料残量ゲージ33の出力電圧値を計測すると、あるものでは3.3Vであったり、別のものでは3.6Vであったりすることがあった。このような場合において、例えばある電圧値をしきい値として燃料タンク23の空状態を表示しようとすると、空状態が表示された時の燃料タンク23に入っている実際の燃料の量が異なる量になってしまい、トラクタの作業中や家への帰路で燃料切れを起こしてしまうといった問題があった。したがって、このような問題点を解消するために、このトラクタでは後述する残量表示装置Aにおける制御が制御装置Hで実行されるように構成されている。
【0035】
〔残量表示装置における制御の内容〕
図2,図4,図5に基づいて残量表示装置Aにおける制御の内容について説明する。図4(a)は、空状態設定スイッチ56により空状態表示ランプ54に表示する燃料タンク23の残量を設定する場合のフロー図であり、図4(b)は、満杯状態設定スイッチ57により満杯状態表示ランプ55に表示する燃料タンク23の残量を設定する場合のフロー図である。
【0036】
図4(a)に示すように、作業者は、その設定の準備作業として、燃料が全く入っていない空の状態の燃料タンク23に所定量L1の燃料を正確に計量して入れる(ステップ♯1)。
【0037】
ここで、所定量L1とは、フロート31が浮上し、燃料残量ゲージ33が揺動アーム32の揺動角度を検出し、制御装置Hが燃料残量ゲージ33の検出値Vに対する燃料の量Lを検出して燃料メータ35のメータ針を動かすのに必要な最小の量Lであれば足りる(例えば、3リットル)。つまり、所定量L1は、燃料残量ゲージ33が正常に作動しかつ燃料メータ35のメータ針が正常に動作していることを確認できる量であれば足りる。
【0038】
次に、作業者が、空状態設定スイッチ56を押し操作すると(ステップ♯2)、制御装置Hは、燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、燃料タンク23に所定量L1の燃料を入れた状態での燃料残量ゲージ33の検出値V(出力電圧値)を、基準電圧値V1として記憶部51に自動的に記憶する(ステップ♯3,♯4)。そして、演算部52において燃料が所定量L1から一定量L4増加したときの増加量分の燃料残量ゲージ33の検出値の変化電圧V4を演算部52において自動的に演算し(図3参照)、基準電圧値V1から変化電圧V4を減算した値を、燃料タンク23の空状態を表示し始める空状態表示用電圧値V2(燃料の量Lが図3において少量L2となる値)として自動的に設定する(ステップ♯5,♯6)。
【0039】
すなわち、例えば燃料タンク23に所定量L1として3リットルの燃料を入れて、この所定量L1に、例えば一定量L4として1リットル増加したときの増加量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧V4を減算したものを空状態表示用電圧値V2として設定する。そして、この空状態表示用電圧値V2を基準として燃料タンク23の燃料が4リットルになった状態で、後述するように空状態表示ランプ54を点灯させる。この場合の4リットル(図3における少量L2)とは、トラクタにおいて所定時間(例えば1時間)程度、作業及び走行を継続できる目安となる量である。
【0040】
これにより、空状態表示用電圧値V2の設定の際に、燃料タンク23には空状態表示ランプ54の点灯時期に対応する燃料(例えば4リットル)よりも少ない所定量L1(例えば3リットル)の燃料を入れればよいので、トラクタの生産工程での燃料の取り扱いの手間を少なくすることができる。
【0041】
なお、この実施形態では、変化電圧V4を演算部52において自動的に演算するように構成した例を示したが、燃料が一定量L4増加したときの増加量分の燃料残量ゲージ33の出力値の変化電圧V4に相当する電圧を、設定電圧値として制御装置Hで予め設定しておいて(例えば、0.2V)、この予め設定した設定電圧値を基準電圧値V1から減算して空状態表示用電圧値V2を自動的に設定するように構成してもよい。また、空状態表示ランプ54の点灯を制御装置Hの表示演算部(図示せず)で判断するように構成し、記憶部51から基準電圧値V1を呼び出して、表示演算部で燃料残量ゲージ33の実際の検出値Vに基づいて上記の演算処理を実行し、表示演算部から空状態表示ランプ54に出力するように構成してもよい。
【0042】
図4(b)に示すように、作業者は、その設定の準備作業として、燃料タンク23に燃料を満杯L3まで入れる(ステップ♯7)。なお、この準備作業として、燃料タンク23に燃料を実際に満杯L3まで入れなくても、例えば作業者がフロート31を満杯L3の位置にまで持ち上げてもよい。
【0043】
次に、作業者が、満杯状態設定スイッチ57を押し操作すると(ステップ♯8)、制御装置Hは、燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、燃料タンク23に満杯L3の燃料を入れた状態での燃料残量ゲージ33の検出値Vを、基準電圧値V3として記憶部51に自動的に記憶し、この基準電圧値V3が満杯状態表示用電圧値V3として自動的に設定される(ステップ♯9,♯10)。
【0044】
空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57により空状態表示用電圧値V2及び満杯状態表示用電圧値V3が設定されると、制御装置Hでは、この空状態表示用電圧値V2及び満杯状態表示用電圧値V3に基づいて、図5に示すように、空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55を自動的に点灯及び消灯させる。なお、トラクタの組立時において、初回の設定を行う前においては、制御装置Hで、空状態表示用電圧値V2及び満杯状態表示用電圧値V3が初期設定値にそれぞれ設定されており、初回の設定を行うと、この初期設定値が制御装置Hにおいて更新(リセット)されるように構成されている。また、2回目以降の設定では、制御装置Hにおいて前回の設定値が更新されて新たに設定した設定値に変更(リセット)されるように構成されている。
【0045】
図5に示すように、制御装置Hは、燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、燃料残量ゲージ33の実際の検出値Vが空状態表示用電圧値V2以上になったか否かを判断し(ステップ#21)、燃料残量ゲージ33の実際の検出値Vが空状態表示用電圧値V2以上になった場合には(ステップ#21:YES)、制御装置Hからの出力により空状態表示ランプ54を点灯させる(ステップ#22)。この場合、満杯状態表示ランプ55は消灯したままである(ステップ#24:NO,♯26)。これにより、燃料の量Lが空状態L2となったときに空状態表示ランプ54を正確に点灯させることができ、作業者に燃料の量Lが空状態(「E」)であることを正確に認識させることができる。
【0046】
制御装置Hは、燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、燃料残量ゲージ33の実際の検出値Vが満杯状態表示用電圧値V3以下になったか否かを判断し(ステップ#24)、燃料残量ゲージ33の検出値Vが満杯状態表示用電圧値V3以下になった場合には(ステップ#24:YES)、制御装置Hからの出力により満杯状態表示ランプ55を点灯させる(ステップ#25)。この場合、空状態表示ランプ54は消灯したままである(ステップ#21:NO,#23)。これにより、燃料の量Lが満杯L3となったときに満杯状態表示ランプ55を正確に点灯させることができ、作業者に燃料の量Lが満杯状態(「F」)であることを正確に認識させることができる。
【0047】
なお、燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、燃料残量ゲージ33の実際の検出値Vが空状態表示用電圧値V2及び満杯状態表示用電圧値V3の範囲内の場合には(ステップ#21:NO,#24:NO)、空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55はいずれも消灯したままであり、燃料メータ35のメータ針によりその燃料の量が表示される。
【0048】
上記のように残量表示装置Aを構成することで、トラクタの組立時や販売店でのメンテナンス時等において、作業者が燃料タンク23に入れる液体の量を計量して燃料タンク23に入れて空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57を操作することで、燃料残量ゲージ33の実際の検出値Vに対する液体の残量の空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55への正確な表示が可能になる。また、例えば、その使用態様によって、ユーザー側でのメンテナンス時等に、空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57を操作することで、ユーザーの好みに応じて燃料タンク23に計量して入れる液体の量を任意に変更して、ユーザーの好みの燃料の残量で空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55を点灯させることも可能である。
【0049】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57により燃料タンク23の空状態及び満杯状態を設定し、空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55を点灯させるように残量表示装置Aを構成した例を示したが、空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57により空状態表示用電圧値V2及び満杯状態表示用電圧値V3を設定し、この設定を燃料メータ35の表示に反映させるように残量表示装置Aを構成してもよい。以下、図6及び図7に基づいて、この第2実施形態での残量表示装置Aにおける制御の内容について説明する。なお、以下に説明するもの以外については、上述の第1実施形態と同様である。
【0050】
燃料メータ35は、図示しないが、制御装置Hからの出力により、燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、その検出値に対応する燃料の量Lを段階的に表示するように構成されている。具体的には、複数のランプを燃料の量Lに応じて段階的に点灯させるように構成されている。ここで、燃料の量Lを段階的に表示する方法としては、例えば燃料の量Lを段階的にデジタル表示するものであってもよく、数字や棒グラフで液晶表示するものであってもよい。
【0051】
図6に示すように、空状態表示用電圧値V2及び満杯状態表示用電圧値V3の設定は、上述の第1実施形態と同様の手順で設定する(ステップ#1〜#10)。
【0052】
制御装置Hには、燃料残量ゲージ33の出力電圧値と燃料の量Lとの関係式(又は関係データ)が予め記憶されている。制御装置Hでは、この制御装置Hに予め記憶された関係式(又は関係データ)、基準電圧値V1(又は空状態表示用電圧値V2)、及び満杯状態表示用電圧値V3に基づいて、燃料メータ35の複数のランプを段階的に点灯させる複数の表示電圧を設定する(ステップ#11)。
【0053】
具体的に説明すると、例えば図3の曲線で記載されている燃料タンク23の燃料の量と燃料残量ゲージ33の出力電圧値との関係が、関係式(又は関係データ)として制御装置Hに記憶されており、空状態表示用電圧値V2及び満杯状態表示用電圧値V3を設定すると、制御装置Hにおいて、基準電圧値V1(又は空状態表示用電圧値V2)に基づいて燃料メータ35の複数のランプをすべて消灯させる上限電圧を自動的に設定し、満杯状態表示用電圧値V3に基づいて燃料メータ35の複数のランプをすべて点灯させる下限電圧を自動的に設定し、この上限電圧と下限電圧との間で段階的に複数のランプを点灯させる複数の中間電圧を、基準電圧値V1(又は空状態表示用電圧値V2)、満杯状態表示用電圧値V3、及び制御装置Hに記憶された関係式(又は関係データ)に基づいて演算して自動的に設定する。
【0054】
図7に示すように、空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55は、上述の第1実施形態と同様に制御装置Hからの出力により自動的に点灯又は消灯する(ステップ#21〜#26)。
【0055】
制御装置Hは、燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、燃料残量ゲージ33の実際の検出値Vと表示電圧との対応関係を求める(ステップ#27)。すなわち、燃料残量ゲージ33の実際の検出値Vが上限電圧、中間電圧、下限電圧のどの表示電圧以上かを判断する。そして、その表示電圧に対応する燃料メータ35の複数のランプを段階的かつ自動的に点灯及び消灯させる(ステップ#28)。
【0056】
これにより、空状態表示ランプ54及び満杯状態表示ランプ55だけでなく、燃料メータ35の複数のランプを正確に段階的に点灯及び消灯させることができる。
【0057】
なお、制御装置Hからの出力により、燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、その検出値Vに対応する燃料の量Lを連続的に表示するように燃料メータ35を構成し、制御装置Hにおいて、基準電圧値V1(又は空状態表示用電圧値V2)、満杯状態表示用電圧値V3、及び制御装置Hに予め記憶された関係式(又は関係データ)に基づいて、燃料メータ35を連続的に表示させる表示電圧を設定するように構成してもよい。
【0058】
また、空状態設定スイッチ56により空状態表示用電圧値V2のみを設定し、制御装置Hに予め記憶された上記関係式(又は関係データ)、及び基準電圧値V1(又は空状態表示用電圧値V2)に基づいて、燃料メータ35を段階的又は連続的に表示させる表示電圧を設定するように構成してもよく、満杯状態設定スイッチ57により満杯状態表示用電圧値V3のみを設定し、制御装置Hに予め記憶された上記関係式(又は関係データ)、及び満杯状態表示用電圧値V3に基づいて、燃料メータ35を段階的又は連続的に表示させる表示電圧を設定するように構成してもよい。
【0059】
また、所定量L1及び満杯L3を予め人為的に取り決めておいて、この所定量L1及び満杯L3の量を空状態表示用電圧値V2及び満杯状態表示用電圧値V3の設定の際に燃料タンク23に入れるようにし、所定量L1及び基準電圧値V1(又は空状態表示用電圧値V2)、並びに、満杯L3及び満杯状態表示用電圧値V3に基づいて、制御装置Hに予め記憶された関係式(又は関係データ)を補正して、この補正された関係式(又は関係データ)に基づいて、燃料メータ35を段階的又は連続的に表示させる表示電圧を設定するように構成してもよい。さらには、作業者が燃料タンク23に実際に入れた所定量L1及び満杯L3(作業者が任意に設定して入れた量)を入力操作具によって制御装置Hに入力できるように構成し、所定量L1及び基準電圧値V1(又は空状態表示用電圧値V2)、並びに、満杯L3及び満杯状態表示用電圧値V3に基づいて、制御装置Hに予め記憶された関係式(又は関係データ)を補正して、この補正された関係式(又は関係データ)に基づいて、燃料メータ35を段階的又は連続的に表示させる表示電圧を設定するように構成してもよい。
【0060】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、燃料が収容される燃料タンク23に残量表示装置Aを適用した例を示したが、燃料が収容されるものに限らず、液状肥料、液状薬剤等の液状資材が収容される貯留タンクにおいても同様に適用できる。
【0061】
(2)上記実施形態では、空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57により燃料タンク23の空状態及び満杯状態を設定及び表示できるように残量表示装置Aを構成した例を示したが、空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57のいずれか一方のみを備え、燃料タンク23の空状態及び満杯状態のいずれか一方のみを設定及び表示できるように残量表示装置Aを構成してもよい。
【0062】
(3)上記実施形態では、空状態設定スイッチ56及び満杯状態設定スイッチ57により燃料タンク23の空状態及び満杯状態を設定及び表示できるように残量表示装置Aを構成した例を示したが、燃料タンク23の空状態と満杯状態の間の中間状態を設定及び表示できるように残量表示装置Aを構成してもよい。この場合、単一又は複数の中間状態設定スイッチ、及び複数の中間状態表示ランプを備えて、複数の中間状態を設定及び表示できるように残量表示装置Aを構成してもよい。
【0063】
(4)上記実施形態では、所定量L1から一定量L4増加したときの増加量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧V4を基準電圧値V1から減算したものを空状態表示用電圧値V2として設定するように残量表示装置Aを構成した例を示したが、例えば燃料残量ゲージ33の出力特性が燃料の量が多くなるにつれてその出力値が高くなるものであれば、所定量L1から一定量増加したときの増加量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧を基準電圧値V1に加算したものを空状態表示用電圧値V2として設定するように構成してもよい。
【0064】
(5)上記実施形態では、所定量L1から一定量L4増加したときの増加量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧V4を基準電圧値V1から減算したものを空状態表示用電圧値V2として設定するように残量表示装置Aを構成した例を示したが、燃料タンク23に所定量L1の燃料を入れた状態での燃料残量ゲージ33の検出値(基準電圧値V1)を、燃料タンク23の空状態を表示し始める空状態表示用電圧値V2として設定してもよく、所定量L1から一定量減少したときの減少量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧を基準電圧値V1に加算したものを空状態表示用電圧値V2として設定してもよい。この場合、基準電圧値V1を空状態表示用電圧値V2に設定すると、演算処理等を少なくして制御装置Hの構成を簡素化でき、所定量L1から一定量減少したときの減少量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧を基準電圧値V1に対して演算したものを空状態表示用電圧値V2として設定すると、燃料タンク23の燃料が空になる直前の状態で空状態表示ランプ54を点灯させることが可能になる。
【0065】
(6)上記実施形態では、燃料タンク23に満杯L3の燃料を入れた状態での燃料残量ゲージ33からの検出値(基準電圧値V3)を満杯状態表示用電圧値V3として設定した例を示したが、空状態表示用電圧値V2の設定と同様に、満杯L3から一定量増加又は減少したときの増加量分又は減少量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧を基準電圧値V3に対して減算又は加算したものを満杯状態表示用電圧値V3として設定するように構成してもよい。この場合、例えば満杯L3から一定量増加したときの増加量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧を基準電圧値V3に対して演算したものを満杯状態表示用電圧値V3として設定すると、燃料タンク23に満杯L3まで燃料を入れなくても、実際の入れた量よりも多い燃料の量で満杯状態表示ランプ55の表示を開始させることができ、例えば満杯L3から一定量減少したときの減少量分の燃料残量ゲージ33の変化電圧を基準電圧値V3に対して演算したものを満杯状態表示用電圧値V3として設定すると、手でフロート31を上限まで持ち上げた状態で満杯状態を設定し、このフロート31を持ち上げた状態よりも少ない燃料の量で満杯状態表示ランプ55の表示を開始させることができる。
【0066】
(7)上記実施形態では、タンクの残量表示装置Aを、制御装置H、空状態設定スイッチ56等により、物の発明として実施した例を示したが、その一部を方法の発明として実施してもよい。具体的には、例えば、燃料タンク23に所定量L1の燃料を入れた状態での燃料残量ゲージ33の検出値を例えば作業者が電圧計等の計測器具により計測する。次に、作業者が、この計測器具により計測した電圧値を、制御装置Hに接続されかつ人為的に入力操作可能な入力操作具により制御装置Hに入力する。そして、制御装置Hが、この入力された電圧値(基準値)及び燃料残量ゲージ33からの検出に基づいて、燃料タンク23の燃料の残量を表示手段(空状態表示ランプ54、満杯状態表示ランプ55、燃料メータ35)に表示するように構成してもよい。この場合、制御装置Hが、入力操作具により入力された電圧値(基準値)で表示手段を表示するように構成してもよく、入力操作具により入力された電圧値を制御装置Hで加算処理又は減算処理し、制御装置Hが、この加算処理又は減算処理した基準値で表示手段を表示させるように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、トラクタ、コンバイン、田植機、芝刈り機、建機等の作業車のタンクだけでなく、自動車、トラック等の他の車両のタンクにも適用でき、また、燃料タンクに限らず、施肥装置、液肥装置、薬剤散布装置等の農用材供給装置における農用材貯留タンクにおいても適用できる。
【符号の説明】
【0068】
23 タンク
31 フロート(浮上体)
33 燃料残量ゲージ(位置検出手段)
54 空状態表示ランプ(表示手段)
55 満杯状態表示ランプ(表示手段)
56 空状態設定スイッチ(人為操作具)
57 満杯状態設定スイッチ(人為操作具)
H 制御装置(制御手段)
L1 所定量
L4 一定量
V 検出値
V1 基準電圧値(基準値)
V2 表示用電圧値(変化量を基準値に加えた値)
V3 基準電圧値(基準値)
V4 変化量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンク内の液体の残量に応じて上下動する浮上体と、前記浮上体の位置を検出する位置検出手段と、タンク内の液体の残量を表示する表示手段と、前記位置検出手段の検出値に対する液体の残量を前記表示手段に表示する制御手段と、を備えたタンクの残量表示装置であって、
人為的に操作可能な人為操作具を備え、
タンクに所定量の液体を入れた状態で前記人為操作具を操作すると、前記制御手段が、所定量の液体を入れた状態での前記位置検出手段の検出値を基準値として記憶し、この記憶した基準値に基づいて前記位置検出手段の検出値に対する液体の残量を前記表示手段に表示するように構成してあるタンクの残量表示装置。
【請求項2】
前記表示手段がタンク内の液体の空状態を表示する空状態表示手段であり、
前記制御手段は、前記位置検出手段の検出値が、前記所定量から一定量増加したときの前記位置検出手段の検出値の変化量を前記基準値に加えた値になると、タンク内の液体の空状態を前記空状態表示手段に表示するように構成してある請求項1に記載のタンクの残量表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−204010(P2010−204010A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−52019(P2009−52019)
【出願日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】